指定外来種

  • 2016.03.20 Sunday
  • 05:53
昨日は「指定外来種」の説明会があったので、ヒマがあれば行ってみようかなと思っていましたが、案の定全くヒマもなく・・・話は動物主体だったので、まぁいいかなという感じです。

説明会

10年前に国の法律として「外来生物法」ができ、その中で極めて危険な外来種を『特定外来生物』に指定することにより、固有の自然環境をこれ以上劣化させない方向性が示されました。植物は今のところ13種が指定され、道内でなじみ深いものはオオハンゴンソウとオオキンケイギク程度です。その次のステップとして、このたび北海道では独自に「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」に基づいて「指定外来種」を指定しました。トノサマガエルやアメリカザリガニなどと共に、植物が2種指定されたのです。
その一つがフランスギク(Leucanthemum vulgare)。道内では誰もがマーガレットと呼びますが、正しい英名はox-eye daisyです。牛のつぶらな目に似ているということでしょう。道内至るところに分布し、最近では高山帯にまで上がり始めている点が危険視されています。
フランスギク

一時流行ったワイルドフラワーの主要構成種になっていたため、至るところにタネが播かれたことも拡散の原因になりました。危険性からは、特定外来生物のオオキンケイギクなんかより、はるかに危ないと感じます。
雑草化

もう一種はイワミツバ(Aegopodium podagraria)。舌をかみそうなアエゴポジウムとは、葉の形がヤギの足に似ていることから、ポダグラリアとは「足の痛風に効く」という意味で、事実薬草として各地に広められていったようです。
イワミツバ

こちらはまだ札幌近辺が主要生育地ですが、極めて繁殖力が強いので、いずれ全道に拡散していくのでしょう。セリ科なのでたくさんの種子を生産することもありますが、これが危険な最大の理由は、地下茎を伸ばして旺盛に栄養繁殖を行う点にあります。湿った場所を好むので、そっと抜いていくとたやすく抜けてくれ、まるでセリを抜いているようないい香りがします。実際に野菜として食べられていたようですから。
抜いた状態

ところが根のところをよく見ると、無数にランナーを伸ばしているのが分かります。これがいとも簡単にちぎれてしまい、そこからまた株が再生してしまうので、根絶することが難しいのです。もう一つ懸念しているのは、これが増え始めると純群落となり、他の植物がなくなってしまうのです。多分根から化学物質を出して、他の植物の生育を阻害するアレロパシーを引き起こしているのではないかと感じています。除草剤のラウンドアップをかければ簡単に枯らすことが出来るけれど、これを嫌がる人が多いですからねぇ…( ̄。 ̄;)
ランナー

斑入りのイワミツバもよく見かけます。こちらはなぜかアエゴポジウムという名前で売られていることが多いのですが、性質は全く同じなのでやはり危険な植物です。
フイリイワミツバ

道条例による指定なので、国の法律ほど厳しい罰則はありませんが、栽培はあくまでしっかりとした管理下で行い、むやみに野外に捨てることなどが規制されます。私たちが栽培するたくさんの植物の中には、このような危険性を持っているものが、この他にもた〜くさんあることを自覚しなければならない時代になってきました。
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