ベニバナトチノキの街路樹

  • 2015.09.03 Thursday
  • 06:07
昨日は土砂降りの雨の中、病院の精密検査へ。先日の足の痛みの原因が、結局よく分からないまま治ってしまったと、いつも降圧剤を処方してくれるかかりつけ医に話したところ、血液系の疾患の可能性も否定できないので、一度検査した方がいいと紹介状を書いてくれました。大きな病院の心臓血管科なんて初めて行きましたが、あれやこれや検査した結果、痛みの原因だったかは分からないけれど、動脈も静脈も血液も大丈夫なので、取りあえずご安心下さいと。これで少しは安心して、63歳のスタートを切ることができました。

事務所の近く、北4条通の西20〜22丁目までの間に、市内では珍しいベニバナトチノキの街路樹があります。最近ではよく新聞やテレビでも取り上げられるようになりました。これは私が植木屋時代にはもう植えられていたので、30数年は経っていることになります。私の記憶では、この木を納品したのは手稲東小学校の隣にあった植木屋で、珍しい木が植えられているのでよく見に行きました。その時に、この木を入れたのはおれなんだわと聞いた記憶があります。
北4条通

ベニバナトチノキ(Aesculus x carnea)は、アメリカ南東部に自生する低木性のアメリカトチノキと、ヨーロッパ原産のセイヨウトチノキ(マロニエ)の交雑によって作り出されたものです。交雑による4倍体のために、ほとんど種子ができず、樹形もトチノキほど大きくありません。トチノキでは落下する大きな果実によって車に傷が付くことや、放っておくと巨大な樹冠を形成して最近では嫌われるのに対し、ベニバナトチノキの方が管理しやすい面はあるでしょう。
ベニバナトチノキ

先日北大からの帰り道、久しぶりにここを通りました。もちろん花がなければなんの変哲もない街路樹ではありますが、せっかくの珍しい街路樹が、年々あわれな状態になっていくのがなんともやるせない気持ちです。一番わかりやすい例を挙げれば、一番手前はトチノキですが、これは間違って植えたものではありません。
並木

この並木をよく見ると、地上から1.5m程度のところで樹皮の色や質が違うことに気付くでしょう。これはトチノキを台木にして、ベニバナトチノキを接ぎ木した位置がこの接ぎ目になっているのです。この木は上下のサイズが全く同じで、とてもうまく接がれているようです。
接ぎ目

ところがベニバナトチノキが少しでも弱ったり、強風などで一部が折れたりすると、それまでおとなしくしていた台木のトチノキが、めきめきと本性を現して自分の芽を伸ばし始めます。これを台木から伸びる芽なので、「台芽」と呼びますが、台芽は見つけ次第かき取っておかないと、自分の枝にだけ養水分を送り始め、接ぎ木されたベニバナトチノキはますます衰退してしまいます。今の造園屋はこんなことも知らないようで…(>_<)
台芽

この木はその状態が究極のところまで行っている例です。見事に2種類の木が同居しているものの、だんだんベニバナトチノキが被圧されて劣勢になっているようです。
キメラ?

それがさらに進んでベニバナトチノキが消えてしまい、台木のトチノキの天下になっている木が先ほど挙げたトチノキです。ベニバナトチノキを振り落としたために、接ぎ木部分が腰のように曲がっているところがなんとも… このままではせっかくのベニバナトチノキの並木道も、トチノキがどんどん増えていくことでしょう。来年この木を見に行く方は、ぜひそんな様子も見ていただきたいと思います。
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