クルマユリ

  • 2015.07.30 Thursday
  • 05:42
先日ガーデンショーの会場でガイドしていた時に、ショーエリアの真ん中の林の中で、クルマユリが2株咲いていました。ショーエリアの中程にある林道より少し上、リム・インチョンさんの「人生の旅路」に向かっていく途中に、イワガラミとツルアジサイが一緒にからんでいる木(イタヤだったかな?)がありました。その真下あたりです。
ツルアジサイ+イワガラミ

クルマユリ
クルマユリ(Lilium medeoloides)は、本州中部以北から北海道、千島から樺太、沿海州地方などの寒冷地に広く分布するユリです。本州では高山のお花畑に生えているイメージがありますが、我が家のすぐ裏山にもたくさん生えており、道内では決して珍しいものではありません。森の迎賓館にも植えてありますが、こちらの方がはるかに立派でした。

輪生葉
我が国には14種のユリが自生するユリ王国ですが、クルマユリは暖地での栽培が難しいため、園芸化されない唯一の種類かもしれません。またこれだけが輪生葉をしているユリのため、他のユリとの交雑が難しく、似たような花の外国産のタケシマユリやチョウセンクルマユリ、マルタゴンリリーなどの輪生葉グループ同士でないと交雑できないので、あまり意味がなかったのでしょう。

タケシマユリ
これによく似ているタケシマユリ(L.hansonii)は、韓国鬱陵島の特産種で、昔竹島と呼ばれていたことからこの名がつけられました。領土問題になっている竹島ではありません。観賞用というより、苦みのない球根を古くから食用として栽培していたとされ、栄養繁殖が続けられたために種子の稔性が失われてしまい、普通はタネができません。

赤花タケシマユリ
ところが、北大の圃場に生き残っていたタケシマユリは、稔性が復活して種子ができること、さらには種子繁殖の結果赤花の変異株が形成されたらしく、みごとな花を咲かせています。森の迎賓館にひっそりと植えておいたものが、先日も花を咲かせておりました。

万寿錦
クルマユリはたいてい一段の輪生葉しかつけませんが、タケシマユリでは二段三段と輪生葉を重ねて、はるかにがっしりとしています。葉に覆輪斑が入る‘万寿錦(まんじゅにしき)’という品種があり、百合が原公園に昔植えられていましたが、今もあるのでしょうか。
コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM