切符コレクション(国鉄編-2)

  • 2015.03.25 Wednesday
  • 06:08
私的コレクションは、当人にしか面白味は分からないのは承知の上で、国鉄関係の箱の中をもう少しめくってみます。よくこんなものが残っていたなぁと思ったのがこの切符でした。1958(S33)年10月9日の「平和」の特急券です。ネットで調べてみると特急平和は10月1日に誕生したばかりの寝台特急で、長崎と東京を結んでいた「さちかぜ」が、「あさかぜ」と似ているので誤乗車が続発したため、車名変更で生まれた特急とのこと。しかし翌年7月には、のちのブルートレインになる20系寝台車の導入と共に、「さくら」に改名されてしまった短命な列車だったのです。
硬券
この時私は6歳になったばかり、母の父、つまり私の祖父が亡くなったために、当時住んでいた群馬県の高崎まで父母と葬儀に行きました。母の実家は東京淀橋(現在の新宿)でしたが、戦時中の疎開で高崎に移っていたのでした。この時兄二人は小学生だったので、私だけが付いて行ったのでしょう。もちろん初めての大旅行でした。今治まで汽車で行き、瀬戸内海汽船で尾道に渡って普通列車で岡山まで行き、そこで「平和」に乗り替えています。夜中の1時20分ですから、それまでよく起きていたものです。船に乗ったのも、夜の電車に乗ったのも、もちろん寝台車に乗るのも初めてのことでした。
ベッドの幅が狭いので、母と入れ子になって足に抱きついて寝たことや、翌朝父を起こそうとカーテンをめくったら違うおじさんで、父は上段に寝ていたり、大井川や天竜川など鉄橋を渡るたびに「この川はなに川というの?」と聞きまくっていたことや、既に上の方が白かった富士山に感激したことなども鮮明に覚えています。東京では、できたばかりの東京タワー(10月14日竣工)がめちゃくちゃ格好よかったなぁ。途切れ途切れながら様々な記憶が蘇り、切符一枚でタイムマシンに乗ってしまいました…(^^;)

時代が新しくなると、厚紙でできた硬券から、印字できる軟券が増えてきます。受験の時にも松山から特急を乗り継ぎ、36時間かけてようやく札幌に着いた時には、腰が痛いとかいうのではなく、いわゆるエコノミー症候群のように体がむくんでしまったような変な状態になりました。これは試験からの帰りの切符のようですが、日本海回りの「白鳥」や急行「きたぐに」に何度乗ったことか。トワイライトのような豪華列車はまだなかったし、貧乏学生には縁がありませんでしたからねぇ。
軟券
いつも使っていたのが四国周遊券。急行までは乗り放題、有効期間20日で8,500円ですから、メチャお得でした。(以前4,800円と言ったことがありましたが、8,500円だったようです。)これは大学2年の正月に帰省した時のもので、大阪から高松まで関西汽船に乗ることもできたのです。
四国周遊券

まだ橋のなかった四国から本州に渡るのは、高松まで行って宇野までの宇高連絡船に乗るのがメインルートでした。でも松山から関西に行くのには、夜に松山港から関西汽船に乗ると、翌朝6時くらいに神戸の中突堤に着くので、これが安くて便利なルートだったように思います。あんまり宇高連絡船に乗った回数はなく、まして1時間のためにグリーン券を買うことはなかったはずなので、これは私のものではないでしょう。
宇高連絡船
上野発の急行「八甲田」に乗ると、朝の4時ころ青森に着きます。青函連絡船は4時間かかっていましたが、ここでもグリーンに乗ったことはなかったなぁ?駅に着くとみんな荷物を担いで走り始め、長い桟橋を息を切らせて駆け込んで、寝る場所を確保しなければならなかったのです。やはり急行列車ではあんまり寝られず、足を伸ばして少しでも寝られる連絡船は貴重な存在でした。
青函連絡船
今回は国鉄の箱だけ開けましたが、まだ私鉄や雑多な乗り物もあるので、開けるのを躊躇してしまいます。思い出のあるものが出てくると、その前後の記憶がいくらでも湧きだしてくるのが不思議なもの。コレクション恐るべしです。
コメント
知人からこのブログのことを知らされて初めて拝見しました。私が鉄道ファンで、切符も収集していることで教えてくれました。「平和」の特急券は貴重ですね。寝台券がプラチナペーパーだった当時、乗車当日の寝台券を入手出来たことが驚きです。また、私も「白鳥」に乗ったことがありますが、一部区間です。青森から大阪まで全区間を乗り通した切符は珍しいですね。
四国連絡と言えば、東京−宇野間の151系特急下り「第1富士」上り「第2富士」を思い出します。あの列車のパーラーカーに乗ってみたかったです。パーラーカーはクロハ時代の区分室には乗ったことはありますが、開放室には乗ったことがないので、その代わりに特別座席券の収集に精を出しているところです。
またおもしろい切符をアップして下さい。それでは。
  • 栗林伸幸
  • 2015/03/26 4:23 PM
栗林さま
コメントありがとうございました。
この切符は、東京から高崎までそのまま乗り継いだために、手元に残っていたものでしょう。
私も乗り継ぎが多かったので、かなりの切符は残っていますが、昔は記念に下さいといえば、わりともらえました。
私鉄関係が手強いので、ちょっと困っております…(^^;)
またよろしく〜
  • こまめ
  • 2015/03/27 8:00 AM
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