フユヅタ

  • 2015.03.08 Sunday
  • 05:57
先日の昼の散歩中、近代美術館の裏にある家に絡みついているイングリッシュアイビー(Hedera helix)に、びっしりと実が付いているのに気づきました。アイビーはヤツデやタラノキなどと同じくウコギ科の植物なので、花火のような散形花序になっています。ブドウの仲間で、真っ赤な紅葉がきれいなツタ(ナツヅタ)(Parthenocissus tricuspidata)に対し、常緑のアイビーをフユヅタと呼びますが、あまり一般的ではないかもしれません…
結実

昔はプランターに花を植えて小綺麗にしていたのに、今は荒れ放題になっています。アイビーだけでなく、勝手に生えてきたヤマブドウが一緒に絡んでいるので、ますますひどい状態に見えてるけれど、踏み跡がないところを見ると空き家になったようです。常緑の葉を持つ植物はほとんどない北国では、アイビーも貴重な存在といえますが、やはりきちんと手入れしないとかえってわびしくなってしまいます。
フユヅタ

昔の写真を探してみると、6年前の秋の写真がありました。まだこの頃だと葉も小さく、部分的には斑入り葉も残っていたのでイングリッシュアイビーらしい雰囲気でした。足元のプランターにも花が植えられています。どんどん根が張って勢いが強くなっていくと、斑入り葉が消えていくと共に葉が大きくなり、原種に近づいていくようです。今の状態では、在来のキヅタ(H.rhombea)とほとんど変わらない状態で、こうも雰囲気が変わるものかとちょっとびっくり。市内でキヅタ?と思う株も、アイビーが化けたものかもしれません。
   6年前
この近くにはアイビーの絡まった壁面があちこちにありますが、30年以上前には雪の上に出たアイビーが無傷で冬を越せなかったことを考えると、やはり温暖化が確実に進んでいるのでしょう。

知事公館の西側のフェンスには、十数年前に林業試験場の職員の手によってツルマサキ(Euonymus fortunei)が植えられています。ツルマサキは道内では数少ない常緑のつるもので、ねらいとしてはとてもいい試みだと思います。放任するとかなり幅が出てくるので、毎年秋にちゃんと刈り取られ、コンパクトに維持されているのですっきりしています。
ツルマサキ

道内自生とはいえ、寒さの厳しい年にはかなり葉が傷み、真っ赤になってしまうこともありました。今年も部分的に赤いところがあるけれど、ほんの一部なのでやはり暖かかったのでしょう。この葉は落葉しても、茎は全く傷んでいないので、春になれば葉を広げ、却ってきれいな姿に生まれ変わります。
傷んだ葉
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