不明樹種の探索

  • 2018.04.08 Sunday
  • 05:00
朝起きて外を見てびっくり。一面真っ白に雪が積もっていました。昨日の帰り道、既にみぞれになっていたので、明日は盤渓コースは無理そうだから、動物園コースだなとは思っていたけれど、これでは走るどころか、家の前の雪かきをするほどでした。やや重たい雪が10cm以上積もったので、せっかく花を咲かせていたスノードロップやスノーフレークもその下敷きに… すんなりと春になってくれないようです。

3月の中頃に、元いた植木屋の後輩から、現場にある樹種が分からないので教えて下さいと、画像がメールで送られてきました。30数年前の現場ですが、私は全く関わっていなかったので、どんな木が植えられていたのか全然知りません。しかもこの写真だけでは、いくらなんでも樹種は分からないですよ…(^^;)
不明木

そうしたら一応樹肌の写真と、枝を一本取ってきてますとのこと。とはいっても、樹形と樹肌と冬芽だけではねぇ… 先が尖った冬芽は互生なので、バラ科のようだけど、決め手に欠けるから枝を届けてよとお願いしておきました。
枝

2,3日して郵便受けに枝が届いていたので、さっそくバケツにぬるま湯を張り、一晩たっぷり給水させました。寒い所に置いていたのなら、一週間くらい放置していても傷んでないとにらんだのです。枝をいくつかに切り分けて半分水に浸かるようにし、大きなビニール袋をかけて日当たりのいい所に置きました。すると少しずつ芽が動き始め、数日前には葉が開いたのです。
展葉

これだけだったら、まだ決め手に欠けるところでしたが、いくつかの枝にはつぼみが付いており、総状花序が確認できたのです。これでだいたい目星が付きました。
つぼみ

枝が届いた時に、冬芽の形と付き方から、シウリザクラ(Padus ssiori )かその仲間だと思いました。道内には、総状花序を付けるサクラの仲間はシウリザクラとウワミズザクラ(P. grayana)、エゾノウワミズザクラ(P. padus)の3種があります。でも開いてきた葉はきれいな黄緑色で、全く濁りがありません。シウリザクラだと新芽は燃えるような赤黒い色になるので、まずシウリではないことが確定しました。(シウリはほぼ全道に分布します)
シウリ
  (シウリザクラの新芽の様子  2013.5.17 ※開花は6月中旬)

ウワミズとエゾノウワミズは、花期がどちらも5月中〜下旬とかなり近いのですが、葉の付け根の形や小花の付き方はかなり違っています。まだ伸びて来て花序が垂れるのかは様子を見たいところですが、今の感じだと短い花序が上向きに立ったままでいそうでなので、ウワミズザクラではなく、エゾノウワミズザクラと判断しました。(ウワミズは渡島半島から石狩低地帯までの分布です)
ウワミズザクラ
  (ウワミズザクラの開花の様子  2016.5.19)

エゾノウワミズザクラは、道北を除く全道に分布していますが、どちらかというと道東に多く見られます。花序が他の2種に比べて半分くらいしかなく、その分数が多くびっしりと着くことや、小花のサイズが大きいこと、垂れ下がらないで上向きに立っているので、開花時は本当にみごとです。この現場は里塚斎場なので普段は用事のないところですが、展葉開花した姿を見ないと安心できないので、GW明けに行ってみなくては。こういうのって楽しいですねぇ…♪
エゾノウワミズザクラ
  (エゾノウワミズザクラの開花の様子  2011.5.11)

追記:せっかくなので、シウリザクラの花もアップしておきます。(2006.6.16)
シウリの花

エゾヤナギ

  • 2018.03.27 Tuesday
  • 05:48
中島公園三十三選のパンフレットの在庫がなくなり、初めて増刷することになりました。あちこちミスや施設の変更があって、修正しなければならないところがあったので、管理事務所へ打合せに行って来ました。その中で一つ困ったのが、以前ツアーの参加者の中に林業関係の方がおり、その方から「エゾヤナギとなっているが、あれはシロヤナギだよ!」と指摘されていたのです。
夏のエゾヤナギ

南14条橋のたもとにある園内一の巨木で、上を切られているためそんなに大木には見えないのですが、近くに寄るとその存在感は見事なものです。私も最初は、こんな巨木になるのだからシロヤナギだろうと思っていたのです。ヤナギは見分け方が結構難しいのですが、特徴の一つが托葉の有無やその大きさなので、これだけしっかりと大きな托葉であれば、シロヤナギではなくてエゾヤナギだとしたのです。
葉の拡大

植物図鑑の検索表だと文章なので、いまいち細部まで分からないのですが、図解付きのヤナギの専門書があったので、その図からも間違いなくエゾヤナギと判断できるものでした。
  文献1
(出典:「ヤナギ類 その見分け方と使い方」 斎藤新一郎著、(社)北海道治山協会発行、2001)

ヤナギでは多分一番巨木になるシロヤナギですが、こちらの托葉は全然小さく、これなら間違えるはずもないでしょう。シロヤナギの大木も、護国神社前にはありました。
シロヤナギ

これを調べたのが8年前のことなので、今一度その葉を確認しておこうと、打合せのあと現地に向かいました。町中の公園なので雪がかなり消えていると思ったけれど、除雪している園路脇はまだまだたくさんの雪山が。日曜とは違い、全然日が差さなくて肌寒かったです。
園内の様子

あらためてヤナギの根元から幹を見上げると、やっぱり存在感がありますねぇ。鉛筆くらいの枝を取らせていただいたので、事務所で花瓶に挿しておけば、すぐに芽が動いて葉が広がってくれるでしょう。印刷発注はGW明けとのことなので、それまでに物証も固めておこうと思います。
大木

園内を流れる鴨々川のほとりには、たくさんのシダレヤナギが植えられているのですが、その中に一本、枝の真っ黄色なセイヨウシロヤナギ ‘トリスティス’がありました。夏の姿では見分けが付かないので、この時期に枝を見るのが一番ですが、こんな時期に見たことなかったからなぁ。ヤナギは本当に面倒です…(>_<)
トリスティス

クマノザクラ

  • 2018.03.17 Saturday
  • 05:58
このまま降らないで春になるかなぁ…なんて言ってた矢先、今朝もどっさりと降り積もってくれたので、またまた風景が逆戻りしてしまいました。すんなりとはいかないものです。今朝の雪は軽かったのが幸いでしたが、そろそろ終わりにしてほしいですねぇ。

先日のニュースで、『約100年ぶりサクラ新種が判明』というのがありました。草本類では新種の発見はよくあるのに対し、木本では大変珍しいと思います。しかもよく目立つサクラなのに!
道新
  (道新WEBより拝借 m(__)m)

さっそく森林総研のHPを確認すると、「‘染井吉野’に代わる新たな観賞用樹木として期待」とありました。先日の‘神代曙’の登場もそうだけれど、もうソメイの時代は終わったといってもいいでしょう。なんでも1強体制が長く続くと、ひずみや腐敗など弊害ばかり出てくるということです。
森林総研

それにしてもこのクマノザクラ、樹形的にはヤマザクラに近いけれど、花の色がエゾヤマザクラのように少し濃いようです。こんなにほんのりと色付くのでしょうか?花梗の付き方はエゾヤマザクラみたいだけど。
クマノザクラ

葉はかなり細身で小さいけれど、形態の違いはあまり区別点にはならないからなぁ。
葉の特徴

最大の特徴は開花期です。なんとヤマザクラやカスミザクラと比べて、約一ヶ月も早いなんて。こんなに違っていて、なんで今まで気付かなかったんだろう?というのが正直なところ。でもこんなに早く咲くサクラが主力になったら、花見の時期がうんと早くなってしまうので、却って心配になってきます。花見期間が長くなるのは、いいことなんだか、よくないんだか?そもそもこれが普及する姿を見ることが出来るのか、私の余命の方が心配になってきますねぇ…(^^;)
開花期

自生地は紀伊半島の南端部の山中とのこと。この範囲の中に古座川町がすっぽり入っているけれど、ここには北大の和歌山研究林があります。今から約100年前に開設され、400ha以上もあるので当然その中にもたくさんクマノザクラが生えているはずです。自分のところにあるものに今まで気付かないで、他の研究者によって見つけられるなんて… なんだか恥ずかしいなぁ…(>_<)
自生地

ソメイヨシノの終焉

  • 2018.03.12 Monday
  • 05:58
この時期になると、マスコミにはあちこちからサクラの話題が載っかり始めます。今週本州以南は20℃越えが続くようなので、下旬にはサクラ開花の話題が出てきそうです。昨日のニュースにもこんな話題が。本州ではどこを向いてもソメイヨシノなので、こういうことがどんどん起きているのでしょう。

ソメイ伐採
 (YOMIURI ONLINE 2018.3.11 から拝借 m(__)m)

道内でも、なにか木を植えようとすると、サクラサクラと念仏のように唱える人ばかりだけど、場所の適否も考えないでただ植えるだけではなく、その場所に適した樹種や品種を選定することはもちろん、土づくりやその後の管理まで、トータルに考えていかなければちゃんと育つはずもありません。そういうことをきちんと指導している方が、土曜日のフロントランナーに取りあげられていました。日本花の会に所属する樹木医の方です。
(見守っているのは、今年初めに話題にした‘あたみ桜’です)
花の会
 (朝日新聞DIGITAL 2018.3.9 から拝借 m(__)m)

日本花の会は、今から55年前に小松製作所の社長が提唱して作られた組織で、サクラだけでなく、全国花のまちづくりコンクールなど、様々な支援活動を展開しています。久しぶりにHPを見て気がついたのですが、既にソメイヨシノの配付を止めていました。ソメイヨシノは、全国に何百万本もある個体が単一のクローンだし、戦後一斉に植えられたものがすでにかなりの老木化していることと、なんといってもサクラ最大の病気であるテングス病に大変弱く、各地に無残な状態の木が放置され、病原菌を振りまいているのです。

神代曙
このため、ソメイヨシノの血を引いているけれど、耐病性がかなり強く、花の色もかなり濃い‘神代曙(じんだいあけぼの)’(Cerasus × yedoensis 'Jindai-akebono')という品種に転換していたのです。ソメイヨシノは自家不和合性のためタネが全く採れませんが、ほかの品種との間にはタネができるのです。アメリカに渡ったソメイから作られた品種の一つに‘Akebono’というのがあり、それが里帰りして神代植物公園に植えられました。その中に花の色が濃いものがあり、これがテングス病にかかりにくいことが分かりました。わが国には既に‘曙’という品種があったので、‘神代曙’という名前が付けられたとのこと。ソメイだってせいぜい百年ほどの歴史しかないのですから、これからどんどん植えていけば、こんな艶やかな花の名所が出現していくことでしょう。道内にも植えていきたいですねぇ。

ロウバイ開花

  • 2018.01.23 Tuesday
  • 06:00
首都圏には予報通りに積雪があり、昨日から大騒動になってました。夏タイヤしか持っていなくて、都内のように坂道ばかりだと、20cmも積もったらチェーン巻かないと走れなくなることくらい分からないのかなぁ… 毎度繰り返される光景を見ていると、こいつら馬鹿じゃないのかと思ってしまいます。こんなことなら、大地震に襲われれば、たちまちパニックになってしまうことでしょうに。

そんな関東を尻目に、関西から花の便りが来始めました。大阪でロウバイが見頃を迎えたとのこと。向こうではマンサクとロウバイが開花を競うのだそうです。花には各種の精油成分が含まれているので、香りが高い花として知られていますが、種子にはカリカンチンという毒性の強いアルカロイドが含まれているとのこと。
ロウバイ開花

ロウバイ(Chimonanthus praecox)はクスノキ目ロウバイ科に属し、中国(四川省、湖北省、浙江省)の山地原産で、道南・道央くらいまで耐寒性があることになってますが、札幌では見た記憶がありません。属名の Chimonanthus(キモナンツス) とは、Chimon(冬の)+ anthus(花)、種小名のpraecoxも早咲きのという意味なので、まさにその特徴を表している学名です。この画像は2003年2月1日に新宿御苑で写したもので、花弁が細く、中心部が暗赤色になっているのは基本種の特徴で、花弁が丸く蠟質になり、芯まで黄色いソシンロウバイ(素心蠟梅)がよく栽培されています。大阪のおばちゃんが見上げているのもこれのようです。
ロウバイ

同じロウバイ科には、遠く離れたアメリカにクロバナロウバイ属(Calycanthus)が数種分布し、札幌でもクロバナロウバイはよく見かけます。樹皮に強い香りがあり、インディアンはこれを香辛料にしていたとか。(この画像は2011年6月10日 札幌市内で撮影)
クロバナロウバイ

2月1日になんで新宿に行っていたのかと手帳を見ると、その日の午前中に技術士の面接試験があったのです。三つ目の技術士科目で、最難関の総合技術監理部門の筆記をくぐり抜け、最後の関門となる緊張の面接試験でしたが、拍子抜けするほどすんなりと終わったので、渋谷から新宿に移動して御苑でぼけーっとしていたのでした。風もなくポカポカ陽気ではありましたが、この時期に咲いている花はほとんどなく、ロウバイとこのビワくらいしか咲いていませんでした。
ビワ

まだ建て替えられる前の大温室で、しばし花を見て歩きましたが、何年か前に見てきた新しい温室にはかなりがっかりした記憶があります。少しは落ち着いたのかなぁ。関東では珍しいカナリーヤシやソテツが植えられていました。
カナリーヤシ

冬に本州に行くと、芝生が日本芝なので、どうも寒々しい景観に感じます。最近ではライグラスをオーバーシーディングして冬も緑にすることが流行っているようですが、有名なメタセコイアとユリノキの枯れ木立を見ていると、逆に芝が緑だったら変か!!って思ってしまいます。
メタセコイア

御苑はとっても広く、まだじっくりと見て歩くことができないでいます。イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園、日本庭園が、それぞれ広大な面積を占めているけれど、あんまり広すぎてよく把握できないのです。中島公園や百合が原公園だと20数haでちょうどよく感じるけれど、御苑は60ha弱もあるので、ちょっと広すぎるのでしょう。千駄ヶ谷門近くにあるフランス式整形庭園を特徴づけるプラタナス並木も、葉が繁っている時に見た記憶がありませんが、暑い時期だと木陰が涼しそうだけど。
プラタナス

バラの絵

  • 2017.12.08 Friday
  • 06:00
先月紹介した藤川さんの花カレンダー。11月のを仕舞う前にながめていて、バラの実ってこんなに特徴的なのに、意外としっかり描かれてこなかったのかなぁと思ってしまいました。
バラの実

花がどうしてもメインになってしまうので、花の絵やイラストは山ほどあるけれど、しっかり実に着目したものはなかったのかなぁ?そこでよく開くイラスト集を見てみると、確かに実が描かれているものは少なかった。
イラスト
  (「Plants and Flowers」 1,761 Illustrations for Artist and Designers,1992)

ローズヒップの代表選手は、なんといっても右下に描かれているドッグローズ。ロサ・カニナ(Rosa.canina)は、ヨーロッパではバラの台木にされるので、輸入苗の台芽から花が咲いているのをよく見かけます。バラの絵の第一人者であるルドゥチの画集(1820年前後)を見ても、花はしっかり描かれているけれど、ボタニカルアートのように各生育ステージを描き込むことはありませんでした。彼は花にしか興味がなかったのでしょう。
ドッグローズ
  (「バラ」ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ、TASCEN、2001 より)

それより古い1750年頃にドイツで出された「植物宝典」に載っているこのバラには、果実やその断面まで細かく描き込まれているので、博物画として描かれたものでは、花や実が(病気までも!)セットになって描かれています。
シルベストリス
  (ボタニカルアートと花の名画「バラの美術館」 集英社刊、1993 より)

栽培的には秋遅くまで実を付けておけるところは少ないので、ある程度株数に余裕があり、原種系のコレクションがなければ難しいでしょうが、そのような楽しみもこれからは増えてくるかもしれません。

ドングリ

  • 2017.11.24 Friday
  • 05:57
ドカ雪とその後の路面状況の悪化から、4日も走れなかったため、ちょうど1kgも体重が重たくなってしまいました。血圧も毎朝測っているけれど、やはりピンと跳ね上がってしまいます。ようやく安定してきたので再開していますが、朝の日課はもうやめられないですね。

勤労感謝の一日は、あれこれ煮詰まって事務所に籠もっておりました。改修工事で完全に囲われてしまい、窓にも養生シートが貼られているため、全く外が見えません。晴れてるんだか、雪がちらついているんだか、終日目隠しされているようで精神状態にもよくありません。そこで息抜きに本棚からあれこれ抜き出して見ていたら、こんな本があったんだ!というものが結構「再発見」されました。中でもこの本はなかなか面白い。
表紙

奥付からすると15年くらい前に買ったようだけど、なんでこんな本買ったんだろうな?と思ってしまいます。あの頃は後先考えないで、ちらっと面白いところがあれば買っていたものがありそうです。道内には自生するドングリはミズナラ、コナラ、カシワしかなく、その他外国産のアカナラやイギリスナラが植えられている程度。そんなに悩まなくても済むからです。
勢揃い

でもよく見ていけば、ドングリには1年で熟すものと2年かかるものとかあるし、殻斗(お椀状のもの)にはいろんなタイプがあるし、結構面白いのです。仕事から逃げて、結構読み返してしまいました。
カシワ

子どもはドングリが大好きなので、その昔円山公園に連れて行ったらたくさん拾ってきたことがあります。そのまま部屋に置いていたら、翌日床を「ドングリムシ」がうごめいていて大騒ぎになったこともありました。今でもきれいなドングリがあれば、つい拾ってポケットに入れてしまいます。いろんな種類を並べて遊んだこともあったけど、こんなにたくさんのドングリが集まれば。きっと楽しいことでしょう。楽しい息抜きになったことを、この本に感謝したいです。

背比べ

(「探して遊ぶ ドングリと松ぼっくり」 写真:平野隆久、文:片桐啓子、山と渓谷社、2001 より引用させていただきました。m(__)m なお、現在は落ち葉を合わせて増補改訂され、「拾って探そう 落ち葉とドングリ・松ぼっくり」となっているようです。)

町中の樹木

  • 2017.11.18 Saturday
  • 05:36
事務所のある建物に、先週から外壁の改修工事が入っており、仮囲いですっぽりと包まれ、足場から丸見えなのでカーテンを閉め切りにしているため、部屋の中は真っ暗に。このところ出張や現場が続いていたため、昼間あんまり居なかったからよかったけれど、昨日は朝からずっと籠もっていると、さすがにうんざりしてきます。騒音やものすごい臭いなどから、一日も早く抜け出したいものです…(>_<)

そんなこともあり、あれこれと用足しに町まで出かけてきました。気温は低いものの日差しがあったので、途中でお昼のうどんを食べながら、町まで歩いていくことに。13丁目の資料館の裏から入ると、目の前に、見事な片枝になったプンゲンストウヒが。隣のヤマモミジに葉が繁っていると全く気がつきませんでしたが、お互いにものすごい競合状態になっていて、完全にヤマモミジが勝っていたのです。でも樹高が高くなったので、もうヤマモミジにいじめられることなく枝を伸ばしていくことでしょう。
競合

12丁目から大通公園に入るところに、大きなハシドイが立っています。この木は80年代前半に、将来の後継樹として植えられたもので、当時西山(白旗山)の市有林から、担当のKさんが根回しして移植してきたものの一つです。ほかの木はよく覚えておりませんが、この木だけは当時から大きくて立派だったのでよく覚えています。そんなことを知っている人は、今の市役所には誰もいないだろうなぁ…
ハシドイ

バラ園のバラもすっかり冬囲いがされて、とてもすっきりしてました。ある程度枝数が多く、縛っておけば大丈夫なものは、ナワで縛っただけに。自然積雪であれば、これで十分もってくれるでしょう。
バラの囲い

枝数が少なく、株がややひ弱なものには、土木資材のプラスチックネットを丸めたもので囲っていました。これはかなりの強度があるので、竹で囲うよりは手間がかかりません。内部のフロリバンダ系のバラの管理は、ボランティアのみなさんの作業でやっているはずです。
トリカルネット

瀋陽広場内に植えられている、瀋陽市から寄贈を受けた玖瑰(まいかい)や、回りに植えられているハイブリッド。ティー系のバラは、女竹でしっかり囲っておりました。これは管理事務所の作業員による冬囲いのようです。
玖瑰

裁判所の回りに植えられているドウダンツツジが、まだなんとか散らないで輝いておりました。今日から雪模様なので、今年の紅葉もこれが見納めになることでしょう。
ドウダンツツジ

4丁目の北側に、大きなプラタナスがありますが、今年はダケカンバと見まごうほど、真っ白な肌になっています。今年のプラタナスは春から急激に太ったと見えて、夏から秋にかけて、樹皮がぼろぼろと剥がれ落ちてきました。このため古い樹皮がすべて剥がれ落ち、すっかり白い肌に生まれ替わったという訳です。毎年ではありませんが、数年おきにこのようなことが起きるみたいです。
プラタナス

ちょうど北洋銀行に用事があったので、初めて本店に入ったら、もうクリスマスツリーの季節になっていました。そういえば、昨日はたくぎん破綻から20年だと盛んにやってましたねぇ。ほとんど付き合いのなかった銀行だったけれど、あの頃のことをふと思い出してしまいました。
ツリー

モミジ輝く

  • 2017.10.26 Thursday
  • 06:02
先週末、昼食ついでに立ち寄った知事公館では、なんとも素晴らしい紅葉に圧倒されました。今年のモミジ類は、適度な降雨が続いたことにより、葉が傷まずにたっぷり栄養を貯えることができたと見えて、近年まれに見るほどの美しい紅葉が見られます。さらにここの庭には、樹高が20m以上もある巨大なモミジ類が並んでいるため、本当に言葉が出ないほどの見事な紅葉となっています。
先週末

ちょうどかみさんが仕事で山を下りてきたので、少しでも元気づけようと連れて行きました。先日の寒さで少し傷んでいたものの、遠目には全く分からないほどだし、あの寒さでますます深い赤に色付いたように思えました。ヤマモミジの巨木を挟んで、ハウチワカエデがこんなに大きく育つんだ!とびっくりするほどの巨木が両側に並んでいます。
モミジの紅葉

足元に置かれている安田侃さんの『意心帰』が、ちっちゃく見えるほどの巨大さですが、このくらいシンプルな場所におかれると存在感を発揮するものです。創成川公園に置かれている作品は、正直ちょっともったいないですね。
安田侃

ポカポカ陽気でなんともゆったりとした空気が流れる中、近くにお住まいの方なのか、椅子を持ち込んで優雅に昼食を取っておりました。飲食できるのなら、最高のロケーションでしょう。
のんびり昼食

平日は知事公館内も一般開放されているので、何十年振りかに中に入ってみました。1936(S11)年に三井別邸新館として建設されたものですが、登録有形文化財に指定されている割には、造りや調度はそんなにしっかりしたものではありませんでした。
知事公館

その昔、今から24年も前のことですが、この会議室で当時の横路知事との懇談会に参加したことがありました。この間の選挙の時に何度も見かけましたが、ずいぶん歳をとったなぁと思ったけれど、同じだけ私も歳をとっているわけですから、人のことは言えないか…(^^;)
会議室

今週はまだこの陽気が続きそうです。ここのモミジの紅葉は本当にお奨めですが、平岡樹芸センターや紅桜庭園、小樽の中野植物園などもモミジの名所として知られています。こんな見事な紅葉はまたしばらく見ることができないかもしれませんので、ぜひ素晴らしい紅葉を楽しんでいただきたいです〜
紅葉

街路樹の腐朽度

  • 2017.09.28 Thursday
  • 05:46
先日地下鉄円山公園駅から事務所に戻る途中、話題にしたニセアカシアの街路樹の伐採が西側もきれいに済んでおり、ずらりと切り株が並んでいました。残っているものはほんのわずかで、7〜8割は伐採されたのではないでしょうか。こんな切り口は滅多に見られないので、つい一つ一つ写真を撮してしまいました。極めて怪しいおじさんでしょうねぇ…(^^;)

これは不思議な形をしていました。芯材は完全に腐朽しており、わずかに残った部分が肥厚して丸くなり、まるで寄せ植えになっているかのように三方に立っていたのです。上の方ではくっついているので、意外と丈夫だったかもしれません。
その1

これはかなりひどく腐朽が進み、ほとんど空洞化しています。札幌の場合、台風では南方向からの強風が吹くことが多くなります。これらの写真はすべて右側が南なので、北側がまだ少し生き残っていたので、なんとか支えていられたのでしょう。かなりの危険度には違いありません。
その2

これも最初のものと同じパターンですが、芯材の腐朽がかなり進んでスポンジ状に。普通に見ている街路樹の内部がこんなだなんて、全く信じられない思いです。
その3

これは伐採するときに、けっこうチェンソーに力がいったことでしょう。樹木の伐採にあたっては、必ず樹木医による診断を受けて実施されます。このように切断面がはっきり分かってしまうので、診断が正しかったかどうかはすぐに分かってしまいます。これは要注意くらいのレベルだったかも…(^^;)
その4

その次はそれと正反対。なんでこんな危険な木が、今まで見逃されていたのでしょう。立っていたこと自体が不思議です。ほとんど生きているところがなくなっているのです!維持業者が行っている普段のパトロールでは、こんなレベルくらい見つけてくれなければ困るのですがねぇ…
その5

この並びでは最も大きな木も伐採されていました。植えます一杯になるくらいの大きさです。毎年たくさんの花を咲かせてくれたので、このブログにも登場していた木でしたが、内部は見事に空洞化していました。樹体がかなり大きかったので、伐採するのも大仕事だったと思います。
その6

先日のブログでも紹介した、交差点に接していたニセアカシア。南側が完全に腐朽し、枝も北側ばかりになっていたので、どんどん傾斜していくので冷や冷やしていました。変色域がどんどん広がり。まもなく支えきれなくなっていたと思います。
その7

これら伐採されたもののうち、交差点からの距離が確保されているものは、いずれシナノキ(オオバボダイジュを含む)に植え替えられていくことでしょうが、予算的に厳しければしばらく放置されてしまいます。ニセアカシアは切り株から萌芽しやすいので、放置しているとまた元気を取り戻す恐れがあります。さてどうなっていくのでしょうね。

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