街路樹の腐朽度

  • 2017.09.28 Thursday
  • 05:46
先日地下鉄円山公園駅から事務所に戻る途中、話題にしたニセアカシアの街路樹の伐採が西側もきれいに済んでおり、ずらりと切り株が並んでいました。残っているものはほんのわずかで、7〜8割は伐採されたのではないでしょうか。こんな切り口は滅多に見られないので、つい一つ一つ写真を撮してしまいました。極めて怪しいおじさんでしょうねぇ…(^^;)

これは不思議な形をしていました。芯材は完全に腐朽しており、わずかに残った部分が肥厚して丸くなり、まるで寄せ植えになっているかのように三方に立っていたのです。上の方ではくっついているので、意外と丈夫だったかもしれません。
その1

これはかなりひどく腐朽が進み、ほとんど空洞化しています。札幌の場合、台風では南方向からの強風が吹くことが多くなります。これらの写真はすべて右側が南なので、北側がまだ少し生き残っていたので、なんとか支えていられたのでしょう。かなりの危険度には違いありません。
その2

これも最初のものと同じパターンですが、芯材の腐朽がかなり進んでスポンジ状に。普通に見ている街路樹の内部がこんなだなんて、全く信じられない思いです。
その3

これは伐採するときに、けっこうチェンソーに力がいったことでしょう。樹木の伐採にあたっては、必ず樹木医による診断を受けて実施されます。このように切断面がはっきり分かってしまうので、診断が正しかったかどうかはすぐに分かってしまいます。これは要注意くらいのレベルだったかも…(^^;)
その4

その次はそれと正反対。なんでこんな危険な木が、今まで見逃されていたのでしょう。立っていたこと自体が不思議です。ほとんど生きているところがなくなっているのです!維持業者が行っている普段のパトロールでは、こんなレベルくらい見つけてくれなければ困るのですがねぇ…
その5

この並びでは最も大きな木も伐採されていました。植えます一杯になるくらいの大きさです。毎年たくさんの花を咲かせてくれたので、このブログにも登場していた木でしたが、内部は見事に空洞化していました。樹体がかなり大きかったので、伐採するのも大仕事だったと思います。
その6

先日のブログでも紹介した、交差点に接していたニセアカシア。南側が完全に腐朽し、枝も北側ばかりになっていたので、どんどん傾斜していくので冷や冷やしていました。変色域がどんどん広がり。まもなく支えきれなくなっていたと思います。
その7

これら伐採されたもののうち、交差点からの距離が確保されているものは、いずれシナノキ(オオバボダイジュを含む)に植え替えられていくことでしょうが、予算的に厳しければしばらく放置されてしまいます。ニセアカシアは切り株から萌芽しやすいので、放置しているとまた元気を取り戻す恐れがあります。さてどうなっていくのでしょうね。

街路樹の伐採

  • 2017.09.22 Friday
  • 05:56
事務所横の信号を渡ろうとしたら、幹にピンクテープが巻かれており、貼り紙がぶら下がっていました。この街路樹はニセアカシア。かなり前から立っているのが不思議なくらい内部が腐朽し、頭が重たいので、だんだん傾いてきていたものです。ようやく樹木医による診断の順番が回ってきたのでしょう。
伐採予告

伐採するかどうかは、樹木医による診断が必要となっているけれど、すべての街路樹を数年おきに点検などできません。なにせ全市に二万本以上もあるのですから。このため、危険そうな路線から順次回ることになるため、ようやくここも診断が行われたわけです。
貼り紙

しかし、この街路樹が立っている場所は交差点にも近く、横断歩道に接しています。この立っている位置から、もっと早くレッドカードが出されて然るべきものなのでした。このような問題点は、10年以上前に「道路緑化推進計画」を取りまとめたときに、植栽基準の中で既に整理しています。事故の多い交差点付近は、交通の安全を最優先しなければならず、市の内部規定でも「交差点の手前では、隅切りから手前10m、交差点の向こう側では8m以内には街路樹を植えてはいけない」ことになっているのに、そんなことをお構いなしにどんどん植えてきた歴史があるのです。2年前に改正された国の『道路緑化技術基準』でも、基本方針の大前提として「道路緑化にあたっては、道路交通機能の確保を前提にしつつ、・・・」と規定されており、信号や標識を隠さないよう、歩行者の視認性が確保できるよう、交差点近くには街路樹を植えてはいけないのです。
位置不適格

手前はまだ伐採作業が行われておりませんが、東側はほとんど街路樹がなくなっておりました。横断歩道を渡ったところにあった、これもよく立っているなぁ…と思っていたニセアカシアは既に切り株に。中は空っぽだけれど、このくらい回りが生きていれば、すぐにバタリとはいかなかったかもしれません。
伐採跡

ずらりと続く切り株を見ていくと、中はやはり空っぽだけど、回りもほとんど腐朽して皮一枚しか残っていないものばかり。先日の台風で、このあたりでは強風が吹かなくてなによりでした。
切り株

市内では、ニセアカシアやシダレヤナギ、ハンノキ類、ネグンドカエデなど、悪環境には耐えるけれど成長が極めて早く、また腐朽しやすいために危険木化しやすい樹種は、積極的に樹種転換を図っていくことになっています。といっても予算が少なくなっているため、どんどん植え替えていける訳ではないけれど、この路線ではオオバボダイジュ(シナノキを含む)が既に植えられてきているので、安全な場所の街路樹は植え替えられていくことでしょう。
樹種更新

交差点近くは、復植されないでアスファルトでつぶされる運命なので、この路線はすっかり寂しくなってしまいそうです。

視線誘導植栽

  • 2017.08.23 Wednesday
  • 06:00
先日十勝の国道を走っていて、ビックリしたことがありました。十勝管内の国道には、その昔気の効いた職員がいて、国道のカーブの部分にシラカンバをずらりと植えて、立派な視線誘導植栽が作られていました。(その画像が出てこなくて申し訳ありません…m(__)m) そのシラカンバがすべて、頭をちょん切られていたのです。
R38御影

しかもその切られ方がものすごい。高さ6〜7mくらいのところでぶつ切りになっているのです。何本かはなんとか芽を吹いているものもありましたが、大半の木は哀れ立ち枯れてしまってました。一体何のために、こんなメチャクチャな剪定をしなければならないのか、猛烈に腹が立ってしまいました。こんな風景が芽室から清水、新得と延々続いているのです。ということは、R38だけでなく、広尾国道R236や足寄国道R241のシラカンバもみんな切られてしまったのでしょう。
新得

その昔、十勝管内の国道の、道路緑化の問題点を洗い出す業務をやったことがあり、管内の国道はすべて走りました。その時にこれは十勝の財産だから、大切に扱うように書いていたはずです。「北海道の道路緑化指針」でも、視線誘導機能は交通安全機能の一つとして、大切な役割を持っていると書かれているではないか!!
視線誘導植栽

毎度走っている道央高速でも、冬季の風雪から安全な走行を確保するために、江別・岩見沢間には造成時に道路防雪林を作ろうとたくさんの苗木が植えられました。それが30年以上経ち、緑豊かな道路景観を提供し、冬季間は西側から吹き付ける吹雪をしっかりと防いでくれていました。
防雪林

それが春先に走ったときに、あちこちで金属製の防雪柵を設置しているのです。防雪林がないところだけかと思ったら、緑のあるところも延々とギラギラした金属パネルが貼り付けられ、緑が見えなくなってしまったのです。もう樹木に頼るのは止めて、維持管理に費用がかからない金属柵にしようということでしょう。こんな道路を運転しては、ただ疲れるだけ、なんの楽しみも感動も生まれません。
防雪柵

町中で国道で改良工事を行った後には、今まであった街路樹が消えてしまったところがたくさんあります。維持管理費を抑えようと、もう樹木は金輪際植えたくないということなのでしょう。あんなに素晴らしかったシラカンバをこんな無様な姿にしてしまい、これが観光立国を旗印にしている国がやることなのか! こんな支離滅裂なことがまかり通っているということは、今の統治機構に、トータルマネジメントがいかに欠如しているかを如実に示しているのです。

外国産ナナカマド

  • 2017.08.08 Tuesday
  • 05:51
先日八紘学園に見学に行ったおり、福住駅から学園に向かう途中の学園敷地の端っこに、よく分からない木が並んで立っていました。サンザシだろう?いやナナカマドだろう?と侃々ガクガク。みなさん樹木の達人ばかりなので、いろんな候補が出てきました。
福住産ナナカマド

ジンギスカンを食べながらもこの話題で盛り上がり、カワシロナナカマド説が強かったのですが、カワシロナナカマドはこんなに実が大きくないので、違うなぁ…と思っていました。戻ってから画像を確認しても、やはりこんなに大きくないのです。(植物園で 2013.7.29)
カワシロナナカマド

実は、これとほとんど同じ木が豊平公園にもあります。30数年前、緑のセンターをオープンさせた年に、当時西山(白旗山)にあった市の苗圃を閉鎖することになり、いろんな珍しい木を豊平に移植しました。その中に外国産のナナカマドがあり、5本ほどを豊平墓地に接した苗圃と野草園の間に列植したのです。その中にこれと同じものがありました。(豊平公園で 2011.8.29)
豊平公園ナナカマド

メンバーのWさんが、福住の現地を再確認し、植物園と豊平公園の木も調査されて、ここには二種のSorbusがあり、冒頭の写真のものはソルブス・インテルメディア(Swedish whitebeam)(Sorbus intermedia)、もう一つカワシロナナカマド似の株はソルブス・ツリンギアカ(Sorbus x thuringiaca)ではないかと調べてくれました。さすが元研究者だけあります。後者は、セイヨウナナカマド(Rowan)(Sorbus aucuparia)と、アリアナナカマド(Whitebeam)(Sorbus aria)の交雑によって作り出された園芸品種でした。つまり、複葉のセイヨウナナカマドと、単葉のアリアナナカマドの交雑なので、その結果生まれた雑種がカワシロナナカマド(ナナカマド×アズキナシ)の葉によく似てくるのでした。これで納得です。
rowan

セイヨウナナカマドの写真は手元になかったので、ネットからお借りしましたが、アリアナナカマドは札幌にも植えられています。場所は十五島公園のバス停の真ん前。以前ここを走っていて偶然見つけたものです。葉には白毛が密生し、なかなかきれいな姿でしたが、なんでこんな珍しいものがここにあるのでしょう??(十五島で 2005.10.5)
whitebeam

八紘学園には、かつてシャクナゲやライラックなど、花木専門のIさんという技官がおり、大昔自宅に伺ったことがあったのも確かこの辺りだったはずなので、きっとその名残のようです。こういう探索は本当に面白くて、一人で燃えてしまいました。


ついでながら日曜の昼間、孫2号と3号がそろい踏みをしている時に、窓の外でいきなりセミが鳴き始めました。この時期ならエゾゼミ?と思いきや、ジージーととんでもなくうるさいので窓から見ると、目の前のエゾヤマザクラにアブラゼミが止まって鳴いていたのです。以前余市のブドウ畑で遭遇したことがありましたが、こんなところまで来ているとは。30℃近い暑さがさらに暑く感じてしまいました〜(^^;)
アブラゼミ

消える樹木

  • 2017.07.25 Tuesday
  • 05:59
昨日は午後から、今年2回目のフラワーマスター講習会。一番集まりやすいのでたくさんの参加があるのかと思いきや、たった26名でした。そのかわり、北は利尻や稚内から、東は厚岸や釧路からと、ずいぶん遠方から受講されておりました。利尻の方は前泊と後泊が必要とのことで、本当にご苦労様です。精一杯のお話しをさせていただきましたが、みなさん居眠りもせず、しっかりと聞いておられました。
フラワーマスター

2時間半、かなりのスピードでしゃべり続けるので、帰りのバスではかなりぐったり。ぼ〜っと外を見ていると、見慣れた場所に木がなくなっているのに気付きました。そこは出版取り次ぎ会社の札幌支店で、第1回目の都市景観賞を受賞した作品でもあったのです。
伐採

事務所に戻り、もう一度しっかり現場を確認しなくちゃと、自転車こいで現地に駆けつけました。するとなんとも無残。解体業者が無造作にチェンソーとバックホーで木を切り刻み、ちょうど切り倒したばかりだったのです。
無残な状態

ここは元アメリカ領事館があったところで、円山に移転した跡にこの会社が、既存樹木をそのまま活かし、レンガをうまく使った落ち着いた建物を建てたのです。キタゴヨウやヨーロッパクロマツ、サワラなどの針葉樹主体の豊かな緑が、この一角に存在感のある緑の固まりを形成していました。
元の姿

それがあっという間に丸裸。道路拡幅によって歩道に取り込まれたサワラやイチイは切るに切れず、ポツンと取り残されているのがなんとも哀れな状態に。戦前の住宅地図を見ると、ここには一丁画の4分の1を占める個人宅になっており、立派な庭が造られていたようです。その名残があっという間に消え去ってしまったのです。たまたま昨日通り過ぎたから、切り刻まれた木とお別れすることができたけれど、知らなかったら更地を前に呆然とするところでした。
消える樹木

この跡に、どこの誰がどんな建物が建てるのか知らないけれど、この恨みは絶対に忘れないぞ!!

キリの花

  • 2017.06.06 Tuesday
  • 05:49
土日も出ずっぱりなので、月曜日はさすがに体がだるくなり、ペースを落として過ごすことにしています。打合せの後、お昼を食べに行こうと環状通を歩いていると、建物のすき間からキリの花が満開になっていました。
キリの花

この古い建物には、何件もテナントが入っており、いつもカットしてもらうパーマ屋さんもここに入っています。何年か前には、その窓から屋根に出て、キリの写真を撮したこともありました。昨日は久しぶりにまぶしいほどの青空になったので、青空を背景にした方が綺麗に写ります。去年のタネの脱け殻が付いているのが目障りだけど、本当に豪華な花が楽しめました。
満開

この木も7〜8年前に大家さんが地上1mくらいのところで切り倒してしまったのですが、なんとそこから胴吹きした芽があっという間に元通りに大きく育ちました。キリの生命力は本当にすごいと思います。
幹

キリの木で並木道を作ったら、ジャカランダにも負けないだろうなぁ…と思っているのですが、なかなかそれを作ることのできる現場がありません。こんな存在感のある木もないと思うのですが。下から見上げると、この花の美しさがよく分からないのが難点かも。隣のマンションからは、さぞや見事な風景になっていそうです。
  全景

久しぶりに食べた長命庵の韃靼蕎麦。疲れ切った体にしみわたるような、私にとっての薬膳蕎麦です。ごちそうさまでした〜
ダッタンそば

町中の樹木

  • 2017.06.04 Sunday
  • 05:49
金曜は、滝野公園の植栽片付けてからとんぼ返りし、着替えてから先日いただいた学会賞のお礼回りを。この時期町中を歩き回ることはほとんどなかったので、ある意味とても新鮮でした。中央署前の北1条通では、なんとニセアカシアの花が間近に垂れておりました。ここは国道なので開発局の管理になっており、かつては毎年強剪定するため花なんか咲かなくて、よく新聞にたたかれていました。しかし近年は管理費削減で剪定されることがほとんどなく、かえってよく花が見られるようになっています。
ニセアカシア

駅前通に入ると、中央分離帯のオオバボダイジュがめきめきと大きく育っているのにちょっとびっくり。この調子でいけば、あと5年もすれば立派な姿になってくれそうです。乾燥期には地中灌水も行っているのですが、今年はこんなに雨が降るので、枝の伸びにも勢いがあるようです。
オオバボダイジュ

いつも気になる北3条広場のイチョウも、枝枯れを起こすことなくしっかりと芽吹いてきたようです。そろそろ根が落ち着いてくる頃なので、今年の夏にはもう少し枝葉が繁ってくれるのではと期待しています。
イチョウ

ある方から、足元のグラウンドカバーがみすぼらしいのでなんとかならないか?と言われていました。これは市の管理ではなく、ここを整備した民間事業者が植栽したものです。デザイン検討委員会にそのプランが提出された時、あんまり好きではないけれど、事業者側の提案なので無下には否定できなかったのですが、そろそろ見直しをかけなければならないようです。
足元

いつも斬新な修景をやっているクロスホテルの前庭は、昨年くらいにリニューアルされたようです。誰がデザインしているのか分かりませんが、北海道感覚ではないので、多分東京の業者のような気がします。
クロスホテル

でもアイビー使った目隠し植栽は、ちょっとなぁ… 札幌でこんな植栽してもそんなにツルが伸びないので、見直した方がいいと思うのですがねぇ…(^^;)
アイビー

中央区では、樹形がコンパクトで、ほとんど剪定もいらないことから、最近あちこちにハクウンボクの街路樹が植えられています。その名の通り白い花がふわっと咲き始めてきました。せめて一週間くらい見ごろが続けばいいのにといつも思う短命な花です。
ハクウンボク

帰りにバスの窓から見ていると、STVの前にハクウンボクが満開になっていました。ここにはかつて大きなニセアカシアがこの時期見事な花を咲かせていましたが、20数年前に強風で倒れてしまい、その後に植えられたもので、最も古いハクウンボクだと思います。その並びにあるクロマツが寒風害で真っ赤になっており、建物近くのヨーロッパクロマツとの対比が際立ってました。でもその左にあるクロマツが、全く被害を受けていないのはなぜ?かつて剪定や冬囲いしていた木だけに、なんとも気になる状態でした。
STV前

寒風害

  • 2017.05.19 Friday
  • 05:54
十勝ヒルズでは、ニオイヒバの一部に寒風害があり、このままでは見苦しいので剪定してもらいましたが、落葉樹でもかなり枯れ込んでいるものがあるようです。まだ芽が動いていないものがあるので確定はできませんが、何年かぶりの被害になっているかもしれません。
ニオイヒバ

そうしたら、昨日は2件クロマツの枯れについて問合せがありました。盤渓でも木全体が真っ白になっていて、かろうじて新芽は生きているものの、着いている葉は真っ赤になりそうな木があります。この分では、きっとあちこちで起きているなとは思っていました。
環状通りの東区部分には、できた時からクロマツが植えられています。(因みに北区はハルニレ、白石区に入るとバラ、豊平区ではリンゴが植えられています。東区はなんでクロマツだったのでしょうね?)ここでは10年おきくらいに寒風害を受けて真っ赤になり、以前問い合わせがあった時に、傷みのひどいものからヨーロッパクロマツに植え替えなさいとアドバイスしていました。写真で緑色をしているのがヨーロッパクロマツで、当初からかなりの本数が紛れ混んでいたのです。苗木屋も造園業者も見分けが付かないのでしょう。(Yさんから送られてきた画像を拝借します。)
環状通

常緑針葉樹で時折起きる寒風害は、寒さでも風でもなく、葉から水分が収奪されて限界を超した時に起きると言われます。なので、寒さがそんなに強くない年でも起きるのが不思議なところで、私の先輩がその機構の解明に挑戦したことがありました。
浅野論文

冬の前にある程度水分を減らして体質を堅くして準備ができるものは、ハイマツのように高山でもたくましく生き抜いてきた仲間で、温暖地に自生のあるクロマツやアカマツでは、その準備ができていない可能性が高いのですが、アカマツの方が水分含有率が高いのは不思議です。アカマツではあまり寒風害が起きませんから。
被害率

結論的に明確な解明には至っていませんが、要はその場所にあった樹種を選定すれば問題は起きない訳で、ここではヨーロッパクロマツに植え替えをどんどん進めてくれていれば、なんの問題も起きないかったし、雪吊りに毎年莫大な経費をかける必要もなくなるのですが… ただヨーロッパクロマツは庭木には不向きなので、その場合にはゴヨウマツあたりにしておくのが無難ということになります。

ユリノキの伐採

  • 2017.05.16 Tuesday
  • 05:50
ユリノキ(Liriodendron tulipifera)は、英名がチューリップツリー(tulip tree)。ユリよりはチューリップの方がいくらなんでも近いように思いますが、種小名を訳せばいいものを、属名をそのまま訳したのでしょう。
花

別名をハンテンボク(半纏木)といいましたが、ほとんど使われなくなりました。半纏を着たことがない人が増えてくると、死語になっていくのでしょう。
葉

市内には、1886(M19)年に開園した植物園内の株と、これもルーツ的にはかなり古い1880(M13)に開設された円山公園内の円山養樹園跡地にある株が、古さ的には双璧でしょう。いずれも回りに木がびっしりなので、全貌を撮すことができませんが、けっこうな大きさです。でもこれよりも大きな木が、農学部裏の石山通によって飛び地になった演習林の苗畑にありました。いくら探してもその写真が見当たらないのですが、ひょっとしてスライド時代かな?これは、2004年の台風18号の暴風によって、頭を1/4くらいへし折られ、その後かなり回復してきた頃の姿です。
元気な姿

そんなユリノキが、冬の間に伐採されてしまいました。そのことは知らされていたのですが、雪が融けないと確認できないだろうと、4月の末に見てきたのです。飛び地に渡る橋の上から、ぽっかりと空いてしまった伐採跡がよく見えてきました。
伐採

近づいてみると、なんとも無残に残骸が山になっており、なんでこんなことになってしまったのか、怒りがふつふつと湧き上がってきました。
伐採跡

丸太になってしまった幹が転がされていましたが、全然腐朽してもいないし、健全そのものの断面ではありませんか。よほどこの材が欲しかったのか…
丸太

台風によって樹高が抑えられ、むしろ安全度が高まったくらいだし、幹に傷がないことくらいちょっと調べれば分かることなのに、なんで伐採されなければならなかったのでしょうか。思い切り偏芯しているけれど、年輪に粗密がほとんどないので、これまで健全にすくすくと育ってきたものでしょう。回りに競合する木がなかったことも幸いしたようです。
年輪

この直後にこれを書くと、頭が沸騰していたのでなにを書くか分からないと、しばし頭が冷えるのを待っていました。あらためてこれを見直してみても、これが学問の府である大学のすることなのか、また怒りと悲しみがわき上がってしまいました。ともかく、札幌の貴重な緑の財産が、2017年の初頭に姿を消してしまったのです。

桜満開♪

  • 2017.03.19 Sunday
  • 06:11
昨日は恵庭の講演会に行く前に、東急デパートに寄ってみました。北玄関ロビーに1千本ものサクラが満開になっているというのです。
東急デパート
  (北海道新聞WEBニュースから拝借…m(__)m   2017.3.17)

ドアを入ると甘い香りに満ちており、かなりの迫力でした。数年前に滝野公園でもやりましたが、いかんせん見に来るお客さんが少なくて、かなりもったいなかった記憶があります。それに比べれば町中のデパートなので、ひっきりなしに入ってくるお客さんが歓声を上げていましたが、北玄関から入る人はかなり少ないので、やっぱりもったいないか。でも日陰で涼しくしないと一週間もたないし、難しいところなんでしょう。
満開

主力はこの時期切り枝でよく出回る「啓翁桜」。生まれは福岡県久留米ですが、切り花生産は山形県が主力になっているようです。枝の吹きがよくて素直に伸び、それに小振りの花がびっしり着くので、切り枝には向いているのです。
啓翁桜

それにしても、生産地であるJA庄内みどりで作った?名札が、「啓扇桜」になっているのはまずいんじゃないのかなぁ…(^^;)
(?_?)

桜だけでなく、アセビの切り枝を混ぜているので、濃い緑をバックに花が引き立っていい感じになっていますが、アセビは有毒植物だなんて誰も気付かないから、まぁいいか。
アセビ

記事に書かれているオカメザクラは、カンヒザクラとマメザクラを交雑して作られた品種とのことなので、これのことかな?どう見てもカンヒザクラそのものですが。
カンヒザクラ?

トウカイザクラは啓翁桜の別名と、日本花の会のHPに書かれているので、はっきり区別がつきません。
トウカイザクラ

オトメザクラもフジザクラの別名のようで、白い花をうつむき加減に咲かせるとあるけれど、あんまりうつむいてないし… 今ひとつ判別出来ませんでした。
オトメザクラ?

まぁ、細かく詮索しないで、この時期には絶対に見られない満開の桜を満喫していただきたいです。(22日までです。)私みたいに玄関しか覗かない不心得者ではなく、ちゃんとデパートの中も見てあげて下さいね〜

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