お盆前の作業

  • 2017.08.11 Friday
  • 05:49
世の中もうお盆モードに入っているのでしょうか。山の日なんて、ピンと来ない祭日が増えたけれど、こんなに祭日だらけの国なんて他にあるんだろうか?
昨日は星置緑地の作業日。夜半の雨もすっかり上がり、ここの作業日はいつも調子がいいのです。入り口に咲いているタチギボウシの花がもう終わりに近づいており、植物園の方が遅いんだ?と、ちょっとびっくり。産地間の差が出るのかもしれません。
タチギボウシ

ゴミ拾いしながら緑地内を一回りすると、相変わらずビールの空き缶や焼酎のカップなどが散乱。いったいどんな奴がこういうことをするのでしょうねぇ。ツノハシバミの果実がだんだんトックリ状に膨らんできました。もっと日当たりがよければたくさん成ってくれるのに、毎年一ケタくらいしか稔ってくれません。
ツノハシバミ

ポンプでの給水を止めたため、緑地内はすっかり土が見えてきましたが、そこから無数の芽が伸びてきているのにびっくり。今までこんなにたくさんの芽生えがあったことはなく、一体何が起きたのでしょうか?こんなにタネを振りまいた犯人はヤチダモしかあり得ず、全部が木になることはないとしても、先行きが案じられます。
ヤチダモ?

みなさんが集まってくるのを待っている間、ノラニンジンの花を見ていると、黒い花が三つと、血が飛び散ったような花がいくつもありました。先日、7つもあったとコメントを頂きましたが、アン王女はそそっかしい方だったのでしょうか…(^^;)
ノラニンジン

同じセリ科でも、ドクゼリの花は花序が小さく丸まり、かなり雰囲気が違います。ノラニンジンの花が風に揺らめいている姿は、それなりに風情があるけれど、図体のでかいドクゼリにはそんな風情は微塵も感じませんねぇ。
ドクゼリ

さすがにお盆前のこの時期は、例年参加者は一ケタになってしまいます。それでもバスでやってくる方が二人もいて、いつも通りの作業をすることができました。この時期に視界を遮る大型のアシを刈りとり、スゲ群落に移行させてきましたが、もう少し残っているところがあるので、そこを刈り取りました。
アシの高刈り

毎度参加されるKさんが、今日は他に用事があるので作業はできないけれど、出かける途中に顔を出してくれました。少しだけでも手伝えるよ〜と言ってくれたので、最後の草の掃除をお願いしました。充電式のブロワーの威力は抜群で、これなら私でもできるわ〜と、あっという間に掃除も完了。本当にいつもありがとうございます。m(__)m
ブロワー

夏草刈り

  • 2017.08.04 Friday
  • 05:52
昨日は富丘西公園の作業日。気温は26℃くらいの予報で、公園に着いた頃は曇って涼しかったのに、昼近くになると結構な蒸し暑さに。いろいろ作業があるので、かなり早くに公園に着いたら、入り口付近のススキに穂が出ていました。
ススキ

着いてさっそく、スズランの生育調査をやっている方形区の刈り取りを行いました。この取り組みを始めた14年前から、方形区を作って株数と開花数の調査を行っています。さらに夏刈りを入れるとどう変わるかを観察しているのです。背丈ほどのススキをかき分けて調査区に着くと、オミナエシが咲いていました。これは栽培品の逸出ですが、珍しいので特に駆除はしていません。
オミナエシ

いったん木道に上がってもう一つの試験区に移動していると、今度はキキョウが。これも札幌には自生がなく、逸出したものですが、秋の七草風情なので残しています。
キキョウ

先月ススキの高刈りをやったエリアを見ていると、ヤブガラシがはびこってきているのにびっくり。5〜6年前から公園の隅の方にちらっとあったのが、だんだん勢いを増してきているようです。もともと札幌にはなかったはずだけど、最近ではいろんなところで出くわすようになりました。
ヤブガラシ

いつもの元気なボランティアのみなさんが集まってきて、早速このヤブガラシを見ていただきました。なかなか退治することは難しいけれど、手をこまねいている訳にはいかないので、見つけられるものをすべて抜き取っていただきました。これの対策は今後頭を悩ましそうです。
抜き取り作戦

メインの作業は、木道に被さって通行に支障が出ている草の刈り取りです。ススキ、エゾヤマハギ、ナワシロイチゴの三種がメインの刈り取り対象で、これから花の咲くものはなるべく残すようにお願いしています。
木道

女性陣は割と丁寧に刈り残してくれますが、男性陣はなかなかそうはいかず・・・でもハギやツリガネニンジンなどは、今刈り取られても、また枝を伸ばしてちゃんと咲いてくるので、そんなに気にしなくても大丈夫。却って時期がずれて咲くので、見どころになるのです。
刈り取り作戦

作業をしていると、エゾヤマハギにセミがしがみついて離れません。まだとてもきれいな姿だったので、羽化してまもなくのため動けなかったのでしょうか。こんな間近にエゾゼミが観察できるなんて、もうけた気分になりました。
エゾゼミ

木陰の作業

  • 2017.07.14 Friday
  • 05:52
連日の猛暑にへたりそうですが、この程度の暑さに負けていては四国生まれの名が廃ります。汗腺の数は幼少時の環境で決まるというので、ものすごい汗かきなのはそのせいなのでしょう。そのおかげで、水分補給をしっかりやれば割と平気な方です。でも夜だけはもっと涼しくなってほしいなぁ…(>_<)

昨日は星置緑地の作業日。9時に現地に着く頃には、車の温度計は既に30℃になっていました。車から降りて準備していると、横の草むらに四つ葉と五つ葉のクローバーを見つけました。先月は赤クローバーの四つ葉だったので、不思議なものです。
クローバー

今日はなるべく林内で、涼しい木陰の作業にしなければと緑地内を見ていくと、炎天下の作業となる歩道際の草刈りは、前回しっかりやっていたので、このままスルーできそう。
歩道際

内部の木道は、先月見事な花を咲かせていたバイケイソウが、既にタネを付けて葉は黒く溶けていました。これが木道に倒れかかってくるので、ものすごく汚くなってしまうのです。
木道

林内ではたくさんのオオウバユリの花が咲き始めており、キツリフネもちらほら。なので、木道の清掃を一通りやれば結構な作業量になりそうです。
オオウバユリ

ぐるり回って歩道際に戻ってくると、ハルニレの枝が一部丸坊主に。今年もニレチュウレンジの幼虫が発生し、首を振り振り猛烈に葉を食べていました。一枚食べ尽くすと、みんな列を作って隣の葉に移動していくのでしょうかねぇ…(^^;)
チュウレンジハバチ

こんな暑さなので、はたして何人参加してくれるだろうと話していると、ちゃんと出てくるのですねぇ。数年前に、大雨で避難勧告が出た時でさえ、ちゃんと参加してくれたほどですから。しっかりと首にタオルを巻き、このくらい大丈夫だよ〜と、みなさん涼しい顔でした。
挨拶

木道やオオウバユリに倒れかかるバイケイソウの残骸を片付け、木道のへばりついている枯葉をこそげていきます。作業に慣れているので、どんどん片付いていきました。
木道の清掃

最後にブロワーできれいに吹き飛ばしていくと、木道が見違えるほどきれいになっていきました。予備バッテリー含めてぎりぎりの作業量でしたが、ブロワーは買ってもらって大正解でした。たっぷり水分取っていただき解散。お疲れ様でした〜
ブロワー

総合学習

  • 2017.07.07 Friday
  • 05:45
昨日は富丘西公園の作業日。朝からジリジリと気温が上がり、公園に着いた頃には車の温度計が28℃になっていました。今回久しぶりに小学校の総合学習の子供たちが見学に来るので、いつもの作業手順と異なり、始めにオオウバユリの保全作業を済ませてから、移動してスズランの保全作業をすることに。相変わらずオオウバユリの姿はほとんど見えず、オオイタドリに埋め尽くされていますが、毎年しつこく刈り取ってきたので、草丈がひざくらいしかなくなってきました。
イタドリ

町内会婦人部の旅行とぶつかったことや、この天気予報のせいか、参加者は少なめでしたが、それでもちゃんと参加してくれるので本当にありがたいです。茎も細くなり、とても刈りやすくなったので、作業はどんどんはかどりました。
刈り取り

イタドリに隠れていたオオウバユリが次々と出てくるので、作業もやりがいがあるらしく、少ない人数の割には早く作業が進みました。
オオウバユリ

園路脇まで運んで山にしておけば、あとで維持管理担当の業者が回収してくれます。こんなにあるとは思わないくらいの大きな山になりました。
刈草の山

スズランの保全区域に移動するのと時を同じく、近くの手稲中央小学校の4年生がやって来ました。3クラス約100名いるので、なかなか賑やかです。
見学

エリアを変えながら、毎年この時期にはスズランを被圧するススキやアキカラマツ、エゾヤマハギなどをひざ丈くらいで刈り取ります。エゾヤマハギやツリガネニンジンなどは、この時期に刈り取られてもすぐに脇芽を伸ばし、ほとんど変わりないくらいに開花してきます。これをやらないと、高茎草本の勢いが強くなり、スズランの株数や開花率に影響が出てくるのです。
高刈り

四阿のある木陰に移動して、ここに生えているスズランが市内では大変貴重なものになっていること、なぜこの時期にこんな作業をやっているのか、などを説明していきました。今からちょうど90年前に失火から校舎が全焼したことがありましたが、校舎はなんとか建て替えられたもののグラウンド整備の資金がなく、青年団がスズランの時期に縄を張って入園料を取り、そのお金を数年かけて積み立てて、ようやくグラウンドの整備ができたことなどもお話ししました。先生方はそんな話は初耳だったらしく、びっくりしていました。
説明

終わってからも子供たちから質問攻めに遭い、できるだけ分かりやすくお答えしておきました。子供たちの好奇心は本当に多様で、しかも鋭い質問が多くてたじたじになってしまいました。今日の出来事やお話の中から、何か一つでも記憶に残ればいいですね〜
質問攻め

カタクリのタネ播き

  • 2017.06.16 Friday
  • 05:44
2年前から、稲穂ひだまり公園のイベントの一環に、カタクリのタネ播き会を行っています。6月中旬に設定しているけれど、早く咲いた2年前はタネが落ちてしまわないように、あらかじめタネ取りをしたことがありました。ところが今年は開花が遅く、先週下見に行ったときに、これじゃ来週までに熟さないので、あらかじめさく果を採取して室内で追熟させることにしました。ようやく当日朝にはタネがこぼれ始め、ぎりぎりセーフです。
追熟

何粒くらいのタネが採れたのか、数えてみることに。紙に広げて‘しいな’(未熟果)を除いて数えていくと、さく果20本ずつで、424粒と521粒の、計945粒ありました。一本あたり約24粒稔ったようです。
タネ

現地に向かおうとするとまた雨がぱらぱらと… 天気予報では朝のうちだけだったのにぃ。それでもぱらぱら程度ですんだので、林内にはほとんど落ちてきませんでした。園路際にクゲヌマランが何本か咲いていましたが、こんな暗いところで大丈夫かな?
対象地

林内のかなり暗いところに、サイハイランが一本だけ咲いていました。この時期になると葉が傷んでなくなっていることがあり、花だけが異様に目立ちます。
サイハイラン

オオハナウドが林内にもたくさん咲いているものの、明るいところの株に比べればとても貧弱。でも暗いだけに余計花が目立ちます。
オオハナウド

こんな天気で誰か来るかなぁ…?と待っていると、いつも来てくれる女性がわざわざバスでやって来てくれました。以前はすぐ近くに住んでいたけれど、数年前に区内の山口の方に引っ越されたのに、毎度参加してくれるのです。もう一人近くの方が完全装備で参加してくれました。場所が1m角×2箇所なので、私たち含めて4名がちょうどいい数でしょう。まずはツタウルシをバリバリとはぎ取ってから、落ち葉をすべて取り除き、土を露出させました。
地拵え

そこに約500粒ずつタネを播いていきました。これまで2年間の結果では、それぞれ10本くらいしか出ていないので、あんまり歩留まりはよくないようです。はたして来年はどうなるでしょうか。
タネ播き

雨上がりの星置緑地

  • 2017.06.09 Friday
  • 05:51
こんなに雨に振り回される年も記憶にありません。昨日は星置緑地の作業日だけど、予報では9時まで雨で、その後上がる予報に。本当に上がるのかなぁ…と心配になるほどの降り方の中、手稲に向かいました。車を止めてカッパを着ていると、少し明るくなってきて雨が止んでくれたのです。ふと車の横の繁みに目をやると、ムラサキツメクサの四葉がありました!シロツメクサのは山ほど見つけましたが、これは初めてだったのでちょっとびっくり。とてもでかいので、いいことがあるかもしれません♪
よつ葉のアカツメクサ

湿地の道路際では、ヤナギトラノオの花が咲いてきました。まだ学生の頃、公園を作るための事前調査の手伝いでモエレ沼に行った時、不思議な花の付き方をしているのに感激し、以来忘れられない植物になりました。
ヤナギトラノオ

林内に入ると、ヤチダモの葉が繁ったので林内が薄暗くなり、ミズバショウの大きな葉だけが目立ってました。たっぷり水を吸って、なんと生き生きしていることか。
林内

緑地内ではこのバイケイソウの増殖が顕著です。ミズバショウのあるところとは棲み分けているのか、やや乾いた場所に何カ所かびっしりと群生し、豪快な花を咲かせています。今はまだなんとか見られるのですが、花が終わるとぐずぐずに倒れ始め、茶色に融けていくので、ひどく汚らしくなってしまいます。
バイケイソウ

ツルアジサイが清楚な花を開いてきました。アジサイと交雑して色のついたつる性アジサイを作りだしたら、世界中で大人気になるだろうなあと思っているのですが。じっくりそういうことをやれる日が、いつになったらやってくるのかなぁ…(>_<)
ツルアジサイ

こんな天気なので、せいぜい5名も来たらいい方かな、なんて話していたら、ちゃんと8名の参加がありました。このうち3名はJRやバスでわざわざやってくるのですから、本当に頭が下がります。今回は帰化植物の抜き取りをじっくりやろうと、いろんな植物を観察しながら、外周部から作業を進めていきました。
抜き取り作業

まれに新規出現種はあるものの、みなさん大体見分けがつくようになってきているので、ていねいに抜き取りを進めていくことができました。こんな作業の積み重ねで、緑地の内部からはほとんど外来種が見つからなくなっているのです。
クサヨシ

富丘西公園の自然観察会

  • 2017.05.29 Monday
  • 05:55
運動会が土曜日にできなかったので、ほとんどの学校で1日順延し、日曜開催となりました。盤渓小や大倉小、円山小も朝早くから場所取りに大賑わいだったけれど、あの雨では途中で打ち切りになったのかなぁ… なんとも恨めしい週末の雨でした。

そんな昨日は富丘西公園の自然観察会。私はとても下見に行くことができなくて、いつも自然観察をされているKさんやSさんにお願いして、チェックポイントを押さえていただくことにしました。お二人からは、スズランの開花がかなり遅れており、あんまり見栄えがしないです〜との情報をいただいていた通り、スズランはようやく咲き始めといったところ。いつにもまして密やかな花の様子でした。
スズラン

ふと上を見ると、ここのハルニレにもびっしりとタネが。ハルニレプロジェクトを始めた2014年以来、3年振りの豊作年となりました。ここまでタネが付くと、負担がかかりすぎて枝枯れを起こすこともあるので、あんまり極端な豊作は考えものです。
ハルニレ

こんな空模様だし、運動会があるので参加者が少ないと予想していたけれど、それでも30人以上もの参加がありました。いろんな広報のおかげで、手稲区以外からの参加者がかなり多かったのも特徴的です。昨年は近藤先生が不在のため私一人で大変でしたが、今年は二人でかけ合いが出来たので、とてもやりやすかったです。
解説

園内の自然観察は二つのグループに分かれました。20人弱でないと声が届きにくくなってしまうのです。林内を案内しているとかなり強い雨になってしまい、ますます声が届きにくくなってしまいました。本当に昨日の天気はひどかった。
自然観察

今年初めてクマゲラの舟彫りが出現。立ち枯れしたカラマツの中に、アリが巣を作っていたので、それを一網打尽にしようと思ったのでしょう。かなりしつこく上から下まで、きれいにくり抜いており、アリはもう一匹もおりませんでした。よくもこんなにくちばしだけで彫れるものです。
船堀り

なんとか観察会も無事に終え、さっとお昼を食べてからは、近藤先生と学生達とでスズランの追跡調査と生育調査を行いました。スズランの生育数と開花数の調査は、もう14年間毎年続けているので、とても貴重なものとなりました。まだ集計はしておりませんが、感じとしては開花数が少なくなったような気が。これだけの努力をしても、維持していくのがやっとこさ…という状態ですが、やらなければまたたくまに衰退してしまうので、粘り強く活動していくしかないのです。みなさん本当にお疲れ様でした〜
調査

星置緑地の作業

  • 2017.05.12 Friday
  • 05:53
天気予報はあんまりよくなかったけれど、ぎりぎり昼までもちそうとの読みで、手稲に向かって走りました。星置駅前のマンションの前を走っていて、あれっと思って車を止めてみると、やっぱりオンファロデスが列植されておりました。花期が短いので、タイミングが合わなかったものか、今まで全然気付かなかったのです。
マンション前

オンファロデス・ウェルナ(Omphalodes verna)はヨーロッパ原産の這性宿根草。ランナーをたくさん伸ばして広がります。ブルーアイド マリー(blue-eyed Mary)という素敵な名前があるので、こちらも合わせて広めていきたいところです。もう少し開花期が長かったらなぁ…
オンファロデス

緑地に着くと、ミズバショウの葉が豪快に葉を広げ、これが食べられたらなぁと、つい思ってしまいます。
ミズバショウ

パートナーを捕まえ損ねたのか、雄のカモが4羽たむろしていました。少し離れた所に雌が1羽いたので、まだ協議中なんでしょうか??
♂カモ

奥の方へゴミ拾いを兼ねて一回りしてみると、エゾノリュウキンカの花が終わりかけ。雪融けの遅かったところにのみ花がまだ残っていました。手入れを始めてこれが一番増えたように思います。
エゾノリュウキンカ

天気予報のせいもあり、参加者はちょっと少なかったですが、いつもの熱心な方達が集まって来ました。先ずはこの時期にいつもやるクサヨシの抜き取りです。一時は絶望的なほど増えていたものの、毎年の抜き取りのおかげで本当に少なくなってしまいました。内部からはほぼ駆逐できたと言ってもいいでしょう。
クサヨシの抜き取り

ニュースでもやっていましたが、マダニが媒介する致死性のウィルスを持っている野生生物が、意外と身近にいることが分かったので、なるべくササに触れてマダニに襲われないよう、歩道にかかるササを刈り取ることにしました。中からゴミがたくさん出てきたので、刈り取ることによりゴミ捨て防止になるいし、キクザキイチゲやホウチャクソウもよく見えるようになることでしょう。
ササ刈り

作業の最後に歩道を掃除するのが毎度大変だったので、昨年ブロワーを買っていただきました。小さいものだけど、これが意外と便利でとても早く片付きます。道具のありがた味をみなさん実感されていました。
ブロワー

春の到来

  • 2017.05.04 Thursday
  • 06:00
世の中はゴールデンウィークだけど、相変わらず無縁の生活をしています。桜前線は、平地だと一日に何十kmも進むけれど、円山からわずか2km程度、標高差で150m程度のところまでやってくるのに、5日もかかるのはどうしてでしょう?我が家の小春桜もつぼみがほころんできたので、今日の馬鹿陽気で一気に開花しそうです。

昨日は午後から富丘西公園へ。スズランの開花調査を続けている永久方形区が、草に覆われて毎度見つけるのが大変になってしまうので、目印を付け直してきました。このくらいの高さであれば、開花期の調査であればなんとか見つけられるのですが、夏の刈り取り作業になると背丈ほどの草に覆われるので、今月末の調査時に2mくらいの目印を立てる予定です。
方形区

落ち葉を除けてみると、なんとスズランの芽がニョキニョキと伸びて来ていました。30日のカモガヤ抜き取り作業の時には全く見えなかったので、そのあとの暖かさで急速に成長し始めたようです。危ないところでした。
スズランの芽

保全区域の回りの樹林では、エゾヤマザクラの銅葉の新芽とイタヤカエデのクリーム色の花、ミズナラの楚々とした梢が、とてもきれいなコントラストを見せていました。この時期ならではの組み合わせです。
桜と楓

ちょっと汗ばむほどの陽気で、作業は1時間あまりで片付き、保全区域の掃除もしておきました。せっかく来たので、森の奥に咲いているキクザキイチゲを見に行くことに。これは自生のものではなく、ここに集中的に植えられたヤマモミジの根鉢にくっついてきたものです。このようにして持ち込まれるのは植物だけでなく、セミなども持ち込まれるようで、アブラゼミやニイニイゼミがあちこちで見つかっています。
キクザキイチゲ

ここのキクザキイチゲは、バランスよく花が付くのでとてもきれいです。星置緑地では密生した株の中にパラパラしか花が付かないのに、どうしてここはきれいに咲くのでしょうか。
満開

このあたりに自生しているササはクマイザサですが、園内にはミヤコザサがかなり増えています。これは最近の苗木の供給源がほとんど道東のため、ミヤコザサの根茎付きの根鉢と共に持ち込まれているのです。寡雪(かせつ)寒冷地の道東では地上部が枯れてしまうのが普通だけど、積雪下では縁が白っぽくなって隈取りされ、「クマザサ(隈笹)」になるので区別がつきます。
チシマザサ

高台線寄りにはカシワの群生があります。1994年に現在の公園の北半分に当たる民地を買収することになり、その樹木調査のために、9月から10月にかけてずっと通い詰めていました。その時にここにカシワが群生しているので、なんだろうなと不思議に思いました。その調査時に、偶然スズランの自生を見つけたことから、それまでの計画を白紙に戻して計画を作り直し、現在の公園になったものです。
カシワ

その後現在の取り組みを初めて数年後、市の方から昔の航空写真を見つけたよといただいたのがこの写真です。公園の区域を入れてみると、樹林は楕円形をしているカシワ林だけで、あとはぱらぱら散在している程度なのにびっくりでした。戦前からこのあたりは軍馬を養成する牧場だったそうで、馬は毒のあるスズランを食べないため、こんなに残されたものでしょう。上の方には国鉄の官舎が建ち並んでおり、現在は市営住宅になっています。わずか60年の歳月で、こんな森が出来るのですから、自然の力というものは本当にすごいものだと感心してしまいます。
カシワ

カタクリ満開

  • 2017.05.02 Tuesday
  • 05:53
日曜午後には、稲穂ひだまり公園で自然観察会もありました。カタクリの名所になりつつあるひだまり公園ですが、この観察会は毎度その年の天候に振り回されています。昨年は完全に花が終わってしまい、溶け始めた一輪がかろうじて残っていたくらい。その逆に2013年はものすごく寒い年で、円山公園の花見期間も2週間後ろにずらした年でしたが、カタクリが全く咲く気配がないので、5月12日にもう一度開いたほどでした。それが今年はピッタリ!!こんな素晴らしい状態にうまく合ったのは始めてではと思う咲きっぷりです。
カタクリ群落

こんな姿を見ると、我ながら感慨深いものがあります。この公園の基本計画を立てたのが1997年で、翌年春にここのカタクリの生育範囲を確認して現在の保全区域を設定しました。その後はただロープ柵で囲っただけだったものを、地域住民の手によってきめ細かく管理することにより、自然資源をもう少し活性化しようという現在の取り組みが始まったのが2004年のことでした。13年前の保全区域の様子はこんなものだったのです。
13年前

その年の10月にやったのは、ササを刈り取ることと、地面に厚く積もった落ち葉をかいて地面を出すことです。この作業を毎年秋にやることにより、地面に落ちたタネがちゃんと土の中に根を伸ばし、新しい株を作ることができるようになりました。カタクリはタネが落ちてから7〜8年かかってようやく花が咲くといわれており、その積み重ねによって個体数が飛躍的に増えていきます。現在はこんな場所もあるほどで、ちょっと増えすぎかなぁ…という感じもしてしまいます。
密生

ここのカタクリをよく見ると、本来6弁なのに、7弁や8弁の花がかなりたくさんあることに気付きます。これは固定された形質ではなく、栄養状態によるものだと思いますが、それだけここの環境がカタクリの生育にピッタリ適しているといえるのでしょう。
8弁花

この公園では、星置緑地と共にコジマエンレイソウを見ることができるのですが、赤い花弁のある花は滅多に見られません。それでも星置緑地よりはるかにたくさんの花弁のある個体があり、稀に3枚揃っていると本当にうれしくなります。こんな花が観察園路際で間近に見られるのですから、本当に貴重な場所と言えるのです。
コジマエンレイソウ

天気予報が午後から雨だったこともあり、例年よりやや少なめの三十数名の参加で観察会を行いました。園路が狭いので、どうしても列が長く伸びてしまうため、今年は一緒に案内できるかと思っていましたが、結局近藤先生と二班に分かれての観察会になりました。
案内

例年だと白い花のオオバナノエンレイソウも咲いているので、エンレイソウを含めて3種の関係や違いなども解説できるのですが、ニリンソウやヒトリシズカの花もなく、下の広場で先生と合流した時に、今日の案内は大変やったなぁ…とお互い苦笑いとなりました。
近藤先生

観察会中は雨こそ降らなかったものの、冷たい風が吹く中での観察会でしたが、楽しかったぁとの声をいただきこちらもほっ。寒い中の参加ありがとうございました。

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