リンゴづくし

  • 2023.11.23 Thursday
  • 05:50
先月余市の吉田農園さんが、札幌に出てきたついでにと、事務所にリンゴやナシと共にリンゴジュースを届けてくれました。果物は食べてしまったけれど、ジュースは飲んでいなかったので開けてみることに。よく見るとリンゴジュースではなく「苹果汁」とあります。明治の初めに開拓使の御雇外国人であるルイス・ベーマーによって、様々な果樹が導入されましたが、それまでの小さな和リンゴを林檎、西洋からもたらされたリンゴを苹果(へいか)と呼び分けたそうです。
苹果汁

同封のチラシには、細かい字でびっしりとその由来が書かれていますが、こちらはちゃんと「百果」となっているのに、瓶のラベルは「百巣」になっているような・・・(^^;)
チラシ

これは吉田農園さんにだけ保存されている 「緋の衣」の100%ジュースです。がっちりと支柱をつけたので倒木の心配はなくなりましたが、あまりにたくさん実を付けているので心配になるほどでした。
緋の衣

先日余市に行ったときに、隣のリンゴ農家のSさんにリンゴを分けていただきました。孫達がしょっちゅう遊びに行っているので、時々お礼に伺っています。いろんな品種を混ぜて二箱用意してくれていました。ちょっと傷があったりいびつなものはジュースになったりもったいないので、少し安く分けていただきました。
リンゴ

ちょうど収穫したばかりの「ぐんま名月」が。名前の通り群馬県で育成された品種で、「あかぎ」と「ふじ」の交配によって作られており、蜜が入りやすいので、七飯では「ななみつき」というブランドで売り出しています。
ぐんま名月

「昂林(こうりん)」は「ふじ」の枝変わりで出たと考えられている品種で、ふじよりも着色がよく味もいいと思います。昨年は行くのが遅くていただけなかったのですが、今年は間に合ってよかったです。
昂林

初めて見た「星の金貨」という黄色リンゴは、調べてみると青森県りんご試験場で「ふじ」と「青り3号」の交配によって作られた品種で、正式名は育成番号のまま「青り15号」となっているため、愛称として『星の金貨』という不思議な名前が付けられているそうです。とってもおいしいリンゴだそうで、早く食べたいところですが、今日は出張なので戻って来てからですね…(>_<)
星の金貨

ということで、明日は更新できません。よろしくお願いいたします。

目の保養

  • 2023.02.23 Thursday
  • 05:44
この時期はほとんど出かけないので、病んでいる歯の治療をすることに。歯ぎしりはしていないそうですが、噛みしめが強くて歯にヒビが入り、この間は治療中にぼろっと欠けてしまいました。二年前にマウスピースを作って毎日はめて寝ているけれど、それ以前にヒビが入っていて、そこから痛みが出てきたみたい。観念してほとんど毎週通っています。

帰り道、隣の円山クラスに寄ってみると、あんまり大枝物はなかったけれど、彼岸桜やいろんな花が目を癒してくれました。そろそろ緑や花に飢えてくる時期ですねぇ…
花屋さん

向かいにある八百屋さんを覗いてみたら、いろんなサツマイモが並んでいました。この五郎島金時は金沢の特産品で、ほくほく感が抜群だとか。最近はねっとり系ばかりなので、今度食べてみたいです。
金時

こちらは人参芋。見た目はあまり美味しくなさそうで、中はオレンジ色だそう。サツマイモは収穫してすぐは美味しくなくて、追熟して今ころが一番旨みが出てくるはず。値段も意外と安いので、どんな味なのか今度確かめてみようかな。
人参芋

それから今度は車でホームセンターに買い出しへ。猫のトイレシートはずっしり重たくて、持ち手が付いていないので、まずはそれを運んでから再び売り場へ。ここもやっぱり花のコーナーでしばし目を休めてしまいます。アザレアやシクラメンは盛りを過ぎたようで、シネラリアがメインの場所を占めていました。もちろんサイネリアと売られていますが。
シネラリア

一番高いところにカンガルーポーの鉢植えが。オーストラリア産の不思議な植物で、一度もいじったことがないけれど、鉢植えで売られているのは初めて見ました。こんなの売れるのかな?
カンガルーポー

大規模店では生花コーナーが充実していて、びっくりするほど安いため、仏さんの花に重宝してます。不思議なのは、オリエンタル系のユリが、いつ行っても山のように置いてあること。一本に三輪くらいつぼみが付いて400円しないので、こんなので元が取れるのかなといつも思いながら買ってしまいます。
切り花

旭ヶ丘の信号で待っていると、強い日差しを受けて道路の雪はどんどん溶けていきます。毎日しょぼしょぼ降っているけれど、こんな風景を見ると春が近づいていることが実感されます。
雪融け

不耕起栽培

  • 2023.02.22 Wednesday
  • 05:35
新聞の切り抜きを始めてからもう40数年経っていますが、相変わらず続けています。といっても紙ではなく、ある程度まとめてスキャンしてpdf化しているので、かさばることはありません。データ化したからといってそれが何かに役立つものではなく、もう一度読み返して頭に入れ直しているようなものかもしれません。

数日前にスキャンした中に、面白い記事が出てきました。「耕さない農業」というものです。採集から農業へと転換していったのは、土を耕すことから始まったともいわれます。しかし、耕すことによって表土層が壊れてしまい、土本来の特性を失ってしまうことから、アメリカでは既に不耕起栽培に半分近くの農地が転換しているというのです。この土壌断面は、右半分は普通に耕して一年生のコムギを栽培していますが、左半分はパンやビールの材料になる宿根性のカーンザ(Kernza)という作物で、根系はなんと深さ3mくらいまで伸びているそうです。
不耕起栽培1

土壌は本来炭素を固定して貯蔵する能力が高く、大気中の炭素が約3兆トン、森林などに2兆トンが貯まっているのに対し、土壌には5.5〜8.8兆トンもの炭素が貯えられていて、表土だけでも3兆トンもの炭素があるのだそう。それが耕すことによって土壌が死んでしまい、大気中に放出されてしまうので、健全な表土層を維持する農業を進める必要があると言われています。
不耕起栽培2

これを読んでいて思ったのは、不耕起栽培を初めて提唱したのは福岡正信さんじゃないか!と、昔の本を引っ張り出してしまいました。農学部農学科で学んだ者にとって、松山の郊外でずっと不耕起栽培を進めてきた福岡さんのやり方は半信半疑というか、本当かなぁ…とかなり懐疑的でした。でもこの本を読んでみると、すごく理にかなっているので、帰省したときに覗いて見たいなと思いながら、とうとう果たせなかったのでした。
わら1本の革命1

アメリカで不耕起栽培を進めてきている方も、きっと福岡さんの影響を受けていると記事にも書かれていましたが、もちろん温室効果ガスなんて話題にもなっていない時代から、耕さないことによって土壌を生きた状態に保ち、土壌本来の特性を発揮させる農業を実践してきた福岡さんは素晴らしかった。やはり自然とどう向き合うか、哲学的でもなんでもないことなんだけど、福岡さんからの問いかけは、今の私にとっても意味深いことだなぁと改めて思ってしまいました。

わら1本の革命2
  (「わら一本の革命」 福岡正信著、春秋社発行、1983 より)

みかんの季節

  • 2022.12.25 Sunday
  • 05:49
いよいよみかんの季節の到来です。なにせ愛媛の家庭には、ポンジュースが出る蛇口が付いているという都市伝説があるくらい、よくみかんを食べます。松山空港に降りると、こんなモニュメントが迎えてくれますから。
蛇口

今はハウスから超極早生みかんが夏に出回っていますが、昔は10月の運動会頃に、果皮は緑ですっぱい早生みかんが出てくるのが定番でした。私の生まれたところ辺りは伊予柑の栽培が多く、あとは甘夏やハッサクがある程度。今のように多彩な柑橘類が出回るなんて、隔世の感があります。
収穫暦

今年はまず、真穴のみかんをいただきました。温州みかんの中では、真穴共選のみかんは最も早くからブランド化が進んでいます。
真穴みかん

そのあとまたブランドものの「密るみかん」を。これも同じく旧西宇和郡内の保内町みつる共選のブランドです。この辺りは平地が少なく、急斜面の畑から出てくる石を積み上げて段々畑を作り、そこにみかんを植えています。上からさす日照だけでなく、海に反射してくる光と、石垣に反射する光が合わさって、とても美味しいみかんができるそう。
密るみかん

現在西宇和郡内の町村は、多くが八幡浜市と合併していますが、真穴は緑色のあたり、みつるは赤いのあたりです。首なし犬のちょうどお尻のところが西宇和農協です。
JA図

頼んでおいたのま果樹園(青のあたりです)のみかん定期便の12月分が、昨日届きました。今月は「媛まどんな」。樹になるゼリーといわれている通り、今までのみかんの食感とは全然違っています。愛媛県果樹試験場作出の優等品種で、まだあまり数が出ないそうですが、温州みかんからどんどん切り替えてきているようです。
媛まどんな

びっくりするほど果皮が薄くて、栽培する人も扱いが大変そうだけど、こういうミカンは皮をむかないでスマイルカットでいただきます。みかん好きにはこれからの季節、いろんなミカンが食べられてうれしい限りです。
スマイルカット

ジャム作り 第1弾

  • 2022.08.23 Tuesday
  • 05:33
ジャム作り第1弾はブルーベリーから。先日仁木の山川農園で摘んできた果実は、しっかりと冷凍庫で凍らせておきました。冷凍することにより、組織が壊れてジャムにしやすくなるのです。一回で片付くかと思ったら全然入らなくて、二回に分けることに。
冷凍ベリー

強火で加熱していくと、凍っていた水分が溶けてまたたくまにドブドブになっていきます。これからが本番で、さっそく子供用の椅子とドライヤーを横に設置し、水分を飛ばします。
ドライヤー

初めのうちは楽勝で減っていくのですが、半分近くになって粘りが出てくると大変。油断すると熔岩のようにプツプツと噴火してきて、周りに飛び散り始めます。ブルーベリーの時は白いものは絶対に着ていては大変で、靴下も脱いでしまいました。
水飛ばし

ペクチンがかなり含まれているので、冷えれば固まるのですが、その見極めがなかなか難しく、1回目は少し早かったかもしれません。砂糖は三温糖を使っていて、いつも重量比の40%にしています。
三温糖

ブルーベリージャムは、ほとんどが孫のところに行きます。今日が誕生日の1号から7号まで、みんなじじ印ジャムのファンなので、たくさん食べてもらいましょう。秋には本番のリンゴジャム作りが待っているので、またがんばらないと。
じじ印

ゆり根のおはなし

  • 2022.08.13 Saturday
  • 05:44
昨日から余市の娘が、子ども2人を連れて帰省しているので、家の中は完全にお盆モードに。日曜までいるので、かみさんはヘトヘトになりそうです。私は仕事に追われているのでお盆休みはありません…(>_<)

駅とか観光案内所では、必ず何か面白いパンフレットはないかチェックします。先日倶知安駅で、観光パンフレットの中に珍しいものがまぎれ込んでいました。JAようていのゆり根生産組合青年部が出した、「ゆり根のおはなし」というものです。ゆり根はコオニユリから選抜された系統で、流通しているほとんどが北海道産で、そのうちの1/3が真狩村産というほど、羊蹄山のふもとが一大産地になっています。
ゆり根のおはなし

ゆり根の生産はとても手間がかかるのは知っていましたが、その行程が正確に紹介されていました。コオニユリは耐病性が弱いので、茎頂培養によってウイルスフリー株を作ります。それを2年栽培してようやく母球というサイズまで大きくし、それをさらに3年肥培してようやく出荷となるのでした。毎年掘り上げて植え替えをしなければならないし、余分な栄養を取られないように、花はつぼみのうちに摘み取らなければならないし、大変な手間がかかっているのです。

   ゆり根の栽培

正月が近くなるとスーパーにはゆり根が出回りますが、もう少し安ければたくさん食べるのになぁ…と思ってしまいます。この様な苦労があることを知ってほしくて、この様なパンフレットを作ったのかもしれません。ちゃんと下ごしらえのやり方まで図解がされていました。
 下ごしらえ

ゆり根のレシピは、真狩村のマッカリーナからはパスタのレシピが。

マッカリーナ

倶知安のヴィラ ルピシアからは、みたらしゆり根もちのレシピが載っていました。こんなのがメニューにあったのは知りませんでした。マッカリーナは高そうだけど、ルピシアはよく通るので、今度行ってみようかな。

ヴィラルピシア

さっぽろの花

  • 2022.02.18 Friday
  • 05:47
久しぶりにグラフさっぽろの第3弾。1989年発行のグラフさっぽろ9号は、「さっぽろの花」の特集です。この号を見ると、今から33年前の札幌の様子がよく分かって面白かった。表紙の子供たちは、最近では見かけないようなほんわかした感じです。場所は八紘学園のハナショウブ園。最近ここが荒れ放題になっているという話が伝わってきましたが、数年おきに株分けして植え直さなければならないので、だんだん維持できなくなっていくのでしょう。
表紙

平和の滝から手稲山に至る自然歩道となっているけれど、そこに咲いているのはフランスギクやヒメジョオンやタンポポモドキのようだけど。広告代理店の担当者とカメラマンが撮しに行けば、何か咲いてるからここで撮ろうやということになるのでしょうね…(^^;)
自然歩道

こちらはもっと大変な植物が。この時代にはまだ「特定外来生物」なんて概念はなかったけれど、オオハンゴンソウを野幌森林公園を代表する花のように取りあげるのはあまりにもかわいそう。まぁ野生は野生でしょうか。
オオハンゴンソウ

滝野公園もまだ開園まもない頃で、渓流ゾーンがまだこんなに明るかったんだと感心します。護岸のシバザクラが名所だったんですねぇ。
滝野公園

谷川俊太郎さんの詩は書き下ろしではないでしょうが、「花三題」として三つの詩が並んでいます。それよりもこの写真、かつて19条橋の少し下流にあったスズラン畑です。河川敷になぜここにだけ木が生えているのか不思議でしたが、その足元にドイツスズランがびっしり生えていました。ちょっと懐かしい風景です。
スズラン

これも懐かしい場所で、かつてあった中島公園の百花園。今はブロンズに改鋳され、パークホテルに近い広場に寂しく立っている「森の歌」が、まだ白セメントの姿で噴水の中にすっくと立っています。その手前に広がるバラ園はとても見事だったけれど、もうちょっとピンとしたバラのところで撮せばいいものを。これじゃ興醒めです。まだ低いマンションが一つ見えるだけで、とてもいい風景だったのになぁ…
中島公園

89年といえば、植木屋からコンサルに転職したばかり。あれから33年でも、ずいぶんと札幌も変わっていることが分かって興味深かったです。

花屋さん

  • 2022.02.17 Thursday
  • 05:48
町中の排雪が進み、大きな通りでは舗装がほとんど見えてきました。雪山もかなり削られていますが、完全になくなってはいないようで、これが7割の除雪体制なのでしょうか。日差しが強いので、少し降った雪もどんどん解けていき、交差点は水浸しになっていました。
交差点

お花券を買いに花屋さんに行くと、入口にヤドリギが。売り物の残りなのか、どこかで拾ってきたものか?仏花も安く組み合わせてくれるようなので、今のが傷んできたら買いに来なくては。
ヤドリギ

店内に入ると、啓翁桜の枝物が入っていて春らしい雰囲気に。これを見ると春が近いことを実感できます。
啓翁桜

どこかのディスプレイに使われたのか、エゾヤマザクラの大枝が引き上げられていて、新芽が伸びている中にまだ花が残っていました。コロナ禍でこういうものが一番影響を受けているはずで、一日も早く沈静化してほしいものです。
エゾヤマザクラ

アネモネの花は、私の生家でも春の到来を告げる花でした。居間の正面の花壇に植えられていて、こんなにでかい花ではなかったけれど、横にあるガーベラと共に今時分から咲き始めるのです。母が亡くなってから、すぐに子どもの頃にタイムスリップしてしまいます。
アネモネ

カーネーションは分かるけれど、この時期にダリアかい!と言いたくなってしまいます。ボリュウムがあって花期が長いので、四季を通じて重宝するのでしょうか。やはり季節感は大切だと思いますが。
ダリア

少しの間でも、いろんな花を見ることができるのは嬉しいもの。母は花が好きだったので、祭壇には花を切らさないようにしてあげたいと思います。

果物三昧

  • 2022.01.23 Sunday
  • 05:42
昨日は朝からちらちら降っていましたが、そんなに積もるとは思っても見ませんでした。3時頃外に出てびっくり。土曜日だから車はほとんど通っていませんが、深々と積もった雪は30cm弱くらいもありました。
道路

風が全くなかったので、積もった雪は本当に綿のようなふわふわ雪。この方が軽すぎてはねにくいので、あちこちに集めながら密度を固めてから処理していきました。ただでさえ道路が渋滞しているのに、こういう雪がまた積もると、ますます深刻になっていきそうです。
車

昨日朝には、珍しいリンゴをむきました。年末に余市で観光農園をやっているYさんから送られてきたもので、懐かしい印度リンゴです。インドとは何も関係がなく、明治の初めに弘前の東奥義塾で先生をしていたジョン・イングさんが、故郷のインディアナ州から取り寄せたリンゴのタネを播いてできたものらしいです。子供の頃のリンゴといえば国光で、印度は盛り籠に入っている高級リンゴのイメージがありました。肉質がびっくりするほど固く、たいして甘くはないけれど、印度特有の香りはちゃんとあって懐かしかったです。
印度

もう一つ、これも年末に梅木さんから送られてきたグラニースミス。どちらかというと料理用なのでまだ食べていません。来週余市の孫が来る時に、アップルパイを焼いてもらおうかな。
グラニースミス

先日松山の従兄弟から、いろんな果物が送られてきました。奥さんの実家が果樹農家なので、自家用のものをいろいろ送ってくれた中に、懐かしい愛宕柿がありました。松山の家には、かなり大きな富有柿と、まだ若木の愛宕柿があり、これは渋柿なので吊し柿にしておき、年末くらいから食べていました。今回は渋抜きでしたが、サクサクとした食感が懐かしかった。
愛宕柿

愛宕柿は愛媛の特産で、形は富士柿に似ていますが、食感は全く違います。この干し柿はボリュウムがあってとても美味しく、来年は生の柿を送ってもらおうかなぁ…(^^;)
干し柿

花屋さん

  • 2022.01.12 Wednesday
  • 05:48
昨日帰りの時刻には、円山あたりは土砂降りでしたが、帰るに連れてみぞれになり、家の辺りでは雪に変わりました。今朝起きてみるとびっくり。30cm以上も湿雪が積もっているというのに除雪が入らず、いつも車で来る道新の配達員は、大変です…と雪をこいで配ってました。2軒隣が一番に出て行くので、その後をなんとか下りて行けそうですが、町中はどうなっているのでしょうか?

昨日は予報通り、昼前からべた付く雪が降り始め、気温が高いので事務所前の道路は泥沼状態に。とても短靴では歩けず、長靴でザクザク滑りながら歩くことになりました。
道路

母の施設に呼ばれたので、近道して路地を抜けようとしたら、右の民家の雪はせり出しているし、左からは巨大な氷柱が。これで埋まったら自己責任になるので、危険なところは歩いてはいけないですね…(^^;)
つらら

そのあとで、かみさんに頼まれものがあったので花屋さんへ。普段はスーパーに入っている花屋さんしか買わないので、ちゃんとした花屋さんは久しぶり。ドライだっていい値段が付いていました。
ドライ

花屋さんは、花が傷まないよう暗くて寒いため、一日作業していたら体にこたえるだろうなと思ってしまいます。そんな中にパッと明るいセンリョウやナンテンは、正月ものの余りかな。イメージが固定されるのは、とてももったいないです。
残り物

ケースの中はなぜか寒色ばかり。暖か味のある色を期待していたので、ちょっとがっかりでしたが、それでも生の花を見られるのは嬉しいもの。
寒色

百合が原公園や豊平公園まで行くのは大変なので、身近なところで花が見られるのは花屋さんしかありません。この季節、用もないのにマルクラの花屋さんの前を行ったり来たりしてしまうのです。花屋さんもコロナ禍では大きな影響を受けているようなので、少しずつでも花を飾る習慣をつけないといけないですね。
生花

緋の衣パイ

  • 2021.12.03 Friday
  • 05:52
昨日の午前中は、今冬初めての本格的な雪降りになり、お昼に出かけようとしたら、車がこんな状態に。まだベチャベチャの重たい雪なので、少し気温が上がれば融けてしまいそうです。
雪

向かった先は、西野の住宅地の中にあるパティスリーYOSHIというお菓子屋さんです。ネットで調べてみると、けっこうな人気店のようで、店先とは別に、近くにも広い駐車場がありました。
YOSHI

目指したものはこれ。余市にある吉田農園だけに保存されている、明治の初めに最初に実ったリンゴである「緋の衣」を使ったアップルパイです。朝電話したら、今日は4個焼いていますというので、さっそく2個予約しました。この天気なので、残りの2個はまだ残っていましたが。
アップルパイ

先週吉田さんから、こんな葉書が届いたのです。パティシエのYOSHIさんも同じ会津からやって来た先達の子孫で、今まではただジュースに絞るだけだった緋の衣を、お菓子に使ってほしいと全量届けたというのです。そこで生まれたのがこのアップルパイでした。
   葉書
2年前、娘を通して一度原木を診断してほしいというので、吉田農園に行って来ました。昔からこの木のことは知っていたので、ある意味渡りに舟だったのです。でも原木を見てびっくり。幹はがらんどうだし、本当に皮だけで生きている状態で、すぐに支柱しないと折れたら終わりだよと、友人の樹木医に頼んでがっちり支柱をしてもらいました。
支柱

生きている皮の部分も半分腐っているので、傷んでいるところをきれいに削り、殺菌と保護効果のある薬をしっかり塗ってもらいました。これでしばらくは生きていてくれそうです。
治療

昨日はちょうど結婚記念日だったので、ケーキ代わりにパイでご勘弁。さっそくいただきましたが、薄くスライスしたリンゴが1/4くらいも載っていて、とても贅沢なパイでした。1個500円の値は十分にあります。リンゴはまだたくさんあるけれど、一日に焼く数は少ないので、必ず電話してから来て下さいとのこと。樹齢約130年、余市リンゴの原点といえる緋の衣のアップルパイ、いかがでしょうか?
パイ

ブラムリー

  • 2021.11.25 Thursday
  • 05:50
ブラムリーはイギリスのリンゴで、なんとシェアは45%も作られているそうです。生食はできず、松山弁で言うと「食べたら口がまがります」。あくまで加工用で、料理やお菓子に使われるのですが、余市ではリンゴジュースに酸実を付けるために、リンゴ屋さんは必ず何本か作っているそうです。娘が親しくしているお隣さんがリンゴ専業なので、毎年いただけることになりました。ブラムリーのジャムは少しゆるくなりますが、酸味が強いのでとても風味があります。でも色が悪いので、今回は紅玉を少し入れて色を付けることに。
ブラムリー

ブラムリーの果皮には、ワックスがベトベトになるくらい付いているので、すべってむくのが大変。先に八つ割りしてからむくのと、むいてから割るのはどちらがいいか比べてみましたが、やはりむいてからの方が早いようです。ブラムリーの果皮は、口当たりがよくないので今回は全部むいてしまいました。
むき方

紅玉は、収穫後時間が経つと傷みが出てくるので、柔らかさで傷みを探りながら皮を残してむいていきます。毎日皮むきをしているので、このあたりは慣れているのです。
紅玉

せっせとむいていったら2.3kgにもなってしまい、大鍋にてんこ盛りになってしまいました。ブラムリーはすぐに融けるからいいのですが、紅玉なら2kgが限界です。
山盛り

三温糖は40%なので900gほど。とても全量入れられないので、半分入れて少し煮詰め、がさを小さくしてから全部入れることができました。
三温糖

ブラムリーは皮がないのですぐに煮崩れしますが、紅玉はそうはいかないので、均等に煮ていくのが大変でした。腕がだるくなるほどマッシャーでつぶしていくのですが、ぶつぶつと噴火してくるので熱くて大変でした。
ぐつぐつ

なんとか紅玉をつぶしましたが、水分が多いのでもう少し飛ばしたいところだけれど、噴火が収まらないのでこれで終わりに。多少ゆるいジャムになってしまうけれど、ブラムリーらしくていいか…(^^;) 孫たちがじじ印ジャムを待っているので、さっそく届けてやろうと思います。我が家で今食べているのは、先日ようやく一昨年のが食べ終わって昨年のものに。今年のジャムもしっかり備蓄しておかねば。
完成

ジャム作り

  • 2021.11.15 Monday
  • 05:38
週末の夜は、この時期恒例のリンゴジャム作り。今年はなかなか作れなかったので、リンゴは冷蔵庫に入れてもらっていたのを、先週ようやく引き取ってきました。リンゴジャムはやはり紅玉です。紅玉は原名をジョナサン(Jonathan)といい、開拓使のお雇い外国人ルイス・ベーマーによって、アメリカから導入されたたくさんの作物の一つです。
紅玉

もう一つのリンゴはブラムリー。イギリス生まれの料理用のリンゴで、近年料理用リンゴとして人気が出てきていますが、余市ではリンゴジュースの酸味用として昔から作られていたそうです。こちらは隣のSさんのところにお願いして、冷蔵庫で保管してもらっていました。余市ではE1(いーわん)と呼んでいます。大きなものだと1個500円で売ってますよ〜と言ったら、目を丸くしていました。
ブラムリー

子どもが小さい頃から週に2,3回はむき続けているので、リンゴをむくのはお手のもの。皮を全部入れると口当たりが悪いので、今年は三分の一くらいにしてむきました。紅玉をボウルに2杯、酸味用としてブラムリーの大きなものを1個入れたら大鍋が山盛りに。
ザク切り

砂糖はいつも三温糖を使っており、リンゴが山盛りで頭からかけられないので、少しずつまぶして沈めていき、けっこう時間がかかってしまいました。
三温糖

火が全体に回って落ち着いたきたところで、ちびちゃん椅子を持ってきてドライヤーをガムテープで留め、鍋の横にセット。こうして水分を飛ばすと早く仕上がります。
ドライヤー

火が回ってきたら、今度はポテトマッシャーの出番。白い粒を見つけ次第つぶしていきます。昔は木のヘラでつぶしていたので、かなり時間がかかったし、肩が痛くなるほどでしたが、これを使い始めてからはとても早くなりました。
マッシャー

約一時間でジャムの完成。これを木のさじでビンに入れていきます。ジャム作りは無心で作業に没頭できるので、頭が煮詰まっている時には、ちょうどいい作業かもしれません。
完成

鍋をきれいにして、ビンを入れてしっかり湯煎します。ちょうど10個と、小さなビンに一つできました。年末の恒例行事は来週もまだ続きます。
湯煎

台湾パイン

  • 2021.05.22 Saturday
  • 05:49
今年2月に、中国政府によって突然台湾産パイナップルの輸入禁止措置が取られ、行き場を失ったパインをなんとか国内で消費しようと蔡総統がキャンペーンを始めました。災害が起こるたびに台湾を挙げて支援していただいてきたこともあり、我が国からもたくさんの注文が入ったことから、スーパーの店頭でもで台湾パインが普通に並ぶようになったのです。

   台湾パイン

これまで店頭に並んでいるパインはほとんどがフィリピン産で、ドールやデルモンテなどのメジャーブランドものばかりでした。地物の果物が少ない時期にはよく買って食べていましたが、結構当たり外れが多くて決して旨いものとは思いませんでした。そこに台湾産が並び始めたのです。(右半分が台湾産で5、左がフィリピン産)
売り場

先日買ってきたパインには、顔写真が入っていたので、台湾のパイン農家 DOHO さんが作ったものだろうと思っていたのです。
DOHO切り方

ところがこのおじさんは道法正徳さんという日本人で、広島県呉市出身の私と同学年の方でした。農協の技術指導員をやっていたのですが、これまでのやり方の間違いに気づき、コペルニクス的大転換をした農法を広めているのです。果樹の場合、立ち枝を止めて横に枝を伸ばしますが、DOHO スタイルでは枝を垂直に縛って伸ばさせるのです。収穫量が圧倒的に多くなり、無肥料でも糖度が高い美味しい果物が採れるというもの。パイナップルでは葉を縛ってしまうのかなぁ…? (DOHO STYLEのHPから引用
DOHOスタイル

食べてみてびっくり。完熟してから収穫していることもあり、とにかく瑞々しくて甘いし、繊維分がほとんど気にならないくらい柔らかいのです。普通芯の部分は固くて捨ててしまいますが、これは全く気にならないで食べられます。これにはびっくりでした。
カット

再度買いに行ったら DOHO スタイル産のものはなくて、「きわみ」という品種のものでしたが、やはり芯まで食べられるとあります。ちゃんと熟した色をしているので、これもきっと甘そうです。
きわみ

さっそく切ってみると、果肉の色はやや白っぽく、そこそこ甘いのですが DOHO スタイルにはかないませんでした。でも爽やかな甘味で、ちゃんと芯まで食べられるし、これで500円ならお買い得。台湾のみなさんへの恩返しに、ぜひ食べてみて下さい。
きわみ

晩柑の季節

  • 2021.03.10 Wednesday
  • 05:32
どんどん夜明けが早くなり、札幌の日の出は6時前になっています。ここは山の陰になるのでもう少し遅くなりますが、6時半になるとブラインドを下ろさないと眩しくてたまらないほど。あと十日もすれば春分の日なので、春はもうすくという気になって来ます。
朝日

いよいよ晩柑類の季節になったので、愛媛から4種詰め合わせセットを取り寄せました。愛媛では、ブランドが確立している南予では温州みかんがまだしっかり作られていますが、そうでもないところでは見切りを付け、付加価値の高い晩柑類に切り替えてきています。この時期に松山に帰ると、普通のスーパーでも目移りがするほどのたくさんの柑橘があふれているのです。
愛媛のミカン

お任せなので何が入っているのかと開けてみると、黄色い ‘はるか’と出べそになっている ‘デコタンゴール’(不知火)はすぐに分かりましたが、あとの二つは見分けがつきません。中に入っている紙を見ると、 ‘せとか’と ‘ブラッドオレンジ’だそう。
柑橘セット

‘はるか’は見た目があまりに酸っぱそうなので、これまで食べたことがありません。 ‘日向夏’の自然交雑実生から生まれた品種で、さっそく食べてみると、酸っぱさというより爽やかな酸味といったところでした。皮が厚いので、オレンジピールでも作れそうです。
はるか

‘ブラッドオレンジ’も食べたことがないので、早速切ってみたら、あらら… ? これはイタリア原産のオレンジで、果肉が名前の通り赤いはずなのに、普通の清見と同じ色と味でした。間違って入れたのでしょうか?
ブラッドオレンジ

とはいえ、さっぱりした酸味は朝のデザートには最高です。晩柑類を食べる時には、まず真ん中を横に切り、さらに4つに切るスマイルカットが食べやすい切り方です。甘酸調和した晩柑類を(特に愛媛産を)たくさん食べて下さいね〜
一人前

ヤマノイモ

  • 2021.02.24 Wednesday
  • 05:51
以前スーパーでヤマノイモを見付けました。袋にはヤマノイモと書いてありましたが、大和芋なのかもしれません。かなり昔ですが、原稿を書いていた本州の会社から、何度かお歳暮にこれをいただいて、こんな美味しいものがあるんだと大いに楽しんだのですが、こちらのスーパーではなかなか見つかりません。サラサラしているナガイモと違い、ものすごく粘りが強いので、調理するのも手強いのです。
ヤマノイモ

軽く泥を落として、ていねいに皮をむいていきます。凸凹しているのでむくのは面倒ですが、傷があるところも取り去って、真っ白にしてから酢水に漬けておきます。
あく抜き

ヌルヌルになるので、おろすのが大変です。めったに使わない手打ちのおろし金の出番ですが、間違っても手をすりおろさないように、慎重にすっていきます。
おろし

ここからはかみさんにバトンタッチし、スプーンで切り取るように分けて、海苔にくるみます。粘りが強いので、意外とまとまりやすいのです。
海苔で巻く

あんまり高温にしないでもすぐに色がついてくるので、焦がさない程度で引き上げます。水分が少ないので、ほとんど油がはねないのがありがたいとか。
素揚げ

こうして出来上がって磯辺揚げは、ちょっとワサビを入れた醤油で食べると、なんともふわっと美味しいのです。なかなかこのイモが出回らないのですが、恵庭の帰りに直売所の「かのな」に寄ったら小さいのがあったので、また買ってきました。もしどこかで見付けたら、ぜひ試してみて下さい。
磯辺揚げ

果物の皮むき

  • 2021.02.10 Wednesday
  • 05:44
家の辺りの排雪もどんどん進み、下りて来るのに支障なく走れるようになったし、夜明けが早くなってライトが点かなくなってきました。昨日は岩見沢方面の人には申し訳ないくらい、スカッと晴れた青空になり、風は冷たくても気持ちがいいものです。
青空

朝の大切な仕事に、果物の皮むきがあります。子供たちがまだ小さかった頃、この家を建て替えたのが32年前なので、その頃からの習慣になりました。大きな鉢にリンゴを3個くらいむいておいても、みんな大好きなのですぐになくなってしまうので、週に2〜3回はむいていたような。最近は夫婦二人なので、皮むきの頻度も少なくなりました。
皮むき

以前はきれいに皮をむいていましたが、ポリフェノールが詰まった皮を捨てるのがもったいないのと、リンゴの種類が見分けられるように、少し残してむいています。もちろん農薬が皮にはわずかながら残っているので、温水でかなりゴシゴシと洗っていますが。
皮付き

皮むきに使うナイフは、確か大学4年の時に五番館で買ったヘンケルスのペティナイフ。もう40数年使っているので、かなり短くなっているし、ロゴも消えてしまいました。でも月に一度ダイヤモンド砥石で研ぐだけで、今でも抜群の切れ味です。
ペティナイフ

今でもあるのかと調べて見ると、ちょうどその2年前(1973年)に「ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン株式会社」という日本法人を岐阜県関市に作って、製造も始めていたのでした。いくらだったのか記憶にありませんが、こんなに高くはなかったです。
新品

この会社は、「ZWILLING」と「J.A.HENCKELS」の二つのブランドがあるのでこのようなロゴを使い分けているのですが、ドイツ語でツウィリン(ツイン、双子)なのに、なんで「ツヴィリング」なんだろう??
ツウィリン ヘンケルス

山菜の季節

  • 2021.02.09 Tuesday
  • 05:54
日曜の買い物は、いつも行くスタンドにも寄らないといけなかったので、ちょっと離れた西野の北海市場まで行ってみました。ここの店は宮の森店より大きいので、野菜や魚がやはり多彩。目を引いたのはこの時期らしい菜の花でした。一つだけ徳島産が混じっているけれど、あとはすべて香川産。右のウドは白神ブランドの秋田ものでした。
菜の花・ウド

もうギョウジャニンニクが出ているのでよく見ると北海道産。まだ栽培ものでしょう。珍しく「キトビロ」と書かれていましたが、値札はやっぱり「ヒトビロ」でした…(^^;) うるいは新潟魚沼産。秋田、青森産はよく見かけるけれど、新潟は初めてでした。
キトピロ・うるい

島ラッキョウは、わしたショップによく出ているけれど、値段が高くて売れないのか、いつもしなびています。これはまだ新鮮でした。
島ラッキョウ

まん丸いのはなに?と思ったらフキノトウでした。アキタブキの豪快なものを見慣れていると、京ブキのフキノトウはかわいいけれど、売れないでしょうね。ハマボウフウは道内ものでしたが、これも売れないのか赤札が付いていました。
フキノトウ・ボウフウ

で、結局買ってきたのは島ラッキョウ。根元は軽く塩を振って、冷蔵庫で一晩寝かせると美味しいというので、仕込んでおき、葉の方はさっそく和え物にしてもらっていただきました。
調理前

そして昨日、根っこの方を食べてみましたが、ラッキョウとは違うし、ネギ臭がほとんどないのでワケギとも違うし、独特の辛みが新鮮で美味しかったです。半分ほど食べてから、鰹節をかけるのを忘れたことに気がついて、あわてて食べ直しましたが、なかなかいける味でした。これで200円なら、春の風味の一つに入れられますね。
ダッチョウ

こういうものは、フードマイレージを考えるとちょっと悩んでしまいますが、春を待ち焦がれる季節なので、許していただきたいです〜

チョロギ

  • 2020.12.18 Friday
  • 05:54
年末になると、かみさんが「今年もあれ頼んどいたからね〜」と一応念を押されます。あれとはチョロギのこと。国産無農薬品は、生活クラブに注文しておくのです。子どもの頃に食べた記憶はないので、松山では食べられていなかったのでは。もう十数年前になるでしょうか、スーパーで見つけて買うようになってから、我が家のお節には欠かせないものになりました。
お節

先日朝日新聞 Digital の新聞記事を読んでいたときに、一年前の記事にチョロギの話題が載っていました。大分県の竹田市が主産地となっているとのこと。

記事1
記事2
記事3
  (朝日新聞 Digital 2019.12.21 の記事から拝借…m(__)m)

チョロギ(Stachys affinis)は中国原産で、江戸時代に渡来しています。漢名の「朝露葱」から来た名前なのなのですが、「丁呂木」や「長老木」「長老喜」などの字が当てられます。チョロギの植物体は見たことがありませんが、ラムズイヤーの和名はワタチョロギ、ベトニーの和名はカッコウチョロギであるように、同じスタキス属の植物なのでよく似ていて、多分北海道でも栽培できるはずです。
チョロギ
  (Wikipedia から拝借…m(__)m)

初冬に掘り上げると、ラッカセイのように鈴生りに、かわいい球根がぶら下がっています。一粒植えておくとその年には百粒にもなるため、江戸時代には救荒作物として植えられていたのだそうです。(朝日新聞 Digital 2019.12.21 の記事から以下の画像3枚拝借…m(__)m)
収穫

しかし、これを掘り上げるのが大変そう。粒が小さいし、茎が切れて土の中に残るものを潮干狩りのように探していかなければならないとのこと。
選別

仕上げはよく篩って土を落とし、ようやく出荷できるそうです。そんな苦労をして出荷していただいていたのですね。今年はよく噛みしめて食べなければ。
篩い

記事4

栽培に手間がかかるので、じいちゃんばあちゃん達の手に寄らなければならないのでしょう。「これで稼いで孫にお年玉をあげよう」が合い言葉になっているのなら、私だって七人の孫にお年玉あげなければならないので、娘の畑の隅を借りて栽培に乗りだそうかなぁ…(^^;)

干し柿

  • 2020.12.10 Thursday
  • 05:53
先日、いつも作業を手伝っていただいているMさんから、私の大好物を頂いてしまいました。甘い甘い干し柿です。なんと生の柿を佐渡から取り寄せて、自宅で干して作った貴重な品で、ていねいにラッピングまでしてあります。
いただき物

佐渡といえば「おけさ柿」。四角く平たい形でタネがないため、正式には「平核無(ひらたねなし)」という名前があるけれど、あまり使われません。新潟生まれですが、山形県庄内地方で最初に産地化されれたので、「庄内柿」の方が名が通っています。本場新潟では越後七不思議の次に珍しいと「八珍柿」と呼ばれているそうですが、佐渡で栽培されているものが「おけさ柿」のブランドで出回っているのです。(写真はイメージです)

おけさ柿

Mさんの資料によると、こんなにたくさん取り寄せて皮をむいたところです。子どもの頃、家には甘柿と渋柿があったので、いつもばあちゃんと吊し柿を作っていたことを思い出します。あれは「蜂屋柿(はちやがき)」だったので、もっと大きく先が尖っていました。
皮むき

吊すのには、たこ糸でヘタを縛るのかと思ったら、なんとガンタッカーで止めていました。こんな技があるなんて、目からうろこです。
ガンタッカー

それを陽当たりのよい場所で吊しています。北海道の家では濡れ縁がないので、雨が降ったり風の強い日には、家の中に避難させていたことでしょう。
吊るし

約半月でかなり干せてきて、色もかなり濃くなり、そろそろ渋が抜けてきた頃でしょうか。ここでさらに一手間かけるところがすごい。一つ一つもみもみと軽くほぐして行くのだそう。もむことによって糖分が均質になり、表面が甘くなるのです。
完成間近

こうやって、1ヶ月かがりで作られた干し柿を頂戴したわけで、感謝感激。すぐにも食べたいところですが、正月にみんなが集まった時に食べてもらおうと、カビが生えないようビニールからはずし、外のロッカーで冷蔵乾燥しようと思ったら、横から手がすぅ〜と伸びて一つ食べられてしまいました…(^^;) 私も一切れ頂きましたが、とっても甘くて美味しかったです♪
完成品

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM