秋晴れの北彩都ガーデン

  • 2022.10.10 Monday
  • 05:50
旭川に泊まった時には、朝早く北彩都ガーデンを見ています。夏だと早朝に散歩できるので、駅近くのアウネの広場をじっくり見ることができるのですが。夜明けが遅くなってしまったので、神人(かむんど)の森だけを一回り。まだ駐車場が閉まっているので、邪魔にならないところに車を止めて入っていきました。
ガーデンセンター

富良野線近くの広場では、まだガウラが花を咲かせている中に、ススキの‘モーニングライト’に次々と花が上がってきました。北海道のススキに比べて二ヶ月も開花が遅く、九州あたりのご出身かもしれません。
モーニングライト

アスターの‘シロクジャク’は茎がしっかりしていて大好きです。アスター類には茎がぐだぐだになるものが多く、どうも使いにくいのですが、これは本当に優秀です。これに色を付けたクジャクアスター(商品としてはクジャクソウになっているようですが)もだんだんは出回っているので、あちこちに導入していきたいです。
シロクジャク

農のガーデンは、ほとんど収穫されていましたが、落花生とサトイモだけが残っていました。南方系のものは成熟が遅くなるのでしょう。久しぶりにサトイモを見たけれど、ちゃんと美味しいイモになるのでしょうか?
サトイモ

築堤側の仕切りは、背の低いニシキギの生垣です。園路に沿ってゆるやかにカーブしていて、存在感抜群です。
ニシキギ

メドウガーデンはほとんど花は終わっていて、ススキばかりが目立っています。イトススキがこんなに大きくなるんだ!!とびっくり。2m近くはあるでしょう。株が大きくなるものは、株を削って小さくしないとバランスが崩れてしまうようです。
イトススキ

ウォーターフロントガーデンも。一年草のサルビアは元気ですが、さすがのゲラニウム‘ロザンヌ’も花はちらほらになっていました。ここも競合が激しくて、途中で何度も刈り取りしないと、越境するものが続出して管理が大変みたい…(^^;)
ウォーターフロント

ガーデンセンター前に作ったユジノガーデン。ユジノサハリンスク市との友好都市提携50周年を記念したものですが、こういうものもこの先どうなっていくのでしょうねぇ?
ユジノガーデン

北彩都ガーデン

  • 2022.06.30 Thursday
  • 05:47
以前のように往復400キロを日帰りするのはもうやめて、昨日は旭川に泊まりました。夜中にかなり降っていたようで、東旭川の方では洪水になったところもあったそう。朝にはほとんど上がっていたので、北彩都ガーデンに寄ってみました。どんな具合になっているのか、真っ先に忠別川の築堤に上がってみると、それほどの水量ではありませんが、大量の泥水が激しく流れていました。
忠別川

築堤寄りに作られているメドゥガーデンが、この時期とてもいい感じなので、毎年のように見に来ています。派手な色合いはないけれど、ふわっとした草むらの中に、淡いピンクの花がちりばめられている感じが大好きです。
メドウ1

メドゥのいい所は、初めにオオアワダチソウなどの帰化植物の進入を阻止できれば、ほぼノーメンテナンスで維持できることでしょう。実はここで初めて大規模なものを作ったので、競合に負けてすぐに消えてしまったものもたくさんあります。
メドゥ2

ここで試した4パターンを整理すれば、もっといいものが作れるのですが、ちょうどいい場所がありません。どこかに決定版を作っておきたいところです。
メドゥ3

トピアリーがしっとり濡れていましたが。今年は雨が多いので維持も楽なことでしょう。隣の病院に続いてマンションも完成し、駅までの再開発が完了しています。今一つ鏡池との結びつきができなかったのがもったいないですが、都心にこんな空間ができたのですから、とっても贅沢なことだと思います。
トピアリー

ガーデンセンター回りには、いろんなパターンのボーダーガーデンが。先日学会の全国大会に来ていた本州の先生が、こちらでは当たり前のボーダーが全く作れなくて困っているとこぼしてました。
ボーダー1

私たちには当たり前のことが、あの熱暑の環境では作れないのも当然といえば当然ですが、そういう恵まれた環境を享受していることを、こういう風景を眺めていると改めて確認させられます。
ボーダー2

北彩都ガーデン

  • 2021.07.12 Monday
  • 05:43
陽殖園もめでたく珍百景に認定されましたが、ちょっと違和感もあります。でも武田鉄矢が絶賛していたので、ただ珍しいというわけではないことが、少しは伝わってくれたでしょうか。

先週は北彩都ガーデンに寄ってきました。駐車場に車を置くと、なんとなく裏口から入る気分で、ガーデンセンターの裏にあるハーブガーデンから見ることになります。いつも手入れがよく、雑草一つ生えていません。
ハーブガーデン

向こう側に回ると、ガーデナーたちがネペタの刈り込みをやっていました。みんなもりもりと育つので、隣同士がケンカして大変だとか。丈夫で花期の長いものを植えているので、どんどん間引いて他のところで使って下さいとお願いしました。
ガーデナーたち

アイランドボーダーもよく育っているのですが、そろそろ株分けをしなければならないものが出てきそうです。ボランティアのみなさんの活動もようやく再開したとのこと。少しずつ活動が活発になっていくことでしょう。
アイランドボーダー

メドゥガーデンがふわっと咲いて最高でした。ここには四つの異なった組み合わせのメドゥがあり、さらに2〜3パターンに細分して、少しずつ植物を変えています。ここはシュッコンカスミソウをメインに、シダルケア、オトコエシ、ガウラ、ハナトラノオ、ロシアンセージなどが組み合わされており、季節によって花が入れ替わってきます。
メドゥD

左側はイトススキで設計したのに、足りなかったのか‘モーニングライト’がたくさん混じって、却ってよくなりました。現在はクナウチアが目立ってますが、秋に来た時にはオミナエシやワレモコウが目立っていました。季節によってどんどん雰囲気が変わるところが、メドウガーデンらしさです。
メドゥAとB

設計時には「ウォーターフロントガーデン」と呼んでいたのですが、今でもそうなのかな?カラーリーフや開花期の長い花ものを列植しているのですが、やはり株張りの強弱で、被圧されているものがあるようです。ゲラニウム‘ロザンヌ’とペルシカリア‘レッドドラゴン’、リシマキア‘ファイヤークラッカー’はまさに3強で、がっぷり四つになっています。
ウォーターフロント

クマさんたちも夏花に模様替えしていました。この辺りの河川敷では、頻繁にクマさんが出没しているので、注意看板がたくさん立っています。東区のクマ騒動で、余計に敏感になっているのでしょうが、町中が河川敷だらけの街なので、確かに危険性ははるかに高いでしょう。
モニュメント

病院とスタバの間の空き地には、コンドミニアムが建設中でした。利便性も景観も最高の立地だし、ガーデンが足元にあるのですから、あっという間に売れそうですねぇ。都心部にこれだけのぜいたくな空間が生まれたのですから、本当に恵まれた町という気がします。
再開発

経年変化

  • 2020.07.14 Tuesday
  • 06:01
北彩都ガーデンは、旭川駅の南に広がる「アウネの広場」と、氷点橋の下をくぐり、現在病院が建設中の池沿いのプロムナードを通り、ガーデンセンターのある「神人(かむんど)の森」、JR富良野線のガード下の細長い「歩北穂(ほほほ)の道」などのエリアに分かれています。ガーデンがグランドオープンしてちょうど5年経ちました。

ガーデンセンターの前にあるロックガーデンは、ユジノサハリンスクとの姉妹都市提携50周年事業の一環として3年前に造られました。その後の生育はいつも気になっていたのですが、3年が経ちすっかり株が落ち着いて、オオタカネイバラに花が咲いているし、チングルマやチョウノスケソウも株がずいぶん大きくなっていました。
ロックガーデン

なによりうれしかったのは、コマクサがしっかりと株を大きくし、こぼれダネから子株がたくさん発生していたことです。周りから土砂が流れ込まないので、砂礫に微塵が詰まらないことが好成績の原因でしょう。
コマクサ

これも後から造られたウォーターフロントガーデンでは、植物の生育がちょっとよすぎるものがあり、隣に覆い被さるものまでありました。ここは土壌がいいのか、植物がよく育ってくれます。ここも花の重なりを意識した花壇で、モニュメントの背景として造られたものです。
ウォーターフロントガーデン

5年経つと、植えられた樹木の根がしっかりと張ってきたようです。今年はいろんな花木がよく咲く年でしたが、あちこちに植えていたスモークツリーが、モクモクと花に埋まってました。
スモークツリー

築堤側に4つ造られているメドゥガーデン。様々な植物が入れ替わりに咲いて来て、いろんな表情を見せてくれるように造っています。一番大きなエリアAでは、イトススキや斑入りの ‘モーニングライト’に、現在はクナウチア・マケドニカ、ペンステモン・ピニフォリウスが咲き混じり、引き続きハナトラノオ、ワレモコウ、オミナエシなどが咲いてきます。
メドウA

エリアBでは、リボングラスやチカラシバ、ベニチガヤをベースに、シュッコンカスミソウ、エリンギウム、リナリア、ワレモコウなどが続いてきます。1つだけ失敗したのは、エリアCに入れたムラサキセンダイハギで、あまりにも生育がよすぎて株が繁りすぎ、周りの植物を押しのけていました。開花期が短いので、これはだめでしたね…(^^;)
メドウC

耐寒性が不安で、設計時にかなり迷ったヒペリクム・カリキヌムが、ちゃんと咲いていたのはうれしかった。道内でよく見かけるのは、キンシバイの園芸品種であるヒペリカム ‘ヒドコート’ですが、カリキヌム種はヨーロッパ原産で、雄蕊がふわっとよく伸び、花も一回り大きく目立ちます。
ヒペリカム

もう一つうれしかったのが、歩北穂の路に植えられていたバイカウツギ ‘ベル・エトワール’がたくさん咲いていたこと。ここにはいろんなムクゲの品種も植えており、ようやく株がしっかりして枝を伸ばしてきたので、夏〜秋の見どころになってくれることでしょう。
ベルエトワール

一年に1,2回しか行けないけれど、季節を替えると様々な表情が見えてくるし、経年の変化が手に取るように分かります。いつ行っても、ガーデナーやボランティアのみなさんに可愛がっていただいているのがとってもうれしいです〜

アウネの広場

  • 2020.07.13 Monday
  • 06:03
先週は旭川に前泊しました。森のガーデンへは、札幌からだと往復ちょうど400km。日帰りで走るのはもう止めました。ちょうど4年前の7月8日に、森のガーデンからヒルズのグランドオープンのために帯広に向かう山中で、居眠りのためにガードレールに激突してしまいました。車は大破したけれど、さいわい体は何ともなかったので、翌日のイベントは滞りなく済ませることができたけれど、もう無理はしないことにしたのです。
翌日は朝早くから北彩都ガーデンのアウネの広場へ。散歩の方がちらほら歩いてましたが、駅舎はまだ静まりかえっておりました。それにしてもこの大木の固まりは、本当にうまく残せたものだと思います。さすが高野ランドスケープ!
残存木

ちょうどヤナギランの花盛り。植えっぱなしでどのくらい持つかと思っていたけれど、意外と元気です。タネをどんどん飛ばして、忠別川の河原一面に咲くと素晴らしいのですが、
ヤナギラン

水路メドウは、流量こそ少ないものの、貴重な水の動きが感じられる場所です。ここに使われている護岸の石は、かつて駅周辺の道路に敷き詰められていた石でした。相当な数があったので、様々なところに使われています。新しく切り出したら莫大な金額がかかったはずだし、使いこなされた風合いがかけがえの無いものになっています。
水路メドゥ

今でもホテル前の一区間にだけ、この石畳が残っていますが、なんででしょう?スピードを出してほしくない道路には、このような石畳にすれば、絶対に20km以上は出せなくていいかもしれません。でも昔の荷車や馬車の時代には、こんな凸凹の路面では、けっこう難儀をしていたのではないでしょうか?
石畳

水路脇にはタチギボウシがたくさん咲いていましたが、ここに植えられているものは本当に濃い紫で、別名が「ムラサキギボウシ」だというのがよく分かります。個体差の大きいギボウシなんでしょう。
タチギボウシ

水路メドウの回りは、自生植物が植えられているので、このエゾカワラナデシコやエゾフウロなどが、本物のメドゥを作り出しています。サッカーの女子の代表がなでしこジャパンになっているけれど、実物のナデシコを知らないで、戦前に形づくられた「大和撫子」のイメージに引っ張られているのでしょう。実際の花を見れば、「撫でし子」のやさしいイメージがどういうものかよく分かるだろうに。
エゾカワラナデシコ

水路から見上げた樹林は、ばかでかい駅舎にもちゃんと対峙して、素晴らしい存在感を示しています。普通は単木の大木になるシロヤナギが、ここでは株立になっているのが珍しいです。幼木時代に切られて萌芽したものが、こんな姿になったのかもしれません。
緑の固まり

駅舎の東側通路の先には、土手の上に1本のミズナラが植えられています。北彩都の整備計画を作った委員会のS委員長が、ここにシンボルの大木を植えたいと言ったけれど、こんな風当たりの強い築堤の上にいきなり大木を植えても育ちませんと、なんとかミズナラの若木で我慢していただきました。なので、この木が立派な大木になるまで、しっかりとお守りをしていかなければならないのです。
シンボルツリー

神人の森

  • 2019.09.10 Tuesday
  • 05:43
旭川駅舎から少し離れた所にあるガーデンセンターの周辺を、「神人(かむんど)の森」と称されています。当初は建物回りのハーブガーデンと、再開発地域からのアプローチ修景、野菜を主体にした農のガーデン、忠別川の築堤との間にあるメドゥガーデンがあったくらいで、わりと地味なものでした。
ところがここを有料化するという話が出たことなどから、もっと目玉になる花壇を増やそうということになったのです。ガーデンセンターに入ってまっすぐガーデンに出たところには、まず写真スポットとして使えるよう、お立ち台のように少し高いスペースのあるウェルカムガーデンを設けました。初めに植えていたシマフススキが大きく育ち、見栄えがしていて嬉しくなりました。
ウェルカムガーデン

ガーデンセンターの正面には、ユジノサハリンスクとの友好協定50周年を記念して、ロックガーデンと平面の模様花壇を作ることに。サハリンでは平地に高山植物が生育しているので、ネットで調べて共通種を植えています。平面花壇は、真ん中に設置されている友好記念のパネルを取り囲むよう、春から秋まで見どころが途切れないような草種を植えています。ペニセツムやホルデウムなどのグラス類が結構人気だとか。
ユジノガーデン

さらにもう一つ目玉を作ろうと、カセット式の立体花壇を取り囲むように、ウォーターフロントガーデンというものを作っています。昨年秋に植えたばかりなので、まだまだかな…と思っていたら、もう立派に育っていて感激しました。ここはすべての種類を帯状に植えていて、斜めや横から見るとそれぞれの花や葉が重なって見えるようにしています。
ウォーターフロントガーデン

葉の色の変化を楽しめるよう、斑入りフウチソウ、ペルシカリア‘レッドドラゴン’、ヘリクトトリコン、アサギリソウなど。花ものは花期の長いものを主体に、ゲラニウム‘ロザンヌ’、ガウラ、ネペタなどを植えています。
その2

メドゥの手前には、鮮やかな色彩の花壇をちりばめて、パレット花壇にしています。3通りのパターンの設計をしているうちの、今年はコリウスとサンジャクバーベナの組み合わせでした。こんなに管理が楽な花壇は初めてと言われて、心の中では思わずにんまり。これからもいろんな組み合わせを試していくことでしょうね。
パレット花壇

やはり3パターン作っているメドウガーデンは、いつも秋の姿しか見ていないけれど、この組み合わせが一番メドゥらしいかもしれません。イトススキやペニセツムなどのグラスと、ガウラやオミナエシ、ハナトラノオなどが、なんとも涼しげな風情を醸しだしていました。
メドゥ

建物回りには、かなりの種類が植えられているハーブガーデンがあります。グランドオープンしてからもう4年経ち、合わなかったものの植え替えなどもどんどん進められていて、どのハーブも生き生きとしていました。
レイズドベッド

植物管理を手伝ってくれるガーデンサポーターが80名もいるとのこと。いろんな場所を手分けして熱心な管理が行われていることが、植物の様子を見ればよく分かります。みなさんに愛されている姿を見ることができ、本当にうれしく思いました。
ハーブガーデン

これだけのガーデンが町のど真ん中にあり、しかも駐車場も付いていて無料で見られるのですから、人気出てきて当然かもしれません。何より広々とした空間の中で、忠別川の築堤を散策する方もたくさんいるし、様々な要素が凝縮したガーデン空間も楽しめます。ちょっとうらやましくなってしまいました。

北彩都ガーデン

  • 2019.09.09 Monday
  • 05:51
午後からの訪問地は、旭川の北彩都ガーデン。なかなか旭川に来る機会がなく、今年もこれが初めての訪問でした。月形からの途中ではところどころぱらついてましたが、旭川は蒸し蒸ししていたけれど、雨が降っていなくてなにより。駅舎前のアウネの広場は、秋の花に変わってきていました。
あうねのひろば

ご案内いただいたのは、北彩都ガーデンの造成中から関わっているガーデナーの高橋さん。こういう方がいてくれるのは、ガーデンにとっては本当にありがたいです。
高橋さん

時折SLタイプに擬装したガーデン号が、かなり離れているガーデンセンター前からお客さんを運んできます。今のタイプはゴルフ場用の電動カートを改修したもので、お客さんがいれば随時運行しているのだそう。一人百円では人件費まではまかなえそうにありませんが、あの距離を知っている者ならつい乗ってしまうでしょう。
ガーデン号

当初植栽された植物の更新は随時行っているとのこと。土地に合わないもの、病気にかかりやすいもの、お行儀の悪いものなど、対応が結構大変そうでした。反対に、思った以上に素晴らしいものがあり、このエゾフウロは夏から秋までずっと咲き続けているそうです。私は日本海岸にあるハマフウロしか知らないけれど、基本種であるピンクのエゾフウロは太平洋岸が産地だそう。これならガーデンに植えても十分に楽しめそうです。
エゾフウロ

ここにもたっくさん植えてしまったハギは、残念ながらほんの咲き始めでした。紅白のミヤギノハギとシラハギが植えられており、最近ではハギの名所として知られてきているそうです♪
ミヤギノハギ

ガーデンセンターのある神人(かむんど)の森までは、大池の横をてくてくと歩いて行かなければなりません。曇っていたからよかったものの、晴れていると照り返しが結構厳しいのです。池の前には現在病院が建設されており、駅寄りにはなんとスタバも建つのだそう。そうなれば少しは歩きやすくなるでしょうか。
大池

ガーデンセンター前に整備された、ユジノサハリンクスとの姉妹都市提携50周年記念花壇から、こちらのエリアの解説をしていただきました。ここには花期の長いものや形態の面白いものなど、いろんな楽しみができるものを入れてあるので、結構人気があるようです。
ユジノガーデン

少し奥の方にある農のガーデンでは、ボランティアのみなさんが工夫している野菜や、なんと水田まで作られていて、見て歩くだけでも楽しめます。特別に試食もさせていただきましたが、滝野公園のキッチンガーデンも、このような取り組みにしても面白いかもしれません。(つづく)
農のガーデン

台風は先ほど千葉市付近に上陸し、関東地方を直撃しているようです。被害が出ないことを祈りたいですが、今年は台風がよく来るような。北海道もこのお陰で暖かい南風が吹き込み、昨日からまた暑さがぶり返して、今朝もほとんど熱帯夜状態でした。早く爽やかな秋空にならないかなぁ。

北彩都ガーデン

  • 2018.09.16 Sunday
  • 05:21
北の造園遺産の調査で、道北の西興部に来ています。昨日はピーカンの秋晴れに恵まれ、高速も朝からかなり混んでいました。10時過ぎには旭川に到着し、まずは北彩都ガーデンへ。本来であれば、先週バスツアーで来ているはずが、地震や停電のおかげで中止になり、その時に持ってくるはずだった資料を届けてきました。駐車場もほぼ満杯、賑やかな音楽が聞こえてくると思ったら、イベントが行われていました。そういえば、駅前も食べマルシェで人があふれていました。
ライブ

真っ先に気になっていたユジノガーデンへ。ユジノサハリンスクとの友好都市提携50周年を記念して造ったもので、どんな風に出来上がっているのか、ちょっと心配だったのです。
ユジノガーデン

植えられて1年も経たないのに、どの植物ももりもりとよく育ち、それぞれの個性を主張していました。隣同士が喧嘩しているものもありますが、うまく色の重なりが表現できていて、これなら合格点を上げられるかな。
花壇

ヤナギの枝を曲げて作るヤナギの動物園も、大型のシカから小型のウサギやアヒルまで、たくさんの動物が増えてきています。今回のイベントでもワークショップで作るのだそうです。
ヤナギ

メドウもすっかり秋色になり、これで少し風が吹いてくれれば、とてもいい感じになりそうです。あいにく夏がぶり返したような暑さのため、涼しげな雰囲気だけが楽しめました。これを滝野公園のフラワーガイドボランティアのみなさんに見ていただきたかったのですが…
メドウ

これも新たに追加されたパレット花壇には、ガーデンダリアが植えられていました。今年の天候不順と、少し雨に叩かれて生育は今ひとつでしたが、これからいろんな演出が行われていくことでしょう。
パレット

旭川駅からガーデンセンターまで、歩くとちょっと距離を感じてしまいます。そこでその間を結ぶガーデン号が以前からありましたが、だんだんグレードアップされて、とてもしゃれた姿になっていました。一回100円で、なかなかの人気だそう。大池の前に予定されている施設ができてくれば、もう少し近く感じられるようになることでしょう。
ガーデン号

ガーデン内を一通りチェックしていて、びっくりしたのがこのガウラ。背丈を超えて2m近くまで大きく育っているのです。こういう大型の系統があるのでしょうか?今度分けてもらいたいですねぇ…
ガウラ

北彩都ガーデン

  • 2017.12.13 Wednesday
  • 05:58
旭川の北彩都ガーデンが、国際造園家連盟アジアパシフィック支部(IFLA ASIA-PAC)のランドスケープ・アーキテクチャー賞最優秀書を受賞したとの新聞報道がありました。国内の賞も多数いただいておりますが、アジアパシフィック支部とはいえ、国際的な機関からの表彰は初めてで、大変名誉なものです。
道新
 (道新WEB(2017年12月12日)から拝借 m(__)m)

もちろんいただいたのは設計を統括した高野ランドスケーププランニングですが、協力事務所として私の事務所も入れてくれていたので、小さいながらもちゃんと名前が載っており、立派な表彰状までいただいてしまいました。
表彰状

ここの花修景のポイントは、旭川ならではのものにしたかったので、「優佳良織」をモチーフにしました。緩やかに下る斜面では、上からの視点と下からの視点双方に耐えられるものが求められるので、色が重ねられるこれがぴったりだったのです。
北彩都ガーデン

北彩都ガーデンは、駅舎のすぐ前に広がる『アウネの広場』と、大池を挟んでガーデンセンター周囲に広がる『神人(かむんど)の森』の2箇所に大きく分かれます。アウネの広場はゆったりと広がる大きな景観の中なので、駅舎近くは園芸種主体でしっかりと主張しながら、離れるにつれて自生種を使った自然風の植栽に移行するようになっています。
アウネの広場

これに対して神人の森の方は、ガーデンセンターでのイベントに対応できるよう、様々な用途に使われるハーブ類や、多彩なグラウンドカバープランツ類、宿根草の使い方のモデル植栽など、もともとやや盛りだくさんな上に、姉妹都市提携のシンボル花壇や有料化を見越した植栽まで加わってきたので、ちょっとごちゃごちゃになってきたのが残念です。でも築堤との間には、パターンを変えたメドゥ植栽が広がっているので、夏から秋にはとてもいい雰囲気になっていました。
神人の森

ガーデンと名が付いてはおりますが、公共空間の修景としてはかなりユニークな造りになっていることが評価されてもいるので、二つの空間を見比べていただければと思っています。

雨上がりのガーデン

  • 2017.08.27 Sunday
  • 05:26
今回の上川行きでは、上川町内に泊まらず、旭川駅近くのホテルに泊まりました。北彩都ガーデンの現場の仕上がりを確認しておきたかったのです。まずは朝食前に駅裏のガーデンを一回り。明け方かなりの雨が降ったけれど、夜明けと共に上がったばかりで、デスカンプシアの穂が重たく垂れていました。一番目立つのはオミナエシの黄色で、ペルシカリアやオオベンケイソウが盛りを過ぎ、ワレモコウやシュウメイギクなど秋の花が主役になってきました。
北彩都ガーデン

チェックアウトしてさっそくガーデンセンターへ。姉妹都市ユジノサハリンスクのあるサハリン(旧樺太)との共通種を植え込んだロックガーデンの出来映えが気になっていたのです。写真でチェックしたところは修正され、うまく収まっていました。まだ植物が小さいので雰囲気がありませんが、だんだん落ち着いてなじんでくるでしょう。
ロックガーデン

もう一つ気になっていたのが、メドゥの出来映えです。植えられて3年ほど経ち、もりもり咲いているはずだけど、まだ花の盛りの時期に一度も見たことがありませんでした。前回見た時にこれなら大丈夫そうと思ったけれど、花が咲いた姿をしっかり見ておきたかったのです。。それぞれのコロニーで雰囲気を変えた組み合わせにしているため、遠目に見ても違いがよく分かります。ここはオミナエシとハナトラノオが今の主役になっていました。
メドゥ1

グラスとしてススキ‘モーニングライトライト’やペンニセツム、デスカンプシアなどが入っているので、これもまた雰囲気作りに役立っています。全体的にはふんわりした感じになっているけれど、エキナケアが入るとぐっと存在感を示します。地味好きの私にとっては、かなり思い切った選択でしたが〜(笑)
メドゥ3

こちらはオトコエシとハナトラノオに、ガウラが絡んで、ずいぶんやさしい色合いになっていました。藤川さんにほめられてうれしかったけれど、この出来映えなら、自分でも合格点をあげられそうでホッとしました。
メドゥ2

センター前にあるアイランドボーダーは、私の好きなシマフススキの存在感が際立っていました。単調なボーダー花壇よりも、アイランドをうまく使うと空間が引き締まるいい例になってくれたようです。
アイランド

ハーブガーデンと駐車場の仕切りには、目隠しに石カゴが積み上げられており、これにいろんなつるものを見本的に植えてあります。ホップやブドウなどよりも、一番派手な存在なのがアピオスでした。まるでグリーンモンスターのようなはびこりよう。秋にせっせとイモを掘りあげ、みなさんで味わってほしいです。
アピオス

本来は町からのメインアプローチとして作られた花壇ですが、有料化を目指して設置されたフェンスで仕切られ、へんてこりんな造りになってしまいました。でも植えられた植物はすっかり落ち着き、本来の効果を発揮してくれています。ここは真ん中にガウラ、それを挟んでカレックス・ブカナニー、さらに両側にはネペタを植えてあります。
カレックス

ここは真ん中にモーニングライト、両側に黄斑のフウチソウです。その間のディケントラは絶え絶えになってしまいましたが、この二種だけでもいい組み合わせになってくれています。ここのススキはみんな元気がよすぎて、ベンチに座れなくなっておりますが。
モーニングライト

北彩都ガーデン

  • 2017.07.21 Friday
  • 06:00
昨日は午前中白石駅の花壇管理。午後から旭川に移動して、石積みの現地指導を。あわただしい一日でした。現場はガーデンセンターなので、北彩都ガーデンを一通り見ながら歩いて行きました。薄曇りであまり暑くなく、風もあるので心地よい雰囲気。大きな木の存在感は何ものにも代えがたく、本当に残せてよかったです。
北彩都

ヤマアワの穂がさわさわ揺らいでいるのが印象的で、もうススキの穂が出ているのにびっくり。野草の世界は夏から秋に移ろっているようです。この組み合わせは渡島大島の海岸草原でも見られ、わが国のグラスの原風景といってもいいでしょう。
ヤマアワ

この部分は河川敷なので、その雰囲気にピッタリなのがエゾカワラナデシコやカワラマツバ。植物の選択は、生態的なものを優先することはむしろ少ないけれど、ここの場合にはうまくマッチしていると思います。
カワラナデシコ

現場に着くと、大きな石がゴロゴロと。本当はもっと薄い石が欲しかったけれど、旭川近辺ではもう出していないとのことで、やむなくこの石で積むことになったのです。植木屋時代は野面(のづら)の石積みばかりやっており,昔取った杵柄で、しばらく石を転がしているうちに感覚が戻ってきました。
石積み1

公共工事は出来形管理がうるさいので、どのくらいまでが許容範囲なのか、監督さんと一つずつ詰めながら、高さや石の出入り、傾きなどを確認し、現場の方にも納得していただきました。
石積み2

現場の目途をつけてから、園内の植物の生育状態の確認を。ハーブ類はもりもりとよく育っているものと、消えてしまったものとがあるものの、概ねいい感じになっていました。支柱もシラカンバの枝を曲げて作られており、見ていても気持ちいいものです。
ハーブ類

エントランスの方も、ミスカンサスやフウチソウ,カレックスなどのグラス類が、ねらい通りの雰囲気を作りだしていました。こんな開放的な雰囲気の空間には、シンプルな植栽がピッタリはまります。
グラス

アプローチのボーダーも植物が落ち着いてきたようで、スモークツリーやシラタマミズキなどの低木系が苦戦していたのが、ようやく本来の姿になってきたようです。
アプローチ

一番うれしかったのは、メドゥがバッチリ出来上がっていたこと。ちょうどいい時期に見たことがなく、うまくいったのか不安に思っていました。いくつかのパターンを変えているのですが、それぞれ異なる雰囲気になっており、予想以上の出来にちょっとにんまり。こればかりは写真ではとても撮せないので、ぜひ現場をご覧になっていただきたいです。
メドゥ

北彩都ガーデン オープン

  • 2015.08.01 Saturday
  • 05:37
昨日、北彩都ガーデンが全面オープンしました。天気予報では午前中かなり強い雨になることに… びくびくしながら車を走らせていると、砂川辺りからぽつぽつ降り始めたものの、路面を流れるほどにもならないまま旭川に着きました。式典は新しく完成したガーデンセンターの前で行われるので、関係者が雨が降ってきた時の用意なども進めていました。旭川も連日蒸し暑い天気が続いているので、式次第などの入った封筒には、うちわが入っておりました。これは助かります。
うちわ

式典はシンプルなもので、各界のおえらいさんはほんの一部。主役は既に昨年からガーデンの管理に当たっているサポーターのみなさん達。なんと百名近くの方が登録されて、熱心な活動が続けられており、ガーデンの管理には欠かせない存在になっているのです。なので、テープカットも8名のうち4名がサポーターから。ハサミも園芸用のものを用いるこだわりぶりでした。
テープカット

私の出番は、午前午後一回ずつのガイドツアー。さあ始めようと思ったらばらばらと雨が降り、やっぱりなぁ…と苦笑いでしたが、みなさんの念力でなんとか持ち直してくれました。
ツアー

ガーデンセンターの回りは、すべてレイズドベッドに植えられたハーブ類が主役になっています。建物内には調理施設も整備されているので、今後は様々なイベントが行われていきます。ここの場合、運営に当たるスタッフがしっかりしていること、施設面でも十分に検討されたものができたこと、そしてそれらを支えるたくさんのサポーターの存在が大きな特徴になっていますので、これからがますます楽しみな空間になっていくことでしょう。
ハーブ

ガーデンセンターの場所は、旭川駅からは少し離れており、間に大池という一種の遊水池が横たわっています。都心部にこれだけ広い未利用地が残っていたのは奇跡的といえますが、かつては操車場などの鉄道施設が横たわっていたため、忠別川に近づくことができなかったことが幸いしたようです。ただ、大池を望む土地の利用がまだ決まっていないため、やたらだだっ広く感じます。
大池

昼休みに池の横を通って駅南のガーデンまで行って来ました。曇り空だったのが幸いで、たくさんの方がガーデンを散策していました。車椅子に乗ったお母さんと見えられていた方は、市内に住んでいるのに初めてです〜こんないいところがあるなら、もっと早くに来ればよかったと、ゆっくり花を楽しんでおられました。
アウネの広場

大池から流れ出た水が流れる水路脇は、野草が中心のエリア。エゾカワラナデシコやエゾミソハギが満開になっていました。園芸植物から野草まで、そして新しくオープンしたエリアではハーブ類や野菜・果樹など暮らしに身近な植物が楽しめる空間の誕生です。北海道にまた新しいタイプのガーデン空間が完成し、ますます楽しくなってきましたよ〜 ぜひご覧になっていただきたいです。
カワラナデシコ

霧の旭川

  • 2014.11.23 Sunday
  • 05:47
昨日は旭川。滝川あたりから濃い霧に包まれて一寸先も見えなくなり、特急も減速運転してそろそろと進んでいきました。旭川に入ると少しは見えてきましたが、クリスタル橋もどんよりしたまんま、輝いてくれませんでした。
クリスタル橋

北彩都ガーデンに植える苗の材料検査。搬入された苗の量がかなりあり、園芸店の店先になったよう…
材料検査
この時期には地上部がなくなっているものが多く、越冬芽の有無と根張りを確認していく必要があります。怪しいものは株元がぐずぐずになってしまいますが、さすがイ○○ファーム、しっかりした作りの苗ばかりでした。グラスでこれだけしっかり作っていれば、休むことなくすぐに見栄えがしてくれることでしょう。
ポット苗

センターハウスの内装工事はかなり進んできているものの、建物回りはようやく整備が始まったばかりのようで、年越しの様子。根雪が少しでも遅くなればよいですが。
センターハウス

春に植栽されたアプローチ部分の花壇も、順調に育ってきているようです。来春からは、元気いっぱいのボランティアの方たちによって、この一角もしっかりと管理されていくことでしょう。
アプローチ

この前はあちこちで重機が走り回っていましたが、ようやく落ち着いてきたようで、駅までの広々とした北彩都ガーデンの全貌が見渡せるようになってきました。左手にある忠別川の築堤からなだらかなスロープで繋がっているので、ものすごく開放感があります。反対方向の駅から見れば、神楽岡が背景となるので、また違う雰囲気を味わえることでしょう。来年夏にはグランドオープンし、合わせていろんなイベントもありそうなので、上川のガーデンショウと共に目が離せなくなりそうです〜
全景

快晴の北彩都ガーデン

  • 2014.11.06 Thursday
  • 05:58
大荒れの天気が一転快晴に。朝から強い日差しが差し込み、抜けるような青空の向こうには、雪を抱いた山々が見えるようになりました。電車での移動は車とは違って緊張感がなく、暖かい日差しを受けるとついうとうとしてしまいます。そんな移動で旭川駅に降り立つと、北彩都ガーデンにも、燦々とまぶしい日差しが降り注いでいました。
北彩都
刈り残されているデスカンプシア(Deschampsia caespitosa)が、朝日に輝いていました。前日に10cmほど雪が積もったようですが、つぶれないでがんばっていたようです。散歩に立ち寄る方もちらほらいて、この時期でも十分散策対象になっているようです。

大池の横を通って宮前公園の現場へ。ガーデンセンターの仮囲いがはずされて、全貌が見えていました。回りはまだあちこちで工事が錯綜し、どうしても仕上げで後回しにされてしまう植栽は、まだ十分に行えない状態になっていました。北海道では、この時期に毎度繰り返される公共工事の宿命みたいなものです。
ガーデンセンター

北彩都ガーデン全体の管理事務所的な存在になるガーデンセンターは、とても楽しみな施設です。神楽岡公園にある緑のセンターは、とても充実したものですが、どうしても気軽に行きにくい位置にあります。これに対してこのガーデンセンターは、北彩都ガーデンのセンターハウスでもあり、いろんな役目が期待されます。中を覗くとオール床暖になっているようで、寒々しい駅舎とは違って、冬でも気持ちよく過ごせそうです。来年の冬は楽しみですね。
内部

駅への帰り道、富良野線の高架下にある緑地帯では、ボランティアによる冬囲いが行われていました。毎度熱心なボランティアの方たちが40名近くも集まるので、指導しているSさんTさんも、目配りが大変なようです。
ボランティア作業

公園緑化協会の職員による模範演技に、みなさん食い入るように見つめていましたが、まだ男結びをマスターしている方は一部なので、本格的にやっていただくのはこれからのようです。
冬囲い
みなさんおそろいのエプロンをして、とてもモチベーションが高いボランティアのようなので、これから完成するガーデンセーター回りの管理など、活躍の場がどんどん出てくると思います。
エプロン

こんなこともあろうかとハサミを持っていったのですが、冬囲いの指導はみなさんに任せ、低木の剪定を。この緑地はまだ公園に引き渡されていないので、ほとんど無管理状態になっており、植えた時のままの枝振りでかわいそうな状態になっていました。例えばたくさん植えられているシラタマミズキ(シベリアミズキ、サンゴミズキ)。枝が老化して枯れ込み始め、シュートも全然出ていないものばかりに。なのでせっせと剪定していきました。
剪定前 剪定後
通りがかりのおじさんが、なんでそんなに切ってしまうの?と食ってかかってきましたが、しっかり説明して納得していただきました。このような低木の剪定が、一番手遅れになりがちなもの。お節介ながら、ほとんど剪定してしまいました。来年はしっかりと芽が吹いてくれることでしょう。

秋晴れの北彩都

  • 2014.10.19 Sunday
  • 06:01
この時期の天気は、めまぐるしく変わります。昨日は旭川泊まり。明け方まで雨が残っていましたが、ホテルを出る頃には晴れてくれました。
北彩都ガーデンの一部でもある宮前公園で、工事が始まった部分の植物確認と配植をやらなければなりません。数年前に設計した時には、現場のイメージできなかったので詳細の配植図を付けておりませんでした。現在ガーデンセンターの建築工事も進んできており、その回りの植えますに植栽できる部分が出てきたのです。
苗
といっても、仮囲いの隙間のような位置にあるレイズドベッド。基本的な配置は設定していたので、こちらは淡々と決めていきました。
もう一つのハーブガーデンもレイズドベッド形式。こちらは細かく決めていなかったので、ホテルでしっかり配置図を描いていき、苗を配置しながら調整していきました。このような現場落としは、事前の段取り次第で大きく変わります。予定どおりの時間でバッチリと配置が決まりました。やれやれです。
配置済み
来春にこのゾーンが完成すると、北彩都ガーデンもほぼ完成になります。ところが工事の方は、建築や土木工事が錯綜しているため、どうしても造園が後回しになってしまいます。二工区ある造園屋の代人さんは頭を抱えていました。雪が本格的に積もらないうちに、うまく片付いてほしいです。

せっかく晴れているので、駅南の北彩都ガーデンを見ていくことに。駅前の駐車場は30分間無料なので、チラッと見て行くには便利かも。駅舎を抜けると、秋晴れの日差しを浴びてグラスの穂波が輝いていました。グラス類はこのくらいの分量の方が効果的かもしれません。
グラス
それにしても、ここに残された既存のハルニレとヤナギの存在感は見事です。四季を通じて、この馬鹿でかい駅舎に負けない存在感を示してくれています。

竹を組んだものがあるので何かと思ったら、ニシキギの冬囲いでした。それにしては随分と立派だこと。見せることを意識したしつらえなんでしょうか?
冬囲い

昨日の氷雨とは一転して、秋晴れのいい天気になりました。風は多少冷たくても、日差しがあれば全然違います。先日初氷があったので、花はすっかりなくなって茶色に変わっていましたが、微妙な色の変化があるので、それなりに見られるものです。
小川

駅前ではイオンの複合施設が建設の真っ最中。来春にはオープンするそうなので、超突貫工事をやっていました。こちら側から見ても、高層階のホテル部分がちらと見えてきています。せっかくのすっきりしたプロポーションにも変化が出てきてしまうのですね。
青空

離れている現場は、そう頻繁には見に行くことができませんが、季節を変えて見てみると新たな発見があるものです。慌ただしい中にも、ちょっとだけ息抜きができました。

北彩都ガーデン

  • 2014.06.10 Tuesday
  • 05:51
札幌は昨日の朝方また少し雨が降りました。アメダスを見て、余市には降らなかったのでがっくり。今週また傘マークがあるので、それに期待したいです。ぱらぱら雨の中、朝いちの特急で旭川へ。列車で行けるところは、なるべく車を使いたくありません。
駅前広場もまもなく完成だとか。妙にだだっ広い空間が出現していました。これはご勘弁と南口に回ると、忠別側の河川敷との間に作られた、緑豊かな北彩都ガーデンが広がっています。
ガーデン1
北彩都ガーデンブログではちょくちょく見ていたのですが、完成後実際に見るのは初めてなので、とても楽しみにしていました。植えられた翌年の昨年、あんまり植物の育ちがいいのにびっくり。一体どんな土を入れたのかなと興味津々。今年の生育はもっとすばらしく、株がもう押しくらまんじゅうになっているのです。うらやましいなぁ…(>_<)
ガーデン3
ちょうど今はアリウムの見頃。白花のねぎ坊主畑が出現し、風に揺れているさまはなんとも微笑ましいものでした。河川敷に近いので、水はけがよすぎるくらいの砂質土壌とのこと。アリウムの生育には最適な環境となったようです。設計に当たったSさんもホッとしていることでしょう。新しい名所の誕生です〜
ガーデン2

氷点橋の下をくぐると、まだ造成途中の大池周辺には、帰化植物見本園のような空間が広がっています。その中に白花のアカツメクサを見つけました。これで二回目、10年くらい前に四季の杜公園で見て以来でした。本来の赤花株と混じっているととても美しく、移植してガーデンに植えておけばいいのにと言っておきましたが…(^_^;)
白花アカツメクサ

宮前公園の西エリアでは、少しずつですがガーデンの造成が進められています。今年センターハウスの建築工事が行われ、来年でようやく完成という予定でしょうか。隙間を縫うように花壇の植栽が行われています。先月末には、ガーデンボランティアによる植栽も行われ、もっとやることはないのかとせっつかれているとか。ガーデンと共に楽しみな方達です。
宮前公園

帰りがけ、もう一度ガーデンに出てみると、おばちゃん達が「あらきれいだわねぇ!」とねぎ坊主の前で盛り上がっていました。駅を利用する人だけでなく、駅にあまり縁のない市民にとっても楽しく過ごせる場所になることと思います。無機質な北口と、緑豊かな南口のコントラストは際立っており、駅周辺整備の中で最も高質な空間が生まれたと言ってよいでしょう。
ガーデン

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