ササの開花
- 2024.03.26 Tuesday
- 05:28
昨年の6月に、R273を通って上川から滝上に向かっていると、道路から見える山の中のササが一面に開花して黄色っぽくなっていました。滝上の町中に入っても、至る所のササが開花しているのです。札幌近辺ではこんな咲き方はしたことがなく、ちょっとびっくりでした。
陽殖園に行き、武市さんにこんなにササが咲いたの見たことあるかい?と聞いたら、オラも初めてだから、70年以上は咲いていなかったんでないかい!とのこと。園内のササもすべてが開花しており、花茎の密度がまたすごいのです。あらゆる節から枝が伸び、一斉に開花しているのです。
この頃から、林業関係や植物関係の学者や研究者が一斉に調査に入っていたようで、8月14日の北海道新聞に、このような記事が載っていました。一面ササに覆われている宗谷丘陵まで、ササの開花によって真っ黄色になっているようでした。ササは数十年から百数十年の間隔で開花するといわれていますが、そんな昔のことを記録していないので、はっきりしたことは分かっていませんでした。日高などにも自生のあるスズタケが、120年周期で開花したことが最近分かったくらいで、今回のクマイザサの開花周期が分かるのは、百数十年後のことになるのでしょう。
(北海道新聞 2023.8.14 より拝借…m(__)m)
今回の開花について北海道の林業試験場が学会に報告した記事がありましたが、石狩や空知、胆振や日高などではほとんど開花しておらず、かなり偏りがあるようです。寡雪寒冷地の道東の平地にはクマイザサの分布は少ないので、この方面は白抜きになっています。これでササが枯れていれば、シカの越冬に必要な食べ物がなくなり、樹皮をかじられたりするものの、増えに増えたシカが飢え死にする可能性があるし、ササがなくなって明るくなった林床には、たくさんの稚樹が生育して森林が復活する可能性もあります。これからどんな報告が出てくるのか、本当に楽しみです。
(北海道新聞 2024.3.21 より拝借…m(__)m)
陽殖園に行き、武市さんにこんなにササが咲いたの見たことあるかい?と聞いたら、オラも初めてだから、70年以上は咲いていなかったんでないかい!とのこと。園内のササもすべてが開花しており、花茎の密度がまたすごいのです。あらゆる節から枝が伸び、一斉に開花しているのです。
この頃から、林業関係や植物関係の学者や研究者が一斉に調査に入っていたようで、8月14日の北海道新聞に、このような記事が載っていました。一面ササに覆われている宗谷丘陵まで、ササの開花によって真っ黄色になっているようでした。ササは数十年から百数十年の間隔で開花するといわれていますが、そんな昔のことを記録していないので、はっきりしたことは分かっていませんでした。日高などにも自生のあるスズタケが、120年周期で開花したことが最近分かったくらいで、今回のクマイザサの開花周期が分かるのは、百数十年後のことになるのでしょう。
(北海道新聞 2023.8.14 より拝借…m(__)m)
今回の開花について北海道の林業試験場が学会に報告した記事がありましたが、石狩や空知、胆振や日高などではほとんど開花しておらず、かなり偏りがあるようです。寡雪寒冷地の道東の平地にはクマイザサの分布は少ないので、この方面は白抜きになっています。これでササが枯れていれば、シカの越冬に必要な食べ物がなくなり、樹皮をかじられたりするものの、増えに増えたシカが飢え死にする可能性があるし、ササがなくなって明るくなった林床には、たくさんの稚樹が生育して森林が復活する可能性もあります。これからどんな報告が出てくるのか、本当に楽しみです。
(北海道新聞 2024.3.21 より拝借…m(__)m)