ハルニレの手入れ

  • 2018.04.15 Sunday
  • 05:56
札幌ハルニレプロジェクトでは、市民ホール前のハルニレからタネを取り、後継樹の苗を作ってきました。一昨年秋から手稲に場所を借りて苗を育てており、ようやく雪が融けたので手入れをしてきました。それでもまだ一部に雪が残っています。
雪融け状況

この場所はちょうど雪の吹き溜まりになってしまうようで、背丈ほどの積雪深だったそう。このためかなり枝が傷んでしまいました。数本は又のところから裂けてしまい、何本かが「提灯畳み」(座屈)状態に曲がっておりました。完全に折れていなければ、なんとか元に戻ってくるでしょう。
枝裂け 提灯畳み

縛っていたなわをはずし、みなさんに剪定していただきました。これらのハルニレをタネから育ててくれた三人は、いつもいつもいろんな作業をやっていただき、本当にありがたいです〜 この時期には無駄な枝をきれいに落としてしまい、早く大きくなるよう主軸の枝に力を集中させることが必要なんです。
剪定

小さな苗は横倒しにして越冬させたので、ていねいに掘り上げていきましたが、地上部に比べて根の量の多いこと。さすが大木に育つハルニレは、根張りが大きいのにびっくりさせられました。
苗の掘り起こし

これもムダ枝を落とし、長すぎる根を切り詰めて植え直していきました。秋までには倍の大きさに育つことでしょう。
植え込み

ここは水がすぐ得られるので、一本ずつしっかりと水極め(みずぎめ)ができます。この時幹をつまんでクイクイッと揺すってやると、根の間に土がしっかりと入ってくれるのです。
水極め

水が引いてから、株回りに再度土寄せをしてできあがりです。4人の約1時間の作業で、約100本のハルニレの手入れが完了しました。
均し

あらためて数を数えてみると、100〜200cmの大苗が39本、30〜50cmの中苗が42本、10cmほどの小苗が8本ありました。何本かは記念植樹に使いますが、残ったものは秋に行われる市の植樹会に提供しようと思います。せっかくの苗木をもっと有効に使いたいものですが、どこかに植えられるところはないでしょうかねぇ。
完成

冬の晴れ間

  • 2018.01.12 Friday
  • 06:00
セントラルに用事ができたので、昼休みにまた町中へ。寒いけれどピーカンに晴れ渡り、青空がまぶしかったです。買い物を済ませてバス停に向かって歩いて行くと、北陸銀行の屋上に設置されている『鶴の舞』(山内壮夫作)が、今にも飛び立ちそうな雰囲気に輝いていました。大通から見るといつも逆光だし遠いので、こんなに見事な姿を見たのは初めてでした。
鶴の舞

この彫刻は1966年に、支店の改築に合わせて設置されたものです。アルミ製なので、目立った傷みは下からは見えませんが、半世紀以上も風雨にさらされてきたので、どんな状況なのか気になるところです。あまり知られていないのが、西側の入口脇にある、これとセットになったような小さな鶴。通りかがったときには、ぜひ見てあげて下さい。
レリーフ

大通公園では、雪像の雪の搬入が始まったそうですが、どこから運んでくるのでしょうねぇ。どんだけ油を使うものやら… 芝生の上にはでんと重機が置かれているけれど、乾地用のキャタだから接地圧がものすごく、この積雪だと多少の養生くらいでは芝生が傷むだろうなぁ。
重機

こんな天気なので、ちょっと遠回りしてハルニレに挨拶をと向かって行きました。足元がツルツルなので、観光客が大騒ぎで歩いていましたが、その一団が通り過ぎるとシンとした静寂が戻ります。いつ見ても絵になる木ですね。
テレビ塔

光線の向きとか、背後の景色を考えていいアングルを探すと、NHKとマンションはどうしても入るけれど、青空を背景に『希望』とハルニレをうまく収めることができました。この像も山内壮夫の作品で、1958年に市民会館の新築に合わせて丸井今井が寄贈したものです。山内のセメント彫刻の代表作といえるでしょう。
希望の像

台座にはYAMANOUCHIとありますが、他はすべてYAMAUCHIなので、「やまうち たけお」が正しいのだそうです。
ヤマノウチ

市民ホールの前には、シラカンバやアカエゾマツなどがたくさん植えられているけれど、これらは市民会館ができてから植えられたもの。唯一このハルニレと、建物前にあるヨーロッパクロマツが豊平館時代から生き続けている樹木です。
市民ホール前

この写真は神田の古本屋のサイトから見つけたものの一部分で、これがいつ頃撮されたものかよく分からないのですが、左端に写っているのがこのヨーロッパクロマツです。木の大きさからするとどう見ても戦前の写真だけど、戦前にこんな鮮明なカラー写真があったのかなぁ?と謎は深まるばかり。でも在りし日の豊平館周辺の様子がよく分かるベストショットです。
旧豊平館

ハルニレを植えませんか?

  • 2017.12.11 Monday
  • 05:50
市民ホール前のハルニレから3年前にタネを取り、みんなで育ててきたハルニレの苗木は、1.5m前後の大きな苗が約40本。そのハルニレ苗木を宣伝するチラシができました。もちろん巨木に育つハルニレのことですから、ご家庭にも一本どうぞ〜という訳にはいきません。樹齢百年以上、長〜く生きていける木なので、私たちの思いを未来に繋げるにふさわしい場所に植えていきたいのです。
チラシ表

私たち「札幌ハルニレプロジェクト」は、2014年に行われた札幌国際芸術祭からスタートし、芸術祭のテーマである『都市と自然』について考える中で、300年の樹齢を持つこの木が、札幌の町の成り立ちを表現するものであり、ここから札幌の町の未来を考えようと活動を続けてきました。来年は開拓使が生まれ、この地が北海道と名付けられてちょうど150年の節目でもあります。150年前に、島義勇が本府建設のための拠点として本陣を置いたのもこのハルニレのところでした。

チラシ裏

来年は北海道と命名されて150年、札幌の町が造り始められて150年の節目に当たります。次の節目である200年、250年と長く続く歴史にふさわしい木として、このハルニレを植えていきたいと考えています。なにかいいアイデアや場所の心当たりがある方は、ぜひお知らせください。よろしくお願いいたします。

北海道命名150年

  • 2017.12.07 Thursday
  • 05:44
先日函館で新聞を読んでいたら、入っているチラシに「北海道命名150年」と大きく書かれていたので、北海道がこんなチラシを撒いてるんだとびっくりしました。よくよく見ると、江差の五勝手屋羊羹の店のチラシで、北海道の命名は来年で150年だけど、五勝手屋本舗は再来年に創業150年を迎えることから、それに因んでチラシを作ったようです。
チラシ

私が講習でいつも使っているページがこれで、蝦夷地に新しい名前を付けることになった時、松浦武四郎はアイヌに教えられた「カイ」という言葉を入れて、北加伊道と提案しました。武四郎は、アイヌこそが「この地に生まれたもの」だということをよく知っていましたが、明治政府のめちゃくちゃなアイヌ統治に激怒し、辞表をたたきつけて開拓判官を辞めてしまいます。「今さら何を・・・」と苦笑いしているかもしれません。
武四郎

1968(S43)年には、北海道開道百年・札幌市創建百年として、博覧会やら百年記念塔の建設やら、大通公園の整備事業など、様々なイベントや事業が行われています。まさに未開の地に開拓に入ったという発想しかありませんから、武四郎ならきっと激怒したことでしょう。そのためか、今回は北海道命名150年ということになったもののようです。
命名150年
   (北海道150年事業公式サイトから拝借。m(__)m)

基本理念に書かれているように、150年は単なる節目であり、あくまで「未来を展望しながら、互いを認め合う共生の社会を目指して、次の50年に向けた北海道づくりに継承していきます。」とうたわれています。
基本理念
   (北海道150年事業公式サイトから拝借。m(__)m)

100年の時にはまだ札幌に来ていなかったし、200年の時まで生きていないので、私たち『札幌ハルニレプロジェクト』の活動もこの節目に便乗して動き回ろうと画策しています。記念事業なら、きっと記念植樹があるだろうし、その際にはそれにふさわしい樹種でとなると、2,30年でボロボロになるサクラではなく、何百年も生きるハルニレしかないじゃないと考えているのです。まもなく公表できると思いますので、もう少しお待ち下さい。m(__)m

冬囲い

  • 2017.11.29 Wednesday
  • 05:46
今年はいろいろと仕事以外に時間を取られ、肝心の仕事の方が片付いておらず、そろそろお尻に火が着いてきました。そんなバタバタの中で、ハルニレの苗木のことがずっと気になっていました。早く冬囲いしなければ雪に埋まってしまいそうだけど、全然時間が取れないので、ついついほったらかしに…(>_<) そんな状況を見透かしたかのように、Yさんから「冬囲いしなくていいのでしょうか?」とメールが入って来ました。そこでなんとかすき間を作り、昨日の午後からやることにしたのです。
苗畑

そんなに時間はかからないので、いつも草取りに来ていただいたMさんにも声をかけると、快く手伝ってくれることに。ちょうど寒気が緩み、バッチリのタイミングでした。30〜50cm程度の小苗は、倒してしまうことに。土がいいせいか、ものすごく根が張っておりました。
苗木倒し

昨年持って来た時のように、軽く溝を掘って苗木を寝かせ、土をかけておきます。こちらの作業は二人で着々とやっていただきました。
寝せ植え

私の方は40本ほどある大苗の冬囲い。支柱の女竹に縛っていくのですが、ムダ枝を落としながらやったので、かなりすっきりな姿になりました。こちらもほぼ同じくらいの時間で完了。このあとまた寒波がやってくるようなので、ぎりぎりセーフというところでした。お二人にはいつも感謝です。本当にありがとうございました〜m(__)m
枝折り

場所を借りているナーセリーのハウスを覗いてみると、この時期でもせっせと苗の植え替えや挿し木が行われています。こんな地道な作業の積み重ねによって、道内のガーデンが支えられていることを、もっと広く知っていただく必要がありそうです。
イコロファーム

せっかく手稲まで来たし、帰り道が同じ方向なので、みんなで白実ナナカマドを見に行きました。すっかり葉が落ちて真っ赤な実が目立つ中に、一本だけこの木があります。今年は少しピンク色が強いように感じましたが、果柄が真っ赤だからそう見えるのでしょうか。年々木が大きくなっていくので、間近に見られなくなってきそうです。
白実ナナカマド

ふと横にある公園の木を見てあれっ!ハルニレがずらりと植えられている中に、アキニレが数本混じっているのです。特徴のある樹皮を先日松山で見たばかりだったので、すぐに分かりました。ということは、これらのハルニレは道内産ではなく、わざわざ本州から運ばれてきたもので、その中にアキニレが紛れ込んだとしか考えられません。道内でアキニレを栽培しているという話は聞かないので、そんな可能性を考えてしまいます。いろいろと不思議なものがあるものですねぇ。
アキニレ

写真撮り

  • 2017.09.07 Thursday
  • 05:42
ハルニレの苗木は、樹高1.5〜1.8mくらいになったものが約40本あります。来年は「北海道」命名150年、札幌市創建150年なので、島 義勇は間違いなくこの木の下を歩き回り、松浦 武四郎も見上げたかもしれない、あのハルニレの子供たちを売り込もうと、現在チラシを作っています。

そのためには、苗木の写真を撮さなければなりません。ところがこれが意外と大変。ぎっしり植えているので、1本ずつの写真がうまく撮れないのです。何か背景が必要なので布地を探してもらいましたが、幅が90cmものがほとんどなので、やむなく家にあったシーツを使うことに。あれこれ用意して待っていると、風が弱く、日差しも陰ってきたので、数日前の昼過ぎに手稲まですっ飛ばしてきました。ところが、写真が撮しやすい列の横から見ると、日差しが真横から差してくるので、背景にまだらができてしまいます。
横向き

仕方なく列に直角方向に立ててみると、枝葉の影がまともに映ってしまい、日が陰ってくるのを待つしかありません。さっきまであんなに曇っていたのに、ピーカンになってしまったのです。
縦向き

しかも、海に近いせいなのか、右方向からけっこうな風が吹いてくるので、まるでヨットが帆を張っているかのようにはためいてしまい、押さえているのが精いっぱい。風よ収まれ〜日よ陰れ〜と祈ること30分。ようやく少し風が収まり、隣の木を引っ張りながら、なんとか撮すことができました。
帆掛け船

一番大きな木は、樹高が180cmを超え、隣の木と枝が絡むほどになっているので、とても撮すことはできませんでした。土地がいいせいか、すくすくと大きく育ってくれました。
最大樹高

一時間ほど悪戦苦闘して退散。帰り道に稲積公園の横を通ったので、白実ナナカマドの実付きはどうかなと寄ってみることに。すると両隣の木はもうオレンジ色に色付いている中に、実が成っているのか遠目には分かりません。近づいてよ〜く見ると、びっしり実が付いているのが分かりました。最初に見た時よりも、ずいぶん木が大きくなっています。
稲積公園

このくらい大きくなると、狭い植えますから安全に移植することは難しくなります。ここから枝を取って挿し木か接ぎ木でもしない限りは、白実のナナカマドを増やすことはできません。来年の春先に枝を取らせてもらい、何本か試してみようかな?
白実ナナカマド

ハルニレ苗木の状況

  • 2017.08.05 Saturday
  • 05:52
手稲区まで行ったついでに、ハルニレの苗の様子を見てきました。先日の大通高校でもニレチュウレンジによって丸坊主になりかけ、我が家の鉢植えにしている苗木にも発生したので、心配になったのです。我が家のは発見が早く、一枝だけで済みましたが、この時期は油断できません。
借りている畑に着くと、草一本生えていないみごとな管理状態。メンバーのMさんご夫婦が、毎度草取りをやってくれているのです。本当にありがとうございます。m(__)m
圃場全体

春の定植時から50cmほど成長し、大きなものでは背丈近くまで育ってきました。土用芽がもうひと伸びすれば、2m越えが出てくるかもしれません。
樹高測定

ぱっと見では被害がなさそうでしたが、一本一本じっくり見ていくと、やはり発生していました。まだほんの初期段階なので、短い枝2本で済みましたが、まだしばらくは要注意ですねぇ〜
ニレチュウレンジ

春に支柱にしばったひもが食い込み始めているものがあり、結束し直しながら、少しムダ枝を払っておきました。来年にはいろんなところに「嫁入り」させなければならないので、気を抜かないで管理していかなければならないようです。
整枝

先週朝日新聞の『北の文化』に投稿したものを(こっそり)公開しておきます。松浦や島が見上げたであろう由緒あるハルニレなので、来年にはあちこちに植えていきたいと考えています。いい場所があれば是非教えて下さい。よろしくお願いいたします〜

北の文化1
 (朝日新聞朝刊 2017年7月29日掲載『北の文化』より)

ハルニレの手入れ

  • 2017.07.27 Thursday
  • 05:55
月曜の夕方、例の伐採現場を見に行ったついでに、大通高校のハルニレの様子を見てきました。そうしたら、ほとんど葉っぱがなくなっており、よく見るとにっくき「ニレチュウレンジ」がもりもりと葉を食べていたのです。このままではもうすぐ丸坊主になってしまうので、とりあえず事務所にあった殺虫剤で退治すると共に、担当の先生にすぐメールしました。
ニレチュウレンジ

ちょうど剪定をやっておきたいと思っていたところだったので、27日から夏休みに入る前にやってしまうことに。(プロジェクトのみなさんには連絡できずにすみません…m(__)m)
担当の生徒が2名、メディア部の生徒が2名、先生が2名と、ちょうど通りかかった校長先生も参加しての作業に。この木は、地上30cmのところで三方に枝分かれしているので、このままで雪折れして又が裂ける心配があります。そこで三本のうち一本を残して、あとは切り落とすことにしたのです。
剪定前

せっかく伸びている枝を切るというのは、普通なかなかできないことなので、その理由をしっかり説明しました。早速一本ずつ切り落としてもらうことに。やはりちょっとびびりながらでしたが・・・
一の枝

もう一人の方は、ちゅうちょ無くバッサリと枝を落とし、ついでに幹から吹いている小枝もきれいに音してもらいました。
2の枝

鋼管支柱を真ん中に立て、麻ひもで誘引するとまっすぐできれいな樹形になったので、みなさんも納得されたようです。ちょうど土用なので、これから土用芽が伸びてくると、現在約130cmの樹高が、もう30cmくらい伸びてくれるでしょう。
剪定後

実はちょっと早く着いたので、作業の前に屋上でやっているミツバチプロジェクトを見せてもらいました。するとたくさんの巣箱が置かれ、数百匹のミツバチがブンブン飛び交っているのにびっくり。隣が植物園なので、そこから蜜を集めて来るようです。でもスズメバチがひっきりなしに襲撃してくるので、いつも戦闘状態とのこと。面白いものを見せていただきました。
ミツバチプロジェクト

職員室の前にはプロジェクトのパネルがあり、採蜜量も掲示されています。なんと一回に60kg以上の蜜が取れているのは驚きです。今年はシナノキをはじめ、多くの木の花が異常なほど咲いたのが影響したのかもしれません。こういう課外授業があると楽しいでしょうね〜
採蜜

ハルニレの樹齢

  • 2017.07.24 Monday
  • 05:59
先日十勝ヒルズに行った時、いつもは国道から稲田のセコマの信号を左折してヒルズに向かうのに、たまたま真鍋庭園の前を横切る近道を通ったのです。するとその突き当たりに、「ハルニレ公園」というのがあり、大きなハルニレがあることに気付きました。今までもその横を通っていたのですが、真横なので全然気付きませんでした。

帰り道に寄ってみると、なかなか素晴らしい樹形をした、ハルニレの巨木が一本立っていました。歩測ですが、短径が20m以上、長径は30m以上もあり、巨大な樹冠を持っているのです。ちなみに幹周(地上1.2mで計測)は425cmでした。
ハルニレ

足元にある小さな標識には、帯広市の保存樹木第1号であり、樹齢推定200年とあります。思わずえっ!となりましたが、戻ってから詳しく調べてみることに。
標識

それにしてもこのハルニレ。下枝まで全く手が入っておらず、よくもまぁこんなに水平に枝を伸ばせたものだと感心するほど。数年前に息子の結婚式でハワイに行ったおりに、例の「モンキーポッド(日立の木)」を見てきましたが、まさにあの木と同じ雰囲気を持っているのです。
枝振り

帯広市のHPを見ても、この木がどうやって保存されてきたのか何も記載がなく、他の情報見ても何も分かりませんでした。多分隣が浄水場なので、その隣接地ということで手がつけられなかったのでしょうか?
市のHP

大通西1丁目にあるわが「ハルニレ」は、樹木医によって樹齢約300年とされており、樹高が22m、樹冠は21m×23m、幹周は396cmとなっています。なので、幹周が400cmを越えているのに、樹齢が200年というのはちょっと少なさ過ぎでは?と思ったのです。
わがハルニレ

北大構内の農学部から理学部にかけて広がる「エルムの森」では、ここ数年立ち枯れを引き起こす病気によって、何本ものハルニレが枯れて伐採されています。その切り株を見てみると、根元直径がちょうど1mなので幹周は300cm程度。このような新しい切り株では、デジカメで撮影してパソコン上で拡大し、一つずつ年輪を数えていくとほぼ正確な樹齢が分かります。この木では185本ありました。
北大切り株

それほどストレスを感じないような場所で育っていれば、このようなデータを蓄積していけば、ハルニレの大径木の樹齢は幹周から推定出来るようになるでしょう。それにしても変な病気が広まって、ハルニレの悲しい切り株がどんどん増えるのは困りものですが。

ハルニレの苗木

  • 2017.06.19 Monday
  • 05:53
土曜日午後は、札幌ハルニレプロジェクトの年次総会。参加人数は少なかったけれど、充実した打合せになりました。もともと国際芸術祭2014がきっかけになって始まった活動ですが、今回の芸術祭は完全にスルー。共鳴するテーマが見つからないのです。それよりも、今までの活動の延長として、タネを播いて作ってきた「血統書付き」のハルニレの苗木を、どこかに植えなくちゃなりません。メンバーのMさんが、金曜に苗木の様子を見てきてくれました。
苗木

1m前後の大苗が40本あるので、今年中に1.5〜2.0mくらいになりそうです。あんまり大きくなってしまうと、今度はお守りも大変だし、どこかに植えようと思っても運べなくなるので、来年くらいまでに片付けたいのです。

そこで、来年が開道150年に当たることから、その記念にこのハルニレを売り込もうと考えています。150年前の札幌の中心部の様子は、島義勇の部下であった高見澤権之丞が詳細な絵図を残してくれました。直線的な大友堀と蛇行している胆振川との関係から、ハルニレはこの位置(緑の丸)にあったものと考えられます。にじんだ文字には水車とあります。
高見沢図
 (「高見澤権之丞の旧札幌図」明治3年 日本の古地図15『札幌』、講談社、1977より)

もう一枚、方位が逆になりますが、施設配置を描いた見取り図があり、御本陣の脇に水車がありました。したがって、このハルニレの下に水車が置かれていたことが分かります。『札幌區史』(M43)をめくると、「先ず今の創成河畔豊平館の裏手に当たる北一条西1丁目の地を相し、元村大友亀太郎の役宅を移し、一官邸の建築に着手せり。」とあるので、これが御本陣であることが分かります。引き続き「今の豊平館敷地内に当たる所に、使掌長屋五戸続二棟の建築に着手し、続いて同所に米蔵及諸品庫の二棟を築き、(以下略)」とあるので、まさにこのハルニレは本陣の目印としてここに屹立し、島やその部下達が雪の中で拠点造りに励んでいた姿を見守っていたわけです。
見取り図
 (「高見澤権之丞見取図」 明治3年 日本の古地図15『札幌』、講談社、1977より)

後にここに豊平館が建てられた時、御雇い外国人のルイス・ベーマーがその前庭を造成しました。その際には、この胆振川をせき止めてここにゆったりした池を造り、その水を創成川に直結したものです。ここの昔の写真をネットで探していて、なんとカラーの絵葉書があったので慌てて注文して手に入れたのがこの画像。同じ画角のモノクロのものには大正時代とあったりして、そんな昔にはカラー写真はないだろうし、着色にしては精巧すぎるし、これがいつ撮されたものかは不明です。ともあれ、大きく枝を伸ばすハルニレと、なだらかに池に傾斜する芝生の様子がよく分かる、大変貴重なものとなっています。
豊平館

そんな由緒正しきハルニレからタネを取り、みんなの力で苗木を育てたものですから、立派な血統書を作ってこの苗木を売り込みたいと考えているのです。ご家庭の記念樹にするにはあまりにも場所をとるので、公共的な空間やビルなどの新築に合わせて植えてもらえば、札幌らしい記念樹になると思うのですけれど。

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