ガーデンフェスタ

  • 2022.07.21 Thursday
  • 05:53
恵庭のはなふるで開催中の『ガーデンフェスタ北海道2022』は、いよいよ今度の日曜で閉幕となります。ちょうど仕事のピークなので、そんなに行く機会はなかったけれど、始まってすぐと、18日の二回目の訪問が精一杯でした。国道をはさんだ中島公園の臨時駐車場に車を置き、国道の下を通る地下通路から会場に向かいます。
入口

ここから入っても、このあたりに広がっている千年の森の新谷(しんたに)さん達が造ったガーデン「プレイグラウンド」が広がっているなんて、誰も気が付かないだろうな。もっといろんなところに案内がないと、本当にもったいないです。
プレイグラウンド

ここから上がると、恵庭のフラワーマスター協議会のみなさんが造った「暮らしを恵む庭」があります。前回に比べて植物がもりもりと大きくなり、もう何年も経っている感じに。以前から育てていた株もあるので、すっかり落ち着いてました。
暮らしを恵む庭

おや!こんなところにガルトニアがたくさん咲いているぞ!!サマーヒヤシンスの名の通り、この時期にぴったりの本当に清々しい花を咲かせます。
ガルトニア

自治体出店花壇の手入れをせっせとしている方がいるので、そおっと通り抜けようとしたら、見つかってしまいました…(^^;) サンガーデンの土谷さんは、始まるまでの数ヶ月、本当に不眠不休のがんばりでここまで来ましたが、会期中もずっと園内のチェックを続けているそう。会期が1ヶ月は短いと思うかもしれないけれど、このくらいでちょうどいいと思います。本当にお疲れさまでした。
土谷さん

その土谷さんが一番苦労したのがこの大花壇。横のステージでブカブカドンドンやっていて、花壇を見て歩く人は少ないけれど、これこそじっくり見てほしいなぁ。
広場花壇

この花壇、秋くらいまでこのまま咲かせているのかと思ったら、なんと終了後一週間くらいですべて撤去してしまうのだそう。苗はいろんなところにもらわれていくでしょうが、なんかもったいないなぁ…まだ4日あるので、ぜひこれを見てほしいです。
撤去予定

土谷さんが、これも絶対に見ておいてね!といわれたのが、奥の方のかわまちエリアにある市民参加花壇。河原の荒れ地を開墾し、クレオメやバーベナ、アグロステンマなどで構成されています。こちらはそのまま残されているようで、秋遅くまでクレオメが咲き続けることでしょう。
市民参加花壇

車で行く場合は、道の駅にはまずは入れないので、迷わず反対側にある中島公園の臨時駐車場を利用するのがお奨めです。高速を使えば、恵庭ICで下りてまっすぐ市街地を通り抜け、広い国道36号に出て左に行けばすぐです。JRだと、恵庭駅の東口からシャトルバスが出ているので、それが一番早いでしょう。せっかくの花のイベントなので、ぜひご覧になって下さい。

いよいよ始まります

  • 2022.06.25 Saturday
  • 05:52
恵庭市で開催される全国都市緑化北海道フェア『ガーデンフェスタ北海道2022』がいよいよ今日から始まります。大荒れの嵐が過ぎ去り、今日は天気がよくてなによりです。会期は7月24日までの1ヶ月間なので、もたもたしているとあっという間に終わってしまいそう。(詳しくはこちらをご覧下さい。)

 ガーデンフェスタ

問題は交通手段です。駐車場はキャパが小さく、土日祭日は絶対に避けた方が無難でしょう。道の駅はまず無理で、国道をはさんだ反対側の中島公園にある駐車場は、札幌からだと反対側になるためUターンが必要で、大型車が多い幹線国道なので危険が伴います。一番のお奨めはJRで恵庭駅に行き、東口から無料シャトルバスに乗って行くルートでしょう。

マップ1

どうしても車でいきたい方は、島松側から南島松駐車場を目指して行けばいいのですが、会場まではかなり歩くことになります。途中から会場になっているかわまちエリアの庭園があるので、なんとかなりますが。JR恵み野駅から歩いて行くと、寄り道をしなければちょうど20分。駅でHana Map 2022 をゲットできれば、途中の街並みや庭園を見ながらのんびり歩く手もあります。

マップ2

ちょうど同じ期間には、いわみざわ公園でもローズフェスタ2022が開催されています。道内のガーデンはほとんどが協賛会場になっているので、いろんな見どころが盛りだくさん。こちらも行ってみたいけれど、行けるかなぁ…(>_<)

 ローズフェスタ

藤川さんの「花のイラスト展 2022 in Hokkaido」も7月3日までの開催で、そのあと6日からは恵庭のはなふる内の暮らしを恵む庭の集会所での開催となっています。これは恵庭のフラワーマスター協議会が作っているガーデン内にある一軒家で、上野さんのグラベルガーデンの向こうにあります。こんな素敵な場所でやるなんて、うーーん これも行ってみたいなぁ…
花のイラスト展
イラスト展

追悼 高野文彰さん

  • 2021.09.04 Saturday
  • 05:43
世界的な造園家である高野文彰さんが、8月31日に亡くなりました。享年78歳。まだまだお元気に活躍されると思っていたので、訃報が飛び込んできた時には本当にびっくりしました。

高野さんは、大学の研究室ではちょうど10期先輩です。10期上だと雲の上。各地で活躍されていることは耳にしていても、実際にお目にかかったのはかなり経ってからでした。実際に仕事でご一緒させていただいたのは、大雪森のガーデンの仕事からで、以降はたくさんの関わりを持つことになりました。この写真は、2015年に大雪森のガーデンで第2回目の北海道ガーデンショーをやった時に、オープニングで挨拶された時のものです。ガーデン街道もガーデンショーも、高野さんの構想から出発しています。

高野さん

高野さんの素晴らしいところは、着想も、形にまとめる力も、周辺への展開も、すべてずば抜けたスケールの大きさでしょう。アメリカで修行し、世界各地で様々なプロジェクトを進めていく中で、縮こまった頭の固さでは乗り切れなかったために、必然的にそのようなスケール感を身に付けていったことと思います。そのあたりはちょうど昨年まとめられた、『ランドスケープの夢』という分厚い本を読むとよく分かります。(何年もかけてようやくまとまったと、ホッとしていましたが…)

  ランドスケープの夢

でも普段はとても気さくな方で、ずいぶんいろんなところで可愛がっていただきました。2017年に私が造園学会賞を受賞した時には、身近な人達がお祝いの会を開いてくれたのに合わせ、わざわざ十勝から出かけてきて祝っていただきました。

お祝い

私は植物の力を信じて、それを生かすことからランドスケープの世界に切り込んできたので、高野さんとはかなり違うアプローチかもしれません。でも高野さんのスケールの大きさには、いつも圧倒されっぱなしで、とうとう直接接することがかなわなくなってしまいました。でもこの本の最後に書かれているこの言葉を胸に、これからもがんばろうと思います。 合掌

奥付

チェルシー報告会

  • 2019.10.02 Wednesday
  • 06:18
帯広に来ています。柏倉一統君と佐藤未季さんの、チェルシーフラワーショウ金賞受賞報告会がありました。会場は北海道ホテルです。
北海道ホテル

会場に飾られていたゴールドメダルは、厚さがどのくらいなのかよく分かりませんでしたが、意外と小さなものでした。でもその重みたるや、想像を絶する難関を突破した者だけが手にできるものなのです。
ゴールドメダル

冒頭の挨拶は、十勝毎日新聞の林会長と紫竹さん。今年初めてお目にかかった紫竹さんは、また一回り小さくなったかなと。91歳になられましたが、相変わらず当意即妙の挨拶でさすがでした。
紫竹さん

二人から、応募から受賞までの約一年間に、どんなことが起きていたのか細かく報告がありました。端から見れば無謀な挑戦であったかのようでも、実はじっくりと計画されたものであったり、いろんな壁にぶつかっても、不思議とどこからか救いの手が伸びてきたり、そして何よりも特徴的だったことは、四百数十名ものスポンサーに支えられた取り組みだったことでしょうか。長く続くチェルシーショウでも初めての出来事が、RHS内で高く評価されての金賞でもあったのです。報告の後、十勝毎日新聞が出した「号外」のパネルが贈呈されました。
パネル贈呈

私の出番は最後の締めの挨拶。二人が出会ったのは、十勝ヒルズのリニューアル工事の際に、佐藤さん一人では現場監理が結構大変だったので、コテージを辞めて音更に戻り、一人で造園の会社をやっていた柏倉君に手伝ってもらったことがきっかけになったからです。オリンピックでも、ゴールドメダリストはその重みに苦しめられ、次のステップに進むことに大変な苦労をされたことをよく耳にします。こんなちっちゃくて軽そうなゴールドメダルだけれど、それを活かしてステップアップできていくのか、温かく、そして厳しく、みなさんで見守って下さいとお願いして挨拶とさせていただきました。今後の活躍を心よりお祈りいたします。
締めの挨拶

参加者に配られたのは、こんな素敵な12ページのリーフレット。ここに植えられている植物のなんとも温かく感じるイラストによって、どんなことを表現しているのか、どんな植物が植えられているのか、このプロジェクトにどれだけたくさんのスポンサーが関わっているのか、すべての方の名前が書かれていました。会場で配布された1万部は、わずか三日でなくなってしまったそうです。こんなことも金賞に値すると感じられたのかもしれません。
リーフレット

陽殖園 婦人画報に再び

  • 2019.08.06 Tuesday
  • 05:47
先月の終わりに、また武市(ぶいち)さんから嬉しそうな電話がありました。今度はなんだい?と聞いたら、「また婦人画報に大きく取り上げられたんだわ。まだ発売前だから詳しくは言えんけど、10ページもあって、ポストカードまで着いとるんだわ。とにかく見てや!」とのこと。9月号は1日発売というので、近くの本屋に行ってみると(なにわ書房が倒産した跡には、業務提携していた京都の大垣書店がそのまま継続して出店してくれました。)、輸送がどこかで滞っており、数日遅れの入荷とのことで、ようやく昨日手元に。初めの方はページをめくるのも気恥ずかしくなるようなブランドものの広告ばかりだけれど、少し終わりの方に陽殖園の記事がありました。

見開き

今回の記事は、昨年の連載に興味を持った作家の梨木香歩さんが、
実際に訪れた訪問記の体裁になっています。単なる情報を連ねたライターの文ではなく、作家の目と感性で捉えた陽殖園の姿が見事に表現されています。
梨木香歩さん

中とじには、特注のポストカードが4枚も付いているという豪華さ。武市さんの顔は、わずか切手1枚分のスペースしかなく、でも至るところに「武市らしさ」がちりばめられています。
ポストカード

かみさんは、自分でも作陶をやっていることから、うつわの特集があるのがとてもよかったとのこと。見どころの多い9月号なので、1,200円でも損はないと思います。まずはぜひ書店でご覧下さい。
婦人画報

ゴールドメダル

  • 2019.05.21 Tuesday
  • 19:09
5時過ぎに、現場から戻ってパソコンに電源を入れて、山のようなメールを確認していました。その時にちょうど飛び込んできたのが、「漢方の庭」事務局からのメールでした。

トップニュース

いや〜よかったですねぇ。いろいろと苦労して、ここまでたどり着いただけでもすごいことなのに、いきなりのゴールドメダルですよ。明日の新聞にドカンと出ないかなぁ…(^^;)

受賞者

この画像は、ゴールドメダルを伝えに来た時のものでしょう。佐藤未希さん、柏倉くん、本当におめでとう。

バンザイ

Kanpo no Niha

  • 2019.05.21 Tuesday
  • 05:45
バタバタしていてすっかり忘れていたけれど、いよいよ今日からチェルシーフラワーショウが始まります。北海道から行ったツアーのみなさんも、本日入園することになるのでしょう。実は私の知り合いも、先週から親子でイギリスに行ってます。出発前日に会った時に、なにしに行くの?と聞いたら、なんとチェルシーフラワーショウも見に行くというのです。でも柏倉君たちのことは全然知らずに、あの有名な○○さんの庭が…なんて言うので、そんなのどうでもいいから、「Kanpo no Niha」をちゃんと応援してきてよ〜とお願いしておきました。

プラン

気になって、RHS(王立園芸協会)のページを確認すると、ちゃんと完成しているではありませんか!!ずっとそこに生えているかのように、植物たちも生き生きしています。
4-1

オークの無垢材を使ったパーゴラも、どっしりと出来ていました。新品感は拭えないけれど、近くで見るとかなりの存在感がありそうです。
4-2

たった5日間の会期が終わったら壊してしまうなんて…なんともったいないけれど、見事に造られていてホッとしました。ちゃんと440人ものスポンサーの手によって、この庭が造り上げられたと紹介されています。これに苔が生えたり、目地にいろんな植物が生えてくれば、きっと素晴らしい雰囲気を造ってくれることでしょうに。
4-3

北国に春を告げる雪融け水が、ロンドンの町中に再現されるなんて、きっと審査員達の目にも北海道の風景が思い浮かんでいることでしょう。何かいい賞をいただけることを期待したいです。
4-4

園芸博への挑戦

  • 2018.12.15 Saturday
  • 19:27
先日お伝えした、来年のチェルシーフラワーショウのショウガーデンに挑戦している二人のことが、本日の北海道新聞の夕刊に大きく取り上げられました。
記事全体
 (2018年12月15日の北海道新聞夕刊より拝借…m(__)m)

これじゃ細かくてよく分からないので、半分ずつにしてみます。
記事1

まだ資金的には足りていないので、引き続き寄付を受け付けています。申し込みは、こちらのページから二人のサイトに入り、右上の問い合わせフォームから連絡を入れて下さい。
記事2

どうかよろしくお願いいたします。m(__)m

チェルシーフラワーショウ

  • 2018.11.30 Friday
  • 05:51
英国王立園芸協会(RHS)が主催するチェルシーフラワーショウは、1913年に現在のチェルシー王立病院の敷地で開かれるようになって、既に百年以上も続く世界最高のフラワーショウといわれます。私が30年近く前にロンドンに行ったのは、9月だったのでこの場所には何もなく、すぐ近くにあるチェルシー フィジック ガーデン(薬草園)を見学してきました。

チェルシーフラワーショウ

その中でも一番人気があるのが、世界中の園芸家や造園家が腕を競うガーデンショウで、そこに十勝から若い二人(柏倉一統さんと佐藤未季さん)が挑戦していましたが、28日夜に最終審査結果が公開され、めでたく選ばれたのです。(赤い枠のところ) 本当におめでとうございます〜 我が国からはもう一人、チェルシーではもうおなじみになっている石原和幸さんも選ばれてました。(黄色い枠)
ショーガーデンズ

応募のカテゴリーが、Artisan Gardens (職人の庭?)、Show Gardens (魅せる庭?)、Space to Grow (育む庭?)の三つあり、Space to Grow にチャレンジしていました。
漢方の庭

テーマは『Kanpo no Niha』(漢方の庭)私たちを癒してくれる様々な薬草や薬木を中心に構成されるけれど、こちらから植物を持ち込める訳ではないので、実施においてはかなりの苦労が偲ばれます。
コンセプト

会期はたった5日間、5月21日,22日の2日間はRHSの会員のみ、23日〜25日は会員と一般の入園が可能ですが、チケットを早く入手しないとすぐに売り切れてしまうそうです。見学ツアーが早速組まれると思いますが、すぐに応募しないと間に合わないかも。それに向けて約2週間の製作期間内にすべてを仕上げなければならず、不慣れな土地だけに現地のスタッフのサポートなしではとても造り上げることはできないでしょう。
そこで問題になるのが資金です。実はまだ目標額には届いておらず、このままでは完成することができません。先ほどの紹介ページにも、sponsored by Kanpo no Niha 300 sponsores とあるように、たくさんの方からの支援の申し込みによってここまで来ています。あと一歩、みなさんからの応援が必要なので、どうか力を貸してください。
our team

申し込みは、こちらのページから二人のサイトに入り、右上の問い合わせフォームから連絡を入れて下さい。このような紙にサインする必要がありますので、その後の手続きを確認して下さい。
スポンサー

今年はよくないことばかり続いたけれど、最後になって素晴らしい話題が飛び込んできました。二人のチャレンジが実を結べるよう、私たちで精一杯応援していきたいです。どうかよろしくお願いします。

すすきのへ

  • 2016.01.28 Thursday
  • 07:27
昨年のガーデンショーは、途中いろんなことが次々と起こったけれど、結果としては大成功だったと思います。「小さな町の大きな挑戦」と町長が言ったとおり、あの規模の町であれだけのイベントを長期間やったことは、町民の底力を引き出すことに成功したものといえるでしょう。その中核を担った役場の二人が、札幌に出てきた時に合わせ、札幌の関係者との慰労会がありました。

場所はすすきののど真ん中。交番の隣なので、滅多に町に出ることのない私にとっては、ネオンのまぶしさに当てられそうになりました。
ネオン

最近の飲み会でいつも思うのは、こんなに安くてよく引き合うものだと言うこと。確かにそんなに豪華な料理は出ないかもしれませんが、十分楽しませてもらえる内容に飲み放題が付くのですから、毎度感心してしまいます。
飲み会

一つだけ、なんだろう?と盛り上がったのがこれでした。ウドにしては香りがないけれど、食感は完全に茎だよねといったものがステム(茎)レタス(山くらげ)でした。細長く切らないで、キュウリのように斜め切りしていたので、よけい迷ったかもしれません。この鮮やかな色は、何かで付けているのでしょうか。
茎レタス

特にガーデンショーの話はせずに、いろんな話題で盛り上がりましたが、最後にみんなで一致したことがあります。ガーデンは、ただきれいな花があるというだけでは、たいして面白いものではありません。もちろんガイドが付けば、いろんな見方ができるので数倍の面白さは実感できるでしょう。でも昨年のガーデンショーで行われた数々のイベントのように、アートがあったりヨガが行われたり、はてはコスプレの舞台となったりと、五感に訴える仕掛けによってその魅力をいくらでも引きずり出すことができました。もちろんベースとなる空間はきちんと作っていかなければなりませんが、これからはもっと頭を柔らかくして、いろんなことに挑戦していかなければならないようです。

リバイバル2016

  • 2015.11.29 Sunday
  • 06:01
ガーデンショーに振り回された一年だったなぁ…と思っているところに、上川町役場からこんなものが送られてきました。閉幕して以降、来年のための準備があるので、ショーエリアの扱い方を早く決めて下さいね〜と言い続けてきたものが、ようやく決まったようです。

プレス

招待作家作品のうち、リム・インチョンさんの「人生の旅路」は、評価は高かったものの維持するのが大変で、特別に料金を取る訳ではないのですから、やはり残すのは難しかったようです。コンペ作家の作品では、一番下にある「山宴」は既存エリアからも近く、人気もけっこう高かったし、手間もそんなにかからないことから残してくれるかな?と思ってましたが、どれかを残すという区別が付けられないので難しかったようですね。

ドレスガーデン「カンテ」も、なにせマスコミ露出度が抜群だったことから人気は高かったけれど、維持していくのはかなり工夫がいりそうです。それもこちらで考えていかなければならないのかなぁ…w
カンテ

「森の木琴」は、雨対策だけが面倒なくらいで、植物が絡まないので維持するのは問題なさそうです。玉を売るガチャポンが壊れるほど、人気があったようですからね。
木琴

それにしても、ドレスガーデンに行くには、畑の中の道はもうないので、ミクニのレストランの横から上っていくしかありません。森の木琴もショーエリアの森の中にポツンとある訳ですから、こんなに離れているものがガーデンの魅力になり得るのか、とても心配です。公開のスタートが6月25日になっているので、雪解け後少し時間があるのが救いですが、さてどうしたものだか。

感謝の集い

  • 2015.11.12 Thursday
  • 06:03
昨日は久しぶりに上川へ。この時期だし、お酒も入るので車ではなくて特急で行きました。列車が進むにつれて雪景色となりましたが、それでも上川の町はうっすらと積もっている程度。ガーデンの外仕事もほぼ終わったとのことで、ホッとしました。
上川駅

午後からは上野さん交えて、ガーデンスタッフ達との打合せ。ガーデンショーが終わった翌年は、その反動を如何に抑えるかが大きな問題なので、ガーデンとしてできることは何か、課題を抽出していきました。
後半は町とNPOの幹部交えて、さらに具体的な詰めを行いました。ガーデンをどのように変えていくか。ガーデンショーの遺産をどのように活用していくのか、もう少し具体的な形が見えてくればお知らせしたいと思います。
会議

今回のガーデンショーでは、町民のボランティアの活躍が特筆されます。ガーデナー達ではとても手が回らない所まで、朝早くから花がら摘みや水やりや雑草取りなど、ガーデン管理だけでもたくさんの方がこつこつと作業を積み重ねてくれました。車両の誘導や会場内の案内、清掃など、炎天下から寒風の吹く時期までがんばってくれていた方達です。これら運営に関わっていただいた方が一堂に集まり、感謝のつどいが行われたのです。
かみんぐホール
会場のかみんぐホールには、200人以上もの方が集まり、久しぶりに顔を合わせたガイドの方達との交歓を楽しみました。せっかく出来た繋がりを、来年以降もどのように維持していくか、みなさんも考えていたようで、きっといろんなアイデアが生まれてきそうです。

報告会では実行委員会、上野さん、りんゆう観光、ガーデナーからの報告がありました。これから具体的な数字もまとまってくるかと思いますが、今回のガーデンショーでは数字に表れない、無形の効果や財産が蓄積されたことが大きな特徴でしょう。それらを来年以降、少しずつ形にいくことも必要になってきます。
上野さん

最後にいきなり私に振られてしまい、あたふたしながらのコメントになってしまいました。このような活動は一朝一夕にできるものではなく、日頃の蓄積があったからこそ、このような素晴らしい結果になったと思っています。ガーデンが出来る前に、初めて菊水の集落の前を通った時、農家さんの前や道路脇にサルビアの花が見事に咲いているのを見て感激しました。当時はまだ観光客など誰も通らないような場所でありながら、道行く人へのおもてなしの心がものすごく印象に残っているのです。そんな下地があったからこそ、森のガーデン、ガーデンショーをきっかけに、様々なベクトルがピッと揃って、このような盛り上がりになったのではないでしょうか。

オホーツク
最終の特急は濃霧でかなり遅れてやってきましたが、今年の上川通いもこれが最後かと思うとちょっとしんみり。上川町の皆さん、ガーデンスタッフのみなさん、本当にお疲れさまでした。

ガーデンショー閉幕

  • 2015.10.05 Monday
  • 06:26
昨日は一層冷え込み、上川の町を出るときには8℃あったのに、森のガーデンに着く頃には5℃まで下がっていました。予報通り朝から冷たい雨が降ったり止んだり。風があまり吹いていないのはありがたかったけれど、少しでも雨が上がってほしいと祈ってました。
8時にガーデンに着いて、早速風で傷んだプランターを回して、傷みの少ない方を手入れしてなんとか見栄えをよくしたり、カフェの目の前の花壇の見映えを少しでもよくしたりと、ひたすら手入れ三昧。ガーデナーたちには、風で倒れてしまった株を引き起こし、寝癖を直してもらいました。ガーデンショーは終わるとしても、ガーデンの閉園は18日なので、あと二週間少しでもお客さんにいい場面を見ていただかなくてはいけません。
作業

迎賓館の「花の絨毯」のエリアに植えられている宿根アスターは、まさにじゅうたん色に花が咲いてきました。これは‘ビクトリアシリーズ’という品種群で、花はとても素敵なのですが、草丈がちょっと高くなるのが難点です。これでも一度ピンチしているのですが、もう少し草丈の低いものに入れ替えて、これは別のところで楽しんでいただくことを考えています。
アスター

午前中の園内ガイドは、朝いちの飛行機で東京から来た8名のグループ含めて、11名でのガイドになりました。薄着しているので大丈夫ですか?と聞いたら、東京はまだ汗ばむほどの陽気なんで、何着てくればいいのかよく分からなかったのよねぇ…と。いきなり20℃低くなれば、そりゃ寒く感じたことでしょう。でもみなさん熱心に見て歩き、たくさんの質問もいただきながら、楽しくガイドができました。
木琴

午前中何度も雨が降りましたが、昼過ぎには晴れ間も出て、もう安定してきたかな?と思っていたら、なんと町のシンボル「カミッキー」が登場してました。実物を見たのは初めてでしたが、結構人気がありました。
カミッキー

午後からのガイドは、また東京からのご夫婦合わせて5名でご案内に。またまた途中何度も雨に当たりましたが、無事に木琴も楽しんでいただき、最後の山宴ではこれが一番かわいいと、みなさんで盛り上がっていました。これを残してほしいという意見が一番たくさんありましたねぇ。
山宴

こんな天気でもジャズバンドはがんばって演奏を続け、森のバーでのミクニ風豚汁も大人気。みなさんにもサービスで味わっていただき、冷えた体を温めてもらいました。
森のBAR

ちょうどこの時に雨が上がって陽がパッと差し込み、あたり一面がキラキラ輝いて、とても素晴らしい瞬間が訪れました。ふとシンボルのダケカンバを見上げると、神々しいばかりの輝きよう。まさに森のガーデンの醍醐味です。
ダケカンバ

結局予定をはるかにオーバーし、2時間近くガイドを行ってショップまでたどり着きました。ボランティアガイドの方達には本当に熱心に活動を続けていただき、このガーデンショーをしっかり支えていただいたことに感謝の気持ちで一杯になりました。私のあと、最後のもう一組のガイドが終わるのを見届けて園内を一回りしていると、雲の切れ間から沈む夕日がパッと差し込んでくるので、しばらく日が沈むのを見届けながら、感慨にふけってしまいました。
夕陽

事務所に戻ると、5時の閉園作業を終えた全スタッフが集まり、町長と実行委員長の挨拶が。町の職員やガーデンを運営するNP0,車の誘導や清掃、花の手入れなどに携わった町民のスタッフなど、本当にたくさんの方達によって、『小さな町の挑戦』が長期間行われてきたことは特筆されるべきことだと思います。最後にノンアルビールで乾杯してお開きになりました。
乾杯

ガイドボランティア、スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした。そしてガーデンショーに来られたたくさんの方達に、心よりお礼を申し上げます。ガーデンは来年が正念場。燃えかすみたいといわれないよう、ガーデナーたちと全力でがんばりたいと思いますので、来年もよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。

寒さの中のガイド

  • 2015.10.04 Sunday
  • 05:45
幸い雨は降らなかったものの、風の冷たい一日となりました。大雪の山並みも真っ白になり、強風ですっかり葉が吹き飛んでしまっているため、山にも色気がなくて寂しい限り。そんな天気ですが、最後のおもてなしをしようと、熱心な活動をしていただいたボランティアガイドさんが集まってくれました。まずは入り口で記念写真を。
ボランティア

みんなで園内の状況確認をしようと、ガイドコースに沿って一回りすることに。時々雲がかかるものの、割と遠望がきくので眺めはよかったです。山は中腹まで雪に覆われ、銀泉台は圧雪で閉鎖になっているとか。
山並み

強風のためあちこちで木が倒れたり枝が折れたりと、かなりの被害が出ていました。祝祭の日でもトドマツが倒れてしまい、たくさんのバルーンがはじけ飛んでしまっていました。
バルーン

午前中のガイドには9名の参加がありました。函館から来園された知り合いのご夫婦がいたのでお誘いし、仙台から見えられた方も。カンテ回りのコスモスなどはすべて吹き倒されてしまっていましたが、エンドレスガーデンは、ぐるりを囲まれていたので花にも被害がなくなによりでした。
エンドレス

一番下の山宴は、苔もしっとりと根付いており、いつも通りの姿でお迎えしてくれています。ショーエリアでは、花がなくなってしまったカンテと人生の旅路以外は、これまで通りの状態で楽しんでいただけるでしょう。
山宴

午後からのガイドには、大阪からのご夫婦と、稚内、遠軽、旭川からお見えの5名をご案内。大阪はまだ30℃近くあるというので、寒さにびっくりしておりました。カンテに行くと顔を上げられないほどの強風が。まさにタイタニック状態で、必死にカメラに収まっておりました。
カンテ

ショーエリアを抜けて迎賓館に降りてくると、森の広場ではジャズバンドの演奏があり、森のバーでは暖かい飲み物などの帝京がありました。すっかり体が凍えてしまったので、しばし体を温めることに。
森のバー

ミクニ特製の、渓谷味豚(みとん)を使ったコンソメ風味の豚汁がとても美味しかったです。上川特産の餅米がリゾット風に入っており、100円での提供になっています。
豚汁

ここにはたき火ができる炉が設けられていますが、実は今まで一度も使われたことがありませんでした。昨日はここで盛大にたき火が燃やされており、離れられなくなるほどの暖かさ。しばし手をかざして暖まったあと、最後までご案内をしたので、一時間の予定が結局二時間たっぷりのガイドになってしまいました。
たき火

入園者総数はさすがに寂しい数字でしたが、こんな天気の中でも見に来ていただいたみなさんには本当に感謝です。いよいよ今日は最終日。ガイド一同でお待ちしておりますので、しっかりと暖かい格好をしてお越し下さい〜

ぐずつく秋の空

  • 2015.09.06 Sunday
  • 05:59
昨日は上川へ。雨も上がったし、車検で整備されたばかりなので車も快調、気持ちよく北に向かって走りました。いつものようにまずは上川駅花壇のチェックを。ニコチアナがまだへこたれないで咲いてくれているし、宿根フロックスも咲き続けてくれています。
上川駅

駅前の歩道花壇は本当に鮮やかです。今年は水やりの心配が全くなかったし、これだけ育ては雑草の心配はないし、ガウラとジニアが最高のパフォーマンスを発揮してくれてます。
花壇

ガーデンに行く前にもう一つ寄り道を。国道の交差点から少し層雲峡寄りにあるホクレンのスタンドの隣に、朝もぎかあさんの会の農産物直売所があるのです。前回はガーデン会場にも店を出していましたが、次は出してないのでこちらに寄ってねと言われてました。格安の新鮮野菜をまず仕入れておきました。
直売所

ガーデンに行く道は、菊水地区の農家さんの前を通って、右手に坂道を上がっていきます。その交差点付近の道端花壇は、昔から本当に素晴らしいのでいつも写真を撮っていました。毎年タネを取って自分たちの苗を作っているので、かなり古いタイプの高性のサルビアが残されています。もう何十年と続けられているおもてなし花壇が、ガーデンショーに彩りを添えることになりました。
菊水花壇

森のガーデンに着いて車を降りた途端に、空模様が急変して雨がパラつき始めました。また雨をもってきたとみんなに白い目で見られてしまい…(^_^;)、そんな天気予報だったかなぁとガーデンに入ると、絵本作家のそらさんのライブペイントをやっていました。天気がもてばいいけれどと、園内のチェックに向かいました。
そらさん

ガーデン内はすっかり秋色に。ルドベキアの鮮やかな黄色が特に引き立ってましたが、秋の花はこれからが本番。今月中はまだまだ楽しめますよ〜
もりもり

午前の定時ガイドでは、江別から見えられた母娘の二人連れをご案内しました。カンテに向かう頃までは空模様もなんとかもっていましたが、林の中に入る頃から時折パラつき始めました。
カンテ

雨の降らないうちにと「森の木琴」を楽しんでいただき、「山宴(さんえん)」のところに着いたあたりから空が真っ暗になり、土砂降りになってしまいました。あわててテントに逃げ込み、にわか雨だろうと待っていましたが、ますます雨脚が強くなり、園内各所にいた方達が次々と逃げ込んできました。
驟雨
15分ほど雨宿りしてようやく小振りになったので、迎賓館から森の花園とご案内することができました。今年の天気は本当に変わりやすいと思います。

午後からは、ガイド中に偶然顔を合わせたS先生夫婦をご案内しました。道内の植物学の大家だし、高山植生の権威なので、来月「大雪な庭」をリューアルするのに、たくさんの情報を得ることができました。
S先生

ガーデンショーも来月4日まであと一ヶ月。シルバーウィークあたりにはたくさんのイベントも予定されています。私が行けるのは、9月はあと19日だけですが、最終の10月3日と4日は終日会場に詰めています。この二日間は、普段有料の定時ガイドも無料で行いますので、最後になんとか見に行きたい方、もう一度見てみたい方はぜひお越し下さい。精一杯のガイドを務めさせていただきたいと思います。

ようやく晴れた森のガーデン

  • 2015.08.23 Sunday
  • 06:01
昨日は2週間ぶりに上川へ。道路脇のススキの穂並みが一層キラキラと輝いてきました。まずは町の方に向かって駅前花壇のチェックを。Hさんに思い切って手入れしたいただいて約一ヶ月、ペチュニアがちょうどいいくらいの伸びに収まり、ニコチアナがまた元気に咲いてきてました。いつもありがとうございます〜
駅前花壇

町中の植えますの草花も、とても元気な花を咲かせていました。今年は雨が多いので、水がたっぷりと当たっていることも元気の秘訣のようです。
植えます

森のガーデンに行くと朝から結構な賑わいぶり。久しぶりに朝からカラッと晴れ模様になったとか。先生来るといつも天気が悪くなるのにねぇ…とさっそくボランティアさんに言われてしまいましたぁ…(^。^;; 園内のあちこちに先日の豪雨被害の爪痕が。かなり局地的な降り方だったようで、町中の役場ではほとんど降らなかったそう…
被害跡

まだ山々は雲の中に隠れていましたが、背景になる空はくっきり青空になったので、写真屋さんもホッとしてました。大雪の山並みに雄叫びを上げるYさんの図です〜
カンテ

園内の花も夏から秋に少しずつ変わっていっているのですが、まだまだ夏花も元気もりもり。エキナケアがまだ咲き始めで、こんなにきれいな花だった?と思ってしまうほどいい色合いでした。
エキナケア

昨日のイベントはなんとフラダンス。園内にハワイアンメロディーが響き渡り、ウクレレの音も混じるので、いつもとえらく違うトロピカルな雰囲気になっておりました。
サイン1  サイン2

なにせおばさま方の集団が、音楽に合わせてゆらゆら揺れているものですから、仕事していても落ち着かないのです… 滅多に見ることのできない風景ではありましたが。
フラ

まして午後からは、すぐ横の花の泉で仕事していたので、しばらくハワイアンミュージックが頭にこびりついてしまいました…(^^;)
ダンス

午後からはガイドもなかったので、花の泉のバラの手入れを。ここにはランブラーローズが植えられているのですが、ようやく本格的につるが伸び始めてきたので、これまでほったらかしにしていたツルがワヤクチャに。まずは手当たり次第縛り付けている麻ひもをすべてほどき、枝の整理を行いました。
ランブラー

棘だらけのツルとしばらく格闘し、元のアーチにしっかりと結束し直すと、見違えるようにすっきりした姿になりました。一番ひどいのを二つ片付けたので、あとはがんばってやってくれるでしょう。
作業後

帰ろうと駐車場に下りていくと、山並みはまだ雲の中でした。こちらのヒマワリ畑はまだ見ごろなので、今日はすっきりと晴れてほしいです。
大雪山

全面公開を再開

  • 2015.08.21 Friday
  • 16:02
また被災してしまって閉鎖されていたガーデンショー会場が、ようやく復旧とのことです。


      〜2015年8月22日(土)9時から全面公開を再開〜

北海道ガーデンショー2015大雪のメイン会場である大雪 森のガーデンにおいては、8月15日の局地的豪雨により園路や一部作品に被害を受けたことから、一部エリアの公開を中止させていただいているところであり、皆様方には大変ご迷惑をおかけしております。

現在、復旧工事を進めているところでありますが、完了の目途がたちましたことから、2015年8月22日(土)9時より全面公開を再開させてていただくことといたしました。

この度、皆様方には大変なご迷惑とご心配をおかけしましたこと、心からお詫び申し上げます。

なお、全面公開後につきましても、一部の園路と一部の作品において、手直しが完了していない箇所がある可能性がございますが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

皆様方のご来園をお待ちしております。

工事中
(森のガーデンFace Bookより)

グレートディクスター

  • 2015.08.18 Tuesday
  • 05:49
ガーデンアカデミーの最終回は、ファーガス・ガレット氏による講演とワークショップがあるとお伝えしましたが、昨年のRHSの機関誌である「The Garden」にガレット氏の本拠であるグレートディクスターの紹介記事があったので、文字が小さくて恐縮ですが、参考までに紹介しておきましょう。
この庭園は、ちょうど一世紀前にウィリアム・モリスが提唱したアーツ・アンド・クラフツ運動の理念によって造園されたとあり、代々の主人が趣味よく改装を重ねていきました。ファーガス・ガレットがヘッドガーデナーになって20年余り、彼の色彩感覚が色濃く表れてきているようです。ここで修行したガーデナーが道内にたくさんいるので、その意味するところが分かりやすい講演会&ワークショップになることでしょう。
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画像

ガーデンショー 秋の陣

  • 2015.08.17 Monday
  • 05:47
さすがにお盆になると、北国らしくめっきりと秋めいてきました。ガーデンショーも残り約一ヶ月半、さぁ秋バージョンに突入というところで、また被災と一部ショーエリアの閉鎖のニュースが・・・
被災
札幌でもここしばらく、一日に何回もにわか雨に見舞われていますが、被害か出るほどの局所的な集中豪雨に見舞われたようです。前回の被害は、工事そのものは一日で復旧してくれたので、今回も期待するしかありません…

ガーデンショーの秋バージョンはイベントがりだくさん。特に9月19日から23日の秋のゴールデンウィークには、イベントがたくさん設定されているようです。コスプレイベントまであるんだぁ…
秋物語1
(詳しくはこちら)

ガーデンショー3会場で、「大切な人」と撮した写真を応募するフォトコンテストもあります。(締め切りは8月31日)あれっ?このモデルは誰だっ?!(詳しくはこちら)
秋物語2
ガーデンアカデミーの最終回は、イギリスの名園グレートディクスターのヘッドガーデナーのファーガス・ガレット氏による講演と実技ワークショップ。きっと全道のガーデナー達が集まることでしょう。

9月は大学の集中講義やイベントが重なり、なかなか会場に行くことができませんが、今のところ8月22日(土)、9月5日(土)、9月18日(金)、10月3日(土)、10月4日(日)には会場にいる予定なので、定時ガイドの対応も可能です。私は秋生まれのせいか、ハギを初めとする秋の花が大好きなので、迎賓館にもたくさん咲いていますからね〜 みなさんのお越しをお待ちしております。

黒岳(その3)

  • 2015.08.13 Thursday
  • 06:00
九合目を過ぎると道がさらにきつくなり、岩に手をかけて体を確実に支えながら登っていくと、えらく急な壁を登った途端に目の前がぽっかりと広がり、いきなり頂上の広場に出ました。最後はちょっと拍子抜けでも、とにかく1,984mの山頂に到着です。
登頂

汗を拭いて一服しながらも、目はそのあたりのガレ場の上をチェックしていきます。一番目立ったのはメアカンキンバイ(Potentilla miyabei)。滝野公園の峠の庭では、グラウンドカバーのようにだらりと広がっていますが、さすがに高山ではきりっとした姿になります。
メアカンキンバイ

冬でも吹き曝しになるこのあたりでは、ハイマツの葉もかなり傷んでいる様子。そんなハイマツに隠れるようにエゾツツジ(Therorhodion camtschaticum)の赤い花が点々と咲いていました。花はツツジ属そっくりですが、エゾツツジ属に分けられています。
エゾツツジ

黒岳頂上から石室にかけて下りていけば、もっといろんな環境があるので行って見たかったけれど、さすがに病み上がりの足が限界に来ていたのでここまでとし、広場周辺だけ見て歩くことに。
石室方面

広場の縁にはコケモモのカーペットとイワギキョウ(Campanula lasiocarpa)の群生が。チシマギキョウよりかなり小さく、花弁には毛が生えていません。
イワギキョウ

一帯に広がっているガレ場は、冬の間雪が吹き飛んでしまう風衝荒原という過酷な環境です。そんな所にもたくましくたくさんの植物が生えているのですから、自然の営みの奥深さを感じてしまいます。
ガレ場

その代表はなんといってもコマクサ(Dicentra peregrina)でしょう。高山植物の女王と呼ばれるその存在感はさすがですが、このあたりでは花数はほんのわずかでした。うじゃうじゃ生えていないところが女王たるゆえんでしょうか。
コマクサ

もう一つ、この環境を代表するのがイワブクロ(Pennellianthus frutescens)。樽前山の広大な砂礫地に群生していることからタルマイソウの別名があり、このような風衝地を得意としている植物です。
イワブクロ

このあたりに一番多いのは、ウラシマツツジ(Arctous alpina var. japonica)でしょう。花は小さく地味ですが、日本一早い大雪の紅葉を知らせるのがウラシマツツジの役割です。
ウラシマツツジ

岩の隙間など、あまり目立たないところにひっそり咲いていたのがエゾタカネツメクサ(Minuartia arctica var. arctica)。緑と白のコントラストは、とてもシンプルで品がありました。
エゾタカネツメクサ

このような厳しい環境では、主役も脇役もなくそれぞれが精一杯の生き様を見せてくれるので、感激というより何か心打たれるものがありました。人の手によって作られる環境でも、一つ一つの植物がしっかりとその役割を果たすことができるよう、細心の注意を払らわなければなりません。今回のガーデンショーの会場の一つでもあるこの場所は、植物の持つ力をしっかりと感じ取ることができる最高の会場であることを確信しました。

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