追悼 坂本龍一さん
- 2023.04.05 Wednesday
- 05:38
坂本龍一さんが、3月28日に亡くなられたとの報道があり、ちょっとびっくりしました。18日の東京新聞に、神宮外苑の再開発を見直すべきだと小池知事や文科大臣、文化庁長官などに手紙を送ったとのニュースがありました。書面でのインタビューに「あの美しい場所を守るために何もしなかったのでは禍根を残すと思った。後悔しないように手紙を出すことにした」とあったのです。最後の力を振り絞って書いた手紙なのに、小池知事は握りつぶしてしまったようですが。
私は直接お目にかかったこともありませんが、今の私の活動に大きく関わられたので、特別な思いを持っています。ちょうど10年前の2013年に、最初の国際芸術祭を翌年札幌で開くとの報道がありました。そのゲストディレクターに坂本龍一さんが当たるというのです。もちろんその時には他人事なので、ふ〜んと思っていました。
そうしたら突然事務局から電話があり、気運を盛り上げるためにプレワークショップをやることになったので、手伝ってほしいというのです。なんで私のところに来たのかが、今一つよく分からなかったのですが、例によってめぐりめぐって最後には…というパターンだったのでしょうか?
それからあわててあれこれ資料を集め、坂本さんの意図を考えていきました。上田市長だったから引き受けたということだったそうで、私的には納得できるというか、これなら少しでもお手伝いができるかなと、少し肩の荷が下りたことを思い出しました。
当初設定されたワークショップのテーマは、市の現場の思惑が見え見えで、特に後半はこの通りには行かないだろうなと思いながらスタートしたのです。
そして2回目の現地調査の最後に訪れたのが、市民ホール前のハルニレでした。この札幌のへそというべき場所に300年前から立っているハルニレこそが、開拓以来150年の人の営みを見てきた生き証人であり、ここから再び札幌のあり方を見つめ直す必要があると、参加者みんなが理解したのです。
本当は会期中に、ハルニレの足元を覆っているブロックを坂本さんに剥がしてもらおうと思っていたのですが、残念ながらがんに冒されていることが分かり、札幌には来ることがかないませんでした。でも札幌ハルニレプロジェクトはそれからずっと継続しているので、坂本さんが提起したことに少しでも応えているのではと思っています。
私とは半年あまりしか離れていないのに、なんともったいないことを…としみじみ思ってしまいます。しっかりとその時々の仕事はやり遂げているし、発言もされているので、さすがだなぁと感じ入るものがありました。心よりご冥福をお祈りいたします。
私は直接お目にかかったこともありませんが、今の私の活動に大きく関わられたので、特別な思いを持っています。ちょうど10年前の2013年に、最初の国際芸術祭を翌年札幌で開くとの報道がありました。そのゲストディレクターに坂本龍一さんが当たるというのです。もちろんその時には他人事なので、ふ〜んと思っていました。
そうしたら突然事務局から電話があり、気運を盛り上げるためにプレワークショップをやることになったので、手伝ってほしいというのです。なんで私のところに来たのかが、今一つよく分からなかったのですが、例によってめぐりめぐって最後には…というパターンだったのでしょうか?
それからあわててあれこれ資料を集め、坂本さんの意図を考えていきました。上田市長だったから引き受けたということだったそうで、私的には納得できるというか、これなら少しでもお手伝いができるかなと、少し肩の荷が下りたことを思い出しました。
当初設定されたワークショップのテーマは、市の現場の思惑が見え見えで、特に後半はこの通りには行かないだろうなと思いながらスタートしたのです。
そして2回目の現地調査の最後に訪れたのが、市民ホール前のハルニレでした。この札幌のへそというべき場所に300年前から立っているハルニレこそが、開拓以来150年の人の営みを見てきた生き証人であり、ここから再び札幌のあり方を見つめ直す必要があると、参加者みんなが理解したのです。
本当は会期中に、ハルニレの足元を覆っているブロックを坂本さんに剥がしてもらおうと思っていたのですが、残念ながらがんに冒されていることが分かり、札幌には来ることがかないませんでした。でも札幌ハルニレプロジェクトはそれからずっと継続しているので、坂本さんが提起したことに少しでも応えているのではと思っています。
私とは半年あまりしか離れていないのに、なんともったいないことを…としみじみ思ってしまいます。しっかりとその時々の仕事はやり遂げているし、発言もされているので、さすがだなぁと感じ入るものがありました。心よりご冥福をお祈りいたします。