追悼 坂本龍一さん

  • 2023.04.05 Wednesday
  • 05:38
坂本龍一さんが、3月28日に亡くなられたとの報道があり、ちょっとびっくりしました。18日の東京新聞に、神宮外苑の再開発を見直すべきだと小池知事や文科大臣、文化庁長官などに手紙を送ったとのニュースがありました。書面でのインタビューに「あの美しい場所を守るために何もしなかったのでは禍根を残すと思った。後悔しないように手紙を出すことにした」とあったのです。最後の力を振り絞って書いた手紙なのに、小池知事は握りつぶしてしまったようですが。

私は直接お目にかかったこともありませんが、今の私の活動に大きく関わられたので、特別な思いを持っています。ちょうど10年前の2013年に、最初の国際芸術祭を翌年札幌で開くとの報道がありました。そのゲストディレクターに坂本龍一さんが当たるというのです。もちろんその時には他人事なので、ふ〜んと思っていました。

SIAF1

そうしたら突然事務局から電話があり、気運を盛り上げるためにプレワークショップをやることになったので、手伝ってほしいというのです。なんで私のところに来たのかが、今一つよく分からなかったのですが、例によってめぐりめぐって最後には…というパターンだったのでしょうか?

SIAF3

それからあわててあれこれ資料を集め、坂本さんの意図を考えていきました。上田市長だったから引き受けたということだったそうで、私的には納得できるというか、これなら少しでもお手伝いができるかなと、少し肩の荷が下りたことを思い出しました。

SIAF2

当初設定されたワークショップのテーマは、市の現場の思惑が見え見えで、特に後半はこの通りには行かないだろうなと思いながらスタートしたのです。

SIAF4

そして2回目の現地調査の最後に訪れたのが、市民ホール前のハルニレでした。この札幌のへそというべき場所に300年前から立っているハルニレこそが、開拓以来150年の人の営みを見てきた生き証人であり、ここから再び札幌のあり方を見つめ直す必要があると、参加者みんなが理解したのです。

ハルニレ

本当は会期中に、ハルニレの足元を覆っているブロックを坂本さんに剥がしてもらおうと思っていたのですが、残念ながらがんに冒されていることが分かり、札幌には来ることがかないませんでした。でも札幌ハルニレプロジェクトはそれからずっと継続しているので、坂本さんが提起したことに少しでも応えているのではと思っています。

私とは半年あまりしか離れていないのに、なんともったいないことを…としみじみ思ってしまいます。しっかりとその時々の仕事はやり遂げているし、発言もされているので、さすがだなぁと感じ入るものがありました。心よりご冥福をお祈りいたします。

SIAFラボ

  • 2017.02.19 Sunday
  • 05:54
いきなり寒くなり、道路はツルツルに。一度暖かさに慣れると、この程度の寒さでもひどく寒く感じるのが不思議です。昨日は芸術祭のSIAF(さいあふ)ラボでのラウンジトークをやってきました。SIAFラボとは、『札幌市資料館に開設された「SIAFラウンジ」と「SIAFプロジェクトルーム」の2つのスペースを活動拠点として、札幌独自の芸術祭を実現するために、市民一人ひとりにとっ ての「札幌」を考え、発見、発信するプロジェクトの総称です。』とあります。今回の芸術祭に関わるつもりはありませんが、これに関わる人達のお手伝いになるのであればということで、お手伝いしてきました。
ラボ

このラボは、テーマである『未来のための、札幌を拓く』をいろいろな角度から探るために、様々なプログラムを通じて、芸術文化活動の担い手となる多彩な人々(アーティスト、キュレーター、研究者、コーディネーター、市民活動団体、ボランティアスタッフなど) を繋ぎ、共に考え、学び合う場として設けられています。雰囲気作りのために置かれていたiBook。私も現場用に持っていたけれど、こんな重たいもの、よく持ち歩いてたなあ…(^^;)
iBook

今回は、「ハルニレ」がテーマになっていたので私に声がかかりました。私たち「札幌ハルニレプロジェクト」が、どのようなきっかけから活動するようになったのか、この四年間の足取りを振り返るいい機会だと引き受けたわけです。札幌の町の成り立ちとハルニレが、どれだけ密接に関わってきたのかという点を中心に、一時間ほどお話しさせていただきました。
話題提供

後半は、ラボで活動するTさんから、なぜ札幌の町にハルニレがたくさん残されてきたのか、地道な調査の結果によって様々な角度から探索した成果の報告がありました。本人はかなり『独断の思い込み』とおっしゃってましたが、私の知らないこともたくさんあってとても面白い報告でした。「楡」という文字の成り立ちなんて、目からうろこの落ちる、すばらしい研究成果だと思います。
高橋さん

このような方達の活動の広がりが出来てきたことが、芸術祭をただのお祭りにさせないために必要なことなので、これからもできるだけのお手伝いはさせてもらおうと思っています。

ラウンジトーク

  • 2017.02.17 Friday
  • 07:19
今年はまた「国際芸術祭」の年になりますが、今回は関わらないでおこうと思っていたら、「ハルニレ」に興味を持っている人がいるようなので、札幌ハルニレプロジェクトの宣伝を兼ねて少し話をすることになりました。直前の案内になってしまいましたが、ハルニレに興味のある方は、どうぞご参加下さい。
ハルニレ

(詳細はこちらから)

SIAF2014 ドキュメント

  • 2015.01.07 Wednesday
  • 05:48
昨年の暮れに、一冊の本が送られてきました。札幌国際芸術祭2014ドキュメント『人と自然が響きあう都市のかたち』(坂本龍一+創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会編、平凡社発行、2,300円+Tax)というものです。

表紙

昨年開かれた札幌国際芸術祭(SIAF)2014は、想定以上の参加によって(一応)成功裏に終わりました。その記録をまとめて立派な本にしてあります。内容的にも単なる記録に留まらず、それぞれの作者がどういう思いで参加したのかが、ていねいに紡がれているので、なるほどと思うところもたくさんありました。

私の場合は、2013年のプレイベントから巻き込まれてしまい、正直訳も分からず自分なりの思いで突っ走った感があります。テーマが「都市と自然」なんだから、やはり札幌の町の成り立ちからしっかり振り返ることが大切だろうと、都心部に残る、町ができる以前の名残を探して歩こうということから始めました。そしてその3回目、市民ホール前のハルニレに案内したところ、参加者のみなさんが雷に打たれたように感動というか圧倒されてしまい、以降の内容をすっかり変えてワークショップを進めて行き、その流れが『ハルニレプロジェクト』になったわけです。

そんな活動を進めていた昨年7月、実行委員会の方からある作家と対談してほしいとの依頼がありました。そんな見知らぬアーティストとの会話が成り立つのか?とても不安を抱えながら、夏の日差しの強い中、指定された芸術の森の美術館に行きました。少し早めに行って彼の作品を見てきたのですが、へんてこなものでなくてホッとした記憶があります。なにせアーティストには、全くかみ合わないタイプもいますからねぇ…(^^;)
その後初めてあいさつした平川さんは、おとなしいけれど言いたいことがすんなりと入ってくるとても話しやすい方で安心しました。実際にはこの何倍も話をしていたのですが、そこはプロのライターがうまくリライトしてくれているので、とても読みやすい流れになっています。
一枚目
それにしても、この本のほとんどトップともいえる位置に納まっているのにはびっくりでした。私たちの対話が、SIAF全体の一つのキーを示していると思われたのでしょうか。
私たちの対談は、全6ページとなっています。書店で見かけたら、買わなくても結構ですので、チラと覗いていただければと思います。ここでは最後のページを(こっそりと)紹介させてもらいます。宮澤賢治の「農民芸術概論」のくだりだけは言っておきたかったので。
ラスト

私たちの活動は、SIAFの正式なイベントにはならなかったものの、私たち札幌市民の側から、このテーマをしっかりと受け止め、一つの答を提出したものとの自負があります。坂本さんはそれを評価して、こんな場所に置いてくれたのでしょうか。

国際芸術祭

  • 2014.09.04 Thursday
  • 05:55
あーだこーだと批判めいたことばかり聞こえてきた国際芸術祭ですが、あと4週間を切りました。あれこれ巻き込まれている割には、しっかりと会場を見ている訳ではないので、ぼちぼち回り始めています。食わず嫌いのままでなく、一度見ておくことをお奨めします。中には(?_?)のものもありますが、所詮芸術なんてそんなものなんですから。一つでもいいものを見つければ、儲けものと考えましょう。

一石
島袋(しまぶく) 道浩氏の「一石を投じる」。何度も登場してきますが、この存在感は見事です。アイヌの聖地から運ばれてきた、20トンはあろうかという‘幸太郎石’。北海道開拓のシンボルである赤れんがに対して、決して負けない重みをみなぎらせています。

宮の森にある札幌彫刻美術館。こことのつきあいは開館より前からなので35年くらいになります。この春に職員のOさんから電話があり、芸術祭の協賛事業をやるので協力していただけませんか?というので、お金を出す余裕はないけれど、協力だけなら何でもやりますよ〜と答えておきました。そうしたら立派なパンフレットが送られてきて、末席に我が社の名前が入っていました。あらら…
Our Place
いやはや申し訳ないようで、せっせとチラシなどを撒いてきましたが、先日ようやく見てくることができました。屋外にあるものは小助川裕康氏のこの作品だけ。
ピラミッド
普段は造園家として活動しているそうで、頭でっかちなものが多い中では安心してみることができました。この企画展も28日までですが、記念館にある本郷さんの作品もじっくり見て下さい。

近代美術館の前の、道路をはさんだ向かい側の空き地の片隅に、なんだか差し掛け小屋のようなものが置かれています。これも島袋氏の企画で、「携帯電話を石器と交換する」の交換場所なんです。
携帯電話
昨日自転車で前を通ったら、ひと月前にやったラウンドテーブルの担当だったOさんが、ここでもスタッフとして詰めていました。「人類にとって最新の道具といえる携帯電話を、人類最古の道具のひとつである石器に持ち替え、市内に残る古代人の暮らしていた場所を訪れる体験型のプロジェクト。」ということで、貴重な本物の石器と携帯を交換し、知事公館にあるキムクシメムの名残を一回りするといいでしょう。
石器
なんといっても本物の石器。見事な細工にほれぼれしてしまいます。市の埋蔵文化センターが、是非身近に触れてほしいと全面的に協力しているとのこと。ナイフや石斧等様々な形態のものがありますので、お好きなものを選べます。いつも手に載せていないと不安になるスマホ症候群の方には、冷たくずっしりした石器を、手に載せて歩いてみるのもいいかもしれませんよ〜

あわただしい一日

  • 2014.08.31 Sunday
  • 06:18
今週はなんともあわただしい日々が続きます。昨日も朝早くから、頼まれた仕事やらレポートの修正やらを、忘れないようにメモを見ながら片付けてから、北大の圃場へ。いつもなら一時間半前には仕事を始めているのですが、本当にぎりぎりに行ってから、園内を一回り。

ウチダカノコ
二週間前に咲き始めくらいだったカノコユリの‘ウチダカノコ’が、まだ満開過ぎたあたりで、艶やかな花を着けていました。作出されてから半世紀以上、いまだにこの品種を越えるカノコユリが出ないというのもすごい話です。

アメリカフヨウ
その横では、昔ながらのアメリカフヨウがようやく咲き始め。葉っぱはよく繁るのですが、花は小さくでほとんど目立ちません。でもこのくらいの方が、私的にはケバケバしくなくてちょうどいいです。

結構日差しが強く、みなさん汗だくになっていました。いつものメンバーできっちりと作業を片付け、すっきりとした圃場に戻りました。いつもありがとうございます。
圃場整備

あわてて事務所に戻り、着替えてから自転車こいで大通の資料館へ。さすがにバラ園も夏休みだし、あんまり日差しが強いので散策する人影もまばら。それでも芸術祭の拠点の一つである資料館には、結構来館者ががいました。
資料館
芸術祭のプログラムの一環に「旅プロジェクト」というのがあり、その中で一コマレクチャーを頼まれたのです。豊平川を札幌の都市軸にし、豊平川にまつわる話題を四人の講師がリレーしていくのですが、3回目の昨日も聴きに来る方は毎度違っているそう。
旅プロ
(プロジェクトのSさんが撮してくれてました。ありがとうございます。)

ハルニレプロジェクトを中心に、札幌のなりたちの話をさせていただきました。この話を聞きたいと、ピンポイントで集まって来ているので、とても話しやすかったです。近くにある大通高校の先生と生徒が来ており、この秋にユネスコの国際プログラムの一環で、都市の持続的発展を考えるプロジェクトにこの話を是非生かしたいと、熱心に聴かれていました。少しずつハルニレプロジェクトの輪が広がっていくようで嬉しかったです。

短編映画
終わって帰ろうとしたら、中島洋さんと早川監督が短編映画を映しているところでした。たくさんのエキストラに指示を出しており、どんな映画になることやら、楽しみですねぇ。

ラウンドテーブル

  • 2014.08.11 Monday
  • 05:47
二日続きのイベントなので、準備が追いつかず四苦八苦。心身共によれよれになってきました。芸術祭の連携事業はいろいろありますが、私たちのように完全に独立して動いているグループはほとんどなく、普段やっている内容に冠を付けただけのものがほとんどです。そんな三つの連携事業が集まって意見交換をするので、キッズワークショップも含めてPPTをまた作り直しました。
ラウンドテーブル
会場はワークショップをやったテレビ塔とは反対側の資料館。事前打ち合わせをやりたいというので、バスだと日曜は本数が少ないし、間に合わないといけないからとチャリをこいで駆けつけたら誰もいない…ゲージツ家は時間にルーズだからねぇ…(^_^; 汗が引くまでしばらくバラ園を見ていましたが、11丁目のビアガーデンが迫っている感じです。昼間っから飲んでるんだろうなぁ。
資料館
ワークショップルームの壁には作られたばかりの作品が一枚貼り出され、もう一枚は廊下にあります。展示替えが8月後半にあるので、その時に入れ替えることになっているのですが。
室内
ようやく担当者が現れたけれど、あとの二人はかなり遅れるのでぶっつけ本番ということに…(+。+)  まぁそんなものでしょう。仕方なく裏庭にある「コロガル公園」を見に行きました。仮設の冒険公園みたいなものです。
ころがる公園
日曜の午後だからなのか、意外と遊んでいる子どもの数が少なく、ちょっと拍子抜け。危険防止のためスタッフを貼り付けていなければならないので、あくまでイベント対応でしかないのでしょう。アイデア募集もやっていましたが、この情報は公園部局に流れるようになっているのかなぁ…
アイデア
そんなことより、裏庭にある立派なボケの大株に、びっしりと大きな実が成っているのに注目。昔ボケ酒を造ったことがありましたが、香りはいいけれどちょっと渋みがあって、苦戦したことを思い出してしまいました。だから誰も取らないのかな?
ボケ

本番はシャキッと時間通りのプレゼン。なぜ芸術祭のプレワークショップの中でハルニレプロジェクトに行き着いたのか、コンパクトにまとめて説明することができたかな。こういうのは準備は大変だけど、これを機会にきちんと整理できるので、かえっていいものです。
その次はPOTATO PERSPECTIVE(ジャガイモの視点から新しい世界観を描く)。富田さんは釧路教育大の先生ですが、余市のハル農園にもジャガイモを植えていたので、間接的には知っていました。こんなところで一緒になるなんて。
pp
もう一組は、キッズワークショップを一緒にできないか模索したけれど、結局できなかったマイケルエディ&植村絵美さん。札幌に来る前に住んでいた北京の胡同(ふーとん)での、屋上を使った都市農業や青空市の取り組みなどの紹介。
フートン
結局三つの話そのものがかみ合うことはなかったけれど、大手搦め手からガンガン攻めている私たちのプロジェクトはかなりのインパクトを与えたと見え、みなさんから質問の嵐を受けてしまいました。そりゃそうでしょう。芸術祭のプログラムの中で、坂本さんが提起した『都市と自然』というテーマに、札幌市民として正面から応えている唯一の取り組みだという自負を持っているからです。一息ついて、また前に進んで行かなくては。

芸術の森

  • 2014.07.23 Wednesday
  • 05:51
先日は久しぶりに芸術の森へ。ここでは今から15年ほど前に、野外美術館の活性化方策の一つとして、ここに自生している植物の見どころを解説するツールづくりや、園内の植物を描いた植物画の製作を3カ年かけて行ったことがありました。そのおかげで、園内は隅から隅までよく歩き回りましたが、このところとんとご無沙汰。南風がかなり強かったものの、天気が最高によく、入り口の池もくっきりとしていました。
芸術の森

待ち合わせに少し時間があったので、工芸館の展示「クラフトで乾杯! 入賞・入選作品展」を覗いてきました。。そのグランプリを取った小泉さんは、かみさんと一緒に陶芸をやっていたすぐ近所の方で、現在は自宅で陶器と磁器の窯を持ち、精力的に作品を造っています。
工芸館

本人もグランプリにはかなりびっくりしたようで、そんなに力まないで作ったのがよかったのかも。会場に入ると、ものすごくたくさんの作品が並べられていました。
展示

でも一つずつ見て歩くと、確かに上手に作られているなぁ… こんな技もできるんだぁ… といった作品ばかり。一つ一つの作品としてのレベルが高くても、ちっともわくわく感がないのです。間近にこのグランプリ作品を見ると、その存在感は相当なもの。ポスターのように盛りつけられている訳ではないのに、テーブルを支配する力がこのクラフトにはあるような気がしました。なお、小泉満恵さんの磁器作品展が、昨日から27日まで、町中ラ・ガレリア5Fのさいとうギャラリーで行われています。お近くを通る方は是非。
クラフト

そんなのを見てから美術館に向かうと、外壁の角からなにやら霧のようなものが。この日はかなり風が強かったので、風にあおられてはいましたが、おやっと思わせる仕掛けです。
美術館
近づいてみると、「霧の彫刻」で知られる中谷 芙二子さんによるインスタレーションでした。中谷さんは雪博士として知られる中谷宇吉郎氏の娘さんで、霧を自在に操って様々な作品を世界各地に残している方です。こんなに霧って作れるんだ!と感心するほどのボリュウムで、風の弱い時なら建物が隠れるほどというのがよく分かります。
霧
30分おきに出現するので、これに合わせて館内外を見て歩くと、絶対に面白いと思いますよ〜
霧の彫刻

中の展示は、対談者のものしかじっくり見られなかったのですが、結構面白い作品がいくつかありました。またじっくりと見に行こうと思っています。
今回の国際芸術祭は、世間的にはあれこれ言われまくっていますが、先入観を捨てて一度じっくりと見てみることをお奨めします。坂本龍一さんの提示している「都市と自然」という基本コンセプトに対して、しっかりと向き合ういい機会ではないでしょうか。

ワークショップの発表会

  • 2014.03.24 Monday
  • 07:48
昨日は昼から、札幌国際芸術祭のプレイベントとして実施された緑化ワークショップの、最後の報告会がありました。場所は、大通公園の突き当たりにある資料館。この資料館の活用を探るシンポジウムも合わせて行われ、たくさんの市民が参加されました。

この芸術祭のテーマは「都市と自然」。この町がどのような経緯で成り立ってきたのか、私なりに整理し直しながら望んでくる中で、二回目のフィールドワークで立ち寄った市民ホール前のハルニレのところで、つい熱く語ってしまったのが、参加者の心に火を付けてしまい、以降のプログラムは当初の設定と全く異なってしまったのです。そのあたりの経緯と、芸術祭との関係をプロジェクトマネジャーの小田井さんから解説があり、以降の流れがスムーズに理解できたのではないでしょうか。
コンセプト
300年以上もの歴史を背負い込んできたこのハルニレは、札幌の町のすべてをこの場所で見守ってきた訳ですから、この木を通じて私たちの生活を振り返り、この町のなりたちを学ぶこと、この町がこの先どのようになっていくのか、芸術祭を機会に見つめ直そうというプロジェクトに、参加されたみなさんがまとめ上げていったのです。
プロジェクト
発表は、このワークショップのアシスタントを務めてくれたOさん。私の集中講義を熱心に聞いてくれていたので、このワークショップにスカウトしてしまったのです。明日の卒業式のあと、東京の大手コンサルタントに就職することになり、最後の晴れ舞台になりました。
大和田野さん

このハルニレは、根元回りを舗装やブロックで覆われ、瀕死の状態にあります。ところが立っている場所と、根が広がっている場所の管轄が異なっている上、木を管理している部署もまた別という、役所の縦割りの中で放置されたままになっているので、以前からなんとかこの木を守れないものかとあちこちで訴え続けてきたのです。今回このプロジェクトがまとめられたおかげで、実際にこの木の保全や活用を図る動きが実現していく可能性が生まれてきたことは、本当にうれしいことでした。このワークショップに参加されたみなさんの熱意の賜物で、感謝しきれない思いです。具体的な進め方については、まだ曲折がありそうですが、坂本さんを巻き込みながら、大きな波紋が広がっていけるようがんばりたいと思います。
テーマ

すすきの氷の祭典

  • 2014.02.09 Sunday
  • 05:57
昨年秋に5回にわたって行われた、札幌国際芸術祭のプレイベントである都市緑化ワークショップ「札幌は森になれるのか?」。これをとりまとめていくための作戦会議を兼ねて、メンバーの新年会が行われました。珍しく十字街の交差点を渡ってすすきのに入ると、氷の祭典が。そういえば、町中に外国人があふれているのは雪まつりだった・・・
すすきの
これを見たのも20年ぶりくらいかなぁ…最近ではほとんど飲みに出ないので、すすきののネオンなんか見ることもありません。入り口すぐに目立っていたのは、例の築地を賑わせた寿司屋のブース。
まぐろ
昔のすすきの会場は、料理人が手がける氷の彫刻ばかりで、確かに地味なものばかり。この空間の中では、いくら小技を振るっても目立たないのです。
氷の彫刻

それに対して最近の流行は、氷の中に魚を閉じ込めているタイプばかりで、面白味はさっぱりありませんが、外国人観光客には受けているようです。
竜宮城

ネオン
この時間の気温は−8℃。雪もかなりちらついてめちゃくちゃ寒かったけど、さすが不夜城の町には熱気があふれていました。そんなビルの一角での新年会と作戦会議。何度も議論を深めてきたメンバーなので、すっかり打ち解けて、これをうまくプロジェクトにまとめ上げ、今年の夏には実行に移そうと盛り上がっていました。
作戦会議
一次会終了後も、まだまだ飲み足りないメンバーを連れていつもの‘バヒーヤ’へ。プロジェクトのアシスタントを務めていただいたOさんが、無事に修論発表を終えてお酒を解禁したので、併せてお疲れさん会となり、遅くまで盛り上がってしまいましたぁ〜
ばひーや

都市緑化ワークショップ vol.5

  • 2013.12.08 Sunday
  • 07:13
札幌国際芸術祭に向けた、都市緑化ワークショップ「札幌は森になれるのか?」は、10月19日以降4回のワークショップを重ね、いよいよ今回が最後になるまとめの作業。11時スタートで、昼食タイムを挟んで16時までの長丁場でした。とはいえ、今回はプレゼンがないので、少し気楽に迎えられました。
冒頭の説明
まず初めに、これまでの経過と前回の意見交換を踏まえて、今日はどのような方向で作業をするのか、事務局よりお話しがありました。市民ホール前のハルニレを軸に据え、どのようなことが可能なのか、芸術祭に向けて何ができるのか、この地区周辺で計画されている創世1.1.1区(そうせいさんく)の中で、このハルニレは何を訴えていかなければならないのか?みんなで形にしていく作業です。
午前中は三つのチームに分かれ、■芸術祭でのイベント ■ハルニレの保護 ■創世1.1.1区の再開発計画 についてそれぞれの中でのブレーンストーミングを行いました。
ブレークスルー

会場は初めに戻って『越山計画』。ここはカフェでもあるので、横にある厨房からはいい匂いが漂ってきます。12時を過ぎる頃には気もそぞろになり、注文していたランチをいただくことにしました。これで500円。大変美味しかったです〜
とはいえこのビルは、来年には解体され、隣接のビルと合わせて再開発ビルに建て替えられるため、この店も年内で閉店になってしまいます。なんだかもったいないような気がしますね…
ランチ

午後からは、それぞれのチームで話し合ったことを整理しながら、プレゼンできるようにそれぞれパワーポイントに整理していきます。私は三つのテーブルを回りながら、アドバイスしたり必要な資料を提供したりと、結構忙しく働きました。みなさん熱心に通ってくる方達なので、たくさんの想いがこもった、素晴らしいプレゼンに仕上がっていくのにびっくりです〜
2時間ちょっとの時間で仕上がったものを、各グループから発表していただきました。テーマを設定してあったので、ほとんど重複もなく、三つを合わせれば素晴らしい提案にまとまること間違いなし。(内容を紹介できないのが残念ですw…)
まとめ

このワークショップの依頼を受けた時には、正直何をやっていけばいいのか?、一体芸術祭とどんな関係があるのか?いまいちすっきりしておりませんでした。パンフレットに書かれている、初めに事務局が用意した筋書きからは、だんだんと内容が変わってきたのも事実です。しかし、札幌の町の成り立ちや特性をしっかりと理解した上で、この三百年生き続けてきたこのハルニレの存在感を、参加者の方達がしっかりと受け止め、芸術祭のテーマである『都市と自然』から、この町の未来に繋がる素晴らしい提案にまとめていることに感激してしまいました。
この提案を、単なるイベント報告として眠らせることなく、実際の芸術祭のイベントに昇華させていくこともみなさんからの提案で決まり、番外編としてもうひとふんばりすることに。私自身も得がたい経験をさせていただいたワークショップでした。参加者やスタッフのみなさんに感謝したいです〜

都市緑化ワークショップ vol.4

  • 2013.11.25 Monday
  • 06:53
連休にもかかわらず、連続ワークショップが設定されているので、こちらも結構大変でしたが、熱心な参加者が昨日よりもたくさん集まって来ました。これまでの話題提供の中で、やはり市民ホール前にあるハルニレに関心が集まり、それについてもう一度考えてみようということになりました。
表紙
途中からの参加者もいるので、これまでのプレゼンを集約しておさらいを。更に先週飛び込んできたニュースですが、NHKが昔の市立病院跡地に移転することが報道されたので、現在の市民ホールを含んだこの区画が、すべて札幌市の土地になることになりました。であれば、このハルニレを札幌市としてどうするのか、ますます大切な局面になってきているのです。
創成三区
(創世1.1.1区(そうせいさんく)のうち、緑の部分は再開発計画が固まっていますが、市民ホール部分はまだ決まっていなかったのです。)

話題提供のあと、3つのテーブルに分かれ、結構活発な意見交換が始まりました。休日昼間のワークショップにもかかわらず、熱心に参加されるくらいですから、みなさんの思いの強さには脱帽です。一時間半近くの意見交換のあと、それぞれのテーブルからの発表が。
ワークショップ

男性だけのグループでは、「ハルニレは、札幌市民の望郷樹」のタイトルで、あまりにもこのハルニレの存在が知られていないこと、今危機的状況にあることももちろん知られていないので、まずは、子どもや市民が一緒に取り組み、その思いや近代化の歴史を共有しよう!具体的な行動としては、インターロッキングをみんなで剥がすイベントと、ハルニレが見つめてきた140年の歴史を音や映像で可視化しよう。というものでした。
テーブル2

女性の多いグループでは、このハルニレの余生の「終活」を考えて、同じくハルニレの見つめて来たものの可視化や、ハルニレにスポットを当てるイベントの企画、さらには後継者を育成し、都市内の水脈を見つけて植えていくことにより、次世代に繋げていきたいというものでした。
テーブル1

私の参加したグループでは、「メムを創ろう」というテーマで、やはりこんこんと湧くメムをハルニレの足元に再現したい。まだ生きているであろう地下の水脈から、自然エネルギーである揚水風車によって水を汲み上げ、根を圧迫している土を取り除けば、本来の汚れていない土壌も復活できるはず。来年の芸術祭で注目されるようなイベントをしかけ、もっとたくさんの人にこのハルニレの存在を知ってもらおう、という提案になりました。
テーブル3

みなさんの意見は、・このハルニレのことをもっと知ってもらう。・このハルニレがまだ長生きできるようにする。・ハルニレの終活を見届け、後継者を作る。・ハルニレのある空間を活かす。といった方向性が見えてきたように思います。
次回にはこれらの提案を踏まえ、このワークショップとしての意見を集約することになります。坂本さんも興味を持ってくれているようなので、どんな意見にまとまっていくのか、とても楽しみです。休日にもかかわらずの参加、本当にお疲れさまでした。

イルミネーション
終わって外に出ると、町が明るいのできょろきょろ見回したら、ホワイトイルミネーションが始まっていたのですね。もうそんな季節になっていたのです〜

都市緑化ワークショップ vol.3

  • 2013.11.24 Sunday
  • 07:11
昨日も勤労に感謝しながら働いた一日でした…。休みなく働いていると、全く曜日感覚がなくなってしまうので、あれこれポカをやってしまいます。午後から国際芸術祭のプレイベントである‘都市緑化ワークショップ’があるので、いつものうどん屋で腹ごしらえしてから向かおうと、てくてく歩いて行きました。途中住宅街が次々と立ち退いて、原っぱになっている区画があります。きっと大規模マンションが建つのでしょう。その原っぱにびっしりとエノコログサが生えていたのが、見事に枯れ上がっているのに感激。雪が積もらないとこんなものが楽しめるのですね♪
エノコログサ

19丁目まで行ったところで、そうか今日は土曜だけど、祭日だから店がやっていないんだ…(T_T)ということに気付きました。仕方なく地下鉄で大通まで行き、弁当を買って会場に。これまで何度やったことか…
割と天気もよく、4丁目交差点を歩く人がたくさん見えました。地下鉄周辺でも賑やかに宣伝してましたが、きっとH&Mがオープンしたせいなんでしょう。
4丁目

さて3回目のワークショップでは、「望郷樹」を軸に緑との関わりについて話してほしいとの要望が、事務局からありました。真っ先に思い浮かぶのは、1980年に出た『北限に生きる望郷樹』(野田正光著、北海道新聞社刊)ですが、この冒頭に「植物の分類学で、望郷樹という定義もないし、言葉も見当たらない。したがって、『ふるさとをしたいのぞむ樹』あるいは、『遠い昔を思い出させる樹』ぐらいの意味でよいのではないか。」とあるように、明確な定義がある訳ではないのです。
望郷樹

昔調べたことがあるのですが、本当に故郷から取り寄せた木が育っている例は極めて少なく、なんで明治の初めに京都から取り寄せたのがヨーロッパクロマツなの?という類いのものばかり。何十年も経つと、いろんな脚色がされてしまうものなんでしょう。唯一真正の望郷樹といえるのが、手稲稲穂の国道脇にある「稲穂の夫婦松」でしょうか。
稲穂の夫婦松

札幌ではありませんが、余市のリンゴ発祥の地といわれる吉田農園には、今でも‘緋の衣’の原木があるそうです。会津降伏人達は、各地に散り散りになって大変な苦労をすることになりますが、明治四年春に現在の余市に入植した一団がありました。慣れない鍬を握って開墾を進めて行きますが、開拓使から配布されたリンゴの苗木を畑の片隅に植えて置いたものから、数年後大きなリンゴが6個実ったのです。そのリンゴこそが、お雇い外国人のルイスベーマーがアメリカから取り寄せた‘King of Tompkins County’で、その後たくさん実っていくに連れ、換金性の高い商品として、余市の果樹生産を支えていく基幹品種になっていったのです。
大きく真っ赤に色付く様子から、会津藩主松平容保が孝明天皇から信頼の証として賜った‘緋の衣’になぞらえて、日本名の品種になったものです。したがって、会津の出身である元藩士達にとっては、逆賊の汚名を着せられて故郷を放逐された思いが、この名前に込められているのです。これも望郷の樹といえる存在として、大切にその原木が保存されているそうです。(20年前の切り抜きが先日出てきたので、早速調べてみると、まだ元気に実を付けているようでした。来年には是非見てこようと思います。)
緋の衣

そんな話題提供の後、みなさんの体験の中で、どんな植物との出合いがあったのか話をしてもらいました。案の定札幌出身者は少数で、九州四国から関東など全国各地の話題が集まりましたが、幼少期に出会ったものの印象がとても強いものだとあらためて感じました。これが最も大切なことなのかもしれません。
意見
そんなことも含めて、みなさんの意見を付箋に書き出していただき、あとで事務局が整理して、今日のワークショップで披露するそうです。二日連続のイベントならではの取り組み、はたしてどうなるのでしょうね〜

国際芸術祭ワークショップ

  • 2013.11.11 Monday
  • 06:59
日曜日は、朝から強い雨になりました。午後から国際芸術祭プレフェスティバルイベントである都市緑化ワークショップがあるので、天気予報とにらめっこ。なんとか昼過ぎに雨雲も抜けそうで、ホッとして会場に向かいました。今回の会場は初めて行くところで、さっぽろ大通コワーキングスペース ドリノキです。越山計画が、駅前通まちづくり会社がやっているように、こちらは大通まちづくり会社の運営でした。
三越前の日之出ビルなので、大通公園から駅前通、一番街などがよく見渡せます。さすがにこの天気なので、外を歩く人もほとんどおらず、木々の葉も吹き飛んでしまったようです。
ドリノキ

初めに事務局から、改めてこのワークショップの趣旨と目的の説明があり、前回不参加の方のために、簡単に復習の解説がありました。
事務局説明

前回は、札幌の町が形成される過程や、その地勢的な特徴などを主眼に、話題の提供とフィールドワークを行いました。今回は、札幌の町が発展する過程で、どのように公園や街路樹が植えられていき、どんな街並みができあがってきたのかをお話しすることにしたのです。
話題提供

約一時間の話題提供の後、フィールドワークに。雨は上がってましたが、気温がグッと下がり、冷たい北風が吹く中での街歩きになりました。大通公園から駅前通、時計台の仲通から市役所脇を通って、最も大切なポイントである旧豊平館跡のハルニレにやってきました。
    ハルニレ
この木のことは、いろんなところで話をしているのですが、相変わらず管理をしている市役所は、縦割りのまんま何も手を打たずに、放置されたまんまです。こういう機会を通じて、もっと広くこの木の貴重さを知らしめたいと画策しているところです…(^。^;;

だんだん冷たい風が身に沁みてきたので、小走り気味に最後に創成橋のところまで。ここにおられる大友亀太郎氏が、現在の元町方面に水を引くために掘った掘り割りである大友堀が、そのまま札幌の町の軸線になってしまったこと。そのため南北軸は、方位とはかなりずれてしまっていること、島判官が本府建設に苦闘している時に、手助けを乞うたのに冷たく断って故郷の神奈川に帰ってしまったこと、などをお話ししました。
亀太郎

創成橋は、高欄の幅が思い切り離れてしまい、橋としての風情は失われてしまいましたが、札幌の町の形成に当たっては「へそ」であり、非常に重い位置づけがあったのです。
創成橋

あんまり寒いので、地上を帰るのを断念して地下街にもぐり込み、ドリノキまで戻って来ました。その後参加者全員で感想を述べていただきましたが、札幌に生まれ育った方でも、やはり知らないことばかりだったようでした。
意見交換
フィールドワークには向かない季節になってしまいましたが、このように実際に見て歩くというのは、印象がはっきりするのでとても大切だと思いました。ワークショップはあと3回あるので、どのように組み立てていくのか、再度事務局と詰めていこうと思います。寒い中の参加、本当にありがとうございました。

都市緑化ワークショップ

  • 2013.10.20 Sunday
  • 07:07
札幌市では、来年からトリエンナーレ形式で『札幌国際芸術祭』を行うことになり、その概要は次のようなものとなっています。

 《テーマ》    「都市と自然」

 《サブテーマ》  「自然」「都市」「経済・地域・ライフ」

     明治維新とともに北海道と名づけられたこの土地は、
      まさに日本の近代化を担ってきた象徴ともいえる。
   先住民族や自然そのものもその近代化に無縁ではいられなかった。
     そうした過去の歩みをアートとしてふりかえることで、
21世紀の札幌・北海道の自然、都市のあり方、経済、暮らしを模索する(社会彫刻)。 
    各テーマを生かした先進的な作品を、ふさわしい場所に展示。

この骨子を作ったゲストディレクターは坂本龍一氏で、特に緑に興味を持っているらしく、地元でサポートしてくれる人を探していて、私に回ってきてしまった次第。でもなぁ…という部分はあるのですが、まずは少しずつ関係者にも、札幌の町の成り立ちや地形・地質・植生などの特徴を理解してもらうことが大切なため、市民を交えた連続ワークショップを行うことになりました。その第一回目「伏流水と都市導線における関連性を探るフィールドワーク」というのを、昨日行いました。
イントロ

私のようなよそ者が、なんで札幌の成り立ちやアイヌのことなどに詳しくなったか。そんな話からぼちぼち始めて、今回のテーマである、札幌の町の地下に流れる水脈や緑の特徴について概要をお話ししました。30分の予定が、つい熱を帯びて倍くらいに…(^_^;)
メム
会場が駅前通の「越山計画」だったので、真っ直ぐ道庁に入り、植物園から伊藤邸を通って清華亭へ。旧偕楽園周辺のメムの名残を見ていただいて、再び道庁を経て元に戻るコースとしました。
経路の紹介

清華亭というのは、サタデーテーリングをやっている子供たちならたいてい立ち寄るのですが、大人で行ったことのある人は少なく、本当に穴場化しているようです。日本で初めて作られた公園である偕楽園の跡地は、不思議なオーラをいまだに持っている場所です。
清華亭
伊藤邸裏の道路に立っているクリの巨木は、開拓使が周辺に植えた苗木の生き残りであることが、極めて高いこともお伝えすると、みなさんびっくりしてました。
クリの木
戻ってからその根拠となる図面をご覧に入れて、納得していただきました。百数十年を経ている樹木の存在感は素晴らしいものがあります。
復習
私たちが作らなければならないも緑も、薄っぺらな装置ではなく、しっかりと大地に根を張り、地中から水を吸い上げていくものでなければなりません。そんな思いをお伝えしたワークショップになりました。この後4回のワークショップを続けていきますが、まだ多少の枠がありますので、興味のある方はどうかご参加下さい。

坂本龍一氏から「札幌の未来へ向けたビジョンを聴こう!」というイベントも11月4日にあります。

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