あと3日

  • 2023.10.07 Saturday
  • 08:04
昨日は予報ではあまり芳しい天気ではなかったけれど、起きてみると朝日が眩しいほど。町内のミニホテルから出ると、ジニアがまだきれいに咲きそろっていました。これだけでも確かにきれいだけれど、以前のようにガウラを混植していたときの方がはるかによかったのに…
ジニア

ガーデンへのアプローチとなる菊水のT字路には、地域のみなさんが昔から花を植えています。毎年タネを取って育てているこのサルビアは、今では多分流通していないような高性のタイプ。いつまでも続いてほしいです。
菊水

ガーデンの閉園日は9日なので、今日を入れてあと3日。まだツアーバスは来ていたし、お客さんもちらほらいらっしゃってました。来年は開園10周年となり、いろんな企画を考えているようなので、ぜひ足を伸ばしてほしいです。
入口

まだたくさんの花が咲いていますが、この時期一番目立つのがこのセンニンソウ。夏に咲く近似種もありますが、センニンソウはやはり晩秋の見どころです。
センニンソウ

ガーデナーたちとゆっくり園内を回りながら、手入れが必要なところがないか、見どころを追加しなければならないものはないか、しっかりチェックしていきました。新人ガーデナーたちがしっかりと作業してくれるのは心強い限りです。森のリビングに新たに作ったメコノプシスの花壇は、来年うまく夏越しできるか楽しみです。
新花壇

癒やしの谷で、視野を遮る木を切りたいというので、みんなでじっくりと眺めてもらいました。確かに視野には入るけれど、奥行きを感じさせるためには効果があるし、少し右に寄ると全く気にならないので、残してもいいんじゃないの?と意見を言っておきましたが…
癒やしの谷

午前中は降らないとの予報通り、柔らかい秋の日差しが降り注ぎ、まだ紅葉は楽しめませんがお客さんものんびり歩きながら楽しんでいました。迎賓館のシンボルツリーともいえるダケカンバを見上げながら、たくさんの写真を撮している方も。私もこの木が大好きなので嬉しくなりました。
ダケカンバ

雨の合間に

  • 2023.10.06 Friday
  • 05:44
昨日は今年最後の出張で、上川の大雪森のガーデンへ。この10年毎年同じ時期に行っているのに、今年は全く紅葉が見られず、びっくりな天候です。途中何度も土砂降りになりましたが、町内に入る頃にはほとんど上がってくれました。
森林

ガーデン前の駐車場に止め、大雪の山並みを見るとやはり雪景色に。数日前に一気に初冠雪になりましたが、この辺りもほとんど紅葉しないまま雪になってしまうかもしれません。
初冠雪

バックヤード前に駐車して、メインアプローチから上がって行くことにしています。駐車場前の植え込みでは、真っ白なシマフススキがずいぶんと大株になってきました。タカノハススキのように草高が高くならず、開花が遅いので最後まで整った姿を楽しめるので、こういう使い方にはピッタリな素材です。
シマフススキ

メインアプローチは、結構距離があって上り坂なので、ここの修景は試行錯誤しながらいろいろと試してきました。この時期だと上から紅白のミヤギノハギが垂れ下がり、真ん中はクラウンベッチ、園路際にはフウチソウと合間にシマフススキを植えています。ススキはまだ植えたばかりなので、これがしっかりすれば、骨格が出来上がるのですが。それにしても今年のミヤギノハギは、これまでになく見事でした。夏の生育がよかったようです。
ハギ

2時前からはまた雨が降り出す予報なので、それまでにメインの作業を片付けようと作業を急ぎました。メコノプシスの植栽地をもう一箇所見やすい場所に作ろうと、森のリビングに新しい花壇を作ったのです。ここに苗を植え込んでおき、生育状況を観察していこうと思っています。
リビング

これまでの植栽地では、ここでもさすがに夏の暑さに耐えきれず、ほとんどの株が痛んでしまいました。苗を育てていたバックヤードは風通しもよく、棚の上で管理していたのでほとんど傷まなかったのですが、ここは熱気が滞留したのかもしれません。
メコノプシス

生き残っている株を掘りあげ、再度土壌改良してから苗を植え込みました。来年からは、木々の枝透かしや周りの草の刈り取りなど、風通しをよくしていく必要もありそうです。苗を植え終わり、道具を片付けて掃除が終わった途端に雨がざぁざぁと降り始めました。龍神様のご配慮に、心より感謝申し上げます。
植え込み

作業三昧

  • 2023.05.20 Saturday
  • 05:59
初日の午後は、迎賓館にあるバーカウンターへの階段づくり。バーカウンターに行く経路が一つしかなく、かなり遠回りしないとたどり着けないので、ショートカットするルートがほしいとのこと。古枕木が何本かあったので、それをカットすればなんとか作れそうと判断しました。
階段づくり

お客さんのための園路ではなく、スタッフが使うサービス動線なので、基礎なしの土極めていくことに。とはいえ沈下すると困るので、タコを作ってもらい、しっかりと転圧しておきました。みなさんタコなんて使ったことがないので、初めはおっかなびっくりでしたが。
タコ

レベルもないので、みんなの目を頼りに枕木を決めていくしかありません。砂で不陸を取っているので、タコでどつけばピタリと決めていくことができます。丸太でしっかり突き固めて動かないようにし、あとで枕木同士は波釘で固定してもらうことにしました。
土極め

測量も何もやらないで、エイヤッと下から積み上げていき、天端(てんば)が本当に合うのか内心はヒヤヒヤでしたが、ピタリと合っていてちょっとびっくりでした。
帳尻

抜き取ったアルケミラを両側に植込み、ぎりぎりで歩きにくかったカウンターの横にひと並び石を据えておいたので、とても使いやすくなりました。園路部分は木チップを敷いておくと、翌朝見ると以前からあったように決まっていて思わずにやり。
完成

二日目の朝いちに、レストラン駐車場近くのハーブコーナーの様子を見に行くと、エゾユキウサギがすまして風に吹かれていました。ここは本当にウサギの多い所で、ガーデン内でも植込みの中にもぐり込んで昼寝をしていました。いろいろ悪さもしますが、なんとも憎めない存在です。
兎

二日目の作業は、まずはロックガーデンである大雪な庭への補植を。火山礫が目詰まりしてくるのか、枯れてしまったものが多く、定期的に補植していかなければなりません。標高の高いものから低いものにある程度ゾーン分けしているので、それによって配置していき、みなさんに植えていただきました。
大雪な庭

その他にもヤマアジサイの植え替えや剪定、モンタナハイマツの整枝など、この時期にできる作業をあれこれやっていきました。新人三人は、実技をしっかり学んできているのでとても反応がよく、鍛え甲斐がありそう。一日も早く北海道の環境を把握して、一人前のガーデナーになってほしいです。
ヤマアジサイ

遅い春

  • 2023.05.19 Friday
  • 05:31
大雪森のガーデンに来ています。着いてびっくり。まだエゾヤマザクラが咲いていていたのです。ここも雪融けは早かったのですが、その後は気温が低い日が続き、花暦は遅々として進まなかったとか。気温は20℃を越えていたので、風景とのギャップがありました。
満開

広場にはまだ雪が残っており、標高が600m以上ある場所だということを感じさせてくれました。
名残雪

ガーデンには、ガーデン系専門学校の新卒新人が3名も入ってくれたので、一気に賑やかに。午前中はみんなと園内を見て歩きました。アプローチのチシマザクラがちょうど満開に。
チシマザクラ

園内は今日までは無料開放されており、ちらほらお客さんも来ていました。早咲きの小球根が終わり、今はスイセンが花盛り。月末にかけてようやくチューリップが咲いてくるでしょう。
スイセン

迎賓館は入り口部分だけが開放され、オオバナノエンレイソウが見頃になっています。足元には実生株がたくさん育ってきているので、将来はびっしりと埋め尽くされそうで楽しみです。
オオバナノエンレイソウ

森の絨毯では、オンファロデスがブルーのカーペットに。これの白花もあるので、混ぜてみると青空に雲が浮かんだように見えるでしょうか。
オンファロデス

縁の方では自生のオオカメノキが満開に。我が家ではまだ満開ではないのに、ここではなぜこんなに早く咲いているのかな?このところ気温が急に上がってきているので、気温の変化に敏感な木があるのかもしれません。
ムシカリ

作業日和

  • 2022.10.08 Saturday
  • 05:51
森のガーデン二日目。宿泊は旭川まで戻りましたが、ホテルは連日満室とのこと。感染者数はいっこうに減りませんが、少なくとも賑わいは戻って来ているようです。前日とはうって変わって朝から快晴になり、気温はそんなに変わらないのに、日差しがあると温もりが全然違います。大雪の山並みはようやく全貌を現して、積雪の状況がよく分かりました。
大雪の山並み

オープンまもなく植え込んだノリウツギの‘ピンキーウィンキー’がいい感じに色付いています。もう少し株に力が付けば、もっとたくさんの花が咲いてくれることでしょう。こういう花をもっと増やさなければなりません。
ピンキー

園内を歩いていて、意外と多いことに気付いたのはキハダでした。いち早く葉を落として裸木になっているのですが、雌雄異株なのに確認できたのはみんな雌株で、真っ黒になった果実が枝に残っていました。普通まだ緑色の頃に落ちてくるのに、なんでくっついているのかも不思議です。
キハダ

昨日はまず植えられたまんま、手入れをしていない高木の剪定を。園内の木はだいたい手を入れてきたのですが、駐車場周りは今までほったらかしになっていて、ひどい状態に。どの枝が不要なのかを確認しながら、木の切り方もしっかり覚えてもらいました。
高木の剪定

園内は放っておくと、無数の樹木が生えてきてヤブになっていきます。残すものといらないものを見分けながら、ヤブの整理を進めました。これで少し植栽スペースが確保できたので、せっせと見どころになる植物を植えていかなければなりません。
ヤブの整理

ここに関わってもう十年以上経ち、ガーデナーの顔ぶれもすっかり変わりましたが、環境的にはすっかり成熟してきました。このキャンバスにどんな絵を描いていけばよいのか、今一度考えなければならないようです。いろいろ考えながら帰途につきました。
ガーデン

初あられ

  • 2022.10.07 Friday
  • 05:46
昨日は朝早く出発し、大雪森のガーデンへ。途中あちこちでにわか雨がありましたが、着いた時にはカラッと晴れていました。大雪の山並みも麓まで真っ白で、紅葉前線は層雲峡あたりだとか。
大雪山

午前中は一人で園内の確認を。入り口のハロウィン修景もカボチャとツノナス。どちらも熱帯地方が原産なのに、ハロウィン修景にピッタリなのは不思議なものです。さすがにこの時期お客さんはまばらですが、ちょうどツアーバスが入っていて、少ないながらガイドツアーをやっていました。
入り口

原種系のバラのローズヒップがいくつか輝いています。大きく育ったロサ・グラウカは今年も実付きがよく、この時期の貴重な彩りになっています。ここは寒いせいか、バラの花着きがよくなく、こちらにシフトした方がよいのかも。
ローズヒップ

初めの頃全然咲かなかったアナベルは、今ではすっかり落ち着いてたくさん花が咲くようになっています。大きな花が咲くとすぐに雨で折れてしまうので、倒れないような工夫をすると共に、花を小さく咲かせることを考えています。
アナベル

たくさん導入しているヤマアジサイの品種の中には、色づいた装飾花がとてもきれいなドライになっているので、そういう品種をもう少し導入していくとよさそうです。迎賓館の環境にとても向いていて、何も手間がいらないのに大きく育って優秀な素材です。
ヤマアジサイ

今年は気温の寒暖差がないままここまで来たせいか、紅葉がとても汚くて、いつもこの時期溜息が出るような紅葉を見せてくれるハウチワカエデも、あれまどうしたの?という濁り方。いきなり寒気がきたので、このままくしゃっと散ってしまうことでしょう。
ハウチワカエデ

お昼は緑丘茶房で「賄いのポークカレー」を。冷え切った体には、暖かく辛いカレーはピッタリです。今年はツアー客もある程度復活し、入園者も目標値は超えたそうなのでホッとしていました。開設から約10年、これからは中の手入れとリニューアルによって魅力発信を続けて行く必要があります。来年は新人ガーデナーも来てくれそうなので、新しい発想が期待されます。
ポークカレー
午後からはみんなと園内を回り、一番の課題である樹木の管理方法を一つずつ確認していきました。植栽後10年経つと、植えたものもそれなりに大きく育ったり、大きくなりすぎて邪魔なものも出てきます。自分たちではなかなか踏ん切りが付けられないので、思い切ってやってもらいました。途中にわかにかき曇り、あられが強く降ってきて、一瞬ながら白くなりました。閉園は10日なので、最後の週末は天気がよくなることを祈りたいです。
剪定

賑わうガーデン

  • 2022.06.29 Wednesday
  • 05:30
昨日は大雪森のガーデンへ。今年も可能な限り、ガーデンの運営を支えていきたいと思っています。10時過ぎにガーデンに着くと、駐車場にはたくさんの車とバスが一台。この二年では考えられない光景でした。アプローチを登って行くと、ツルアジサイの花がびっしり咲いて見事。つるものも花着きがよさそうです。
ツルアジサイ

階段脇のカラーリーフは、成長がよすぎて形が崩れかけていました。植栽後10年が経つと、これからは樹形の維持が課題になってきます。
カラーリーフ

昨年秋に植え替えたショップ前花壇は、ホスタ‘サガエ’が早くも存在感を示してきました。3年もすると株が大きくなりすぎるでしょうが、インパクトの強いホスタです。宿根系の苗が大きくなるのに少し時間がかかりそうですが、楽しみな花壇になりそうです。
ショップ前

ツアーバスが到着するとガーデンが急に賑やかになり、二年間静まりかえったガーデンしか見ていなかったので、心底ホッとしました。何人かにお話を伺ってみると、みなさん本州からのツアーで、北海道は涼しくて天国ですぅ〜とのこと。確かに既に猛暑日になっているようなので、さぞ過ごしやすいことでしょう。ガーデンが素敵で最高ですと嬉しいお言葉も。
お客さん

目玉の一つであるメコノプシスは、ちょうど咲き始めていましたが、ここも開花株はかなり少なく、グランティスはゼロですべてベトニキフォリアでした。色もちょっと薄いような… でも見られてよかった!と、感激していました。
メコノプシス

迎賓館は、この時期あまり花は少ないけれど、しっとりした雰囲気がなんともいえません。時間が限られているツアー客には不向きですが、夫婦でのんびり歩いているお客さんもたくさんいるので、もう少しベンチを増やした方がよさそうです。
迎賓館

その意味から、癒やしの谷の展望台が最高のスポットかもしれません。二年かけて除伐により開口部を広げてすっきりさせたので、額縁効果が満度に発揮されています。私自身ここでのんびりしたことがないのが寂しいですが、そのうちお客の一人として来てみたいです。
癒やしの谷

昼前に一瞬だけ、大雪の山並みが顔を覗かせてくれました。太陽は一度も顔を出さない一日でしたが、このガーデンはこの雰囲気の方が合っていると思います。予想よりも早く雨雲が通り過ぎてくれたので、今日やってくる十台以上のツアーバスのお客さんにガーデンを堪能していただけることでしょう。久しぶりのお客さんにスタッフはてんてこ舞いになっていたけれど、うれしい悲鳴が続くことを祈りたいです。
山並み

晴れたり曇ったり

  • 2021.10.09 Saturday
  • 05:57
上川町内にあったミニホテルが閉鎖されてしまったので、昨日は旭川駅前のビジネスホテルに泊まりました。7時頃に着いたら駐車場が満杯で近くの有料駐車場に入れる羽目に。駐車場の係員によると、1日からずっとこんな状態とのこと。あとで聞いたら層雲峡温泉もみんな満室の盛況ぶりで、みなさん待ちかねたように動き始めたようです。なんか怖いなぁ…(>_<)

上川に行く前に、ちょっと北彩都ガーデンにも寄ってきました。朝晩かなり冷え込んできていますが、池に面して植えられたヒマワリの‘サンビリーバブル’が、まだもりもりと咲いていました。意外と寒さに強いのかもしれません。
北彩都

既にメドゥはきれいに刈り取られていて、生垣の冬囲いも始まってたいましたが、花壇の花はまだ最後の力を振り絞ってあちこち咲き続けていました。この週末でいよいよ最後になりそうです。
ウォーターフロント

森のガーデンに行く途中も少し霧雨が降っていましたが、上川町内に入ると曇ってはいたものの、山の方は晴れていました。朝いちで上野さんがやってきて、ヴィラに泊まっているツアーのグループのガイドを。上野ファームは17日まで営業して、それから大急ぎで冬の仕度が始まるそうです。
上野さん

ショップ前の花壇は、とりあえず園内から調達できるものを植えておき、来春に新たに苗を植え込みます。春から秋まで楽しめるよう、いろいろと工夫しなければなりません。
ショップ前花壇

森の花園と迎賓館を繋ぐアプローチは、当初駐車場が丸見えになっていたので、視線を前方に誘導するためにシラカンバの細い苗木を群植して並木道を作りました。木がすっかり大きくなり、これなら横を見ることもなくなるでしょう。
アプローチ

午後からはメコノプシスの株分けを。今年の夏の暑さで、また苗が全滅して手に入りません。これで3年連続苗が手に入らないため、残っている株をうまく育てていくしかないのです。ガーデンも暑かったようですが、滝野公園よりは株の状態がよく、株が小さく分かれているものは株分けして、花が咲けるよう大きく育てていくことにしました。
メコノプシス

このあたりに植えられているレンゲショウマには、今ころ花が咲くものがあちこちにありました。遅咲きの系統のものがあるようで、ちょっとびっくりでした。
レンゲショウマ

ヤチダモのようにもう裸になっているものもあれば、このハウチワカエデのように紅葉真っ盛りのものもあります。これだけが、こんな不思議なモザイク状に赤くなるのはなぜなのかな?層雲峡に泊まったという方が、今年の紅葉は今までで一番だと言ってましたが、この週末はどこも賑わっていることでしょう。
ハウチワカエデ

まもなく閉園

  • 2021.10.08 Friday
  • 05:15
昨日は大雪森のガーデンへ。気温は低かったけれど、雪にならなくてなによりでした。カフェがランチやっていないというので、コンビニにお昼を買いに立ち寄ったら、相変わらず町中の花壇は絶好調でした。ガウラは大株にすると大きくなりすぎるので、わざわざこぼれダネから生えた小さな株を育苗して植えているそうです。
街角花壇

前日に初冠雪があった大雪の山並みは、見事に真っ白になっていました。毎年この時期に来ていますが、一度降雪でインターから上がっていけなくなり、迎えに来てもらったことがありました。もうそんな時期なのです。
大雪

ガーデンの入り口はすっかりハロウィンモードですが、園内にもなんだかカボチャだらけ。11日が閉園日なので、今年のガーデンもあと数日です。閉園期間は少なかったけれど、今年もコロナ禍に振り回された年になりました。
ハロウィンモード

それでも緊急事態宣言が解除されてから、少しは賑わいが戻ってきたようです。ミクニのレストランには、ランチでバス2台が入っており、その人達がガーデンに降りてくるので、そこそこ賑わっていました。利用者アンケートを見たら、「人気がなくて静かでとてもよかった」なんて言われてもなぁ…(>_<) それでは困るんですけれど。
お客さん

早速取りかかったのがショップ前花壇のリニューアル。もっとシンプルに、かつ各時期を通じて見どころのあるものにしていこうというものです。
ショップ前

園内から調達できるものだけを今年植えておき、来春に補植して来季のお客さんをお迎えすることになります。しっかりと土壌改良して、地拵えをしておきました。するとお客さんから、ここをやるのならあそこもやってよ!なんてリクエストもあり、そういう目で見ていてくれるのは大変ありがたいことです。
土改完了

そこを片付けて園内の確認をして歩いていると、グンネラがまた大きくなって元気に葉を広げていました。滝野公園で越冬がうまくいったので、さらに北を目指してここにも株を分けていただいて植えてみましたが、ちゃんと越冬してこんなに元気に育ってくれました。間違いなく日本最北のグンネラです。
グンネラ

園内を歩いていると、ずっと一匹のキタキツネの子供が付いて歩くのです。ちゃんと名前まで付けられていて、すっかり慣れているけれど、エキノコックスの問題があるのでちょっと困りもの。ショップ前まで戻ったら、もう一匹出てきて走り回っていました。兄弟で居着いてしまうなんて…これから厳しい冬を乗り切れるのでしょうか。
キツネ

(なかなか管理者ページが繋がらなくて、ようやく別のところからたどり着きましたが、昨日の昼からブログそのものにアクセスできなくなっているようです。管理者に連絡しておきますので、大変申し訳ありませんでした。)

熟成空間

  • 2021.07.10 Saturday
  • 05:50
昨日は旭川に泊まり、8時半には大雪森のガーデンに到着。駐車場から上っていくアプローチをなんとかしないと、いまいちインパクトがありません。ここでしばし考え込んでしまいました。斜面に植えたシマフススキが全然育たず、ぼろ隠しに植えたクラウンベッチはもりもりと育っているものの、なんとも単調なのです。今年中に手を打っておかなければ。
アプローチ

広場に上がると、階段脇の植え込みがよく育ち、とてもいい感じに。カラーリーフの効果的な使い方の見本になりそうです。植えてから5年以上経つと、樹木の成長ががそれなりに落ち着いてくるので、安心して見ていられるようになってきます。
カラーリーフ

ずっと曇っていて、しっとりした雰囲気のため、植物と構造物の組み合わせがとてもいい感じに。ガーデン巡りはピーカンよりも、こんな天気の方が絶対にお奨めです。
エントランス

森の花園は、夏から秋のようにもりもりと咲いていない分、かえっていい雰囲気でした。私的にはこのくらいの彩りがちょうどいいのです。
花園

ここのメコノプシスも苗の補植が一昨年からできず、株を維持しながらなんとか咲かせています。数は少ないながら、グランディス種の色もバッチリだし、株もしっかり維持できています。
グランディス

ここはベトニキフォリア種の生育が極めてよく、株もしっかりしてたくさんの花を咲かせています。ところが花色にピンク混じって、きれいな青になりません。pH調整しても効果がなく、なんとか来シーズンまでには解決したいです。
ベトニキフォリア

森の迎賓館で、私が最も好きなアングルはここ。シンボルツリーといえるダケカンバ1本が、完全にこの空間を支配しているのです。何度見ても溜息ものでした。
迎賓館

ガーデナー達と、ガーデンの端から端まで行き来して、今年中に手をかけたい課題を確認していきました。つぶしてもつぶしても新しい課題が降りかかっていくので、ガーデナーたちも大変なんですが、それを少しでもやりやすくしてあげるのも私の仕事。お客さんから寄せられたたくさんの好意的な感想を励みに、もう一歩がんばりましょう。合間には、似ている仲間の区別の仕方も。園内にはカンバ類が3種類あり、葉の形状や付き方で簡単に区別でき、右からシラカンバ、ダケカンバ、ウダイカンバです。
カンバ類

お昼はカフェで、渓谷味豚(みとん)入り「期間限定上川カレー」(1,100円)をいただきました。昨年のビーガンカレーは不評だったけれど、今年のは美味しかったです。このほかにも3種のチーズ、まいたけ、フィッシュフライ、ソーセージのカレー(850円〜950円)もありますよ。
カレー

また秋晴れに

  • 2020.10.10 Saturday
  • 05:49
昨日は大雪森のガーデン。旭川に泊まったので、8時半にはガーデンに着きました。標高が650mもあるので、朝は零度近くまで冷えたようですが、日差しが暖かく、車から降りてもそんなに寒くは感じませんでした。大雪の山並みはさすがに真っ白になり、紅葉前線はこのあたりを通り過ぎているくらいでしょうか。
山並み

入り口脇のダケカンバはすっかり葉を落としていましたが、隣のヤチダモが真っ黄色に色付き、あまりの美しさにしばらく上を見上げていました。みんな、私が来たのにこんなに晴れるなんて!という顔をしていましたが、たまにはこういう日もありますよ!
青空

入り口のハロウィンディスプレイは、サルビアのセンセーションシリーズでまとめられていました。4種類使われているとか。本当に流行っているのですね。
ハロウィン

ガーデナーたちは開園準備で忙しいので、私一人で園内の確認を。今年は2回しか来ないので、現況把握には時間がかかるのです。霜が下りそうだったので、ダリアにもパオパオが掛けられていましたが、まだ一度も下りていないそうです。森のガーデンは12日で閉園になるため、一度も霜が下りないで済むかもしれません。
霜除け

一番心配だったのがメコノプシス。補植苗が今年の暑さで全滅してしまったので、今ある株を来年までしっかり養成して、花を咲かせなくてはいけません。ここはさすが標高が高いだけあって、滝野公園とは違って全く葉が傷んでおりませんでした。これならかなりの株が、来年花を咲かせてくれそうでホッとしました。
メコノプシス

今年はコロナの影響もあって、ヴィラの掃除やシーツ交換などもガーデナーの仕事になってしまったとか。このため午前中は、Kさん一人と園内の作業確認をやっていきました。今のところ例年より暖かいので、雪が降るまでの作業期間は少し余裕が出来そうかな。お昼はカフェでお奨めのピザをいただきましたが、本当にボリュウムがあって美味しかった。ビーツのミニスープが付いています。
ランチ

午後からは全員でバラの剪定を。既に葉むしりをはじめていましたが、粗切りして不要な枝を抜いてから作業をしないとムダな手間がかかってしまいます。春の剪定もかなり甘かったようで、ボウボウになっていて、どこから手を付けていいのか分からない状態に。
剪定前

どうしても抜かないといけない枝の順番を確認し、ある程度高さを詰めれば、葉むしりなんてほとんどやる必要が無いくらいになるのです。ここは積雪がたっぷりあるので、越冬条件はかなりよく、それほど傷むことはないので、今年は作業も楽になることでしょう。
剪定後

来年もまた、何度か通うことになりそうですが、遠くてもこんな気持ちのいいガーデンで仕事が仕事ができるなら、一人でも多くのみなさんに喜んでいただけるよう、がんばらなくては。

大雪森のガーデン

  • 2020.08.31 Monday
  • 05:59
大雪森のガーデンは、一年で一番輝いているのは9月だと思っています。今年は仕事で行く予定がないし、見に行く暇もなさそうなので、やむなく画像を送ってもらいました。今年の前半はコロナ禍で大苦戦したものの、最近はそれなりにお客さんに来ていただいているそうです。昨年実施したお客様アンケートでも、この時期にこんなに花が咲いているなんて!と驚く方ばかりでした。他のガーデンと半月以上花期がずれるのと、夜温が下がって花色が鮮やかになるため、9月が一番見応えがあるのです。森の花園では、ルドベキアやペルシカリアがもりもりと咲いています。
森の花園

親しみの庭の階段脇に植えられているゲラニウム ‘ロザンヌ’は、7月には咲き始めてからずっと、こんな調子でずっと咲き続けます。このタイプのゲラニウムがいくつか出回ってきているので、違う花色や花型を楽しめるようになるでしょう。
ロザンヌ

森の迎賓館に入って、左側に進むとアナベルに包まれた小広場があります。ここからは大雪の山並みが望めるのですが、周りの木々が茂ってきたので、だんだん視野が狭くなったようです。ここのアナベルは初めのうち全然花が咲かなくて、観葉アナベルじゃないの?咲かないなら捨てるぞ!!なんて脅しているうちに、ようやく花を着けるようになりました。
レラ・モシリ

メコノプシスのさらに右手の細い園路に入ると、この時期にはレンゲショウマの花が楽しめます。キレンゲショウマも植えられているけれど、あまり生育がよくないので見向きもされません。
レンゲショウマ

森のリビングのレストスペースでも、アナベルがもりもり咲いてきました。奥に見えるここのシンボルツリーのダケカンバが、1年を通じてここの景観を引き締めてくれるのです。
リビング

私が植栽したガーデンなので、当然この時期にはハギで埋め尽くされてきます。早咲きの ‘江戸絞り’に続いて、早くもミヤギノハギが咲いて来ているようですが、9月下旬まで見ごろが続きます。
ハギ

かつてガーデンショーが行われた一番奥のエリアは、遊びの森として再び開放されていますが、そこの目玉としてアナベルがたくさん植えられました。まだ植えて一年しか経たないので花数が少ないですが、これからたくさん咲いてくることでしょう。アナベルは平地ではもうとっくに見ごろが過ぎていますが、ここではお盆頃から見ごろになって9月一杯ずっと咲いているのです。
遊びの森

車の運転がちょっと大変と考えてしまう方は、JRに合わせて無料シャトルバスが運行されていますので、こちらをご利用下さい。見頃の花情報も随時掲載されていますので、天気のいい日にはぜひお出かけ下さいね〜

森のガーデンへ

  • 2020.07.11 Saturday
  • 05:59
滝野公園が、本日9時までにクマの痕跡が見つからなければ、そのまま開園できることになりました♪ なんと7月11日からが今年のスタートになるという厳しさですが、閉園までの期間、精一杯魅力を発揮できるようにしたいと思います。ぜひご覧になって下さい〜m(__)m

木曜から、旭川と上川に出掛けてきました。大雪森のガーデンには、今年は2回ほど行く予定。入れ口前の広場は、相変わらずカラーリーフのコントラストが見事です。足元のクラウンベッチも咲き始めているので、秋までわさわさと繁ってくれるでしょう。
カラーリーフ

開園まもない時間だったので、初めは静まりかえっておりましたが、平日の割りにはひっきりなしに来園者が訪れており、ちょっと安心しました。ただ、団体客が全くないのが痛いです。来年には回復してくれるのでしょうか。花壇ではまだアリウムの‘グローブマスター’が真っ盛り。札幌とは半月以上のズレがあるようです。
森の花園

花の泉では、ロニケラ・テルマニアーナが鮮やかなオレンジ色の花を咲かせており、みなさん盛んに写真を撮しておりました。枝がかなり老化してきているので、そろそろ更新しなければならないようです。
花の泉

一番気になっていたのがメコノプシス。ここも昨年補植できなかったので、秋に株分けしたものを植えています。ここはグランディスよりベトニキフォリアの方が元気がよく、開花しているものもほとんどがベトニキフォリアでした。うまく夏越しさせることができれば、来年はもっとたくさん開花できるでしょうが、やはり新しい苗を補植したいです。
メコノプシス

左半分のベトニキフォリアの花が、かなり赤く濁っていて、この株はほとんどピンク色になっています。これは土壌がアルカリに傾いていることが原因で、多分堆肥のせいでしょうか。ピートモスマルチだけでは足りないようなので、来年は工夫が必要のようです。
花の色

いろんな植物がもりもりと育って、すっかり落ち着いた雰囲気になっていました。迎賓館には派手さはいらないので、私的にはこれで十分だと思っています。
森のリビング

癒やしの谷の展望デッキでは、ご夫婦がのんびりとベンチに座っていました。この前の畑がよく見えるよう、冬の間に右手を遮っていたかなり大きな木を1本伐採してもらったのです。このため畑が森のすき間から、よ〜く見えるようになりました。こういう手直しは、誰にも気付かれないようにこっそりとやっているのです。
癒やしの谷

お昼には、カフェでいつものカレーを食べようとしたら、メニューがすっかり変わっていて、なんとビーガンカレーのみになっていました。なんでビーガンだけなの??ってなじみのスタッフに聞いたらも店長が替わってメニューが一新されたのだそう。しかも平皿に盛られているのを、使い捨ての木のスプーンで食べるので、食べるのもなかなか大変。ちょっとなぁ・・・(^^;)
ビーガンカレー

最後の作業

  • 2019.10.12 Saturday
  • 05:57
大雪森のガーデンでの作業も、いよいよ今年の最終日。2日連続でピーカンに晴れ渡り、ガーデンの手前で車を降りて、しばらく大雪の山並みに見とれていました。車に戻ろうとふと見上げると、ミクニのレストランが青空に浮かんでいて、今日のランチも最高の眺めを見ながら食べられるんだろうな。
ミクニ

ショップ前では、今年から苗ものを少し売るようにしているのですが、その中にワイヤープランツがありました。なにか白いものが付いていたのでよく見ると、なんと花が咲いて実が生っているのです。タデ科の植物にはどうしても見えませんが、花を見たのは初めてで、花も実も見たことがなく、なんとも不思議な多肉質の実なんですね。(訂正させていただきました…m(__)m)
ワイヤープランツ

昨日に引き続き、園路際に捨て石を据えながら、土壌改良をして植栽スペースを作っていきます。この辺りの石は、層雲峡と同じく柱状節理の玄武岩で、そのまま縦の線を強調して据えていくことにしました。
石組み

2時間弱で予定の範囲に石を据え、植物も少し植えておきました。園内のあちこちから苗を集めて来て、来年にはここも落ち着いた雰囲気になっていることと思います。
捨て石

道具を片付けていると、町内の幼稚園児たちが遊びの森にやって来てました。帰りに聞いてみると、たっくさんのドングリも拾えたとのことで、ポケットが大きく膨らみ、とっても嬉しそうでした。こうやって活用していただけるのはありがたいです。
幼稚園

お昼はカフェで舞茸カレーを。今年はこれが一番のお気に入りになりました。年間パスポートを買っているので、ドリンクがただになるため、また冷たい甘酒を。アルコールを飛ばしているため、運転者でも安心して飲めるのです。来年もこのサービスは継続してほしいですね。
カフェ

花の泉では、アーチの上でセンニンソウの花が咲いていました。センニンソウにしては少し開花が遅いように思いますが、一応この名前で入っているのです。間もなくここにも雪が舞うというのに、なんとものどかな風景でした。
センニンソウ

札幌ではとっくに終わっているオミナエシが、園内のあちこちでまだ普通に咲いています。多分本州の南の方で採取したタネから作られたものでしょう。私がいまだに松山弁が抜けないのと同じで、身に付いた性状はなかなか消えないものなんでしょうか。
オミナエシ

今年も現地でのいろんな悩みごとを解決しながら、できるだけ魅力あるガーデンになるよう、ガーデナーたちの後押しをしてきました。今年取り始めたアンケートを見ても、とても温かい言葉が多く、ガーデナーたちも励みになっているようだし、入園者数が昨年よりかなりアップしたことも本当に嬉しいことでした。来年も入園料は800円に据え置きすることや、上川駅からの無料シャトルバスの運行も決まっておりますので、来年もぜひ大雪森のガーデンをよろしくお願いいたします。

秋晴れのガーデン

  • 2019.10.11 Friday
  • 05:41
上川に来ています。前日の大荒れから一転、びっくりするほどの快晴になりました。今年初めて大雪の山並みを拝むことができましたが、山頂付近はもう真っ白に。層雲峡の紅葉も、そろそろ終わりになってきているそうです。
大雪山

ガーデンの木々は、ヤチダモやハリギリのようにすっかり裸になっているものもあるけれど、このアカイタヤは見事な黄葉に輝いていました。展葉時には真っ赤に色づいて目立つのですが、紅葉はせずにこのような真っ黄色になるのです。
アカイタヤ

まず取りかかったのはメコノプシスの植え替え。ここはグランディス種とベトニキフォリア種を植えているけれど、どちらかというとベトニキフォリアの方が生育がよく、株もしっかりしています。今年の夏は、30℃を越える日が何日かあったようで、グランディスの枯死が目立ちました。
メコノプシス

そして大問題なのは、今年補植する苗がないのです。いつもお願いしている生産者のところも、あの暑さのおかげで苗が夏を越えられず、株が全滅してしまいました。このため、ここで夏を越えられた株のうち、大株になったものを株分けして植え直すことにしました。
株分け

こういう事態は何年かに一度起きるので、滝野公園でも大株の株分けをやってきました。来年どのくらい開花できるかは未知数ですが、株は間違いなく育ってくるので、まさに祈る思いです。
植え直し

午後からは、毎年続けている園路脇の改造に手を付けました。条件が悪くて荒れたままのところが続いていたのを、毎年10mくらいずつ手直しをして補植してきており、あと少しのところまで来ました。町内にあるガレ場から手で運べるほどの石を集めてきてもらっていたので、それを石組みや捨て石にして基盤を造っていきました。この作業を熱心に見ている子は常連さんで、将来ガーデナーになる素質がありそうで楽しみです。
捨て石

前日は大荒れのため、来園者もほとんどなかったのですが、これだけの快晴になったので、結構たくさんの来園者がありました。ちょうど作業をしているところにハウチワカエデが数本あり、見事な紅葉をしているので、みなさんも私たちも見とれてしまいました。
紅葉

3時からは、上野さんも来園してガーデナーの反省会。来園者が昨年よりかなり上回っているのはうれしいことで、シャトルバスの運行や、お得感のある年間パスポートの増加なども後押ししたけれど、ガーデンの質をしっかり維持していたことが最大の要因だと思います。限られたマンパワーでやり遂げたのは、一人一人のがんばりのおかげ。本当にお疲れさまでした。引き続き町内で開かれたお疲れさん会でも、大いに盛り上がりました。
お疲れさん会

秋色の森のガーデン

  • 2019.09.17 Tuesday
  • 05:46
陽殖園からの帰り道、当然大雪森のガーデンにも寄りました。地面が乾いていたので、こちらは雨は降らなかったようで。アプローチの入り口に出現した暖簾? フォトスポットとして使ってもらうのかな?
暖簾

アプローチに植えられているフウチソウとアサギリソウが、もりもりと育ってきました。これだけでは引き締まらないので、追加の植栽を予定しているのですが、こちらは予算の関係でぼちぼちになるかもしれません。斜面に植えたシマフススキの生育がばらついているのが残念です。
アプローチ

森の花園からガーデンに入ると、この時期のガーテンとしてはびっくりするほどの花があふれています。アンケートを見ると、こんなに花がたくさんあってビックリですという声ばかり。一度見てくれれば、秋のガーデンの素晴らしさが分かってくれるのですがねぇ…
花園入り口

ルドベキアの鮮やかな黄色は、やはりインパクトがあります。私自身は使わないけれど、使い方次第でこんなに周りを引き立たせることができる存在感はさすがです。
親しみの庭

ドレスガーデンツインは、間もなく終了してしまうので、最後のポーズを決めてもらいました。
しばらく見ていても、あんまりこれを使っている方がいないのです。やっぱり役目は終わってしまったのでしょうねぇ…(>_<)
ドレスガーデン

迎賓館の中は、この時期はやっぱりハギが主役です。リビングのキッチン脇の階段は、両側からミヤギノハギが垂れ下がって、今が一番見応えがあるかもしれません。ピンクのミヤギノハギが今いち株が大きくなっていませんが、絞り咲きの花が見事でした。
ハギコーナー

森の広場を取り囲む園路には、両側からハギが枝を伸ばして、なんとも気持ちのいい散策路になっています。白花は本物のミヤギノハギだけど、赤花はミヤギノハギモドキ。でも枝がしっかりしているので、この方がよかったのはケガの功名か。
ハギの小径

こんな園路を進むと癒やしの谷の方に導かれ、デッキからの眺望や足元の秋の野草類、大きく育ったグンネラなども見られます。
園路脇

再度掲載しますが、次週の21日(土)22日(日)は森のガーデンの「秋まつり」です。いろんなイベントやお楽しみが詰まっていますので、少し色付いてきた紅葉見物がてら、森のガーデンにも是非お越し下さい。

秋まつり

森のガーテンの秋

  • 2019.08.26 Monday
  • 05:47
大雪森のガーデンは、なんといっても秋が一番だと思います。・・・です!と断言できないのは、一番いい時期になかなか行くことができないからです…(>_<) スケジュールをそれに合わせればいいのですが、9月は集中講義があったり、なかなか予定が組めないのです。標高が高いので、他のガーデンより生育が遅れてしまうけれど、その分暑さや乾燥で傷むこともなく、これからが花のピークを迎えてきます。

ガーデンに入ると、あれ?なんか草丈が低くない?と聞いてしまいました。春先に続いた乾燥で、ちょうど生育のスタートにブレーキがかかってしまったようで、例年より一回り低く花が咲いているようです。
森の花園

ドレスガーデンツインも、来年はやらないことが決まっているので、これが見納めになります。昨年足元を整理して植え直しているので、ホスタやトバラがすっきりしたラインを作ってくれています。跡地はどうするのでしょうか?
ドレスガーデン

迎賓館ではレンゲショウマが咲き始めており、やはり人気があるそうです。レラモシリのアナベルは、かつてあんなに咲かなくて、これは「観葉アナベルか!捨ててしまうぞ!」と脅しつけたらようやく咲き始め、閉園までずっと咲き続けるようになりました。
カムイミンタラ

森のリビングでは、珍しいきのこを発見。まるでゆで卵を置いたようなタマゴタケです。実物を見たのは初めてで、ちょっと感激。まるで毒キノコですが、美味しいキノコだそうです。Wikiによると「鮮美な色調を有することから、日本では有毒キノコのように誤解されがちだが、実は無毒であり優秀な食用キノコとして人気がある。(中略)味は強いうま味があり、フライや炊き込みご飯、オムレツなどによく合う。殻を破る前の幼菌は生食されることもある。 」とありました。
タマゴタケ

新たな見どころにと、試験的にヤマアジサイを20品種導入しましたが、1品種だけだめになっただけで、残りはぐんぐん成長して花が咲いたものもあります。あんなに弱々しい苗だったのに、かなりびっくり。やはり山土のお陰だと思います。来月はこれをあちこちに植え込む予定です。
ヤマアジサイ

癒やしの谷のデッキから隣の畑を見ると、なんとも美しい眺めに溜息が出そう。実は視界を妨げていた木を1本伐採してもらいました。こうなると、左のシラカンバの枝もちょっと邪魔になるので、冬の前に落としてもらうことにしました。来年からは最高の眺めが楽しめますよ〜
癒やしの谷

私の行くところに必ず「萩」あり!秋はなんといってもハギの季節。アプローチの斜面には本物のミヤギノハギを植えましたが、最初に入れた奥の方のハギは、‘ミヤギノハギモドキ’。でも園路脇だとこの方が地面に着かなくてちょうどよかったのです。既にチラチラ咲き始めているので、9月半ばがハギの見ごろになりそうです。
ハギの海

9月21日22日は、「秋まつり」があります。いろんな店が出ているし、恒例の新ジャガ詰め放題もありますよ。上川駅からの無料シャトルバスも運行されているので、ぜひお出かけ下さいませ♪
秋まつり

雨雲に追われて

  • 2019.08.24 Saturday
  • 05:49
昨日は大雪森のガーデンへ。札幌はパラパラ程度の雨でしたが、岩見沢から滝川くらいまでは、バケツをひっくり返したような土砂降りで、ハンドルをしっかり持たなければ危ないので疲れました。ところがトンネルを抜けて上川に入ると、路面が乾いていて、雨雲を追い越した様子。結局昼過ぎまでなんとか雨に当たらず、ラッキーでした。

ガーデンに着くと建物の電気がすべて点いているので、曇りだから点けているのかと思ったら、オープンしていることをはっきりさせるために、すべて点けることになったのだそう。ガーデナーや職員もすべて同じシャツを着ていて、そういうところにはこだわるんだ・・・
エントランス

ショップ前の花壇に植えられたサンジャクバーベナは、どう見ても五尺はありそうです。もう少しコンパクトで、本物の三尺に収まる品種はないのかな?
五尺バーベナ

気になっていたメコノプシスのところに行くと、やはり今年植えた開花株はほとんどが腐っていました。滝野公園もそうですが、最近の株は夏を越せないものばかり。苗を作っているところが、毎年買ってもらうよう、1年性に変えたのでは?と滝野公園でも言っているのですが、一体何が原因なんでしょうね。ここでも32℃になった日があったそうで、これだけ暑い夏が続くようなら、一年草と考えて植えていくしかないのかもしれません。
メコノプシス

迎賓館の園路際で、見苦しいままになっている箇所を毎年手直ししてきていますが、昨年手をかけたところが、思いのほかよくなっているので嬉しくなりました。多分これは、ヴィラの新築工事の際に基礎掘りして出てきた山土を堆積してもらい、少しずつ使ってきているのですが、この土のせいだと思います。この赤土もあと少ししかないので、今年で使い切ってしまいそう…(>_<)
改修箇所

あと残るはこの反対側の部分だけなので、10月に泊まりがけで来る時に、ここをやっつけることにしました。どう料理するか、現場施工が楽しみです。
今年の対象地

今年の春に遊びの森に植えたアナベルは、予想をはるかに上回る成長ぶりで、既にたくさんの花を咲かせていました。これなら来年には新たな見どころになりそうです。秋には球根も植え込むので、春からずっと楽しめる空間を目指しています。
アナベル

大雪の山並みはずっと雲の中でしたが、お昼に一瞬だけ愛別岳が顔を覗かせました。数分で隠れてしまったので、雨雲の移動が激しかったのでしょう。案の定、午後から程なくして雨が降り始めてしまいました。
愛別岳

午後いちには旭川から、婦人消防クラブの団体さんがバス2台80名も来園されました。せっかく来ていただいたので、ガーデナー総出でお迎えしてご案内しましたが、みなさんのお目当ては数日前に新聞に掲載されてグンネラでした。足元がぐちゃぐちゃなので、写真が撮しやすいように株元に板を敷いていると、さっそくのお客様が。2mを超えるほどに成長して、滝野より大きくなっていました。
グンネラ

ブラジル原産の植物で、日光の東大植物園の分園では、雪が積もらないので冬越しが大変だと言っていたけれど、こんな北国でも厚い雪の布団があれば冬を越せるのですから本当にありがたいです。世界でも最北のグンネラかもしれません。

見どころづくり

  • 2019.07.14 Sunday
  • 05:45
私が植栽を担当した『森の迎賓館』では、この時期はメコノプシスが目玉になっています。グランディスはほとんど終わっていましたが、ベトニキフォリアの方は今がピークでしょうか。やはり色が淡いのと、花がやや小振りなので、迫力には少し欠けるところがあります。
ベト

現在の植栽地はかなり狭いので、もう少し広いところに植栽地を広げようと、昨秋奥の方の森のリビングに試験植栽地を造りました。植栽した株をそのまま開花させると、ここでも夏を越せないことが分かったので、40数株植栽したものを「心を鬼にして」半分花茎をカットしてもらいました。これで無事に越夏できれば大株になってくれるのですが。
試験植栽地

この試験植栽地の株は、今までの場所より草丈が倍になり、びっくりするほど大きな花が咲いていました。しかも色が真っ青で、本当に見事な花です。入れ替えた土がよかったのかなぁ。ヴィラを増築した時に、基礎掘りした穴の土がものすごくよかったので、ダンプ3台ほど堆積してもらいました。あんな赤土はなかなか手に入らないので、もっと取っておけばよかった…(>_<)
グランディス

この場所なら広々しているので、ある程度団体できても対応可能ですが、右の段から飛び降りる人が続出しているとか。少し日照がきつそうだけれど、標高700m近い環境に期待して、この右手にも花壇を伸ばす予定です。それにしても芝生がすっかり擦り切れてしまうほど、たくさんの方に見ていただいたようです。
拡張予定

もう一つの目玉として、一昨年植物園から分けていただいた「グンネラ」は、二冬を越して株がぐんと大きくなりました。花は咲かなかったものの、かなりの存在感になってきたので、またマスコミに投げてみようと思います。このご夫婦は目ざとく見つけて、「ほら、やっぱりフキだべや。オニブキと書いてるわ」というので、実はフキとは全然違う仲間なんですよ〜と言っても納得していただけませんでした。みなさん「これも食べられるんですか?」と聞くそうです。別の種は原住民が食用にするとあったけれど、あまり美味しそうな葉柄ではありませんが。
グンネラ

森の広場の植物も、ようやく昨年くらいから本来の姿になってきました。ホスタ‘サガエ’とアナベルの反復植栽でラインを作り、その後ろはシマフススキとカラマグロスティス‘カールフォースター’が植えられています。実はそのさらに後ろにノリウツギとサラサウツギも植えているのですが、こちらはいまだに大きくなってくれません。ここの植え替えをやったのが初年度の秋なので、もう6年も前になりました。
森の広場

新たな見どころとして、昨年の秋にヤマアジサイを20品種導入し、ガーデンの隅の方に植えておきました。本州ものの苗は導入時に気候が合わないので、かなり傷むことを覚悟していたのですが、枯れたのは1品種だけで、あとはみんな元気に育っていました。この調子なら、来年にはかなりの株になってくれそうです。
ヤマアジサイ

フウチソウが好きなものだから、あちこちにたくさん植えているけれど、その中に白斑の株を見つけて、層雲峡の滝に因んで‘流星’と名付けています。アプローチにもかなり大株になったものがあり、これを増殖して黄斑とは違う使い方をしてみようかな。
フウチソウ

今年の森のガーデン

  • 2019.05.15 Wednesday
  • 05:44
先日13日の朝日新聞に、珍しく大雪森のガーデンの記事が写真付きで載っていました。なんでわざわざ取材に行ったのかな?札幌の町中では、スイセンどころか、チューリップさえ盛りを過ぎているというのに、森のガーデンではようやくスイセンが咲き始め。この時間差は面白いけれど、もう見飽きたからいいわ…となってしまうのが残念なところです。ここには書いてありませんが、17日までの無料期間に行くと、年間パスポートが500円引きで購入できて、大変お得なんです。
朝日新聞

ガーデンに通い始めてもう7年目。ガーデナーもすっかり代わってしまったけれど、しっかりと管理されたガーデンは、年々よくなっていると思っています。ガーデンショーの時に見たガーデンとは、すっかり別物とも言えるのではないでしょうか。
ガーデン

入園者数が苦戦している理由の一つが、駅からの二次交通がないことでした。毎年要望を出していたのですが、ようやくこの6月から、シャトルバスが運行されることになりました。実はお客様だけでなく、ガーデン管理に大きな役割を担っている町民ボランティアのみなさんが、車がないと行きにくくて…と、年々少なくなっていることも、大きな理由の一つに。シャトルバスのお陰で、今年はかなり登録数が増えているそうです。

シャトルバス

札幌や旭川からの列車に合わせた運行計画になっていますが、網走方面からの接続もある程度可能です。高速バスとの接続までは考慮されていないようで、少し待ち時間ができてしまうようですが、運用していくことによって調整していく必要もあるでしょう。私だって往復400キロ運転するより、これでのんびり行き来したいです〜
運行計画

年間パスポートは、通常1,500円なので、2回来園すれば元が取れる計算です。しかもカフェで年パスを提示すれば、350円相当のドリンクがサービスされるので、絶対にお得なんです、今年オープンする「遊びの森」は、はたしてどんな雰囲気になるのでしょうか。ぎりぎりまで工事が続くようです。
マップ

今年のリーフレットは、なんと24ページの冊子になっており、ガーデンの案内や施設の紹介だけでなく、花暦まで付いている充実振り。週末はボランティアガイドも設定されているので、ぜひ足を運んでいただきたいです〜

花暦

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