黙々と作業三昧

  • 2017.06.24 Saturday
  • 05:47
町内に泊まると、ガーデンまでは15分なので、「通勤」がとても楽になります。あんまり早く行くのもなんだから、みんなより少し遅く、8時近くに出勤しました。入り口前にあるファーガス・ガレットが作った花壇では、アリウム‘パープルセンセーション’が満開で、‘グローブマスター’はまだつぼみが割れたくらい。2シーズン目に入ったので、本来の姿になっていくことでしょう。
ファーガス花壇

まずは高山植物コーナーである「大雪な庭」周辺の除草から始めました。びっくりするほど大きく生長したヒメジョオンやエゾノギシギシなどが、背後の低木の繁みに隠れて繁茂していたのです。そのすぐ前にはエゾスカシユリが満開に。植え替え前には息も絶え絶えだったのに、びっくりするほど元気になって、たくさんの花を咲かせてくれました。
スカシユリ

コマクサに覆い被さっていたエゾルリソウの実生株も、きれいな花を咲かせていたけれど、秩序を乱すものは容赦なく抜き取ります。実生株が無数に生えてくるものは、このような場所では要注意です。
コマクサ

ガーデナーたちが、24日から公開の「ドレスガーデン ツイン」の準備にかかりきりなので、アシスタントのMさんと、迎賓館の手入れを行いました。私なりに気になるところを順番につぶしていき、昼までにほぼ全域を回ることができました。例えば、縁取りに植えられているスジギボウシの、斑抜け株の処理。斑入りものでは必ず斑が抜けた株が出てきますが、こちらの方が葉緑素をたくさん持っているために、放置すればすべて斑抜けに占領されてしまいます。ただし、スジギボウシは夏を過ぎると斑が抜けて全体に緑葉になってしまう「のち暗み」が起きるので、斑抜けの処理は今が一番いいのです。
斑抜け 掘り取り

「ドレスガーデン ツイン」は、前日メデイアに公開されていましたが、道新旭川版に大きく取り上げられていました。町長と奥様がモデルです。
道新記事

昨年までのドレスガーデンは、確かに眺めはいいけれど、あんな所まで登っていくの…と敬遠されたのも事実です。このため、森の花園と森の迎賓館の間に設置されました。
ツイン

今度は二人並んで写真が写せるような構造のため、ご夫婦で来た場合には、誰かにシャッターを押してもらう必要がありそうです。新聞に出ていたからと、早速やってきた方もいらっしゃいましたが、公開は本日から、9月24日までとなっています。
裏側

森の花園では、たくさん植えられているスイセンがこの時期見苦しくないようにと、葉をくるくると巻いておりますが、これをやってくれるボランティアの方の中には、なかなか洒落た方がいらっしゃるようで、いろんなまとめ方があって面白いのです。この「三つ編みタイプ」は80代の女性の作品だとか〜(笑)
水仙の葉 三つ編み

この時期花数は確かに少ないけれど、いろんな面白さがガーデンには満ちあふれております。植物本来の魅力が発揮されてきた森のガーデンを、ゆっくりとお楽しみいただきたいと思います。

久しぶりの上川

  • 2017.06.23 Friday
  • 05:55
5月末に学会出張などが立て混んでしまい、森のガーデンの予定をずらしてしまったので、GW以来の上川行きとなりました。途中滝川から深川にかけてはかなり強い雨で、こりゃどうなるのか心配になるほどでしたが、トンネルを抜けて上川管内に入ると雨が上がり、上川町では道路も乾いていました。珍しいこともあるものです〜(^。^;;

ガーデン入り口の植え込みは、テマリシモツケやハクロニシキのカラーリーフがいい感じに収まっておりました。すべてがうまくいっている訳ではないけれど、いろいろと手をかけてきたことが、ちゃんと結果を出してくれると嬉しいものです。アプローチ

園内に入ってまずびっくりしたのが、ギボウシ類の元気なこと。このオオバギボウシや‘サガエ’は、3年前の秋に植えたものですが、しっかりと根を張って見事な株に育っていました。環境が合えば、本来の魅力を十分に発揮できるいい例です。
ギボウシ類

2年前にリニューアルした高山植物コーナーも
、一部元気のないものはあるものの、ちょっとうらやましいくらいの元気さでした。滝野公園の峠の庭も、こうやって植え替えしたいなぁ…(>_<)
大雪な庭

エゾツツジが町の花だというのを初めて知りました。さすが大雪山を町域に持つ町ならではのシンボルです。
エゾツツジ

メコノプシスが開花したというので、さっそく見に行くと、グランディスが一株だけ花を開いていました。ここもやっぱり花茎が上がっているものがやや少ないけれど、ベトニキフォリアもグランディスも順調に育っているので、来年には期待したいです。昨年メコノプシスの生産をお願いしているところの苗が全滅し。滝野公園もここも補植することができませんでした。今年こそ、夏を乗り切って欲しいものです。
メコノプシス

あちこちの木にからんでいるミヤママタタビが、まだ真っ白に色づいています。ちょうど花が開き始めていたので、雄花と雌花を比べてみました。雌しべがなく雄しべばかりの雄花と、雄しべが退化し、真ん中に雌しべのある雌花です。
ミヤママタタビ

ガーデンを造る時に、ほとんど木を植えていなかったけれど、森の広場の背景に大きな樹冠を作ってやろうと、ハルニレを2本植えてありました。ところが植え傷みで芯が枯れたり、あとから吹いてきた枝がからんでしまい、かなりひどい樹形に。今ならなんとか手が届くので、ハルニレらしい素直な樹形に整えておきました。
剪定前 剪定後

森のガーデンには、これまで月2回通っていましたが、往復400kmの日帰りがきついので、今年は月に一回にして上川に泊まることに。間は空くけれど、この方が体にかかる負担も少なくなるし、じっくり仕事ができるのです。さぁ今日もがんばるぞ。

ガーデンショップ

  • 2017.05.09 Tuesday
  • 05:52
先日森のガーデンに行ったおり、お客さんが少なかったので、久しぶりにショップを覗いて見ました。売れ筋の商品が落ち着いてきたので、ショップの中も見やすくなったような気がします。でもカウンターの下に置かれているものを見ると、「じゃがですよ!」とか「こんがりコーン」とか、なんじゃこれは…と思ってしまいました。まぁこういう品もある程度必要なのでしょうねぇ。
こんがりコーン

やっぱり売れ筋は MIKUNI ブランドのゴーフルだとか。中身はともかくも、パッケージがきれいだし、800円と手頃感があるので、土産にしやすいのでしょう。
みくに

旭川の人気菓子である蔵生(くらなま)も、森のガーデン用プレミアムパッケージで売られていますが、6枚入りで1,080円になるので、ちょっと高く感じてしまいそう…
蔵生

ガーデンの完全オリジナルクッキー「大雪 森のクッキー」は、クッキー5枚入りの袋が5種類入って1,296円とやや高めですが、けっこう人気があるそうです。でも本当に手作りで、町内の工房でこつこつと手焼きしているらしく、ハイシーズンには欠品してしまうこともあるそう…(^^;)
オリジナルクッキー

やはり地元感というか、北海道らしさを感じるのがこのコーナー。メインは藤川さんのグッズで、最近流行の塗り絵も置かれています。絵葉書に新作がないか、毎度チェックして行かれる方もいらっしゃるとか。そらさんのイラストや自前の写真で作ったオリジナルガーデン絵葉書も土産にいいようです。上川郵便局特製の記念切手もありますよ〜
藤川コーナー

パンフレットはより簡素になりましたが、今年の目玉は各月の見どころマップを作っていること。5月から10月までの6ヶ月分のマップが既に印刷されていました。写真が細かいので、なんの花なのかよく分からないものがありますが、追々改善していけばいいでしょう。ネットでも公開出来るよう、お願いしておかなければ。
花暦

ようやく雪融け

  • 2017.05.07 Sunday
  • 05:59
今年も森のガーデン通いが始まりました。なかなか雪が融けないので、もっと遅らそうかと思いましたが、このところの暖気でかなり雪融けが進んだので、上川行きを決行しました。今月は予定がびっしりで、これを逃すと29日まで行けないのです。
途中空知管内はエゾヤマザクラが満開でしたが、上川に入るとまだキタコブシの世界。どちらもこんなに自生があるんだ〜と感心するほど山を彩ってます。ガーデンに着くと、本当に雪が融けたばかりの状態でした。それでもGW期間中なので、ちらちらとお客さんが訪れていますが、小球根類が咲いている程度なので、ちょっと気の毒かな…
園内

クロッカスやチオノドクサ、エランチスやプスキニアなどの小球根は、植えられてもう5年経つので、分球とタネからの再生産も始まり、見応えが出てきました。これで宿根草の植え替えなどで掘り返し始めると、あたり一面に散らばり、見事な景観になりそうです。
クロッカス

スイセンは早咲きのキクラミネウス系のみ。品種名 ‘Tête à tête’ はフランス語なので大変読みにくく、いろんな読み方をされているけれど、‘ティタ ティトゥ’が一番近そうです。tête は頭で、頭と頭を寄せ合って内緒話をしている様子を表しています。このくらい密生してくると、確かにそんな雰囲気です。
ティトゥティトゥ

ガーデンスタッフが二人減ったので、園内をどうやって維持していくかが大きな課題。選択と集中は当然としても、「いかにうまく手を抜くか…」が大きなポイントになってきます。昨年刈り取りをする前に根雪になってしまったので、奥の迎賓館は大変なことになっていました。これを今までのような感じで掃除していたらいつになるか分からないので、奥の手を伝授することにしました。
掃除方法

今年もお昼はカフェのカレーやハヤシライスになりそうです。少しでも売上げに貢献しなくては。
カレー

午後からは、保管していたダリアが無事に冬越ししたというので、分球をコツを覚えてもらいました。プランターに植えていたので球根が小さく、なかなか分けるのも大変ですが、何個かものになればよいので、思い切ってやってもらいました。ここは積算温度が足りないので、ダリアの栽培には苦労しそうです。
ダリアのイモ 分球

階段脇などポイントになる低木類は、きちんと樹形をコンパクトに維持していかなければなりません。低木類の剪定も一通りやってきたので、そろそろ大丈夫かな。
剪定

ガーデンは現在森の花園のみが無料公開中ですが、13日からは迎賓館も合わせて前面開園されるので、大至急清掃を進めなければなりません。雪が融けたばかりの森のリビングや森の絨毯をえいやっと2時間弱できれいに片付けてしまいました。どんなワザを使ったかは秘密です…(笑)
掃除

この陽気が続けば、来週にはオンファロデスも咲き始め、少しずつですが賑やかになっていくことでしょう。
園路

昨日は私の居る時間だけ嫌がらせのように雨の予報だったけれど、とうとう最後まで降らずじまい。旭ヶ丘から菊水まで下りたところで雨が落ちてきました。今年は月2回の日帰り運転がきついので、月に一度一泊二日で泊まり込み、じっくりと作業を行う予定です。二日続けて雨が降ることもないだろうし、実体に見合う管理レベルを模索していこうと思います。どんどんよくなっていく森のガーデンを、ぜひご覧になって下さい〜

大嵐

  • 2016.12.03 Saturday
  • 05:43
わざわざこんな日に…と言われてしまうような、大嵐の中での上川出張となりました。久しぶりに乗る特急オホーツク。超老朽化している国鉄時代の車両をだましだまし使っているのは、早く廃止にしたいがためかな?と言わんばかりのJRの態度に、沿線自治体の怒りはますます燃え上がっていくことでしょう。
オホーツク

滝川くらいまでは普通の冬景色だったのに、深川を過ぎる頃から荒れ模様になり、旭川あたりから北は大荒れになってました。こりゃ帰りはどうなるかなぁ…と不安になるほど。
旭川

上川駅に着くと、横なぐりの吹雪で風上を向けないほど。あれっ?駅前の枕木花壇がないぞっ!と、かろうじて確認したけれど、あちこちに吹きだまりができてそちらに進めません。
上川駅前

短靴ではまともに歩けないので、わだちを伝いながら、ようやく駅前のラーメン屋『しばやま』にたどり着きました。今日は長い会議なので、少しでも元気を付けようと、めずらしくこってりしたごまみそラーメンを。
ラーメン
熱いラーメンを食べ終わって外を見ると、一寸先も見えないくらいの吹雪なので、こりゃとても役場までは歩けそうもなく、Mさんに車で迎えに来ていただきました…m(__)m

今年の森のガーデンの入り込みは、ガーデンショーの反動でかなり落ち込むだろうとは思っていましたが、その幅が予想以上に… ある程度原因が分かっている部分があるとはいえ、このままじり貧になる訳にはいかないので、スタッフ全員でしっかり情報を共有しながら、来年以降の戦略を立てていこうと、じっくりと話し合いました。いろんな意味で、来年は正念場となりそうです。
ガーデンのショップ部隊が除雪車に先導されて無事に下山できたというので、合流して夜のお疲れさま会へなだれ込みました。
宴会

相変わらず横なぐりの吹雪が続くので、調べてもらったら、ありゃ特急止まってるわ…ということで、旭川に家のある人に駅まで送ってもらうことに。高速も閉鎖になっているため、上野さんの車と一緒にそろそろと国道を旭川まで走りました。乗れたのは最終の特急なので、家に着いたのはシンデレラ状態。今年最後の出張は、長ぁ〜い一日となりました。

アキグミ

  • 2016.10.16 Sunday
  • 06:00
森のガーデンで驚いたことが一つありました。森の花園と森の迎賓館を繋ぐアプローチの下には、かつて駐車場を造るために山を削った法面が広がっています。ここに植えられたアキグミが、背丈を超えるほどに大きく育っていたのです。ガーデンの計画が持ち上がった時に、真っ先にこの広大な法面をどうするかが問題になりました。本当は埋めてしまいたかったのですが、補助金で整備したものは手がつけられず、やむなく緑化するしかないということに。
昔の法面
 (ガーデン計画着手前の法面の様子  2011.7.13)

ちょうど、国道法面に中低木を導入して景観の向上を図る仕事をやっていたことから、一番手間がかからず、しかも早く大きくなるものをということで、アキグミとエゾヤマハギとを植えることにしました。どちらも根粒菌を持っていて空中窒素を固定できるために、このような切土法面にはもってこいの材料でした。もう一つ、このような法面に大量の雪が積もると、積雪の固まりごと斜面をずり落ちていくクリープ現象によって、法面の樹木は引き抜かれたり折れたりしてしまいます。このため束になってそれを食い止めることのできる粘り強さが必要になり、その点からもアキグミは最適の素材だったのです。それがこんなに大きくなっていたのでした。
法面

アプローチ園路を通っているとこの法面は見えないし、たまたまこの横で仕事をして、法面を横から見たので気付きました。早いものでは真っ赤な実が鈴生りに付いているほどです。独特の渋みがあるので、みなさんには不評でしたが、トマトの10倍以上ものリコペンを含んでいるので、そんなに捨てたものではありません。もう少し寒さに会うと、渋みが抜けてとても甘くなるはずです。
アキグミ

滝野公園の天文台のすぐ下に、30年以上前に植えられたアキグミが大きな株になっています。ところが、この実を食べた野鳥によってタネが散布され、至るところにアキグミが生えてきてとても困っています。この法面が隠れてくるのはうれしいけれど、また困った問題が起きてくるのかと思うと、喜んでばかりはいられないでしょう。

最後の作業

  • 2016.10.15 Saturday
  • 06:01
昨日は森のガーデンの最後の作業日。昨年は早めに雪が降ってしまい、夏タイヤでガーデンまで上がることができず、ICに車を置いて迎えに来てもらいました。今年はそんなことにならないよう、ちゃんとタイヤ交換していたので、何ごともなく到着できました。数日前にかなりの雪が降り、まだ名残の雪が。
名残雪

ガーデンは16日が最終日なので、来園者もまばら。そんな中、迎賓館の園路脇に新たな植え込みを作ろうと、開墾することにしました。外周を通る作業用園路の際なのですが、歩き易いせいか意外と人が歩きます。でも土が硬くて乾くために、植物の生育が悪く、荒れてしまっていました。灌水装置を付ける必要はありますが、ちゃんと土改して、見栄えをよくすることにしたのです。カナテコやつるはしで土をほぐしていくと、寒さなんか吹き飛んでいきます。
開墾

そこにたっぷりと堆肥を混和して、しっかりと土壌改良しました。法面になっている分、植物を楽しむにはいい場所なのです。
堆肥の混和

予定していた区間は午前中に予定どおり完了。ここに植え込む植物を探しに、迎賓館の中を見て歩きました。まだ咲き残っているのはアスター類くらいですが、森のじゅうたんらしい彩りになってきました。旭川から毎度のように見に来てくれる方が、毎年どんどんよくなっていくのが楽しみです。また来年もがんばって下さいと激励されました。本当にありがたいことです。
アスター

二週間前に植え替えたメコノプシスは、根が落ち着いてきたのかとても元気に葉を広げてきていました。この調子なら来年たくさんの花を咲かせてくれることでしょう。
メコノプシス

お昼休みに事務所に戻ると、温かい豚汁を作ってくれていました。七味とネギをたっぷり入れていただくと、指先まで真っ赤になるほど暖まり、イモ餅もたっぷり入っているので、お腹が満腹に。温かい心配りに感謝です♪
豚汁

午前中はちらちら雪が舞うこともありましたが、午後からは天気が回復して晴れ間が見えてきました。今年は変な暖かさが続いたせいか、紅葉がほとんど見られないまま、急な寒さでいじけたようになっている木が多く見られます。きれいな紅葉をしているのはハウチワカエデくらいで、カンバ類の黄葉もあまりきれいではありませんでした。
晴れ間

あちこちから集めてきたレンゲショウマやキレンゲショウマ、トリアシショウマ、オミナエシ、エゾトリカブトなどをランダムに植え込んでいきました。種類をもっと増やしていけば、いろんな時期に楽しめる場所になりそうです。
植え込み

これで私の現地作業も終わりました。あとは12月に反省会と来年以降の作戦会議を残すのみ。昨年のガーデンショーの反動で、今年の来園者数はかなり苦戦をしているようですが、現場としては隅々まで植物の魅力を引き出せるように、これからもがんばっていかなければと思っています。まだガーデンの片付けやら球根の植え込み、そして冬囲いと、寒さの中での作業が続きますが、ガーデナーのみなさん、本当に今年もお疲れ様でした。
大雪の山並み

秋晴れのガーデン

  • 2016.10.01 Saturday
  • 06:05
こんな快晴の日に森のガーデンに来るなんて〜とみんなに言われてしまいましたが、本当にまぶしいばかりの秋晴れでした。まだ紅葉には少し早く、ヤチダモの黄葉が始まった程度でしたが、まだ花がかなり残っているので、のんびりと散策しているお客さんがそこそこ来園されてました。
快晴のガーデン

その中に、滝上から来ていただいた高橋武市さんが。先週の閉園後は、各地のガーデンや園芸屋さん巡りをしていて、いよいよここが最後だとか。先日行った時に、ハギの区別であれこれ話題になったので、私の仕事に合わせて確かめにやって来たのです。ハギの方はすんなりと決着が着き、あとは同じような群植の中から、どんな変異があるのかを見つけるコツをガーデナーに伝授したり、楽しそうに園内を散策されていました。
武市さん

ちょうどお昼になったので、二人でハヤシライスを食べながら、たまにのんびり見て歩くのもいいもんだなぁと、しばし談笑しておりました。オレのやりたいことは山ほどあるので、150歳まではがんばるとのこと。まだ折り返しだからなぁと笑っておりました。いつまでもお元気でいてほしいです。
記念写真

仕事の方は、メコノプシスのエリアの環境改善。道内のガーデンでは、最も栽培に適している環境を持っているのですから、将来にわたってここのガーデンの目玉にしておきたいのです。今年は、委託しているところの苗がお盆過ぎのの暑さで全滅してしまい、残念ながら補植をすることができなかったのですが、今ある株をいったん植え替えて、より鑑賞しやすくしようと改造することに。
メコノプシスの現状

園路に近いところに植えるために、隣に山草が植えられているところにも植えることに。そこが凹んでいるため、かなり客土を行いました。一昨年の秋、コテージを増築する工事で地山を掘削した時に、すごくいい土が出ていたので、ダンプで何台も保管しておいたのです。いわば「宝物のような土」なので、今後もこのような植栽の時には重宝することでしょう。
客土

写真を撮す人に踏み込まれないように、何らかの結界が必要なのですが、ロープ柵や竹の柵では不粋なので、多少幅はとりますが植物にしようと、ほかで余ってきたホスタ‘パトリオット’を持ってきました。ここのメコノプシスはグランディス種とベトニキフォリア種があるので、それもきちんと場所を分けて植え込みました。
配植

さいわい夏越しも冬越しも無難にできるので、来年にはしっかりとした花をお目にかけられるようにしていきたいです。
完成

そろそろ冬囲いの段取りもしていかなければなりません。ここは豪雪地帯なので、冬囲いにはかなり気を遣いますが、できるだけ手間を減らそうと、植物の成長に合わせてやり方を変えていってます。今まで1本ずつ縛っていた生垣も、これだけ大きくなってきたので、面で囲えるように変えることにしました。植木屋時代に、嫌というほど冬囲いには苦労させられたので、こういう時にはその経験が役に立ちます。
カツラの冬囲い

ガーデン通いも今年はあと一回。次はまたタイヤ交換しなければ来られないかなぁ?そんな時期になってしまいました。

今こそ旬の森のガーデン

  • 2016.09.20 Tuesday
  • 05:55
陽殖園の帰り道、当然ながら上川層雲峡ICで途中下車して、森のガーデンに向かいました。先月末に来て以来三週間経っているので、かなり雰囲気が変わっているだろうなと思って、正規のアプローチから見て行くことにしました。すると、おおっと思うほどの変わりよう。苦労して何度も植え替えたアクタエア(キミキフガ)やガウラがようやく持ち直し、相変わらず元気なアサギリソウに引っ張られて、なんとか見られるようになってきました。これで法肩(のりかた)に植えたミヤギノハギにもう少しボリュウムが出てくると、想定していたアプローチの雰囲気になって来そうです。
アプローチ

植物の生育が遅いものだから、どうしても地面が見えてしまうため、これを隠すものとしてバーズフットトレフォイル(セイヨウミヤコグサ)と、クラウンベッチ(タマザキクサフジ)という二種のマメ科牧草を昨年植えました。一年目は根粒菌を掴むのに時間がかかってさっぱりでしたが、二年目になると猛烈に元気が出てきて、たちまち地面を覆うだけでなく、回りの草にまで覆い被さってくるほどの旺盛さ。クラウンベッチはレンゲのようなやさしい花なので、結構人気があるようです。
クラウンベッチ

団体は上の駐車場でバスを降り、階段を下りて入り口に向かいますが、その途中の植栽の生育が悪くて見映えがせず、園内で余っている低木類を点在させました。足元はチップで覆っていたのですが、ここにもクラウンベッチを植えておいたところ、今年は一気に緑と花のカーペットに変身です。低木類はカラーリーフものが多いので、いいコントラストになりました。
低木

入り口の正面には、たくさんのカボチャのディスプレイが。町内の農家さんが、丹精込めて作ってくれたカボチャ類です。シカが囓ったものがありましたが、さすがにまずくて表面だけでした…
入り口

森の花園は花数が少し少なくなって、かえってちょうどいい感じ。咲いている花はくっきりと色の出た秋の花になっているので、私的には今が一番きれいな季節に感じます。
花園

ロサ・グラウカにもたくさんのローズヒップが付いており、ようやく植えられた木が落ち着いてきたことが分かります。ここまで来て初めて、それぞれの植物の魅力が現れてきたようです。
ローズヒップ

迎賓館へのアプローチもようやく落ち着いてきました。なぜか毎度雨降りの中、ドロドロになって何度も植え替えたりシラカンバを植えたりして、なんとかガーデンショーに間に合わせたばかりでしたが、やはり昨年の状態はまだ全然落ち着いておりませんでした。ガーデンショーが今年だったら…と、何度思ったことか。返す返すも残念な思いが募ってしまいました。
迎賓館アプローチ

森の絨毯では、いつの間にこんなにエゾノコンギクが増えてしまったの?これじゃ絨毯模様じゃなくて、安っぽいカーペットじゃないか!と、あきれてしまいました。ここに植えられているエゾノコンギクは、よほど場所が気に入ったのか、メチャクチャ増えていくし、草丈もとんでもなく大きくなるのです。こりゃまた模様替えが必要になりそうです。
森の絨毯

‘江戸絞り’を先頭に、いろんなハギを集めたコーナーも、ようやく株が大きくなって来ました。日に日に気温が下がっていくので、あと半月くらいが見ごろになりそうですが、ガーデン全体が昨年の数倍よくなっていると断言できます。今が旬の森のガーデンをぜひ堪能してほしいです〜
ハギコーナー

イケマの効能

  • 2016.08.30 Tuesday
  • 05:53
昨日のNHKの番組。戻ってからビデオを見ました。出演者がずっと後ずさりしながらしゃべるので、いつか転ばないかどきどきしてしまいました。本当に迎賓館の入り口まで、イケマのところまでしか到達できませんでした。それにしてもお堅いNHKの昼番組にしては、イケマの「効能」について、何となく匂わせていましたねぇ。(イケマについては以前にも掲載していますが、整理して再掲させていただきます。)

イケマはつる性の多年草。森のガーデンでは、園内至るところに生えているし、園を取り囲む熊よけフェンスが見苦しいので、あちこちに絡ませています。
イケマ

イケマ(Cynanchum caudatum)はキョウチクトウ科(旧ガガイモ科)の植物で、南千島を含む日本全土、中国大陸まで分布しているようです。(なんでキョウチクトウ科になってしまったのでしょうねぇ…) 属名のキナンクムとは、「犬を・殺すもの」という意味があり、植物体を傷つけると出てくる白い汁に、有毒物質が含まれていますが、これを舐めると犬が死ぬかどうかは分かりません。7月中頃白い小さな花が手まり状に開花し、たくさん咲くので結構かわいいです。よく見ると、旧ガガイモ科特有の肉厚の花冠と白い副花冠の組み合わせの花で、富丘西公園に咲くスズサイコの花にとてもよく似ています。
花

花が終わると、細長いオクラのような果実がぶら下がります。これが熟れると白い毛の付いた種子が飛散しますが、その前に採種したものを漢方では羅摩子(らまし)といい、滋養強壮の効果があるとされています。白い毛も止血に使われるとか。
果実

イケマには、肥大した大きな根があります。これには偉大な霊力があるとされており、イケマという名もアイヌ語で、アイヌ名がそのまま和名になったのは、多分これが唯一の例かと。「それの・足」という意味で、畏れ多くて「神の」とは言わなかったものです。
根

「コタン生物記」(更科源蔵/光著、法政大学出版局、1976)から少し要約しながら、紹介することにしましょう。
この根を乾かしたものは、着物に縫い込んだり、輪切りにして首飾りを作って首にかけたりした。家の入り口や窓の上に差し込んでおき、噛んでで入り口に向かって吹きかけると病魔が入ってくるのを防ぐことができた。海に漁に出かけて時化に遭った時や、濃霧に巻かれて方角を見失った時、トドやカジキを銛で突いて暴れられた時など、これを噛んで吹き付けると、人間を窮地に陥れている魔物たちの魔力を弱めることができると信じられていた。

そこで問題の特殊な「効能」ですが、『・・・嫌いな亭主の褌をこれをつけた水で洗うと、それきり役に立たなくなるともいわれている。さらにこれで男根を叩かれでもしたら、生涯ものの役に立たなくなると・・・』などと書かれています。こんな使われ方をするとは思えませんが、この根を乾かしたものを小さく切ってお守りを作り、森のガーデンらしい土産物を作れば?と言っているのですがねぇ…(^^;)

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