坊ちゃん列車
- 2023.11.18 Saturday
- 05:45
運転手不足でバスの減便や廃止がニュースを賑わしていますが、松山の市内を走っている坊ちゃん列車が、11月3日から無期限で運転休止になっているとのニュースを見つけました。
運行している伊予鉄道のHPを確認すると、ずいぶんあっさりと1行の社告が載っているだけ。素っ気ないものです。この列車は2編成あり、松山市駅前で方向転換を人力で行わなければならないため、それぞれに3人乗らないと運行できません。でも運転手は1人だけだと思うのですが。
外観は本物そっくりに復元されていますが、もちろん蒸気機関車ではなく、中身はディーゼルエンジンを積んで駆動しています。煙突からは水蒸気を出し、シュッシュッポッポというドラフト音はスピーカーで流しているだけですが、普通の電車に混じってこれが走ってくると、誰もが振り返ってしまいます。
モデルになった機関車はどちらもドイツのクラウス社製ですが、煙突や窓の形が微妙に違っています。道後温泉前から松山市駅前までの区間と、車庫のある古町(こまち)に行く路線の二系統が運転されていました。一度しか乗っていませんが、びっくりするほど狭い客車で、漱石に「マッチ箱のような」と言われたはずでした。
伊予鉄道が開業したのは古く、1888(M21)に松山・三津浜間が開通しています。現存する私鉄としては南海に次ぐ古さの鉄道で、なんでこんな田舎町に鉄道を走らせようと考えたのか不思議です。道後温泉までは別の会社が路線を作りましたが、のちに合併して城の周りを回れる環状線の一部になっています。社章は昔からこれで、伊予なのでイが4つ組み合わされているのです。
ドイツのクラウス社製の機関車は、東京の刺賀商会が輸入したので、プレートにはそのようになっています。その1号車が鉄道記念物に指定され、梅津寺(ばいしんじ)公園に静態保存されていました。何度か行きましたが、誰も見に来る人がなく、ちょっと寂しい状態です。
でも保存状態は素晴らしく、いつもピカピカに磨かれていて誇らしげです。走っているレプリカの方は全然磨かれていなくて、ちょっとかわいそうな状態でした。松山の町をこれが走っていないのは寂しいので、一日も早く復活してほしいです。
運行している伊予鉄道のHPを確認すると、ずいぶんあっさりと1行の社告が載っているだけ。素っ気ないものです。この列車は2編成あり、松山市駅前で方向転換を人力で行わなければならないため、それぞれに3人乗らないと運行できません。でも運転手は1人だけだと思うのですが。
外観は本物そっくりに復元されていますが、もちろん蒸気機関車ではなく、中身はディーゼルエンジンを積んで駆動しています。煙突からは水蒸気を出し、シュッシュッポッポというドラフト音はスピーカーで流しているだけですが、普通の電車に混じってこれが走ってくると、誰もが振り返ってしまいます。
モデルになった機関車はどちらもドイツのクラウス社製ですが、煙突や窓の形が微妙に違っています。道後温泉前から松山市駅前までの区間と、車庫のある古町(こまち)に行く路線の二系統が運転されていました。一度しか乗っていませんが、びっくりするほど狭い客車で、漱石に「マッチ箱のような」と言われたはずでした。
伊予鉄道が開業したのは古く、1888(M21)に松山・三津浜間が開通しています。現存する私鉄としては南海に次ぐ古さの鉄道で、なんでこんな田舎町に鉄道を走らせようと考えたのか不思議です。道後温泉までは別の会社が路線を作りましたが、のちに合併して城の周りを回れる環状線の一部になっています。社章は昔からこれで、伊予なのでイが4つ組み合わされているのです。
ドイツのクラウス社製の機関車は、東京の刺賀商会が輸入したので、プレートにはそのようになっています。その1号車が鉄道記念物に指定され、梅津寺(ばいしんじ)公園に静態保存されていました。何度か行きましたが、誰も見に来る人がなく、ちょっと寂しい状態です。
でも保存状態は素晴らしく、いつもピカピカに磨かれていて誇らしげです。走っているレプリカの方は全然磨かれていなくて、ちょっとかわいそうな状態でした。松山の町をこれが走っていないのは寂しいので、一日も早く復活してほしいです。