やっぱり…

  • 2023.11.11 Saturday
  • 05:50
9月26日に山の手の山際で親子のクマが出没して大きくニュースになりました。毎朝盤渓まで峠を越えていたけれど、ここに出ると危険なので、翌日から仕方なく冬のコースである動物園方向に山を下ることになりました。その後出没情報はほとんどなく、奥山に帰ったかな…と思っていたら、6日にまた同じ地域に親子グマが現れたのです。ドングリは全然生っていないけれど、オニグルミやクリは一杯落ちているので、それらを食べていたのかもしれません。

山の手

そうしたら翌日の7日に、盤渓に行く峠の手前にあるお寺の前で、クマが目撃されたとのニュースが。やっぱり避けていて正解でした。ここは3年前に遭遇したところから100mくらい下がったところで、以前から何度もクマが確認され、まだ看板が残っているところです。あの恐怖が身に沁みているので、危険の回避は絶対条件になっています。

大乗院

山の手のクマがこちらまで来たのかは分かりませんが、このくらいの距離であれば十分に行動範囲内でしょう。もしそうであれば、私の家(赤い)のすぐ裏をごそごそしている可能性は十分にありそうです。かみさんには、私なんかゴミ出しに行くのも怖いのに、よく真っ暗なうちから出歩いていて大丈夫なの?と言われています…(^^;) まさかクマ鈴付けて走れないし、怖いもの見たさ半分で毎日出かけていますが、いつになったらお腹一杯になって冬眠してくれるのでしょうねぇ…

出没情報3

外来ナメクジ

  • 2023.07.01 Saturday
  • 05:39
昨日は久しぶりの雨の後なので、夜明けの空気がしっとりして気持ちよかったです。こんな雨上がりには、きっと大変だろうなと思っていたら、さっそくカタツムリが車道に這い出ていました。これをつまみ上げて山の中に返していくのです。
上がり口

円山の方から道端の草刈りが進められていたので、そろそろ来る頃かな?と思ったら、ちょうど草刈りが入っていました。トラフが見えないくらい草が伸びていて、車道を走るのはけっこう危なかったのです。
草刈り

草刈りが途中で止まっていたのは、きっと昼過ぎから大雨になったので中止になったのでしょう。お寺さんのところまでで5個くらいカタツムリを救出しました。多い時には20個近くも助けたので、今にカタツムリから恩返しされるかな?
カタツムリ

そんなことを考えながら峠を越えて盤渓側に入ると、盆地になっているのでしっとりともやに覆われていい風景でした。この辺りは毎度シカに遭遇するところで、今年も出くわしています。
峠

汗だくになって峠から下りてきて、再びお寺さんのところまで来たところで急ブレーキ。こいつがいたのです!!実は前回雨が降った半月以上前にも、この場所でこれを見つけました。その時はスマホは持っていなかったので写真が撮せませんでしたが、よく見ると辺りには何匹も這っていて、大きなものでは10cmを越えています。
ナメクジ

これはマダラコウラナメクジという外来種の巨大ナメクジで、2012年に円山公園で発見されて以降、道内に急速に分布域を拡大しているそうです。盤渓でも話題になっているそうだし、家の近くでもかみさんが見たことがあるとか。いやはや気持ち悪いものが侵入してきたものです。見つけ次第駆除していかなくては。

フィールドサイン

  • 2023.01.07 Saturday
  • 05:38
今日は満月(ウルフムーン)なのに、残念ながら西の空には雲がかかって拝めませんでした。数日前江別から北の方は相当な雪が積もったようですが、中央区は相変わらず雪の少ない天気が続きます。それでも一日おきくらいにうっすらは積もっているので、朝一番に足跡を付けるのは気持ちのいいもの。宮の森中学を過ぎてしばらくの区間(赤い線の太いところ)は左に山が迫り、そこからいろんな動物が下りて来るので、点々と小さな足跡が残されています。
マップ

ほとんど毎日のように足跡があるのはキタキツネ。イヌとよく似ていますが、イヌの場合は必ず飼い主の足跡とセットになります。キツネの足跡はあまり乱れないで、とことことリズム良く歩いている感じが多いです。
キツネ
 (「北海道 野生動物の痕跡を読む」 エコ・ネットワーク編、北海道新聞社発行、1994より)

数日前に初めてノウサギの足跡を見つけました。よく天敵のキツネがうろちょろしているのに出てきたものです。ノウサギの足跡は大きく指が開くので間違えていないでしょう。こんなところで拝めるなんて、ちょっと興奮しました。
ノウサギ
 (「北海道 野生動物の痕跡を読む」 エコ・ネットワーク編、北海道新聞社発行、1994より)

大晦日の白昼に、円山西町でヒグマが目撃されてびっくりでした。秋にあまり食べられなくてお腹が空いて冬眠できないのでしょうか。ここだとすぐ近くの山に逃げ込んでいるので、いつも通る道に出てくる可能性は0ではありません。こんなでかい足跡を見つけたら、さてどうすればよいのでしょうかねぇ…(^^;)
ヒグマ
 (「北海道 野生動物の痕跡を読む」 エコ・ネットワーク編、北海道新聞社発行、1994より)

ピーちゃん

  • 2021.02.18 Thursday
  • 05:48
昨日の昼はおか田まで歩いて行き、まだすいている時間なので窓際で食べていました。するとヒヨドリの群れがバサバサッと下りて来て、しばらく騒いでいました。多分壁にくっついているナツヅタの果実がないか探していたのかも。今年はびっしりとなっていたので、年末くらいまで干しブドウのようにくっついていたのですが、もう食べられたのか落ちてしまったのか、ほとんど残っておりません。
ヒヨドリ1

群れがいなくなって静かになったと思ったら、庭の中にあるバラの枝に、一羽のヒヨドリがじっと止まっているのに気付きました。群れない変わり者がいるのでしょうか。
ヒヨドリ2

今から10年くらい前までは、自宅の窓の外にあるエゾヤマザクラの枝に、ザルに入れたパン屑や、針金を引っかけたリンゴを吊していました。我が家は斜面の中腹に突き出しているので、よく目立つのでしょう。ヒヨドリは10羽くらいの群れでやって来て、あっという間に食い尽くすのです。
群れ

午後にはたいてい静かになっているのですが、日曜で家にいる時に、窓のすぐ側に一羽のヒヨドリが毎度じっと止まっているのです。少しパン屑入れてやると喜んで食べていき、私の姿を見付けると餌をねだるようにホバリングしてくれるのです。ピーちゃんと名付けていたけれど、ピーちゃん1号や2号がいたのかもしれませんが、あれはかわいかったなぁ。
ピーちゃん

ミヤマカケスもたいてい5〜6羽の群れでやって来て、ギャーギャー大騒ぎしていなくなりますが、これは慣れることはありませんでした。
ミヤマカケス

もう一羽印象的なのが、ちょっと太っているツグミで、毎度空っぽになったザルの中に座り込んで、しばらくゆらゆら揺れているのです。野鳥にも個性的なのがいるのかもしれません。
ザルツグミ

10年近く餌やりを続けていたのですが、2012年にこまめがやって来て、鳥を見付けると窓際で大騒ぎするようになると、寄りつかなくなってしまいました。ふとそんなことを思い出してしまいましたが、ちょっと寂しいですね。

紙魚(しみ)

  • 2021.02.17 Wednesday
  • 05:56
事務所内には、置けるだけの本棚があちこちにあるのですが、一番日当たりがいい居間に置いている本棚の本が、背文字がかすれるものが多いのです。先日の「庭のロープワーク」もかなりかすれているし、並びの本もかすれがひどいのです。

背文字

下の方の著者名はもっとひどく、軒並みやられています。ここは一番上の段なのに、どうして被害が激しいんだろう?この事務所を開いてまもなく18年になりますが、多分10年くらい前に初めて気がつきました。別に虫がいるわけでもないし、一番日当たりがよくて乾燥しているので、ナメクジが来るわけないしなぁ…と思っていたのです。

食害

トイレと洗面所は、全く日が当たらない奥にあるのですが、そういえば何か小さな虫が時々ちらっと走るのは見ていました。なかなかすばしっこくて捉まらなかったのですが、昨年ようやく洗面台にいるのを追い詰めて写真を撮すことができたのです。

紙魚

虫はまったくの専門外なので、なかなか分からなかったのですが、そういえば紙を食べる紙魚(しみ)という奴がいたなと調べて見ると当たりでした。ヤマトシミとセイヨウシミがいて、最近は外来種の方が多いとありますが、色からすると在来種のヤマトシミのようです。

分類
  (Wikipedia より、以下同)

洗面所からかなり離れているし、日当たりがよくて乾燥している本棚周りでは、これまで全く見たこともないのに、なんでこの本棚のものばかり食べられるんだろう?もっと湿度の高いところに本が一杯あるのになぁ…?

生態

出版社によって違うとも思えないけれど、澱粉のりなんて今でも製本に使っているのかなぁ?RC造の建物でも、きっといろいろすき間があって、下から這い上がってきているのかもしれませんが、殺虫剤も使えないし、本当に困ったものです。

アリ対策

  • 2020.12.20 Sunday
  • 05:48
大雪森のガーデンから、今年の来園者アンケートの集計結果が送られてきました。いいところ、悪いところ、足りないところなどを知るためには、アンケートを取ってお客様の意見をしっかり聞くことが大切なので、昨年から実施してもらっています。それについてはまた別の機会に紹介したいと思いますが、この中で思わず苦笑いしてしまったのが、「悪いところ」に付いて書いていただいたフリーアンサーの中に、アリのことがたくさん出ていたことでした。

アンケート

7月に行った時に、ハギの調子がよくなくて、株元にアリの巣がびっしり作られると、芽の伸びが著しく悪くなるとのことでした。そのアリが園路にたくさん出てくるので、お客さんにも評判が悪いというのです。
アリの巣

実は滝野公園でも、花人の隠れ家のペーブに至るところにアリの巣ができてしまい、いくら薬を撒いても全然効果がないと相談されていました。その時には、植物がないところなら熱湯入れれば?なんて答えていたのですが、植物の根元ならそんな訳にもいきません。
滝野公園

農薬でないもので、なにが一番効果があるのかいろいろ調べて見ると、ホウ酸が効果的だとありました。ホウ酸なら安く手に入るし、子どもが触っても塩と同じようなものなので毒性はありません。
ホウ酸

ただし、その与え方が難しそうでした。このHPを見ても、ホウ酸と砂糖を1:1で混ぜ、少しの水を加えて練ったものを段ボールの切れ端に塗って、それを巣の近くに置くのだそう。ところがアリの種類によってネバネバの程度の好みがあるらしく、はずすと全く効果がないというのです。

ホウ酸砂糖水

森のガーデンでもやってもらいましたが、やはり全然寄ってこないのだそう…(>_<) 山の中のアリだから、ホウ酸なんて知らないのか!なんて言ってみてもどうにもならなくて、来シーズンまでに解決しなくてはいけません。大きな宿題になってしまいました。
効果なし

クマに遭遇!

  • 2020.07.27 Monday
  • 06:05
昨日の朝も、4時に起きて盤渓に向かってのろのろ走ったり歩いたりして坂道を進んでいきました。大きな寺院を過ぎ、数年前に完成した納骨堂の横を通り過ぎた時に、右側にある家(現在は事務所として使用?)の引き込み道路からクマが出てきて、反対側の繁みに走り込みました。生のクマをこんなに間近に見たのは初めてで、筋肉質の背中がゆさゆさ揺れる姿が見事でした。斜めに横切ったのでこちらには気がつかなかったようですが、あと10秒ずれていたら背中から襲われていたかもしれません。
詳細図

昨年の南区の騒動ほどではありませんが、この辺りもしょっちゅう熊が出没しています。昨年の9月にも、寺院のあたりで目撃されたとの看板が今でも残っていますが、それなりにクマと共存している地域だと思っています。
クマ看板

先日ニュースでも大きく報道されたのは、家よりやや北に寄った聖心女子学園の近くのようでした。あそこの辺りは昨年も目撃情報があったようです。
7/23ニュース

23日に目撃されたクマが、家の裏にある奥三角の山の中をうろうろしていて、盤渓から藻岩山の方に移動していったものでしょうか。この時期にはそんなに食べ物があるのか分かりませんが、山際にたくさんある家庭菜園などを荒らし始めると、味をしめて居座る可能性もありそうです。
広域図

最近特にひどくなっているのが、道路へのゴミ捨てです。コンビニでゴミが捨てにくくなったものだから、車内のゴミをポンポン捨てるバカはしょっちゅういるのですが、最近は大きな家庭ゴミを捨てていく大バカが増えているのです。今はカラスのゴミあさりで済んでいますが、クマが荒らし始めるのはとても危険です。こういう大バカこそ真っ先に捕獲して処分してほしいものです。
ゴミ捨て

さすがに気味が悪いので車で盤渓まで行き、交通量の多い道路脇を走ってきましたが、歩道が整備されているとはいえ大型車の多い道路は気持ちのいいものではありません。しばらくクマの動向を見極めて、早く復帰したいです〜

雪虫?

  • 2019.10.25 Friday
  • 05:46
日曜日の午後、稲穂ひだまり公園でのイベントをやっている時に、雪虫がひどくて…と書きました。その2日後のニュースで、函館では「雪虫の仲間ですが…アブラムシで視界かすむ 函館で大量発生 市民うんざり」という記事が。確かに雪虫だと思っていたけれど、そういえば白いワタが付いていなかったなぁ…と改めて気付きました。

函館市内には、八幡(はちまん)通など各所にケヤキがたくさん植えられています。なので市街地に大発生しているのなら分かるのですが、この記事の写真は「函館市川汲(かっくみ)町」となっており、山の向こう側でかつての南茅部町の一部です。こんなところにケヤキがたくさん植えられているのでしょうか??

函館
 (道新WEBから拝借…m(__)m)

ケヤキフシアブラムシは、札幌の町中では毎年かなりの発生が見られます。大通公園や中島公園、円山公園などの大公園には、たくさんのケヤキが植えられていて、かなりの大木になっており、毎年10月半ばになると、いずこからやってくるのか、大量のアブラムシが樹肌を覆い尽くしているのです。
ケヤキ

今月6日に行った中島公園見どころ探訪ツアーでは、一週早めたのでいないかと思いきや、もうアブラムシがたくさんくっついていました。確かに気持ち悪いほどの数ですが、それでも向こうが見えないほどの発生になったことはありません。手稲あたりで、ケヤキが植えられているのを見たことがありませんが。
羽根虫

雪虫は、正式にはトドノネオオワタムシといい、春から夏はトドマツの根から樹液を吸っていて、冬近くになるとヤチダモの木をめがけて飛んでいきます。ヤチダモ以外には、アオダモやハシドイにも付くようですが、そこで産卵して冬を越し、春になると孵化して何世代かすごして羽根のある虫に変身し、またトドマツをめがけて飛んでいくのです。これと同じくケヤキフシアブラムシでは、夏はササの根に寄生しているものが、この時期に羽化してケヤキをめがけて飛んでいくのです。森林総研九州支所のページに詳しく書かれていましたので、引用させていただきます。

森林総研

この時期大発生して騒動になるけれど、ケヤキフシアブラムシの場合には、夏の方が迷惑度は高まります。ケヤキの幹で孵化した幼虫は、葉の裏から吸汁することにより葉に虫こぶを作らせ、その中でたくさんのアブラムシを育てるのです。このため葉に気持ち悪いほどの虫こぶがつき、ちょうど夏のビヤガーデンの時期に、ぼとぼととテーブルに落ちてくるのです。今の時期に、幹に石灰硫黄合剤をかけてしまえば退治できるのですが、町中では散布できないのだそう…
虫こぶ

いつまでも飛び回る訳ではないので、来週には収まってくれるでしょうが、もともと自生のないケヤキでもこんな騒動を起こすようになったのですね。

さっぽろ野鳥観察手帖

  • 2019.09.05 Thursday
  • 05:44
素晴らしい本がでました!!野鳥図鑑はいろいろと持っているのですが、気合いを入れて覚えようとしないものだから、いつしか本棚の肥やしに・・・(>_<) 山の鳥から海の鳥までぎゅうぎゅう詰まっているせいか、目指すものが探せなくてなかなか身につきません。植物だとすんなり頭に入っていくのに、私にとっては、鳥はなかなか手強いのです。ところがこの本は、札幌近辺で観察できる123種に限定していることと、その解説がとても分かりやすいのです。

表紙

この本を出した河井大輔さんは、自然系のライターとしてたくさんの本を出されており、最も使われている「北海道野鳥図鑑」(亜璃西社刊)も執筆されています。北海道のバーダーにとってはバイブル的な存在でしょう。
道新記事
 (どうしん電子版より拝借…m(__)m)

この本の特徴は、「写真集のような図鑑」とコピーにあるように、さまざまな角度から写されている素晴らしい写真によって、それぞれの鳥たちが手元にいるように特徴を理解することができるのです。
見出左見出

しかし、この本は写真集ではありません。筆者の豊富な経験からにじみ出る解説により、なるほどそうだったのか!と、目からうろこが落ちまくること間違いなしです。レイアウトの見本として、近年人気のエナガを挙げておきます。

エナガ1

道内にいるシマエナガは、顔が真っ白なのに対し、本州以南にいるエナガは顔が黒いのですね。黒かったらこんなに人気が出なかったかもしれません…(^^;)
ともあれ、この本は一見の価値があります。よく目立つ表紙なので書店でもきっと目立つことでしょう。ぜひ手に取って内容を確認して下さい。手元に置いておく価値があることが、すぐに分かるはずです。

エナガ2

河井さんは、昔よく環境調査を手伝って頂いてたのですが、昨年春に突然連絡があり、事務所までやって来てくれました。そういえばしばらく音沙汰がなかったと思ったら、青森の奥入瀬渓谷で「奥入瀬自然観光資源研究会 」を作って活動されていたとのこと。札幌に戻って来ていろいろ情報を集めていたら、私のことがあれこれ引っかかったとのことでした。河井さんから宿題を出されているのに、ほったらかして心中穏やかでないところへこの本が送られてきました。宿題をやり残して二学期になってしまい、気持ちが思いっ切りブルーになった子どもの心境がよ〜く分かります。この宿題はいつになったら片付くのでしょうねぇ…(>_<)

クマ騒動

  • 2019.08.11 Sunday
  • 05:35
滝野公園はクマ騒動で4週間近く閉園を余儀なくされましたが、再開されてから順調に来園者も戻っているらしく、あとわずかな夏休み期間に、少しでも入園者を増やしたいところです。ところが、同じ南区でも藤野から簾舞(みすまい)にかけて、連日のようにクマの出没情報が飛び交っています。住宅地に侵入し、長時間居座って家庭菜園を荒らしまくるいうのは、札幌では初めての騒動ではないかと。
藤野のクマ
 (朝日新聞DIGITALから拝借…m(__)m)

これだけ堂々とのし歩き、クラクションなんかに慣れてしまえば、ますます味をしめて問題グマになってしまいそうです。箱わなで捕獲を目指すそうですが、このご近所の方は恐ろしくて昼間でも出歩けないことと思います。一日も早く騒動が収まることをお祈りします。

家庭菜園
 (北海道新聞WEBニュースより拝借…m(__)m)

それにしても、今年の南区の出没情報は異常に多く、ほかの区では軒並み1、2件しかないのに、南区だけが突出しています。真駒内などは最近収まっているけれど、広範囲に無数の出没情報がちりばめられ、最近は○で囲った藤野・簾舞地区集中しています。このあたりで一体何が起きているのでしょうか?

南区のクマ

実は、我が家の近所にも出没情報がありました。あまりニュースにはなっていないようですが、7月28日に我が家から300mほど離れた所で、親子のクマが目撃されたそうです。昨日も雨がぱらついていたので、いつもの盤渓方向をあきらめ、雨天練習場にしている小別沢トンネルに向かいました。その道の脇が目撃場所なので覗いてみましたが、クマの親子には遭遇しませんでした。かつてこの裏山にクマが居着いてしまったことがあり、その時はかなり大騒ぎになったけれど、もう一度このあたりで目撃情報があれば、本気で警戒しなければならないかも。(星印が我が家です。)
近所のクマ

200万都市でこれだけクマが騒ぎになるのですから、自然が豊かな証拠ではあるけれど、道東のように飼い犬が次々と襲われたりする被害が出ないことを祈るばかりです。

ネズミの食害

  • 2019.04.29 Monday
  • 05:44
昨日の暖かさで、すぐ下の町内会まで桜前線が上がってきましたが、我が家の小春桜はまだつぼみのまま。今日も20℃になるのであれば、夕方までに開いてくるでしょうか。昨日の円山は、花見と動物園でどこも大渋滞。あんな所で何時間も待っているくらいなら、離れた所に車を置いて、地下鉄から歩けばよいものを。本当に理解しがたい渋滞です。

3年前に、庭に黄花カタクリを植えたことがあります。雪融けと共に大きな葉を開き、つぼみが上がってきたので、これは楽しみだと思っていたら、ある朝葉がすべて食いちぎられており、翌日にはすべて消えてしまったことがありました。その時は、これまでもチューリップをやられたこともあったので、またカラスのいたずらだろうと思っていたのです。

昨年圃場の植え替えをやったら、黄花カタクリの球根がたくさん余ったので、また家に植えてみようと少しもらってきました。今度はカラスにやられないよう、テグスを買ってきてしっかり囲っておいたのです。
黄花カタクリ

そうしたら、テグスの効果もまったくなく、ほとんどの葉が食いちぎられていたのです。テグスの下に嘴を入れて食いちぎったのかと思いました。
被害

そうしたら、すぐ横にある土留めの枕木の穴の中や前に、食いちぎられた葉が点々と置かれているのです。ありゃ?これはネズミの仕業じゃないのか?と。ネズミと言っても、樹皮を食害するエゾヤチネズミではなく、アカネズミではないかと。
ネズミの食害

そこでさっそく鳥もち式のネズミ捕りを買ってきて、建物に沿ってしかけておきました。ネズミは必ず壁際を移動する習性なので。
ネズミ取り

そうしたら2日目にかかりました。間違いなくアカネズミです。可哀想だけれど、あんまり庭のものは囓らないでね〜と南無南無しました。
捕獲

家の北側では、わなにかからないのに、死んでいるネズミもおりました。非常に気が小さくて、びっくりすると心臓が止まって頓死すると聞いたことがあります。何かに驚いたのでしょうか。
頓死

でもアカネズミは行動範囲がものすごく広く、庭の中だけで取り尽くすことなんかできません。でもその後は被害がないので、とりあえず危険信号は発信できたのかもしれません。そういえば、雪解けの庭に小さなくぼみがたくさんあったのが、ネズミの掘り跡だったのでしょう。今年はチオノドクサが1輪も咲かなかったので、みんな食べられてしまったのかもしれません。山の隣に住んでいるので、こんなことは仕方のないことなのでしょう。
口直しに、お昼に満開になったカウフマニアナ系チューリップの写真をご覧下さい〜
口直し

生き物ミニ図鑑

  • 2019.02.07 Thursday
  • 05:49
札幌市が発行した、『さっぽろ生き物ミニ図鑑』が送られてきました。これは昨年実施された「さっぽろ生き物さがし」の結果をまとめた小冊子です。
  表紙

生き物とあるので、野鳥、昆虫、植物、水辺の生物としてカエルや魚類などが、分かりやすく整理されています。うちの子供たちなら、クワガタの見分け方はお手のものでしたが、どこがポイントなのかを正確に示してくれていました。
クワガタ

以前話題にしたセミについても、見開きでコンパクトにまとめられており、大変見やすくなっています。
セミ

なんで私のところに送られてきたかというと、スズランの見分け方をアドバイスしたのでした。この生き物さがしは2015年からやられていたのですが、札幌市のシンボルフラワーであるスズランはカヤの外。2年前に富丘西公園で新聞の取材を受けたときに、そのあたりをチクチクと指摘したのです。「より保全を優先すべき絶滅危惧種がほかに多くある」として、市内全域の調査を行うことは考えていない。という市に対し、「レッドリストに載せるからには、市内の自生状況をきちんと調べ、群生地が見つかれば保全する方法を考えるべきだ」と指摘していたのです。
スズラン

ところが、市内にはドイツスズランはたくさん植えられているけれど、自生のスズランを目にすることはまずありません。双方の見分け方は、花がなくても葉の裏を見れば一目瞭然、ドイツスズランの葉裏はテカテカと輝き、スズランの葉裏は光沢がなくざらっとしているのです。これを元に市民調査員の方にも全市で探してもらったのですが、やはり情報はほとんどありませんでした。
比較

かつては市内至る所で見られたというスズランは、都市化の波に呑み込まれ、本当に姿を消してしまったのです。富丘西公園以外には、もみじ台近辺でわずかに数株が見つかった程度。こんなに生物種の存亡基盤は脆弱なものなのでしょうか。改めて考えさせられてしまいました。

クマゲラの来訪

  • 2018.08.06 Monday
  • 07:34
ブログをアップしてから、朝食の仕度をしながらリンゴをむいていると、背中の方で甲高く「キョィ〜〜ン、キョィ〜〜ン」と耳慣れない鳴き声が。何が来ているのかと思ったら、目の前の小春桜にクマゲラがやって来て、目が合ってしまいました。あわててカメラを取り出してみると、その奥のカツラに移動して、しきりに樹皮をつついています。
クマゲラ1

クマゲラのドラミングはしょっちゅう聞いているし、7〜8年前には、小別沢トンネルの上の自然歩道で、2mくらいの至近距離で見たこともありましたが、我が家にやって来たのは初めてではないでしょうか。おいしい虫が見つからなかったのか、数分で移動していきました。嬉しいやらびっくりの出来事でした。
クマゲラ2

山の水族館

  • 2018.02.10 Saturday
  • 05:59
温根湯には、最近賑わうようになった山の水族館があります。山の中なので、淡水魚だけを集めた小さな施設ですが、水族館のカリスマプロデューサーである中村元(はじめ)氏によるリニューアルによって、劇的に大人気施設に生まれ変わったのだそうです。閉館までに間に合うというので、講習が終わってからすべり込みました。

ちらし

10年前にここのすぐ裏でフラワーマスターの講習会をやったことがありましたが、まだリニューアル前だったことから、水族館があったことすら知りませんでした。なにせそれまでの入館者が最大でも年間2万人だったのに、2012年に移設してリニューアルしたとたんに、2週間で2万人、一年間で30万人も入ったのだそう…)^o^(
最大の目玉がこの『滝壺を見上げる水槽』です。
滝壺水槽

湾曲したアクリル水槽の下に入ると、本当に水の中にいるかのように魚が躍動しています。規模は小さいけれど、これまでの水槽とは全く違う視点を提供してくれるので、これで一気にフィーバーしたようです。
見上げる

滝壺水槽が日本初なら、『川が凍る水槽』はなんと世界初なんだと!!そんなものかなぁ…?と思ってしまいますが、これは真冬以外に来てもピンと来ないでしょう。結氷したのが1月5日と書いてあったので、約一ヶ月で10cmほどの氷が張ったのですが、静水ではないので意外と凍りにくいのかもしれません。滝壺水槽とは異なり、動きが少ないので今一つ感激は薄いですねぇ…(^^;)
川が凍る水槽

もう一つの目玉が、巨大魚イトウが群れをなして泳いでいる大水槽。イトウそのものは珍しくないけれど、この水族館の水槽には温泉水が入れられていて、「美肌効果」を発揮しているとのこと。よく壁にぶつけて傷だらけになっている魚を見ることがありますが、この「魔法の温泉水」にはそれを治癒する力や、成長が通常の二倍にもなるという素晴らしい効果があり、1mをメール越える肌のきれいなイトウがうようよ泳いでいる姿には圧倒させられました。
イトウ

世界の淡水魚コーナーはあんまり興味がないので、さらっとしか見なかったら、あっという間に入り口に戻ってしまいました。他に誰もいなかったので、よけい早く回ってしまったようです。入り口で見逃していたのが解説のパウチ。
解説シート

飼育員の手書きの説明がぎっしりと書かれており、A3版の表裏で4枚組8ページもありました。ガーデンのような広い場所では使えないけれど、このような施設ではセルフガイドで回って行くのも効果的だし、親が子どもに読み聞かせれば、きっと楽しい記憶になってくれそうです。
パウチ

壁に飼育員のプロフィールが貼られていました。道内各地や遠く関西、名古屋など、いろんなところから集まって来た、魚好きの方たちの熱意が感じられます。
スタッフ

正式名はいまだに「おんねゆ温泉 山の水族館」のままだけど、中村さんは「北の大地の水族館」を主張して折り合いが付かず、併記されたまま今に至っているとのこと。ホームページだけでもかなり楽しめますので、ぜひご覧になってください。

ヒヨドリ

  • 2018.01.19 Friday
  • 05:45
事務所のあたりは、比較的緑も多い住宅地ですが、飛んでくる野鳥は多くがカラスかスズメくらい。昨日珍しくヒヨドリが数羽止まっているのをみて、懐かしく感じてしまいました。
ヒヨドリ

6年前に猫の‘こまめ’がやって来たので、野鳥が寄りつかなくなりましたが、自宅はほとんど山の中といったところなので、窓の目の前にたくさんの野鳥がやって来てました。中でもヒヨドリは最も数が多く、枝にリンゴやパンくずを入れたザルを掛けていたので、時折数十羽の群がやってくることもありました。
群

10年ほど前はそんなに忙しくなく、日曜の昼間など窓際の椅子で新聞を読んでいると、すぐ目の前でホバリングしながら「ザルが空っぽだよぅ」といわんばかりに訴えていることもしばしば。お腹が一杯になると、じっと枝に止まって昼寝をするほどで、勝手にピーちゃんと名付けてかわいがってました。(ピーちゃんが何羽もいたかもしれませんが…(^^;))
ピーちゃん

ヒヨドリだけでなく、ツグミもよく来ていました。こちらの方がちょっと丸っこく、パンを食べてよくザルに座って一休み。風に揺られながら昼寝していることもあったくらいです。
ツグミ

年によっては、ミヤマカケスが頻繁に来る年もありました。体が大きいし、鳴き声がけたたましいので、他の野鳥は逃げてしまいますが、ガラス越しとはいえ、ほんの1mくらいの距離で眺められるのですからとても楽しみでした。
カケス

そんな楽しみも、こまめがやって来てからは窓際で大騒ぎするので、ピーちゃんも困ってしまい、名残惜しそうに飛んでいってしまいました。リンゴもパンくずもやらなくなると、枝に止まることもなくなって寂しい限り。生き物とのつきあいは難しいものです。

ミツバチの世界

  • 2018.01.16 Tuesday
  • 05:56
このブログも、まもなく4月で丸6年。昨日で画像が13,000枚を越えました。記事の数が2,100を越えているので、一つに付き6枚以上使っている計算に。問題は容量が既に満杯になってきており、4月までもつかどうか… 容量は1GB(ギガバイト)=1,024MBまでありますが、現在94%まで来ています。ぎりぎりまで画質を落としているけれど、これだけ枚数を積み重ねると、恐ろしいデータ容量になってしまうものです。忙しくなる前、3月末を目途に引っ越さなければならないようです。

ロフトに上がると、ついいろんなものに目が行ってしまいます。昔読んでいた本がここにもどっさり置かれており、中高生の頃によく読んでいた保育者のカラーブックスを、30冊ほどある中から数冊引っ張り出してしまいました。ほとんどが植物系ですが、その中にこんなものがありました。
 表紙

カラーブックスというのは、文庫本のサイズですが、当時としては画期的に1ページおきにカラーになっており、この本は1963(S38)年発行で200円。その数年後、中学に入ってから買ったものだと思います。本屋でこれを見たときに、無性にハチを飼いたいと思ってしまいました。その気持ちはずっと持っていたのですが、当時の生活からはそんな場所も時間的余裕もありませんから、これを眺めては夢想していました。
ミツバチ

鉄腕!DASH!を昔から見ているのですが、福島にいるときに日本ミツバチを飼い始めたときには、耳学問だけはしっかり仕込んでいたので、大丈夫かなぁと心配になったり、うらやましいなぁと溜息をついたりして見ていました。この写真なんか、全くあの雰囲気そのものです。
家庭養蜂

昨年市立大通高校に行った時に、ここの屋上でハチを飼っているのを聞いていたので、さっそく巣箱が置かれている場所を見学してきました。まさか札幌で越冬させているなんて、全然考えもしていませんでしたから。一月に100キロ以上も蜂蜜が取れるなんてと、本当にびっくりさせられたのです。
ローヤルゼリー

子供の頃は、蜂蜜は超貴重品。風邪引いたときに、スプーンで舐めさせてくれるくらいで、あこがれの食品でもありました。そんな蜂蜜がどっさりと取れるなんてと、心底うらやましかったのです。余市は暖かそうだから、早く引退してハチを飼ってみようかなぁ…(^^;)

アケビコノハ

  • 2016.09.18 Sunday
  • 05:58
昨日アケビを見て思い出しました。先日あちこちのガーデンを見学していた時、パーゴラにアイノコノウゼンカズラやブドウが絡まっている中に、アケビのつるが絡まっているのを見つけたのです。実が成っているのかな?と見ても、あんまり実付きがよくなかったようで、ちらほらとある程度。
パーゴラ

その時何か見られているような殺気を感じて、よ〜く見ると、珍しい真っ黒な幼虫がうごめいていたのです。ところが近づいてまたびっくり。なんとこちらをにらんでいるではありませんか!
アケビコノハ

な、なんだこれはとたじろいでいたら、一緒に行っていたHさんが、アケビコノハでは?と教えてくれたのです。話には聞いていたけれど、実物を見たのは初めてでした。道内ではあんまり栽培していることがないですからねぇ。テーブルの上に連れてくると、なんだか居心地が悪いのか、ほとんど動きません。。
テーブルの上

そこでブドウの葉の上に載せてやると少し元気を取り戻して、体をくの字に曲げて威嚇をしようとするのです。これににらまれれば、天敵の野鳥でもぎょっとしてたじろいでしまうのでしょうねぇ。それにしてもすごい色の取り合わせ。しばし見とれてしまいました。
擬態

アケビコノハは、幼虫時代にこのような擬態で天敵から身を守ろうとするのですが、成虫になってもその名の通り、まるで木の葉のような羽に変化して、天敵の目から逃れようとするのだそうです。それでも見つかった場合には、思い切り羽を広げるとオレンジの羽根の中に派手な目玉が出てきてぎょっとさせるという、手の込んだ擬態を隠し持っています。
成虫
 (成虫の画像はWikiからお借りしました。m(__)m )

道内にはミツバアケビが、渡島半島から石狩地方くらいまで点々と自生のある程度で、アケビやゴヨウアケビの栽培もそんなにたくさんあるものではありません。そんな植物を追いかけて、どうやってうまく生き抜いているのでしょうか?不思議な生き物に出会ったものです。

エゾシロチョウ

  • 2016.06.06 Monday
  • 05:46
先日、ガーデンに植えられているズミの枝に、びっしりとエゾシロチョウのさなぎがくっついているのを見つけました。大発生すれば、葉が全くなくなってしまうので気付かれやすいのですが、小規模だと気付かないままさなぎになれたようです。
さなぎ

エゾシロチョウは北海道特産の蝶で、白い翅(はね)に黒い翅脈(しみゃく)がとても美しいのですが、あんまりたくさん発生するので、むしろ嫌われるようです。そんな蝶の本を出したのが、北大の低温研究所の所長を務めた朝比奈英三先生。個人的な趣味ではなくて、昆虫の耐凍性の機構の解明が専門だったのです。
  エゾシロチョウ

15年くらい前でしょうか、辻井先生から困ったことがあるようだから行って見てくれないかとの連絡があり、円山のご自宅を何度か訪れたことがあります。大先生なのでとても緊張しましたが、いたって気さくな方で、本題の話だけでなくいろんな昔の話などを伺うことが出来ました。円山のアメリカキササゲのことを教えられたのもこの時でした。奥さまは坂本直行さんの妹で、なるほど自然とのつきあい方が幅広いはずだと感心させられたりしました。調べてみると2013年に98歳で亡くなられているので、間近にある円山を毎日眺めながら、長生きされたようです。その庭のボケに毎年発生するエゾシロチョウを記録したのがこの本でした。
成虫
 (「エゾシロチョウ」朝比奈英三著、北海道大学図書刊行会発行、1986 より)

エゾシロチョウは不思議な生活史を持っています。成虫によって産み付けられた卵からすぐに幼虫が生まれ、葉の表面を舐めるように食べていきます。そうして8月までに二回脱皮して三齢幼虫になると、葉を糸で綴って越冬巣(えっとうそう)を作り、その中でじっと動かないまま長い冬を越すのです。朝比奈先生は、どうして幼虫が低温下でも生き延びて翌年活動を始められるのか、それを研究していたのです。
越冬巣
 (「エゾシロチョウ」朝比奈英三著、北海道大学図書刊行会発行、1986 より)

エゾシロチョウがよく付くのはバラ科の樹木で、リンゴやナシでは害虫として嫌われますが、家庭ではハナカイドウやズミなどのマルス類、ボケ、サンザシなどによく付きます。同じバラ科でも、ナナカマドの葉を食べた幼虫は越冬して成虫になれないのだそう。越冬した幼虫は新芽が伸びるにつれて活動を始め、枝先に群生して丸坊主にするので大騒ぎになることがあります。札幌市のHPでは「大発生する不快な虫」と紹介されていました。とてもかわいそうだと思います。
5齢幼虫
(「エゾシロチョウ」朝比奈英三著、北海道大学図書刊行会発行、1986 より)

その後、四齢五齢幼虫を経て現在さなぎを作り、間もなく羽化して蝶が姿を現してきます。北大のマルス類には、何年かに一度大発生して丸坊主になりますが、今年は全く見当たらないので、年によって発生が大きく変わるようです。丸坊主になっても木が枯れることはないので、あまり大騒ぎしないで、しばし優美な蝶の姿を楽しみましょう。

(参考:「エゾシロチョウ」朝比奈英三著、北海道大学図書刊行会発行、1986)

エゾシカ

  • 2016.05.10 Tuesday
  • 05:48
先週上川に行った頃から、時折めまいがひどくてくらくらするようになり、土日はなかなか厳しい状態に。たまたま兄に電話したので様子を伝えると、脳梗塞の心配もあるけれど、肩凝りや過労からくるものじゃないかとのことで、こりゃ病院に行かなきゃならないかと思っていました。さすがに土日は少しペースダウンしておとなしくしていたら、背中の張りもかなり軽くなり、あんなにぐるぐる回っていた地球が、ようやくじっと止まってくれるようになりました。あちこちガタが来始めているのでしょうか。

そんな中でも朝の盤渓通いは続けており、歩く距離を少し増やして無理がかからないようにしています。昨日盤渓峠を越えようとしたら、ずらりとこちらを見る目が並んでいました。まだ薄暗い時間なので初めは気付かなかったのですが、50mくらいになった時にパッと飛び上がって両側の林に逃げ込みました。多分6〜8頭くらいはいたでしょうか。先月にも二度ばかり遠くに見かけたことがありましたが、こんな近くでシカの群に遭遇するとは。
何か情報があるのかと市のHPを調べてみても、クマのようにピンポイントの目撃情報は記録されておりません。2010年に出された「野生動物による市街地等への侵入経路調査および侵入防止柵の調査・研究業務」の報告書を見ても、藻岩山付近には出没記録がありましたが、この辺りには全くありません。盤渓の奥では食害があったと聞いたことがありましたが、こんな近くまで居着かれると大変です。
報告
(「野生動物による市街地等への侵入経路調査および侵入防止策の調査・研究業務」報告書(概要版)より)

生息の密度にもよりますが、シカの食害はなかなか手強いものがあり、園内にかなり居着いてしまっている滝野公園でも被害がどんどん拡大しています。イチイやハルニレが大好物と見えて、鱒見口の駐車場あたりは丸坊主になっているものがたくさんあります。だんだんずうずうしくなって、庭先まで出てくるようになれば、我が家のあたりも大変なことになりそうです。
食害

えりもの方では、シカの角拾いイベントが毎年大盛況とのこと。牧草地であれば多少草を食べられるだけで済みますが、樹木の被害はかなり深刻で、かつ回復が難しくなるので、野放しにはしてほしくないのですが。
角探し
 (道新WEBから拝借しました。m(__)m)

ヘビは苦手…

  • 2015.09.05 Saturday
  • 05:40
私のヘビ嫌いは相当なもので、農学部には行きたいけれどヘビが出そうな所ばかりなので、寒い北海道ならいないだろうと札幌にやってきたようなものでした。ところが北海道にもヘビがうじゃうじゃいることが分かり、いや〜な気持ちになったことを思い出します。
子どもの頃に住んでいた家はかなり古い家で、田んぼや畑にも近いし、家自体がすかすかで生き物が自由に行き来できるものだから、ヘビやトカゲ、ヤモリなどが普通に家の中に出没していました。鴨居の上を音もなく移動するヘビを見上げながら御飯を食べたこともあるし、縄のれんをくぐろうとしたらヘビが絡んでいたりと、ちょっとご勘弁な記憶はたくさんあります。

滝野公園のスタッフのブログ「滝野日記」を見ていたら、ヘビの話が出ていました。こんな仕事をしていれば、どうしてもヘビに出くわす機会はたくさんあるので、一年に何度もうひゃ〜と逃げ出してばかりです…(>_<) 滝野公園はもちろんのこと、森のガーデンや十勝ヒルズなどにも出てくるけれど、一番よく出会った現場は動物園の森だったかなぁ。このアオダイショウを撮したのは2009年8月14日ですが、こいつには行くたびに顔を合わせるし、他にもシマヘビやらカラスヘビやら一日何匹も出くわしていました。
アオダイショウ

山の中ではあまり出会わないものですが、これは危機一髪という恐ろしい経験をしたことがあります。07年7月のこと、留萌管内の道路緑化の調査をやっていたので海岸線に沿って向かう途中、雄冬岬を過ぎたところのパーキングで休憩をしました。ここには白銀の滝という見事な滝が流れ落ちています。
白銀の滝

何か珍しい植物がないか、滝の前の擁壁の上に登ってよく探してみると、ドクウツギ(Coriaria japonica)が真っ赤な実を付けていました。トリカブト、ドクゼリと共に我が国の3大有毒植物の一つとして知られ、道内では暑寒別山系周辺に集中して分布しています。確かに美味しそうな実を付けますが、とても怖い毒性を持っています。
ドクウツギ

初めて実の付いた写真が撮れてうれしくなり、擁壁の上をどんどん横に移動していると、視界の端っこに黒い棒が落ちているのに気付きました。踏まないようにふと下を見ると、なんとこの棒がマムシだったのです。
マムシ
血の気がさあっと引くのが分かるほど、多分真っ青な顔になっていたと思います。幸いしっぽを踏まなかったので、ぴくりとも動かないため、気力をふりしぼって写真を2枚だけ撮し、そおっと離れることができました。今度は心臓がばくばくして、冷や汗三斗。もし踏みつけていれば、間違いなく咬まれていたでしょう… こんな怖い思いは二度としたくありません。でも自宅近くにはしょっちゅうマムシが出没し、夏前にも出没警報の回覧が回ってました。マムシに比べれば、アオダイショウなんか本当にかわいいものだと思いますが、それでもできるだけお目にかかりたくありません…(^_^;)

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