イコロファーム

  • 2023.03.16 Thursday
  • 05:38
午後から手稲区の土木センターに行くと、先週あんなにあった雪山がすっかり消えていました。除雪体制が終わるので、来週からは次々と除雪機械が帰ってくることでしょう。とうとう3月に入ってから、一度も雪が降らなかったです。
土木センター

せっかくここまで来たので、今年初めてイコロファームを覗いてきました。道路がすっかり乾いているので、土木センターから10分もあれば着いてしまいます。ここも雪がどんどん消えていき、ポット苗が顔を覗かせてきました。
イコロファーム

原田さんはやっぱり毎日来ていて、腰が痛くて長くはできないのよ〜といいながらも、せっせとポットの植え替えをやっていました。ちょっと見てよと連れて行かれたのが奥のハウス。今年の冬はまったくの無加温で過ごしたそうです。プチプチで腰回りをぐるり囲うだけで、かなりの保温力が上がり、苗もほとんど傷まなかったそう。
無加温ハウス

エレムルスが力強く葉を伸ばしてきていて、あちこちのガーデンや庭で咲くことでしょう。今年はかなり冷え込んだ日が続いていたけれど、油を焚かないでちゃんと越冬できているのは素晴らしいです。
エレムルス

気の早いプルモナリアは、しっかり株が展開し、つぼみが早くもほころび始めています。来週また暖気がやってくるので、風を入れないと満開になってしまいそう。こういう植物を見ると、なんか力を分けてもらえたような、とてもいい気持ちになりました。
プルモナリア

若濱先生とお別れする会

  • 2022.03.22 Tuesday
  • 05:30
昨日は恵庭の島松へ。まだたくさんの雪が残っていましたが、日差しはかなり暖かくなりました。駅前すぐのところにある石造倉庫は、もともとは農協の倉庫だったものを、内部を改装して様々なイベントに活用しています。30年くらい前に、道の委員会かなにかで恵庭に行った時に、ちょうどここをどう活用するかというワークショップみたいなのがあって、最後に紛れ込んで一緒に酒を飲んだ記憶がありました。でも完成してから来たのは初めてです。
夢創館

昨日はここで、昨年12月に亡くなられた若濱五郎先生とお別れする会がありました。先生は北大の低温研の所長を務められ、雪氷(せっぴょう)の世界的な権威でもあったのですが、定年を迎えられた時に恵み野に家を建てられ、恵み野花づくり愛好会の会長など様々な活動をされていました。
お別れする会

私が初めてお目にかかったのは、多分95年だと思いますが、辻井先生が北大を定年になって北星学園大学に移られた時に、何かの用事で伺ったことがありました。そうしたら小さな部屋にもう一人の先生と2つ机を並べているのです。ここは一人一部屋じゃなくて二人部屋なんだけど、若濱先生でよかったよ〜と紹介いただいたのが初めての出会いでした。その時の名刺は左側で、裏は真っ白。ところがその後何度も恵庭で講演とかに行くと、必ず先生がニコニコとお迎えしてくれるのです。その頃の名刺の裏はこんなに真っ黒になっていました。
名刺

館内は大空間になっていてとても気持ちがよく、石造倉庫の活用例としては素晴らしいものだと思います。
内部

雪氷の世界と花の世界を過ごされた先生を偲ぶために、みなさんで雪の結晶の切り紙を何と千五百枚も切り抜いて飾り付けたそうです。実行委員会の代表は内倉さんなので、さすがの行動力です。
飾り付け

先生の遺影を包み込む花は、あんまり湿っぽくならないよう、池永さんがとっても素敵に飾っていました。
先生の遺影

雪氷の世界での様々な業績と、花のまちづくりでの様々な活動の記録も展示されている中に、紫竹さんとの往復書簡がありました。なんとお二人は同い年で、ずっとお手紙のやりとりを続けていたそうです。110歳までは大丈夫!とか、お互い励まし合っていたようですが、昨年春に紫竹さんが急逝され、その時の追悼書簡も残されていて、うるっと来てしまいました。あとを追うように亡くなられるとは…
紫竹さん

前半生は氷河などで雪と氷ばかり追いかけていたのに、後半生は花と緑に囲まれた町で心豊かに生きてこられたのですから、本当に見事に生きてこられた方なんだなぁと、気持ちよくお別れができたように思います。こんな素晴らしい会を企画して下さったみなさんに感謝です。

となりの花壇

  • 2020.07.07 Tuesday
  • 05:47
円山に事務所を構えたのが2003年の4月なので、もう17年も経ってしまいました。不動産屋に紹介されてここに来てびっくり。隣は私が30台の頃に庭を造ったお宅でした。ブロック造の実験的な構造で、冬は暖かく夏は涼しいのが特徴的ですが、特に北側の道路際が殺風景。幅が50cmくらいの植えますしかなく、毎年ご主人が花壇苗を植えていました。(2005年11月6日)
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時々顔を合わせると、花はきれいなんだけど、毎年花苗を買うのが大変なんで、なんとかならんもんかねぇ…?と相談されました。環境的にはインパチェンスが合っているので、毎年元気に育っているのですが、ご意見はごもっとも。(2007年9月8日)
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そこで、庭にたくさん植えられていて縁取りに使われていたスジギボウシを掘り上げ、株分けして持ってくることに。私の自宅からは、増えて困っていたフウチソウと、株が大きくなりすぎるオオバギボウシを持ってきて植え込みました。幾つもあるマンホールを隠したかったのです。(2009年7月12日)
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やはり緑の固まりが加わると、ブロックの殺風景さも少しは緩和されるし、花苗も半分くらいになってくれたので、うまく収まりました。(2010年10月2日)
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ところが、オオバギボウシはこの幅ではとても収まらず、スジギボウシもぐんぐん大株になって花壇が乱れしまいました。(2013年7月9日)
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ちょうど森のガーデンの整備が進んできていた時で、導入したオオバギボウシが全然「大葉」ではなく、とっても貧相なので、ここからトレードすることにしました。その代わりに、中葉系のギボウシを導入することにして、再度植え替えを行いました。(2014年5月15日)
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スジギボウシを壁際に寄せ、マンホール隠しに中葉系の ‘ウル ブリーン’を植えて、道路際に花苗を植えることにしたのです。これでうまく収まってくれました。(2017年5月29日)
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今年は植え替えを行って7年が経ち、植えます一杯にギボウシが繁ってしまったので、とうとう花苗を植えるのを止めてしまったようです。これはこれでちょっと寂しいけれど、これをすべて掘り起こして株分けし、また植え直すにはかなりの手間がかかりそう。株分けした苗の行き場もないので、しっかり作戦を考えなければいけないようです。どこかでギボウシの苗を欲しいところがあれば、いくらでも提供できるのですがねぇ…(^^;)
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コテージガーデン

  • 2019.10.15 Tuesday
  • 05:53
とうとうコテージガーデンが閉店しました。この時期には行けないとは思っていましたが、ちょっと残念でした。私が初めてコテージガーデンに行ったのは、いつだったか手帖を確認しましたが、いまいちはっきりしないので、前の会社で付けていた原価管理簿を調べて見ました。各業務の原価をきっちり出さなければならなかったので、予定と実績を細かくメモしていたのです。すると1998年6月8日から9日にかけて月形に泊まっていました。月形監獄のれんが造の水道施設が町の奥にあり、その施設をどのように保存しながら公開できるようにするのかを検討していたのです。
予定表

検討会のあとみんなで月形温泉に泊まり、翌朝いつものように5時に起きて、カメラ片手に国道を越えたところに、小さな花屋さんがありました。苗の種類も少ないし、こんなところでお客さんが来るのかなぁ…と思いながら、でもその後ろに飾られているハンギングバスケットが、とってもセンスがいいのです。
コテージガーデン

この色使いのセンスのよさにピンときて、パシャパシャと写真を撮り、その近所もこの店に感化されたように、熱心に花を飾っているのに感心しておりました。私がこの時このシーンに出会わなかったら、今のコテージガーデンにはなっていなかったでしょう。
ハンギングバスケット

朝の5時過ぎなので、もちろん梅木さんには会うはずもなく、朝飯を食べてまっすぐに会社に戻っていました。その後、その委員会の事務局をやっていた教育委員会の担当者から、生涯学習講座で花のまちづくりをテーマに話をしてほしいと依頼が来て、その年の11月6日の夜に講習会をやっています。その時に、参加者が少ないからと町から動員がかかって、梅木さん親子が参加していたのです。町中に花がないと言われたけれど、ちゃんとこんな素晴らしい方がいるでしょうが、とこの画像を見せた時に、会場から「あれぇ〜私の店が!」と声を上げたのが梅木さんでした。

レジメ

この時既に滝野公園のカントリーガーデンの造成を進めていたのですが、ある程度形が見えてくると、やはりコンテナやハンギングバスケットによる修景も必要になるとの話になっていきました。しかし、カントリーハウス周辺はかなり重たい雰囲気になっており、これに対抗してしっかり花を飾れる人が思い浮かばなかったのです。その時にふと思い出したのが梅木さんでした。さっそく連絡を取っては見たものの、私にはとっても無理!と取り付く島もありません。それでもあれやこれやと説得し、なんとか巻き込むことに成功したのです。
修景プラン

2000年7月のオープンに向け、かなりの頻度で滝野公園に通い、進み具合を確認していきましたが、梅木さんはしっかりとした作品を作り込んできてくれて、これなら大丈夫と安堵した記憶があります。当時のコテージにはそんなに施設もなかった時代なので、よくここまで造ったものです、(この画像にはちらっと映っておりました。)
設置

一ヶ月後の生育ぶりを見れば、この時からしっかりした土づくりと苗の管理を行っていたことが分かります。その後継続して滝野公園の仕事をやっていただき、どんどん活躍の場を道内各地に広げていった訳です。
作品

梅木さんのコテージガーデンは昨日で閉店しましたが、百合が原公園店は3月末まで営業しています。来年度からは新生コテージガーデンを三石さんが引き継ぐことになるでしょうから、そちらの展開もまた楽しみです。梅木さんはこの道から足を洗う訳ではないので、引き続きいろんなところでの活躍が始まることでしょう。一旦きちっとリセットし、心身の疲れを落としてから、ゆっくりと歩み始めることを期待しています。本当に長い間お疲れさまでした。

最後の誕生会

  • 2019.06.17 Monday
  • 05:47
土曜の夕方から、コテージガーデンの最後の誕生会がありました。招集がかかったのは3日前。なんとか予定をやりくりし、草刈りは早出で昼までに片付けて、夕方のコテージガーデンにたどり着きました。さすがにこの時間にはお客さんはまばらでしたが、花はみんなもりもりでした。
花苗

奥の方で土谷先生の教室が開かれているようで、時折梅木さんが出てきて、慌ただしく植物の用意をしたり、お客さんの対応をしておりました。
梅木さん

奥の畑にマメヒコの井川さんがやって来ているというので、ちょっと挨拶に。2年前に畑のこととかで一度相談に乗ったことがありました。畑の遠足で毎月北海道までやって来ているのです。
マメヒコ

先月播いたマメが、全く発芽していなくてそのまま土の中に入っている!と、びっくりしていました。雨不足で土に湿り気がなく、マメ類の生育の遅れはかなり深刻ですが、この雨でようやく湿ってくれたことでしょう。女の子がせっせと苗を運んで、お母さんのお手伝いをしておりました。
お手伝い

誕生会がなかなか始まらないので、工藤さんとスコッチをちびりちびりと…(^^;)
早朝からフル稼働していたので、たちまち頭の中は桃源郷になっていきました。
ラフロイグ

料理は通常のスタッフがつくったものと、1日限りの「カフエマメヒコ」だったので、井川さんが作ったものとの競演で、大変な豪華版で美味しかった〜
ご馳走

山本紀久先生は、たまたま長沼に来ていたとのこと。含蓄のある温かいお言葉をいただきました。植木屋時代に滝野公園での調査をたまたまお手伝いすることになり、なるほど!こういうコンサルタントをやっている方がいるんだと、私の人生を決めることになった大切な恩師でもあります。
山本先生

梅木さんは、このステージからは下りることになりますが、これからは物や場にこだわらない、また違う活動が必然的に生まれてくることでしょう。無数に繋がっている人のネットワークが最大の財産であり、その中から新しい環境になじむものが少しずつ紡ぎ出されていくはずです。私のように無間地獄に落ちている者から見れば、このように思い切ってリセットできることはとても勇気がいることだし、とても素晴らしいことだとうらやましく思います。そんなことをしみじみと思った夜でした。
梅木さん

Five Seasons

  • 2019.04.14 Sunday
  • 06:01
活動開始早々、早くも風邪でダウン… ちょっと滅入っています。昨日の余市行きは日程が変えられないので、なんとか済ませて午後には戻って来ましたが、帰る途中のしんどいこと。戻って車の内外のドロドロを掃除してから病院に直行。薬を飲んで早々に寝てしまいました。ぐっすり休んだので朝はすっきりでしたが、さすがにランニングは自重しました。昼間は暖かくなったけれど、家の辺りは霜が真っ白に下りて、なんとも幻想的でしたが。

昨日は「Five Seasons」の上映があるので、お昼に円山クラスでかみさんと待ち合わせ。入ってすぐの花屋さんでは、早くもサクラが満開になっておりました。黄花なので‘鬱金(うこん)’か‘御衣黃(ぎょいこう)’かな。
鬱金

久しぶりに杵屋のうどんを食べに行くと、春の時期恒例の桜海老の入ったうどんがありました。ネバネバドロドロのヤマイモとワカメの根株がたっぷり入っており、少しは精が付いたかな…(^^;)
桜海老うどん

11丁目で地上に上がると、雲一つない快晴で、まだ緑があまりきれいではない芝生では、一組だけでしたが、シートを敷いてお弁当を食べておりました。これでひと雨降れば、冬の汚れも流れてしまい、少しはきれいになるでしょう。
大通公園

12丁目では、工藤さんご指導のバラボランティアが、熱心に作業をしておりました。うらやましいくらいがっちりと残った枝を相手だと、普通の剪定鋏ではとても刃が立ちそうにありません。太枝切りで、ゴリゴリと切り落としておりました。これで6月末にはバラが満開になること間違いなしですね。
バラボランティア

上映会場は既にぎっしりと着席しておりましたが、前の2列くらいは遠慮するのか空席があってラッキー。やはり近くで見たいですからね。アウドルフのガーデンだと思うのですが、フジの隣にあるのはひょっとしてキリ?オランダなので、まさかジャカランダではないと思いますが。こんなキリを育てたくても、大雪や十勝では育つはずもなく、滝野公園の片隅にこっそり植えているのですが、全然大きくなってくれません…(>_<)
キリ?

ヨーロッパの牧野景観や、アメリカのプレーリーのようなメドゥの景観は、残念ながら私の原風景にはないので、どうしても戸惑いが残ります。アプローチの仕方はとてもよく分かるけれど、やっぱり入り口が違うのかなぁ…
メドゥ

誰も弟子を使わない一人親方を通していると聞いて、思わず苦笑い…(^^;) 教えることと伝わることはやっぱり違います。カリカリコリコリとリズムよく図面を書いているのが、何ともほほえましくて楽しそう。私は百色色鉛筆派だけど、4次元空間を書き込む時の楽しさはよく分かります。ブランツマンとしての根っこを確認できたことが一番嬉しかった。
図面書き

 (映画のシーンは、こちらの紹介動画から拝借しました。m(__)m)

FIVE SEASONS

  • 2019.03.09 Saturday
  • 05:49
庭の雪が融けるのを、今か今かと待ちわびる時候ですが、その前に頭のトレーニングにピッタリな映画があります。昨年イコロの森の[おとなのあきじかん]で上映された映画 FIVE SEASONS を、ガーデンアイランド北海道が主催し、教育文化会館で再上映することになりました。

この映画については、造園学会のメーリングリストでも、熱く語られています。
ガーデンアイランド北海道が主催し、日本造園学会北海道支部が後援する、ピート・アウドルフのドキュメンタリー映画「FIVE SEASONS」(日本語字幕付き)上映会のご案内です。
「FIVE SEASONS」は、オランダ出身の革新的なランドスケープデザイナー、ピート・アウドルフの創り上げてきた数々のガーデンと季節を追う、詩的な世界に浸れる映画です。「美しさ」の常識を覆す、独創的なデザインプロセスから抽象的でポップなスケッチ、「美」や「環境問題」に対するセオリーまで、ピート アウドルフの世界に触れられます。ランドスケープ、造園、ガーデニング、植物などに関心のある方には是非見ていただきたい作品です。

ちらし1

詳しくは、ガーデンアイランド北海道のページをご覧下さい。
お申込み方法:メールまたはファックスにてお申し込みください。と書かれているけれど、どこにも見当たりません。FAXは 011-213-1866、E-mail:info@gih2008.com です。

ちらし2

道北方面の方は、これに先立つ4月2日に、上野さん達によって旭川でも上映会が企画されていますので、それをご利用下さい。

旭川1

場所は北彩都ガーデンのガーデンセンターで、午前午後の2回も上映されるし、トークセッションまで付いています。申し込みは7日から始まっています。お間違えのないよう電話下さい。(旭川緑化造園協同組合 0166-32-1015 (9時〜17時)

旭川2

映画「FIVE SEASONS」ホームページ(英語)はこちらから。
映画「FIVE SEASONS」予告編(日本語字幕付き)は、こちらをご覧下さい。

またまたご案内

  • 2019.02.20 Wednesday
  • 05:58
本当にこの時期はイベントが盛りだくさん。
ガーデニング検定の合格者である「北海道ガーデニングマイスター」に対しては、年に何回かスキルアップ研修が行われています。年度末ぎりぎりの3月22日の開催ですが、植物の生育には最も気を遣わなければならない用土の作り方研修が行われます。講師は八紘学園の馬場先生なので、完全に実践的なことが学べるはずです。

講習案内

なお、マイスター以外の方も参加可能です。多分自分で作った用土は、そのまま持ち帰れるのではないでしょうか。場所は八紘学園なので、地下鉄福住駅2番出口から歩いて10分弱、構内は広いので、車で行っても置けるはずですが、念のため要確認お願いします。

なお、第11回のガーデニング検定は、今月末が締め切りです。今の申し込み状況からすると、多分今回が最後の検定になりそうです… いよいよラストチャンスになるかもしれませんので、興味のある方はぜひ申し込んでみてはいかがでしょうか?事前講習会は今週の土曜日で、申し込みは締め切られていますが、どうしてもといえば断られないはずです。(詳しくはこちらから)

ちらし

札幌市公園緑化協会が運営している都市緑化基金
では、まちづくりガーデニング講座やプランターの配付など多彩な事業を行っており、その一つである「さっぽろ緑と花のフォトコンテスト」はなんと今回が30回目だとか。その入賞者と、公園スタッフが選んだ作品の展示が、22日から富士フィルムフォトサロン札幌で開かれます。

写真展

最近はいいカメラを持ったおじさんおばさんが、朝夕スーパーショットを狙って各公園を回っています。このようなコンテストはいろんな所で行われており、大変な作品数が集まるようです。いくつか見てみると、どうしてこんなアングルから?というものばかりなので、ぜひご覧になってください。

最後の検定試験?

  • 2019.01.30 Wednesday
  • 05:44
今年で11回目を迎える『北国のガーデニング知識検定』は、3月16日に行われます。この検定が始まったときには、せいぜい5回もやればいいところかな…と思っていたのですが、毎年それなりに受検者があるもので、とうとう11回目を迎えた訳です。ところが、今年の申込者がかなり少ないと、担当者からSOSが来て、いろんな方法で情報を流して下さいと泣きつかれました。

チラシ1

既に合格された方もいるでしょうし、もう二度と受けない人もいるかもしれません…(^^;)
ガーデニングをはたして検定試験化する意味があるのか、という問題はずっとあるのですが、しっかりとした知識を持つことは大切なことなので、北海道のガーデナーのレベルがとりわけ高いのも、このようなしくみがあったからこそ、とも思っています。

チラシ2

この分で行くと、この検定試験はこれが最終回になると考えられますので、もし迷っている方、周りに興味をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひチャレンジしていただければと思います。

チラシ3

ちょうど試験問題を作り終わったばかりで、私含めて8名の作問委員の方が作られた問題原案が、来週には私のところに届きます。最後になるかもしれないから、うんと易しい問題作って下さいね〜とお願いしていたので、きっとそうなっていると思います。どうかよろしくお願いいたします。詳しくはこちらのページをご覧になって下さい。

北国のガーデナー交流会

  • 2018.11.24 Saturday
  • 06:09
昨日はこの時期恒例、Brains による『北国のガーデナー交流会』。会場は毎度‘かでる2・7’なので、7丁目でバスを降りて向かいましたが、道路はいきなりツルツルになり、とても危険な状態になっていました。
アイスバーン

午前中は、各地のガーデンやオープンガーデン巡りの報告と、ブレインズのチャリティなどの報告と提案がありました。毎度感心するのは、全道にこれだけ素晴らしいガーデンが存在し、しかも年々グレードアップしていること。ブレインズが果たした横のネットワークづくりが実を結んでいることが実感されました。3.11ガーデンチャリティでは、今回の胆振東部地震の被災地に対して、球根植えなど新たな取り組みを始めることが報告されました。
ガーデン巡り

蒸留器を持っていて、ハーブやコニファーなどを蒸留し、いろんな芳香水を作っている方もいて、会場にも回って来ました。それぞれが、様々な植物の楽しみ方を見つけられていることが、北海道のガーデン界の厚みになっていると感じます。
芳香水

会場を飾る花は、今年はちょっと小振りになりましたが、相変わらずセンスのいいアレンジメントです。毎度作っているのは Britta の乾さんで、現在百合が原公園で開催されているクリスマスディスプレイ展も担当されています。12月2日までですのでお早めに。
花

午後からは、まずチェルシーフラワーショウに挑戦している柏倉君と佐藤さんからの報告が。十勝ではかなり大きく取り上げられているようですが、日本からは、今までガーデン界の大御所が入るくらいの狭き門に、基盤も資金もない二人が果敢にチャレンジし、現在最終審査待ちのところまで来ています。これが通れば画期的ですが、実際にチェルシーに造りあげるまでには、まだまだたくさんの試練も待ち受けています。ブレインズ挙げての支援を続けていかなければ。
チェルシー

二つ目の講演は、3年連続で住友化学園芸の草間さんのお話。今回は趣向を変えて、大学を出てから二年間アメリカで修行してきた時の話から。私もその頃はあんなことやっていたなぁ…と、しみじみ思い出しながら聞いてしまいました。若い時に果敢にチャレンジすることの大切さを、今回は改めて実感した会でした。
草間さん

懇親会は、いつものガーデンパレスのレストラン。最近定着した和服のあゆ・まゆコンビによる司会で始められました。交流会の参加人数はかなり減少気味だけれど、懇親会は毎度大盛況。今年は天候不順や台風被害、地震にブラックアウトなど、散々な年ではありましたが、最後にいいニュースが聞けて、気持ちも明るく来季を迎えられそうです〜
あゆまゆコンビ

試験対策講習会

  • 2018.02.25 Sunday
  • 06:09
昨日はガーデニング検定の試験対策講習会。さいわい天気も穏やかで、遠方から参加された方にはなによりでした。受検者が100名を越えたけれど、今年は8割以上の方が講習を申し込まれたとか。(まだ申し込みの受付は続いておりますよ〜)
事前講習会

確かに大きな部屋にぎっしりと入っており、みなさんの熱意がひしひしと感じられました。名簿をもらって見てみると、北は利尻、天塩、東は清里、北見、美幌、釧路、十勝の各地、南は函館から2名など、ずいぶん各地から参加されていてびっくり。前泊どころか後泊も必要な方がたくさんいらっしゃるのです。せっかく受けていただくのですから、みなさん合格していただけるよう、しっかりとお話しさせていただきました。
ぎっしり

講習は2コマやって昼休み、午後の講師が来るまで控え室で待機して外を見ていたら、町中から雪がすっかり消えていました。ここまで来れば、このまま春を迎えたいところです。
都心風景

帰り道、デパートで松山の物産展があるので、今年も寄ってみました。松山では北海道物産展が一番人気ですが、こちらでもこの物産展はけっこう人気のようです。
松山展

愛媛の家庭には、ポンジュースが出てくる蛇口が付いているという「伝説」があるそうで、ここにも設置されていたけれど、こんなに高くては飲めませんよねぇ…
ミカンジュース

柑橘はこの時期なので晩柑類が主体ですが、イヨカンや甘夏はともかく、今流行のせとかや甘平(かんぺい)などの高いこと。一個で600円700円ではそんなに売れないでしょう。地元だと傷物などが割とやすく手に入るとはいえ、高級ミカンにシフトしすぎているように思ってしまいます。
甘平

私のお目当てはこれ。でもこの一夜干しはとても高いのです。タイやタチウオ、イサキなど、旨そうだなぁ…とよだれが出そうでしたが…(>_<)
一夜干し

仕入れてきたのは「ほうたれ」(イワシの小さなもの)の生干しと、キスとサヨリの干物。ずいぶんと高価になったけれど、こういう干物は子供の時からいつもおかずとして食べていたので、やっぱり懐かしいです。
ほうたれ

インビトロプランツ

  • 2018.02.11 Sunday
  • 05:52
金曜日にようやく、ガーデニング検定の試験問題が手元に届けられました。この中から出題する問題を選択し、内容を精査して問題印刷にかからなければなりません。昨年より申込みが少ないようなので、迷っている方はぜひ申し込んでくださいね〜

検定の合格者は『北海道ガーデニングマイスター』を名乗ることができ、フォローアップ研修やツアーなどに行くことができます。3月にも実地講習会が予定されているけれど、まだ半分くらいしか埋まっていないんですよ〜とのことなので、ここでご案内することにしました。(北国のガーデニング知識検定 実地講習会ではなく、北海道ガーデニングマイスターの ではないのかな?)

講習会

で、この「インビトロプランツ」ってなんだろう?と調べてみると、組織培養など、ガラス瓶内の無菌培地で植物を栽培することをいうのですね。こんな呼び方するなんて、全然知りませんでした。日本植物生理学会のQ&Aにも解説がありましたが、今ひとつ要領を得ない学者先生の説明のようで。メリクロンなどの組織培養では、ある程度植物体のもとが出来た段階で、普通の用土に植え直しますが、これはそのまま培地で育てるみたいです。

植物生理学会

インビトロとは、ラテン語で「ガラスの中で」という意味なので、試験管やガラス瓶内に培地を入れて、タネを播いたり幼植物を植え込むようですが、ちゃんと販売用の商品も出回っているのですね。このままどんどん大きくなったらどうするんだろう?

インビトロフラワー

そのあたりは、検定の作問委員の一人でもある八紘学園の馬場先生から、懇切丁寧に教えていただけることでしょう。八紘学園は地下鉄東豊線の福住駅から徒歩5分ほど、車で行くことも可能なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ガーデニングマイスターでなくても申し込めますので、下記の様式で申し込んでください。
申込み

哀悼 加地一雅さん

  • 2018.01.13 Saturday
  • 05:40
また素晴らしい方が亡くなりました。私より若い人が亡くなるのはつらいものです。
昨年12月に梅木さんからの知らせで、加地さんが亡くなられたと聞いてびっくり! 今の場所から引っ越して、2月には新天地でまた活動を始めると聞いていたから、なおのことびっくりでした。その後HPを何度見ても音沙汰がなく、年末の慌ただしさに紛れてチェックをしていなかったら、昨日お知らせの手紙が届きました。いよいよ現実として受け止めなければなりません。
 挨拶状1
 挨拶状2

Brainsのガーデナー交流会で加地さんを呼んでくれたのが2006年ですから、もう11年以上も前なんですね。ビズに連載している花の庭は、まるで加地さんの柔らかい関西弁での話っぷりとおんなじように、草花がさわさわっと風になびく動きが見えるようでした。あのクソ暑い関西で、こんな庭が作れるのかとびっくりさせられたのです。それらをまとめたこの本は、加地さんご夫婦の集大成として、これからも長く生き続けると思います。

    花の庭
      (この本は絶版のようですが、中古本ならまだ入手可能のようです。)


まさか、新天地に引っ越されて新たなスタートを切る直前の訃報になるとは。なんとも虚しさが募ります。きっとこんな花に包まれていることでしょうね。心よりご冥福をお祈りいたします。

野の花

ジャパン・ガーデナーズ・ネットワーク

  • 2017.12.26 Tuesday
  • 05:52
RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)が突然解散して、早くも2年が経ちました。支部のみなさん達すら寝耳に水の解散だったとのこと。いろいろと不可解なことばかりでした。その後支部の事務局で働いていた方たちが、なんとかガーデンに関わる人達の全国的なネットワークを維持しようと、16年6月に一般社団法人ジャパン・ガーデナーズ・ネットワーク(JGN)を立ち上げました。私も発起人みたいな形で参加していましたが、はたしてどれだけのことができるのか、半信半疑で約1年半が経過したことになります。その間年4回程度の割合でニュースレターが送られ、全国各地の様々なナーセリーの紹介も10件以上になり、なんとかやって行けそうかなというところまで来ています。

そうしたら、先月初めに事務局から、ニュースレターの冒頭の欄で紹介したいからと電話がありました。初夏号の第一回目は山本紀久さんと吉谷桂子さん、初秋号は小黒晃さんと北川大輔さん、そして晩秋号が私とマーク・チャップマン3ということに。
リード

事務局の方は昔からよく知っていることもあり、電話取材で30分ほどあれこれ話していたら、すぐに原稿が送られてきました。よくもまぁこんな風にうまくまとめてくれるもので、本当にこんなこと言ったかなぁ…なんてところもありますが、(なんだか気恥ずかしいけれど)、ここに紹介しておきます。
 コメント

掲載号と共に、たくさんの入会案内も入っていました。どれだけ道内のみなさんのメリットになるのか、全く不明だったこともあり、これまでJGNのことは一切触れてこなかったのですが、RHSJが解散し、ビズが休刊した今となっては、全国的なネットワークの必要性はむしろ高まってきているといえるでしょう。東京ではサロンや講習会、見学会などが活発に行われているけれど、地方では全く参加できません。道内にはまだ数人の会員しかいないみたいだけど、ある程度人数がいなければ、以前のような勉強会も開けないので、HPをじっくり見ていただき、検討していただければと思います。

案内1

案内2

ガーデニング検定

  • 2017.12.15 Friday
  • 06:01
昨日はガーデニング検定の作問委員会がありました。検定試験もなんと10回目になります。正直こんなに続くとは夢にも思いませんでしたから。昨年も100名以上の受検者がおり、まだニーズがあるということなのでしょう。
第一回目の検定に合わせ、テキストとして『北国のガーデニング』をとりまとめました。まだむちゃくちゃ仕事が忙しい時期だったので、この作業は本当にきつかったのですが、ぎりぎりに印刷が上がった時には心底ホッとしました。それを聞きつけた道新の記者が、こんな記事を書いてくれたのです。なんで娘のことまで書いているんだろぅ?
  道新
     (北海道新聞朝刊 ひと欄  2009年1月31日より)

第1回目の試験は受検者が500名以上、あまりの多さにびっくりでした。その後ある程度行き渡った四年目からは、120〜150人程度の受検者となっています。今年の日程は2月24日に試験対策講習会、3月17日に検定試験と設定されており、申込みの締め切りは3月2日となっております。
検定試験

  詳しくは商工会議所のページからご確認下さい。
申込み

前回の第9回の試験の中で、私の作問の中にこんな問題がありました。よく話題に出てくるものだし、写真問題で植物名まで書いてあるので、こんな易しい問題でいいのかしらと思いながら作ったものでした。

問  ここにあげた写真の植物の中に、違う仲間のものがあります。その植物を一つ選び、番号で答えて下さい。
ガマズミ テマリカンボク
      1 ガマズミ                 2 テマリカンボク
こでまり オオカメノキ
      3 コデマリ                 4 オオカメノキ
オオデマリ
      5 オオデマリ

あとで集計結果を見てびっくり。50問の内でダントツに正解率が低く、なんと10%以下だったのです。見た目は同じように見えるし、名前もオオデマリとコデマリだけど、この中ではコデマリだけがバラ科シモツケ(Spirae)属に属し、あとの四つはガマズミ(Viburnu)属なので、スイカズラ科になります。いくらなんでも半分くらいはできると思っていたので、かなりびっくりでした。一点差で落ちた方には本当に申し訳ないと思っています。m(__)m
毎年同じように問題を作っているのに、合格率が30%以下だったり、70%になったりとかなりばらつきがあります。ここ2回はだいたい2/3なのでまずまずというところ。この検定もそろそろ終わりに近づいているので、今年はうんと易しくするようにみなさんにお願いしました。これまで悔しい思いをされた方も、ぜひ挑戦してみてください。

プレインズ

  • 2017.11.26 Sunday
  • 05:49
昨日はブレインズ主催の北国のガーデナー交流会。前日と同じ かでる が会場だったので、向かっているとデジャブ感がありました。午前中は恒例のツアー報告。全道各地でこんなにオープンガーデンが盛んになったのは、もちろんブレインズの功績です。
ツアー報告

前日のようにもりもりと花が飾られていなかったけれど、縁台横にかわいい花が飾られていました。これも恒例ブリッタさんの製作です。
花

午後からの講演は今年も二つあり、まずは昨年に引き続き、草間さんによる病虫害のお話。農薬メーカーにお勤めではありますが、決して農薬の売り込みをするものではなく、病虫害対策の基本を実に丁寧に分かりやすくお話しされていました。この話術の巧みさには昨年も脱帽させられましたが、「芸」として確立されているように感じます。
草間さん

午前中は前の方ばかりしか座っていなかったけれど、いつしか後ろまでぎっしりと埋まっておりました。
会場

後半は仁木ヒルズでガーデンを製作中の福森さんのお話。ヘッドガーデナーを15年も勤められていた、群馬にあるアンディ&ウイリアムスボタニックガーデンの紹介から。真夏には40℃にもなる場所に作られているので、植物的にはとても大変だったようです。
群馬

昨年から仁木町内に現在造成中の仁木ヒルズの一角に、たった二人でこつこつと造成中のガーデンの紹介がありました。オープンは再来年ということなので、道内にまた魅力的なガーデンが生まれることになりますのでお楽しみを。
仁木

近くのホテルで行われた交流会。いつの間にやら参加されていた金子さんも交えて、とっても盛り上がった2時間でした。みなさん一年の締めはこれでなくちゃと完全に定着しているようです。
乾杯

二次会もいつもの「よいところ」。頭の中がくるくる回りながら、楽しい時間が過ぎていきました。今年もみなさんお疲れ様でした〜
二次会

北国の園芸

  • 2017.08.24 Thursday
  • 06:00
その昔、月刊『北国の園芸』という雑誌がありました。いわば花新聞やまいろふぇの大先輩にあたる園芸情報誌です。この号が1981(S56)年4月発行の、通巻48号なので、1977(S52)年の春に創刊されたようです。全巻持っているのですが、本棚のあるロフトが荷物置き場になってしまい、容易に出せなくなってしまったので、必要なこの号だけをようやく引っ張り出しました。
  北国の園芸

パラパラめくってみると、よくもこんな方々に原稿を書いてもらったものだと感心するほど、当時の錚々たる面々が執筆しておりました。発行していたらいらっく書房には、園芸の専門家がいるわけではなかったので、知らぬ間に私が顧問のような存在になり、いろんな相談に乗ったり原稿のチェックをしていました。まだ20代のころです。特集1が八紘学園の石山貞吉さんのシャクナゲ、特集2が十勝山草会の原高義さんによる春の山草です。原さんとは面識がなかったのですが、山草の本は持っています。
原高義1

中札内の六花の森に、工場に併設された売店があり、その壁一面に原さんの素晴らしい線画が飾られていました。学校の先生らしく、とにかく几帳面で確実な原稿や作品を残された方です。
プロフィール

線画

北海道山草会の会長をされていた土田さんの所には、何度かお邪魔して貴重な高山植物のスライドをお借りしたことがあります。35mmではなく、大判のカメラで写したもので、よくもこんなカメラかついで山に登ったものですねぇと、毎度感心させられました。あの膨大で貴重なフィルムは、どこかに保存されているのでしょうか。
土田忠男

浅利先生はまだご健在で、先日『北の造園遺産』の第30号に認定した松前の「桜見本園」を造られた方で、我が国のサクラの品種の1/4は浅利さんの手によって作られたといわれます。
浅利政俊

特集3は、わが師匠である岸村茂雄氏による「北海道の作庭」。遅筆で有名な方で、いつも穴を空けるのではと、編集者がハラハラしながら会社にやって来て、原稿が仕上がるのを待っていました。文章力もあり、作品にも光るものがありましたが、とにかく社会性がなく、ちゃらんぽらんな生き方をした方でした。でも私にとっては、大切な恩師の一人です。
岸村茂雄

このほかにも、花の地名辞典は梅沢俊さん、園芸基礎知識は相馬暁さん、樹木は中内武五朗さんなどなど。よくもまぁこんなに集められたものです。でもこの数年後には立ちゆかなくなり、惜しまれながら廃刊になってしまいました。花新聞が創刊されたのが2000年ですから、それから随分後のことになります。いろんなことが思い出され、ちょっと遠くを見つめているような気分になりました。

植えます花壇

  • 2017.07.04 Tuesday
  • 05:37
フラワーマスターの講習会が近づいて来たので、いろんな現地の写真を入れ替えなくちゃと、カメラ片手に事務所周辺を歩いてきました。曇っていてちょうどよく、いろんなタイプの花壇を集めることができました。

このあたりでは意外と少ないのが一年草タイプ。毎年苗を買うのが大変だし、市に申請するのは面倒だし、申請してもほんの少ししかもらえないし…ということから、町中ではあまり見かけないのです。郊外部など町内会がしっかりしているところでは、まだ盛んにやられておりますが。これは地下鉄駅近く、地先のお店が植えたもののようです。
ベゴニア

すぐ近くの第一鳥居の真下には、隣接するマンションが毎度豪華に花壇を作っています。タワマンだけに管理費も潤沢なんでしょう。花壇としてあんまり面白味はないけれど、玄関先と地先の植えますに、毎年ものすごい数の花苗が投入されています。
マリーゴールド

ちょうど花の時期なので、ラベンダーがよく植えられていることに気付きます。花穂の短い‘濃紫早咲3号’は意外と少なく、花穂が長くしっかりしている、多分‘ヒドコート’と思われるものが多いのが印象的でした。
ラベンダー

このあたりで一番多いのが、宿根草やグラウンドカバープランツをメインにしているもの。これはリシマキアとラミウムがベースになり、ガウラ、シュッコンアマ、宿根リナリア、白花フランネルソウなどがうまく組み合わされています。開花期間が長く、花期の違うものをいかに組み合わせるかが腕の見せ所でしょう。
ミックスタイプ

マンションの前にある「ガーデンタイプ」の植えます花壇。ここまで作り上げるにはかなりの手間と費用がかかっていると思われます。以前講習会で紹介したら、これ私がやっています!と手が上がってびっくり。今年もいろんな新しい草種が入ってましたが、植え替えたものはどうしているのかな?
ガーデンタイプ

そのとなりは道銀さん。一面グリーンで構成されている中には、エゾノギシギシ、セイヨウタンポポ、ケンタッキーブルーグラス、オオバコ、ヒメジョオンなどが元気に育っています。みなさんから預かっているお金はもちろん、それを運用して得られた利益だって、こんなことにはびた一文使わない、固い決意を感じます。
雑草タイプ

最近とみに増えてきているのが、はびこって困るような種類を植えてしまうもの。特にミント類がいくつも見られました。これ以上外には広がれないので、時折刈り込んでやればずっと柔らかいグリーンを提供してくれるわけです。
ミント

それと同じ意味合いから、これもピッタリの素材ですが。これはちと面倒なことに。昨年北海道が初めて指定した「指定外来種」の一つがこのイワミツバ。あんまりはびこり過ぎて、とうとう指名手配されてしまいました。もう販売されることはないでしょうが、今あるものをどうするのか、大きな課題が残されています。
イワミツバ

北広島花の会

  • 2017.06.11 Sunday
  • 06:00
昨日は午後から、北広島花の会の20周年記念フォーラムに行ってきました。駅のラチ内の陽だまりには、花の駅長さんが管理する花が飾られていました。さすが北広島です。
花の駅長さん

駅の目の前にある芸術文化ホールへのアプローチには、通称花ホールと呼ばれているのだからと、花の会のみなさんが毎度花を飾って管理し続けています。このホールには、これまで何度お世話になったことか
花ホール

時間ギリギリになって会場に到着。会場内外にはたくさんの鉢花や生花が飾られていましたが、あれっ?今ころアザレア?と思ったらペチュニアでした。
花の会20周年

基調講演は吉谷桂子さん。銀河庭園のリニューアルを手がけているので、前日も終日現場で働いていたとのこと。吉谷さんらしくぐんと華やかになっていくことでしょうから、今年は楽しみですよ〜♪ 講演と言うより、講義といった方が適切な内容で、本当に最後まで引き込まれてしまいました。何度聞いても素晴らしいお話です。しかも最後に牧野富太郎のこれが出てきたので、じーんとしてしまいました。(無断拝借ごめんなさい…m(__)m)
吉谷さん

実は案内が届いた時に、日程的にかなり厳しいので遠慮しようかな…と思ってプログラムをよく見たら、吉谷さんの話だし、北海道デビュー元年なのでお祝いしなくちゃということが一つ。もう一つは、私にとって道内のガーデナーの東西の横綱?である、工藤さんと梅木さんがセットで出るなんて!!ということもあり、これはちゃんと話を聞かなくちゃと出席することにしたのです。目の前に座っていて、とてもやりにくかったと言われてしまいましたが…(^^;)
パネル

パネルで大いに盛り上がったあと、20周年のパーティーがあり、乾杯の音頭を振られてしまいました。この会とは、10周年記念フォーラムにも呼んでいただき、柳生真吾さんと楽しい夜を過ごしたことなど、またいろんなことが去来しながらの乾杯となりました。
乾杯

会の設立以来、白石前会長や松野現会長、熱心な役員のみなさんの努力で会員も百名以上になり、毎年たくさんの研修会や見学会を積み重ねてこられました。これだけ熱心な会は多分道内随一ではないかと思います。市長からも最大限の祝辞がありました。
パーティー

豊かな緑に恵まれ、その中にきれいな花が飾られているのですから、町がどんどん魅力的になっていくはずです。住みやすさナンバーワンを目指して、これからも発展していくことことでしょう。楽しく勉強になった一日をありがとうございました〜

趣味の園芸

  • 2017.04.10 Monday
  • 05:54
昨日の趣味の園芸。ビデオに撮って帰ってから見ましたが、滝野公園のスズランがちょこっとだけ出ていました。あんないい状態の咲き方は、何年前に撮したものなのかなぁ。それにしてもスズランの解説を熱心にしてくれるのはいいけれど、スズランとドイツスズランの違いくらい説明してくれればいいのに。本州の高温多湿環境で、ドイツスズランがどの程度うまく生育できるのか分かりませんが、結構ハードルが高そうです。やっぱり北海道に見に来てくれなきゃだめなのかな。

趣味の園芸の放送開始は、50年前の1967年4月8日だそうですが、独立したテキストは1973年4月から発行されていました。かなり昔に、松山にいた母から置き場がないのであげるわと、どっさり10年以上分ものテキストを送った来たものが、自宅の本棚の隅に埋もれています。どれが一番古いのか探してみたら、第3号の1973年6月からありました。
  1973-6月号

パラパラめくっていくと懐かしい顔が。柳 宗民(やなぎ むねたみ)さんは、民藝運動の創始者である柳 宗悦(やなぎ むねよし)さんの三男で、当時は一番人気のあった園芸関係の解説者ではなかったかと。エッセイもなかなか面白く、何冊も持っています。
アイリス

この時には既に札幌に来ており、もちろんテレビなんかないので、番組を見たこともないし、趣味の園芸のテキストを買うお金もありませんでした。ただ、表紙に太田洋愛さんの植物画があったことは気になっており、毎度生協で見ていた記憶があります。本当に素晴らしい植物画です。
  1974-6月号

この頃の解説者は、庭木関係が西良祐さん(この方はまだ現役のようで)、洋ランや温室ものは江尻光一さん、なんでも屋が浅山英一さんといったところでしょうか。中でも浅山さんは、毎日新聞の園芸欄をずっと書かれていたこともあり、子供の時から読んでいて切り抜きもたくさんあります。本当は浅山さんのいた千葉大の園芸学部に行きたかったけれど、数学の足切り点があるので断念し、やむなく北の地を目指すことに。もう少し数学ができていれば、北海道に来ることはなかったかもしれないなぁ。
5月号目次

趣味の園芸が果たした功績は本当に大きなものがあり、その時代を代表する解説者もまた、これをバネに大きく飛躍してきたと思います。公共放送を標榜するのであれば、つまらないバラエティ番組なんか作らないで、こういう地道な番組をしっかり作り続けてほしいものです。

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