支部大会

  • 2017.10.08 Sunday
  • 06:34
昨日は造園学会の北海道支部大会。高橋武市さんをお迎えしての講演会があるので、張り切って北大に向かいました。天気予報では晴れだったのに、なんだか雲行きが怪しくなってきました。会場は農学部です。
支部大会

午前中は研究発表。興味のあるものをいくつか聞いて、昼前に札駅横のホテルへ急行。なんと姪の結婚式と重なっており、ちょうど12時から挙式だったので、それにだけ出席してきました。義弟のところは女三人なので、これから続くのかな。
結婚式

写真撮りを済ませて再び北大に戻り、武市さん達と打合せを片付けて4階の大講堂へ。会場の回りには、現在30件を認定している『北の造園遺産』のパネルがずらりと並んでいました。
パネル展示

午後の部の第一番は、私の造園学会賞受賞記念講演です。春の全国大会で、「札幌都心部再整備事業に関わる、造園からのデザイン監修」というテーマで学会賞をいただいてきました。これを冥土の土産にしないために、これからもしっかりとがんばっていこうと、あらためて思っております。
学会賞講演

その後は講演会ですが、初めに本部から来ていただいた小野先生から、「ランドスケープ遺産とは」というテーマで解説いただき、その次に私から、「北の造園遺産の取り組み」について報告させていただきました。
『北の造園遺産』

そうしていよいよ武市さんの登場。聞いてみるとこのような人前での講演はほとんどやったことがなく、道内では初めてとのこと。さすがに初めのうち緊張気味でしたが、だんだんいつものだじゃれも出始めて、とても意味深く楽しいお話を聞くことができました。
武市さん

例年の支部大会では、参加者が100名を越えることはなく、一応150席を用意したけれど、どれだけ来てくれるかな〜と思っていると、来るわ来るわ、補助席をどんどん出しても追いつかず、スタッフ入れると200名近くにまでなりました。その時の写真を撮し忘れましたが、支部大会始まって以来の大盛況。このブログを見てご来場いただいた方には、心よりお礼申し上げます。
会場

最後には、コテージガーデンの梅木さんと、高野ランドスケープの村田さんと私でのトークセッション。一番最後に私でないと聞けないなぁと「武市さん、あんた死んだら、陽殖園はどうすればいいのよ?」と。するとしばらくの沈黙のあと、「今までも自然に任せて植物の思うがままに育ててきたものだから、そのまま自然に任せておけばいいんでないかい〜」とのお言葉をいただきました。武市さんは150歳まで生きるらしいので、まだ折り返したばかりだからこんな心配はしなくてよさそうだけれど、いつまでもお元気でいてほしいです。
トークセッション

支部大会の案内

  • 2017.08.21 Monday
  • 05:58
例年10月第1週に行っている造園学会北海道支部の支部大会は、今年は10月7日(土)に実施されます。支部大会では、その年のテーマに沿って基調講演が設定されますが、演者は謝礼のかからない学会内部の人が起用されるのがほとんどです。一度だけ、私が支部長時代に環境省との共催で支部大会を行うことができたので、柳生真吾さんを呼んだことがありました。安いギャラでやって来てくれた真吾さんの心意気に感激したものでした。それ以来の外部からの演者は、なんと高橋武市さんです!!もう閉園になってるし、ほかならぬあんたの頼みだから、手弁当でも行ってやるよ〜と、あっさり引き受けてくれました。多分道内でも、武市さんの講演が行われるのは珍しいのではないでしょうか?
ついでながら、私の学会賞受賞講演も合わせて行われます。こちらはあんまり面白い話ではないので、お勧めできませんが…(^^;) これら一連の講演会は、入場無料です。

ポスター裏

今回の企画は私は無関係で、話を取り次いだだけでした。一昨年に陽殖園を『北の造園遺産』に推薦して第25号に認定されましたが、その時でさえ現地を見たことがあるのは。学会関係者では私くらいなもので、みなさん煙に包まれたような感じで認定が進みました。その後興味を持った支部長が現地を見に行き、その奔放さに感激して今回の企画に繋がった次第。私も武市さんの講演を聞くのは初めてなので、とても楽しみです♪
ポスター表

今回の支部大会では、メインが『北の造園遺産』なので、パネル展示も合わせて行われます。支部のHPからも見ることはできますが、普段は入れることのできない、レトロな農学部の建物の中で見るパネル展示もいいものですよ〜 近くになったらまた案内しますが、是非今から予定に入れておいていただきたいと思います。

造園学会賞

  • 2017.05.21 Sunday
  • 05:41
今年の造園学会は、日大の藤沢キャンパス。新宿から小田急線を乗り継いで一時間以上かかり、結構な遠さでした。この辺りまでくるとあちこちに農地が点在し、窓から見える風景もなんとなくのどかな感じがします。ここには生物資源科学部だけでなく,高校や中学まで併設されて、かなりの面積があるようです。
日大

大きく枝を広げているのはやはりケヤキですが、クスノキやオオシマザクラの巨木も点在し、歴史を感じさせます。北大もちまちま木を植えないで、もっと大きく育てることを考えればいいのにと、つくづく思います。
ケヤキ

全国大会に参加することは滅多にないのですが、今回はどうしても来なければなりませんでした。なんと造園学会賞を受賞してしまったのです。私のようななんでも屋は、それぞれを深く追求している訳ではないので、なんで挑戦してみないと?とよく聞かれるものの、研究部門、設計部門、技術部門ではどうにもならないと思ってました。ところが今回から新たに、事業・マネジメント部門が新設されたので、友人からの強い推薦を受けて応募してみることにしたのです。
受賞

テーマは「札幌都心部再整備事業に関わる、造園からのデザイン監修」、2003年から始まった駅前通・創成川通整備事業と北三条広場整備事業に、造園からどのように関わったのかという点を整理して、推薦文を友人とまとめてみました。なかなか結果が分からず、正式な通知がが来たのがGWの最中。短いながら一応受賞記念講演をやらなければならないので、このところ胃の病む毎日を過ごしてきました。
賞状

会場に淡路からTさんがやってきているので、なにしに来たん?と聞いたら、「なにゆうてんの。お祝いせにゃいかんから駆けつけたんやないの〜」とのこと。終了後のランチタイムには、さっそく友人と共に拉致されてしまい、昼間から祝杯を挙げることになりました〜(^。^;; 本当にありがたく、持つべきものは友達なりと、心底うれしく思った一日でした〜
祝杯

支部大会

  • 2016.10.02 Sunday
  • 06:28
昨日は造園学会の北海道支部大会。支部を作ってもう20年になりました。関東支部から独立した形での支部の結成時には、まだみんな若かったこともあり、いろんな意味で燃えていました。その間私も支部長をやったり、いろんな企画を作って盛り上げようと、柳生真吾さんの講演もやりました。今は若手も少しずつ増えてきて、小さな規模ながら楽しくやってきていると思います。昨年はちょうどガーデンショーの最終日とぶつかり、初めて支部大会を欠席したので、二年振りの大会となりました。会場の北大に行くと、正門に立派な看板も取り付けられていました。
正門

会場は文系の講堂で、初めて入ったところでした。二階のロビーには、『北の造園遺産』のパネルが展示。表紙を入れると26枚もあるので、なかなかの存在感があります。
遺産パネル

学会では口頭発表のほかに、ポスターセッションもあります。特に支部大会では、ランドスケープ系の学生によるセッションもあり、こちらを冷やかすのも結構面白いもの。いろんな発想があって面白かったです。学生さんだから周りのことをあまり知らないので、あそこに行けば参考になるよ〜とか、ちょこちょことアドバイスをしてあげました。
ポスター

メインのシンポジウムはインバウンド対策。自然公園だけでなく、滝野公園などでも急激に増えてきている外国からの観光客に対し、どのような対応をしていけばよいのかという点は、みんな頭を抱えているので、百名をはるかに超える入場者がありました。
インバウンド

三人のパネリストの中で、台湾出身のTさんの話がとっても面白かった。彼女は、かつて台湾から北大に留学して修士の学位を取り、いったん国に帰ったもののやっぱり北海道が好きでまた来日し、現在は道内の企業に就職してインバウンド対応の仕事をしています。外国人の目から見て。どんな対応をしてほしいのか、とても分かりやすかったのです。
スライド2

台湾から見ると、やはり北海道の魅力は抜群で、四季がはっきりしていて雪が降り、なんでも美味しいので、アジア圏の人達に共通して根強い人気があるのです。初めは団体旅行で来るけれど、二度目三度目は個人旅行にシフトしてきているのが現在の傾向で、その時に不快な思いをさせてはいけないと。海外旅行で言葉が通じないのは当たり前。そんなことは気にせず、暖かく接してもらえればそれが一番だとのことでした。言葉が通じないからと逃げていてはいけないのですね…(^^;)
スライド3

意外だったのは、最近流行の4カ国語表記は、かえって不親切なことがあるとのことでした。繁体字と簡体字の中間にある日本漢字は、どちらの国の方からもだいたい理解できるので、漢字と英語の表記で十分だというのです。もちろん危険なことの注意などはより詳しく表記が必要ですが、むしろ分かりやすいピクトサインを活用するとか、すっきりさせた方が却って分かりやすいのだそうです。
スライド1

そして何よりも大切なことは、そこに住んでいる人達が、その場所のことを本当に素晴らしいと感じていること。外から訪れる人は、それを一番感じるからこそ、また来たいと思えるのであって、一番耳に痛い言葉だったと思いまする
スライド4

ほかの二人のパネルも大変参考になり、とても有意義な時間を過ごすことができました。どこの施設でももう待ったなし。大至急で対応を考えていかなければならないようです。

『北の造園遺産』募集中

  • 2016.02.11 Thursday
  • 05:21
先週からランドスケープ遺産と『北の造園遺産』の候補募集を開始しました。日本造園学会では、全国各地に残されているランドスケープ遺産について、その目録(インベントリー)作りから、評価、保全、活用を図るべく、さまざまな活動を行っています。北海道支部では、私が支部長になった2009年から事業計画に組み込み、ランドスケープ遺産のリストアップを進めると共に、その中から特に優れているものを『北の造園遺産』に認定することにしました。

遺産分布
これまでの活動により、全道各地から160件あまりのランドスケープ遺産と、そのうちから25件の『北の造園遺産』が認定されました。どうしても歴史と蓄積の多い札幌、函館、小樽に集中のきらいがありますが、それでも少しずつ地方部からの推薦が増えてきています。

昨年は、滝上町の陽殖園と、小樽市にある中野植物園の2件を認定しました。これはどちらも私が推薦したもので、満を持してと言うか、格式張った立派なところだけでなく、地道にこつこつと長く活動しているところもぜひ入れておきたかったのでした。
陽殖園は「知る人ぞ知る」隠れた名園として、むしろ本州方面の方達に人気があります。確かに中学生の時からこつこつ一人で造り続けてきた訳ですから、『日本一変わっている花園』と謳うだけはありますから。
陽殖園

武市さんもこの認定はとても喜んでおられました。本当なら認定証を私が届けたかったのですが、なんとも時間を作ることができずに残念でした。でもいろんなところでうれしそうな笑顔が見られたので、推薦して本当によかったと思いました。
ハギの海

もう一つの中野植物園も、数年前から推薦のタイミングを見計らっていました。いろんな資料が集まってきたので、こちらも満を持してという感じになりました。入り口があまりに強烈なのと、中身とのギャップが激しいところが却って面白かったかもしれません。是非一度は訪れてみてほしいところです。
中野植物園

開設以来百年以上も、ずっと個人の手によって維持されてきた公園なんて、全国探してもなかなか見つからないと思います。園主の中野さんも、長年の苦労が報われた思いだと、とても喜んでいただいたのが印象的でした。入り口の軒裏に、認定証のコピーをちゃんと貼ってくれています。
遺産のパウチ

今回は第7次の募集となり、募集の要領や申込用紙はこちらから。意外と身近なところに隠れた「遺産」が残されているものです。どんなものでも結構ですので、遠慮なく情報を寄せていただければありがたいです。(この下にあるコメント欄でも結構です〜)

北の造園遺産

  • 2015.08.22 Saturday
  • 05:52
昨日の朝、新聞をめくっておおっ!と驚いてしまいました。道内版のトップに大きく「武市の庭、北の造園遺産に」との大見出しで、陽殖園が『北の造園遺産』第25号に認定されたことを伝えていたのです。お盆前に取材を受けたのでそろそろかなぁと思っていたところでした。

陽殖園

この記者は現在釧路勤務ですが、前任の北見時代によく来ていたとか。陽殖園のことはよく知っていたので話が早く、支部活動である『北の造園遺産』事業のことを詳しく聞いてくれました。ここまでしっかりと紹介されると、支部の担当運営委員としても鼻高々でありがたいことでした。

道新さんの記者は赴任したばかりで、陽殖園がどこにあるのかも知らないため、わりとあっさりとした記事がオホーツク版に載っていました。それでも認定証を掲げた武市さんのうれしそうなこと。庭を造り始めて60年目に当たる年なので、いいプレゼントになりました。
道新

第24号の「中野植物園」についても、道新の小樽・後志版で紹介されています。こちらも認定証を届けに行った日が、中野さんの78歳の誕生日に当たっていたため、とても喜んでくれました。新聞に出ていたこのお二人の笑顔が最高です。
中野植物園
画像

今回認定された二つは、どちらも私が推薦したものです。道内には、今でこそ私設のガーデンがあちこちに生まれて賑わっておりますが、この二つの庭園はそんな流れとは全く無縁なところにあり続けてきていました。こういうものになんとか光を当てたいと思っていましたが、中野植物園は昨年朝日新聞に紹介記事がでたことや、陽殖園は手がけ始めて今年が60周年の節目なので、いいチャンスとばかり推薦したものです。
認定を審査する選考委員会は、二人の北大名誉教授を初めとするしっかりした面々なので、推薦人としてもかなり緊張しましたが、めでたく認定されてホッとしました。今回の認定をどちらも本当に喜んでいただき、私としてもうれしさ百倍です。二人とも歳が歳だけに、長生きしていつまでもみなさんを楽しませてほしいものです。

陽殖園は今年は9月27日(日)が閉園日、特に9月のハギは見事ですよ〜中野植物園は積雪までで、ここは特にモミジが多いので紅葉が楽しみなところです。ぜひ足を運んでほしいです〜

『北の造園遺産』募集中

  • 2015.02.17 Tuesday
  • 05:56
現在『北の造園遺産』を募集しています。これは、日本造園学会北海道支部の事業の一つで、5年前に私が支部長をやっていた時に始めたものです。世界遺産や北海道遺産など、いろいろな着眼点から遺産を認定・顕彰する動きは年々活発になってきています。私たちはそんなに大それたものを始めようとした訳ではなく、身近なところにある庭園や公園、並木や緑地などのなかで、先人がどのような苦労をして造り上げたものなのか、どのような使い方をする中で、地域の中でどう活用されていたものなのか、そんな「造園的」なものを発掘していこうと考えたものです。

北の造園遺産

5年前からこれまでに毎年募集をし、応募されたものの中から審査の上、23件の『北の造園遺産』を認定してきました。段々数が増えてきたので、札幌や函館、小樽などの歴史のある都市の公園などだけでなく、地方にも少しずつ認定箇所が増えてきています。これらの中では、鉄道防雪林である深川林地や、ノシバが用いられている小樽カントリー倶楽部の旧コースなどは、いかにも造園資産という雰囲気を持っていると思っています。

配置図

応募の概要や募集方法などは北海道支部のHPに掲載されていますが、応募の対象は一応下記のようになっています。

北海道に現存し、造園・ランドスケープに関わる空間で、将来に向けての保全を検討すべき対象であり、公園や庭園、街路樹や並木、造園材料や造園の道具なども含まれます。
歴史的・文化的な遺産の場合においては年代を問いません。当初形態が変化していても、ランドスケープとして持続的に存続しているものを含みます。ただし、跡地となっていて営みが停止していたり、消滅しているものなどは含みません。
例えば、空間としては下記のようなものがあげられます。
・ デザインされたランドスケープ(公園、庭園、街路樹、並木道、ビオトープ、石組、など)
・ 生活や生業など広く人為によって生み出されたランドスケープ(棚田、防風林、屋敷林、田園景観など)
・ 時代を代表する行楽地や景勝地、眺望景観など
・ 自然的な遺産としては、特に人々の生活や諸活動との関わりにおいて維持・発展してきたものなどのほか、地域の風土を理解する上で大切なもの

身近なところにこんなにいい所がある!場合には、ぜひ応募ください。自分で応募するのが面倒であれば、このコメント欄を使ってご一報いただけれはば、私が代わりに書類を作りますので。よろしくお願いいたします〜

学会の見学会

  • 2014.10.06 Monday
  • 05:55
支部大会では、一年おきに東北支部との交流会を兼ねて、近郊の見どころを探訪する見学会を企画します。今回は東北支部の支部長をお迎えしての見学会なので、やはり目玉を入れようと小樽〜余市方面の企画としました。名付けて『北の海岸景観と造園遺産を巡る』。これまで23件の遺産を認定しているうち、小樽市内にある三件を中心に行程を組んでいます。

まず訪れたのは小樽市内中心部の小樽公園。約100年前に、札幌の中島公園や円山公園などと共に、「花園公園」の名で長岡安平の手により基本設計が行われた歴史ある公園です。
小樽公園
公園としてはやや荒れてしまっていますが、クリやミズナラなどの大木もあちこちにあり、古い碑がたくさんありますが、何を書いてあるのか説明がないので、さっぱり分からないのが残念。

次に行ったのは手宮公園。これも小樽公園と同じく1900(M33)年に開設された歴史ある公園で、小樽港の眺望が素晴らしいところです。坂の町らしく丘の斜面に作られているので、バスが上まで登ってくれず、やむなく麓から急坂を登っていく羽目に…
手宮公園
今はやたらとサクラが植えられていますが、もともとはクリの巨木が茂っていたところ。今でも名残の大木があるものの、先枯れしたものや枯れてしまったものなど、状態はあまりよくありません。それでもなんとか復活させようと、地元の方達がクリを播いて苗木を作り、あちこちに補植していました。このような地道な努力が必要なのです。
クリの木

それから国道5号を走って余市に。マッサンが始まって初めての日曜とあって、国道が渋滞しているかと思いきや、意外と空いていました。ところが目的地のニッカの駐車場が満杯で入れず、やむなく隣の道の駅に停めて歩いての入場になりました。
ニッカ
このあたりから人混みがひどくなり、工場見学も全然無理なので、私がポイントを解説しながら案内することに…何度も行っているので、このくらいの案内は大丈夫です。遠来のお客さんもいるので、やはり博物館の中にあるショットバーに案内し、シングルカスクを味わっていただきました。せっかく工場に来ているのなら、ここだけは外せませんからね。
バー
みなさん食前酒をクイッとあおり、頬を赤らめながら駅前の徳島屋旅館へ。看板犬がお迎えしてくれました。
看板犬
余市にいる娘がいつもお世話になっているので、是非ここの食事をと思ったのです。京都で修行しただけあって、本当に上品な味付けと丁寧な作りの食材が満載の松花堂弁当。これで千円ですからびっくりです。本当にごちそうさまでした。
弁当

その後小樽駅を経由して銭函の小樽カントリー倶楽部旧コースへ。ここはノシバの北限地でもあり、海岸に自生していたノシバをそのままコースに取り込んだ、道内では二番目に古い由緒あるゴルフ場です。ゴルフ場の原点ともいえる風景を留めている点で、わが国でも最も貴重なゴルフ場といえるでしょう。普段あまり触ったことのないノシバの感触を確かめていただきました。
日本芝

最後の訪問地は、石狩にあるハマナスの丘と海浜植物保護センター。石狩市のF氏の案内で、木道を一回りして状況を説明していただきました。この時期にはさすがに花はほとんどなかったものの、ハマナスの残り花が濃い赤に染まっていました。
石狩灯台
保護センターの裏にある砂丘に、最近設けられた展望台があり、若者たちが早速駆け上がっていました。この山に生えているものはすべてオオアワダチソウだし、回りはニセアカシアとイタチハギ、ギンドロ。ここでは外来種対策に頭を痛めていました。
高みの見物
終着の札幌駅北口に帰り着いたのは、予定ぴったりの17時。盛りだくさんの見学会となりましたが、参加者のみなさん大変お疲れ様でした。

学会の支部大会

  • 2014.10.05 Sunday
  • 05:59
昨日は造園学会の支部大会。年に一度の大イベントのため、支部長時代は本当に心身共にヘトヘトになるくらい大変でした。でも柳生真吾さんを呼んだり、結構面白い企画を立てて楽しい思い出にもなりました。その後は無役で気楽に参加していたのですが、今年は面倒な役目を仰せつかり、時間通りに会場へ。今年の会場は、確か5年ぶりで北大の農学部。この時にはポカポカ陽気だったので、一日天気がいいのかと思ったら、昼間はずっと雨降りになったのですね…建物の中にいたので気付きませんでしたが、途中から来られた方はびしょ濡れになっていました。
農学部

今年の役目は、学生が提出したポスター発表の審査。北大、室工大、北科大、市立大から10本の発表があり、それを新規性、論理性、表現力、質疑応答の四点について審査して採点し、その中から優秀作品2点を選出するものです。これが結構大変。この時点ではまだ卒論の途中なので、不完全な状態のままでの審査となることや、各学校での進捗状況の違いから、とても点数が付けにくいのです。10枚のポスターを熟読し、すべてをヒアリングしていくので、午前中ほとんどの時間を使ってしまいました。
パネル

午後からは4階の大講堂での総会とシンポジウム。ロビーには完成したばかりの『北の造園遺産』の新しいパネルが24枚展示されていました。やはり大型化して見やすくなり、画像も差し替えたので、とても見やすいパネルになりました。そのうちに、いろんな場所での展示を進めていこうと思います。
遺産パネル

シンポジウムは『再考:都市の緑の活用 子どもの遊び場の視点から』というテーマで行われました。かつてあった冒険遊び場や、現在各地で取り組まれているプレーパークの話題など、遊び場の話から始まりましたが、最終的には少子高齢化時代の公園のあり方や、子育て支援の意味を持つ公園空間の活用、さらには子供が住みやすい環境を整備することによって、出生率が3人にもなっているドイツの新しいまちづくりの例など、結構考えさせられる話ばかりでした。
シンポ

夜の部は懇親会。その冒頭で、審査の結果の発表と表彰式がありました。口頭発表の方は別の審査員が採点していたので、その講評と合わせての発表です。みなさんの自由は発想から選ばれたテーマだけに、極めて多彩かつユニークなものが多く、私たちの時代とは違うなぁと感心しました。短い期間にここまでまとめ上げた学生諸氏の努力は素晴らしいものがあります。支部長からの表彰状の授与があり、楽しい懇談の場に。みなさんお疲れ様でした〜
表彰式

名寄公園

  • 2014.09.14 Sunday
  • 06:34
上川の仕事の後、家には帰らずに名寄で一泊。まだ花のあるうちに、何カ所か回ってくることにしました。せっかく名寄に泊まったので、最初に向かったのは市内の名寄公園。公園自体はなんの変哲もない普通の公園ですが、この成り立ちがかなり特異なので、造園学会北海道支部で進めている『北の造園遺産』認定事業で、第22号の遺産に認定されたばかりでした。

北海道の開拓では、アメリカのタウンシップ制にならい、原野にあらかじめ区画を設定して計画的に道路や農地、防風林、市街地などを設定しています。これを殖民区画といって、まっすぐな道路や防風林が作り出す景観が、本州とは全く異なっている理由の一つです。ここ名寄では、1901(M34)年に市街地や周辺農地の区画が設定されている中に、巨大な公園予定地がありました。
殖民区画図
市街地の1/3以上もの公園があらかじめ確保されていたのです。その後市街地の形成や宗谷本線の延伸と共に、人口が増えるにつれ、公園の必要性が迫られてきたことを受け、当時の北海道帝国大学農学部園芸教室の星野教授に設計が依頼されています。今回の認定にあたり、この設計計画書が地元に保存されていることが分かり、この点でも大変貴重なものとなりました。
本文説明書
これを見ると、実際に計画書を作ったのは、助教授の前川徳次郎氏であることが分かります。前川先生は、この14年後に園芸教室から分家して花卉園芸と造園学を担当する園芸第二教室を作り、初代教授になった方で、私もその教室の卒業生になった訳です。

この計画書の中で、ここにあるミズナラ林が大変貴重であり、きちんと保全するように書かれています。平地にある森林は、開拓によってその当時でもどんどん失われていく中で、これを公園林として残すことが提案されていたのです。
ミズナラ林
その樹林は確かに素晴らしいものでした。樹齢2〜300年という立派な大木がかなり残されています。一応市の文化財の指定は受けているものの、地元の方はそんなに貴重なものとは思っていないでしょうが、今回の認定にあたり認定証を名寄市にお渡ししたことが地元紙や道新に大きく取り上げられ、少しは市民の目にも止まったことと思います。
文化財

広大な公園予定地は、戦前に農業高を作る際に大きく土地を割譲したので、規模はうんと狭くなってしまいました。今もその地には名寄産業高校名農キャンパス(名寄農業高校は、別の高校と統合されてこんな名前になっていました。)が置かれ、ミズナラ林の一部も高校用地に入っているので、この認定を機にその部分を、公園に取り戻そうという狙いもあるそうです。
ヒマワリ畑
 (名農キャンパスの畑から見たミズナラ林)

この公園を見ておきたかったもう一つの理由が、公園の一角に保存されているキマロキ編成。準鉄道記念物に指定されている貴重なものです。
キマロキ
北海道の鉄路を維持するには、「深川林地」のような鉄道防雪林も効果的ですが、毎日の除雪にはラッセル車やロータリー車が活躍しました。それでも線路が確保できないような大雪になると出動したのが、このキマロキ編成です。機関車のキ、線路脇の雪をかき集めるマックレー車のマ、その少し後から集められた雪を吹き飛ばすロータリー車のロ、それを後ろから押す機関車のキ、なのでキマロキ編成と呼ばれます。鉄道の町でもあった名寄では、多くのOBがこの編成を守っているので、最高の状態で維持されています。もっとじっくりと見たかったなぁ…(>_<)

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