ブレインズの交流会

  • 2024.02.27 Tuesday
  • 05:34
日曜日は4年ぶりの開催となるブレインズのガーデナーズ交流会。その前にちょうどパンがなくなってきたので、グランドホテルに寄り道を。ロビーの巨大な盛り花の啓翁桜はほとんど散っていましたが、オリエンタルリリーがまだがんばっていました。
盛り花

北3条広場を通っていくと、中はガランとしています。雪まつりの時にはスケートリンクになっていたようだし、そのあとの暖気でほとんど融けてしまったのでは。ドカ雪のおかげで真っ白い雪が積もり、観光客には却ってよかったのかもしれませんが、中に入れないのはちょっともったいない。
北3条広場

会場はホテルポールスター。演壇の脇にはブリッタ作の素敵なアレンジメントが。暖かい色のモモにチューリップ、そしてずいぶんと花梗の長いヘレボルスが目を引きました。
ブリッタ

第1部は、あゆまゆコンビによる「ブレインズの歴史を振り返る」として、この24年の間に起こったことを紹介していきました。内倉さんとは35年近く、梅木さんとも26年のつきあいになりました。
あゆまゆコンビ

ブレインズによるオープンガーデンネットワークは、ただ庭を繋ぐ仕組みだけではなく、人や情報を紡ぎ出して、現在のような極めてレベルの高い園芸文化を創り出してきました。この交流会に全道から百名以上の方が集まるのですから、まだまだ続けていかなければならないでしょうね。
オープンガーデン

第2部は吉谷桂子さんによる「英国から日本のガーデンまで」というすばらしい講演。19世紀から現在まで、イギリスのガーデンが時代の変化によってどのように変わっていったのか、またその中でガーデナーたちが果たした役割をきめ細かく拾っているのです。
吉谷桂子さん

今思えば、90年代に地球環境サミットによって世界の仕組みが大きく転換し、我が国でも緑の果たす役割が強く認識されるようになりました。私はまだガーデンとは無縁の時期で、いろんな空間での緑づくり仕事に追われることになったのですが、ちょうどその時にイギリスのガーデンでも、同じ枠組みでの転換が行われていたという、まさに目からうろこの落ちる思いでした。本当に素晴らしい講演に感謝です。

秋晴れのガーデン

  • 2023.10.21 Saturday
  • 05:36
先日の旭川では、時間があまりなかったけれど素通りはできないな…と思って、北彩都ガーデンにも寄ってきました。すると駐車場が一杯で、空いたすきにようやくもぐり込むことができました。そんなにお客さんが来ているのかと思ったら、たくさんのボランティアのみなさんが作業していたのです。ユジノガーデンの刈り取りをせっせとやっていました。
ボランティア

まだ霜が降りていないので、もりもり咲いているものもあるし、どれを刈り取るのか悩ましかったことでしょう。ピーカンに晴れて暖かい一日でしたが、季節雇用の作業員は月内で終わることから、せっせと冬囲いをやっていました。
トピアリー

お目当ては、堤防側に4つ作っているメドゥガーデン。この時期が一番メドゥらしさを発揮してくれます。4つの島の中に9パターンの組み合わせがあるのですが、今となっては境目も分からず、完全にメドゥになっています。
メドゥ

一番目立つのがペンニセツム・アロペクロイデス(チカラシバ)です。チカラシバそのものなのかよく分からないのですが、様々なペニセツムがある中では一番安定して越冬できるようです。
チカラシバ

ススキの仲間もいろいろ入っています。設計で指定したものだけでなく、現場でいろんな種類が入っているため、とても変化があって面白くなりました。これは紅葉がとてもきれいです。
ススキ

イトススキやモーニングライトは、ようやく穂が出たところでまだ青々しています。ここでどれがうまく行ったのかよく分かったので、どこかに決定版のメドゥを作りたいところです。
イトススキ

一回りしてガーデンセンターに入ると、作業をしているボランティアのみなさんが額縁の中に収まり、まさに絵になる風景となりました。総勢が百名にもなり、ガーデンの運営には欠かせない存在となっているそうで、造成に関わった者としては本当に嬉しい限りです。
室内から

はなふる

  • 2023.09.12 Tuesday
  • 05:45
昨日は恵庭のはなふるへ。今年はこれが初めての訪問です。農産物直売所の「かのな」の横を通ろうとしたら、入口に不思議なものが。麦わらをカットして梱包しているのです。多分菜園にすき込んで土壌改良材として使うのかな?と思いましたが、こんな巨大な固まりで650円と格安でした。
麦稈

駐車場との間にある花壇に、よく目立つクリーム色の花が咲いています。よく見るとホソバウンランでした。この前の国道の分離帯などにたくさん生えているので、きっと植えたのではなく雑草として侵入しているみたいですが、よく目立つ花がずっと咲き続けるのでこういう場所にはいいけれど、根絶不能なくらいはびこってしまうでしょうね。
ホソバウンラン

ガーデン入り口のハルニレ並木は、まだしっかり活着できていない株がありますが、足元の植栽はもりもりと育ってきました。ススキの‘モーニングライト’とフウチソウが繁りすぎて、ガウラやカレックスが被圧されているけれど、メンテフリーな植栽としては優秀な素材です。
並木道

グラベルガーデンは一段と落ち着いて来て、すっかりこの空間になじんでいます。この土壌構成は国内には事例がなく、海外の事例を参考におっかなびっくり設定しましたが、うまくいってホッとしました。これはいろんなところで応用できそうです。
グラベルガーデン

恵庭のフラワーマスター協議会が手がけた「暮らしを恵む庭」は、はなふるの中では一番なじみやすい空間でしょう。庭づくりへのヒントや魅力的な植物が等身大に配置されているので参考にしやすいでしょう。建物があってこそなので、うまく建物とセットで作ることができました。
暮らしを恵む庭

その前に広がる「大きなカステラが焼ける庭」は、ホテルの庭園といえるような位置関係で、きっと朝の散歩に使われていることと思います。
カステラが焼ける庭

ここが一番植物がもりもりと育っていて、ゆっくり歩いて行くと緑に包まれて気持ちが落ち着きます。ブルーミストフラワー(旧ユーパトリウム、現コノクリニウム)がもう咲いていました。庭でははびこりすぎて大変ですが、こういうところなら伸び伸びと育ってくれます。
ブルーミストフラワー

駐車場とガーデンの間には、ミヤギノハギの壁ができています。紫の白のミヤギノハギをミックスにしているのですが、紫花がここでもミヤギノハギモドキが入っていてがっかり。最近まともに本物のミヤギノハギが入ったことがありませんが、こういう使い方ならこれでも十分。今月一杯咲き乱れたハギが楽しめるでしょう。
ミヤギノハギ

朝の散歩

  • 2023.09.01 Friday
  • 05:45
夜明けがすっかり遅くなったので、6時から散歩に出かけました。空調の効いたホテルから一歩出ると、昨日までとは違ってむわっと粘り着くような湿気が…また元に戻ってしまったようです。閉館した棒二(ぼーに)さんの跡地はまだ何も手が付けられておらず、華やかかりし頃の写真が空しく飾られていました。
棒二

本当は前日にJRを降りてから、ここの花壇を見る予定でした。ちょっとうすぼんやりしているけれど、見ることができてなによりです。姉妹都市の高陽(こやん)市との友好コーナーに設けられた写真スポットは、少し修正してもらってうまく収まったようです。
高陽市

植えられている植物の解説は、個々にラベルを立てるのではなくて、2箇所に設置された説明パネルに集約されています。花壇のテーマである『五感で楽しむナチュラル花壇』が、どこでどんなに感じられるのかも、ちゃんと説明がありました。個々の詳しい情報は、QRコードから読み込むことができ、新しいタイプの案内情報でしょう。
サイン

この車廻しの花壇は最も海に近く、潮風がまともに当たる場所だけど、全然傷んでいません。これを始めてから10年ほどになり、その間に蓄積された情報をしっかり活かしているようです、
車廻し

それにしてもどの花壇も全く花が痛んでいません。今年のような猛暑では、一度水を切らしたらたちまちチリチリに枯れ上がってしまいます。ここだけでなくベイエリアから八幡坂の上まで広範囲に広がる花壇の管理をやっているのですから、本当に大変だったことと思います。
帯状花壇

帰り道は、大門の北側を回ってみました。かつてこのあたりはとても猥雑な空間で、夜に一人で歩くのが怖かったですが、建物がほとんどなくなり、空き地や駐車場ばかりになっています。新しいホテルがあちこちに建っているけれど、この空き地はどうなっていくのでしょうか。
ポツンと

大門周辺は、地元の人が行くような店がほとんどなくなり、近くにある市役所でも何か飲み会をやろうとすると五稜郭周辺まで行かなければならないとのこと。観光で生きていかなければならない町だけど、民間主導ではなかなかバランスの取れた町の改造は難しいようで、どうなるのか気がかりです。
大門横町

雪印園芸センター

  • 2023.07.18 Tuesday
  • 05:40
昨日はぽっかり予定が空いたので、それならばとあちこち3件ほど用足しに出かけました。一番遠い北広島方面から帰ろうとR274を走っていると、上野幌の坂道の手前から渋滞に。レジャー帰りで車が詰まっているのか、のろのろ運転が続くので、ふと横を見ると雪印種苗の前でした。そういえばしばらく園芸センターを見ていないなぁと、寄り道することに。10数年振りのような気がします。
モデル庭園

入口のモデル庭園は、模様替えしながらきれいになっていましたが、すぐにバラ園に。昔はいろんなテントが並んでいたような気が…どうも記憶が曖昧になる位来ていなかったようです。バラ園は縁取りもしっかり作られ、以前よりきっちりした印象がありました。
バラ園

バラのピークは過ぎていますが、それでもたくさんのバラがまだまだ咲いています。ひときわ目立ったのがこの‘ゴールデンフラッシュ’という黄色のフロリバンダ。2005年のオランダの品種となっていましたが、これだけボリュウムが出る黄色いバラはよく目立ちます。
黄色いバラ

バラ園の中に所々ポリタンクが置かれているので、なんだろう?と見ていると、古いロープが垂れ下がっているので、自動灌水装置のようでした。そんなに貴重なバラのように見えないけれど、わざわざこれを設置するほどのものかいな?
灌水タンク

せっかくここまで来たので、国道側の園芸センターを見てこようと歩いて行くと、ここでもアジサイがたくさんの花を咲かせていました。昔だったら雪の下になる地際だけに花が咲き。きれいなリング状になったのに…温暖化は確実に進んでいるようです。
アジサイ

さすがに花もの野菜苗はもうよれよれで、あまり見るものがありませんでしたが、見切り価格のものがたくさんあるのでそれなりにお客さんは来ていました。帰ろうとしてふと肥料のところを見ると、昔よく使った芝生用のスノーユーキ1号が。「お得な20kg袋!」とのコピーが書いているので値段を見てびっくり!!なんと5,984円もするのです!!昔の3倍近く、こんな肥料はよほど高級な芝にしかあげられません…(>_<)
スノーユーキ

GIHツアー

  • 2023.07.04 Tuesday
  • 05:58
コロナは一向に終息していないようですが、いろんなイベントが次々と復活しています。昨日は3年ぶりのGIHツアー。行き先が十勝ヒルズと真鍋庭園なので、私がガイドしていくことになりました。道東道を走っていると、途中からガクンとスピードが落ちて、これじゃ低速道路だと運転手さんがぼやくこと。その原因は自衛隊の車列でした。占冠PAでトイレタイムを取った時に、みんなをせかせて隊列より早く出発し、なんとか予定時間に着くことができました。
占冠

十勝ヒルズでは昼食を取った後に、スカイミラーのところからガイドを開始。昔の写真を見ていただきながら、ブルーサルビアからミスティックスパイヤーズブルーへの転換していったことを説明しました。
スカイミラー

バラは最盛期を過ぎたようですが、まだまだたくさんの花を咲かせています。剪定の方法や肥料、冬囲いなど一連の作業を説明し、十勝でバラを栽培することの大変さを知っていただきました。
バラ園

トンボ池ではたくさんのトンボが飛び交っているし、スイレンやアサザがたくさんの花を咲かせています。ドクゼリやガマのヤブがなくなり、とてもすっきりしています。
トンボ池

最後にショップの中での買い物タイム。豆屋さんだけに、たくさんの豆が格安で売られていることから、さすが主婦が多いのでみなさんたくさんの豆をゲットしていました。
買い物

次の目的地は移動時間15分で真鍋庭園へ。ここでは真鍋社長がガイドしてくれるので、私はしんがりでくっついていきました。
真鍋庭園

以前は森の中にあったリスの教会が、リバースボーダーガーデンの正面に移動。こちらの方がすっきり見えて、景観的には似合っているかもしれません。
リス教会

ショートコースだと入らないモンスターガーデンは、もったいないので後尾の方たちを連れて一回りしてきました。帰りのバスの中で感想を聞いた時に、ここに行った方はみなさん感激していたので、ちょっと悪かったかも…(^^;)
モンスター

札幌駅帰着7時なので、十勝のガーデン二つ回るのはやっぱり大変ですが、久しぶりのツアーにみなさん大満足でした。これからもこのようなツアーが次々と作られていくことでしょうが、もう少しゆとりのある内容にしていきたいと思います。

花壇の審査

  • 2023.06.27 Tuesday
  • 05:44
土曜日には、大通公園の花壇の審査もありました。私が審査員になったのが1995年なので、まもなく30年になります。数年前から辞めたいと言っているのですが、なかなか辞めさせてくれないので、来年30年になるのでそれまでね!と通告しておきました。フラワーマスターの講習会も昨年の30年目で辞めたので、そろそろ潮時というものです。
審査風景

毎度出てくるこのパターン。こんなのが高得点を取るので以前は結構文句言ったのですが、最近は審査の席で自由に意見を言う機会もほとんどなくなってしまい、さみしい限りです。
シンプル

これが幾つも出てくるかと思ったら、意外とこれ一つでした。こういうトピック的なものは、毎度I造園にお任せという雰囲気があるようで、敷居が高いのかもしれません。
ボールパーク

見た目は地味だけど、今回私が付けた最高点の作品です、テーマは「緑の染みる街」で、町中のビルはみんな屋上緑化をしているし、回りを花と緑で包まれた街を表現しています。こんなにがんばっているのに、得点はかなり低いのですから…
屋上緑化

もう一つ、私が高得点を与えたのがこの花壇。テーマが「青と夏と木漏れ日と。」となっていて、コリウスとブルーガーデンとの対比が目立ちます。これが全体でも最高点を取っていました。
真栄

これは使用した植物の株数が一番少なく、葉ものが多く使われていて色使いもうまく、長く楽しめるように作られています。コリウスやホスタをうまく使えば、花壇も長持ちするし、うまく花ものを引き立てることができます。
ブルーガーデン

この会社は10年ほど前からずっとこの水苔人形を使っています。ある年はサルだったり、カッパになったりと、いろいろと工夫していて、今年はネコになりました。何かのアニメから取られたテーマでしょう。花壇の作りはしっかりしているので、毎度上位に入って来ます。
萬香園

審査が終わると、花壇の脇にテーマと使用植物、株数が書かれたサインが立っています。それを見ながらどんな植物がうまく使われているのか、確かめてみると面白いです。

花フェスタ

  • 2023.06.26 Monday
  • 05:48
大通公園では、恒例の花フェスタ2023が始まりました。今年が30回目だそうですが、初めの何回かは中島公園でやっていたと記憶しています。90年の花博以降、全国的にガーデニングがブームになり、その盛り上がりを受けて開かれました。花孔雀など超豪華な花修景が展開されていましたねぇ…
 花フェスタ

道内の農業系の高校生によるガーデニングコンテストも、今年が第14回だそうです。地方から運び込んで製作するのは大変そうですが、とても力が入っていていいものがたくさんあります。
ガーデニング甲子園

大通のコンクール花壇より、こちらの方がはるかに参考になるので、熱心に見ている方が多いと思います。大通花壇は、市民向けというより観光客向けという感じが強くなってしまいました。
日陰

ハンギングバスケット協会北海道支部の『ハンギングのある風景』も何回目になったのでしょうね。5丁目から6丁目に移り、東西に分かれて設置されていてちょっと見づらくなりましたが、日陰になるので花にはいいかもしれません。
ハンギングバスケット

いろんなタイプのハンギングがある中で、Nさんの超豪華版は年々大きくなっていくような!通路部分に設置されていて、後ろに下がって見るのが大変なのがここの難点ですが、力作ばかりが展示されています。
  タワー

Yさんの多肉のミニチュア花壇は、やはり座り込んでしばらく見てしまいます。こんな大きくて重たいもの、どうやって運んできたんだろう?
ミニチュア

土曜は暑くて30℃くらいあったのかな?一応7丁目のフラワーマーケットも一回り見てきましたが、日向だと頭がくらくらする暑さでした。子供たちは真ん中の噴水でわいわいと水遊びして、とても気持ちよさそうでしたが。
噴水

帰ろうとして、ふと上を見るとユリノキが満開に。しかもこんな間近に花を見ることができるのは、めったにないチャンスです。いい写真が撮せてとてもラッキーでした。
ユリノキ

バラづくし

  • 2023.06.24 Saturday
  • 05:48
バラは毎年よく咲いてくれるので、それほど波があるようには見えませんが、今年は特に見事だと毎年のように思ってしまいます。資料館に用事があったので、大通西12丁目のバラ園を見てきました。相変わらずアンジェラは絶好調です。
アンジェラ

最初にここの計画を作ったのが1993年なのでもう30年も前のことになりました。瀋陽友好コーナーを作るために全面リニューアルをかけ、南側にミュンヘンのあるドイツ系の品種を、北側にポートランドのあるアメリカ系の品種を配置したのが2009年なので、それからでも14年。相変わらずドイツ系のバラの方が優勢かも。
ドイツ系

瀋陽から送ってもらったハマナス系の‘玖瑰(まいかい)’はかろうじて数輪が咲き残っていました。同じ八重咲でも‘ハンザ’のようにいかつい樹形でならないので、十分家庭向きだと思います。
玖瑰

北側のアメリカ系の品種も、以前よりは元気なものが増えてきたように思います。工藤さんやボランティアのみなさんの努力の賜物でしょう。
アメリカ系

大学時代の友人が資料館の二階で個展をやっているので、ついでにバラ園を見下ろしてみました。真ん中の部屋は古い写真の展示室のため気兼ねなく入れますから、ぜひ上から見下ろしてみてください。
資料館

いわみざわ公園では、本日からローズフェスタ2023が始まりました。それに合わせて旧緑のセンターでは藤川さんの「花のイラスト展 2023 in Hokkaido」が始まっています。この時期はあちこちの花が満開になるので、行く場所選びが大変です。
イラスト展1
イラスト展2

サクラバラ

  • 2023.06.20 Tuesday
  • 05:40
サンショウバラと共に、今回の目的の一つがサクラバラでした。このバラは武市さんが作り出した半つる性のバラで、陽殖園では他の植物と共にグチャグチャに埋もれていてはっきりしません。まとまって植えられているのが、『香りの里ハーブガーデン』です。
香りの里

ホテル渓谷が左にちらっと映っているように、ホテルから歩いてきても5分ほど。かなり広大なハーブ園となっていますが、ここにサクラバラが植えられているのです。敷地の道路際でも満開になっていました。
サクラバラ

ここにはなんと1,200本ものサクラバラが植えられていて、入口の案内に世界一と書かれていましたが、そりゃそうでしょう…(笑) 斜面を埋め尽くすようにもりもりと育ったサクラバラが満開になっていました。でも中にあるバラの花は全く見えないので、園路際に一列あれば十分です。
大群落

武市さんに、ノイバラに何をかけたの?と聞いたら、いろんなものをかけたから、何が父親だか分からんのよ〜とのこと。色の濃淡がかなりあり、ここに出したのはそんなに濃くないやつだとのことですが、このくらいの色合いの方がサクラバラらしいと思ってしまいました。
花のアップ

ここはハーブ園なので、広大なハーブ花壇が広がっています。ハーブ園はこんなに馬鹿でかいとその意味合いがよく分からなくなりますが、雑草もそんなにひどくなく、管理はなんとかがんばっている様子でした。奥のグラスハウスはもう閉鎖されています。
ハーブ園

園内は無料公開されており、一番奥のフレグランスハウスにはカフェや売店などもあります。この時期に陽殖園まで来た時には、是非覗いてみてください。
案内

ツアーの案内

  • 2023.06.14 Wednesday
  • 10:49
私も理事として参加しているガーデンアイランド北海道(GIH)では、4年振りにガーデンツアーを再開しました。そのツアーガイドを私がやることになったので、お知らせと勧誘をさせていただきます。バス代などが高騰しているため、ツアー料金は9,000円となっていることと、会員対象のツアーのため、非会員で参加される方は2,000円の会費を払って賛助会員になっていただく必要があります。

チラシ

以前の(日新の丘時代を含む)十勝ヒルズを知っている方には、あの荒れ果ててワイルドフラワーだらけの…というイメージが強く、なかなか現在の姿が想像できないかもしれませんが、2016年にリニューアルグランドオープンして早くも7年が経ち、すっかり落ち着いた花風景を堪能できると思います。

ヒルズ

真鍋庭園は、言わずと知れた日本唯一のコニファーガーデンですが、PROVEN WINNERS (PW)の苗を積極的に導入しているため、様々な新しい植物が育っている姿を確認できると思います。

真鍋庭園

申し込みの締め切りは16日(金)と迫っており、ぎりぎりの案内となってしまいましが、ぜひご検討いただければと思います。

HOの7号

  • 2023.04.29 Saturday
  • 05:43
月刊のHOは昔から時々買っているのですが、先日その中に最も古い7号が出てきました。引っ張り出してびっくり。庭巡りがテーマになっていたのです。こんな企画があったなんて、全く記憶がありません。ちなみに発行は2006年6月25日なので、17年前ということに。
   HO-7号

特集のトップは『ガーデン王国、帯広を行く』とあり、メインは真鍋庭園です。ところが紹介されているのはほとんどが日本庭園部分で、コニファーガーデンはほんの少し。確かにあれだけの日本庭園は、道内にはありませんから目を引かれたのでしょうか。
真鍋庭園

次はやはり紫竹ガーデン。でもずいぶん小綺麗というか、花がさっぱりありません。木の芽の吹き具合からすると取材に入ったのが5月末なので、宿根草はほとんど花のない時期でしょう。
紫竹ガーデン1

紫竹さんもずいぶんお若いです。ハンギングはパンジーなので、まだ肌寒い時期と見え、お客さんが一人も見当たりません。
紫竹ガーデン2

そして次がガーデンパーク日新の丘・正直村。ここは帯広市内の紫竹ガーデンよりはるかに帯広市街に近いけれど。帯広市ではなく幕別町なのになぁ…(^^;) それにしてもメインの場所がこれかい?この時期に咲いているのはツツジしかなかったので、記者さんが苦労したのがひしひしと伝わってきます。
日新の丘1

この時代に何度か来たことがありますが、確かに絵になる風景はどこにもありませんでした。荒涼としたワイルドフラワーが広がっていて、現在の姿と対比するにはいい写真かもしれません。
日新の丘2

もう一つの特集が『大物が慈しんだ庭 庭園物語』で、トップにはちざきバラ園が取りあげられています。確かにここは残しておきたかった庭園でした。この特集では他に、札幌の知事公館、小樽の旧寿原邸庭園、旧青山別邸、江差の旧関川家別荘が取りあげられていました。
ちざきバラ園

小特集として最後に「ガーデンカフェで短い夏を愉しむ」というのがあり、札幌のブリッタと円山花笑夢、江別のメモリー1992とハーブの森、恵庭の花カフェきゃろっととTea's Garden、そしてなんと旭川の上野ファームが取りあげられていました!苗屋と書かれているので、まだガーデンとしては認知されていなかったのかなぁ…(笑) 時代を反映していると思えば、貴重な特集といえるでしょうか。
上野ファーム

昼の散歩

  • 2023.04.28 Friday
  • 05:48
現場のない日には、できるだけ昼に散歩に出かけます。先日は円山公園の北側を歩いたので、昨日は南側の円山墓地から入っていきました。この辺りにはカツラの木が密生していて、それぞれ微妙に新芽の色が違います。ナナカマドもそんな傾向のある新芽ですが、これは木の個性なのかな?
カツラ

坂本彌太郎以下坂本家の墓の前を通ったら、上の段に植えられているレンギョウが日差しを浴びて輝いていました。こういう時期に当たらなければ、レンギョウの存在感は分からないものです。
坂本家

一番奥にあるレーン先生夫婦の墓の前には、どう見てもシラー・シビリカの花が咲いているけれど、山の陰なのでようやくこんな時期に咲いて来たのかな?場所によって開花期のズレが今年は特に顕著で、いろいろと悩んでしまいます。
シラー

墓地内には至るところにニリンソウが群生しているけれど、どれを見ても花着きはこんなもの。もう少し賑やかに咲いてもよさそうなのに、山の中でもこんな咲き方しかしてくれません。
ニリンソウ

南の端から円山公園に入っていくと、エゾエノキの大木がありました。昔これを見つけて回りを囲ってもらい、株元の落ち葉で越冬するオオムラサキの幼虫を守るようにしたものです。落ち葉掃除したら意味がないのに…(^^;) この木の幹は、根張りに合わせて力こぶができていて、これから2mくらい上では丸くなっています。ということは、この木の場合枝を支えるよりも根張りに合わせて凸凹になるようです。
エゾエノキ

野球場のライト側には、エゾヤマザクラが植えられていてちょうど満開に。山の陰は少し開花が遅いようです。半分くらいはインバウンドでしたが、たくさんの人で賑わっていました。
エゾヤマザクラ

裏参道側に3本植えられているソメイヨシノのところでは、若者のグループが盛り上がっていました。シートを敷いて占拠されるよりは、入れ替わりにワイワイしている方がまだましです。札幌のサクラもこの週末で終わりになることでしょう。
ソメイヨシノ

HO

  • 2023.03.29 Wednesday
  • 05:08
25日に発売された月刊HO(ほ)は、特集が『10区総めぐり 春の札幌ツウさんぽ』となっています。この本はよく手に取るし、時々買っていますが、これだけの情報が詰まっていて、よく660円で出せるものだと感心していました。そうしたら先月末に編集部のSさんという方からメールが来て、大通公園の花壇を取りあげたいので、ぜひ協力してくださいと。

表紙

あちこち聞き歩いたら、やっぱり笠のところが…という話になったようで、話を聞いたのが今月の3日。10日までに原稿をまとめて、15日が稿了というものすごく慌ただしいスケジュールにびっくりでした。とにかくあるだけの資料や画像をとりまとめて渡したのですが、よくも毎月こんな殺人的なスケジュールで動いているものです。

目次

Sさんがある程度下調べをしていく中で、最初の花壇が1876(M9)年に作られた大通花草園であり、それを作ったのがお雇い外国人のルイス・ベーマーであることに大変興味を持っていただき、冒頭に大きく取り上げていただいたのです。原稿はすべてSさんが書いているのですが、とりまとめるセンスがいいのに感心しました。
ベーマー

特集は全8ページもあり、文章は3ページ目にかなりまとまっています。普段これを買っている方には、ちょっと異質なページになっているかもしれません。あとのページは、大通公園に展開されている花壇の紹介なので、わりと読みやすいと思います。
花壇解説

私が計画した西12丁目のバラ園は、1ページ全部使って大きく紹介していただきました。資料館からの俯瞰写真がようやく日の目を見たことになります。最後のページは、時節柄春のサクラやモクレンでまとめられています。
バラ園

HOは本屋はもちろんのこと、コンビニにも置かれていると思いますので、ちょっとめくってみていただければ幸いです。他の情報も満載ですので、660円なら損はしませんよ〜ぜひお買い求めくださいね。

花工房あや

  • 2022.09.12 Monday
  • 05:45
ゆにガーデンから次に向かったのは、車で15分ほどの花工房あやさんです。昔やっていた「札幌近郊花めぐりツアー」で毎年二回くらい立ち寄っていたけれど、そのあとは一度も行ってなかったので、ちょうど15年振り。ドラフラワーを作ってアレンジするのですが、ガーデンもとてもきれいで人気のスポットでした。相変わらずきれいにしているけれど、新しい四阿は十勝ヒルズのものと同じでした。どこで見つけたのかなぁ…(^^;)
花工房あや

ここの目玉の一つはエンジェルストランペット。ドラムカンを半割にした巨大なコンテナに植えられ、色とりどりのたくさんの花が咲いていると思ったのに、咲いていたのは白花が2株だけ。
エンゼルストランペット

以前の写真を見て、今年はみんな早めなのでちょうど見ごろだと期待していたのですが、ちょっと残念でした。(これは2007年9月6日のもの)
9月6日

ドライに好適なノリウツギもたくさんあり、ミナヅキがもう赤くなっているのに対し、これはライムライトかな?巨大な白い花が咲いていました。
ノリウツギ

ヨウシュヤマゴボウの巨大株。草丈は2mくらいもあり、無数の房がぶら下がっていました。これはドライにはならないよね??
ヨウシュヤマゴボウ

ここのもう一つの目玉は、裏の池に咲く八重のハス。これも以前は9月でも公開されていたのに、8月30日で閉鎖されていました。目玉には出会えなかったけれど、自動車専用道路のインターがすぐ近くにできており、新千歳空港前からすぐ行けるようになっているので、来年は見ごろに合わせて是非行きたいです。
八重ハス

ゆにガーデン

  • 2022.09.11 Sunday
  • 05:58
昨日は十五夜。きれいな満月が拝めました。今朝も峠を越えて盤渓側に行くと、南天の山際に金星と共に満月が残っていたので、七十代にもいいことがありますようにとお願いをしておきました。このところ空気が乾いているので、特に明るく大きく見えるように思います。

昨日は予定がキャンセルになったので、しばらく行っていないガーデンを見てくることに。ちょうど10年振りに訪れたのはゆにガーデンで、近年話題になっているコキアがどんな風になっているのか、気になっていたのです。
ゆにガーデン

コキアは最後に見ることにして、いつものように左側のガーデンに下りていこうとしたら、建物際のアーチにヤマブドウがびっしり生っていました。誰も見ていないような所にあるけれど、こういう実ものは魅力的です。
ヤマブドウ

ノットガーデンやスペシャルガーデン、ホワイトガーデンは、とりあえず形は維持しているけれど、植栽の中身はかなりひどい状態に。少なくとも10年前だとまだそれなりに楽しめたのですが、ガーデナー的な人がいないのかなぁ…(>_<)そこを出た所に昔からあるカンボクに、真っ赤な実が。これを見て、カンボクというのはとてもいい材料なんだと認識した私にとっての記念碑的な木で、特に実が大きく感じます。
カンボク

バラ園に入ってがっかり…放任されてボウボウに伸びた株ばかり並んでいたのです。ガーデン部分の維持はあきらめているのかもしれませんが、せっかくの来園者にこれではちょっとなぁ…
バラ園

チャペルは、ナツヅタに覆われてお化け屋敷に。せめて窓だけでもカットし、軒先をきれいにすればいい雰囲気になるだろうに。これではガーデンウェディングする人はいなくなってしまうでしょう。もったいないです。
チャペル

一つだけ感心したのは、以前は普通の芝生だったブロードウォークが、なんと全面ベントグラスに。しかもゴルフ場のグリーンと同じく、毎日違う方向に刈っているようです。隣に系列のゴルフ場があるので、そこから指導を受けているのでしょうか。滝野公園の芝生が悲しいほど荒れてきているので、心底うらやましくなってしまいました。
ブロードウォーク

いよいよコキアの丘へ。滝野公園の5倍以上の株数があり、ネットで見てもなかなかの迫力があります。よく見ると株のばらつきが大きいのと、玉の締まりが悪くてボサボサしているので、品種ものではないのかもしれません。さらに山の上にも新しいエリアを広げたばかりなので、今月から10月の初めにかけては、きっと人気を呼ぶことでしょう。
コキア

センターハウスに近くなると、真っ赤なサルビアが広がっています。ここは開花情報をA5版のチラシにして、毎日更新しながら配っているので、それを見るとこのサルビアは ‘ボンファイアー’となっていました。今の品種と違って草姿が大型になる古典品種で、懐かしくなってしまいました。今はインバウンドが消滅しているので静かなものですが、コロナが治まればこういう派手な演出は人気のスポットになりそうです。
サルビア

雨の花めぐり

  • 2022.08.19 Friday
  • 05:38
昨日から函館に。冬に審査して実施されている駅前などの花壇修景の、出来映えの確認をすることになりました。久しぶりのJRでの移動はかなり混雑ぶり。もうお盆の移動ではなく、純粋に観光での移動なので、感染拡大はこういうところに起因しているのでしょうか。車両は最新のキハ261系になっていたので、スピードは遅いけれど、乗り心地がかなりよくなりました。
北斗

森あたりから雨になり、函館に着いた頃にはかなりの強雨に。とても折りたたみ傘ではしのげないので、大きな傘を用意してもらいましたが、なかなか難儀することに…(>_<) せっかく用意されているフォトスポットには、誰も利用されずに濡れそぼっていました。
フォトスポット

道南は数日おきに雨が降る天気が続いており、花壇の維持にはかなり苦戦しているそうですが、全然荒れているところもなく、しっかりと手入れされていました。このアナベルはそれほどでもありませんが、やはり折れまくっているものが多かったです。
花壇

一つ一つのラベルを立てるとうるさくなるので、このような案内板が2箇所に設置され、植物名は日・英・中・台・韓・露の6カ国語対応。QRコードから専用HPに飛べば、さらに詳しい解説がされています。インバウンドが蒸発してしまったけれど、このような取り組みがこれからは必要になってくることでしょう。
サイン

一番びっくりしたのがこのアゲラタム。この時期これだけピンと維持されているのです。ちゃんと品種を指定して苗を作ってもらっているそうですが、これぞプロの技ですね。
アゲラタム

駅前から西部地区まで、雨の中を歩いて確認していきました。朝市もかなり賑わいが戻っているそうですが、駐車車両は多いし、看板やのぼりがうるさい場所なので、せっかくのハンギングバスケットもちょっとかわいそう… でも地元からの要望は強いんだそうです。それなら自分たちで水やりくらいやればいいのに…(^_^;)
朝市

明治館や金森倉庫周辺だと、ハンギングバスケットがとても似合いますが、本当はもっとふわっとしたものにしたくても、潮風が強くて使える植物がなかなか厳しいそうです。内陸に暮らす者には、想像もつかないハンディキャップがあるのです。
ベイエリア

ベイエリアから急坂の八幡坂を登って、現地確認を終えました。ここからは、海の向こうに連絡船が見える人気スポットなので、こんな天気でも観光客がちらほら歩いていました。こんなにたくさんのハンギングバスケットを維持している業者さんには本当に頭が下がりますが、町にもっと賑わいが戻ってくれれば、その努力も少しは報われることでしょう。私にとっては最も縁の深い町なので、これからもできる限り応援していきたいです。
八幡坂

アジサイイヤー

  • 2022.07.27 Wednesday
  • 05:49
気温はそれほどでもないけれど、なんだか蒸し蒸しとした天気が続きます。昼休みに近くにある気になる花を見に行きました。途中のお宅の玄関をふと見ると、もうススキの穂が伸びていました。もうこんな季節かと思ったけれど、このススキは植えたものではないような…きれいだから残しているのでしょうね…(^^;)
ススキ

いつも出勤時にちらっと見ているノウゼンカヅラ。この花もいつもより少し早く咲き始めているようです。 ここは毎年きれいに剪定しているので、いつも優美に花が咲いています。
ノウゼンカズラ

目的の木はこれですが、まだ花はほんの少ししか咲いておりませんでした。これは中国原産のエンジュで、数年前にかなり切り詰められたので、却って樹形がコンパクトになり、今年は一面に花が咲きそうです。市内にシダレエンジュはあるけれど、エンジュはこれ1本しか見ていません。帯広市のニセアカシアの街路樹の中に数本紛れているのを見つけているので、耐寒性は十分あるはずで、なんでこんな素晴らしい木をもっと植えないんだろうと不思議な木でもあります。
エンジュ

せっかくなので円山公園に入ってみると、包丁塚の周りに植えられたアジサイが満開になっていました。アジサイは昨年の猛暑と干ばつで開花スイッチが入り、ドカ雪で枝が雪に埋まったおかげで花芽が傷まず、今年は本当にアジサイがどこも見事です。ここも地際に花がパラパラ咲く程度だったので、見直してしまいました。
包丁塚

パークセンター前には、プランターの中に豪華なオリエンタル系のユリが咲き始めました。ここは行き交う人が大変多いので、みなさん喜んでいることでしょう。
プランター

近くの花壇コーナーでは、スモークツリーももりもりだし、アジサイもやはり見事に咲いていました。真ん中に穴が空いていると思ったら、ボッキリとここの枝が折れていたのです。いたずらではないと思いたいけれど、本当にもったいないことをしてくれたものです。
アジサイ

花芽が傷みやすいカシワバアジサイも、やはり今年はたくさん花を付けていました。八重咲の‘スノーフレーク’は特に頭が重たいので、首の弱い枝では支えきれないのがこの木の残念なところ。ピシッとしているノリウツギ系の方がやはり安心です。
カシワバアジサイ

裏参道の向こう側にアジサイの群生があるので見に行くと、背丈よりも大きな塊になって咲いていました。放任されているので目一杯大きくなり、こんなにたくさんの花が咲いているのは初めてです。今年はアジサイイヤーとして記憶に残りそうです。
アジサイ

ガーデン研修

  • 2022.07.18 Monday
  • 05:46
先週の十勝出張では、2日目は恒例のガーデンスタッフの現地研修会。みなさん近郊に住んでいながら、意外と行っていない真鍋庭園に行きました。ガーデンの入口に咲いていたのは、ヤマアジサイとアジサイをかけ合わせたような‘タイニー・タフスタッフ’。‘タフスタッフ’の方は滝野公園にも植えていて、今年かなり花が咲いて来ましたが、ヤマアジサイの血はほとんど感じないのに比べ、こちらの葉性は完全にヤマアジサイ風で、樹形もコンパクトなこちらの方がよさそうです。いずれも2季咲き性があるそうで、長く楽しめるとのこと。
タイニータフステップ

つるもの見本園では、以前は植えられたばかりだったイワガラミの品種ものが、かなり大きくなっていました。ピンクの方は花も小さくパッとしませんが、この‘ムーンライト’は装飾花がかなり大きく、徐々に左上の葉のように銀色を帯びてくるそうです。
イワガラミ

印象的なこの花は、クロバナロウバイ‘アフロディーテ’。従来のクロバナロウバイの花の倍以上あり、当年枝開花性のため、株に勢いが付いてくればかなり長い期間咲き続けるそうです。しかも花の香りがかなり強く、シェードで最も効果を発揮しそうです。
クロバナロウバイ

チンシバイ(珍珠梅)がちょうど満開に。植木屋時代にお客さんの庭にあって一目惚れ。でも苗木の流通がなくてずっと使用をあきらめていましたが、ここにあるのならどんどん使えそうです。道内に自生のあるホザキナナカマドは花穂がまっすぐなのに対し、こちらは傾いて咲いてきます。
チンシバイ

目を引いたのがモミノキのコーン(松笠)。トウヒのコーンはタネを散らしたあとそのままの形で落ちてきますが、モミのコーンは樹上でタネと共にバラバラになり、左奥のように軸だけが枝の上に残ります。これは済州島産のサイシュウシラベで、とてもいい木ですが、値段が高くてなかなか使えないでいます。
サイシュウシラベ

これはノリウツギの自生地から選抜されたという‘ダルマノリウツギ’。よ〜く見ていけば、こんな素晴らしい素材があちこちに眠っているのですね。これは気に入りました。
ダルマノリウツギ

展望デッキからの眺めは最高です。ここのキャッチフレーズ『これが日本か!』がぴったりくる風景です。2時間もご案内いただいた真鍋社長には本当に感謝です。
俯瞰

一番驚かされたのがこの木かもしれません。この太さなら、ミズナラやハルニレなら樹齢150〜200年といったところですが、なんとここに植えられてから38年しか経っていないそう!!この木はセイヨウシロヤナギの‘トリスティス’で、十勝ヒルズのトンボ池の回りたくさん植えられているし、滝野公園にもありますが、とてもここまでは大きくなっていません。ここの土地がいいこともあるでしょうが、ちょっとびっくりでした。
セイヨウシロヤナギ

花フェスタ

  • 2022.06.27 Monday
  • 05:40
本来なら今日から渡島大島の調査に出かけるはずが、今年はひっきりなしに低気圧が通り過ぎて海が荒れており、ほとんど島に渡れていないそう。これからの予報見てもずっと傘マークなので、いつになったら行けるやら…です。なので、やれる仕事から先に片付けていかなければなりません。

土曜日は大通公園の花壇審査が終わってから、3年振りの花フェスタをもう一度しっかり見に行きました。花フェスタの目玉は、なんといっても農業高校生のガーデニングコンテスト。9校14チームの参加で、今年も盛り上がっていました。岩見沢農業は今年も4チームが出品し、環境造園科の「雑木の庭 岩農(がんのう)スタイル」が大賞を取っていました。本格的な日本庭園です。
大賞

ランの大テントは、昔より小さくなっているものの、実に様々な種類のランが出品されていました。ランのことはさっぱり分かりませんが、こういうイベントに合わせてピタリと開花させる技がすごいと思います。
ラン展

ハンギングバスケットのコーナーがいつもの5丁目になかったので、今年は恵庭やら滝野公園やら大忙しでやめたのかと思いきや、6丁目の南側にありました。でも広場に面して飲食物販のテントがでんと置かれているため、その両側に離れて設置されているのです。
ハンギング

しかも7丁目にある花市場に行き交う人がひっきりなしに通る園路際のため、全然落ち着いて見ることができません。日陰なのはありがたかったけれど、これはちょっとなぁ…
展示

テーマと作者と使用植物が書かれた札が付いているので、つい見てしまいましたが、昔から続けている方も結構いらっしゃるようです。大変な手間と労力と、そして費用がかかっているわけですから、本当に頭が下がります。もっといい場所に飾る方法はないものでしょうか。
酒井さん

ここまで来たら12丁目のバラも見なくてはと、汗をふきふき歩いて行きました。花壇審査の頃はかなり曇っていたのですが、そのあとは強い西日が照りつけて結構な暑さに。それでもバラ園は結構な賑わい振りで、しかも花がもりもり。南側のドイツエリアは相変わらずの咲きっぷりで、本当にみごとです。
ドイツ側

今年のドカ雪のおかげで、寒さによる枝枯れはほとんどなかったことでしょう。それにしてもいつも形勢が不利な北側のアメリカエリアのバラが、南側とほとんど変わらないくらいに咲いていました。
アメリカ側

バラの株はどれも生き生きして、アプリコット色の「ブラスバンド」(J.E.Christensen,1993)の花のみごとなこと。春からの手入れと毎日の花がら摘みなど、バラボランティアさん達の努力の賜物です。今週はあまり天気がよくありませんが、ぜひご覧いただきたいです。
バラ

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