松前城の見学

  • 2018.05.07 Monday
  • 06:07
松前で泊まったのは、大島調査の時に利用する漁師民宿。獲れたてのヤリイカや板マスと呼ばれる巨大サクラマスの刺身、巨大マゾイの煮付けなど、様々な海鮮料理で満腹に。一緒に行ったかみさんは、ウニやアワビが解禁前で出なかったのが残念そうでしたが、充分満足してくれました。寝て間もなく、ものすごい雷雨や雹の襲来でびっくりしたそうですが、私は運転疲れでバタンキュー…全然気がつかなくてあきれられてしまいました。

二日目は8時に出発して役場のすぐ横に車を止め、馬坂という坂道からお城に上りました。既にほとんど散っていましたが、松前城資料館の右手にあるソメイヨシノが松前の標本木になっているとか。
城の入り口

今までお城の内部に入ったことがなかったので、入館料を払って中に入ると、いきなりコンクリートの地下トンネルになっていてびっくり。コンクリートで復元しているとはいえ、せめて板を貼るとか、あまりの愛想のなさにあきれてしまいました。
地下入り口

内部もコンクリートでがらんどうの壁に、展示スペースがぐるり並んでいるだけ。展示そのものは各種の絵図や古い写真など、面白いものが結構あったけれど、あまりの雰囲気のなさにがっかりしてしまいました。展望スペースも全くなく、これじゃお殿様が出入りする天守閣ではなくて、単なる高層の倉庫かいな?と思ってしまいました。
絵図

天守から外に出て、出口になっているのが本丸御門。これは国指定の重要文化財になっている本物の遺構で、天守に比べて立派すぎるほどの存在感を放っていました。なんかアンバランスだなぁ…(^^;)
大手門

本丸の外に出て一回りしていくと、ちっちゃな堀に桜が枝を伸ばし、みなさんが写真を撮しているスポットがありました。ここが観光パンフなどに使われているアングルのようです。
お堀

気温は10℃以下でものすごく寒く、強い海風が吹いて手もかじかんでしまいましたが、この頃から少し日が差すようになり、気持ち暖かくなりました。城の裏にある松前神社には、道内で見たツバキでは最大級のヤブツバキが、ぼとぼととたくさんの花を散らしておりました。こんなのを見ると、やっぱり松前は暖かいんだなぁと思ってしまいます。
ヤブツバキ

すぐ横にあるのが桜見本園。もともと江戸時代から伝わっていた品種に、浅利政俊さんが松城小学校の子供達と交配やタネ播きを繰り返して作り出された百種以上の品種などが植えられています。でも木が大きくなりすぎて、花が間近に見られないものが多く、ちょっと残念でした。切り戻しとかまではなかなかできないのでしょう。
桜見本園

ちょっとルートから外れたところにある阿吽(あうん)寺は、このあたりの寺では最も古く創建された松前氏の祈願寺だったそうです。でも山門だけが立派で、あとは静まりかえって訪れる人もいない状態でした。案内もほとんどないので、なかなかこういうところまで見て歩く人もいないのでしょう〜
阿吽寺

松前の花見

  • 2018.05.06 Sunday
  • 06:17
昨日は更新できなくて申し訳ありませんでした。松前の桜を見てきたのです。渡島大島の調査を30年近くやって来ているので、松前の町にはしょっちゅう来ています。時化のため船が出ない時には、仕方なく松前の寺社のあたりをうろうろすることが多かったので、町中には精通しているのですが、調査が6月と9月のため、花の咲いている時に来たことがありませんでした。昨年『北の造園遺産』に松前の「桜見本園」を認定したこともあり、一度見に行かなくてはと思ったのです。

通い慣れた道なので、中山峠を抜けて喜茂別の町から真狩・ニセコ方面に抜けました。8時に出たので、定山渓の渋滞にも合わず、すいすい走れてラッキー。少し遠回りにはなるけれど、気持ちよく走れる国道5号を蘭越から黒松内に走って高速に入り、落部で下りて道道八雲厚沢部線を通ります。ちょうど12時過ぎに厚沢部町滝野を通ったので、久しぶりに茅葺きの『滝野庵』に。連休中なので激込みでしたが、タイミングよく入れて、『鴨せいろ』をいただくことができました。
滝野庵

松前の町には直接入らず、旧道から松前藩屋敷のあるカントリーパークに抜けようとしたら、昔の松前駅あたりの道に、ソメイヨシノの並木がありました。1994(H6)年にこの道路を造った時に植えたものだそうです。花のない時には気付かないものです。
記念碑

この道路は、大島漁港をいつも担当している大手ゼネコンが造ったもので、漁港工事だけでは食っていけないので、陸(おか)の仕事もやらないとねぇと、当時の所長が言っていたのを思い出します。それにしても、20年ほどでこんな見事な並木ができるのですねぇ。
桜並木

カントリーパークに車を置いて、奥の方から見ていきました。ソメイヨシノは散り始め、サトザクラの‘関山(かんざん)’や‘普賢象(ふげんぞう)’はまだつぼみ、松前では一番多い‘南殿(なでん)’や白花の‘雨宿(あまやどり)’がちょうど見ごろでした。
第2見本園

次に寺町の方に下りていき、龍雲院ではシロバナタンポポが満開でした。白花のタンポポは何種類もある中で、これは中四国に多いシロバナタンポポなので、私にとっては見慣れた姿。でもなんでここにあるのかは謎なんだとか。この寺以外には広がっていないのも不思議です。
シロバナタンポポ

ここには舘脇操先生が命名した‘蝦夷霞桜’があり、松前の三代名木の一つとされていました。
蝦夷霞桜

その隣の光善寺には、松前一の銘木と言われる『血脈桜(けちみゃくざくら)』があります。これは江戸時代の半ば、本堂を建て替えるためにこの木を切ろうとしたところ、その前夜住職の夢枕にこの木の精が現れて、「明日は死ぬ身なので、成仏できるよう血脈を書いて下さい」というので与えたところ、翌日桜を切ろうとしたら、木の枝に血脈が引っかかっていたので、あわてて切るのをやめたとの言い伝えがあるのです。
血脈桜

この桜から枝を取り、接ぎ木して殖やされたのが松前では最もたくさん植えられている‘南殿’です。花の中央がかなり濃くなり、手まり状になって咲く南殿を満喫することができました。でもその頃から天候が急変し、空が真っ暗になって冷たい風が吹いてきました。これは危ないと近道を通って車に飛び込んだ途端に、バケツをひっくり返すような雨になってしまいました。このため一日目の桜巡りはここまでに。
南殿

ガーデンオープン

  • 2018.04.21 Saturday
  • 06:01
滝野公園は、毎年20日が夏期開園日。といっても、年によっては園路脇に雪の壁があったことも… 今年は雪融けが早かったので、少しはましですが、この時期にはまだ花がほとんどなく、本格的にはGW明けになることでしょう。

あちこちからガーデンオープンの便りが。イコロの森は開園10周年。ちょっと読みにくいけれど、工藤さんはこう書いています。「どこまでもゆっくりの歩みかもしれない。けれど、確実に育っていく植物たち。それを見続ける楽しみ」
イコロの森1

10周年の記念企画は、『工藤敏博のローズトレーニング』。半日ずっと工藤さんの講義を聴いていると、頭がパンクしそうだけど…(笑) 得がたい話がたくさん聴けることでしょう。(詳細はこちら) イコロで育った植物をポット植えした苗の販売も始まります。

イコロの森2

もう一つ、レストランの運営が寿珈琲に変わったそうです。こだわりのガーデンで、こだわりの珈琲が飲めるようになるのですね。
チセ

上野ファームも本日オープン。28日だと、慣れないスタッフがいきなりの来客でパニックになるため、一週早めて慣らし運転することにしたそうです。射的山のエゾエンゴサクも咲き始めていることでしょう。パートさんが集まらなくて大変といってましたが、まだいくつか応募中になっているので、苦戦しているのかもしれません。どこも人手不足なんですね…
上野ファーム1上野ファーム2

オープンからGWにかけてはイベントが目白押し。上野さん、今年も張り切ってましたよ〜
上野ファーム3

先日チ・カ・ホを歩いていたら、ガーデン街道の宣伝をやっていました。誰が来てるんだろうと近寄ってみたら、全然知らないスーツ姿の男ばかり…あれは誰だったんだろう?でも今年の冊子をもらったら、無料入園券が入っていました。森のガーデンや十勝ヒルズで使うわけにもいかないので、どこで使おうかな?
ガーデン街道

色彩館の花

  • 2018.04.10 Tuesday
  • 05:51
「バラ こぼれてます」というポスターが予告していたけれど、色彩館のバラの見頃は4月下旬〜5月の上旬にかけてて、昨年母を連れて行って感激しました。でも、咲き始めのこの時期もなかなかいいものです。まず咲いていたのはモッコウバラで、黄八重と白八重がやや満開を過ぎていました。黄八重の方が花の密度が少し高くて見栄えがしますが、白八重も清楚な美しさがあります。
モッコウバラ

その隣では、スブニール ドゥ ラ マルメゾン(Souvenir de la Malmaison)が、やはり盛りを過ぎた風情。あとは奥の方でカクテルが咲いて来ていましたが、壁際にはびっしりつぼみの付いたバラが満を持しているので、下旬はかなりの見物になることでしょう。
マルメゾン

その足元で香り高い花を咲かせているのが、ミカン科のコイシア(Choisya ternata)です。広葉の黄葉品種である‘サンダンス(Sundance)’と細葉の花着きのいい品種‘アズテック パール(Aztec Pearl)’が咲いています。
コイシア

奥の方では、やや地味な常緑性のウィブルヌム(ビバーナム)であるダビディ(Viburnum davidii)が咲いていました。これは結実すると果柄(かへい)が真っ赤で果実が紫色になるそうですが、まだその時期に見ていません。温室内でうまく受粉して結実しているのでしょうか?
ダビディー

ハナミズキの足元では、セイヨウイワナンテンの斑入りである‘レインボー’(Leucothoe fontanesiana 'Rainbow')が満開になっていました。実はこの木、十勝ヒルズに植えられてます。昔のオーナーのコレクションに入っていたようで、私なら「こんな常緑もの絶対十勝では無理だよ!」と鼻にもかけないけれど、先入観のない人はなんでも入れていたのですね。こんな見事な花は咲かないし、常緑の葉はかなり傷んで見苦しいけれど、それなりにちゃんと生きているのですからびっくりです。札幌なら雪の中に入るので、全然平気かもしれません。
セイヨウイワナンテン

ハナミズキは、これまでに見た中でダントツに花の数が多く、木全体にびっしりと花芽が着きました。本当に見事です。
ハナミズキ

まだ2〜3分咲きといったところで、多くのつぼみが開きかけでこんな形になっていました。てっきり何か異常が起きて花被片が偏形しているのかと思ったら、徐々に開いて平たくなるとハナミズキらしくなるのでした…(^^;)
開きかけ 満開

通路にはクンシランの大鉢仕立てが満開に。その中で一際豪華に咲いているのは、葉性(はしょう)や花の付き方から、うちから4年前に株分けした四季咲きクンシランに間違いありません。こんな見事な咲き方になるなんてと、一人ほくそ笑んでしまいました。
クンシラン

いわみざわ公園

  • 2018.04.09 Monday
  • 06:00
昨日の雪にはびっくりでしたが、事務所に下りるとほとんど積もっていなくてまたびっくり。融けるのか融けないのか?ぎりぎりの温度差にあったのでしょう。こんな状態でした。
朝の風景

昨日は用事もあったので、いわみざわ公園まで行ってきました。こちらは全く雪も降っていなかったし、畑の雪も完全に消えていました。公園周辺に植えられているポプラ並木が、全部ではないけれどきれいに頭がカットされていました。農地にかかるところでは、日陰になると苦情でも来たのでしょうか?こんな切り方では、数年もすれば元に戻ってしまうだろうに…
ポプラ並木

花壇では、スノードロップがようやく咲き始め。むしろミニアイリスの方が早いくらいでした。今週は少し気温が上がりそうなので、花壇もにぎやかになってきそうです。
スノードロップ

色彩館に入ると、やはり暖かい♪たちまちカメラは結露してしまい、暖まるまでしばし一回りできました。巨大ゴールドクレストは、きれいに刈り込まれていたけれど、そろそろこの刈り込みも限界になってくるのでは?
色彩館

新聞にも載ったこともあって、ハナミズキ目当ての方がたくさん来ていたようです。花はまだ満開ではなかったけれど、今までにないくらいのたくさんの花が咲いておりました。(温室の花はまた別途紹介します。)
ハナミズキ

ちょうど工藤さんのバラの講習が、前日に続いての実施中で、基本の「き」のコースでした。温室内を見ているうちに外に出ていたので、バラ園に出かけてみました。寒空の中、完全装備の工藤さんを取り囲む、熱心な受講者のみなさん。実際に実物で説明してくれるのが一番ですが、それを自分の庭で再現できるか、これが一番難しいところです。
工藤さん

昨年は記録的な少雪のため、傷みの方も記録的だったそうですが、今年は割と残った方だとのこと。それでも系統によっては真っ黒けになっているので、これだけの本数を維持していくことの大変さが偲ばれました。ここにはバラを管理するボランティアの「トムテ」のみなさんがいるので、今年も熱心な活動を続けることでしょう。
バラの状態

ことりっぷ(つづき)

  • 2018.03.14 Wednesday
  • 06:00
今朝は今年一番の暖かさで、家の辺りでもプラスのままでした。昨日維持管理の業者さんが、前の道路の雪をきれいに片付けてくれたので、道路が広々として気持ちよくなりました。国会が炎上したお陰でこんなに暖かくなったのでしょうか…(^^;) 昼間も予報通りに暖かくなれば、雪融けも一気に進みそうです。

ことりっぷの続きをもう少し。北海道のガーデンには、残念ながら十勝ヒルズは入っていなかったけれど、大雪森のガーデンが入っていました。部分オープンなどを経てきたために、いつからというのがはっきりさせにくいのですが、管理指導が5年経過したので、初期の不具合の修正も終わり、ガーデンとしてはこれからというところ。部分的にリニューアルをかけていかなければならないので、まさに正念場となります。
森のガーデン

ガーデンだけでなく、花カフェの紹介もありました。千歳のMEONガーデンカフェ、上富良野の花七曜、恵庭のきゃろっとがあり、最後に SAPPORO FLOWER & CAFE がありました。すぐ近くなのでこの前はよく通るのですが、いつからカフェができたんだろう?と思っていたら、中はこんなになっていたのですね。今度行ってみなくては。(大通西24丁目のバス停のところです。)
札幌フラワー

実はちょっとショックを受けたページがあります。「行ってみたい花スポット 10選」。トップの国営ひたち海浜公園のネモフィラは、既に世界的な人気を博しているのでいいのですが、その他もなんだかすごいことになっているのです。
ひたち海浜

「とっとり花回廊」とか、フジで有名な「あしかがフラワーパーク」とかは、行ったことはないけれど、どんな所かは知っていました。ところがこの「世羅高原農場」は全くの初耳。チューリップまつり、ひまわりまつり、ダリア祭、大根まつりの期間中だけ開園するのだそう。日本最大級の花絵なんだとか。規模をどんどん大きくしないと差別化できないのでしょうか?それにしても大根まつりってなんだろう?
世羅高原

大分県の山の中にあるという「くじゅう花公園」もちょっとびっくりな規模です。九州は韓国や中国が近いので、こういったど派手な修景がやはり求められるのかなぁ・・と。ほかにもこの手の大規模花壇が目白押し。どかんと集客するには、このような方向に行かざるを得ないのでしょうが、ちょっと考えさせられました。
くじゅう

この後ろには、ターシャ・テューダーの特集ページもあります。実は武市さんとターシャは、どこか被るところがあるとずっと思っていました。同じ号にこのような紹介があるのも面白いかと思います。花スポット巡りには、とてもいい本だと思いますので、ぜひご覧になって下さい。
ターシャ

ことりっぷ

  • 2018.03.13 Tuesday
  • 05:49
先週末、武市さんから電話がありました。私に電話が来るのは、たいてい何かの本に紹介されたことが多いので、さて今度は何かな?と思っていたら、「ことりっぷ」って知ってるかい?ときました。「他のところはせいぜい1〜2ページだけど、うちだけは6ページもあるんだわ〜」と嬉しそうでした。しばらくいろいろ話しましたが、いよいよ春が近くなり、体がうずうずしているのが、手に取るように分かる話しぶりでした〜

この辺りのスーパーにある本屋には置いてなさそうだし、これを買いに町まで行くのも面倒なので、楽天ブックスで頼んだら、二日でもう届いたのです。あんまりネット書店は使いたくないけれど、この便利さには勝てなくなりますねぇ…(>_<)

ことりっぷ0

特集が『花と緑の旅』で、軽井沢、北海道、高知の3箇所が入っていたけれど、陽殖園は見当たりません。道内ガーデンは、上野ファームや紫竹ガーデン、大雪森のガーデン、リトルロックヒルズ、イコロの森が紹介されていました。あれっ?と思ってパラパラめくっていくと、うしろの方に『暮らしと旅と…』という連載があり、そこに陽殖園が取りあげられていました。

ことりっぷ1

婦人画報の、読みごたえのある連載を読んだばかりなので、まぁよくある紹介記事かなぁと思ってしまいましたが、普通のガーデンを見慣れたライターにとっては、いきなりこんな場所に放り込まれたら、何度も思考停止になってしまいそう…と、むしろ同情しながら読んでしまいました〜(笑)

ことりっぷ2

陽殖園だけのために買う必要もないけれど、他の記事が結構面白いので、その意味からは買っても損はしないでしょう。そのあたりは、明日もう少し紹介しようと思います。(昭文社発行、630円+TAX)
ことりっぷ3

婦人画報

  • 2018.03.06 Tuesday
  • 06:00
日曜日。本州では一気に春の陽気になり、早咲きの寒桜が満開になっているとニュースでやっていました。そんな春の便りにピッタリな内容の、婦人画報4月号が送られてきました。初めの方は、ページをめくるのも気恥ずかしいほどのブランド品の行列ですが、この時期らしく桜特集が組まれています。その中には話題の『北の桜守』の特集もあり、吉永小百合さんと堺雅人さんの対談もありましたよ〜
北の桜守

それにしても、この山は斜里岳なのに、場所が網走の天都山となっているので、おもわず?となってしまいましたが、カメラマンの腕がいいのか、最近のカメラがいいのか、網走からこんなショットが撮れるのですねぇ〜 下のページの右側は、同じく網走にある網走監獄二見ヶ岡農場のエゾヤマザクラ。夏に行ったことがあるけれど、こんなにサクラがあったとは。左側はおなじみ北海道神宮の参道です。
網走監獄

肝心の陽殖園の連載は、いよいよこれが6回目の最終回。武市さんをこれほどしっかり取材され、的確にそれぞれのテーマを汲み上げてきた編集者のセンスには本当に敬意を表したいです。
陽殖園

今回のテーマは、武市さんが扱う苗の作り方や扱い方。私が行く時には、武市さんは入口の小屋から離れられないので、作業をしている姿を見たことはありません。開園前か閉園後に作業をやっているので、恐らく誰もその姿を見たことはないでしょう。そのあたりをしっかりとレポートしてくれているのです。
作業最終回

最後には、武市さんが作出した品種の紹介も。森のガーデンに遊びに来た時にも、ひとかたまりの群生の中から、ひょいと花色の濃いものを見つけ出して、これを使えば新しい品種が作り出せるんだよ〜と教えてくれました。それにしても、ヒメジョオンの品種改良をやっているなんて! 日々植物達と会話を楽しみながら、こつこつと苗を植え続けてきた、武市さんの姿が思い浮かぶような連載となりました。
レッドショー

取材されたSさんのあとがきの中に、書籍化?ぜひ!とありました。婦人画報から武市さんの本が出たらなんと素晴らしいことでしょう!!実現できたらいいですねぇ。この号はなかなか見どころの多い内容なので、あちこち楽しめます。ぜひ書店でご覧になって下さい。

神代植物公園

  • 2018.01.31 Wednesday
  • 05:50
お次の植物園は、関東の雄「神代植物公園」です。都立公園では唯一の植物公園で、規模といい内容といい本当に素晴らしいので、若い頃から何度も訪れていますが、この2006年3月が最後になっていますねぇ。この時は、駅前・創成のデザイン検討委員会が、委員長の都合でどうしても北海道まで行けないというから、私たち道内の委員2人と事務局が東京まで出かけていったという次第。年度末の3月20日に、よくもまぁこんな予定入れられたと感心しましたが、この時は完全に居直って前泊と後泊し、あちこち歩き回っていました。

ちょうど春の彼岸で、早咲きのサクラがちらほら咲き、一斉にいろんな花が咲き始める時期でした。真っ先に目に入ったのがキブシ(Stachyurus praecox)。キブシ科キブシ属という、マイナーな存在ですが、春を告げる花としてはよく知られています。木古内あたりの山に結構咲いていて、道内にもあるんだとビックリした記憶があります。
キブシ

クスノキに似た常緑の艶々した葉の中に、クリーム色の花が印象的ですが、これがなんとシキミ(Illicium anisatum)の花。道内ではお墓にシキミを立てる習慣がないので、印象が沸かないと思いますが、この香りと共に仏花としてのイメージが、私の頭の中に刷り込まれてしまってます。
シキミ

枝が三つにどんどん分かれていくのがミツマタ(Edgeworthia chrysantha)。ヂンチョウゲやナニワズになんとなく似ているように、ヂンチョウゲ科の植物です。原産地は中国中南部からヒマラヤで、古くに渡来していたようですが、実際に和紙に利用されたのは16世紀だとか。なんで持ち込まれたんだろう?これも道南では越冬可能で、松前のお寺の境内などで咲いていました。
ミツマタ

ちょうど紅梅が満開で、こんな刈り込み仕立てにするんだと、いささかびっくりさせられた記憶が。植木屋上がりなもので、どうやって脚立立てたら刈り込みができるのか、しばし考え込んでしまいました…(^^;)
紅梅

ポカポカ陽気の祭日だったので、たくさんの花見客がやって来ておりました。サクラの時期だと喧噪に包まれるのかもしれませんが、この時期だと品のいい花見客ばかりのようで。
梅林

ツバキもたくさん咲いていましたが、もうかなり終わりかけだったように思います。サザンカやツバキは、冬の寒さの中できりっと咲いているというイメージがあり、暖かくなってウメだサクラだたくさんの花が咲いてくると、なんとなくヤブの中に引き籠もった感があります。
ツバキ

大温室前のサンクンガーデンは、外周にバラ園があり、カナールの回りをツツジ類の大刈り込みで囲ってあります。ツツジの時期にもバラが咲く時期にも行ったことがないような…うーーん。本州などに行けるのはいつもオフシーズンが多く、いい時期に見てないものがたくさん出てきて困ってしまうなぁ。
大刈り込み

咲くやこの花館

  • 2018.01.30 Tuesday
  • 05:57
毎日厳しい寒さが続きますねぇ…今朝なんか、寒いというより痛い感じ。アメダスで−12℃だと、このあたりはさらに2℃は低いでしょう。今日の寒さが今年の冬の底であることを祈りたいです。

毎日うんざりするような天気だし、どちらを向いても緑や花が見えないので、暖かさと花を求めてハードディスクにもぐり込んでみました。デジカメに切り替えたのは2001年からなので、翌2002年の画像は最も古いものになります。この時は、滝野公園のカントリーガーデンがオープンしたばかりで、急遽東口に情報センターを作るという話になり、どんな施設がよいのか、関東各地から中部、そして関西と見て歩きました。現在東口にある三棟は、オープン時にはなかったのです。カントリーハウスだけでは全然まかないきれず、あわてて作ることになったものでした。建築施設系は別のコンサルだったので、なにやってんだろう?という感じでしたが。

その時に行ったのが、大阪にある咲くやこの花館です。90年の花博では、地元大阪市が力を入れて作った、多分我が国最大級の温室でしょう。面積ではもっと大きいところがあるでしょうが、世界中から珍しい植物を集めまくったという感じで、内容はとにかくすごいものでした。ここの高山植物室の計画を私がやることになってしまい、コンサルに転職した88年から足かけ3年、てんてこ舞いな時間を過ごした懐かしい場所です。
咲くやこの花館

ここの目玉の一つが、入ってすぐのところにある熱帯スイレンのコレクション。2月初めなのでさすがに花はまばらでしたが、実に様々な花が咲いてくるのです。
熱帯スイレン

この頃の大阪はまだ元気があったので、花博に合わせて相当な投資を行ったはずです。裏にあるバックヤード温室だけでも、めちゃくちゃ広かったですから。最近は府も市も維新に絞られてしまったので、あんな派手なことはできないとは思いますが・・・(^^;)
洋ラン

完成して12年目だったので、十分すぎるくらいの熱帯雨林温室になっていましたが、それから更に16年も経ったので、今はどんな様子になっているのでしょうね。
熱帯雨林

薄暗い館内ですが、ヤシなどの足元にはいろんな珍しい植物が植えられていました。チユウキンレン(地湧金蓮)(Musella lasiocarpa)はバショウ科の植物で、中国雲南省が原産。一年近く花が咲き続けるので、温室では人気があります。函館湯の川の熱帯植物園にもありました。
地湧金蓮

一番奥にある高山植物室では、本来の高山植物はもうほとんど姿を消しており、代わりにそれ風の植物が植えられていました。ボタニカルチューリップは高山ではないけれど、似たような雰囲気の場所に生育しているので、ちょうどいいのかも。ここは冷温室として冷房が入るようになっているけれど、ガラス越しの弱光線では、高山植物は難しいのです。
チューリップ

花博の目玉の一つに「ヒマラヤの青いケシ」がありました。株は小樽の赤岩園芸が提供し、期間中どのように栽培管理すれば次々と咲かせることができるかを、北大植物園と共同でプログラムを組んだり、なかなか大変なものでした。これはメコノプシスだけど、種類はなんだろうな?その後は自前で、バックヤードにあるファイトトロン(人工気象室)で栽培していましたが、ベトニキフォリア種ではありませんでした。
メコノプシス

ギンケンソウ(銀剣草)(Argyroxiphium sandwicense)はハワイのマウイ島とハワイ島にのみ自生するキク科の植物で、熱帯にあるけれど標高の高い場所に自生している高山植物です。こういう博覧会の「レガシー」というものは、形だけ残っても無用の長物化してしまいがちなもの。ここはその後しっかりとした体制と人を得たので、施設が十分に活かされているいい例でした。あれから見ていないので、また行ってみたいなぁ。
銀剣草

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