クレア・トラベラー

  • 2020.09.12 Saturday
  • 05:48
先日の夜、久しぶりに陽殖園の武市さんから電話がありました。「今度は何に載ったのよ?」と聞いたら、クレアなんちゃらっちゅう豪華な雑誌に載ったから、ぜひ見てほしいんだわ〜とのこと。何もない時には電話がかけづらいのか、何かに載った時には必ず電話があり、あれやこれやと30分近くも話し込んでしまいました。そんな本は知らなかったので、さっそく取り寄せてみると、文藝春秋社が出している季刊の旅雑誌でした。
表紙

本来は海外の庭園や景勝地を取りあげるはずが、コロナ禍のおかげで海外へ取材に出かけることができず、やむなく国内がメインになってしまったようです。この号でも京都の清水寺・成就院、福山の新勝寺、天空都市高野山、石川県小松市の苔の里、練馬の牧野記念庭園などなど、国内の庭園がずらりと紹介してあります。その中に、北海道・紋別〜札幌として、「大地の鼓動に抱かれる北海道ガーデン紀行」の特集がありました。
見開き左見開き右

出発点が陽殖園だというのは、狙ったものか偶然か分かりませんが、北海道のガーデンを見ていく上では一番相応しいスタート地点でしょう。陽殖園は、今年から木曜日が休園日になり、いつも引き籠もっている武市さんがあちこちに出没しているらしく、森のガーデンにも2回やってきたそうです。来年からはなんと火・水・木曜日を三連休にするとか。一日出かけて苗を仕入れたり他の庭を見て、一日たっぷり仕事して、最後の一日はしっかり休養するのだそう。武市さんもいよいよ80歳なので、目標の150歳まであと70年がんばらないといけないからね!
陽殖園

山を越えてやって来たのが大雪森のガーデン。森の花園と森の迎賓館、そして遊びの森を堪能し、ヴィラにも泊まっていったそうです。そんな贅沢な庭園の味わい方を一度やってみたいです〜
森のガーデン

それから里に下りて上野ファームへ。いい流れで取材していますねぇ。今年は厳しい暑さや強風で、植物たちも大変だったようですが、写真で見る限りいつもの素晴らしいガーデンが維持されているようです。
上野ファーム

次はどこかなと、そおっとページをめくると、なんとアルテピアッツァ美唄でした。ガーデン紀行なので、つい花のあるガーデンをイメージしてしまいますが、ここは彫刻美術館であると共に、彫刻のある庭園美術館でもあります。今年はじっくり関わってきたので、このような紹介がされてうれしかったです。
アルテピアッツァ美唄

最後の札幌では、モエレ沼公園と北大植物園。なかなか面白いセレクトの庭園めぐりですが、2泊3日でこのように巡っていくと、北海道の風景の成り立ちがよく分かりそうです。ぜひ本屋さんで覗いて見て下さいね。

松前の寺町めぐり

  • 2020.08.25 Tuesday
  • 05:50
大島行きの交通船の出航が8時と遅かったので、その前に松前の寺町をちらっと見てきました。2年前にはサクラの時期にようやく見に来ることができましたが、その時にサルスベリの大きな木があったので、花を見たかったのです。松前城の横を上がっていくと、城の入り口の真ん前に大きなイチジクの木が。春だと芽が開いていないので、全然気がつきませんでしたが、さすが道南です。熟したイチジクは誰が食べるんだろう…
イチジク

記憶だと龍雲院だと思っていたので、真っ先に向かいました。ここは1625年の創建で、箱館戦争で唯一焼失を免れたお寺だそう。本当に400年前の堂宇なんでしょうか。
龍雲院

でもここにはサルスベリはなく、文化財指定の「蝦夷霞桜」の近くにはシロバナタンポポの株が数株のみ。きれいに除草しているのはいいけれど、ちゃんと子株を養成しているのでしょうか。四国から何度もシロバナタンポポのタネを取ってきて播いているのですが、なかなか定着できないのです。
シロバナタンポポ

隣の光善寺に向かおうと外に出ると、山門の脇になんか白い花の咲いている木が。近づいてみてこれまたびっくり。樹高が6mもあるムクゲでした。背丈くらいのムクゲしか見たことがなかったので、改めて暖地であることを実感しました。
ムクゲ

光善寺は1533年創建のお寺で、松前では一番たくさん植えられている「南殿(なでん)」の原木である「血脈桜」があることで有名です。
光善寺

門を入ったところにツバキの大きな木があり、艶々した果実がたくさん生っていました。こんなにたくさんの実が採れるのなら、椿油を絞れるかもしれないなぁと思ってしまいます。
ツバキ

やはりこちらにサルスベリがありました。松前の植木屋は、さすがにこの木の扱い方を知っているようで、サルスベリらしい剪定をやっていて、放射状に伸びた枝先に大きな花が咲いていました。
サルスベリ

Uターンしようと広場を探して登っていくと、松前藩の代々の墓所があるところに出ました。このケヤキの巨木もこの辺りの見ものの1つで、樹齢は400年以上にもなっているそうです。イチョウやスギ、ケヤキなど、この辺りの木はみんな巨木ばかりです。
藩公墓所

ちょっと盛りを過ぎたとはいえ、アジサイが見事な花を咲かせていました。道端にずらり並んでいる株は、いずれも背丈を超えるほどの大きさで、うらやましくなってしまいます。巨木に遮られて日差しも弱く、しっとりした環境がアジサイにはとても居心地がいいのでしょう。計画的に名所づくりをやれば、いろんな時期に観光客を呼び込むことができそうだけどなぁ。
アジサイ

ブレインズの20年

  • 2020.07.21 Tuesday
  • 05:42
ブレインズの事務局から、「種まく仲間の たね通信」が届きました。もともとWEBでの情報発信をメインにすることは、昨年の交流会でも発表があり、デモ版もお披露目されていました。そこに降って湧いたのが新型コロナ禍で、オープンガーデンの実施には大変厳しい情勢になってしまったのです。このためブレインズとしては、今年のオープンガーデン活動は休止し、会員対象に発行する予定だった冊子の方も、今年は中止になってしまったのです。
たね通信

ブレインズのHPは既に公開されています。昨年の交流会で見たデモ版では、これをたくさんの庭に広げていくのは大変だなぁと思っていましたが、公開版ではちゃんと仕上がっており、細かい情報を間違いのないように組み合わせていく作業は大変な手間だったことでしょう。

トップページ

WEB版では、各オープンガーデンの住所や連絡先などの個人情報は掲載されないので、これを見ながら庭めぐりをすることはできません。あくまで道内のどの地域には、どんな庭があるのかを見ていくためのものとなっています。会員登録をした方に配布される冊子と組み合わせることにより、初めて庭めぐりが可能になるのです。このためこれが完全に機能するのは、冊子が発行される来年以降になってしまいました。
庭園紹介

ブレインズが結成されたのが2001年の春。5月に発行された第1号は、ページ数も122pしかなくガーデンの紹介ページも白黒でした。それが10年目の2010年になると、倍以上の271ページになって、読み切れないほどの情報満載の冊子になりました。よくもこれを1,000円で発行していたものです。

ブレインズ

こうして19冊のイエローブックを並べてみると、ブレインズの4人を中心に各ガーデンのみなさん方が、素晴らしいネットワークを築いてきたことがよく分かります。それだけに20冊目が発行できなかったことは、本当に残念なことでした。
19号

2010年の冊子の中に、栞代わりに挟まっていたのが、ビズの100号記念のリーフレット。ビズも25年目の2017年にはとうとう休刊したままになっています。こうして見返していけば、いろんなことを思い出してしまいますねぇ…
ビズ100号栞

ハギ仲間

  • 2020.07.15 Wednesday
  • 05:53
先週道内ニュースをチェックしていて、こんな記事を見つけました。私にとっては「ハギ仲間」である岩見沢の日端さんが、あの山を子供たちに開放して、自然とふれあう機会を提供しているのだそう。
日端さん
 (北海道新聞WEBニュースより拝借 m(__)m)

ハギの季節に行ったことがあるけれど、とっても広くて、よくも一人で管理しているなぁとあきれました。そんなに深い山の中ではないけれど、メチャクチャ空が広かった記憶があります。
現場

今どきこんな背の高いススキの原っぱなんて、なかなか見られなくなってしまいました。これで迷路を造ったら、大人でも迷子になってしまうことでしょう。こんなところを駆け回れるなんて、子供たちには忘れられない体験を提供できそうです。
ススキの原っぱ

実は日端さんとは、ハギだけでなくクサギ好きでも意気投合してしまい、昨年も日端さんが作った苗木を滝野公園に導入することができました。あの山の林縁部には、無数のクサギが生えていたのです。成長が早いので、2〜3年もすればたくさんの花が咲き、チョウチョが乱舞する場所になってくれるでしょう。
クサギ

自宅で栽培していたミヤギノハギから、絞り咲きやピンクの枝変わりを発見し、それを挿し木で増やしていったのだそうです。切土の法面に植えておけば、秋にはハギの枝が垂れ下がり、滝が流れ落ちるような素晴らしい道に変身します。
ハギの路

ハギ仲間である陽殖園の武市さんは、ここからいろんなハギを取り寄せて、自分が集めていたものと比較しています。いろいろと微妙な違いがあるらしく、興味が付きないといつも嬉しそうに話してくれます。
ミヤギノハギ

それにしてもこんなに広い「遊び場」があるのはうらやましい限り。ブレインズで知り合った方たちは、みなさんちゃんと生きがいを見つけて、着実にいろんな活動を展開しているのですねぇ。
私もぼやぼやしないで、残された時間の使い方を見定めなければならないようです〜(>_<)
ハギのシャワー

イコロの森オープン♪

  • 2020.06.03 Wednesday
  • 05:48
恵庭まで行って、すぐに帰るのがもったいなかったので、ちょうどオープンしたばかりのイコロの森まで、越境して行って来ました。札幌からだと結構遠く感じますが、苫小牧といっても千歳を越えればすぐに入り口です。いつも行くのは夏〜秋にかけてなので、この時期の訪問は初めてでした。受付には学名付きの開花情報が。もっとたくさん咲いてきたらどうするのかな?
開花情報

受付を済ませてガーデンに入ると、サワシバの新緑がお出迎え。ホップのような果穂がブラブラ下がって、とても目を引くことでしょう。
サワシバ

相変わらずきれいなローンが広がり、透明感あふれる風景はいいのですが、戦闘機の爆音が轟くのはちょっとご勘弁ですね。機体は見えなかったけれど、かなり近く感じました。
ガーデン

森の中に逃げ込むと、クロフネツツジはほとんど終わっていたけれど、それにもまして鮮やかなヤエヤマブキが見事でした。積雪が少ないからこそ、このような枝振りが維持できるのでしょう。
ヤエヤマブキ

宿根草はまだ咲き始め。プルモナリアの手前には、ユニークな花のドデカテオン(Dodecatheon meadia)が。学名はギリシャ語のドデカ(12)+テオン(神)で、ギリシャ神話の12神の世話を受けたサクラソウに付けた名前だそうです。英名は shooting star(流れ星)でなかなか言い当てていますが、和名のシクラメンモドキは同じサクラソウ科なので許せるけれど、カタクリモドキはいかさないです。
ドデカテオン

びっくりしたのがこのポリゴナツム。オオアマドコロの2倍以上ある大型の草本で、花も3〜4個ずつぶら下がっています。あとで聞いたらポリゴナツム・ムルティフロルム(Polygonatum multiflorum)とのこと。確かに多花性だし、なかなかの存在感がありました。
ポリゴナツム

今年のイコロで、一番変わったのがナーサリーでしょう。棚に置くと買いやすいけれど、植物にとっては地面に平置きした方が根が傷みません。植物ファーストを維持しながらの販売となっています。
ナーサリー

コロナ禍のおかげで、一番需要の大きなGW前後にオープンできなかったことから、ここ特有の根がしっかりした大苗がまだずら〜りと並んでいます。オンラインストアもやっていますので、なかなかガーデンまで行けない場合にはこちらをお試し下さい。
平置き

あちこち花盛り

  • 2020.06.02 Tuesday
  • 05:59
昨日夜の8時ころに、いきなり花火が上がり始めました。なんだなんだと窓から覗いてみると、大倉山からでした。昨日から施設が再開されたのを祝っての花火かと思ったら、全国の花火業者が新型コロナウイルス感染症の早期終息を願い、全国一斉に打ち上げた「全国一斉悪疫退散祈願Cheer up!花火プロジェクト」の会場だったのです。市内で他に上がったところがあったのか分かりませんが、本当に一日でも早く終息してほしいものです。
花火

連日高温が続きます。これまで意外と遅れていた花暦が一気に進んできたようで、滝野公園のチューリップは誰にも見られることなく見ごろを過ぎてしまったとか…(>_<) その代わりに、ガイド室横に植えられているアオダモが開花しました!と、画像が送られてきました。ここに植えられて10年ほど経ちますが、こんなにたくさんの花が咲いたのは初めてです。
滝野公園のアオダモ

お昼に久しぶりにお蕎麦を食べに行くと、近くにあるキリの大木が満開に。この木も咲きムラが激しく、こんなに咲くのは4〜5年振りではないかと。
円山のキリ

午後からは恵庭で仕事があったので、ちょっと早めに出掛け、恵み野のT村さんを訪ねました。しばらく千歳に住んでいたので、ずいぶんとご無沙汰をしておりました。玄関前に真っ白な花が満開になっているので、なんだろうとよく見たら、なんとアオダモでした。残念ながらお出かけしていて会えませんでしたが、電話でお元気な声を聴けてうれしかったです〜
恵み野のアオダモ

恵み野に行った時にはいつも顔を出すのがさっちゃんのところ。忙しくて何にも手入れしてないのよ〜という割りには相変わらずきれいにしていました。今年初めての来訪者だったとか。今年のオープンガーデンはどうなってしまうのでしょうか。
さっちゃん

まだ花はちらほらでしたが、私の大好きなヒメシャガが咲いていました。我が家は外壁工事中で足場がかかっていて、しばらく庭に出ることができないので、花を見ないうちに終わってしまうかなぁ…(T_T)
ヒメシャガ

せっかくなので、近くのS若さんの庭を覗いて見たら、相変わらず熱心に花の手入れをやっていました。ここも今年初めての訪問者でした。壁際ではクレマチス・マクロペタラが早くも満開に。
マクロペタラ

着々とブルーガーデンの準備が進められており、さすが研究熱心なだけにいろんな工夫をしながら苗作りをやっています。庭ではブルーの花が素敵なカマッシア(Camassia quamash)が。この時期にガーデン巡りなんかしたことがないので、いろんな花を見ることができて楽しかったです。
カマシア

留学体験記の出版

  • 2020.01.31 Friday
  • 05:49
早くも1月が終わろうとしています。昨日からの暖気でまた雪が融けてしまい、札幌の積雪深はたった22cmしかありません。とうとう1月には、一度だけ雪かきらしいのをやっただけで、市の除雪も全然来ておりません。昨日歯医者に行こうと外に出たら、かなりの雨が降っていたので、止むなく傘を差してしまいました。雪では絶対に傘を差したことはないけれど、1月に雨降りで傘を差したのは初めてです。来週はもう立春。このまま春になってしまうのでしょうかねぇ…(>_<)

昨年のブレインズの交流会で、小樽の杉山さんから、コッツウォルズでのガーデン留学の記録が、年明けに出版されるとの予告がありました。
予告

今月はずっとバタバタしていたので、すっかり忘れてしまっておりましたが、29日の新聞をめくっていると、どぉ〜んと出版されたとの紹介記事がありました。杉山さんは熱心にあちこちのガーデンを回っておられるようで、大雪森のガーデンでバッタリ会ったこともありました。一念発起、ガーデン留学に踏み切れる行動力には、ただただ尊敬の念しかありません。

朝日新聞
  (朝日新聞 Digital より拝借…m(__)m)

ところが、スーパーにある本屋ではこういう本は扱っていないし、取り寄せを頼むと結構時間がかかります。しばらく町に出かける用事もないし、発行しているのは文芸社という会社なので、そこからも購入しようとすると、結局はアマゾンとか楽天ブックスが紹介されるようになっているのです。あまり頼みたくはなかったけれど、早く読みたいので仕方なくネットで注文してしまいました。(リアル書店さんごめんなさい…m(__)m)
文芸社

朝晩ずいぶん日が長くなり、昼間の日差しも強くなってきます。こういう本を読みながら、そろそろ土の香りを思い出していきたいと思います。

春の気配?

  • 2020.01.23 Thursday
  • 05:48
昨日届いた郵便物はガーデンや資材、ツアーの案内など、ちょっと春の気配が感じられるものばかりでした。その中には、「ブレインズの会員更新のお願い」が。イエローブックの第1号は2001年なので、(手紙には2011年になっていましたよ〜内倉さんらしいなぁ…(^^;))今年は記念すべき20冊目のイエローブックになります。記念すべき20年目には、仕組みが大きく変わるようです。

案内1

冊子は、書店やショップで売られることはなくなり、会員の方のみの配付となります。個人情報満載ですから、オープンガーデンの趣旨に賛同した方のみの情報源になるわけです。ますます貴重な冊子になりそうですね。

  イエローブック

その代わり、ホームページではガーデンの様子がたくさん公開され、ガーデンの概要を詳しく把握できるので、ある程度目星を付けてコースを決めたりすることは容易になり、実際に行く段になれば会員登録して冊子を購入することで、詳しい場所や連絡先などが把握できます。本当に庭を見たい人だけが訪れることができ、トラブルが起きにくくなりそうです。
方針1

このような方式が定着するには、少し時間がかかるかもしれませんが、いずれ避けては通れないことなので、川上教授の腕の見せ所ですね。このような仕組みを維持していくためには、一人でも多くの会員登録が必要です。どうかよろしくお願いいたします。

庭づくりの専門店からのカタログや、山草のカタログと共に、英国ガーデンツアーの案内も入っていました。6月16日から一週間なんて行けるわけないけれど、一番いい時期なんでしょうねぇ…
それにしてもこの写真。なんでホース引っ張ったおじさんが写っているのでしょうねぇ…?まだ仕込み中だと言うことを示したかったのでしょうか。

RHS

RHSの新しいガーデンがマンチェスターにできるそうで、開園前の特別見学が目玉のようです。7日間で498,000円かぁ… いつになったら、こういうツアーでイギリスに行くことができるようになるのかなぁ…(^^;)
ガーデンツアー

カレンダー

  • 2020.01.21 Tuesday
  • 06:00
昨日夕方から、珍しく雪が降り続きました。朝まで10cmしかなかった積雪が、帰る頃には30cmにもなり、今冬初めてしっかりと雪かきしてから帰りました。除雪屋さんも待ちかねていたとみえ、いつもなら3時過ぎに入る除雪が、なんと1時過ぎにはがりがりとやって来てました。それからさらに積もっていたので、札幌の積雪深はやっと38cm。これでやっとラベンダーやエリカが雪の下に入ったけれど、バラにはもう少しでしょうか。南の滝野公園には降ってないだろうなぁ…

アメダス

夕方雪まみれになって事務所に戻ったら、郵便受けに差出人の書かれていない封筒が。何か怪しい勧誘かな?と開けてみると、咲くやこの花館のカレンダーが入っていました。
カレンダー

(?_?)と思ってよく見ると、JGN(ジャパン ガーデナーズ ネットワーク)のサイトで会員プレゼントがあり、どうせ当たらないだろうと一応応募したものだったのです。これが抽選なら絶対はずれるのですが、先着順だったので、めでたく入手できたのでした。

ガデネット

咲くやこの花館には、昨年3月に久しぶりに訪れることができたので、
一層感慨深いものがありました。熱帯植物から高山植物まで、あれだけの規模で展示されているのは、我が国ではトップクラスだと思います。それを開館から30年もずっと維持しているだけでなく、どんどん発展させているところがスタッフの腕の見せ所なのでしょう。
ハブランサス

入館料はたった500円で、年パスは2,500円と5回分なので高く感じますが、市営だけあって65歳以上の大阪市民は無料なので、年間20数万人の入館者のうち、有料入館者はたったの2〜3割程度。じじばばの天国になっているようです。それでも熱心に写真を撮したり写生をしたりして、有意義な時間を使えるのですから、大阪市民がうらやましい限りです。
咲くやこの花館

町中の再開発が盛んにやられているけれど、町中の一角にこういう緑に触れられるスペースを作るなんて発想は、今の役人や政治家にはこれっぽっちもないのでしょうかねぇ…

Brains

  • 2019.11.27 Wednesday
  • 05:51
先日の Brains 交流会のあと、吉谷さんを呼んだのは何年だったか、ファイルを引っ張り出したところ、パンドラの箱を開けてしまいました。Brains の始まりのことは、2010年のイエローブックに書いてある通りですが、とっても華々しく走り出したのです。お屠蘇気分の抜けない2001年1月6日、円山の六花亭の2階で、熟女3人に取り囲まれ、こんなことやりたいので力を貸して下さい!!と迫られました。
ロゴ
種蒔く人

新聞各紙にも、「女性3人企画業」「花で街づくりお任せを」「ガーデニングで新事業」「行政の注文受けます」なんて、華々しく取りあげられていて、完全にビジネス志向で走り出していたのです。ところが、最初に始めた具体的な取り組みが、オープンガーデンのネットワークづくりで、5月にはイエローブック第1号を出版。これが幸いでした。どこかの町が、仕事でも発注していたら、現在のような姿にはならなかったことでしょう。
オープンガーデン

その年の6月の道新に、オープンガーデンの紹介と共に、梅木さんが大きく取り上げられています。この新聞は、ちょうど前年にオープンした滝野カントリーハウス内の掲示板に、長く貼り出されていたのを覚えています。昔のコテージガーデンの様子が分かるので、紹介しておきました。

梅木さん

翌2002年から、メンバーが内倉&梅木に加えて、川上さんと三石君が加わり、4人体制で歩み始めたのですね。これで Brains が安定して進むことになったのです。2002年の交流会のプログラムはこんな感じで、まだゲストは呼んでいなかったのでした。
2002
交流会

そしていよいよ2004年の交流会。この時に初めてゲストを呼ぶことになり、「本場のオープンガーデンやガーデニングにくわしく」「一度お会いしたい」「お話しが楽しそう」「テレビや出版などで活躍されている」「生活スタイルもとても魅力的」な吉谷桂子さんにお願いしてみようということに。そして2004年12月6日に感動の交流会となったのです。
2004交流会

このページに十数枚のプリント写真が入っていました。誰が撮して焼いてくれたものでしょうか?全然記憶がなくて申し訳ないのですが、15年前はまだそんな時代でした。こんなツーショットまで入っていてドキッ…(*^_^*) 15年前なので私も若かったなぁ…と、ふと遠くを見つめてしまいました…(笑)
吉谷さん

新琴似六番通

  • 2019.10.10 Thursday
  • 05:52
仕事で新琴似まで行ったついでに、新琴似六番通街づくりクラブの活動を見てきました。この通りの拡幅を契機に、地域づくり活動を再活性させたいと熱心に活動をされていて、2005年前後にあれこれと関わっていました。今でも「花と緑のネットワーク」の登録団体として活動されているのです。
六番通

活動の中心であるAさんはご不在でしたが、その隣にある公共花壇を拝見させていただきました。ガウラが超大株になり、背景にはシラハギとタカノハススキがふんわりと収まっています。
ガウラ

たくさんの果実をぶら下げたヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca americana)が、赤黒く色付いて来ていました。本種はアメリカ原産で花序がぶら下がるのに対し、中国産のヤマゴボウは花序が直立して垂れません。札幌近辺では圧倒的にヨウシュの方が多いでしょう。
ヨウシュヤマゴボウ

花壇で目立っていたのがガイラルディア(Gaillardia aristata)。宿根性のものはオオテンニンギクの和名があり、これはその矮性種のようです。昔のものは花茎がぐだぐだしてだらしなかったのですが、矮性種だと収まりがいいし、花期が長いので重宝しそうです。
ガイラルディア

「帝王貝細工」という重々しい名前を持っていますが、和名は一応ムギワラギク(Helichrysum bracteatum)のようです。咲いてくる時から既にドライフラワーになっており、満開になってから切り取って干すと、花が開ききって使い物になりません。学生の時には圃場でこれやローダンセなどを山ほど作り、地下のボイラー室の横でドライにしてました。その頃にはこんなきれいな花色のものはなかったなぁ…
帝王貝細工

現在の活動は、コキアの栽培を熱心に進めているとのこと。ここの花壇のコキアは、かなり大きく育っていたけれど、交差点に面しているため風を受けやすく、あえなく横倒しになっておりました。こういうところでは、株の中に支柱を1,2本差しておかなければ。
コキア

近くの街路樹の植えますには、ちょうど1mのサイズに育ったコキアが並んでいました。滝野公園のものよりはるかに大きいぞ!
歩道植えます

花と緑のネットワークに紹介されていた、新琴似北公園にも行ってみました。するとお化けのように大きく育ち、本当に2m近くもあるのです。自分でも体を支えきれないようなモンスター振りにはびっくりさせられました。
お化けコキア

いろいろな場所で活動されている方たちとは、長〜いつきあいになっていることが多く、時々その活動ぶりを拝見して、うれしくなります。私もぼやぼやしていられないぞ。

陽殖園的案内図

  • 2019.09.23 Monday
  • 05:50
先週行ってきた陽殖園のリーフレット(というより案内図か)を片付けようとして、ふと見入ってしまいました。いろいろと書き込みが増えているのです。昔のものを出して見ると、2008年はほとんど文字のない案内図だけで、これを見てどこに行けというんじゃい!と、あちこちさ迷いながら歩いたものでした。あとは切符に少し開園時間などが書かれている程度。ここ10年で画期的に親切になっているのです。
2008年案内図

とはいえ、毎年刷っているのですから、9月最終日曜日クローズではなく、ちゃんと29日と書いてほしいです。白抜き文字には、来年から毎週木曜日が定休日になると。体を休めたいのではなく、いろいろやりたい仕事があるので、作業時間を確保したいのでしょう。受付にじっと座っているのが辛いのです。そういえば、昔は入園は3時半までだったのが、5年くらい前から3時になり、数年前からとうとう2時半になっていました。
表1

園主特別ガイドは朝8時20分からなので、ホテル渓谷に泊まった人専用みたいなものでしょう。私は参加したことはありませんが、一度だけ3時くらいに来た時に、もう閉めるから一緒に歩こうやと、日が暮れるまで園内を歩いたことがありました、園主ガイドも以前は月2回だったのが、10年ほど前から毎週になっています。それだけ要望があったのでしょうね。最近は「シカの落とし物に注意」ですが、昔はエゾタヌキで「園内にタヌキのお宝?宝の山盛 おとしもの有りフ〜ン」とありました…(^^;)
表2

東京からクラブツーリズムのツアーでやってくる方たちは、必ず町内のホテル渓谷に泊まるプランでしょう。ホテル渓谷のプランには、「武市的観楓会」と「陽殖園的新年会」があります。昔は最終日の夜に「陽殖園・感謝の夕べ」というプランがあり、翌日の午前中参加者には無料開放となっていましたが、14,5年頃になくなっているようです。
表3

ホテル渓谷のプランでは、2泊5食付き約3万円となっており、のんびり温泉につかりながら息抜きするにはいいのかもしれません。私はイベント真っ最中なのでとても行けませんが…(>_<)

観楓会

現在の案内図では、園路脇に番号の付いた杭が立っており、それを見ることにより現在地が分かるようになったのが画期的でしょうか。あちこちに訳の分からない(なんて言ったら叱られそうですが…(^^;))園路が無数にできているのがよく分かります。この道沿いに今でも無数の苗を植え続けているので、「年々自力で現在も変化を続ける花園」と書かれているのです。ちゃんと『北の造園遺産』に認定されたことも書かれていて、推薦者としては嬉しいですね。

略図

今年の営業も今週限り。半年間の休園期間も毎日作業を続けて行くことでしょう。来年こそ春の予定を組んでおかなければいけませんねぇ…

萩の陽殖園

  • 2019.09.16 Monday
  • 05:57
昨日は陽殖園に行ってきました。毎年春に一度行ってみたいと思いながら、なかなか予定が取れずに秋になり、ここ数年ほとんど同じ時期での訪問に。連休の最中なので、高速も美唄くらいまではかなりの混みようでしたが、それを過ぎるとすいすい走れるようになりました。浮島で高速を下り、長いトンネルを抜けて森を抜けると、国道がまっすぐ滝上(たきのうえ)を目指しています。ここの風景は何度見ても感動します。
道

武市さんには黙って行ったので、突然の訪問にびっくりでしたが、ちょうどあんたに電話しようと思ってたんだわ〜と大歓迎してくれました。町に入る頃からしとしと雨が降り始めていましたが、園内に出るとなんとか上がってくれたものの、ミヤギノハギの枝は雨の重みで垂れ下がり、ふんわり感がなくてちょっと残念。
ハギの道

斜面に植えられている斑入りのハチジョウススキ‘コスモポリタン’は、抜群の存在感を放っています。-30℃にもなる滝上でも越冬できるのは、雪がたっぷり積もるからかなぁ…
ハチジョウススキ

エリカ山のエリカにはびっしりつぼみが付いていて、来年の準備はバッチリで、隣の小さなカルーナ山が満開に。普通のカルーナはもう終わっているのに、この穂が長いカルーナは何なのかあとで聞いてみたら、50年も昔に買ってきて植えたんだもの、そんなの覚えてる訳ないじゃない…(^^;) そりゃそうだわ。
カルーナ

相変わらず謎の、小島池の水の供給のしくみを考えてみましたが、やっぱり分かりませんねぇ…
ここも造られて10年近くになり、植えられた植物もずいぶん大きくなって来ました。
小島池

武市さんが見てほしかったのがこのハギです。陽殖園に咲いている白いハギは、ミヤギノハギの白花でも、シラハギでもないのです。間違いない白花ミヤギノハギを紹介して、一緒に植えてもらったのが、揃って咲いているので見に来いよ〜とのことでした。確かに右の白花ミヤギノハギは優美だけれど、遠目に見るとちょっと寂しい。‘武市白萩’は枝の優美さは少し劣るけれど、花着きがよくて存在感があるのです。これもいつどこで入れたもんだか分からんわ…とのことでした。
ハギの比較

井戸の上の一角は、最近せっせと植え込みをやっているエリアで、なんとベルノニアが咲いていました。こんなものどこで見つけたんよ?と聞いたら、数年前に旭川の園芸店で買ってきたとのこと。9月に咲くものがほしかったので、ちょうどいいんだけど、シカに食われるのが困ってる。今年はたまたま食べられなかったけど、あとの2箇所は食べられてしまったそうです。
ベルノニア

あちこちに植えられているヤマアジサイの‘クレナイ’は、雨に濡れて真っ赤に見えなかったのが残念。こういう植物の好みが似ているので、武市さんとはウマが合うのかもしれません。
クレナイ

さすがに往復520kmはきつかったぁ… でも久しぶりに元気な顔が見られて一安心。そろそろ80歳が近づいて来ているので、体には気をつけてね〜とお別れしてきました。今年は29日で閉園です。萩の海を是非見ていただきたいです。

都心ガイドツアー

  • 2019.09.14 Saturday
  • 05:55
昨日は「札幌都心 花と緑のガイドツアー」がありました。前日とはうって変わって気持ちよく晴れ渡り、天気予報でも今日はにわか雨もないでしょうと念を押していました。10時スタートで、30分前に駅前に着いたら、あと二人で全員集まるとのこと。みなさんとても気合いが入っているのにびっくりでした。初めに簡単に自己紹介しながら、今日の配付資料載説明とコースを紹介し、エントランスのプランターの解説は。札幌市の担当者に説明していただきました。
札駅前

駅前通の突き当たりに設置された、サッポロスマイルのモニュメントの解説をしていただいてから、駅前通へ。ここではチ・カ・ホ整備によって新たに整備された街路樹などが、どのような環境になっているか、どのような工夫がなされているのかなどを説明しました。ただのニセアカシアではなく、トゲナシニセアカシアが植えられているなんて、誰も気付かないですから。
駅前通

それから北3条広場に入り、このイチョウが市内に現存する街路樹では最も古いものであること、長生きさせるためにどのようにして植えますを造ったのかなどの解説を。今の街路樹はギンナンが落ちないようすべて雄株が植えられているけれど、100年前はそんなことはやっていないので、ここにある29本のイチョウのうち、16本が雌の木であることなどをお話ししました。
北3条広場

それから道庁構内に入り、かつて開拓使の時代には、この一帯はすべて果樹園になっており、その足元には海外から取り寄せた草花が咲き乱れていたことなどを紹介しました。そういえば、この様子を映した写真を見たことがないけれど、開拓使は写真を写してなかったのかなぁ…
道庁構内

それから大通に向かって歩き、元の道立図書館跡がお菓子屋さんになっているけれど、かつてここには「チャチャニレ」という樹齢500年といわれるハルニレの巨木があり、その足元には「カッター先生の水飲み場」が置かれていたけれど、1967(S42)年に切り倒された時に、この水飲み場も一緒に姿を消してしまっているのです。こういうことは、しっかりと伝えていかなければ。
チャチャニレ跡

大通公園に入ると、オータムフェストでぐちゃぐちゃに。立ち止まる場所もないので、やむなく3丁目まで行きましたが、ここも修学旅行の子供たちが、泉の像の前で記念写真を撮そうと順番待ちに。横の方で、この像がマッサンによって設置された経緯をお伝えし、かつては普通の一年草花壇だったものが、ある女性の努力でこのようなホワイトガーデンに替わったことなどをお伝えしました。
泉の像

その後大通界わいのフラワーコンテナや市役所前のおもてなし花壇を見て、最後にはやはりハルニレのところへ。この場所は、かつて豊平館の前庭だったけれど、島義勇がここに本陣を置いて、札幌の町を造り始めた場所であることは誰も知られていないし、このハルニレはそれらの営みをすべて見守ってきた存在であることをしっかりお伝えしてツアーを閉めました。
ハルニレ

さすがに2時間ずっとしゃべり続けたので、声はガラガラになってしまいましたが、みなさんに満足いただけたようなのでホッとしました。事務局の方たちとお昼を食べようとテレビ塔の3階にあるニュー三幸へ。初めて入りましたが、公園側の席が空いていたのでラッキー。
テレビ塔

グラスビールが300円だったので、まずはぐいっとのどを潤して一息つき、デミグラスソースがたっぷりのオムライスをいただきました。小樽の店だそうで、懐かしい洋食の雰囲気がなんともよかったです。
オムライス

こういうツアーでお伝えできる対象は20人ほどと少ないけれど、確実に興味を持っていただけることはありがたいと思っています。もう少し広く知らしめる努力も、これからは考えていかなければならないようですねぇ…

バス研修

  • 2019.09.08 Sunday
  • 05:56
滝野公園のフラワーガイドボランティアは、例年秋にバスであちこちのガーデンなどを見て歩き、ボランティアが活動しているところでは交流を重ねることにより、スキルアップを図ってきました。昨年は地震とブラックアウトの直撃を受けてやむなく中止になりましたが、今年は満を持して再度挑戦。最初の目的地は、滝野公園との関係がものすご〜く深いコテージガーデンへ。R275を走り、新石狩大橋で石狩川を渡ると、少し濁った水を満々とたたえた石狩川が。やっぱりスケールがでかいです。
石狩川

所々雨がぱらつきましたが、ぎりぎりもってくれてなによりでした。コテージガーデンは梅木さんが社長を降りるという電撃発表から半年、会社としてどのような形になるのか、まだ未確定要素ばかりですが、少なくともこの店やカフェは無くなってしまいそうです。そう思えば、この風景も見納めになるのかと感慨深くなってしまいます。
コテージガーデン

コテージの看板になっているトラックの前で、その成り立ちを伺ってから、まずは全員で記念写真を。きっとみなさんもここで撮していくのでしょうね。
看板

バックヤードもすべて見せていただき、滝野公園に植えられる苗がどのように育てられていくのか、普通の生産工程とは違う、思いやりのある手間暇などを伺うことができました。
苗作り

朝から苗などを買い求めるお客さんが結構見えられていました。混雑する昼時の前にランチをいただくことに、
ランチ

もちろんメインはトマトカレー。肉は全く入っていないけれど、甘みと辛みがちょうどよく、結構濃厚な味になっていました。付け合わせにいただいたスナップインゲンの美味しいこと。みなさんあっという間に平らげました。
トマトカレー

食後の飲み物は、みなさんそれぞれのお好みに。けっこう人気があったのが蓮茶でしたが、私は南高梅のサワー。さっぱりした味でおいしかったけれど、量が多くて飲みきれませんでした…
南高梅サワー

14日からの連休では、ベトナムのプラ籠も売り出されるし、最後の大セールなので、きっと開店と同時に大混雑になりそう。まだ宿根草の苗もたくさん残っているので、ぜひお出かけ下さい〜

陽殖園 婦人画報に再び

  • 2019.08.06 Tuesday
  • 05:47
先月の終わりに、また武市(ぶいち)さんから嬉しそうな電話がありました。今度はなんだい?と聞いたら、「また婦人画報に大きく取り上げられたんだわ。まだ発売前だから詳しくは言えんけど、10ページもあって、ポストカードまで着いとるんだわ。とにかく見てや!」とのこと。9月号は1日発売というので、近くの本屋に行ってみると(なにわ書房が倒産した跡には、業務提携していた京都の大垣書店がそのまま継続して出店してくれました。)、輸送がどこかで滞っており、数日遅れの入荷とのことで、ようやく昨日手元に。初めの方はページをめくるのも気恥ずかしくなるようなブランドものの広告ばかりだけれど、少し終わりの方に陽殖園の記事がありました。

見開き

今回の記事は、昨年の連載に興味を持った作家の梨木香歩さんが、
実際に訪れた訪問記の体裁になっています。単なる情報を連ねたライターの文ではなく、作家の目と感性で捉えた陽殖園の姿が見事に表現されています。
梨木香歩さん

中とじには、特注のポストカードが4枚も付いているという豪華さ。武市さんの顔は、わずか切手1枚分のスペースしかなく、でも至るところに「武市らしさ」がちりばめられています。
ポストカード

かみさんは、自分でも作陶をやっていることから、うつわの特集があるのがとてもよかったとのこと。見どころの多い9月号なので、1,200円でも損はないと思います。まずはぜひ書店でご覧下さい。
婦人画報

ハナショウブ

  • 2019.07.10 Wednesday
  • 05:45
昨日は白老の現場を見た帰り道、錦大沼公園のサインを見て、4年前の宿題を思い出しました。錦大沼公園のハナショウブ園の新聞記事に写っている花が、ハナショウブの黄花品種なのか、キショウブなのか気になったのです。すると、私のブログを目にした市の担当者からコメントが入り、間違いなくハナショウブの黄花品種なのでご心配なく!とあったので、一部訂正させていただいたことがありました。ようやくこの時期に、ハナショウブの確認ができたのです。
ハナショウブ園

ハナショウブ園の周りには、立派なシカ除け柵が回されていたので、もう花を食べられることもなくなったことでしょう。全道どこもかしこもシカの食害は深刻です。
シカ除け柵

先ほど見てきた現場でも咲いていたのがノハナショウブ(Iris ensata var. spontanea)。水辺によく似合いますが、意外と乾いたところにも生育可能で、高速の法面にも無数に咲いていました。
ノハナショウブ

ハナショウブにはなんと5,000種もの園芸品種が作られていますが、その大半はノハナショウブからの変異によって作られており、最近まで他種との交雑による育種は行われていませんでした。根気のいる育種をよくも続けてきたものです。
ハナショウブ

1962年に愛知県の大杉隆一氏によって作出された‘愛知の輝’は、ハナショウブとキショウブの種間交雑によって初めて作られた黄花系の品種ですが、葉も黄色いので、ちょっと違和感がありました。しかし胚培養を行うことにより、より多様な黄花系の品種が生まれ始め、ここにたくさん植えられている‘金冠’もその一つです。
金冠

ずっと見ていくと、もう一つ‘堺の黄金(さかいのおうごん)’という品種も植えられていましたが、‘金冠’とどこが違うのか、あまり特徴的な違いは見当たりませんでした。
堺の黄金

ところが一番奥のエリアで、‘金冠’らしき群生がある中に、一回り大きく花の色も濃い品種が列状に咲いていました。残念ながらラベルがありませんでしたが、明らかに違うもののようです。
大型種

このハナショウブ園は規模も大きく、1万株以上もあるとのこと。その割りには品種の数が少ないなとの印象を受けましたが、黄花系の株数が多いのも特徴の一つでしょうか。まだ咲き始めなので、お近くを通ることがあれば、ぜひご覧になって下さい。
群植

太四郎の森

  • 2019.06.22 Saturday
  • 05:53
大森ガーデンの次に向かったのは、念願の『太四郎の森』。10分ほどで着くと、看板も草に埋もれており、入り口すらよく分からない状況でした。泉さんは私のことは知っているらしく、「よく来てくれたけど、もっといい時期に来てほしかった〜」と何度もいわれてしまいました。
建物

ちょうど帯広で発行されている「スロウ」の企画で、太四郎の森のティータイムが行われており、ちょっと待ってて下さいと、そちらに行かれたので、建物回りを見て歩きました。サンカヨウやシラネアオイに囲まれて、ベニバナヤマシャクヤクが。土地が肥えて水分もたっぷりあるせいか、なんでもメチャ大きく育っています。
ベニバナヤマシャクヤク

建物の縁側に当たるところから園内を眺めると、真ん中を流れている小川はすっかり草に覆われているけれど、ミズバショウやエゾノリュウキンカの生えているところがせせらぎの在処であることがよく分かります。今年は少雨のため水量がかなり少なく、イワナやヤマベが上ってこないそう… 右側の草がかなり抜かれていたのは、私が来るからとあわてて抜いたそうです…(^^;)
沢の展望

やがて戻って来て園内をご案内しますと、家の裏手から見ていくと、茅葺き屋根に生えている草も、ほとんどが植えたものだそう。春にはソラチコザクラなどのサクラソウ類がきれいだとか。
屋根の緑化

春に来ていただけると、一面のカタクリやニリンソウ、そしてオオバナノエンレイソウと、素晴らしい花が見られるんですよ〜としきりにおっしゃるけれど、私にとっては今の状態でも大満足なんですけれど。
散策

私が一番聞きたかったのは、ササ刈りをすればこんな風景になったといわれるけれど、道東のミヤコザサはいくら刈ってもあんまり変わらないでしょう? すると目がキラッと光り、そうなんです。私もそれを知らずに毎年毎年刈り続けてきたけれど、とにかく刈り続けていればこの景観は維持できるので、今でも秋には一人で全部のササを刈っているそうです。寡雪(かせつ)寒冷地に適応したミヤコザサは、成長点や栄養を貯蔵する根茎がすべて地中にあるため、刈り取りの効果が効きにくいのです。
ミヤコザサ

十勝らしいスズランやアヤメ、さらにはサルメンエビネやシュロソウがたくさん咲いており、この時期でも十分楽しめました。
スズラン

お気に入りの四阿に案内され、膝をつき合わせながらしばしいろんな話を。泉さんは私の二学年上で、古希がだんだん近づいて来ています。これまですべて一人でこつこつと草を刈り、古材を集めて小屋や四阿を建てたり、茅を刈り集めて茅葺き屋根もすべて独力で造り上げてきた訳です。陽殖園の高橋武市さんを知ってますか?と聞いたら、一度行ってみたいと思ってますとのこと。きっと通じるものがあるんだろうな。
四阿

意外だったのは、春の最盛期には押すな押すなの混雑が起きるのかと思ったら、全然そんなことはなくて、一日数人しか来ない日もあるとのこと。もっとたくさんの方に見ていただきたいので、どんどん宣伝して下さいと言われました。それはもったいない。私もちゃんと日程を組んで、是非見に来ますからとおいとましました。

カラフトイバラ
帰ろうとしたら、道端にカラフトイバラがひとかたまり咲いていて、さすが十勝と嬉しくなりました。かつては紫竹さんに行く農道脇にたくさん咲いていたけれど、今はすっかりなくなってしまい、久しぶりのご対面だったのです。

大森ガーデン

  • 2019.06.21 Friday
  • 06:00
十勝での二日目は、ヒルズのガーデナーと共に十勝南部のガーデン見学へ。広尾の大森ガーデンは、国道脇に造られた見本ガーデンには行ったことがなかったので、ようやく実現できました。国道が坂道を上がってまっすぐになり、いきなりぶっ飛ばして追い越す車ががあるので、右折して入るのにひやっとしました。
大森ガーデン

お忙しい中Kさんにご案内いただき、さっそく園内へ。まだようやく宿根草の花が咲き始めで、ユーフォルビア‘ファイアグロゥ’(Euphorbia griffithii 'Fireglow' )が赤々と燃え上がっているのが印象的でした。
ユーフォルビア

これまた珍しい花色のアイリスが。これほどまでに濃い色は初めてです。名前を忘れてしまいましたが、来年には十勝ヒルズで見られることでしょう。
アイリス

いくつかシャクヤクが咲き始めていましたが、花弁の数の多いものや1本の花茎に4つも5つも花が咲くと、重たくで倒れてしまうので、このくらいがちょうどよさそうです。
シャクヤク

どーんと2m近くまで育ったペルシカリア・ポリモルファ(Persicaria polymorpha)の存在感は本当に素晴らしい。イコロの森でもあちこちに巨大な株がありますが、こんなものがガーデンで使えるのは、北海道ならではでしょう。
ペルシカリア

ガーデンは、まだ奥の方に拡張中とのこと。仕事の合間をぬって作業しているので、いきなりとはいかないようですが、既にいくつかの場所で作業が進められているので、時々チェックが必要のようです。
拡張

今回一番印象的だったのがディクタムヌス(Dictamnus albus var. purpureus)。南ヨーロッパから北アフリカの原産で、北海道で越冬できると思っていませんでした。この時期にこんな花が見られるのはとても素晴らしいので、早くどこかに植えてみたいなぁ。
ディクタムナス

カフェからのガーデンの眺めは、あと半月もすれば見事なものでしょう。無料の高速道路がすぐ近くの大樹町まで伸びて来ているので、帯広市内から約一時間、六花の森や美術村のある中札内からなら、30分以内で行くことができます。販売されている苗が実際どんな姿になるのか、その場で確認できるのもここの魅力なので、ガーデン見学と合わせてお奨めしたいです〜
カフェ

北海道生活

  • 2019.06.10 Monday
  • 05:56
数日前に、陽殖園の武市(ぶいち)さんから電話がありました。声が嬉しそうなら、たいてい何かの本に紹介されたので見てくれや〜というので、聞いてみたらピンポ〜ンでした。「出たばかりの北海道生活に、大きく取り上げてもらったんだわ。」
陽殖園

さっそく本屋に走って広げて見ると、『花めぐり北海道』という特集の、プロローグとして陽殖園が取りあげられていました。「うちだけ3ページも取ってくれてるので、他のみなさんに申し訳なくて…」と、相変わらず謙虚な武市さんでした。道内のガーデンがもりもりなので、是非お買い求め下さい〜
武市さん

表紙がまたど派手で、美瑛の色彩の丘というところだそうで、いつからやっているんだろう?こういう景観は、きっと外国からのお客さんには好評なんでしょうね…
表紙

道内各地を取りあげている中で、やはり富良野や美瑛はこの時期別格なんでしょうか。富田さんとケンカしながらでも植えさせてもらったポプラが、こんな風景を作り出しているのは、作者冥利に尽きるとでもいうのでしょうか。感慨深いものがあります。
左ページ右ページ

大雪森のガーデンは、6月1日からシャトルバスの運行が始まっています。2回の週末を迎えていますが、利用状況が気になるところです。森のガーデンは、どちらかというと春よりも夏から秋の方が特色があると思っているので、是非計画に入れていただきたいと思っています。

森のガーデン

十勝ヒルズのシンボル的な景観はこのスカイミラーですが、このシラカンバは昨年9月の台風で折れてしまいました。この写真は一体いつ撮したものでしょうか?今年春に植え直したので、ちゃんと育っているのか心配でしたが、無事活着して葉を広げているようです。葉がしっかり茂るには数年かかりますが、とりあえず難関を乗り越えられてホッとしました。今年も紫の濃いサルビア‘ミスティック・スパイヤーズブルー’を植えたので、夏にはしっとりとしたカーペットになることでしょう。
十勝ヒルズ

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