花のガイドブック

  • 2019.04.07 Sunday
  • 05:52
恵庭市役所から、『美しいまち「えにわ」』と題された花のガイドブックが送られてきました。そういえば、随分前にインタビューを受けていたのを、すっかり忘れていました。恵庭市は「えにわ花のまちづくりプラン」を昨年制定し、今後10年のまちづくりの方向性を示しており、このガイドブックもその一環でしょう。

花のガイドブック

恵庭とのつきあいは、たぶん95年くらいから。当時やっていた北海道景観アドバイザーの繋がりから、その頃恵庭市の図書館にいた中島さんに呼ばれて話をしたことがありました。96年には第1回の北海道花と緑のまちづくり賞の選考委員として、知事賞になった恵み野西商店会の内倉さんとも出会っています。98年には、花いっぱい文化協会の総会に呼ばれ、かなり緊張してお話ししたことを思い出しました。そのあたりからいろいろとつきあいが多くなったようですね。

歴史

90年の花博以降、花のまちづくりが盛んになっていったことから、道内あちこちから話をしてくれと依頼が来るので大変になり、とても一人では対応できなくなったので、内倉さんを景観アドバイザーに引っ張り込んでしまいました。それもあって、全道から恵庭めぐりが盛んになり、ますます恵庭の活動も盛んになっていった面もあったのです。

内倉さん

この冊子は表紙を入れると32ページもあり、歴史から市内各地の取り組み内容、そしてどんな人がどこで活動しているのか、本当に網羅されている力作です。実はこの編集をやっていたのは、かつて花新聞の編集長だったIさんなのでした。そういえば、Iさんは恵庭在住だったのですね。しかし、恵庭市外から登場しているのは私だけで、なんだか申し訳ないようにも思いますが、長〜いおつきあいなのでお許しいただければと思います。

インタビュー

(※ ここには、95年に全国花のまちづくりコンクールで、建設大臣賞を受賞して以来のおつきあい、とありますが、これは間違いで、96年の第1回の北海道花と緑のまちづくり賞で知事賞を受けて以来の、が本当です。校正が来なかったので…(^^;))

大阪城公園

  • 2019.03.12 Tuesday
  • 05:41
札幌は風もほとんどなく、ちらっとみぞれが降った程度で済みましたが、道東の方は大荒れだったようで。春の嵐にはくれぐれも気をつけて下さい。昨日は東日本大震災から8年、今日は親父が死んで35年、思いを馳せる日が続きます。

先月の関西では、もう一箇所公園を見てきました。それが大阪城公園です。服部、長居、鶴見などの大公園には行ったことがあるけれど、ここには全く近寄ったこともありませんでした。ちょっと気になるところがあったので、鶴見緑地から帰りに寄ってみることに。森ノ宮で地下鉄を下り、森ノ宮口から園内に入ると、正面に天守閣が見えたけれど、この城は巨大なので豆粒ほどにしか見えません。ここには昨年コンビニやらカフェやらの商業施設がずらりとできて賑わっていたけれど、動線が考えられていないので、芝生が擦り切れて悲惨なことになっていました。
森の宮口

広場を通り抜けると外堀が見えてきました。さすが大阪城、規模が巨大すぎて圧倒されてしまいます。正面に見えるビル群は大阪ビジネスパーク(OBP)で、昔ちらっと覗いたことがありました。左の木はメタセコイヤかラクウショウなのか不明でしたが、結構な樹高です。
外堀

推奨コースは西側から城内に入って、天守などを見てから東側のJR駅に抜けるようになっていたと思ったら、逆から回ろうととすると、この石垣の高さの階段を一気に登らなければならないのです。高齢者にはかなりしんどい高さでした。
石垣

ふうふういいながら階段を上ると、今度は中に内堀が。冬の陣のあと徳川方が堀を埋めたというけれど、同じ堀ではないとしてもこんな巨大な堀なんて、昔の人力しかない時代に埋められるものかなぁ…と思ってしまいます。
内堀

あちこちに矢倉の跡が残っていて、どの石垣も巨石が組まれ、これを攻略するのは大変だと思ってしまいます。巨石には銃眼がしっかりと彫り込まれており、この上に建物が載っかっていれば、難攻不落だと実感させられました。
矢倉跡

この辺りまで来ると天守がかなり近くなったけれど、あそこまで行って周りを見て歩くと夕方になってしまうので、天守まで行くのはあきらめました。内堀には遊覧船が浮かんでいて、結構人が乗っていました。
天守閣

ここから坂を下って、JR大阪城公園駅に向かうことに。すると石垣の下に梅林があり、ちらほら咲いていたので寄ってみることにしました。下りてみてビックリしたのは、花が咲き始めなのではなく、つぼみがほとんど付いていないのです。こんな剪定でいいのかしらん。
梅林

実は公園の管理運営のしくみが近年大きく変わっており、「都市公園における民間資金を活用した新たな整備・管理手法としての公募設置管理制度(Park-PFI)」が次々と始まっているのです。ここではDハウスやD通を中心にした運営会社が20年の経営権を勝ち取り、何億もの投資をして商業施設などを作り、その期間をかけて回収する訳です。その一つとして森ノ宮口の施設群や、大阪城公園駅前に飲食店を中心とした複合商業施設「JO-TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)などが開業していました。
ジョーテラス

大阪市にしてみれば、一銭も出さないで毎年何億もの上納金が入る訳ですから、こんなおいしい話はやめられません。そのメンバーは巨大企業ばかりで、造園会社なんてほんの下請けでしかないのでしょう。ウメの剪定もムチャクチャで、あれじゃ花が咲かないはずだと…今に日本中でこの方式が広まってくれば、資本の論理が前面に出てきて、お金にならない緑のことなんてどこかに消し飛んでしまい、公園の中は○タバやコンビニだらけになってしまうことでしょう。利便性だけを求める先には、いったいどんな社会が待っているのでしょうか。

高山植物室

  • 2019.03.08 Friday
  • 05:40
咲くやこの花館の高山植物室は、十数年振りに訪れてみると、こんなに広かったかなぁ?と改めて感心する広さでした。ここの設計と、植物の開花調節プログラムを作るのが、コンサルに転職して最初の仕事になったのです。当時植物園長だった辻井先生と共に、88年〜89年の2年間に何度大阪に通ったことか。90年4月に花博が開幕し、その時に一度行ったきり、半年の会期中にはもう一度行きたかったけれど、とうとう行けずじまいに終わってしまいました。なので、完成した姿はその一回見ただけで、その後は十年おきに二度行ったくらいでした。
高山植物室

このため、汗水流して作った空間という感覚が全くなく、いまだにあんまり実感が湧かないのです。そのせいで、現在一所懸命に植物を栽培されている方たちの努力を、すんなりと受け入れることができたのかもしれません。入り口入ってすぐの展示コーナーには、原種のシクラメンが展示植栽されており、ちょうどコウム種が満開になっていました。原種はあと1種がまだ手に入らないらしく、現在激戦が繰り広げられているシリア北部が自生地なので、入手は望み薄なんだとか。
シクラメン

その先は日本区。なじみのあるサクラソウの仲間が、いろいろと開花していました。地植えになっているものもあるけれど、花ものはポットや素焼き鉢のまま埋められているはずです。
日本区

ずいぶんと草丈のあるクロユリが、満開になっていました。本州のクロユリは2倍体で、いかにも高山の花という感じのかわいい姿のようですが、北海道の平地に咲いているものは3倍体なので、こんなに巨大な姿に育ちます。ちゃんと説明しないと、びっくりする人がいるに違いありません。
クロユリ

続くエリアはヨーロッパ区。ここではスイセンのブルボコディウム系の原種が満開でした。これらも冷蔵庫に入れて休眠させ、少しずつ温度を上げながら開花させていることでしょう。原種系のチューリップも芽を伸ばし始めていました。
ヨーロッパ区

ちょうど真ん中あたりにはヒマラヤ区があり、ここの目玉であるメコノプシスが咲いています。あとでバックヤードも見せていただきましたが、これの周年開花がこの館の目玉なので、花博以来30年近くもずっとそれを続けているのです。手前はグランディスでしたが、右奥にはホリデュラ種も咲いていました。
メコノプシス

そして一番奥がアメリカ区で、ここの目玉はハワイのギンケンソウ(銀剣草)です。これはキク科の多年草で、マウイ島とハワイ島の2箇所にのみ自生があり、数十年に一度開花してたくさんのタネを作り、株は枯れてしまうそうです。奥に枯れたような株がありますが、ここで咲いたのか聞くのを忘れてしまいました…(^^;)
アメリカ区

やっぱり気になったのがバックヤード。30年前と同じ施設がまだしっかりと使われており、冷凍庫にはメコノプシスを初めとする山草の苗がぎっしりと詰まっていました。その中から必要なものを取り出し、このファイトトロンという人工気象室に入れて少しずつ催芽させていきます。ここは気温や湿度はもちろん、光線も調節ができるのです。
ファイトトロン

そこである程度まで株を育ててから、天然光のクールハウスに移し、ここも気温は低めに維持できるので、ゆっくりとつぼみを伸ばさせていくのです。この株はそろそろ展示室に移される株です。滝野公園のように露地植えで育てる訳にはいかないので、こんな手間暇をかけて展示している訳です。こういうのを見てしまうと、私たちはなんて恵まれているんだろう〜と思ってしまいました。
開花株

咲くやこの花館

  • 2019.03.07 Thursday
  • 05:56
鶴見緑地にある咲くやこの花館は、90年の花博の際のメイン施設として大阪市が造ったものです。私にとってもコンサルに転職して初めての仕事になった、思い出深い場所でした。
咲くやこの花館

入り口には、熱帯雨林室らしく各種の洋ランが並んでいます。北海道にはこのような高温室がなくなってしまったので、このムッとする熱気を感じると、本当に残念な気持ちになってしまいます。
入り口

巨大な葉のフィロデンドロンの葉っぱが、撮影用にバケツに挿してありました。定期的に下葉を落とすので、毎度このようにしているとのこと。係の人にいろいろと裏話を聞きながら見て歩いたので、本当に植物好きの方たちの集まりなんだぁと、しみじみ思ってしまいました。
葉っぱ

ここの熱帯スイレンコレクションは、当時は国内最大と言ってました。温度があれば一年中咲き続けるので、手間がかからず楽しめる材料です。
熱帯スイレン

なんだか不気味なものがあると思ったら、通称「コブラオーキッド」というバルボフィラム・プラティラキス(Bulbophyllum platyrachis)という怪しげなランでした。焦げ茶色の花柄(かへい)の側面に、大豆くらいの小さなランの花が、縦にずらりと咲いているのですが、これが微妙にねじれているので、まるでコブラが鎌首をもたげているようです。
コブラオーキッド

先日まで「カカオとコーヒー展」が行われていて、ちょうど色付いているカカオの果実が見られました。コーヒーはなかったので、もうバックヤードに下げられたのかな?。
カカオ

わしたショップでよく売られているスターフルーツが、こんなに鈴生りになっていました。なんとカタバミ科の植物で、確かにカタバミの果実に似ているといえば似ていますねぇ。
スターフルーツ

その向かい側には、まだ植えられたばかりという巨大な樹木?が。「パロボラッチョ」というのは、スペイン語で「酔いどれの木」という意味だそう。酔っ払いのお腹みたいに膨らんでいるから、こんな名前が付いているそうです。和名では、トックリキワタとかアケボノキワタのようだけど、アケボノって横綱の曙? なんでも愛好家が手に入れたものの、とても自分のところに収まらなくて寄贈してくれることになったそう。もうけもんやったけど、入れるの大変でしたぁ…とのことでした。(つづく)
アケボノキワタ

和の装い

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 05:45
昨日に続いて奇跡の星の植物館から。辻本さんは、かなり意識して和風の修景を手がけています。大阪で生まれ育ったということや、淡路に立地していることを踏まえているのでしょう。でも日光当たるところに置くのは、おひなさんには気の毒なのよねぇ…と言ってました。
ひな人形

この黒松やヒバなども、毎度展示替えの際には出たり入ったりするので、完全に根巻きのまま据えてあるだけとのこと。しかも人力での作業なので、毎度大変な作業になっているそうです。
行灯

こういうデザインも、すべて辻本さんの手によるものだけど、部材は転用できるとしても、目の肥えたお客さんが相手だけに、苦労の程が偲ばれます。
和風

土塀の凹みに、さりげなく苔玉づくりの斑入りオモトが置かれているけれど、きっとこれだって珍しい品種ものだと思います。
オモト

ラン展開催中なので、東洋蘭もこちらのコーナーにはたくさん展示がありました。ただこの時期に咲くものは少ないので、葉に芸のある富貴蘭(フウラン)の斑入りものなどが中心に。多分こういうものは、愛好家からお借りした展示物だと思います。
富貴蘭

ここは海外からの研修生を常に受け入れているので、彼ら彼女らには、得がたい経験になっていることと思います。辻本さんも若い時に、フィラデルフィアのロングウッドガーデンに研修に行った方なので、研修生の扱いには慣れていることでしょう。
壁飾り

瓦は淡路の名産の一つ。でも阪神淡路大震災で、重たい瓦屋根が家屋の倒壊の要因になったようで、瓦の使用量が減っているため生産施設が減ってしまい、昨年の台風被害の屋根が、いまだにあちこちでブルーシートのまんまになっていました。工芸品として売り出しても、使用量がうんと少ないので、業界の苦労が偲ばれました。
瓦

現在の兵庫県は、摂津、播磨、但馬、丹波に併せて、幕末のどさくさで淡路までくっついた非常に大きな県域を持っています。そこでそれぞれの国の特徴を表したデザインと、現地から採取した土をこねて造り上げたのがこのレリーフです。デザインもさることながら、左官仕上げの腕前も素晴らしいものでした。ただ飾ってあるだけでは、そんなことは伝わらないよなぁ…こういう施設だけに、ガイドの必要性を強く感じてしまいました。
左官仕上げ

奇跡の星の植物館

  • 2019.03.05 Tuesday
  • 05:51
淡路夢舞台は、兵庫県が整備した大空間で、国際会議場、ウェスティンホテル淡路、奇跡の星の植物館、そして国営明石海峡公園などを含んでいます。バスを降りて植物館に向かうアプローチは、本当に分かりにくくてひどいものでしたが、一歩館内に入ると、その素晴らしさに圧倒されます。まずはエスカレーターで一番上まであがり、スロープを下りながら上から楽しむことに。この辺りは建築家らしい目線なんでしょう。初めに俯瞰するのはなぁ…と思ってしまいます。
俯瞰

フロアレベルまで下りても、ホールに至るまでは、なかなか進めないようになっています。初めに美味しいものを見せられているのに、じっと我慢させられているようです。私たちは辻本さんの案内で説明を受けているから分かりますが、説明受けなければ、なにが見どころなのかは分かりにくいのです。いろんな香りがするランを集めているけれど、みなさん素通りしてしまうので、あとでしばらくボランティアガイドをやっていました…(^^;)
魅惑の香り

現在開催されているラン展は、今年で15回目。その間に少しずつ集まった珍しいランが、既に千種以上にもなっていて、国内有数の規模になっているそうです。こんな葉っぱのないランなんて、根が緑色しているので、ここに葉緑体が入っているのでしょうか?
無葉ラン

カトレアと言っても、花は極小だし、色も花型もカトレアのイメージとはかけ離れています。熱帯雨林の多様性は、いつまで保てるのでしょうかねぇ。
カトレヤ

このランは、アキアンテラ・キルクムプレクサ(Acianthera circumplexa)という舌をかみそうな名前でしたが、葉の真ん中に集まって花が咲いていました。まるでハナイカダや、ナギイカダのようです。
アキアンテラ

こんなランが、何百点も咲いている小径を抜けると、ようやく花で埋め尽くされている大ホールにたどり着きます。この修景は、年間7回の模様替えを行っているとのこと。ラン展が終わると3月〜4月は「花見の庭」。続いて「薔薇祭」、「ウェディングフラワーショー」、「トロピカルフラワーショー」、「あわじガーデンルネッサンス」、「クリスマスフラワーショー」と続きます。
正面

ここの特徴は、この場所を使って、ウェディングやフラダンス、各種の発表会などに貸しだしていることです。もちろん閉館後ですが、これだけ華やかな舞台演出の中ですから、素敵な思い出が出来ることでしょう。
豪華

ほとんどの植物は総入れ替えになるので、切り替え期間は戦場のような忙しさになっているようです。それにしてもこれだけのデザインを一人でこなしているのですから、辻本パワーのすごさには改めて感心してしまいます。何度来てもここは本当に素晴らしいです〜(つづく)
芝生

名古屋フラリエ

  • 2019.03.03 Sunday
  • 05:54
先日見て歩いた場所を紹介していきましょう。まずは名古屋市の中心部、久屋大通の南端にあるフラリエです。都心の栄からは少し離れているけれど、松坂屋の本店やパルコ、三越などが5分圏内だし、人通りの多いエリアの立地です。
フラリエ

ここはかつて『ランの館』という名前でした。ちょうど10年前に行った時には、豪華なコチョウランが無数に飾られており、花卉(かき)生産の盛んな愛知の広告等のような役割を持っていました。(2009.4.13撮影)
コチョウラン

でもこれだけの洋ランを飾り続けるのはとっても大変。2011年に事業仕分けに引っかかって廃止にされ、中身をがらっと変えて2014年から「フラリエ」として再出発しているのです。
ランの館

かつてランを飾っていた温室は、周りのヤシなどを残してホール的な利用になり、様々なイベントやウェディング対応など、利用率はかなり高いそうです。
クリスタルガーデン

ちょうど市内の生け花団体の定期展示会の準備が行われていましたが、話を聞くと、場所的に人が集まりやすく、フリの人も入ってくるので、とても助かっているとのこと。そういう来園者がカフェやレストランを利用するので、指定管理者も以前よりはるかに安い運営費ながら、けっこう健闘しているとのことでした。
生け花

お定まりのフォトスポットは、インバウンド対策なんでしょうか?この程度のレベルでは…と思っていたら、2時間ほどいる間に、それらしき人は来ていないようでした…(^^;)
フォトスポット

外のガーデンは、この時期花数は少ないながら、花苗はきっちりと植えられているし、新しいAPG分類体系対応のラベルも、ほぼ完璧に付けられていて感心しました。ガーデナーはここ専属で他に異動しないし、なんといっても指定管理期間が10年と長いのにびっくり。これだけあれば、ある程度投資しても回収できる見込みがありそうです。うらやましい限りでした。
花壇

このガーデンの下は、隣接する下水処理場の処理施設になっており、樹木はすべて人工地盤の上に植えられているのです。温排水や処理水からヒートポンプで熱を回収し、冷暖房はそれでまかなっている、最先端の施設になっているのでした。ここも昨年の台風で、倒木被害がかなり出たそうです。
池

敷地の2方向はパティオ風の回廊になっており、中京地区が本拠であるハンギングバスケット協会の、いわばホームグラウンドになっているそうで、いつもきれいにハンギングバスケットが飾られているとのこと。そういえば、今年の全国大会は北海道でしたか?
回廊

牧野植物園

  • 2019.02.01 Friday
  • 05:55
高知県立牧野植物園は、約60年前、牧野先生が亡くなられた翌年の1958年にオープンし、1999年に現在の姿に拡張リニューアルしています。その際には牧野先生の直弟子でもあった小山鐡夫さんを園長に迎え、研究活動を充実させながら、よりたくさんの方に植物への興味を持っていただくよう、展示にも力を入れるようになりました。辺鄙な地方にありながら、わが国を代表する植物園の一つになっているのです。

ちょうど10年前の、2009年4月11日に行ってきました。レンタカーを借りて松山から東に向かい、香川県境の手前にある川之江JCTから高知道に入って、大歩危小歩危を抜けるとすぐに高知に着きます。松山→高知に山越えすると、4時間以上かかるはずだけど、ものすごく遠回りになってもこのコースでは、2時間ちょっとで着いたような記憶が。四国なんて渡島半島より小さいくらいですからね。五台山にある植物園に着くと、駐車場の周りがスミレの花畑になっていました。松山でも歩道脇の雑草のように、この時期にはスミレが咲き誇っています。
スミレ

駐車場から入り口までけっこうな距離があり、その間が高知の生態園になっていて、この時にはマムシグサやエビネなどが咲いていました。こういう演出は楽しいです。
生態園

牧野富太郎記念館は、当時は東大の教授であった内藤廣さんの作品で、数々の賞を受賞している素晴らしい建物です。(旭川駅も作品の一つだけど、あれはちょっとねぇ…)正面から見るとどこにそんな建物が?と思ってしまうのですが、中に入るとその素晴らしさに圧倒されてしまいます。
記念館

真ん中が大きな吹き抜けになっていて、竹が見事な姿で建物と一体化しているのです。この柔らかい曲線と、屋根の骨組みが、全然重たさを感じなくさせてしまうから不思議です。
回廊

南園には、1974年に作られた等身大の銅像がありますが、ここには頭部だけの小品が。どちらも本郷新さんの作品で、こちらはいつ作られたものか記録が見当たりません。
胸像

園内はものすごい起伏があるので、移動にはかなり配慮の跡が見られます。この回廊は、雨風から守るだけでなく、暑い時期に涼しい木陰を提供してくれることでしょう。両側にいろんな植物が植えられているので、全然飽きないで歩くことができました。
回廊

この時には、展示館で『酒と植物』という展示が。大酒飲みの土地柄なので、どんなものがあるのかと思ったら、いきなりこんなブースが。三菱財閥を作った岩崎弥太郎は土佐の人なので、キリンビールがよく売れるのだそう。ドライが売れるものだから、キリンの主力であったラガーを口当たりのいいもの変えた途端、高知の飲んべえが一斉に「たっすいがは、いかんぜよ!」と、大ブーイングがキリンの支店に寄せられました。「たっすい」というのは、土佐弁で弱いとか軟弱なという意味で、口当たりのいい酒では物足りなく、全然売れなくなったそうです。結局元に戻すことになり、さらにクラシックラガーを作ったきっかけにもなったとか。さすが。
たっすい

ここには牧野先生の仕事部屋が忠実に復元されており、先生は今も熱心に研究されていました。よくもあれだけの本や標本を抱え込んで30回も引っ越しをしたものだと思います。蔵書はここに収められていますが、膨大な標本は都立大学(現在は首都大学東京)に引き取られて、半世紀かけて整理されたのだそうです。
仕事中

フラワーウィーク

  • 2019.01.22 Tuesday
  • 05:46
昨日の早朝は何ごともなかったので、あんな予報は空振りかな?と思っていたら、事務所に着いた7時ころから風が強まり、吹雪き始めました。でもその後は晴れ間が出たり、ちらっと吹雪いたりが続いたので、雨雲ズームレーダーで雪雲の様子を見たら、事務所のあたりがちょうど境目になって、北東側に雪雲が流れ込んでいました。このため北区や東区、石狩北部から空知南部には、どっさり雪が積もったようです。JRや高速にもかなり影響が出たようなので、大変な思いをされた方が多かったのではないでしょうか。

雪雲

午後から会議があったので久しぶりに町に出ると、ピーカンの青空になっていました。ちょっと寄り道して、市役所へ。
青空

昨年中央図書館でやった『松浦武四郎 北へのまなざし』展が大変好評だったそうです。概要を改めて出張展示しているというので、覗いてみることに。
武四郎展

テーブルの上に「図書館おみくじ」があったので、残り物に福があるかと思ったら、なんと小吉でした。まぁ凶でなかったからよしとしなくちゃ。「今年こそ英会話に挑戦しよう」だって。痛いところを突かれてしまいました。
おみくじ

展示はパネルが中心で、細かく読む時間はなかったのでさらっと見てきましたが、武四郎が描いた漫画のコピーなどが展示されていて、こちらの方が面白かった。かなりのものがデジタルライブラリーで公開されていることが分かったので、今度じっくり探してみようかな。
漫画

一度地下街に戻って用足ししてから、経済センタービルに向かおうとしたら、中学生くらいの団体がいくつも創世スクエアに向かっていくので、入り口が渋滞するほどでした。こういう見学会には向いているのかな?
地下道

会議は昨年夏に行われた「さっぽろフラワーウィーク」の報告会。初めての試みだったことから、準備不足のところが多々あったけれど、なんとか盛り上げていこうとの方向性が示されました。でも現在日程調整の真っ最中。今年もかなりきつきつになってきているので、早くしないと体が空かなくなってしまいそう…(>_<)
フラワーウィーク

ポートランド

  • 2018.12.13 Thursday
  • 05:49
年末押し迫ってきたこの時期に、こんなフォーラムの案内がありました。来年が札幌とポートランドの姉妹都市提携60周年なので、それのキックオフフォーラムということのようです。海外にある日本庭園は、その大部分が造ったはいいけれど、きちんと維持されることもなく荒れ果てたり、維持はされていてもほとんど使われていなかったりしているのに対し、ポートランドはしっかり活用されているところが素晴らしいです。
フォーラム

来年の春は、統一地方選挙や天皇の代替わりもあるので、よほどきちんとしたスケジュールで動かないと、ズルズルと時間を空費してしまいそう。向こうはしっかりと準備しているようだけど、こちらは大丈夫なのかな。
パネル

ポートランドは全米一住みやすい町として知られ、古くから計画的に緑地が残されているし、それがフルに活用されている町です。ここの日本庭園は素晴らしいと聞いていたので、この日はちょうど町に出かける用事もあるし、これは聴きに行かなくては。
日本庭園

百合が原公園には、世界の庭園コーナーの中にポートランド庭園もあります。隣のムンヒェナガルテン(ミュンヘンガーデン)のように理屈っぽくなく、すっきりと明るい庭園ですが、このあたりも今年の台風の被害が多かったので、向こうからの来訪者に恥ずかしくないよう、しっかり手入れしておかないといけないけれど、ちゃんと予算付くのかなぁ…
ポートランド庭園

ポートランドのシンボルはバラですが、オレゴン州としてはこのオレゴングレープ(Mahonia aquifolium)がシンボルの花です。アメリカ北西部に自生し、ブドウのような果実は先住民族によって食用や加工され、樹皮は染料にされたそうです。これも庭園入口に植えられているので、ご覧になって下さい。
オレゴングレープ

大通公園西12丁目に瀋陽友好コーナーを造った際には、それならバラをシンボルにしているミュンヘンとポートランドのコーナーも造らないといけないよと、まんまと予算を勝ち取って再整備することができました。直接ポートランドと関係しているバラの品種ではないけれど、北側にはアメリカで育成された品種が植えられたポートランドコーナーになっています。ここも来年は脚光を浴びるのかなぁ…?
ポートランドコーナー

キリンガーデン

  • 2018.12.04 Tuesday
  • 05:54
こうなったら、なくなってしまったガーデンの第三弾もやらなくては。キリンビールの千歳工場が完成し、その構内にキリンガーデンのトロピカルドームを作ったのが1987(S62)年でした。私はまだ植木屋にいましたが、コンサルに勤める一年後輩から、植栽設計を付き合ってほしいと、あちこち手伝っていました。その一つがこのキリンガーデンです。
キリンガーデン

温室については、設計から材料探し、そして施工まですべて付き合ったので、ものすごく思い入れがあり、壊される時にお別れに行ったので、一度紹介したことがありました。その回りにガーデンを作るというので、私は花壇部分だけの設計を手伝ったのです。
マップ

温室までのアプローチは温室と共に完成したけれど、ガーデン部分は温室より一年遅く完成した記憶がありますが。昔のリバーサル写真を見ていると、ロックガーデンも造っていたのですね。この植栽もやったはずですが、ルピナスばかり目立ってます…
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一番力を入れたのが、温室前に造ったボーダー花壇でした。北大の圃場を除いて、多分これが道内では最も早く造成された宿根ボーダーでしょう。カナディアンワールドのさらに4年ほど前のことです。この画像は1991年6月17なので、植えられてしばらく経った姿ですが。
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こうしてみると、この頃からシマフススキが好きだったことが分かります。当時は宿根草を売っているところがほとんどなく、いつも頼んでいるTさんに新潟や本州各地から集めてもらうほか、山の手に今でもあるS園から少しずつ集めていた記憶が。2000年に滝野公園のカントリーガーデンを作る時には、さすがにそんなことでは追いつかず、国内をあきらめてオランダからまとめて輸入したくらいですから。本当に隔世の感があります。
ボーダー

かなり窮屈だけれど、アイランドボーダーも造っていました。キリンには完成後もよく顔を出していたので、どういう管理をやっていたのかよく知っていますが、温室の中の管理が精一杯で、ガーデンの管理は本当に草取り程度しかやっていませんでした。花壇を植え替えたり、新しいものを入れたりもほとんどなく、これらもだんだん荒れ果てていったのです。
アイランド

そしてとうとう、2010年9月で温室が閉園になり、今はもう取り壊されてしまいました。跡地周辺がどうなったのか、見に行ってないので分かりませんが、強者どもが夢の跡なんでしょう… ちょっと寂しい思い出になりました。

カナディアンワールド

  • 2018.12.03 Monday
  • 05:47
なくなってしまったガーデンシリーズ第二弾。数日前のWEBニュースで、芦別にあるカナディアンワールド公園が、来年度末で閉鎖という報道がありました。おや、まだやっていたのかぁ?という思いもありましたが、ここの植栽設計をやったのに、全然行かなかったなぁ…という後ろめたさも少しありました。
道新記事
  (道新WEBニュースから拝借…m(__)m)

設計をやったのがコンサルに転職してすぐの1989年、その翌年7月にオープンという、かなりタイトなスケジュールだったけれど、施工を請け負ったのがハウステンボスもやった東急系の○○エクステリアだったので、うまく納めたようです。この写真を撮したのが1993年7月24日で、確かオープンして初めて見に行った時だったかと。写真に写っているのがうちの子供たちです。
時計塔

確か石炭の露天掘りの跡地を公園化したはずで、大きな木が1本もなく、そこにラベンダーが植えられていたけれど、熱した中華鍋に入っているようで、暑くて頭がくらくらした記憶があります。
ラベンダー

それぞれの家の前にボーダー花壇を造りましたが、滝野公園のカントリーガーデン造成の10年前ですから、植物材料探しが大変でした。あんまりたくさんあるので、設計もうんざりしました。植栽後3年経っているので、一番いい時だったかもしれません。
宿根ボーダー

コンサルに転職してすぐの仕事で、先輩の事務所の下請けでやった仕事なので、いまいち記憶もはっきりせず、資料類やパンフレットも全く残っていません。そんなこともあったので、あまり足を運ばなかったのでしょうか。どういう管理体制だったかも全く記憶がないけれど、このあたりまではきちんと一年草も植えられていたし、管理もしっかりしていたと思います。
一年草

鳴り物入りのテーマパークだったけれど、やっぱりアクセスが悪いので、入園者数はずっと伸び悩んだままでした。この当時から、なんだか安っぽいなぁ…映画のセットみたいと感じていたけれど、よく30年近くももったものだと思います。来年は最後の営業をすることになっているけれど、悲しくなるから、あまり行きたくありませんねぇ…(>_<)
デッキ

ちざきバラ園

  • 2018.12.02 Sunday
  • 05:45
先日、花やガーデン関係のパンフレットをぎゅうぎゅう詰め込んでいた箱を整理しました。重複しているものは捨てたり、同じ地域のものはまとめたりしてかなり片付きましたが、その際に懐かしいものが出てきました。ちざきバラ園のパンフレットです。2種類あり、一つは普通の三つ折りのものですが、もう一つは、複雑に折り込まれていて、開くとバラの花が開くようになっているのです。こんなに凝ったパンフレットは見たことがありません。
ちざきバラ園

これには園内の地図がついており、当時のバラ園の様子が思い出されてきました。急な傾斜地に造られているので、テラスガーデン風になっていたのでした。
マップ

このバラ園は、道内有数のゼネコンだった地崎工業の当主、(三代目)地崎宇三郎氏が1967年に個人庭園として造成し、1970年からは有料庭園として公開されました。この上に屋敷があり、地崎御殿と呼ばれていましたねぇ。
パンフレット

画像が残っているか探してみると、2002年6月29日に撮したものがありました。ピーカンに晴れていたので、向きによっては飛んでしまってます。デジカメに切り替えた翌年だし、当時のデジカメの性能はまだまだ初期のものなので、不安定なものが多くあります。
ピーカン

なんでここに行ったのかと手帳を調べて見ると、当時滝野公園の仕事は、東京の財団経由で出ることが多く、金曜日の打合せの翌日、その頃の担当者で大阪府から出向していたYさんと大通公園で待ち合わせ、その後ここに回ってきたようです。ここはバラもよかったけれど、とにかく眺望がいいので、人気のスポットでした。
眺望

バスだと、バス停から坂道を延々と登ってこなければならず、車でないと大変な場所ではありましたが、観光バスには人気だったと思います。でもこの頃から会社の経営が傾き初め、2007年には岩田建設に吸収されていきました。
市街地

バラ園の背後には梅林があり、その時期には行ったことがありませんが、賑わっていたのでしょうか。この上の御殿もまもなくなくなってしまい、2009年に閉園したようです。
梅林

今はどうなっているのか、ぐぐって(Googleで探して)みると、上には結婚式場ができているようですが、バラ園の跡はまだそのままになっているようです。せっかく結婚式場になったのだから、もう少しきれいにすればいいのに、もったいないなぁ…
跡地

花壇審査

  • 2018.11.21 Wednesday
  • 05:57
昨日はJRで函館に移動。そこそこ満席で、外人客もかなり復活している印象がありました。途中登別や洞爺でかなり降りるので、やはり温泉には根強い人気があるのでしょうか。苫小牧あたりはピーカンに晴れ渡り、まだまだ冬景色にはほど遠いのですが、樽前山のてっぺんにだけ、うっすらと雪が積もっていました。
樽前山

仕事は、函館駅前に設けられている花壇修景の、プロポーザルの審査です。ここの花壇は7年前から始まり、その時は市内から5社の応募があり、審査はなかなか大変でした。選ばれた業者さんが熱心に取り組んでくれたおかげで、とても殺風景だった駅前広場が、花いっぱいの空間に変わったのです。
駅前花壇

3年前、新幹線の開業に合わせてさらにグレードアップを図ろうと、再度プロポーザルをかけたところ、東京から有名な業者さんの応募があり、緊張する審査の結果、引き続き地元の業者に決定した経緯がありました。地元業者と組んでいたとはいえ、海に近い環境で長期間の花修景をするという条件の理解度が、かなり欠けていると判断されたのです。
もりもり

審査会場は十字街の角にある、市の企業局が入るビルでした。駅前から市電に乗り、3駅目なのであっという間に到着です。函館の市電や函館バスは、Suicaなど全国のICカードが使えるようになり、とても便利になりました。このビルの前にある操車塔は、かつて人力でポイントの切り替えを行っていた時の名残です。
操車塔

この審査では、毎度審査委員長を仰せつかっているので、緊張の連続です。昨日も、予定の時間を30分以上オーバーする、かなり熱い議論が交わされました。どんな結果になったのかは、来年春のお楽しみです。
審査委員長

審査を終わってホッと一息。すぐ近くにあるかみさんの実家に寄って、ののさんを拝ませていただいてから、先月引っ越してきたばかりの次男のところに送ってもらいました。ゼネコン勤めは転勤が多くて大変で、室蘭の現場が終わると今度は函館となりましたが、なじみのある町だし、現場は二年くらいかかりそうなので、しばらく落ち着いていられそうです。しばらく会っていなかったので、孫1号に人見知りされるかと思ったら、すぐに膝の上に乗っかって乾杯しようと、どんどんビールを勧めてくれました。緊張がほどけて、にやにやのじじに戻ってしまいました〜(笑)
乾杯

陽殖園

  • 2018.11.10 Saturday
  • 05:54
木曜の夜、事務所から帰ろうとした時に武市さんから電話がありました。ひとしきり天候や仕事の話などをしたあと、「ところでさぁ〜面白いことが起きたのよ〜」と嬉しそうな声。
「夏に、ITなんちゃら ちゅう所から取材が来たのよ。そしたら、こんなページを作ったので見て下さい。と言われても、おれがインターネットなんかできるわけないべや。紙で送ってくれ!って言ったら、どさっと送ってきたのよ〜。あんたなら見られるから、いっぺん見てくれや〜」とのこと。いったん電話を切って、ITなんちゃらのページを見てみると、ずいぶんしっかりした紹介記事でした。
ITメディア1

武市さん

「おれんとこは、広告なんか一切出さんから、こんなことしても何にも払えんぞっ!、って言ったら、全然そんなつもりはなくて、純粋に感激したので紹介したまでです〜なんだと。まぁありがたいことだわ」ということでした。この手の記事では珍しく、植物名もしっかりしているし、2回も取材にくるほどの力の入れようだったとか。なんでITメディアが興味を持ったのでしょうね?こちらからぜひご覧になって下さい。


昨年連載で紹介してくれた『婦人画報』のページの中にも、陽殖園の記事が掲載されています。紙版では7回連載でしたが、そのほんの一部が4回紹介されていますので、こちらからご覧下さい。
婦人画報1

この記事の最後には、昨年の支部大会でのやりとりも掲載されています。武市さんは150歳まで生きるので、ようやく折り返したばかりだとか。今年は雪も降らんで、たいして助かってるわ〜来年はもっとよくなってるから、また見に来てね〜とのことでした。

支部大会

編集者から一度取材を受けているので、今でも時々やりとりをしています。なんとか本にまとめたいと粘っているようですが、なかなかハードルが高くて…とこぼしてました。ぜひがんばってほしいです〜

秋の陽殖園

  • 2018.09.23 Sunday
  • 06:00
先週西興部まで行ったので、素通りして帰る訳にもいかず、一山越えて滝上の陽殖園に寄ってきました。いつもの受付の小屋ではなく、右手にある自宅にいたようで、あわてて出てきたのでカメラを構えて待ち構えていました。すると殺気を感じて出てきません。武市つぁん 出てきていいよ〜と声をかけると、照れたような顔をしてようやく現れました〜(笑)
武市さん

毎度この時期に3年連続だなぁと、しばし話してから、初めて来た同行のIさんと園内に入っていきました。この季節、ハギのシャワーが歓迎してくれるので、Iさんも感激していました。ここで咲いているのが、「シラハギモドキ」(または「白花ミヤギノハギモドキ」)なんです。本ものの「白花ミヤギノハギ」を昨年植えたので、来年くらいには違いが分かってくるでしょう。
ハギのシャワー

その中に、ヒロハヒルガオが咲いていると思ったら、葉を見ると全くヒルガオでした。白花のヒルガオは初めて見たのですが、何でもありの陽殖園だからなぁ…武市さんがどこかで見つけてきたのかもしれません。
白花ヒルガオ

エリカ山には来春に咲くつぼみがびっしりと付いていたけれど、少し除草しないとせっかくの富士山型が崩れてしまいそう。春先だと草が目立たないのかもしれません。隣の小さなカルーナ山が、満開になってきれいでした。
カルーナ山

今年はカンボクの実付きがとてもいいようで、どの木にもびっしりと赤い実が付いています。テマリカンボクよりも断然カンボクの方が鑑賞価値は高いと思います。どうしてもっと出回らないのでしょうか。
カンボク

造成中の小島池に、斑入りの「片葉の葦」が。片葉の葦とは、風の強いところに生えているアシは、本来両側に対生に着く葉が片方に寄ってしまっただけだとも言うけれど、風のないところでも形質が固定してしまっているものがあります。あちこちに見られるので、様々な謂われや怪談が知られており、調べてみるとけっこう怖いです…
斑入片葉葦

この時期花は少なくなっているけれど、まだ十分に楽しめます。ヤマアジサイの‘クレナイ’は、咲いた時の花は真っ白なのに、この時期になると真っ赤に色づいて、本当に見飽きない花です。
クレナイ

最近あちこちでトドマツなどを伐採し、明るくなったところにたくさんの苗を植えています。武市さんがチェンソーなんて持っている訳ないので、すべてノコでこれを伐り出しているのです。もう80近くなっているんだから、無理すんじゃないよ!といつも言っているけれど、まだまだ夢を持って造り続ける武市さんを、素直に応援していきたいと思います。
丸太

西興部の花夢

  • 2018.09.18 Tuesday
  • 05:56
西興部村には、ホテル森夢(りむ)、森の美術館木夢(こむ)、道の駅花夢(かむ)、マルチメディア館IT夢(あとむ)など、夢が付く施設がずらり。今回の調査の目的は、森夢の裏にある日本庭園「興楽園」の現地確認でしたが、以前からつきあいのある「夢邑(ゆめむら)森のガーデン」や道の駅に付設されているフラワーパークにも寄ってきました。

道の駅花夢の前にあるコスモス畑は、強い西風のため花が建物に背を向けていましたが、写真映りにはちょうどよかったです。この辺りは台風の影響もなく、地震もほとんどの方は気がつかなかったそうで、目が醒めて停電しているので、初めて何かあったことに気付いたのだそう。
花夢

このガーデンの管理をやっているAさんの案内で、ガーデンを一回り見学してきました。ガーデンに入ったところには、全面を花壇にすると除草が追いつかなくなるので、植栽部分を限ってしまい、残りは防草シートを敷いてから細かい砕石で押さえていました。ここにはデスカンプシアやカラマグロスティス‘カール・フォースター’などのグラス類がたくさん植えられており、堅く育っているのか、しっかりとした姿が美しかった。ごちゃごちゃしたところに植えているものより、このようにすっきり見せた方が、グラスのよさが発揮されるようです。
グラス

ロサ・グラウカのローズヒップが真っ赤に色付き、秋の深まりを感じます。先日の寒さの時には、マイナスにはならなかったのでコスモスも助かったよう。たった一晩で台無しにされたら悲劇ですからねぇ。
ローズヒップ

四阿の裏に積まれている石垣の上から、なんと桃花のミヤギノハギが二株咲いていました。いつどこから植えられたものか全く分からないとのことだけど、この時期に来たことがなかったので、見つけてラッキーでした。
桃花ミヤギノハギ

少し離れた所に咲いている白花のハギも、陽殖園に植えられているものと同じで、白花ミヤギノハギでも、シラハギでもない、いわば「シラハギモドキ」です。いったいどこから、この二つはやって来たのでしょうねぇ…?
シラハギもどき

ここは入園料100円を取る有料施設だけど、当然入園者数は大苦戦。このため人員配置もAさんと季節のパート一人では、管理もままなりません。とってもきれいに管理されているけれど、「売り」がないとなかなか集客には繋がらないので、今あるハギに加えて、赤白のミヤギノハギを石垣の上やこの階段の両側に植えれば?とけしかけておきました。ハギなら土壌改良も最小限で済むし、苗代も安いので、魅力づくりにはいいと思うんだけどなぁ…(^^;)
階段脇

ここは植栽基盤がきちんと造られていないので、植物がなかなかうまく育たないそう。でもこのカライトソウや先ほどのグラス類のように、堅くがっちり育っているので、だらしない姿しか知らないカライトソウが、支柱をしなくてもこんな姿になるのですから、悪いことばかりでもなさそうです。
カライトソウ

名寄、下川から峠を越えてオホーツク側に入ると、すぐ左手に道の駅花夢があります。小さいながらきちっと管理されているので、通りがけの際には是非お立ち寄り下さい〜

旭山三浦庭園

  • 2018.09.17 Monday
  • 06:02
まだまだ余震が続き、今朝も3時前に起こされてしまいました。余震にしては長く揺れが続くので、また大きくなるのかと身構えてしまいます。早く落ち着いてほしいものです。

旭川では、公園や緑地、街路樹などのうち、造園遺産にふさわしいかを一つずつ調査をしていきました。三浦綾子記念館のある外国樹種見本林、神楽岡公園と上川神社、神楽岡通のプラタナス並木などを見たあと、最後に旭山三浦庭園に行きました。私も全く行ったことがなかったけれど、いろんなところに紹介されるので行ってみたかったのです。でもなかなか行きにくかった。旭山動物園の駐車場に入らずに、そのすき間にある細い道路に右折して上っていくと、砂利敷きの20台くらい入れる駐車場があります。
三浦庭園

そこから動物園のフェンスに沿って2〜300m歩くとようやく入口が見えてきます。あとは動物園との共通券を買って、連絡通路から入るしかアプローチがないのです。これはちょっと行きにくいかも。
入り口

この庭園は、三浦さんという方が独力で造りあげたもので、ここに自宅があったわけではなかったのだそうです。その方が亡くなられ、家族ではもてあましてしまうので市に寄贈し、動物園などと共に旭山公園の一部になりました。4年前にアプローチなどを整備して、有料庭園として公開されたものでした。
マップ

ここの見どころの一つがスイレンです。もう花はちらほらになっていましたが、まん丸くなった株が池の中に点在しています。あとで聞いたら、形が崩れないよう毎度手入れしているのだそう。
スイレン池

池の縁にはカキツバタがずっと植えられ、狂い咲きした花が一輪咲いていました。ハナショウブも少しあるそうです。
カキツバタ

胴長を履いて池の中でなにかすくっていたので聞いてみると、タニシが増えて困っているのだそう。本州から持ち込まれたツチガエルもたくさんいるのだそうです。この方は北方野草園でしばらく管理に携わっていて、野草にはかなり詳しくなったけれど、一年だけ北彩都にもいたそうです。あそこは園芸種が多すぎて名前が覚えられず、ここに来てホッとしていると笑っておりました。
タニシ

まだ整備が十分でなく、外周園路もみんなが安心して歩けるレベルではありませんでしたが、雰囲気はいいところでした。まだまだ植栽に力を入れて、春から秋まで楽しめるようになれば、もっと魅力的な空間になりそうです。一回りして入口に戻ってきたら、受付の方がコイのエサを少し持ってきてくれました。ぱらぱら水面に落とすと、錦鯉やマゴイ、フナがあちこちから湧いてきて、こんなにたくさんいるんだとびっくり。やり過ぎるとメタボになるので、一般の方には出さないのだそうです〜
魚

北国の野草ガーデン

  • 2018.08.28 Tuesday
  • 05:16
日曜の夜に、武市(ぶいち)さんから嬉しそうな声で電話がありました。また何かの本に紹介されたな!と思って聞いていたら、やっぱり。今出てる『まいろふぇ』の表紙も特集もうちなんだわ!

まいろふぇ1

武市さんの嬉しそうな顔が写っているけれど、「協力/滝上町商工観光課」となっているので、町で撮した写真を使っているようです。なにせ武市さんは自分では写真を撮さないので、こんな鮮やかな写真を持っているはずもありません。今は町との関係がすごくいいので、昨年の学会に呼んだ時にも、町の係長が随行してたくさんの写真を提供してくれました。特集表紙の2ページを占めているいる、紫や白のエゾクガイソウがくねくねと踊っている写真なんか、傑作といってもいいでしょう。
まいろふぇ2

「参考にしたい観光庭園の野草の庭」では、北彩都ガーデンが3ページも紹介されていました。来月初めに見に行くので、ここで紹介されているメドゥガーデンが、一番キラキラしている姿を見られそうです。

まいろふぇ3

その次には、上野ファームや大雪森のガーデン、風のガーデン、太四郎の森と続いています。森のガーデンでは、秋の見どころというので、「癒やしの谷」の写真がセレクトされているけれど、何がなんだか分からないぞ!もっと明るい「森の絨毯」にすればよかったのに〜(^^;)

まいろふぇ4

地元のみなさんが選ぶ「十勝・おすすめの花スポット」では、1番に十勝ヒルズが紹介されていました。ページの面積も一番広いので、ヒルズが一番人気だったのかな? と、勝手に解釈していますが…(^^;) 今年は花いっぱいの時に行けなくて残念だけど、秋のガーデンが実は一番かも。ぜひお立ち寄り下さい〜

まいろふぇ-5
『まいろふぇ』はたいていの本屋さんに売られているはず。今回の9-10月号はとりわけ見どころ満載なので、立ち読みしないで是非お買い求め下さい。道内唯一のガーデン専門誌なので、しっかり支えていきましょう〜!

風のふらのジャム園

  • 2018.08.27 Monday
  • 05:48
土曜のバスツアー。午後バスに乗った時はまだ小雨が降っていましたが、麓郷にあるふらのジャム園に移動しているうちに雨が上がりました。久しぶりに行きますからと、先週連絡を入れておいたところ、すぐに電話が。今年の夏の天候があまりにも不順で、展望台周辺に植えている花たちの生育がめちゃくちゃ悪いので、そんな状態を見ていただくのは本当に申し訳ありませんと… どこもみんな似たようなものですからと、返事をしたものの、どんな状態なのか不安でした。到着してみると、確かに株の生育が悪く花数も少ないけれど、このくらいなら全然大丈夫です〜と、なぐさめておきました。
虹の広場

雨が上がって眺望がかなりきくようになりましたが、ものすごい風が山から吹き下りてきて、薄着の人は縮こまっていました。合羽着ている人は、みんなフード被って強風に耐え、周りを見回していましたが、こりやダメだと退散することに。
麓郷展望台

ふと横を見ると、「こもれびの散歩道」の看板が。そういえば、このカラマツ林を抜けて散策路を設定し、林の向こうにある「モノローグの木」という謂われのある木の所に行くのだったなぁと。思い出しました。富良野近郊は、○○○の木とかいう謂われの付いたものがあちこちにあるように思います。
こもれびの散歩道

再び入り口に戻り、ジャムなどの売店のあるジャム工房に逃げ込みました。建物前の植え込みが、ヤマアジサイ‘クレナイ’で、真っ赤な装飾花が印象的。建物は、ずいぶんきれいになったような気がします〜
ジャム園

温かい珈琲や紅茶に、お菓子まで付けていただき恐縮至極。みなさんすっかり暖まり、せっせと土産物を品定めしてました。ジャムだけで38種類もあり、ミニサイズ瓶もあるので、目移りがしてなかなか決められません。本当によくこれだけのジャムを作れるものです。
ジャム

小川を挟んで右隣には、やなせたかし先生が生前建てたアンパンマンショップが。孫たちがみんな好きなので、何か買って行こうと中に入ってびっくり。何から何までアンパンマンなんです。あんまりびっくりしたので写真を撮し忘れたけれど、いやー迫力満点でしたねぇ。
アンパンマンショップ

予定どおりの時間に出発し、帰途につきました。帰りも岩見沢SAでトイレタイムを取るので、早速ハイウェイガーデンを見に行きました。上り線側にはリトルロックヒルズが監修した、かなり凝ったガーデンができたばかりと聞いていたのです。なるほど、一体いくら掛けたのかなぁ…と心配になるほどの構成でした。
ハイウェイガーデン

視線止めのレンガ壁は立ち入り禁止のコーンに囲まれていたけれど、まだできたばかりなのかな?好みは別として、一見の価値はありますから、上りの岩見沢SAに立ち寄る際には、トイレとソフトクリームだけでなく、ガーデンもぜひご覧になって下さい〜
リトルロックヒルズ

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