太四郎の森

  • 2019.06.22 Saturday
  • 05:53
大森ガーデンの次に向かったのは、念願の『太四郎の森』。10分ほどで着くと、看板も草に埋もれており、入り口すらよく分からない状況でした。泉さんは私のことは知っているらしく、「よく来てくれたけど、もっといい時期に来てほしかった〜」と何度もいわれてしまいました。
建物

ちょうど帯広で発行されている「スロウ」の企画で、太四郎の森のティータイムが行われており、ちょっと待ってて下さいと、そちらに行かれたので、建物回りを見て歩きました。サンカヨウやシラネアオイに囲まれて、ベニバナヤマシャクヤクが。土地が肥えて水分もたっぷりあるせいか、なんでもメチャ大きく育っています。
ベニバナヤマシャクヤク

建物の縁側に当たるところから園内を眺めると、真ん中を流れている小川はすっかり草に覆われているけれど、ミズバショウやエゾノリュウキンカの生えているところがせせらぎの在処であることがよく分かります。今年は少雨のため水量がかなり少なく、イワナやヤマベが上ってこないそう… 右側の草がかなり抜かれていたのは、私が来るからとあわてて抜いたそうです…(^^;)
沢の展望

やがて戻って来て園内をご案内しますと、家の裏手から見ていくと、茅葺き屋根に生えている草も、ほとんどが植えたものだそう。春にはソラチコザクラなどのサクラソウ類がきれいだとか。
屋根の緑化

春に来ていただけると、一面のカタクリやニリンソウ、そしてオオバナノエンレイソウと、素晴らしい花が見られるんですよ〜としきりにおっしゃるけれど、私にとっては今の状態でも大満足なんですけれど。
散策

私が一番聞きたかったのは、ササ刈りをすればこんな風景になったといわれるけれど、道東のミヤコザサはいくら刈ってもあんまり変わらないでしょう? すると目がキラッと光り、そうなんです。私もそれを知らずに毎年毎年刈り続けてきたけれど、とにかく刈り続けていればこの景観は維持できるので、今でも秋には一人で全部のササを刈っているそうです。寡雪(かせつ)寒冷地に適応したミヤコザサは、成長点や栄養を貯蔵する根茎がすべて地中にあるため、刈り取りの効果が効きにくいのです。
ミヤコザサ

十勝らしいスズランやアヤメ、さらにはサルメンエビネやシュロソウがたくさん咲いており、この時期でも十分楽しめました。
スズラン

お気に入りの四阿に案内され、膝をつき合わせながらしばしいろんな話を。泉さんは私の二学年上で、古希がだんだん近づいて来ています。これまですべて一人でこつこつと草を刈り、古材を集めて小屋や四阿を建てたり、茅を刈り集めて茅葺き屋根もすべて独力で造り上げてきた訳です。陽殖園の高橋武市さんを知ってますか?と聞いたら、一度行ってみたいと思ってますとのこと。きっと通じるものがあるんだろうな。
四阿

意外だったのは、春の最盛期には押すな押すなの混雑が起きるのかと思ったら、全然そんなことはなくて、一日数人しか来ない日もあるとのこと。もっとたくさんの方に見ていただきたいので、どんどん宣伝して下さいと言われました。それはもったいない。私もちゃんと日程を組んで、是非見に来ますからとおいとましました。

カラフトイバラ
帰ろうとしたら、道端にカラフトイバラがひとかたまり咲いていて、さすが十勝と嬉しくなりました。かつては紫竹さんに行く農道脇にたくさん咲いていたけれど、今はすっかりなくなってしまい、久しぶりのご対面だったのです。

大森ガーデン

  • 2019.06.21 Friday
  • 06:00
十勝での二日目は、ヒルズのガーデナーと共に十勝南部のガーデン見学へ。広尾の大森ガーデンは、国道脇に造られた見本ガーデンには行ったことがなかったので、ようやく実現できました。国道が坂道を上がってまっすぐになり、いきなりぶっ飛ばして追い越す車ががあるので、右折して入るのにひやっとしました。
大森ガーデン

お忙しい中Kさんにご案内いただき、さっそく園内へ。まだようやく宿根草の花が咲き始めで、ユーフォルビア‘ファイアグロゥ’(Euphorbia griffithii 'Fireglow' )が赤々と燃え上がっているのが印象的でした。
ユーフォルビア

これまた珍しい花色のアイリスが。これほどまでに濃い色は初めてです。名前を忘れてしまいましたが、来年には十勝ヒルズで見られることでしょう。
アイリス

いくつかシャクヤクが咲き始めていましたが、花弁の数の多いものや1本の花茎に4つも5つも花が咲くと、重たくで倒れてしまうので、このくらいがちょうどよさそうです。
シャクヤク

どーんと2m近くまで育ったペルシカリア・ポリモルファ(Persicaria polymorpha)の存在感は本当に素晴らしい。イコロの森でもあちこちに巨大な株がありますが、こんなものがガーデンで使えるのは、北海道ならではでしょう。
ペルシカリア

ガーデンは、まだ奥の方に拡張中とのこと。仕事の合間をぬって作業しているので、いきなりとはいかないようですが、既にいくつかの場所で作業が進められているので、時々チェックが必要のようです。
拡張

今回一番印象的だったのがディクタムヌス(Dictamnus albus var. purpureus)。南ヨーロッパから北アフリカの原産で、北海道で越冬できると思っていませんでした。この時期にこんな花が見られるのはとても素晴らしいので、早くどこかに植えてみたいなぁ。
ディクタムナス

カフェからのガーデンの眺めは、あと半月もすれば見事なものでしょう。無料の高速道路がすぐ近くの大樹町まで伸びて来ているので、帯広市内から約一時間、六花の森や美術村のある中札内からなら、30分以内で行くことができます。販売されている苗が実際どんな姿になるのか、その場で確認できるのもここの魅力なので、ガーデン見学と合わせてお奨めしたいです〜
カフェ

北海道生活

  • 2019.06.10 Monday
  • 05:56
数日前に、陽殖園の武市(ぶいち)さんから電話がありました。声が嬉しそうなら、たいてい何かの本に紹介されたので見てくれや〜というので、聞いてみたらピンポ〜ンでした。「出たばかりの北海道生活に、大きく取り上げてもらったんだわ。」
陽殖園

さっそく本屋に走って広げて見ると、『花めぐり北海道』という特集の、プロローグとして陽殖園が取りあげられていました。「うちだけ3ページも取ってくれてるので、他のみなさんに申し訳なくて…」と、相変わらず謙虚な武市さんでした。道内のガーデンがもりもりなので、是非お買い求め下さい〜
武市さん

表紙がまたど派手で、美瑛の色彩の丘というところだそうで、いつからやっているんだろう?こういう景観は、きっと外国からのお客さんには好評なんでしょうね…
表紙

道内各地を取りあげている中で、やはり富良野や美瑛はこの時期別格なんでしょうか。富田さんとケンカしながらでも植えさせてもらったポプラが、こんな風景を作り出しているのは、作者冥利に尽きるとでもいうのでしょうか。感慨深いものがあります。
左ページ右ページ

大雪森のガーデンは、6月1日からシャトルバスの運行が始まっています。2回の週末を迎えていますが、利用状況が気になるところです。森のガーデンは、どちらかというと春よりも夏から秋の方が特色があると思っているので、是非計画に入れていただきたいと思っています。

森のガーデン

十勝ヒルズのシンボル的な景観はこのスカイミラーですが、このシラカンバは昨年9月の台風で折れてしまいました。この写真は一体いつ撮したものでしょうか?今年春に植え直したので、ちゃんと育っているのか心配でしたが、無事活着して葉を広げているようです。葉がしっかり茂るには数年かかりますが、とりあえず難関を乗り越えられてホッとしました。今年も紫の濃いサルビア‘ミスティック・スパイヤーズブルー’を植えたので、夏にはしっとりとしたカーペットになることでしょう。
十勝ヒルズ

函館公園の桜

  • 2019.05.04 Saturday
  • 05:57
2日の午後は、宝来町で息子一家と別れ、かみさんと歩いて函館公園へ。函館山の麓生まれなので、この界隈は懐かしがっていました。函館公園は、我が国でも最も古くから開設された公園の一つであり、しかも市民参加による造成によって完成されたわが国初のパートナーシップが型公園として、『北の造園遺産』の第1号に指定されています。しかもその再整備計画を手がけたことから、私にとっても懐かしく、思い出たっぷりの公園なのでした。
函館公園

雨こそ上がったものの、冷たい風が海から吹き上がってくるので、せっかく満開になったサクラを見物に来る人もほとんどおらず、閑古鳥の鳴く屋台ばかりが目立つ園内となっておりました。完全防備で花見をしているグループが一組おりましたが、きっと寒かったことでしょうねぇ…
ソメイヨシノ

旧市立図書館の前には、少し色の違うサクラがあると思ったら、どうやら早咲きのサトザクラのようでした。函館はソメイヨシノばかりですが、たくさんあるサトザクラが問題なく育つ土地なので、もう少し多様性を図ってもよさそうですが。
サトザクラ

あまりの寒さに、園内にある市立函館博物館に逃げ込むと、「描かれたアイヌ」と「昭和・懐かしの暮らし展」とがやられていて、興味深く見ることができました。昭和展は、私たちにとっては子どもの時から劇的に広まっていった家電製品など、懐かしいものがたくさん展示されていたので、なかなか面白かったです。
博物館

外に出ると雲が吹き飛ばされたのか、日差しが戻ってきていました。少し疲れたので、すぐ上にある喫茶『想苑』へ。40年以上前、四国までの往復は急行や各停を乗り継いで何日もかけて行き来していたので、連絡船から上がったらここで一息入れるのが定番になっていました。その後もたまに立ち寄っていた懐かしい場所で、変わらぬ雰囲気を味わうことができました。
想苑

少し落ち着いたので、再び園内の散策へ。噴水広場の右手には、整備後間もなく作られた絵図などによれば、富士山型の築山が築かれていたようです。その後その上に四阿が設けられ、展望施設としての機能を果たしていました。再整備前の四阿は、日本庭園風の珍しい形状でしたが、部材などが再利用できないので、やむなく普通の形で新調したのです。でもここからの眺めはやはり格別で、外国人を含めて次から次に登ってきて、盛んに自撮り写真を撮っていました。
見晴らし

せっかくなので「こどものくに」を見に行くと、おやっと思う遊具が。「日本初」との触れ込みが書かれていて、本もののミニユンボが2台置かれ、動きに制限はあるものの、吊り下げられた鉄球で目標をいくつ倒せるかというゲームになっているのです。うちの孫達はみんなユンボが大好きなので、ここに連れてきたらきっと夢中になることでしょう。
ミニユンボ

やはり「日本最古」と柱に書かれているミニ観覧車も健在で、大いに賑わっていました。それを取り巻いて走っているのは、昔はお猿の電車だったようですが、今はやりの新幹線型の電車になっていて、一周30mくらいしかない線路をとことこ走っていました。子どもの頃からなにも変わっていないので、やはりここで育ったかみさんにとっては、懐かしさがこみ上げてきたようです。
観覧車

なかなか孫を連れては行けないけれど、しばらく函館にいる1号や4号にとっては、思い出の一つになっていくのかもしれません。

函館桜めぐり

  • 2019.05.03 Friday
  • 06:14
函館初日は、残念ながらどんよりした曇り空でしたが、夜が明けるとピーカンに晴れていました。習慣的に早くに目が覚めてしまうので、早速家の近くを散歩することに。最近こんないい時期に泊まったことがなく、久しぶりの元町散策となりました。場所は大三坂を下りたところにあり、店として使っている建物は明治末期建築と言われる伝統的建造物で、ちょうど外装の塗り替え等補修したばかり。まぶしいほどの真っ白さでした。
第3坂

そのまま坂を登っていくと、まもなくカトリック教会が。観光客とおぼしき外人さんが、この寒さの中でも半袖短パン姿で熱心に解説板を眺めておりました。この裏にはかみさんの母校である白百合学園がかつてあったので、登校には数分で行けたとか。
カトリック教会

その上のハリストス正教会も、久しぶりにじっくりと境内を眺めることができました。この時間なので中には入れなかったけれど、昔感激したキリの大木まだ残っているのにびっくり。ケヤキの大木など、歴史を感じさせるものばかりでした。
ガンガン寺

元町公園の方に歩いて行くと、八幡坂のてっぺんから摩周丸の姿が。ここのシーンはよく観光案内に使われるアングルです。前日入港したクルーズ船は、世界最大級の16万トン級のため、ここには停泊できずに北埠頭に着岸していましたが、この日はすぐ隣ににっぽん丸が入港し、さすが観光シーズンの賑わい振りでした。
八万坂

天気予報では午後から小雨になっていたので、早めに長男一家と市内の桜めぐりを。市電の一日乗車券を買ってまず向かったのは柏木町の桜ヶ丘通。ここは、道の両側にソメイヨシノを植えたものが桜のトンネルを作っていて、この時期だけは人気のスポットになっています。以前葉っぱの時期に通ったことがあったけれど、以前より強めの剪定がされて、ちょうどトンネルを作る枝だけを残しているようでした。歩行者天国ではないので、ひっきりなしに車が通るのが危険だけれど、なかなか見応えがありました。
桜ヶ丘通

そこから歩いて五稜郭公園へ。ネットで調べると待ち時間がどんどん増えていくので、途中のコンビニで前売り券を購入して列に並び、約30分でタワーに登ることが出来ました。これで15分は倹約できたでしょう。私も新しくなってからは初めてのタワーだったので、観光パンフレットそのものの姿に感激。みんなこのアングルにこだわるので、激混み状態でした。
五稜郭

タワーから降りてくると、もう小雨がぱらつき始めてきて、予報と全然違うじゃない〜(>_<)
急いで城内を一回りしてきましたが、残念ながらじっくりと見ることができませんでした。貸しボート屋の屋根が派手な真っ赤に塗られていたけれど、上から見てもこれはひどいと憤慨。ちゃんと指導してくれないと困ります!!
五稜郭

歩き疲れて寝てしまった孫2号を交替で抱っこしながら、五稜郭の電停までたどり着き、ちょうど昼なのでどこで食べようか?とかみさんに聞いたら、久しぶりに「小いけ」のカレーが食べたいというので、十字街まで電車に乗ってたどり着くと、ちょうど座ることができました。もちろん奥にある方の店です。超辛いカレーが、冷え切った体を暖めてくれてホッと一息。
小いけのカレー

孫はぐっすり寝たまま起きないので、そのまま打ち切りにして家に帰り、雨が上がったので私たちは桜めぐりを続けることにしました。

北斗の桜

  • 2019.05.02 Thursday
  • 07:09
函館に来ています。(ネット環境のある店が開かないので、アップが遅くなりました。m(__)m)
現在は新潟に住んでいる甥っ子が結婚し、お嫁さんを連れて帰省するのに合わせ、身内で顔合わせのお祝いをすることに。私も函館には何十回と来ているのに、満開の桜を一度も見たことがなかったので、近郊の花めぐりをすることにしました。

8時に自宅を出発し、いつものように中山峠を越えて喜茂別から真狩に抜け、ニセコ、蘭越を通って黒松内新道から高速に乗りました。定山渓もすんなり抜けたし、大沼も反対車線は渋滞していたけれど、こちらはすんなりと抜けて函館平野に入り、ちょうど4時間で新函館北斗駅に到着。おんじきの店があったので、やっぱり塩ラーメンを。
塩ラーメン

早速向かったのが、大野の町中にある「法亀寺(ほうきじ)」のシダレ桜。樹齢300年といわれる姿は圧倒されました。
シダレザクら

でも境内には木がほかに何もなく、すべて砂利敷きでなんとも殺風景。かろうじて樹冠の広さだけ土留めの石積みで保護されているものの、周りがかさ上げされたのでしょう。ちょっといたわしくなりました。
足元

すぐ近くにある大野川沿いの桜並木は、あまり期待しないで向かったけれど、こちらの方が圧巻でした。1959年の、当時の皇太子ご成婚を記念して植えられたというソメイヨシノですが、ちょうど60年の歳月を経て、見事な桜のトンネルを造りあげていました。いろんな意味で節目の年にもなったようです。
大野川

続いて向かったのが、松前藩の戸切地(へきりち)陣屋跡の桜並木。こちらはロケーションはいいものの、手入れが全くされていなくて、テングス病が気持ち悪いほど蔓延… 先ほどの大野川沿いの木には全く着いていなかったのと対照的でした。あまりのひどさに早々に退散。
戸切地

本体の陣屋跡地は国の史跡に指定されており、亀が首を伸ばしたかのような四稜郭となっているのです。函館にもある四稜郭は函館戦争に合わせて急造された粗末なものでがっかりしましたが、こちらは本格的に作られた立派な陣地でした。
史跡

ここまで来る人はほとんどいなくて、そのまま帰ってしまっているようだけれど、陣屋の土塁のたたずまいや、立派な大木に育ったアカマツを見ていると、200年前の姿が偲ばれました。
陣屋跡

陣屋に至る前後の道路脇には、1.8kmにわたってソメイヨシノやエゾヤマザクラが植えられて、「清川千本桜」と称されています。これはそもそも密植されすぎてかわいそうなくらいだし、テングスも付き放題で気の毒な限り。名所を作るのはいいけれど、やっぱり手入れもきちんとしなくては、その価値も下がってしまいます。本物の名所づくりを目指してほしいとつくづく思ってしまいました。
清川千本桜

このあとも、七飯の歴史館や四季の杜公園を覗いてからようやく函館に到着。盛りだくさんな一日でした。

桜前線ご到着

  • 2019.04.25 Thursday
  • 05:50
昨日は一転して暖気が吹き込み、お昼にかけてぐんぐん気温が上がりました。火曜日から「青いケシの世界」写真展が始まったので、早速見に行かなくては外に出たら、ムッとするほどの暖かさにびっくり。西11丁目なのでチャリで出かけると、近所にある整った樹形のチシマザクラが満開になっていました。
チシマザクラ

この分なら開花宣言が出たかな?と、管区気象台に寄ってみたら、職員二人と野次馬が数人、標本木のソメイヨシノを見上げて、うーーん、もう少しかな…とのこと。5〜6輪の開花で宣言できるけれど、まだ3〜4輪だというのです。朝から2回も見に来たというお方は、この暖かさなら3時には間違いないので、もう一回出直してくるわ!と、帰って行きました。やはりその後開花宣言が出ているので、桜前線もチャリをこいでご到着したのでしょうか。
ソメイヨシノ

これなら町中のエゾヤマザクラなら満開になっているなと、13丁目の資料館の裏に行くと、いつも一番に咲くエゾヤマザクラはやっぱり満開に。みなさんパシャパシャと写真を撮しておりました。
エゾヤマザクラ

12丁目の四隅にあるサラサモクレンは、1輪だけ開花してました。ライラックのつぼみも色づいていたので、ゴールデンウィークにはいろんな花が次々と咲いてきて、わざわざ遠くに出かけなくても、身近なところで花を楽しめそうです。
サラサモクレン

写真展の会場は、中央区役所前電停の目の前にあるコンチネンタルビルの地下にあるギャラリーです。2室ぶちぬきでたくさんの写真がびっしり。梅沢さんご夫婦も会場に張り付いておりました。やや不便な場所ながら、ひっきりなしにお客さんがやって来て、かなりの盛況ぶりの様子。
青いケシ展

それにしても、大変なところに咲いているメコノプシスを追いかけて、たくさんの方がブータンやネパールに行かれているのですね。梅沢さんによると、中国の山はかなり上まで道路がついているので、体力的にブータンに行けなくなったら、いよいよ中国に行くことにするかなとおっしゃってました。これだけのメコノプシスや高山植物が見られるのはめったにないことです。日曜までですので、ぜひお出かけ下さい。
梅沢さん

ここまで来たので、グランドホテルのライ麦パンを買いに、町中に向けて走りました。気温が上がって少し汗ばむほど。週末はまた雪マークになっているので、本当に今年の気温は乱高下します。STVの角っこに植えられているアセビが、ちょうど満開になっていました。いまだかつてここ以外でアセビを見たことがありません。
アセビ

道警前の北2条通にあるハクモクレンの街路樹も、間もなく満開に。もうちょっとしっかり仕立ててあげれば、いい街路樹になったのになぁ…ちょっと残念です。
ハクモクレン

なお、写真展の会場にはこんなチラシも置かれていました。この写真展があるので、ブータンまでは行けないけれど、メコノプシスを見たい人にアピールすれば?とそそのかして、作っていただいたチラシです。約200株のメコノプシスがお待ちしておりますので、是非滝野公園にも見に来て下さい。

 滝野のチラシ

一気に花盛りに

  • 2019.04.23 Tuesday
  • 05:52
連日の現場でよれよれになってしまいましたが、なんとか乗り切ってようやく一息。鼻のグズグズがなかなか治らないのは、それだけ免疫力が落ちているからなのでしょう…(>_<)

朝から山のように溜まっている内業をこなしていきましたが、これも連休まで持ち越しそう。久しぶりに「おか田」に行こうとチャリで出かけたら、すぐ近くにある幼稚園の陽だまりで、早くもチューリップが咲いていました。決して早生ではないトライアンフ系がもう咲いているのは、南面しているコンクリート壁の輻射熱のお陰です。
チューリップ

その並びのお宅の前で、色とりどりのヒヤシンスが咲き誇っていました。植えっぱなしの貧相なヒヤシンスはよく見るけれど、これはまだ植えて間もないのかなぁ?花数の多い立派な花を咲かせていました。
ヒヤシンス

たまたま気まぐれに方向を変えて走っていたら、おおっ!っと急停車。ブロック塀と建物のわずかなすき間に、エゾヤマザクラが鳥の糞に紛れてタネを落としたものでしょう。5mくらいの立派な木に、花がたくさん咲いているではありませんか。西向きとはいえ、隣が駐車場のために、午後からはしっかりと陽を浴びることができるので、こんなに早く咲き出したようです。
すき間サクラ

桜前線はいよいよ松前に上陸との報道があったけれど、先日の予報で札幌は5月1日とか、4月28日とかになっていた開花が、大きく早まっているのでしょうか…
サクラの開花

うどんを食べてさっそく、管区気象台の標本木を見に行きました。するともうつぼみが割れて、ひょっとしたら明日には咲くのかな?というくらいふくらんでいました。札幌までは、開花宣言を出す標本木がソメイヨシノのため、エゾヤマザクラより2日くらい遅くなるのですが、この分であれば今日中か、数日以内に開花宣言が出そうです。
標本木

そのまままっすぐ事務所に向かって行くと、日当たりのいい庭に植えられているハクモクレンが満開に。レンギョウとの組み合わせは、庭木では鉄板のコンビです。
ハクモクレン

その隣の事務所ビルの庭では、なんとウメの花が開いていました。陽だまりだから少し早く咲いたのでしょうが、札幌ではサクラより遅く咲くウメがもう咲いているなんて。今年の花暦は、なんだか慌ただしくなっているようです。
梅

その足元にあるヂンチョウゲが、痛々しくシバレてしまった葉の中に、弱々しい花を咲かせていました。鼻が全く利かないので香りを楽しめませんでしたが、北国では本州のようには香り高くないのが残念ですが。
ヂンチョウゲ

毎年のことながら、春の花をじっくり楽しむ余裕がないのが寂しいです。でも目に止まった花だけでも、しっかり味わっていきたいです〜

花のガイドブック

  • 2019.04.07 Sunday
  • 05:52
恵庭市役所から、『美しいまち「えにわ」』と題された花のガイドブックが送られてきました。そういえば、随分前にインタビューを受けていたのを、すっかり忘れていました。恵庭市は「えにわ花のまちづくりプラン」を昨年制定し、今後10年のまちづくりの方向性を示しており、このガイドブックもその一環でしょう。

花のガイドブック

恵庭とのつきあいは、たぶん95年くらいから。当時やっていた北海道景観アドバイザーの繋がりから、その頃恵庭市の図書館にいた中島さんに呼ばれて話をしたことがありました。96年には第1回の北海道花と緑のまちづくり賞の選考委員として、知事賞になった恵み野西商店会の内倉さんとも出会っています。98年には、花いっぱい文化協会の総会に呼ばれ、かなり緊張してお話ししたことを思い出しました。そのあたりからいろいろとつきあいが多くなったようですね。

歴史

90年の花博以降、花のまちづくりが盛んになっていったことから、道内あちこちから話をしてくれと依頼が来るので大変になり、とても一人では対応できなくなったので、内倉さんを景観アドバイザーに引っ張り込んでしまいました。それもあって、全道から恵庭めぐりが盛んになり、ますます恵庭の活動も盛んになっていった面もあったのです。

内倉さん

この冊子は表紙を入れると32ページもあり、歴史から市内各地の取り組み内容、そしてどんな人がどこで活動しているのか、本当に網羅されている力作です。実はこの編集をやっていたのは、かつて花新聞の編集長だったIさんなのでした。そういえば、Iさんは恵庭在住だったのですね。しかし、恵庭市外から登場しているのは私だけで、なんだか申し訳ないようにも思いますが、長〜いおつきあいなのでお許しいただければと思います。

インタビュー

(※ ここには、95年に全国花のまちづくりコンクールで、建設大臣賞を受賞して以来のおつきあい、とありますが、これは間違いで、96年の第1回の北海道花と緑のまちづくり賞で知事賞を受けて以来の、が本当です。校正が来なかったので…(^^;))

大阪城公園

  • 2019.03.12 Tuesday
  • 05:41
札幌は風もほとんどなく、ちらっとみぞれが降った程度で済みましたが、道東の方は大荒れだったようで。春の嵐にはくれぐれも気をつけて下さい。昨日は東日本大震災から8年、今日は親父が死んで35年、思いを馳せる日が続きます。

先月の関西では、もう一箇所公園を見てきました。それが大阪城公園です。服部、長居、鶴見などの大公園には行ったことがあるけれど、ここには全く近寄ったこともありませんでした。ちょっと気になるところがあったので、鶴見緑地から帰りに寄ってみることに。森ノ宮で地下鉄を下り、森ノ宮口から園内に入ると、正面に天守閣が見えたけれど、この城は巨大なので豆粒ほどにしか見えません。ここには昨年コンビニやらカフェやらの商業施設がずらりとできて賑わっていたけれど、動線が考えられていないので、芝生が擦り切れて悲惨なことになっていました。
森の宮口

広場を通り抜けると外堀が見えてきました。さすが大阪城、規模が巨大すぎて圧倒されてしまいます。正面に見えるビル群は大阪ビジネスパーク(OBP)で、昔ちらっと覗いたことがありました。左の木はメタセコイヤかラクウショウなのか不明でしたが、結構な樹高です。
外堀

推奨コースは西側から城内に入って、天守などを見てから東側のJR駅に抜けるようになっていたと思ったら、逆から回ろうととすると、この石垣の高さの階段を一気に登らなければならないのです。高齢者にはかなりしんどい高さでした。
石垣

ふうふういいながら階段を上ると、今度は中に内堀が。冬の陣のあと徳川方が堀を埋めたというけれど、同じ堀ではないとしてもこんな巨大な堀なんて、昔の人力しかない時代に埋められるものかなぁ…と思ってしまいます。
内堀

あちこちに矢倉の跡が残っていて、どの石垣も巨石が組まれ、これを攻略するのは大変だと思ってしまいます。巨石には銃眼がしっかりと彫り込まれており、この上に建物が載っかっていれば、難攻不落だと実感させられました。
矢倉跡

この辺りまで来ると天守がかなり近くなったけれど、あそこまで行って周りを見て歩くと夕方になってしまうので、天守まで行くのはあきらめました。内堀には遊覧船が浮かんでいて、結構人が乗っていました。
天守閣

ここから坂を下って、JR大阪城公園駅に向かうことに。すると石垣の下に梅林があり、ちらほら咲いていたので寄ってみることにしました。下りてみてビックリしたのは、花が咲き始めなのではなく、つぼみがほとんど付いていないのです。こんな剪定でいいのかしらん。
梅林

実は公園の管理運営のしくみが近年大きく変わっており、「都市公園における民間資金を活用した新たな整備・管理手法としての公募設置管理制度(Park-PFI)」が次々と始まっているのです。ここではDハウスやD通を中心にした運営会社が20年の経営権を勝ち取り、何億もの投資をして商業施設などを作り、その期間をかけて回収する訳です。その一つとして森ノ宮口の施設群や、大阪城公園駅前に飲食店を中心とした複合商業施設「JO-TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)などが開業していました。
ジョーテラス

大阪市にしてみれば、一銭も出さないで毎年何億もの上納金が入る訳ですから、こんなおいしい話はやめられません。そのメンバーは巨大企業ばかりで、造園会社なんてほんの下請けでしかないのでしょう。ウメの剪定もムチャクチャで、あれじゃ花が咲かないはずだと…今に日本中でこの方式が広まってくれば、資本の論理が前面に出てきて、お金にならない緑のことなんてどこかに消し飛んでしまい、公園の中は○タバやコンビニだらけになってしまうことでしょう。利便性だけを求める先には、いったいどんな社会が待っているのでしょうか。

高山植物室

  • 2019.03.08 Friday
  • 05:40
咲くやこの花館の高山植物室は、十数年振りに訪れてみると、こんなに広かったかなぁ?と改めて感心する広さでした。ここの設計と、植物の開花調節プログラムを作るのが、コンサルに転職して最初の仕事になったのです。当時植物園長だった辻井先生と共に、88年〜89年の2年間に何度大阪に通ったことか。90年4月に花博が開幕し、その時に一度行ったきり、半年の会期中にはもう一度行きたかったけれど、とうとう行けずじまいに終わってしまいました。なので、完成した姿はその一回見ただけで、その後は十年おきに二度行ったくらいでした。
高山植物室

このため、汗水流して作った空間という感覚が全くなく、いまだにあんまり実感が湧かないのです。そのせいで、現在一所懸命に植物を栽培されている方たちの努力を、すんなりと受け入れることができたのかもしれません。入り口入ってすぐの展示コーナーには、原種のシクラメンが展示植栽されており、ちょうどコウム種が満開になっていました。原種はあと1種がまだ手に入らないらしく、現在激戦が繰り広げられているシリア北部が自生地なので、入手は望み薄なんだとか。
シクラメン

その先は日本区。なじみのあるサクラソウの仲間が、いろいろと開花していました。地植えになっているものもあるけれど、花ものはポットや素焼き鉢のまま埋められているはずです。
日本区

ずいぶんと草丈のあるクロユリが、満開になっていました。本州のクロユリは2倍体で、いかにも高山の花という感じのかわいい姿のようですが、北海道の平地に咲いているものは3倍体なので、こんなに巨大な姿に育ちます。ちゃんと説明しないと、びっくりする人がいるに違いありません。
クロユリ

続くエリアはヨーロッパ区。ここではスイセンのブルボコディウム系の原種が満開でした。これらも冷蔵庫に入れて休眠させ、少しずつ温度を上げながら開花させていることでしょう。原種系のチューリップも芽を伸ばし始めていました。
ヨーロッパ区

ちょうど真ん中あたりにはヒマラヤ区があり、ここの目玉であるメコノプシスが咲いています。あとでバックヤードも見せていただきましたが、これの周年開花がこの館の目玉なので、花博以来30年近くもずっとそれを続けているのです。手前はグランディスでしたが、右奥にはホリデュラ種も咲いていました。
メコノプシス

そして一番奥がアメリカ区で、ここの目玉はハワイのギンケンソウ(銀剣草)です。これはキク科の多年草で、マウイ島とハワイ島の2箇所にのみ自生があり、数十年に一度開花してたくさんのタネを作り、株は枯れてしまうそうです。奥に枯れたような株がありますが、ここで咲いたのか聞くのを忘れてしまいました…(^^;)
アメリカ区

やっぱり気になったのがバックヤード。30年前と同じ施設がまだしっかりと使われており、冷凍庫にはメコノプシスを初めとする山草の苗がぎっしりと詰まっていました。その中から必要なものを取り出し、このファイトトロンという人工気象室に入れて少しずつ催芽させていきます。ここは気温や湿度はもちろん、光線も調節ができるのです。
ファイトトロン

そこである程度まで株を育ててから、天然光のクールハウスに移し、ここも気温は低めに維持できるので、ゆっくりとつぼみを伸ばさせていくのです。この株はそろそろ展示室に移される株です。滝野公園のように露地植えで育てる訳にはいかないので、こんな手間暇をかけて展示している訳です。こういうのを見てしまうと、私たちはなんて恵まれているんだろう〜と思ってしまいました。
開花株

咲くやこの花館

  • 2019.03.07 Thursday
  • 05:56
鶴見緑地にある咲くやこの花館は、90年の花博の際のメイン施設として大阪市が造ったものです。私にとってもコンサルに転職して初めての仕事になった、思い出深い場所でした。
咲くやこの花館

入り口には、熱帯雨林室らしく各種の洋ランが並んでいます。北海道にはこのような高温室がなくなってしまったので、このムッとする熱気を感じると、本当に残念な気持ちになってしまいます。
入り口

巨大な葉のフィロデンドロンの葉っぱが、撮影用にバケツに挿してありました。定期的に下葉を落とすので、毎度このようにしているとのこと。係の人にいろいろと裏話を聞きながら見て歩いたので、本当に植物好きの方たちの集まりなんだぁと、しみじみ思ってしまいました。
葉っぱ

ここの熱帯スイレンコレクションは、当時は国内最大と言ってました。温度があれば一年中咲き続けるので、手間がかからず楽しめる材料です。
熱帯スイレン

なんだか不気味なものがあると思ったら、通称「コブラオーキッド」というバルボフィラム・プラティラキス(Bulbophyllum platyrachis)という怪しげなランでした。焦げ茶色の花柄(かへい)の側面に、大豆くらいの小さなランの花が、縦にずらりと咲いているのですが、これが微妙にねじれているので、まるでコブラが鎌首をもたげているようです。
コブラオーキッド

先日まで「カカオとコーヒー展」が行われていて、ちょうど色付いているカカオの果実が見られました。コーヒーはなかったので、もうバックヤードに下げられたのかな?。
カカオ

わしたショップでよく売られているスターフルーツが、こんなに鈴生りになっていました。なんとカタバミ科の植物で、確かにカタバミの果実に似ているといえば似ていますねぇ。
スターフルーツ

その向かい側には、まだ植えられたばかりという巨大な樹木?が。「パロボラッチョ」というのは、スペイン語で「酔いどれの木」という意味だそう。酔っ払いのお腹みたいに膨らんでいるから、こんな名前が付いているそうです。和名では、トックリキワタとかアケボノキワタのようだけど、アケボノって横綱の曙? なんでも愛好家が手に入れたものの、とても自分のところに収まらなくて寄贈してくれることになったそう。もうけもんやったけど、入れるの大変でしたぁ…とのことでした。(つづく)
アケボノキワタ

和の装い

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 05:45
昨日に続いて奇跡の星の植物館から。辻本さんは、かなり意識して和風の修景を手がけています。大阪で生まれ育ったということや、淡路に立地していることを踏まえているのでしょう。でも日光当たるところに置くのは、おひなさんには気の毒なのよねぇ…と言ってました。
ひな人形

この黒松やヒバなども、毎度展示替えの際には出たり入ったりするので、完全に根巻きのまま据えてあるだけとのこと。しかも人力での作業なので、毎度大変な作業になっているそうです。
行灯

こういうデザインも、すべて辻本さんの手によるものだけど、部材は転用できるとしても、目の肥えたお客さんが相手だけに、苦労の程が偲ばれます。
和風

土塀の凹みに、さりげなく苔玉づくりの斑入りオモトが置かれているけれど、きっとこれだって珍しい品種ものだと思います。
オモト

ラン展開催中なので、東洋蘭もこちらのコーナーにはたくさん展示がありました。ただこの時期に咲くものは少ないので、葉に芸のある富貴蘭(フウラン)の斑入りものなどが中心に。多分こういうものは、愛好家からお借りした展示物だと思います。
富貴蘭

ここは海外からの研修生を常に受け入れているので、彼ら彼女らには、得がたい経験になっていることと思います。辻本さんも若い時に、フィラデルフィアのロングウッドガーデンに研修に行った方なので、研修生の扱いには慣れていることでしょう。
壁飾り

瓦は淡路の名産の一つ。でも阪神淡路大震災で、重たい瓦屋根が家屋の倒壊の要因になったようで、瓦の使用量が減っているため生産施設が減ってしまい、昨年の台風被害の屋根が、いまだにあちこちでブルーシートのまんまになっていました。工芸品として売り出しても、使用量がうんと少ないので、業界の苦労が偲ばれました。
瓦

現在の兵庫県は、摂津、播磨、但馬、丹波に併せて、幕末のどさくさで淡路までくっついた非常に大きな県域を持っています。そこでそれぞれの国の特徴を表したデザインと、現地から採取した土をこねて造り上げたのがこのレリーフです。デザインもさることながら、左官仕上げの腕前も素晴らしいものでした。ただ飾ってあるだけでは、そんなことは伝わらないよなぁ…こういう施設だけに、ガイドの必要性を強く感じてしまいました。
左官仕上げ

奇跡の星の植物館

  • 2019.03.05 Tuesday
  • 05:51
淡路夢舞台は、兵庫県が整備した大空間で、国際会議場、ウェスティンホテル淡路、奇跡の星の植物館、そして国営明石海峡公園などを含んでいます。バスを降りて植物館に向かうアプローチは、本当に分かりにくくてひどいものでしたが、一歩館内に入ると、その素晴らしさに圧倒されます。まずはエスカレーターで一番上まであがり、スロープを下りながら上から楽しむことに。この辺りは建築家らしい目線なんでしょう。初めに俯瞰するのはなぁ…と思ってしまいます。
俯瞰

フロアレベルまで下りても、ホールに至るまでは、なかなか進めないようになっています。初めに美味しいものを見せられているのに、じっと我慢させられているようです。私たちは辻本さんの案内で説明を受けているから分かりますが、説明受けなければ、なにが見どころなのかは分かりにくいのです。いろんな香りがするランを集めているけれど、みなさん素通りしてしまうので、あとでしばらくボランティアガイドをやっていました…(^^;)
魅惑の香り

現在開催されているラン展は、今年で15回目。その間に少しずつ集まった珍しいランが、既に千種以上にもなっていて、国内有数の規模になっているそうです。こんな葉っぱのないランなんて、根が緑色しているので、ここに葉緑体が入っているのでしょうか?
無葉ラン

カトレアと言っても、花は極小だし、色も花型もカトレアのイメージとはかけ離れています。熱帯雨林の多様性は、いつまで保てるのでしょうかねぇ。
カトレヤ

このランは、アキアンテラ・キルクムプレクサ(Acianthera circumplexa)という舌をかみそうな名前でしたが、葉の真ん中に集まって花が咲いていました。まるでハナイカダや、ナギイカダのようです。
アキアンテラ

こんなランが、何百点も咲いている小径を抜けると、ようやく花で埋め尽くされている大ホールにたどり着きます。この修景は、年間7回の模様替えを行っているとのこと。ラン展が終わると3月〜4月は「花見の庭」。続いて「薔薇祭」、「ウェディングフラワーショー」、「トロピカルフラワーショー」、「あわじガーデンルネッサンス」、「クリスマスフラワーショー」と続きます。
正面

ここの特徴は、この場所を使って、ウェディングやフラダンス、各種の発表会などに貸しだしていることです。もちろん閉館後ですが、これだけ華やかな舞台演出の中ですから、素敵な思い出が出来ることでしょう。
豪華

ほとんどの植物は総入れ替えになるので、切り替え期間は戦場のような忙しさになっているようです。それにしてもこれだけのデザインを一人でこなしているのですから、辻本パワーのすごさには改めて感心してしまいます。何度来てもここは本当に素晴らしいです〜(つづく)
芝生

名古屋フラリエ

  • 2019.03.03 Sunday
  • 05:54
先日見て歩いた場所を紹介していきましょう。まずは名古屋市の中心部、久屋大通の南端にあるフラリエです。都心の栄からは少し離れているけれど、松坂屋の本店やパルコ、三越などが5分圏内だし、人通りの多いエリアの立地です。
フラリエ

ここはかつて『ランの館』という名前でした。ちょうど10年前に行った時には、豪華なコチョウランが無数に飾られており、花卉(かき)生産の盛んな愛知の広告等のような役割を持っていました。(2009.4.13撮影)
コチョウラン

でもこれだけの洋ランを飾り続けるのはとっても大変。2011年に事業仕分けに引っかかって廃止にされ、中身をがらっと変えて2014年から「フラリエ」として再出発しているのです。
ランの館

かつてランを飾っていた温室は、周りのヤシなどを残してホール的な利用になり、様々なイベントやウェディング対応など、利用率はかなり高いそうです。
クリスタルガーデン

ちょうど市内の生け花団体の定期展示会の準備が行われていましたが、話を聞くと、場所的に人が集まりやすく、フリの人も入ってくるので、とても助かっているとのこと。そういう来園者がカフェやレストランを利用するので、指定管理者も以前よりはるかに安い運営費ながら、けっこう健闘しているとのことでした。
生け花

お定まりのフォトスポットは、インバウンド対策なんでしょうか?この程度のレベルでは…と思っていたら、2時間ほどいる間に、それらしき人は来ていないようでした…(^^;)
フォトスポット

外のガーデンは、この時期花数は少ないながら、花苗はきっちりと植えられているし、新しいAPG分類体系対応のラベルも、ほぼ完璧に付けられていて感心しました。ガーデナーはここ専属で他に異動しないし、なんといっても指定管理期間が10年と長いのにびっくり。これだけあれば、ある程度投資しても回収できる見込みがありそうです。うらやましい限りでした。
花壇

このガーデンの下は、隣接する下水処理場の処理施設になっており、樹木はすべて人工地盤の上に植えられているのです。温排水や処理水からヒートポンプで熱を回収し、冷暖房はそれでまかなっている、最先端の施設になっているのでした。ここも昨年の台風で、倒木被害がかなり出たそうです。
池

敷地の2方向はパティオ風の回廊になっており、中京地区が本拠であるハンギングバスケット協会の、いわばホームグラウンドになっているそうで、いつもきれいにハンギングバスケットが飾られているとのこと。そういえば、今年の全国大会は北海道でしたか?
回廊

牧野植物園

  • 2019.02.01 Friday
  • 05:55
高知県立牧野植物園は、約60年前、牧野先生が亡くなられた翌年の1958年にオープンし、1999年に現在の姿に拡張リニューアルしています。その際には牧野先生の直弟子でもあった小山鐡夫さんを園長に迎え、研究活動を充実させながら、よりたくさんの方に植物への興味を持っていただくよう、展示にも力を入れるようになりました。辺鄙な地方にありながら、わが国を代表する植物園の一つになっているのです。

ちょうど10年前の、2009年4月11日に行ってきました。レンタカーを借りて松山から東に向かい、香川県境の手前にある川之江JCTから高知道に入って、大歩危小歩危を抜けるとすぐに高知に着きます。松山→高知に山越えすると、4時間以上かかるはずだけど、ものすごく遠回りになってもこのコースでは、2時間ちょっとで着いたような記憶が。四国なんて渡島半島より小さいくらいですからね。五台山にある植物園に着くと、駐車場の周りがスミレの花畑になっていました。松山でも歩道脇の雑草のように、この時期にはスミレが咲き誇っています。
スミレ

駐車場から入り口までけっこうな距離があり、その間が高知の生態園になっていて、この時にはマムシグサやエビネなどが咲いていました。こういう演出は楽しいです。
生態園

牧野富太郎記念館は、当時は東大の教授であった内藤廣さんの作品で、数々の賞を受賞している素晴らしい建物です。(旭川駅も作品の一つだけど、あれはちょっとねぇ…)正面から見るとどこにそんな建物が?と思ってしまうのですが、中に入るとその素晴らしさに圧倒されてしまいます。
記念館

真ん中が大きな吹き抜けになっていて、竹が見事な姿で建物と一体化しているのです。この柔らかい曲線と、屋根の骨組みが、全然重たさを感じなくさせてしまうから不思議です。
回廊

南園には、1974年に作られた等身大の銅像がありますが、ここには頭部だけの小品が。どちらも本郷新さんの作品で、こちらはいつ作られたものか記録が見当たりません。
胸像

園内はものすごい起伏があるので、移動にはかなり配慮の跡が見られます。この回廊は、雨風から守るだけでなく、暑い時期に涼しい木陰を提供してくれることでしょう。両側にいろんな植物が植えられているので、全然飽きないで歩くことができました。
回廊

この時には、展示館で『酒と植物』という展示が。大酒飲みの土地柄なので、どんなものがあるのかと思ったら、いきなりこんなブースが。三菱財閥を作った岩崎弥太郎は土佐の人なので、キリンビールがよく売れるのだそう。ドライが売れるものだから、キリンの主力であったラガーを口当たりのいいもの変えた途端、高知の飲んべえが一斉に「たっすいがは、いかんぜよ!」と、大ブーイングがキリンの支店に寄せられました。「たっすい」というのは、土佐弁で弱いとか軟弱なという意味で、口当たりのいい酒では物足りなく、全然売れなくなったそうです。結局元に戻すことになり、さらにクラシックラガーを作ったきっかけにもなったとか。さすが。
たっすい

ここには牧野先生の仕事部屋が忠実に復元されており、先生は今も熱心に研究されていました。よくもあれだけの本や標本を抱え込んで30回も引っ越しをしたものだと思います。蔵書はここに収められていますが、膨大な標本は都立大学(現在は首都大学東京)に引き取られて、半世紀かけて整理されたのだそうです。
仕事中

フラワーウィーク

  • 2019.01.22 Tuesday
  • 05:46
昨日の早朝は何ごともなかったので、あんな予報は空振りかな?と思っていたら、事務所に着いた7時ころから風が強まり、吹雪き始めました。でもその後は晴れ間が出たり、ちらっと吹雪いたりが続いたので、雨雲ズームレーダーで雪雲の様子を見たら、事務所のあたりがちょうど境目になって、北東側に雪雲が流れ込んでいました。このため北区や東区、石狩北部から空知南部には、どっさり雪が積もったようです。JRや高速にもかなり影響が出たようなので、大変な思いをされた方が多かったのではないでしょうか。

雪雲

午後から会議があったので久しぶりに町に出ると、ピーカンの青空になっていました。ちょっと寄り道して、市役所へ。
青空

昨年中央図書館でやった『松浦武四郎 北へのまなざし』展が大変好評だったそうです。概要を改めて出張展示しているというので、覗いてみることに。
武四郎展

テーブルの上に「図書館おみくじ」があったので、残り物に福があるかと思ったら、なんと小吉でした。まぁ凶でなかったからよしとしなくちゃ。「今年こそ英会話に挑戦しよう」だって。痛いところを突かれてしまいました。
おみくじ

展示はパネルが中心で、細かく読む時間はなかったのでさらっと見てきましたが、武四郎が描いた漫画のコピーなどが展示されていて、こちらの方が面白かった。かなりのものがデジタルライブラリーで公開されていることが分かったので、今度じっくり探してみようかな。
漫画

一度地下街に戻って用足ししてから、経済センタービルに向かおうとしたら、中学生くらいの団体がいくつも創世スクエアに向かっていくので、入り口が渋滞するほどでした。こういう見学会には向いているのかな?
地下道

会議は昨年夏に行われた「さっぽろフラワーウィーク」の報告会。初めての試みだったことから、準備不足のところが多々あったけれど、なんとか盛り上げていこうとの方向性が示されました。でも現在日程調整の真っ最中。今年もかなりきつきつになってきているので、早くしないと体が空かなくなってしまいそう…(>_<)
フラワーウィーク

ポートランド

  • 2018.12.13 Thursday
  • 05:49
年末押し迫ってきたこの時期に、こんなフォーラムの案内がありました。来年が札幌とポートランドの姉妹都市提携60周年なので、それのキックオフフォーラムということのようです。海外にある日本庭園は、その大部分が造ったはいいけれど、きちんと維持されることもなく荒れ果てたり、維持はされていてもほとんど使われていなかったりしているのに対し、ポートランドはしっかり活用されているところが素晴らしいです。
フォーラム

来年の春は、統一地方選挙や天皇の代替わりもあるので、よほどきちんとしたスケジュールで動かないと、ズルズルと時間を空費してしまいそう。向こうはしっかりと準備しているようだけど、こちらは大丈夫なのかな。
パネル

ポートランドは全米一住みやすい町として知られ、古くから計画的に緑地が残されているし、それがフルに活用されている町です。ここの日本庭園は素晴らしいと聞いていたので、この日はちょうど町に出かける用事もあるし、これは聴きに行かなくては。
日本庭園

百合が原公園には、世界の庭園コーナーの中にポートランド庭園もあります。隣のムンヒェナガルテン(ミュンヘンガーデン)のように理屈っぽくなく、すっきりと明るい庭園ですが、このあたりも今年の台風の被害が多かったので、向こうからの来訪者に恥ずかしくないよう、しっかり手入れしておかないといけないけれど、ちゃんと予算付くのかなぁ…
ポートランド庭園

ポートランドのシンボルはバラですが、オレゴン州としてはこのオレゴングレープ(Mahonia aquifolium)がシンボルの花です。アメリカ北西部に自生し、ブドウのような果実は先住民族によって食用や加工され、樹皮は染料にされたそうです。これも庭園入口に植えられているので、ご覧になって下さい。
オレゴングレープ

大通公園西12丁目に瀋陽友好コーナーを造った際には、それならバラをシンボルにしているミュンヘンとポートランドのコーナーも造らないといけないよと、まんまと予算を勝ち取って再整備することができました。直接ポートランドと関係しているバラの品種ではないけれど、北側にはアメリカで育成された品種が植えられたポートランドコーナーになっています。ここも来年は脚光を浴びるのかなぁ…?
ポートランドコーナー

キリンガーデン

  • 2018.12.04 Tuesday
  • 05:54
こうなったら、なくなってしまったガーデンの第三弾もやらなくては。キリンビールの千歳工場が完成し、その構内にキリンガーデンのトロピカルドームを作ったのが1987(S62)年でした。私はまだ植木屋にいましたが、コンサルに勤める一年後輩から、植栽設計を付き合ってほしいと、あちこち手伝っていました。その一つがこのキリンガーデンです。
キリンガーデン

温室については、設計から材料探し、そして施工まですべて付き合ったので、ものすごく思い入れがあり、壊される時にお別れに行ったので、一度紹介したことがありました。その回りにガーデンを作るというので、私は花壇部分だけの設計を手伝ったのです。
マップ

温室までのアプローチは温室と共に完成したけれど、ガーデン部分は温室より一年遅く完成した記憶がありますが。昔のリバーサル写真を見ていると、ロックガーデンも造っていたのですね。この植栽もやったはずですが、ルピナスばかり目立ってます…
890748

一番力を入れたのが、温室前に造ったボーダー花壇でした。北大の圃場を除いて、多分これが道内では最も早く造成された宿根ボーダーでしょう。カナディアンワールドのさらに4年ほど前のことです。この画像は1991年6月17なので、植えられてしばらく経った姿ですが。
910617

こうしてみると、この頃からシマフススキが好きだったことが分かります。当時は宿根草を売っているところがほとんどなく、いつも頼んでいるTさんに新潟や本州各地から集めてもらうほか、山の手に今でもあるS園から少しずつ集めていた記憶が。2000年に滝野公園のカントリーガーデンを作る時には、さすがにそんなことでは追いつかず、国内をあきらめてオランダからまとめて輸入したくらいですから。本当に隔世の感があります。
ボーダー

かなり窮屈だけれど、アイランドボーダーも造っていました。キリンには完成後もよく顔を出していたので、どういう管理をやっていたのかよく知っていますが、温室の中の管理が精一杯で、ガーデンの管理は本当に草取り程度しかやっていませんでした。花壇を植え替えたり、新しいものを入れたりもほとんどなく、これらもだんだん荒れ果てていったのです。
アイランド

そしてとうとう、2010年9月で温室が閉園になり、今はもう取り壊されてしまいました。跡地周辺がどうなったのか、見に行ってないので分かりませんが、強者どもが夢の跡なんでしょう… ちょっと寂しい思い出になりました。

カナディアンワールド

  • 2018.12.03 Monday
  • 05:47
なくなってしまったガーデンシリーズ第二弾。数日前のWEBニュースで、芦別にあるカナディアンワールド公園が、来年度末で閉鎖という報道がありました。おや、まだやっていたのかぁ?という思いもありましたが、ここの植栽設計をやったのに、全然行かなかったなぁ…という後ろめたさも少しありました。
道新記事
  (道新WEBニュースから拝借…m(__)m)

設計をやったのがコンサルに転職してすぐの1989年、その翌年7月にオープンという、かなりタイトなスケジュールだったけれど、施工を請け負ったのがハウステンボスもやった東急系の○○エクステリアだったので、うまく納めたようです。この写真を撮したのが1993年7月24日で、確かオープンして初めて見に行った時だったかと。写真に写っているのがうちの子供たちです。
時計塔

確か石炭の露天掘りの跡地を公園化したはずで、大きな木が1本もなく、そこにラベンダーが植えられていたけれど、熱した中華鍋に入っているようで、暑くて頭がくらくらした記憶があります。
ラベンダー

それぞれの家の前にボーダー花壇を造りましたが、滝野公園のカントリーガーデン造成の10年前ですから、植物材料探しが大変でした。あんまりたくさんあるので、設計もうんざりしました。植栽後3年経っているので、一番いい時だったかもしれません。
宿根ボーダー

コンサルに転職してすぐの仕事で、先輩の事務所の下請けでやった仕事なので、いまいち記憶もはっきりせず、資料類やパンフレットも全く残っていません。そんなこともあったので、あまり足を運ばなかったのでしょうか。どういう管理体制だったかも全く記憶がないけれど、このあたりまではきちんと一年草も植えられていたし、管理もしっかりしていたと思います。
一年草

鳴り物入りのテーマパークだったけれど、やっぱりアクセスが悪いので、入園者数はずっと伸び悩んだままでした。この当時から、なんだか安っぽいなぁ…映画のセットみたいと感じていたけれど、よく30年近くももったものだと思います。来年は最後の営業をすることになっているけれど、悲しくなるから、あまり行きたくありませんねぇ…(>_<)
デッキ

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