ガーデンガイドブック

  • 2017.04.15 Saturday
  • 05:45
ガーデンアイランド北海道(GIH)の「北海道ガーデンガイド」が送られてきました。2008年から作り始めたので、今年で12年目になります。昨年からハンディタイプになったので携帯性にも優れ、ブレインズのイエローブックと共に、北海道におけるガーデン巡りの必須アイテムといえるでしょう。昨年からこの版になりましたが、昨年が134ページだったのに対し、今年は180ページにも大幅増となっています。その分500円の価格が800円になっていますが、それだけの読みごたえがある内容となっているのです。
表紙

見開きページは、広尾の大森ガーデン。こんな風景を見たら、暑い本州から来た方はきっと溜息をつくでしょうねぇ。単なる庭園紹介に留まらず、北海道の自然も含んだ素晴らしさを紹介するものとなっており、花風景や自然公園の紹介まで、きめ細かく解説されています。
見開き

もちろん登録会場100ヶ所の解説もバッチリ載っています。これを見ると、また新しいところが入ったんだなぁというものがたくさんあります。とても行き切れていないのがつらいところです。
庭園紹介

北海道のガーデンを彩る宿根草の解説ページもあります。主要60種が色別になっているので、調べるのにも便利でしょう。イコロファームの原田さんの解説です。
花図鑑

最後のところには、「北海道のガーデンスタイル」というコーナーも。こんなものが知りたいとのリクエストを事務局からいただき、、短いながら8つのスタイルを解説してあります。ガーデン巡りしていて ? と思うことがあればめくってみて下さい。
ガーデンスタイル

このガーデンガイドは、今年が最後になってしまうかもしれません。「廃刊」ではなく「休刊」というのがこのところ続いておりますが、残念ながらこれもそのような状況となっています。多少高くはなったけれど、これだけの内容がみっしり詰まって800円なら絶対にお買い得です!!もちろん2017年限定ではありますが、数年間は十分に役立ってくれることでしょう。店頭からなくなって買いそびれないよう、なるべく早くお買い求め下さい〜(笑)
(詳細はGIHのHPを参照)

ああ…シーズンズ

  • 2017.02.07 Tuesday
  • 06:00
画像を探してハードディスク内をあれこれさまよっていたら、4年前に行った宝塚のシーズンズのファイルに行き当たりました。ポールスミザーの最高傑作といえる素晴らしいガーデンでしたが、この年限りで閉園されることになり、帰省したついでにじっくりと見てきたのです。
シーズンズ

230枚ほどの画像をしみじみ見ていると、本当にもったいないなぁ…なんでこんな空間を維持できなかったのか、何とも空しくなってしまいました。ところで、宝塚市が部分的に買い取って公園化するという話があったけれど、現況はどんな風になっているのか、googleで見てみました。するとあらら・・・面積的には2/3くらい残されているけれど、肝心の温室は跡形もなく、太い道路が横切っていて、池もすべて埋め立てられておりました。上半分にできた大きな建物はなんとニトリでした…(^^;)
現況

ちなみに閉園当時の様子はこんな具合だったのです。温室の下にある細長い建物が「手塚治虫記念館」で、これらの建物に挟まれた細長い池が、このガーデンでは最も大切な空間だったのです。
閉鎖直後

ネットで探してみると、この温室の保存にはたくさんの方が市に陳情されていたようですが、あっけなく壊されてしまったようです。1928(S3)年建設のこの温室は、上部は30年ほど前に建て替えられているものの、基礎や周りの回廊は当時のままで、ものすごく風情のある建物でした。核となるこの温室も池もなくして、一体このガーデンをどう活かそうと考えたのでしょうねぇ…
温室保存1

そこで宝塚市のHPで、この空間の整備計画はどうなったのかと調べてみると、昨年10月末に基本計画・基本設計が完成して、内容が公開されていました。業者選定に当たっては、公開プロポーザルとして公募され、二つのグループが応募の上、大阪の建築事務所を筆頭にしたグループが選ばれていました。落とされた方は、新国立競技場のプロポを勝ち取った隈研吾グループだったので、どんな計画になったのかなとファイルをダウンロードして中身を見ていきました。するとこんな建物を建てることになっていたのです。
パース
 (「宝塚ガーデンフィールズ跡地利活用基本計画・基本設計」報告書より 2016.10)

残されている元のガーデンが、どのように今も維持されているのか分かりませんが、一体何をしようとしてこんな建物になってしまうのでしょうか…チームにはちゃんとした造園系のコンサルがいなかったのか、ただなんとなく木が植わっている空間…程度の感覚で計画されたものなんでしょうか。唖然呆然、しばらく凍り付いてしまいました。
内部
 (「宝塚ガーデンフィールズ跡地利活用基本計画・基本設計」報告書より 2016.10)

これだけの面積が確保出来たのであれば、十分細長い池も残すことができたし、温室と一体的に新しい機能を導入すれば、こんなばかでかいハコ物を作らなくても、十分楽しめる施設になったものをと思ってしまいます。もうここに訪れることもないだろうと、残された画像を見ながら、しみじみと思ってしまいました。

キリンガーデンの思い出

  • 2017.01.13 Friday
  • 05:49
千歳のキリンガーデンのことをふと思い出したのは、年末に届いた喪中葉書の中に、千歳工場の担当だったMさんが亡くなったという葉書が入っていたことがあったのかもしれません。ここの温室の植栽をやったのは1986年のこと。当時私はまだ植木屋におり、後輩のいたコンサルがここの建築と植栽設計をやるので、設計と施工を手伝うことになりました。その時、キリンビール千歳工場の広報課長をしていたのがMさんだったのです。
ここには子供を連れてもよく通ったし、花めぐりツアーでも必ず組み込んでました。私にとってはものすごく思い出深い温室とガーデンだったのです。それが突然閉鎖になるというのでびっくりしたのが、2010年の春のことでした。
閉鎖の報道
  (朝日新聞の記事より  2010.4.20)

ここの温室を設計したのは、のちにKitaraを作った宮部光幸さんです。ものすごく細かいところまでこだわる方で、業者泣かせとしては有名でしたが、その大胆なデザインはやはり鋭いものがありました。(管理する側にとってはとても大変でしたが…)
キリン温室

日本建築学会北海道支部による北海道建築賞を竣工した年に受賞しているので、ある意味トピック的だったのでしょう。このプレートは共通のものなのか、ここだけの特注なのか分かりませんが…
建築賞

Mさんはとっくに退職されて、千葉で悠々自適の生活をされておりましたが、ずっと年賀状のやりとりをしていたので、あわててこの切り抜きを同封してお知らせしました。すると、俺もこれにはものすごい思い出があるので、閉鎖になる前に行くからなと電話がありました。そこで宮部さんの下で現場を仕切っていたKさんと、造園を担当していたN氏に声をかけ、秋の一日に千歳工場で待ち合わせをしたのです。35周年なんて祝っているくせに、なんでこれを壊さなきゃならないんだと憤慨してしまいましたが。
35周年

この時にはまだ70歳くらいだったけど、ずいぶんおじいちゃんになってるなぁと冷やかしながら、20数年振りの再会を喜び合いました。
茂呂さん

ガーデンに植えた木が、あまりに大きくなっていたので、Mさんもびっくりしていました。20年を越えると、本当に大きくなるものです。あちこち見て歩くにつれ、当時のやりとりをあれこれ思い出して懐かしかった。ここを少しでもよくしようと、熱心に対応してくれた方でした。
ガーデン散策

ここの温室の施工は、86年秋から翌年春にかけて行っています。ちょうど結婚したばかりだったので、毎日6時半に愛妻弁当を持って千歳まで通ったことから、一層思い出深いのでしょう。当時はスタッドレスになったばかりで、まだよく滑り、結構冷や冷やしながらの運転ながら、よくあれだけ通って事故らなかったものだと思います。ここの石積み一つ、木1本に至るまで、山ほどの思い出が籠もっていた場所でした。
温室内

キリンのレストランでしこたまビールを飲み、千歳市内のMさんがかつてひいきにしていた店でまたビール。ビール会社の社員は、いくら飲んでも酔わないそうで…(^^;) でもこの時のMさん、本当にいい笑顔で飲んでました。壊されるのは本当に残念だったけれど、こんなうれしい再会ができたのも運命のなせる技なのでしょう。Mさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
千歳の夜

来年の陽殖園

  • 2016.12.04 Sunday
  • 05:54
夜中に事務所に戻ってみると、郵便受けに陽殖園から届いた手紙が。なんだろう?と開けてみると、早くも来年のツアーの詳細情報が入ってました。クラブツーリズムは、武市(ぶいち)さんのことを本当に高く評価しているので、いつも丁寧なツアーを組んでくれるのです。
陽殖園1

昨年9月にはかみさんと二人で訪れることができ、25日の閉園後には森のガーデンにやって来てくれました。峠一つ越えるものの、隣同士の町にあるので、もう少し行き来ができればよいのですが。
パンフレットの表には、陽殖園の花暦が載っています。このくらいシンプルに訴えることができるよう、森のガーデンも絞り込みを行い、来シーズンにはいつどんな見どころがあるのかが、一目でパッと分かるような資料を作る予定です。

陽殖園2

来春のツアーは4月30日からスタートです。新千歳に降り立ってから真っ直ぐイコロの森に行き、その後浦臼神社を経由して旭川へ。翌日は北邦野草園、男山自然公園を見てから上野ファームへ。そうして三日目にはいよいよ武市さんのガイドで春の陽殖園を散策する内容になっています。カタクリやエゾエンゴサクなどの、北国のスプリングエフェメラルを満喫できる旅になるでしょう。私も春の陽殖園には行ったことがないので、スイセンやエリカが満開の姿を見てみたいです〜

陽殖園3

更に5月から10月まで、毎月に一度のツアーでは、まるっきり陽殖園だけをターゲットに組まれていました。クラツーさんは、武市ファンをがっちりと押さえているので、こんなツアーでも成立するのでしょうね。10月なんてもう閉園しているし、15日なら普通であれば強い霜が降りて花もなくなっています。紅葉だって、年によったら危ないくらいなのに、ちゃんと組んでいるのですねぇ。武市さんも70台後半だけど、150歳までがんばらなきゃと言っているので、まだまだ元気にがんばってくれるでしょう。

陽殖園4

それにしても、武市さんが案内する「町内ミステリーツアー」とは一体何だろう??

陽殖園へ

  • 2016.09.19 Monday
  • 06:06
陽殖園の高橋武市さんから、今年は来ないのかよぅと、時々電話が来るのですが、昨年はガーデンショーでてんてこ舞い、今年もなんやかんやと時間が作れず、閉園まであと一週間になってしまいました。集中講義の準備に目途が付いたこともあり、意を決して昨日行くことに。長距離運転は禁止されているのだけれど、こればかりは仕方ないので、隣のかみさん頼りに走ってきました。

連休の中日なので、高速道路もかなりの混みよう。でも浮島ICで高速下りて、R273に入るとほとんど車に出会わないで滝上に到着。約三時間の道のりでした。道の駅を過ぎてすぐの看板も倒れないでまだ立っていました。
看板

入口でしばし話し込んでからさっそく園内へ。この時期はとにかくハギの海。ミヤギノハギが思いきり枝を伸ばして咲き誇っていました。
ミヤギノハギ

エリカ山の隣にあるのがカルーナ山。カルーナでもかなり晩生の品種でしょう。これも今を盛りと咲いていました。
カルーナ山

ハギと並んでこの時期の見どころになるのが、晩生のノリウツギの品種たち。このミナヅキを始め、赤ずきんやピンキーウィンキーのようなものやら、いろいろと集められています。
ミナヅキ

奥のトドマツ林の影にある苔むした道を歩いていると、思わずハッとするような彩りの実が、鈴生りにぶら下がっていました。チョウセンゴミシです。大きな株でしたが、つるの先のほんの一部に、集中して実が着いていました。
チョウセンゴミシ

反対側で造成中の小島池も、造成から5年以上経ち、植えられた植物が少しずつ大きくなって落ち着いた雰囲気になってきました。この辺りはいまだ毎日植え込みが続いているそうで、やることが多くて大変なんよ〜と笑っていましたが、完成することのない陽殖園なので、日々進化が続いていくのでしょう。
小島池

さすがにこの時期には花数も少なくなっていますが、所々にハッとするようなものがあちこちにあります。ヤマアジサイの‘くれない’もその一つ。この萼の色には本当に魅入られてしまいます。
くれない

昨年から問題になったのが、白花のミヤギノハギ。ここにあるのはミヤギノハギではないと武市さんが聞かないので、岩見沢の日端さんの所にあるミヤギノハギの枝変わりとして出たものを取り寄せて、これと比較することに。来週森のガーデンに行くので、その時に都合がつけば上川まで来てもらうことにしました。あそこのハギも悩ましいものが多いのです。
白いハギ

陽殖園は、九月最終日曜日が閉園日なので、今年は25日で閉園になります。少し早いんじゃないの?と言うと、オレだってあちこち見て歩きたいから、このくらいがちょうどいいんじゃとのこと。あと一週間、圧巻のハギの海をぜひご覧いただきたいです。

恵み野視察

  • 2016.09.13 Tuesday
  • 06:01
昨日はいろいろと現場の視察。まず向かったのは、恵み野の「ガーデンギャラリー」でした。内倉さんのキャロットを含む恵み野商店会が取り組んだ、町並みのリニューアル事業です。歩道のバリアフリー化を契機に、商店街の活性化事業として、店の前の植えますにそれぞれテーマを与えて30の「庭」に仕立て上げる企画を作ったところが、「緑の環境デザイン賞」(都市緑化機構・第一生命主催)の最高金賞を受けました。国の補助金に副賞の賞金を併せて、一気に町並みの整備が進められたのです。
プレート

整備の中身は、その店や病院などそれぞれの特徴がにじみ出ていて、かなり雰囲気が違ってます。キャロット焙煎工房前には、実物を中心に将来はブドウ棚になる予定。
ガーデン1

商店会の会長さんの前は、一番華やかな花壇がしつらえられて目を引きました。
ガーデン2

一番奥にひっそりと造られているのは、この町並み整備事業に関わったコンサルのTさんが、自ら造って提供したユニークなガーデン。ステンのレールの上を歩いているオブジェは、JR札幌駅東コンコースにある「Legs“旅人の残像”」のミニチュア版。作家の浅見和司さんもこのガーデンの制作に関わったのだそうです。
ガーデン3
延長700mのギャラリーはなかなか見応えがありました。でもこれは、内倉さんの案内があったから分かるのであって、やはりその特徴をまとめたリーフレットを作ってほしいですねぇ…

ちょうどお昼になったので、終点近くにあったインドカレーの店「マウントエベレスト」へ。ネパール人シェフが作る本格的なカレーで、このランチにラッシーまで付いて680円という、びっくりするような値段。とっても美味しかったです!!
インドカレー

そのあと、恵み野駅の北側に新しくできたショッピングセンター「フレスポ」にもご案内いただきました。なかなか洒落た建物はちょっと小高い場所に入り口が。そのゆるやかな斜面に、みんなの手で作ったガーデンが広がっているのです。
めぐみの丘

ただ花が植えられた小綺麗なガーデンではなく、恵庭の名産でもあるカボチャを主体にした「畑」でもあります。収穫の楽しみがあるので、参加率も非常に高く、毎度盛り上がっているようです。
ガーデン

ちょうど前日には、カボチャにお絵かきをするイベントがあったとか。柔らかい肌に思い思いの絵を描き込んでおくと、そこが盛り上がってきて一ヶ月後の収穫時にはユニークなカボチャの出来上がり。それでハロウィンパーティーをやるのだそうです。にぎやかさの演出はさすが内倉さん!最高に光ってますね!ご案内ありがとうございました〜
カボチャ

Hana Letter

  • 2016.09.10 Saturday
  • 06:12
ずいぶん久しぶりに藤川さんから Hana Letter が届きました。前回が昨年12月だったので、9ヶ月振りの発行になります。しかも1枚…(^^;)

ハナレター

ここに書かれているように、ライターから絵を描く人になってしまい、肩書きもいつしか「画伯」になってしまいました。今日からは、はるか離れたフラワーパーク江南での展示が始まっています。私も行ったことはありませんが、中部地方の国営公園である国営木曽三川(さんせん)公園の拠点の一つで、三月まで滝野公園にいたKさんが転勤して行かれたところです。なのでイベントを見てみると、フラワーヘアーショーなんかもやっているようですね、

花の季節はあと一月、二ヶ月すれば雪の季節の到来です。短い秋を存分に楽しみたいものです。

研修疲れ

  • 2016.08.22 Monday
  • 05:58
先週は現地研修を3日間やりました。普通にガイドするだけであれば、そんなに面倒に考えなくても済むのですが、研修と名が付くと、それなりに対応が異なってきます。
私が造っていないところは、それぞれの関係者にご案内いただくので、あまり深入りしなければ特に問題はありませんが、自分が関わったところだと、見た目だけではなく、その時々に悩んだ思いなどが次々と浮かび上がってくるのです。

十勝ヒルズのように、まだ整備して間もない場合には、記憶が鮮明なのでスムーズに説明することができます。このアイランドボーダーを作った意味やその場所の設定、これがあることによってこの周りの空間がどのように変わっていくのかなど。むしろこれなんか、造った意図以上に強い存在感を持っていることに、私自身驚いているくらいなのです。
ヒルズ

ところが、滝野公園のカントリーガーデンのように、設計したのがもう20年近く昔になると、現場に行ってから記憶を探っていくことになり、図面に書いた意図と実際にできている空間とが、なかなか一致しないこともあります。花のまきばの一番下にあるアカナラは、ようやく本来の狙いの大きな樹冠を造ってくれるようになり、ここに来るとこの木によって絞り込まれた景観の素晴らしさが実感できます。これなんかは割と分かりやすく、あまり悩まずに済みました。
アカナラ

ところがカントリーハウスの前に並ぶ三本のトチノキは、はて?なんでここに植えたんだっけ?と、しばし悩んでしまいました。
トチノキ
カントリーハウスができた時、その二階から花のまきばを眺められるようベランダが造られているのに、そこに立っても何も見えないのです。前の道路の幅が広いために、その肩のところに行かないとまきばが見渡せないので、その拠り所になる場所に木を植えようと思ったのでした。
なんでトチノキなの?と言われたことも思い出します。こんな風の強い場所に植えられる木は限られており、芽の小さなものは風に叩かれやすいので、トチノキしかないんだと押し切りました。さとらんどの植栽設計をやった時にも、アプローチの並木がなぜトチノキなの?と言われてあれこれ説明し、その後の成長ぶりを見て自信を持っていたのです。
そんないろんなことが頭に浮かんできて、風景を眺めるだけならなんの苦労もないのに、それの意味を説明しようとするとこりゃ大変だなぁ…と悩み続け、えらく疲れたけれど、私にとっても大変勉強になった三日間となりました。

アジサイ園

  • 2016.08.12 Friday
  • 05:57
昨日が「山の日」なる祭日だということに気がつきませんでした。休み無しで仕事していると、休日感覚すらほとんどなくなってしまいます。それでも世間はお盆モード。北関東にいる末っ子が夜中に戻ってきました。まもなく子供が生まれるので、かみさんは一足先に里帰り中。先週危うく、半月早く生まれそうになって入院しましたが、今は小康状態とか。お盆休みにちょうど生まれればよかったけれど、こればかりは本人次第なので、しばし落ち着かない日々が続きます。

函館には、道内最大を誇るアジサイ園があります。アジサイ好きの私としては見逃せないので、四季の杜公園に関わっていた頃に一度見に行ったことがあります。その後もなんだかんだと見る機会がありましたが、今回は四年振りの訪問となりました。函館市の都市公園である「市民の森」という、16haもある大きな公園の中にあります。ここの隣にはトラピスチヌ修道院があり、中央にある有料駐車場は、その観光客のために設置されている面もあるのです。
案内圖

アジサイ園には、20数種、1万3千本ものアジサイが植えられているので、もちろん道内最大規模であることは間違いありません。初めて来た時に、一種当たりの数がずいぶんと多いんだなぁ…と思いましたが、あとでその謎はすぐに解けました。
あじさい園

入り口周辺にはずいぶんとアナベルが植えられていますが、初めはそんなになかったそう。丈夫で花着きがいいため、株分けしてどんどん増えていったようです。4年前に来た時に、私の首の高さほどもあるアナベルを見てびっくりし、どうしたらこんなに大きくなるのですか?と聞いたら、アジサイ同様花がらを取ってから冬囲いしてそのまま育てているとのこと。函館は暖かいので枝が枯れず、1mくらいの枝先から芽吹いてくるのです。アナベルは当年枝開花性なので、地際近くでカットしてもかまわないですよ〜と教えてあげたら、その後は低く丈が揃うようになったのでした。でも今度は、花が大きくて雨に濡れると見苦しくなり、縛るのが大変とのこと。どこも同じ悩みですねぇ。
アナベル

アジサイ園はかなり坂道を下りていったところにあり、その脇には品種もののアジサイが植えられています。これが4年前にはほとんど開花せず、観葉アジサイ状態でした。これらの品種は鉢物用に育成されたものなので、もともと地植えには向いておらず、まして寒冷地では花芽が傷んで花が咲きにくくなります。今回は株が落ち着いてきたのか、ぱらぱらと花が咲いていましたが、これからも苦労しそうです。
フラウタイコ

園路を右に曲がると、斜面にアジサイがびっしり植えられているのが最初のアジサイ園。なんとエゾアジサイやヤマアジサイの品種ものなどがここに群植されているのです。ううむ。
第一あじさい園

一番奥には、カシワバアジサイの八重咲品種である‘スノーフレーク’が群生しており、背丈を超えるほど大きく成長していました。以前より花着きはよくなったけれど、これじゃ奥の花は見ることができないよ〜
スノーフレーク

ここを過ぎて再び上り坂になり、道端にぎっしり植えられているアジサイを見ながら上っていくと、真ん中に大きな山があるアジサイ群生園にたどり着きます。確かに圧巻の眺めではありますが、カンカン照りの場所だけにアジサイの花もくたびれ気味。
アジサイ山

てっぺんから見下ろすとその規模がよく分かりますが、ちょっと待てよ!アジサイって日陰の湿ったところを好む花だったような… 道南らしく、大きな樹冠を作るネムノキでもたくさん植えてあげれば、木の下は日陰になって焼けないだろうし、上から見下ろしても花がたくさん見られていいのになぁ…なんて考えてしまいました。
俯瞰

函館駅前の花壇修景

  • 2016.08.10 Wednesday
  • 05:56
昨日は画像をアップできず、大変失礼しました。m(__)m

函館駅に着くと、夏休み期間中ということもあり、子供を連れた家族連れや外国人観光客など、たくさんの人で賑わっていました。その中に、駅前の花壇造成を担当しているK造園の一行が待ち構えていました、本当は市役所で待ち合わせてここに来ることになっていたのですが、30分前に列車が着くので、そのまま現地の確認をさせてもらうことにしていたのです。駅の正面には、再開発ビルのKiralisが既に1階のみ仮オープンしていましたが、函館駅前正面のビルとして、こんなデザインでいいのかい?
駅前

この花壇は、たくさんの観光客が訪れる函館の玄関口をきれいに飾ろうと、既に4年前から行われていたものですが、北海道新幹線の開業を受けてさらにバージョンアップしようと、この二月にコンペを行い、K造園と地元NPOのコンソーシアムに決まったものです。
もりもり

私はその審査委員長でしたが、選びっぱなしであとは知らんぷりという訳にはいかので、実際に花壇がどうなっているのか確認する場を設けてほしいとお願いしていました。現場を見ると、提案書通りの華やかな花壇が実際にできていたけれど、他の委員の方達と審査結果の際に指摘した点を中心にチェックをしていきました。
検査

契約は3年間で、パンジーを主体にした春花壇は別として、夏花壇は毎年テーマが変わっていき、今年は海の町をアピールする『波』がデザインのテーマに。ホテル側の花壇はペチュニアの‘さくらさくら’と‘桃色吐息’、アゲラタムで模様が作られ、このエリアはNPOのボランティアによる管理が行われています。今年は函館でも6月から7月にかけての天候が不順で花苗の生育が遅れ、かなりはらはらしていた様子。それがこのところの暑さもあり、もりもりと育ってきていました。
ペチュニア

提案書ではベゴニアやコリウスなどの真っ赤な花壇が提案されていたのに対し、審査結果の付帯条件として、色のトーンを落とすよう厳しい注文を付けました。このため、真っ赤っかではなく他の品種やヒポエステスを混ぜるなど、現場にはかなり苦労をかけました。
白のトーン

植物ラベルはできるだけシンプルにしてもらい、その代わり真ん中にある公共トイレの壁際に全体の案内サインが設置されています。
サイン

そこには日本語はもちろんのこと、英語、中国語(簡体字、繁体字),韓国語、ロシア語を合わせた6カ国語表記が書かれ、もちろん学名も記載されているので完璧です。さすが国際観光都市ならではのサインかもしれません。
植物表記

意見交換会の最後に、駅前をこれだけの規模の花壇で修景しているところは、道内はもちろんのこと、国内にもないはずだし、(ということは、世界中見てもここだけかもしれない!) そもそもこんな修景ができるのも、夏の涼しい北海道だからこその取り組みであること。なのに市のHPのどこにも紹介がないのは、とてももったいないではないか。せっかくたくさんのお金をかけ、いろんな技術や工夫でこれだけ素晴らしい花壇を造っていることを、もっともっとアピールして欲しいとお願いしておきました。本当にもったいないと思います。

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