順調に2日目

  • 2020.09.24 Thursday
  • 05:48
集中講義2日目。バスで札駅まで行き、北大に向かおうと道を渡ったところで、ホテル前の植え込みにシンジュが居座り、既に5mくらいになっていました。このまま放置すればあっという間に大木になってしまうのに、誰も気付かないのでしょうかねぇ…一日も早くシンジュ撲滅運動を始めないと、札幌の緑は危機的な状態になってしまいそう…
シンジュ

午後から2コマ片付け、一息つく暇もなく現地学習に出発です。履修届が出ていた他学部の男の子は結局出てこず、研究室の3年生と修士1年の合わせて7名が今回の受講生。最近は毎年女性の方が多いのですが、全員女性だったのは初めてのことかもしれません。
農学部

札駅周辺をあちこち見ながら、向かった先はエスタ屋上のそらのガーデン。グラス類がさわさわとなびいて、すっかり秋色のガーデンになっていました。アクセントの三尺バーベナがかわいいです。
空のガーデン

花ものの主力は宿根アスター類で、うしろの白いのはアスター・デワリカツス(Aster divaricatus)、手前のピンクはユウゼンギクの品種である ‘ロイヤル ルビー’(Symphyotrichum novi-belgii 'Royal Ruby' )、これから咲いてくる紫色の花はネバリノギクの品種である ‘パープル ドーム’(S. novae-angliae 'Purple Dome' )だそうです。ユウゼンギクやネバリノギクなどがアスター属からシンフィオトリクム属に移っているので、面倒なことになってしまいました。
アスター

ここに置かれているプランターは、同系色の組み合わせと補色関係の組み合わせをセットにしているので、色彩計画の説明がとてもやりやすいです。
プランター

駅前通に出るのに、かつてのロフトと西武デパートの間の仲通を通りました。みんなここにそんなものがあったことは知らなくて、なんでいつまでも空き地になっているんだろうと、不思議に思っていたそうです。レンガペーブに、かすかな名残が残っていました。再開発が始まれば、札駅周辺はガラッと風景が変わってしまうのでしょう。
西武の名残

sitatte sapporo(シタッテ サッポロ)のところで信号待ちをしていたら、ここの植えますにも一才サルスベリが。1〜2丁目には昔から植えられていましたが、ここは地下歩行空間整備の時に完全に撤去されていたあとに、新たに植えられたもののようです。だんだん広まっていくのでしょうか。
サルスベリ

北3条広場を説明してから、最終到着地は赤れんが庁舎前。この辺りに植えられているイチョウの巨木は、約100年前に北3条通に植えられたイチョウの余りものを植えた名残です。みんな同じ樹齢なのに、環境が違うと2倍も3倍にもなることを確認してもらいました。この木にだけは「乳」が垂れており、子宝や安産、豊乳の信仰対象だよといっても、誰もなでてくれませんでした…(^^;)
イチョウ

初日を乗り切る

  • 2020.09.23 Wednesday
  • 05:49
集中講義初日。学生さん達は久しぶりの登校だったそうで、そんなんで1日座っていられるのかい?と心配になりました。まず初めはオリエンテーションということで、講義の内容や、造園に関わる仕事の内容や進路、取得が必要な資格等について説明していきました。毎度行っているのは簡単なテスト。今回は全員道外生だったので、特に北海道にちなんだ植物などのテストをやったところ、満点は一人もおらず、なかなか厳しい結果に。ま、そんなものでしょう。
オリエンテーション

2講目はKさん担当なので、学内の散策に出かけました。日差しがかなり強く、気温も上がっていたので、連休最終日は、どこも賑わったことでしょう。農学部前はハルニレしか植えないことになっているので、なんとも気持ちのよい木陰を提供してくれます。
ハルニレ

中央ローンは、この時間はまだ静まりかえっており、みなさんもっと遠くにお出かけしているのでしょうか。札幌駅からわずか5分にこんな空間が残っているなんて、ある意味奇跡的なことでしょう。この場所はマラソンの周回コースの一部になるけれど、ランナーたちはこんな風景は目に入らないだろうなぁ…
中央ローン

午後から2講片付けて、最終5講目は現地学習。農学部前から出発しようとしたら、建物周りの砂利が帰化植物の見本園になっていたので、セイヨウタンポポとアカミタンポポ、カタバミとタチカタバミなど見分け方などを説明しておきました。ヒメフウロが最近猛烈に増えており、花を咲かせているものの中に、こんな紅葉している株もありました。
ヒメフウロ

今回は北大と植物園に挟まれたエリアに、古の札幌の痕跡がどれだけ残されているのか、地形的、植物的、歴史的な見方から探索を進めて行きます。ブラタモリなんかより、ずっとこちらの方が古いんだよ〜といいながらも、きれいなノブドウのヤブを見つけると、夢中になって写真を撮ってしまいました。
ノブドウ

北大の中央ローンを流れるサクシュコトニ川の、源流に当たるヌップ サム メムの痕跡を確認してから、その流路をたどっていきました。今までヤブになっていて通れなかった場所が、誰かが除草してくれていたので突破を図ることに。
河川敷

みんな、こんなところを通って大丈夫???と言いながら、ちゃんと公共用地である河川敷地内をたどることができてホッとしてました。こんな近くにいろんな見どころが満載だったので、みんなびっくり。
河川敷地

予定時間ピッタリに終えることができましたが、朝から4コマ、計6時間しゃべったのでさすがに疲れました。二日目からは午後の3コマなので、楽しくやれそうです。

最後の集中講義

  • 2020.09.22 Tuesday
  • 05:52
いよいよ今日から北大での集中講義が始まります。現在の講義名は「造園施工管理学」となっており、造園の実務がどんなものなのかを、社会人の立場から教えています。私が担当してからなんと今年で14年になりました。依頼されていた近藤先生が春に定年で退かれたこともあり、いよいよ今年で最後の講義とすることに、この夏期集中講義が始まったのは1974年で、なんとその第1期生が私だったのです。それまで講義を担当していたO助教授が、その春に弘前大学の教授として赴任されたので、夏休みを利用して集中講義として始められたのが最初でした。その後は歴代のOBが交代しながら担当し、私が5代目くらいでしょうか。

一人で20コマをやり通すのは大変なので、ここ10年ほどは市役所のOBと二人で分担し、私は午後から3コマずつを担当しています。公務員試験対策もあるので、午前中は公園行政の実務についてしっかりと講義をして、午後からはみなさん疲れてくるでしょうから、造園やランドスケープの仕事が世の中でどんな役割を果たしているのか、具体例を挙げて話をしています。それも2コマが限界なので、最後は外に出て現地講習にしているのです。

時間割

実は、コロナ禍のおかげで対面での講義ができるのか、やきもきしながら様子を窺ってきました。ようやく8月末になり、今年から担当するA先生から、対面でできることになりました〜と、連絡が来てホッ。期間的には第1学期内なので、半ばあきらめかけていたのです。こんな授業をZOOMでやれといわれたら大変ですから。

北大対応1

北大対応2

北大対応3

なんとか準備もできて一息ついていたら、こんな新聞記事が。そりゃ登校したのはたった一度で友達もできず、ずっとパソコンとにらめっこしたまま1日部屋で過ごしていたら、うんざりしてしまうだろうし、不安も募ってくることでしょう。

道新1
道新2

ちゃんと単位が認定される正式な授業なので、こちらもしっかりとがんばりたいと思います。最後の授業と感傷にふけっている暇はなさそうです〜

最終講義

  • 2020.07.24 Friday
  • 05:51
北大の研究室で永らく教授を務められてきた近藤先生は、3月末で定年を迎えられました。本来であれば、3月に最終講義と祝賀会が行われるはずでしたが、新型コロナ禍であえなく中止に。そのままずるずると時間が経ってしまいましたが、大学のコロナ対応レベルが最低ランクになり、対面授業も可能になったことを受け。ようやく最終講義が設定されました。私は滝野公園の仕事があったので、出席できなかったのですが、21日は午後から雨になったので、ぎりぎり駆けつけることができました。普通なら講義室で行うのですが、3密回避のため、4階の大講堂での開催に。学生・院生のみなさんが、あれこれ準備をがんばってました。
準備

講義のテーマは、『北海道の野生草花とその種子発芽、そして北大のみどり』となっていました。講義の様子は zoom で配信され、各地にいる教え子たちもオンライン参加できるように。2年前にイギリスの大学に留学したYさんも、元気な顔で手を振ってました。こんな仕組みが普通になっていくのでしょうね。
最終講義

先生は、1998年1月に助教授として九州から赴任されました。南国宮崎から真冬の北海道にやって来て、しかも研究室には植物系の卒業生が数えるほどしかいないので、これは一肌脱がなければと、いろいろとお節介気味にサポートしていきました。ポプラ通のオオウバユリ保全や、手稲の植生保全の仕事が次々とスタートするタイミングでもあり、うまく繋がりを作ることができたのです。
発芽特性

道内に普通に見られる野生の植物について、その種子発芽特性を一つずつ解明していく作業は、とても根気のいるものですが、それぞれ卒論や修論でがんばった学生・院生のみなさんの努力もあり、着実に解明されていきました。今まで誰もやらなかった研究なので、目からうろこのことばかりだったのです。
まとめ

北大構内の環境保全にも深く関わり、過剰利用によって荒れてしまっていた中央ローンやエルムの森について、しっかりと歯止めを作ってくれました。娘は森林科学科でしたが、お世話になった先生も構内の樹木の保全にはいろいろと尽力されましたが、他大学から来た先生の方がそういうことに敏感で、きちんとした仕組みを残してくれたことに感謝したいです。本当にありがとうございました。
花束贈呈

参加者で集合写真を写してから、最後に2人のツーショットを撮ってもらいました。先生は7月から札幌市公園緑化協会の理事長として新たな道に進まれています。滝野公園を初め、市内の主要公園を管理している協会のトップとして、これからもその力を発揮していただきたいと願っています。
ツーショット

現地見学会

  • 2020.07.19 Sunday
  • 05:53
緑関係の人達で作っている研究会の、夏恒例の現地見学会をやりました。今年は北大構内を対象としましたが、この暑さもあり、参加者はいつもの4名となりました。まずは集合場所の正門前にある、メアリーさんのハルニレから。樹木医含めて樹木の専門家なので、いろいろと診断結果を言い合いました。
メアリーさんのハルニレ

洞の中はどうなっているんだろうとストロボたいて写してみると、なんとアカナラらしき稚樹が芽生えていました。カラスが運んできたのかもしれません。弱いながら陽は差し込むので、このまま大きくなって穴から顔を出してくるでしょうか。
うろの内部

普段ほとんど通らない道を進んでいくと、こんなシラカンバ見たことない!とみんなびっくりするほどの巨木が。直径が40〜50cmなら限界に近いくらいなのに、この木は85cmもありました。傷が付かなくて健全に育ってきたからこそなんでしょう。後ろにある木もなんとミズキの巨木で、実が付いていなかったら分からなかったかもしれません。
シラカンバ

中央ローンでは、子供たちが気持ちよさそうに水遊びしていました。町中でこんな原始に近い地形と環境を維持しているところも珍しいでしょう。
中央ローン

農学部横のエルムの森では、学内最大級のハルニレの巨木が、東側の枝をバッサリ落とされていました。なんでも中央道路がマラソンコースになったので、倒木や落枝対策でかなりきつく剪定されたとか。どうせオリンピックなんかできもしないのに、なんでこんなとばっちりを受けなければならないのでしょうか!
エルムの森

2004年9月の台風18号来襲の際に、軒並み倒れてしまったポプラ並木の現状も見ていただきました。右側はほとんど倒れてしまい。その後植えられたものがこんなに大きくなっています。左側の1本は、全国から寄せられたお金を使った引き起こされたのですが、1本確か何百万もかかったはずです。苗木を植えればすぐに大きくなるのは分かっていたのだから、なんでこんなバカなことをやるんだろうと思っていました。
ポプラ並木

下手稲通ができた時に切り離されてしまった演習林の苗畑に、学内から渡るために跨道橋が造られていましたが、来年取り壊されるというので、渡り納めをしてきました。植木屋時代に、鉄道高架事業に伴って苗畑にかかる部分の木の移植や、内部の道路の整備工事などをやりました。3年くらい通い詰めた現場だったので、私にとっては懐かしい場所です。
苗畑入り口

この下の道路が札幌マラソンのコースなので、オリンピックでもこの下を通り抜けて、新川通を目指すことになっていました。本番ではどうせ立ち入り禁止になるのでしょうが、こんな風景も見納めになってしまうのですね。
下手稲通

追悼 東三郎先生

  • 2019.12.24 Tuesday
  • 05:51
北大名誉教授で、道内のいろいろな場所で砂防や緑化での実績を積み重ねられてきた東(ひがし)三郎先生が、13日に亡くなられていたと、昨日朝に連絡がありました。93歳ですから、天命ともいえるでしょうが、大変お世話になった方だけに、寂しさは禁じ得ません。

        東先生

林学の授業は幾つか取っていたのですが、先生のは受講していなくて、直接のつきあいはありませんでした。以前在籍していたコンサルの社長がやはり林学出身で、定年退官後あれこれ支援組織を作ったり、はては会社の技術顧問として、定期的に社内講義をしていただいたりして、その窓口になっていました。この本のうち、左の2冊はその時にいただいたものです。
著書

社長の肝いりで作ったのがこのマンガで、森の役割や川の働きを子どもでも分かるようにと作られており、大人にも理解されやすいので、いつも持ち歩いて配っていました。学者然としているのではなく、一般の方にも分かりやすく接するのが先生の特技なので、ある意味ピッタリの本だったかもしれません。
はずみちゃん

先生の作品で一世を風靡したのが『カミネッコン』でしょう。大通公園で行われている花フェスタでは、ホーマックが毎年これを出展しています。「紙で根っこをコンパクトに守る」という意味から名付けられたこの仕組みは、我が国だけでなく、世界中に採用されたと言われます。今でもいろんな緑づくりの現場で、これが採用され続けているようです。
カミネッコン1
カミネッコン2

段ボールで作られたキットを組み立てて、中に用土を入れて苗を植え、これをいくつか寄せて並べておくだけでよいという触れ込みでした。しかし、地面がカチカチだったり、砂利ばかりだとうまく活着できず、決していい成績だとはいえなかったようです。
完成

私はカミネッコンを使ったことがありませんが、その前に開発された『ハードルフェンス』には大変世話になりました。これは、日本海岸の風雪の厳しいところでの緑化を助けるために開発されたもので、カラマツの間伐材を使うために、森の手入れにも繋がる画期的なものでした。強い西風で雪が吹き飛ばされ、地面がむき出しになってしまうようなところでは、どんな樹種を植えてもいい成績を残せません。これを組み合わせて設置することにより、風が乱されて吹き溜まりを作りやすくなり、苗木が積雪に保護されて成林しやすくなるのです。
ハードルフェンス

ここは稚内にある道立宗谷ふれあい公園で、ここの緑化だけは私にやってと指名が来たのでした。声問の丘の上にあり、まともな樹木のないところだったので、迷うことなくハードルフェンスを採用し、彩りに銀葉ヤナギを植えています。これで植栽後3年くらいだったか。最近全く行っていないので、現状は分かりませんが、ここまでくればかなり環境は改善されているはずです。
効果

現場でものを考え、それを実地に移してその効果を検証し、現場に結果を残していくという、農学部の伝統を体現した方といえるでしょう。はげ山になって飲み水にも困っていた天売島に樹林と水源を復活させたり、有珠山の大噴火によって広範囲に火山灰が降り積もった地域に、元のような樹林を回復させたことなど、先生の業績は道内至る所に見られるのです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ようやく最終日

  • 2019.09.27 Friday
  • 05:52
この集中講義は、4日で20講をこなすというハードスケジュール。喋る方も大変ですが、聞いている方もかなりハードです。最終日は午後から1講を済ませ、残り2講分を使って市内の公園をじっくり見学することにしています。札駅周辺をあれこれ見て歩いた後、創成川公園に向かって歩いて行くと、町中はほとんどが歩車分離信号なので待ち時間が長いため、すぐ脇のプラタナスでついムキムキして時間つぶしをしておりました。
皮むき

ようやく創成川公園にたどり着き、北の方からゆっくり解説しながら観ていきました。北1条近くにある「KAMOKAMO STEP」の横に植えられているリンゴの‘アルプス乙女’が、今年はたくさんの実を付けていて歓声が上がりました。こんなに生ったのは初めてなので、摘み取られないか心配になってしまいます。
アルプス乙女

テレビ塔のところでいったん川から離れ、ハルニレを案内してひとくさり。それから大通公園に入って3丁目の「泉」のところへ。像のところまで行けるんだよと教えたら、乗りのいい二人がさっそくポーズをとっておりました。
泉の像

再び創成川公園に戻って南2条まで行くと、ここには本物のミヤギノハギが植えられているので、艶やかな姿にみなさん魅了されておりました。こちら側は通路を塞がないように7月にいったん刈り取っているために、草姿がコンパクトになってちょうどいい案配になっています。
ミヤギノハギ

対岸の護岸の上に植えられているのは、まさにミヤギノハギの特性を発揮して、優雅に思い切り垂れています。こういう姿を見ると嬉しくなってしまいますねぇ〜♪
川岸

最後に狸二条広場のところで、親水施設として飛び石を置いているけれど、ここで幼児が転んでも危険のないよう、水量を調節する施設があることなどを説明して、今年の集中講義を終えました。長丁場の講義を聴講してくれて本当にお疲れさまでした。
シラハギ

ここで解散して南1条の丸ヨ池内へ。ここの6階にある古本屋「書肆吉成(しょしよしなり)」の一角で30日まで行われている『高山美香と山下かず子の日々ホリホリ展』を見に行きました。
ホリホリ展

山下かず子さんは、かみさんの学生時代からの友人で、私もよく知っています。毎年送ってくれる年賀状にも使われている、小品の版画がなんとも味があっていいのです。
版画

高山美香さんは、ナンシー関を彷彿させる消しゴム版画作家です。偉人や文豪、芸術家などの顔を彫り、ユニークなコメントを付けて朝日新聞に連載しておりました、それが一気に数十点も壁に貼り付けられていて、読んでいくと吹き出しそうなものばかり。これらをまとめた冊子も売られているので便利です。週末一番街付近に行かれる方は、必見の展示です。
消しゴム版画

集中講義3日目

  • 2019.09.26 Thursday
  • 05:47
昨日はすっきり晴れ渡っていたけれど、風が冷たくて少し寒く感じました。昨日の現地学習は学内なので、まずは博物館との間に広がるエルムの森へ。多分学内最大のハルニレに行くと、さすがの迫力に圧倒されます。手を繋いで届くかやってみようとしたら、7人でなんとか届きました。
ハルニレ

ここには数年前に、ある病気で枯れたハルニレの切り株があります。この年輪を当ててもらうと、だいたい200年くらいという答えが多かったです。切られた時に写真を撮していたので、画像を拡大して年輪を数えたところ、185年ということが分かっていました。株元の直径が1mだと、だいたいこのくらいという目安になります。
切り株

図書館脇からサクシュコトニ川に沿って歩いて行くと、いろんな帰化植物が繁茂していることがよく分かります。土地がよく肥えているせいか、こんな巨大なアメリカオニアザミが。(アメリカではなくヨーロッパ原産のため、標準和名を早くセイヨウオニアザミにしてくれないかなぁ…)
アメリカオニアザミ

大野池のほとりでは、キツリフネの株が最後の花を咲かせており、弾けそうな果実が無数にぶら下がっているので、みんな夢中になって弾かせていました。それなら幼稚園の遠足になるので、学名は Impatiens noli-tangere (インパティエンス ノリ-タンゲーレ)、英語で言えば Don't touch me,I'm impatient だということをしっかりと覚えてもらいました。
キツリフネ

第一農場に出ると、ポプラ並木が青空を背景に気持ちよく伸びています。卒業以来こんなところに来ることはほとんどなかったけれど、集中講義で学内を歩き始めてからは、毎年のように来ることになりました。農場は広々として都心にあるとは思えない、本当に気持ちがいいところです。
ポプラ並木

花を摘みながら和名や学名などを教えていたら、知らぬ間に髪飾りに編み込んでいる子が。いろんなことを考えるものですねぇ。でもかわいかったです。
花飾り

ここから先の右側のポプラは、2004年9月の18号台風で倒れてしまったところです。翌年に植えられた苗木は、わずか14年でこんな大きさにまで育ってきました。左の一番前の木は、全国から寄せられた義援金で、数百万もかけて引き起こしたものですが、すぐに大きくなるのだからそんなことにお金かけないで、別のことに使えばよいものをと思っていました。
並木の再生

ほぼ予定時間内に農学部裏に戻って来ました。旧演習林棟(正式には長ったらしくて・・)の壁のナツヅタは、先の方から既に紅葉が始まっています。手前の角に太い幹があり、そこから両側に枝を広げているのです。これから気温がぐんぐん下がっていくので、日に日に紅葉が進んでいくことでしょう。
ナツヅタ

集中講義2日目

  • 2019.09.25 Wednesday
  • 05:49
前日の大荒れから一転、スカッとした青空が広がりました。私は午後から講義を2講やり、3講目は現地学習として、構内や近辺を歩きながらいろんな話をしていきます。前日が雨でできなかったために、2日分をまとめてやることに。まず農学部のすぐ南にある文書館の前庭に、イチジクが成っているのを見に行きました。昼に横を通った時に見つけたのです。1mほどしかない小さな木なのに、もう実が生るものなんですね。
イチジク

そうしたら、S君が変なものが生っているというので覗いてみると、イチジクの上に覆い被さっているライラックにアケビが絡まって、それにたくさんの実がぶら下がっていました。一体誰がこんなものを植えたのでしょうか?みんな初めてだったので食べてもらったけれど、今の子はこんなものでは喜ばないようで…(^^;)
アケビ

旧偕楽園辺りの微地形をめぐりながら、かつてのメムの脇に建てられている『井頭(いのかみ)龍神』に連れて行き、龍神様を拝んでおくと色々と御利益があるよ〜と言ったら、Hさんだけがしっかりと拝んでおりました。
井頭龍神

住宅地の中を、今もサクシュコトニ川の河川敷がくねくねと続いているのを見て、タモリさんもここに連れてくればよかったのに!!ブラタモリより面白い!と、えらく盛り上がっておりました。
サクシュコトニ川

プラタナスの街路樹が、今年は急に太って樹皮がペリペリと大量に剥けているので、迷彩模様になっていくのが面白く、しばらくみんなでムキムキしておりました。プラタナスは3〜4年おきにグッと太るようです。
プラタナス

通り道にある六花亭の庭を覗いてみると、ブルーミストフラワー(青霧草)(Conoclinium coelestinum)がふわっと咲き乱れていました。ここは日当たりがあまりよくないので、その分草丈が高くなり、却っていい雰囲気を作り出しているようです。
ブルーミストフラワー

そのあと道庁構内から北3条広場を通り、駅前通とチ・カ・ホを解説しながら、最後にエスタ屋上の空のガーデンへ。芝を貼り替えたばかりで、内部の立ち入りができなかったのが残念でしたが、風になびくグラス類がちょうどいい感じでした。さすがに2日分を歩くのは大変でしたが、途中パラッと来たものの、最後まで歩けてなによりでした。
空のガーデン

ところで、10日から閉園になっていた滝野公園は、25日早朝の巡視で異常が見つからなければ、9時から平常通り開園するとのこと。なんとかコスモスの見頃にも間に合ったかな。もうこの後は何ごとも起きませんように。

プレスリリース

集中講義1日目

  • 2019.09.24 Tuesday
  • 05:45
今年も昨日から集中講義が始まりました。今年でなんと13年目、そろそろ交代したいところですが、うまく引き継げる後輩がいないので困っています。基本的には3年生が対象ですが、今年のマスター(修士課程)は他学部や他大学から来ているので、合わせての受講となりました。まず初めにオリエンテーションを行ってから、2講目はK氏にお願いして用足しへ。
農学部

着いた時にはパラパラ降る程度だったのに、既にかなり強い雨になり、薄暗くなっていました。午後からはもっと強くなる予報なので、5講目に予定している現地学習は難しそうです。祭日の朝だし、この雨降りなので、観光客の姿も見当たらないで静まりかえっておりました。
エルムの森

図書館の横を通ると、階段脇にいろんな花を植えてきれいにしていました。斜めになる植えますには、ガウラやシュウメイギク、ホトトギスが咲いており、その下にはイモカタバミ、ラムズイヤー、ミヤコワスレ、リシマキア‘ファイアクラッカー’などが植えられていて、いつ植えたんだろうと思いましたが、一番下に斑入りイワミツバが植えられているのにちょっとがっかり、あさっての現地学習でここを通るので、さっそく俎上に乗せなくては。
図書館前

正門脇のインフォメーションでリーフレットをもらいに歩いて行くと、中央ローンから流れ出るサクシュコトニ川の流れがあふれて、護岸の石を越すほどに。これでは外を歩くのは難しそうなので、代替として屋内で時間をつぶせる博物館に行くことにしました。
サクシュコトニ川

午後から2講計3時間しゃべったので、声がガラガラになってしまいました。かなり強くなった雨の中、隣の博物館へ。ちらっと入ったことがある程度で、じっくり見たことはない人ばかりなので、ちょうどよかったです。
博物館

入ったところにある企画展示室では、夏季企画展示「K39:考古学からみた北大キャンパスの5,000年」というのをやっていました。学内で建物を建てる場合、その場所を徹底的に発掘調査が行われ、たくさんの遺物が出土しています。その一部が展示されていてかなり見ものでした。学内では深さ50cm以上の穴を掘ることができず、大きな木を植える場合には盛土をしなければならないほど厳しく規制され、遺物が保護されているのです。
発掘展示

かつては各研究室などに保管されていた「宝物」が、この博物館ができたことによりすべてここに集められ、学内だけでなく一般の方にも見られるようになったので、博物館としてはかなりの収蔵物を持っているのです。こんなホルスタインの骨格標本なんて、普通の博物館には絶対にありませんからねぇ。
ホルスタイン

マンモスの復元模型まであったのにはビックリ。今のところ見当たりませんでしたが、博物館のスターである小林快次(よしつぐ)教授の恐竜化石なんかも、そのうち登場するかもしれませんが、マンモスより大きなものは展示するスペースがないかも…
マンモス

みんな熱心に見学して、閉館時間までたっぷり楽しむことができました。こんな時間があっても息抜きになってよかったかもしれません。さて2日目もがんばらなくては。

北大総合博物館

  • 2019.04.16 Tuesday
  • 05:50
昨日はこの春初めてのしっかりした雨になり、冬の汚れもようやくきれいになったことでしょう。気温もぐんと上がるようなので、一斉に春めいてきそうです。それにしても昼過ぎの雨はすごかった。打合せがあったので出かけようとしたら、雷がピカピカ光るわ、あられ混じりの強い雨が車の屋根を叩くわで、しばらく外に出るのをためらってしまいました。

打合せの場所は北大の総合博物館。月曜日は休館なので北側の通用口から入ると、こんなところにも展示があったんだと、初めて気付きました。昔使っていた機材などがずらりと展示されていたのです。16mmの映写機なんてこんな重たいものを担いでいたのですね。隣にはアネロイド気圧計もありました。ここは一度、時間をかけてじっくりと見て歩きたくなりました。
博物館展示

パンフレットコーナーをチェックすると、5月10日の「地質の日」協賛の「失われた川を尋ねて『水の都』札幌」という展示が企画されていました。(期間は4月27日〜6月16日)2月に中央図書館でやられたパネル展示と同じテーマだけど、まさか全く同じではないでしょうね?もう少し詳しい展示が見られることを期待したいです。なぜ松浦武四郎が本府の位置をここに定めたのか、その時の札幌はどんな場所で、アイヌの人達がどんな生活をしていたのか、まだまだよく分かっていないことがたくさんあるのです。地形地質の専門家から見たこれらのアプローチは、目からぽろぽろうろこが落ちる思いだったのです。
表

この展示では、市民セミナーが2回、市民地質巡検が一度企画されています。町中の散歩には行きたかったけれど、予定が入っているので残念。詳しい方と一緒に歩くのが一番楽しいですからねぇ。(セミナーは申し込み不要ですが、巡検は必要なのでご注意を)
裏

セミナーの1回目は、ちょうど午前中に学生実習があるので、まさにぴったり。いろいろ謎の多い「コトニ川」がようやくすっきりできそうで楽しみです。
セミナー

この期間の北大構内は、新緑に包まれてあちこちに花も咲いており、散策するには絶好の季節です。是非この展示も含めて、博物館の隅々も探索していただきたいです。

集中講義最終日

  • 2018.09.27 Thursday
  • 05:53
集中講義もようやく最終日でした。かなり慣れてきたとはいえ、午後から3コマしゃべり続けるので、戻るとぐったりして、しばし放心状態になってしまいます。これもいつまで続くのかなぁ…
午後の講義を済ませて、最後の現場研修に向かおうと外に出たら、さぁ〜っと雨が降ってきました。なんで見透かしたように、私を見れば雨が降ってくるのでしょうか…(>_<)
にわか雨

一番北のエルプラザから地下に入り、札駅地下、エスタ地下、東豊線札幌駅を抜けて、北農ビルの南で地上部に出ると、既に雨が上がっていました。目の前にある旧ナショナルビルの北玄関は、かつてルイス・ベーマーが造った日本初の本格的ガラス温室の位置に当たり、このビルを建てた時に、松下幸之助の名前で記念のパネルが作られました。その後会社名をパナソニックにしたあたりから、経営陣から松下家が排除され、松下幸之助の名前も無残に抹殺されて、赤い板で覆われてしまったのです。アホなことすんな!と、幸之助さんに怒られるでしょうに。
旧ナショナルビル

創成川公園に入ると、バイパス管からは水が出ておらず、本流の水かさがずいぶん高いのにびっくり。こんなに流すと危ないのになぁ。ハギの茎の長さがずいぶん短いのは、やはり悪天候のせいでしょうか。
創成川

創成スクウェアまで地下道が通じたというので、回り道して通り抜けてみました。公開しているのは通路だけで、右手にある本体はまだパネルで封鎖されており、10月7日にオープンするとのこと。接続地下道もなんだか狭くて見通しが悪く、開放的なチ・カ・ホとはずいぶん違っていました。
創成スクェア

ここまでくれば、ハルニレに挨拶していかなければなりません。みなさんもこんな町のど真ん中に、樹齢300年のハルニレが立っているのに驚いていました。
ハルニレ

再び創成川公園に戻り、植栽の工夫や、様々な芸術作品の説明をしていきました。安田侃さんの作品は、やはり触ってもらいましたが、座り心地はどうだったのかな?
安田さん

南1条の角に来ると、何か足りないと思ったら、シダレヤナギが先日の台風で2本とも倒されたそう。植樹ますに植えた方は引っこ抜けてしまったそうで、ぽっかり空いていたのでした。どうしてもヤナギを植えてくれと言う人もいないようなので、他のものに変えようかしらん。
シダレヤナギ

テレビ塔の下に戻り、軽く総括しようと思ったら、後ろがやたらにぎやかに。まだこんなジャンプをやっていたのですね。一日も早くテレビ塔を撤去したいものです。
時計台

毎度そうなのですが、うちの研究室の学生より、他から聴きに来る学生の方が熱心にメモを取り、質問も多いのです。なんかなぁ…といつも思ってしまうのでした。なにはともあれ、みなさんお疲れさまでした。

現地学習3日目

  • 2018.09.26 Wednesday
  • 06:00
4時台の盤渓はまだ真っ暗だけど、峠を越えると南西の空にぽっかりと満月が。陰暦17日なので、立ち待ち月になり、ほんのわずかに右下が欠けています。こんな月を眺めながら、スクワットをやっている人もいないでしょうね…(^^;)

集中講義も3日目。学生さん達も疲労の色が濃くなっているけれど、食いつきもよくなっているので、加減を調節しながら進めています。3日目の現地学習は、構内を出て札駅周辺を歩いてきました。正門前のメアリーさんのハルニレの足元が、以前環境研の名物教授だったOさんからの提言で、舗装を剥いで芝生に変えたことを教えると、なぁるほどと感心してました。
メリーさんのハルニレ

でも正門寄りの木には大きな穴が空いているので、手を伸ばしてストロボで写してみると、見事にがらんどうになっていました。ここまでひどいと、危険木だと切られてしまうかもしれませんねぇ…
がらんどう

エルプラザの角に植えられているハルニレは、私たちを待っていたかのように無残な姿を晒していました。今の植木屋は、こんなへたくそな剪定しかできないのでしょうかねぇ…悲しくなってしまいます。
ハルニレ

北8条通を回って、隣のタワマン前に来てまたびっくり。こちらのハルニレはもっとガジガジに切り詰められているし、前に列植されているアカエゾマツは、葉が残らないほど無残に切り詰められています。どんな緑を期待してこんな樹種選定をしたのか、配植をしたのかも問題ですが、町のど真ん中でこんな恥ずかしい姿を晒すのは止めてほしいものです。
タワマン前

エスタ屋上の「空のガーデ」ンに来ると、もやもやした気持ちが少し晴れてきました。心地よい風にグラス類がさわさわとなびいているし、三尺バーベナが風に揺れてかわいい動きをしていました。こちらの方が「風のガーデン」にふさわしいといつも思ってしまいます。
空のガーデン

チ・カ・ホや駅前通を見ながら北3条広場に入り、せっかくなので三井ビルの展望テラスまで上ってきました。珍しく何のイベントも行われておらず、植えますがはっきり分かってよかったです。四時半近くなると風も冷たくなり、薄暗くなってくると、ベンチに座る人も少なくなるのですねぇ。
イチョウ並木

赤れんが庁舎前で解散し、バス停に向かう途中、グランドホテルのライ麦パンを買って帰ろうとロビーに入ると、中央のアレンジメントはパンパスグラスを中心に、すっかり秋色になっていました。朝晩の冷え込みが日一日強まっていくので、短い秋を楽しまなくては。
パンパスグラス

現地学習2日目

  • 2018.09.25 Tuesday
  • 05:54
集中講義2日目も淡々と講義を2コマ進め、3コマ目は現地学習。本当は町中に出かける予定でしたが、世間は休日なので、人出が多すぎると話が聞こえなくなるため、学内のコースに変更しました。
農学部を出発し、クラーク像の対面にある聖蹟碑。1936(S11)年に札幌で陸軍特別大演習があった時に、農学部の建物が大本営になったことを記念して建てられたものです。石材は、今ではとても貴重な日高産のざくろ石角閃岩(かくせんがん)だそうですが、風化してだんだんボロボロになっています。それよりも、碑の真横にどこから飛んできたものなのか、セイヨウトネリコの木が生え、それがどんどん大きくなって、碑石を少しずつ押しのけているのです。強風にあおられたら、ガラガラッと崩れてしまいそう…
聖蹟碑

今回の台風被害では、ここのハルニレには枝折れがあったものの、完全な倒木はなかったようです。歩道が何カ所もクニャッと曲がっているのは、元々ここにハルニレが立っていたため迂回したけれど、ハルニレが倒れてなくなってもそのままになっているものです。
歩道

百年記念会館前には、エゾノコリンゴの大きな木があり、たわわに実がなっていました。いつもはおとなしい中国と台湾からの留学生が、わぁリンゴだ!と嬉しそうに歓声を上げました。南部出身なので、木に成っているのを見たのが初めてだったのかな?
エゾノコリンゴ

学内の至るところにはびこり始めているナツヅタの葉には、単葉から三出(さんしゅつ)複葉まで、いろんなパターンが見られます。本来は三出複葉なのに、だんだん合着して2枚になったり1枚になったりと、いろんなパターンが見られます。これを単身複葉というのだそう。ちょうどこの時にパラパラ雨が降り始め、あわてて近くのアカナラの下に逃げ込みました。
ナツヅタの葉

雨雲ズームレーダーで今後の予測を見てもらうと、ますます強くなるとのことなので、ここで打ち切りにして農学部に帰ることに。少し弱くなったすきに、ハルニレの林を斜めに走り抜け、農学部の北玄関に飛び込みました。こんな予報じゃなかったのになぁ…
にわか雨

中秋の名月も、雲間隠れにチラッと見えただけだけど、これからは、雨が降るたびに少しずつ秋が深まっていきます。秋はなんだか気ぜわしいです〜

集中講義始まる

  • 2018.09.24 Monday
  • 06:00
昨日から農学部の集中講義が始まりました。2007年からやっているので、今年で12年目。第一回目はまだ娘が大学院にいたので、初めてでもあるし、とってもやりにくかったことを思い出します。12年目ともなれば慣れてきたのは確かですが、つくづく私は教師には向かないなぁ…と思ってしまいます。

1講目のオリエンテーションを済ませると、次は今年から担当するK氏の番なので、私は下見を兼ねて構内を散策してくることに。例年ハルニレの一部に赤味が差しているけれど、今年はまだ緑を保っていました。それにしても最近日差しのまぶしいこと。
農学部前

中央ローンの横を歩いていると、2mくらいに切断された大きな丸太が転がっていました。切り口が真っ黄色なので、キハダです。中央ローンには何本か大木があったので、そのうちのどれかが先日の台風で倒れてしまったのでしょうか。それにしてもこれだけ大きな丸太なので、これから漢方の生薬になる黄檗(おうばく)がどれだけ採取できるんだろうと考えてしまいます。
キハダ

圃場にも寄ってみると、先日はまだつぼみも出ていなかったコルチカム‘ザ・ジャイアント’が満開になっていました。コルチカムの中ではかなり早咲きです。
コルチカム

午後から2講済ませ、みんなも疲労困憊だし、私も声が枯れてきたので、5講目は農学部近辺の現地講習としています。1日目は旧偕楽園の跡地を巡るコース。農学部横から北8条通を渡って歩いて行くと、なんのボックスだか分からないけれど、1.5m角ほどの箱にノブドウがびっしり絡んでいました。もう少し色付けば、見事になるでしょう。
ノブドウ

北アメリカ原産のマルバフジバカマ(Ageratina altissima)は、植物園から逃げ出して、だいたい1km以内くらいに点在しています。鉢物として流通もしているけれど、逃げ出したらとても厄介な存在なので、気をつけなければなりません。
マルバフジバカマ

今回のメインは、中央ローンを流れていたサクシュコトニ川の源流を探るコースです。土地の微妙な起伏をたどりながら、流路跡を探っていくと、住宅地の中に怪しい起伏や隙間があるのに気付きます。ブラタモリよりもっと昔から、こういうツアーをやっていましたからねぇ。
サクシュコトニ川

住宅地の中に今も河川が隠されている、なんて信じられなかったみたいですが、最後に矢印の所に行くと、ちゃんと看板が立っていて、やっぱり河川敷なんだ…とびっくりした様子。今から45年前に、早朝このルートを探して歩いていた私は、相当なマニアだったのですね…(^^;)
河川用地

集中講義は四日間で20コマの講義をしなければなりません。そのうち私は13コマなので、まだまだ先は見えません。さて今日もがんばろ〜

タコの頭

  • 2018.09.10 Monday
  • 05:58
相変わらず物流が滞っているようで、生鮮食料品や加工品、ガソリンなどがあんまり手に入らないようです。うちの孫も大好きな牛乳が飲めないので、かなりストレスになっているとか。一日も早く、平穏な日常生活が戻って来ますように。

先日のこと、ある場所を探して Google map を見ていて、おやっと思う地点を見つけました。北区にある北高の西に、エルムの森公園がある辺りです。整然とした区画の中に、不思議な曲線が残っているのは、多分その昔川が流れていたのでしょう。
地図

この辺りは、私の学生時代には農場が広がっていました。北18条までが第1農場で、農学部裏に果樹・蔬菜の園芸第1部、それから私たちの花卉・造園の園芸第2部、隣に養蚕部があり、ポプラ並木から北は主に畑作圃場でした。北18条以北を第2農場と称しており、畜産系の採草地が北24条通を越えて27条まで続いていたのです。この飛び出した部分は、その形状から「タコの頭」と呼ばれていました。
タコの頭

もう20年以上前のことだったか、この「タコの頭」がねらわれて、結局大部分が払い下げられ、札幌聾学校や住宅供給公社によってマンションが建てられました。エルムの森公園も、その時に切り離された頭の部分にできたのです。
航空写真

農学部に移行し、3年の春の農場実習の最初の講義では、農場担当のT先生が農場の案内を農学部の裏で始め、一つずつ概要を説明していくのです。当時はまだ桑園・琴似側にビルなど全くなく、手稲山が本当に近く見え、畑も本当に広々していました。教養の裏の森を抜け、獣医の横には建物が全く建っていなくて、見渡す限り牧草地が広がっていたのです。北24条通を渡って「タコの頭」の説明を受けて、「以上です。解散。」と言われて、思わずみんな顔を見回しました。ここで解散と言われても…地下鉄で帰る訳にも行かないから、ぼちぼち帰るか…と、今来た道をとぼとぼ帰った記憶があります。そんなことを思い出してしまいました。
農場全圖

町中に残る地形の記憶は、普段誰も気付かないけれど、たとえば地震で液状化した清田区の現場のように、突然表面化してきます。安穏と生きている私たちへの警鐘を、しっかりと受け止めなければなりません。

永遠の幸

  • 2018.08.09 Thursday
  • 05:58
歌の歌詞を忘れて、なかなか思い出せくて、そのうち調べようとして忘れてしまう…ということがよくあります。先日から、なぜか札幌農学校の校歌である「永遠(とこしえ)の幸」の歌詞が思い出せなくていらいらしていました。新聞で有島武郎の議事を読んだのがきっかけだったよう…

永遠の幸は、札幌農学校が創立25周年を迎えるにあたり、校歌がないのはと、作曲家の納所弁次郎が既によく知られていた原曲の「Tramp! Tramp! Tramp!」を選び、学生だった有島武郎がこれに作詞したものといわれます。
永遠の幸

原曲の「Tramp! Tramp! Tramp!(どんどん歩く)」(あの大統領はTrump!)は、アメリカの南北戦争時に、南軍に囚われた北軍の兵士に、希望を持たせるために作られた曲と謂われ、副題が「The Prisoner's Hope」となっています。北軍の大佐だったクラークが札幌に伝えたのかもしれません。

  Tramp!Tramp!Tramp!

正式に札幌農学校の校歌となったけれど、その後、東北帝国大学農科大学、北海道帝国大学、北海道大学に変遷を重ねるにつれ、校歌として正式に認知されていたのかはよく分かりません。わたしたちは農学部農学科という、一番のルーツの場所にいたため、何かにつけこれを歌っていましたが、卒業して以来、OB会などで歌うのは「都ぞ弥生」ばかりで、すっかり頭から抜けてしまったのです。北大の公式HPにも見当たらず、校歌として認知されていないのでしょうか?娘の卒業式に行った時、いきなり「都ぞ弥生」がかけられて、寮歌をこんなところに出すなんて!校歌を聞かせろ!と大むくれしたことを思い出します。公式HPの中を用語検索をかけて出てきたのは、グッズなどを売っているエルムの森ショップの「永遠の幸」というブランドのハムでした…(^^;)
ハム

もともと2番3番はうろ覚えだったので、改めてよくかみしめて歌ってみると、創立25周年の若々しい学校の校歌らしい、アップテンポのいい歌だなぁと改めて思いました。(YouTubeで聞くことができます。)「都ぞ弥生」も本来は軽いテンポの歌だったはずだけど、戦時中に出征する学徒の出発を一秒でも送らせるために、ご詠歌のようにのろいテンポで歌うのが普通になり、いまいち好きになれなかった記憶があります。

余談ですが、同じ曲をベースにした歌が、同志社大学にもあるのだそう。有島が校歌を作った30〜40年後に、英語教師の清水英明が「若草萌えて」という歌詞をつけ、運動部の応援歌として歌われているそうです。
若草萌えて

北大にコンビニが

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 05:54
北大構内に、初めてコンビニが開店しました。昨年そのプロポーザルがあった時に、ある陣営から相談を受け、環境や景観面からのアドバイスを行いました。そして地場のセコマが、本州大手に打ち勝って特定されたのでした。場所はいつも昼食を取っている中央食堂の真ん前。先週圃場整備に行った時に、オープンしたての店を見てきたばかりでした。コンビニらしい看板もなく、いたって地味な造りになっています。
全景

完成記念に、「緑のジンギスカン Wineガーデン&Beer祭り」というのをやるので、是非とのメールが来たので、昨日夕方覗きに行きました。前面道路を通行止めにしてオープンテラスにしており、既にワイワイジュージュー盛り上がってました、
オープンテラス

コンビニとしてはかなり大きな造りで、二階にイートインのスペースをたっぷり取り、さらにテラスまで設けているのです。
二階のテラス

店の中もかなり余裕があり、混雑にも十分対応できる広さが確保されています。どのくらいの利用があるのか分かりませんが、向かいにある大学生協の購買などとは、完全に競合することでしょう。こちらは当然24時間営業なので、それなりに棲み分けができていくのであればよいですが。カウンターの上に、木製の看板が下がっているだけなので、本州から来た観光客などは、なんて店だか分からないで利用しているかもしれません。
店の中

飲食も招待かと思ったら、場所の確保だけで…(^^;) お定まりのジンギスカンとビールを頼み、心地よく吹き抜ける風の中でまずは乾杯。本州の方には気の毒なくらい、このところの涼しさを満喫することができました。
ジンギスカン

今回はイベントとして許可を取っているけれど、日常的にコンロを使ってジンギスカンをやるとなると、消防やら保健所やらの手続きがけっこう大変なので、いまだ検討中だとか。中でビールとつまみを買って、ここで飲めるだけでも十分かとも思いますが、大学構内で始終気勢を上げているのもなぁ… 今後どのように運営していくのでしょうか。
テラス

セコマの役員の方が何度も挨拶に来たので、地場のセコマが勝ってくれとのは大変嬉しいことで、道外生が多い北大生に対し(農学部では8〜9割が道外生)、4〜6年いる間に、セコマのよさを少しでも知ってもらうような努力をしてほしいこと伝えておきました。
俯瞰

立地を活かしてお金を稼ぐことが避けられないこのご時世、ボールパークのような環境をメチャメチャにするものではなく、規模は小さくても一つのモデルとして、ここの様々な取り組みが評価されるようになってくれればいいですが。

北大にも春が

  • 2018.04.19 Thursday
  • 05:56
今朝も峠から盤渓側は霜で真っ白。札幌は、昨日の昼過ぎに19.1℃まで気温が上がっているので、日較差20℃の乱高下が続きます。車に乗っていると暑くて、窓を開けて走りました。午後には北大に用があって出かけたので、その前に北大近くの、昔造った庭をちょっと見てきました。昨年秋に剪定したバラは、全く傷んでなくてなにより。30数年前に植えたサンシュユが、青空をバックに「春黄金花(はるこがねばな)」の名の通りの花を満開に咲かせていて嬉しくなりました。この時期に来たことがなく、花を見たのは初めてだったのです。
サンシュユ

時間より少し早かったので、以前から気になっていた春咲きスノーフレークを見てきました。いつも除雪した雪を押し込む場所だけど、今年は雪が少なかったのかすっかり雪もなくなってました。
スノーフレーク

花はやや盛りを過ぎた様子ですが、多分誰一人として気付かないまま、ひっそりとこんな清楚な花が咲いているなんて。古い構内の図面を見ると、ここには官舎が並んでいたようなので、外国人教師が住んでいたのかもしれません。
花

近くにある薬学部の薬用植物園では、やや目立たないキクバオウレン(Coptis japonica var. anemonifolia)の花が咲いていました。抗菌作用のほか、胃腸薬、鎮静剤として利用される薬草で、道内でも福島町に逸出しているのを梅沢さんが見つけています。
キクバオウレン

その隣に咲いているのがフキタンポポ(Tussilago farfara)。花時には葉がなく、花後に伸びて来る葉はフキというよりツワブキに近い感じになります。古来薬草として知られている植物ですが、近年肝臓に毒性があることが分かり、使用が禁止になっているそうです。以前東区の大学村の森に生えていたのは、やはり官舎の跡地なので、ここから持ち出されたものかもしれません。今でも咲いているのかなぁ?
フキタンポポ

北大博物館にいる先生に用事があり、用が終わってからせっかくなので標本庫を見せていただきました。いくつかの部屋に約20万点の植物標本が蓄積され、まだまだ未整理のものもたくさんあるそうです。学生の時、植物学教室はすぐ近くだったので、廊下にずらり並べられていた標本庫がここに収められていて懐かしかった。宮部金吾博士の時代からの標本が入っていたわけです。
標本庫

その奥に、宮部先生の恩師の一人であるマキシモビッチ博士の肖像画が。宮部先生が、写真から描き起こしさせたものだそうで、エイサー・グレイ博士など四枚があるそうです。百数十年の、歴史の厚みを感じさせるものなんですねぇ。
マキシモビッチー

別府同期会

  • 2017.11.08 Wednesday
  • 05:59
今回の別府行きは、大学時代の同期の一人が別府にいることから、少しでも震災復興の力になろうと、昨年のうちから決めていました。遠方なので参加人数は少なかったけれど、北海道からは私たち夫婦合わせて4名、京都から1人、地元のY氏夫婦の、計7名の参加でした。人数的にはちょうどよかったかもしれません。昼の地獄蒸しに続き、夜は海鮮の店へ。駅前通から「ソルパセオ銀座」という狭くて古いアーケード街を進んでいくと、暗闇にぽっかりとこの店があります。
いづつ

海鮮では有名な店なので、予約なしではとてもは入れないとのこと。Y氏夫婦は昔からの知り合いなので、すべてお任せにしてありましたが、メニューを見てびっくり。こんなに高いんだぁ!
メニュー

ほどなくお造りが出てきてまたびっくり。関アジに関ブリ、関タイ、関タチウオ、そして大きなトラフグが。これが二皿に、別府名物鶏の唐揚げや野菜の天ぷらも出てきたのです。この時点で既に参りました…でしたが、食べてまたびっくり。さすが元鮮魚店を経営していただけあって、本当に活きがいいのです。
盛り合わせ

おまけにY氏が用意してくれた日本酒がまた美味しくて、箸もお酒もどんどん進んでいきました。
日本酒

さらに出てきたのがハマグリの酒蒸し。大きさはアサリくらいしかないけれど、その味のいいのに一同びっくりして、しばし無言で食べ尽くしてしまいました。
ハマグリ

巨大な関アジはいったい何センチあるんだろうと、ツマを除けてみると中抜けしていて不明。このカマ焼いたら美味しいだろうなぁ…とよだれが出そうでした。関サバは、もう少し寒くならないと出てこないとのこと。
関アジ

最後には、少し残っていた刺身を集めてお茶漬けにしてくれ、これがまた美味しくて、たちまちみんな完食。ネットでは店員が無愛想とか、料理が出てくるのに時間がかかりすぎるとか、かなり評判が悪いようだけど、食べてみる価値は十分にありました。
茶漬け

この通りの出口には、これまた有名なジェラートの店が。開店中はいつもこんな行列ができているんだとか。食べてみてまたびっくりの味。恐るべし、別府の味を堪能した一日となりました。
アイス

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