北大総合博物館

  • 2019.04.16 Tuesday
  • 05:50
昨日はこの春初めてのしっかりした雨になり、冬の汚れもようやくきれいになったことでしょう。気温もぐんと上がるようなので、一斉に春めいてきそうです。それにしても昼過ぎの雨はすごかった。打合せがあったので出かけようとしたら、雷がピカピカ光るわ、あられ混じりの強い雨が車の屋根を叩くわで、しばらく外に出るのをためらってしまいました。

打合せの場所は北大の総合博物館。月曜日は休館なので北側の通用口から入ると、こんなところにも展示があったんだと、初めて気付きました。昔使っていた機材などがずらりと展示されていたのです。16mmの映写機なんてこんな重たいものを担いでいたのですね。隣にはアネロイド気圧計もありました。ここは一度、時間をかけてじっくりと見て歩きたくなりました。
博物館展示

パンフレットコーナーをチェックすると、5月10日の「地質の日」協賛の「失われた川を尋ねて『水の都』札幌」という展示が企画されていました。(期間は4月27日〜6月16日)2月に中央図書館でやられたパネル展示と同じテーマだけど、まさか全く同じではないでしょうね?もう少し詳しい展示が見られることを期待したいです。なぜ松浦武四郎が本府の位置をここに定めたのか、その時の札幌はどんな場所で、アイヌの人達がどんな生活をしていたのか、まだまだよく分かっていないことがたくさんあるのです。地形地質の専門家から見たこれらのアプローチは、目からぽろぽろうろこが落ちる思いだったのです。
表

この展示では、市民セミナーが2回、市民地質巡検が一度企画されています。町中の散歩には行きたかったけれど、予定が入っているので残念。詳しい方と一緒に歩くのが一番楽しいですからねぇ。(セミナーは申し込み不要ですが、巡検は必要なのでご注意を)
裏

セミナーの1回目は、ちょうど午前中に学生実習があるので、まさにぴったり。いろいろ謎の多い「コトニ川」がようやくすっきりできそうで楽しみです。
セミナー

この期間の北大構内は、新緑に包まれてあちこちに花も咲いており、散策するには絶好の季節です。是非この展示も含めて、博物館の隅々も探索していただきたいです。

集中講義最終日

  • 2018.09.27 Thursday
  • 05:53
集中講義もようやく最終日でした。かなり慣れてきたとはいえ、午後から3コマしゃべり続けるので、戻るとぐったりして、しばし放心状態になってしまいます。これもいつまで続くのかなぁ…
午後の講義を済ませて、最後の現場研修に向かおうと外に出たら、さぁ〜っと雨が降ってきました。なんで見透かしたように、私を見れば雨が降ってくるのでしょうか…(>_<)
にわか雨

一番北のエルプラザから地下に入り、札駅地下、エスタ地下、東豊線札幌駅を抜けて、北農ビルの南で地上部に出ると、既に雨が上がっていました。目の前にある旧ナショナルビルの北玄関は、かつてルイス・ベーマーが造った日本初の本格的ガラス温室の位置に当たり、このビルを建てた時に、松下幸之助の名前で記念のパネルが作られました。その後会社名をパナソニックにしたあたりから、経営陣から松下家が排除され、松下幸之助の名前も無残に抹殺されて、赤い板で覆われてしまったのです。アホなことすんな!と、幸之助さんに怒られるでしょうに。
旧ナショナルビル

創成川公園に入ると、バイパス管からは水が出ておらず、本流の水かさがずいぶん高いのにびっくり。こんなに流すと危ないのになぁ。ハギの茎の長さがずいぶん短いのは、やはり悪天候のせいでしょうか。
創成川

創成スクウェアまで地下道が通じたというので、回り道して通り抜けてみました。公開しているのは通路だけで、右手にある本体はまだパネルで封鎖されており、10月7日にオープンするとのこと。接続地下道もなんだか狭くて見通しが悪く、開放的なチ・カ・ホとはずいぶん違っていました。
創成スクェア

ここまでくれば、ハルニレに挨拶していかなければなりません。みなさんもこんな町のど真ん中に、樹齢300年のハルニレが立っているのに驚いていました。
ハルニレ

再び創成川公園に戻り、植栽の工夫や、様々な芸術作品の説明をしていきました。安田侃さんの作品は、やはり触ってもらいましたが、座り心地はどうだったのかな?
安田さん

南1条の角に来ると、何か足りないと思ったら、シダレヤナギが先日の台風で2本とも倒されたそう。植樹ますに植えた方は引っこ抜けてしまったそうで、ぽっかり空いていたのでした。どうしてもヤナギを植えてくれと言う人もいないようなので、他のものに変えようかしらん。
シダレヤナギ

テレビ塔の下に戻り、軽く総括しようと思ったら、後ろがやたらにぎやかに。まだこんなジャンプをやっていたのですね。一日も早くテレビ塔を撤去したいものです。
時計台

毎度そうなのですが、うちの研究室の学生より、他から聴きに来る学生の方が熱心にメモを取り、質問も多いのです。なんかなぁ…といつも思ってしまうのでした。なにはともあれ、みなさんお疲れさまでした。

現地学習3日目

  • 2018.09.26 Wednesday
  • 06:00
4時台の盤渓はまだ真っ暗だけど、峠を越えると南西の空にぽっかりと満月が。陰暦17日なので、立ち待ち月になり、ほんのわずかに右下が欠けています。こんな月を眺めながら、スクワットをやっている人もいないでしょうね…(^^;)

集中講義も3日目。学生さん達も疲労の色が濃くなっているけれど、食いつきもよくなっているので、加減を調節しながら進めています。3日目の現地学習は、構内を出て札駅周辺を歩いてきました。正門前のメアリーさんのハルニレの足元が、以前環境研の名物教授だったOさんからの提言で、舗装を剥いで芝生に変えたことを教えると、なぁるほどと感心してました。
メリーさんのハルニレ

でも正門寄りの木には大きな穴が空いているので、手を伸ばしてストロボで写してみると、見事にがらんどうになっていました。ここまでひどいと、危険木だと切られてしまうかもしれませんねぇ…
がらんどう

エルプラザの角に植えられているハルニレは、私たちを待っていたかのように無残な姿を晒していました。今の植木屋は、こんなへたくそな剪定しかできないのでしょうかねぇ…悲しくなってしまいます。
ハルニレ

北8条通を回って、隣のタワマン前に来てまたびっくり。こちらのハルニレはもっとガジガジに切り詰められているし、前に列植されているアカエゾマツは、葉が残らないほど無残に切り詰められています。どんな緑を期待してこんな樹種選定をしたのか、配植をしたのかも問題ですが、町のど真ん中でこんな恥ずかしい姿を晒すのは止めてほしいものです。
タワマン前

エスタ屋上の「空のガーデ」ンに来ると、もやもやした気持ちが少し晴れてきました。心地よい風にグラス類がさわさわとなびいているし、三尺バーベナが風に揺れてかわいい動きをしていました。こちらの方が「風のガーデン」にふさわしいといつも思ってしまいます。
空のガーデン

チ・カ・ホや駅前通を見ながら北3条広場に入り、せっかくなので三井ビルの展望テラスまで上ってきました。珍しく何のイベントも行われておらず、植えますがはっきり分かってよかったです。四時半近くなると風も冷たくなり、薄暗くなってくると、ベンチに座る人も少なくなるのですねぇ。
イチョウ並木

赤れんが庁舎前で解散し、バス停に向かう途中、グランドホテルのライ麦パンを買って帰ろうとロビーに入ると、中央のアレンジメントはパンパスグラスを中心に、すっかり秋色になっていました。朝晩の冷え込みが日一日強まっていくので、短い秋を楽しまなくては。
パンパスグラス

現地学習2日目

  • 2018.09.25 Tuesday
  • 05:54
集中講義2日目も淡々と講義を2コマ進め、3コマ目は現地学習。本当は町中に出かける予定でしたが、世間は休日なので、人出が多すぎると話が聞こえなくなるため、学内のコースに変更しました。
農学部を出発し、クラーク像の対面にある聖蹟碑。1936(S11)年に札幌で陸軍特別大演習があった時に、農学部の建物が大本営になったことを記念して建てられたものです。石材は、今ではとても貴重な日高産のざくろ石角閃岩(かくせんがん)だそうですが、風化してだんだんボロボロになっています。それよりも、碑の真横にどこから飛んできたものなのか、セイヨウトネリコの木が生え、それがどんどん大きくなって、碑石を少しずつ押しのけているのです。強風にあおられたら、ガラガラッと崩れてしまいそう…
聖蹟碑

今回の台風被害では、ここのハルニレには枝折れがあったものの、完全な倒木はなかったようです。歩道が何カ所もクニャッと曲がっているのは、元々ここにハルニレが立っていたため迂回したけれど、ハルニレが倒れてなくなってもそのままになっているものです。
歩道

百年記念会館前には、エゾノコリンゴの大きな木があり、たわわに実がなっていました。いつもはおとなしい中国と台湾からの留学生が、わぁリンゴだ!と嬉しそうに歓声を上げました。南部出身なので、木に成っているのを見たのが初めてだったのかな?
エゾノコリンゴ

学内の至るところにはびこり始めているナツヅタの葉には、単葉から三出(さんしゅつ)複葉まで、いろんなパターンが見られます。本来は三出複葉なのに、だんだん合着して2枚になったり1枚になったりと、いろんなパターンが見られます。これを単身複葉というのだそう。ちょうどこの時にパラパラ雨が降り始め、あわてて近くのアカナラの下に逃げ込みました。
ナツヅタの葉

雨雲ズームレーダーで今後の予測を見てもらうと、ますます強くなるとのことなので、ここで打ち切りにして農学部に帰ることに。少し弱くなったすきに、ハルニレの林を斜めに走り抜け、農学部の北玄関に飛び込みました。こんな予報じゃなかったのになぁ…
にわか雨

中秋の名月も、雲間隠れにチラッと見えただけだけど、これからは、雨が降るたびに少しずつ秋が深まっていきます。秋はなんだか気ぜわしいです〜

集中講義始まる

  • 2018.09.24 Monday
  • 06:00
昨日から農学部の集中講義が始まりました。2007年からやっているので、今年で12年目。第一回目はまだ娘が大学院にいたので、初めてでもあるし、とってもやりにくかったことを思い出します。12年目ともなれば慣れてきたのは確かですが、つくづく私は教師には向かないなぁ…と思ってしまいます。

1講目のオリエンテーションを済ませると、次は今年から担当するK氏の番なので、私は下見を兼ねて構内を散策してくることに。例年ハルニレの一部に赤味が差しているけれど、今年はまだ緑を保っていました。それにしても最近日差しのまぶしいこと。
農学部前

中央ローンの横を歩いていると、2mくらいに切断された大きな丸太が転がっていました。切り口が真っ黄色なので、キハダです。中央ローンには何本か大木があったので、そのうちのどれかが先日の台風で倒れてしまったのでしょうか。それにしてもこれだけ大きな丸太なので、これから漢方の生薬になる黄檗(おうばく)がどれだけ採取できるんだろうと考えてしまいます。
キハダ

圃場にも寄ってみると、先日はまだつぼみも出ていなかったコルチカム‘ザ・ジャイアント’が満開になっていました。コルチカムの中ではかなり早咲きです。
コルチカム

午後から2講済ませ、みんなも疲労困憊だし、私も声が枯れてきたので、5講目は農学部近辺の現地講習としています。1日目は旧偕楽園の跡地を巡るコース。農学部横から北8条通を渡って歩いて行くと、なんのボックスだか分からないけれど、1.5m角ほどの箱にノブドウがびっしり絡んでいました。もう少し色付けば、見事になるでしょう。
ノブドウ

北アメリカ原産のマルバフジバカマ(Ageratina altissima)は、植物園から逃げ出して、だいたい1km以内くらいに点在しています。鉢物として流通もしているけれど、逃げ出したらとても厄介な存在なので、気をつけなければなりません。
マルバフジバカマ

今回のメインは、中央ローンを流れていたサクシュコトニ川の源流を探るコースです。土地の微妙な起伏をたどりながら、流路跡を探っていくと、住宅地の中に怪しい起伏や隙間があるのに気付きます。ブラタモリよりもっと昔から、こういうツアーをやっていましたからねぇ。
サクシュコトニ川

住宅地の中に今も河川が隠されている、なんて信じられなかったみたいですが、最後に矢印の所に行くと、ちゃんと看板が立っていて、やっぱり河川敷なんだ…とびっくりした様子。今から45年前に、早朝このルートを探して歩いていた私は、相当なマニアだったのですね…(^^;)
河川用地

集中講義は四日間で20コマの講義をしなければなりません。そのうち私は13コマなので、まだまだ先は見えません。さて今日もがんばろ〜

タコの頭

  • 2018.09.10 Monday
  • 05:58
相変わらず物流が滞っているようで、生鮮食料品や加工品、ガソリンなどがあんまり手に入らないようです。うちの孫も大好きな牛乳が飲めないので、かなりストレスになっているとか。一日も早く、平穏な日常生活が戻って来ますように。

先日のこと、ある場所を探して Google map を見ていて、おやっと思う地点を見つけました。北区にある北高の西に、エルムの森公園がある辺りです。整然とした区画の中に、不思議な曲線が残っているのは、多分その昔小川が流れていたのでしょう。
地図

この辺りは、私の学生時代には農場が広がっていました。北18条までが第1農場で、農学部裏に果樹・蔬菜の園芸第1部、それから私たちの花卉・造園の園芸第2部、隣に養蚕部があり、ポプラ並木から北は主に畑作圃場でした。北18条以北を第2農場と称しており、畜産系の採草地が北24条通を越えて27条まで続いていたのです。この飛び出した部分は、その形状から「タコの頭」と呼ばれていました。
タコの頭

もう20年以上前のことだったか、この「タコの頭」がねらわれて、結局大部分が払い下げられ、札幌聾学校や住宅供給公社によってマンションが建てられました。エルムの森公園も、その時に切り離された頭の部分にできたのです。
航空写真

農学部に移行し、3年の春の農場実習の最初の講義では、農場担当のT先生が農場の案内を農学部の裏で始め、一つずつ概要を説明していくのです。当時はまだ桑園・琴似側にビルなど全くなく、手稲山が本当に近く見え、畑も本当に広々していました。教養の裏の森を抜け、獣医の横には建物が全く建っていなくて、見渡す限り牧草地が広がっていたのです。北24条通を渡って「タコの頭」の説明を受けて、「以上です。解散。」と言われて、思わずみんな顔を見回しました。ここで解散と言われても…地下鉄で帰る訳にも行かないから、ぼちぼち帰るか…と、今来た道をとぼとぼ帰った記憶があります。そんなことを思い出してしまいました。
農場全圖

町中に残る地形の記憶は、普段誰も気付かないけれど、たとえば地震で液状化した清田区の現場のように、突然表面化してきます。安穏と生きている私たちへの警鐘を、しっかりと受け止めなければなりません。

永遠の幸

  • 2018.08.09 Thursday
  • 05:58
歌の歌詞を忘れて、なかなか思い出せくて、そのうち調べようとして忘れてしまう…ということがよくあります。先日から、なぜか札幌農学校の校歌である「永遠(とこしえ)の幸」の歌詞が思い出せなくていらいらしていました。新聞で有島武郎の議事を読んだのがきっかけだったよう…

永遠の幸は、札幌農学校が創立25周年を迎えるにあたり、校歌がないのはと、作曲家の納所弁次郎が既によく知られていた原曲の「Tramp! Tramp! Tramp!」を選び、学生だった有島武郎がこれに作詞したものといわれます。
永遠の幸

原曲の「Tramp! Tramp! Tramp!(どんどん歩く)」(あの大統領はTrump!)は、アメリカの南北戦争時に、南軍に囚われた北軍の兵士に、希望を持たせるために作られた曲と謂われ、副題が「The Prisoner's Hope」となっています。北軍の大佐だったクラークが札幌に伝えたのかもしれません。

  Tramp!Tramp!Tramp!

正式に札幌農学校の校歌となったけれど、その後、東北帝国大学農科大学、北海道帝国大学、北海道大学に変遷を重ねるにつれ、校歌として正式に認知されていたのかはよく分かりません。わたしたちは農学部農学科という、一番のルーツの場所にいたため、何かにつけこれを歌っていましたが、卒業して以来、OB会などで歌うのは「都ぞ弥生」ばかりで、すっかり頭から抜けてしまったのです。北大の公式HPにも見当たらず、校歌として認知されていないのでしょうか?娘の卒業式に行った時、いきなり「都ぞ弥生」がかけられて、寮歌をこんなところに出すなんて!校歌を聞かせろ!と大むくれしたことを思い出します。公式HPの中を用語検索をかけて出てきたのは、グッズなどを売っているエルムの森ショップの「永遠の幸」というブランドのハムでした…(^^;)
ハム

もともと2番3番はうろ覚えだったので、改めてよくかみしめて歌ってみると、創立25周年の若々しい学校の校歌らしい、アップテンポのいい歌だなぁと改めて思いました。(YouTubeで聞くことができます。)「都ぞ弥生」も本来は軽いテンポの歌だったはずだけど、戦時中に出征する学徒の出発を一秒でも送らせるために、ご詠歌のようにのろいテンポで歌うのが普通になり、いまいち好きになれなかった記憶があります。

余談ですが、同じ曲をベースにした歌が、同志社大学にもあるのだそう。有島が校歌を作った30〜40年後に、英語教師の清水英明が「若草萌えて」という歌詞をつけ、運動部の応援歌として歌われているそうです。
若草萌えて

北大にコンビニが

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 05:54
北大構内に、初めてコンビニが開店しました。昨年そのプロポーザルがあった時に、ある陣営から相談を受け、環境や景観面からのアドバイスを行いました。そして地場のセコマが、本州大手に打ち勝って特定されたのでした。場所はいつも昼食を取っている中央食堂の真ん前。先週圃場整備に行った時に、オープンしたての店を見てきたばかりでした。コンビニらしい看板もなく、いたって地味な造りになっています。
全景

完成記念に、「緑のジンギスカン Wineガーデン&Beer祭り」というのをやるので、是非とのメールが来たので、昨日夕方覗きに行きました。前面道路を通行止めにしてオープンテラスにしており、既にワイワイジュージュー盛り上がってました、
オープンテラス

コンビニとしてはかなり大きな造りで、二階にイートインのスペースをたっぷり取り、さらにテラスまで設けているのです。
二階のテラス

店の中もかなり余裕があり、混雑にも十分対応できる広さが確保されています。どのくらいの利用があるのか分かりませんが、向かいにある大学生協の購買などとは、完全に競合することでしょう。こちらは当然24時間営業なので、それなりに棲み分けができていくのであればよいですが。カウンターの上に、木製の看板が下がっているだけなので、本州から来た観光客などは、なんて店だか分からないで利用しているかもしれません。
店の中

飲食も招待かと思ったら、場所の確保だけで…(^^;) お定まりのジンギスカンとビールを頼み、心地よく吹き抜ける風の中でまずは乾杯。本州の方には気の毒なくらい、このところの涼しさを満喫することができました。
ジンギスカン

今回はイベントとして許可を取っているけれど、日常的にコンロを使ってジンギスカンをやるとなると、消防やら保健所やらの手続きがけっこう大変なので、いまだ検討中だとか。中でビールとつまみを買って、ここで飲めるだけでも十分かとも思いますが、大学構内で始終気勢を上げているのもなぁ… 今後どのように運営していくのでしょうか。
テラス

セコマの役員の方が何度も挨拶に来たので、地場のセコマが勝ってくれとのは大変嬉しいことで、道外生が多い北大生に対し(農学部では8〜9割が道外生)、4〜6年いる間に、セコマのよさを少しでも知ってもらうような努力をしてほしいこと伝えておきました。
俯瞰

立地を活かしてお金を稼ぐことが避けられないこのご時世、ボールパークのような環境をメチャメチャにするものではなく、規模は小さくても一つのモデルとして、ここの様々な取り組みが評価されるようになってくれればいいですが。

北大にも春が

  • 2018.04.19 Thursday
  • 05:56
今朝も峠から盤渓側は霜で真っ白。札幌は、昨日の昼過ぎに19.1℃まで気温が上がっているので、日較差20℃の乱高下が続きます。車に乗っていると暑くて、窓を開けて走りました。午後には北大に用があって出かけたので、その前に北大近くの、昔造った庭をちょっと見てきました。昨年秋に剪定したバラは、全く傷んでなくてなにより。30数年前に植えたサンシュユが、青空をバックに「春黄金花(はるこがねばな)」の名の通りの花を満開に咲かせていて嬉しくなりました。この時期に来たことがなく、花を見たのは初めてだったのです。
サンシュユ

時間より少し早かったので、以前から気になっていた春咲きスノーフレークを見てきました。いつも除雪した雪を押し込む場所だけど、今年は雪が少なかったのかすっかり雪もなくなってました。
スノーフレーク

花はやや盛りを過ぎた様子ですが、多分誰一人として気付かないまま、ひっそりとこんな清楚な花が咲いているなんて。古い構内の図面を見ると、ここには官舎が並んでいたようなので、外国人教師が住んでいたのかもしれません。
花

近くにある薬学部の薬用植物園では、やや目立たないキクバオウレン(Coptis japonica var. anemonifolia)の花が咲いていました。抗菌作用のほか、胃腸薬、鎮静剤として利用される薬草で、道内でも福島町に逸出しているのを梅沢さんが見つけています。
キクバオウレン

その隣に咲いているのがフキタンポポ(Tussilago farfara)。花時には葉がなく、花後に伸びて来る葉はフキというよりツワブキに近い感じになります。古来薬草として知られている植物ですが、近年肝臓に毒性があることが分かり、使用が禁止になっているそうです。以前東区の大学村の森に生えていたのは、やはり官舎の跡地なので、ここから持ち出されたものかもしれません。今でも咲いているのかなぁ?
フキタンポポ

北大博物館にいる先生に用事があり、用が終わってからせっかくなので標本庫を見せていただきました。いくつかの部屋に約20万点の植物標本が蓄積され、まだまだ未整理のものもたくさんあるそうです。学生の時、植物学教室はすぐ近くだったので、廊下にずらり並べられていた標本庫がここに収められていて懐かしかった。宮部金吾博士の時代からの標本が入っていたわけです。
標本庫

その奥に、宮部先生の恩師の一人であるマキシモビッチ博士の肖像画が。宮部先生が、写真から描き起こしさせたものだそうで、エイサー・グレイ博士など四枚があるそうです。百数十年の、歴史の厚みを感じさせるものなんですねぇ。
マキシモビッチー

別府同期会

  • 2017.11.08 Wednesday
  • 05:59
今回の別府行きは、大学時代の同期の一人が別府にいることから、少しでも震災復興の力になろうと、昨年のうちから決めていました。遠方なので参加人数は少なかったけれど、北海道からは私たち夫婦合わせて4名、京都から1人、地元のY氏夫婦の、計7名の参加でした。人数的にはちょうどよかったかもしれません。昼の地獄蒸しに続き、夜は海鮮の店へ。駅前通から「ソルパセオ銀座」という狭くて古いアーケード街を進んでいくと、暗闇にぽっかりとこの店があります。
いづつ

海鮮では有名な店なので、予約なしではとてもは入れないとのこと。Y氏夫婦は昔からの知り合いなので、すべてお任せにしてありましたが、メニューを見てびっくり。こんなに高いんだぁ!
メニュー

ほどなくお造りが出てきてまたびっくり。関アジに関ブリ、関タイ、関タチウオ、そして大きなトラフグが。これが二皿に、別府名物鶏の唐揚げや野菜の天ぷらも出てきたのです。この時点で既に参りました…でしたが、食べてまたびっくり。さすが元鮮魚店を経営していただけあって、本当に活きがいいのです。
盛り合わせ

おまけにY氏が用意してくれた日本酒がまた美味しくて、箸もお酒もどんどん進んでいきました。
日本酒

さらに出てきたのがハマグリの酒蒸し。大きさはアサリくらいしかないけれど、その味のいいのに一同びっくりして、しばし無言で食べ尽くしてしまいました。
ハマグリ

巨大な関アジはいったい何センチあるんだろうと、ツマを除けてみると中抜けしていて不明。このカマ焼いたら美味しいだろうなぁ…とよだれが出そうでした。関サバは、もう少し寒くならないと出てこないとのこと。
関アジ

最後には、少し残っていた刺身を集めてお茶漬けにしてくれ、これがまた美味しくて、たちまちみんな完食。ネットでは店員が無愛想とか、料理が出てくるのに時間がかかりすぎるとか、かなり評判が悪いようだけど、食べてみる価値は十分にありました。
茶漬け

この通りの出口には、これまた有名なジェラートの店が。開店中はいつもこんな行列ができているんだとか。食べてみてまたびっくりの味。恐るべし、別府の味を堪能した一日となりました。
アイス

集中講義最終日

  • 2017.09.26 Tuesday
  • 06:01
ようやく最終日。私は午後からなので、クラーク会館の食堂で腹ごしらえしようと立ち寄ったら、今週限定でエルムランチとカレッジランチが復活だと。どんなものかとよく見ると、190円というのはおかずだけで、御飯と味噌汁は別途だと。私の頃はエルムランチが220円、カレッジが180円、サービスが130円でした。貧乏学生だったから、エルムなんか食べたことなかったなぁ… エルムに小ライスと味噌汁を付けると286円だけど、今どきこれだけあってこの値段なら御の字でしょう。
エルムランチ

最終日の現地学習は、創成川から鴨々川をさかのぼり、中島公園までの行程です。北口から地下に潜り、東豊線側の地下道を通って全日空ホテル近くまで歩いて行くと、みんな通ったことがなかったらしく、探検気分でついてきました。ホテル西側の旧ナショナルビル北玄関にある、松下幸之助が作ったプレートを見てもらいました。パナソニックになり、松下の名前を消すのに躍起だった経営陣は、こんなプレートにまで手を付けて幸之助の名前を抹殺しているのです。
温室跡地

創成川公園に入り、どういう工夫がされているか、どんなことに苦労したかなどを話しながら、少しずつ南下していくと、南2条あたりからミヤギノハギが満開に。今週いっぱいが見ごろになりそうです。
ミヤギノハギ

すすきのに入り、鴨々川をたどりながら歩いて行くと、草ボウボウ、樹木は伸び放題で、近づけるところはほとんどありませんが、町中にこんな川がうねうねと流れているのにはびっくりしたようです。
鴨々川

鴨々堂が見えたのでちょっと覗いてきました。ここを中心に「鴨々川ノスタルジア」を運営しているけれど、なかなかイベントは見に行けません…(>_<) 古民家の二階まで見せていただきましたが、かつては芸者の置屋だったのだそうです…
鴨鴨堂

駅前通まで来ると、なんだか様子が変わっていて、こんなところにレンタカー屋があったかな?ここは鴨々川の向こうに、「ノアの方舟」や旧北倶楽部などが見える景観ポイントだったのに、安っぽいレンタカーの看板しか見えなくなってしまいました。
レンタカー

イギリスのナイジェル・コーツの代表作である「ノアの方舟」は、初めは洒落たカフェだったかな?その後タイ料理になった時に行ったことがあったけれど、なんと海鮮炙り屋になっていたのですね…コーツが見たら顔をしかめそうな安っぽい看板が立っており、入り口は南側のお尻の方になって、こちらは裏口になったようです。
ノアの方舟

中島公園に水天宮の境内から入り、パークホテルの庭園へ。ここは私の恩師である明道先生が中心になって計画された庭園で、私たちから始まった第一回目の夏季集中講義を受けた時に、講義を担当されたO先生に最終日にここに連れてこられ、コーヒーを飲みながらその話を聞かされた思い出の場所なのです。
パークホテル庭園

こうして11年目の集中講義も無事に終わりました。いろんな話を聞かされたのでうんざりだったでしょうが、町を歩いていると、ふとそんなこと言ってたなぁ…と思い出すことがあれば十分なんです。お疲れ様でした。

サクシュコトニ川散策

  • 2017.09.25 Monday
  • 05:59
三日目の現地学習は一日目の続きで、サクシュコトニ川の学内分をたどることにしました。中央ローンから百年記念会館に下りていくと、かつてレストランだったところが11月から「北大マルシェ」になり、現在プレオープン中とのこと。ここのレストランでは二回同期会をやったことがあったけれど、流行っていなかったのでしょう…
北大マルシェ

学生の一人がここでバイトをやっており、ここのソフトは美味しい!って奨めるので、授業中ですが、みんなで立ち寄りました〜(笑) このソフトは、興部のノースプレインファーム産の、低温殺菌有機牛乳で作っており、濃厚なコクがありました。値段は普通に350円です。
ソフトクリーム

北大余市果樹園産のリンゴやブドウは売り切れてましたが、オーロラという洋ナシはたくさん残っていたので、帰りに買って帰りました。香りが全然しないので、あとどのくらいで追熟するのかなと店長に聞くと、一日も置けば十分ですよ〜という答え。おいおい…そんないい加減な情報流したらあかんがな。この種類は初めてだったので、戻って調べてみると、 ‘マルゲリット・マリーラ’と ‘バートレット’の交雑によってアメリカで作られた品種でした。この感じだと一週間から10日は追熟が必要のようです。
洋梨

サクシュコトニ川に沿って下り、大野池に出るとヤマブドウがもう真っ赤に紅葉していました。まだ9月とはいえ、着実に秋になっていくようです。
ヤマブドウ

川の南側にクヌギの大木があり、木道に枝を伸ばしています。ここにはかつて低温研究所がありましたが、中谷宇吉郎博士が誰かが、内地からドングリを取ってきて播いたものなのでしょうか?
ドングリのはかま(殻斗)まではできるのですが、大きなドングリが稔ったのは見たことがありません。さすが内地産。青々として紅葉する気配は微塵もありませんでした。
クヌギ

ヤブ蚊がひどいので、開けたところを歩き、ポプラ並木までやって来ました。珍しくはさ掛けしたイネが干されていましたが、これは研究用の貴重な種籾でしょうか。
はさ掛け

2004年の台風18号で倒れた写真を見てもらっていたので、翌年植えられたポプラが、たった12年で10mを越えるほどに成長しているのに、みなさんびっくり。卒業記念にこっそり植えとけば?とそそのかしておきました。
ポプラ

農学部に戻る途中、演習林の建物がにぎやかなので近づいてみると、壁に貼り付いているナツヅタの中に、数十羽のスズメが走り回ってチュンチュン鳴いていたのです。隣の畑の縁に生えているイヌビエやアオビユのタネをついばんでは、この中にもぐり込み、熟れ始めているブドウ果をついばんでいるのでしょう。まさに雀のお宿になっていたのです。
雀のお宿

さていよいよ最終日。天気もよさそうなので、今日も安心して歩けそうです。

二日目も順調に

  • 2017.09.24 Sunday
  • 05:56
集中講義も初日はなかなか大変だけれど、それを乗り切るとかなり楽になります。午後からの2コマを片付けると、学生たちも限界に来ている顔になっていたのに、5講目の現地学習はみなさん生き生きしてきます。昨日の現場は札駅周辺なので、正門に向って歩いていくと、中央ローンのキハダにたくさんの実がなっていました。
キハダ

キハダがミカン科だということを納得してもらおうと、木の下を探してみると一房落ちていました。(ピンぼけですみません…) 少し黒く熟れてきているものを指でつぶして差し出したら、恐る恐る近づいた顔がパッと変わり、「本当にミカンの香りだっ!」って納得してくれました。
キハダの実

昨日剪定していたタワマンの足元を見に行ったら、みんな唖然と。本当に丸坊主になっているのですから。緑の扱いがいかにいい加減か、講義の中で口を酸っぱく話していたことが、現実にどういうことなのかが、すぐに分かったようです。
丸坊主剪定

前面の道路側は、エルプラザと同じ樹種で植え方も揃えていたのに、こちらはこんな無残な姿になってしまっては、何の意味もなくなってしまいます。
前側

祭日で駅地下がごった返す中をなんとかすり抜け、エスタ屋上にある「そらのガーデン」へ。この時期はグラス類がさわさわと風になびいているので、一番このガーデンらしさが出ています。誰も来たことがなかったのにはびっくりでしたが…(^^;)
空のガーデン

駅前広場に出ると、駅前通の正面に「SAPP ‿ RO」(サッポロスマイル)を組み込んだフラワーモニュメントがあります。このデザインは、昔研究会を一緒にしていて、サラリーマンを辞めて絵描きになったIさんがやったものです。
フラワーモニュメント

駅前通の地上部のデザインや、チ・カ・ホに隠された秘密を次々と見ていきながら、赤れんがプラザへ。展望テラスに行ったことがないというので、5階まで上がってきました。曇っていたこともあるけれど、本当に日の暮れるのが早くなったものです。上から見下ろしながら、どのような工夫をしながらイチョウを保全し、賑わいのある広場を造っていったのか見てもらいました。
展望テラス

テラス計画では、「ヘキガケイカク」をやっていたので、好きなものを描いてもらうと、みなさん嬉しそうにあれこれ楽しんでました。この「多肉をもっと広めたい」というのは既に書いてあったものです〜
ヘキガケイカク

これでようやく折り返し。昨夜の豪雨もからりと上がったので、今日の現場も快適に歩けそうです〜

集中講義始まる

  • 2017.09.23 Saturday
  • 05:56
いよいよ昨日から、農学部の集中講義が始まりました。朝いち1講目はオリエンテーションなので、なんでこんな講座があるのか、どんなことを伝えたいか、いろいろと話しておきました。2講目は相棒のS氏の担当なので、まだ集まっていなかった資料をいただきに、合同庁舎にある環境省へ。外に出ると、ピーカンに晴れた空のまぶしいこと。ようやく天気が安定してくれました。
ハルニレ林

中央ローンの横を歩いていると、まだ歩き始めたばかりの子供たちが、よちよちと歩いていました。孫ができると、子供達に対する見方がまた変わるものです〜。中央ローンには立ち入るなと以前問題になっていたけれど、ちゃんと芝生の上で遊ばせてくれるかなぁ…
子供たち

正門前のメアリーさんのハルニレには、以前真っ黄色のタモギタケが生えていたことがあったけれど、今度は鍋ほどもある巨大なキノコが生えていました。ヒラタケだったらすごいのに… でもキノコは木材腐朽菌の変身したものなので、あんまりキノコが出るのは問題ですが。
巨大キノコ

札駅の北口広場には、自転車置き場の屋上にラベンダー畑がありました。毎度現地散策の時に立ち寄っていたのですが、去年は工事をやっていては入れなかったので、リニューアルしたのか確かめに行ったら、なんと屋上まで自転車置き場になっておりました。いやはやこんなことになっているとは…
自転車置き場

合同庁舎で資料をいただき、エルプラザに入ろうとしたら、隣のタワマンの緑地で植木屋が作業を。ここのカツラはようやく木の勢いが付いて枝葉を伸ばし始めて来たと思ったら、ほとんど丸坊主に枝を落としていました。この植木屋は10月にライラックを丸刈りして、花芽をすべて落としていたことがあったけれど、こんな剪定ばかりやって、プロとして恥ずかしくないのかなぁ…
丸坊主

午後から2コマしゃべり、朝から聞いている学生さんも疲れの極地なので、5講目は毎度現地学習にしています。農学部周辺の樹木や外来植物などを見て歩き、線路をくぐったところにあるクリの木へ。これは明治の初めに札幌育種場(官園)が設置されたときに植えられたものだというのが、ある資料から判明したものです。こんな貴重な樹木は、何かしらきちんと記録を残しておかないと、闇に葬られるので要注意です。
クリの木

これまでサクシュコトニ川の源流は旧伊藤邸のメムだったとされていましたが、ある地図からさらに隣にあった「青年寄宿舎」の敷地にあったメムからここを流れて、伊藤邸に入っていたことが分かったのです。この先にある道路のくぼみのような微地形が大切なんだよ〜と言ったら、まるでブラタモリみたい〜と言われたけれど、こちらの方がはるかに老舗だよ〜♪
くぼみ

サクシュコトニ川は、今でも住宅地の中に河川用地として残っています。ここを初めて探検したのが大学2年の春なので、もう44年も昔のことになりました。あの時のわくわく感は、今でも昨日のことのようにはっきりと覚えていいます。
サクシュコトニ川

クマ騒動で臨時閉園されていた滝野公園は、本日から開園の運びとなりました。あの子グマさん、フェンスの下をくぐって山に帰ったそうですが、本当かなぁ…(^^;) コスモスやダリア、ハギやコキアなど、まだまだ見ごろは続きます。10月1日は無料に入園日にもなっているので、ぜひお越し下さい〜

集中講義

  • 2017.09.21 Thursday
  • 05:54
いよいよ明日から、農学部の集中講義が始まります。非常勤講師になってもう11年目。初年度はまだ娘が大学院に残っていたので、我が子に授業することができ、光栄だけれどなんともやりにくさの中でのスタートでした。でも娘に単位を与えるという、滅多にできない経験もさせていただいたのです。初めの頃は教材も手探りだし、聞いてる方もつらかったことと思いますが、こちらもだいぶ慣れてきたこともあり、最近はあんまり寝る子はいなくなりました。四日間で20講あるものを私が12講、もう一人私の同期が8講と二人で分けています。できるだけ分かりやすくするために、配付資料と関連するパンフレット類はできるだけ集めることにしており、先日からあちこちを回って、ほぼ集まって来ました。

私の最初の講義は、札幌の成り立ちと公園の発達史。せっかく四年間札幌にいるのだから、札幌の町を少しでも知ってほしいと願っています。農学部はほとんどが道外生で、道内(市内)出身者は数年に一人くらいしかおりません。
公園の成り立ち

景観審議会には、札幌市と北海道を足かけ15年も勤めているため、都市景観についてもかなり時間をかけています。札幌市では昨年景観計画の見直しを行ったために、こちらもまた勉強し直さなければならないのです。札幌市では、小中学生向けのキッズ版を作っていたので、それで説明することにしました。これが一番分かりやすいのです…(^^;)
都市景観

私が長く関わり、今年造園学会賞をいただくことになった都市の再整備についても、一通り整備の概要とポイントを話そうと思います。駅前通、チ・カ・ホ、創成川、北3条広場と、けっこう内容は濃いのです。
都市再整備

最近一番仕事の関わりが多いのが、各地のガーデン整備やその管理。滝野公園を初め、大雪森のガーデン、十勝ヒルズ、北彩都ガーデンのパンフレットを用意しました。
ガーデン

もう一つの仕事が、手稲の3公園で行っているような植生管理。地味だけれど、実は結構面白い仕事だと思っています。今年の研究発表では、ここも取材した市民ボランティアという観点からの発表があり、これも近年関心の高い分野になっています。
手稲

植生管理と関係が深いのが、外来生物対策でしょう。国の指定する特定外来生物と、これまで要注意外来生物と呼んでいたものが、新たに「生態系被害防止外来種リスト」と名前を変えて整理されています。昨年道が指定した「指定外来種」と合わせて、一番頭の痛い話になりそうです。
外来生物

座っているばかりだと飽きてしまうので、5講目は外に出て現地学習をやっています。三日間は学内や大学周辺ですが、最終日は2コマ使って北大から創成川をさかのぼり、鴨々川を経由して中島公園までの現地散策を行います。以前は二人の車に分乗して滝野公園や百合が原公園、モエレ沼公園などに行っていたのですが、基本的に車はだめということになり、昨年からこのコースにしています。みなさんちゃんと歩けるかな?
都心部散策

この夏季集中講義は、私が学生の時に始まったので、巡り巡って私が後輩達を教えるというのも不思議な因縁を感じます。少しでも恩返しができるよう、もう一日しっかり準備したいと思います。

北大文書館

  • 2016.09.27 Tuesday
  • 05:45
先週の集中講義の際、空き時間がある時には農学部のあたりをうろうろ散歩したりして時間をつぶしていました。農学部とクラーク会館の間には、かつて留学生会館として建てられた建物があります。数年前に引っ越した跡に何ができたのかよく知らなかったのですが、ふと見ると北大の文書(もんじょ)館に変身していました。ふーんと思って前庭を見ると、西洋アサガオの‘フライングソーサー’が咲いていたので思わずにやり。学生の時に、初めて西洋アサガオのものすごい成長ぶりを知って虜になってしまいました。その後‘ヘブンリーブルー’に飽きた頃、これに出会ってまた惚れ直した懐かしい花でした。
フライングソーサー

その回りを見ると、ゴーヤの実がぶら下がっているし、いろんな小果樹が植えられていて、なんとイチジクまでありました。どう見てもここの職員が植えたものでしょうが、なんとも不思議な趣味をお持ちのようで。
イチジク

車廻しをぐるりと廻ると、ハスの鉢があるその下に、ハギの苗がずらりと植えられているのに気付きました。これだけの苗を自費で購入したら結構な金額になるので、よほどのハギのファンなのでしょうねぇ♪
ハギ

ラベルが付いているのでよく見ると、‘ムサシノハギ(武蔵野萩)’とありました。こんなハギのことは聞いたことがなかったので、戻って調べてみると、あちこちの通販サイトで売られています。ヤマハギの絞り咲きのような花だけど、‘江戸絞り’ほどはっきりした絞り咲きではなく、淡い変化のような花でした。
むさしのハギ

その隣は今度は関西に飛んで‘飛鳥野萩’となっています。これも似たような花を咲かせるみたいですが、これは昨年園芸店で見つけて某所に植えているので、そろそろ花を確かめに行かなくては。それにしてもいろんなハギの品種があるものです。
飛鳥野萩

せっかくなので文書館の中を覗いてみると、ロビーではいろんな展示が所狭しと並んでいます。その中にはなんと「□マル」のヘルメットまで・・・
革マル

思わず目を背けて壁の写真を見ていると、珍しい写真が残っていました。かつて桑園駅から農学部の裏を通り、遙か北の教養部と恵迪寮まで石炭を運んでいた引き込み線の写真です。圃場の横の道路がその名残で、圃場の古い図面には、線路が描かれているものがありました。こんなのどかな時代もあったのですねぇ。
石炭列車

現地学習

  • 2016.09.24 Saturday
  • 05:56
集中講義最終日。午後から一つ講義をすませ、例年最後の2講を使って少し遠いところに現地学習を設定していました。これまでは滝野公園や百合が原公園、モエレ沼公園などに行っていたのですが、今年からは歩いて行ける範囲内で…となったので、創成川公園を遡って中島公園に行くことにしました。ところがあいにくの雨模様、行き先を変更しようかとみんなに聞いたら、このくらいの雨なら平気なので行きましょう!ということに。農学部前から傘をさして出発しました。このハルニレが次々と枯れてしまったら…なんて考えるだけ恐いですぅ〜
農学部前

札駅の地下をずっと通り抜け、創成河畔まで来ましたが、相変わらずしとしとと雨がやむ気配がありません。北3条通は、かつて「ケプロン通」と呼ぼうという運動があったけれど、その後音沙汰がないようですねぇ…札幌市の都心まちづくり計画では、「うけつぎの軸」と設定されています。
ケプロン通

創成川公園に来ると、ハギの花が真っ盛り。北半分はミヤギノハギモドキ(ケハギ)ですけれど、これだけ豪華に枝垂(しだ)れると見事です。今日明日は天気もいいので、ぜひご覧になっていただきたいです〜
創成川

ここの植栽では、ランダムに紫の中に白を挟んでいるので、ちょうどいい具合にアクセントが入りました。さとらんどや滝野公園では、同じ色でベタ植えにしているので、今となっては反省点となりました。これでスカッと秋晴れになれば見事でしょうねぇ〜
ハギ

南の方には本物のミヤギノハギが入っていますが、さかのぼるに連れて水面が近づいてくるため、ハギの枝が水没してしまってました。植える位置は、こういうことも考えて決めなければなりませんねぇ。
ミヤギノハギ

今回は二人で交互に解説できるので、少し楽をさせてもらいました。狸二条広場では、雨の中たくさん出店があったけれど、この天気では気の毒な状態に。
解説

午後からは回復基調だったはずなのに、鴨々川をさかのぼる頃から雨脚が強くなってきました。本当はずっと河畔を歩きたかったけれど、これではとても厳しいので、真っ直ぐ中島公園を目指すことに。
鴨々川

私たちの恩師が計画したパークホテルの庭園を、最後に見てもらおうと向かいました。私たちがこの夏期集中講義の第一期生で、40数年前の最後の講義でもここに連れてこられ、いろいろと話を伺ったことがありましたから。ところがちょうどウェディングが入っており、庭園内にもテラスにも出ることができず残念無念。用意したパウチでの説明だけになってしまいました。
パークホテル

この集中講義を担当するようになって、早くも10年が経ちました。初めの頃は準備が大変だったし、あれこれ思い込みが多すぎて、聞いている方も大変だったことでしょうね…(^^;) 初年度は娘がまだ大学院に残っていたので、あれこれ厳しい指摘ももらいましたが、親から子に単位を与えるという滅多にできない経験もさせてもらいました。この集中講義がまだ続くのかは分かりませんが、造園・ランドスケープの世界の面白さを、少しでも感じてもらえればと願っています。

ハルニレの危機

  • 2016.09.23 Friday
  • 05:59
集中講義も三日目ともなると、さすがにかなり疲れてきます。力を振り絞って午後からの2講を片付けると、声がすっかり涸れてしまいました。このため3講目の現地学習ではギガホンを付けてしゃべることに。
農学部横のハルニレ林に入ると、わりと小さな切り株がありました。樹齢は50年ほどなので、ハルニレなら若木と言えるでしょう。鋸屑が散らばっているところを見るとまだ伐ったばかり。しかも腐朽部がなくて立ち枯れしているのです。昆虫の研究室から受講している学生から、博物館の昆虫の先生が、ハルニレの立ち枯れ病が広まっているらしいと言ってましたよと教えてくれました。そんな怖い病気が広がったら大変なことになります。
立ち枯れ株

そういえば、一昨日年輪を数えた切り株も、腐朽部がほとんどなかったので、これも同じ病気で枯れたのでしょうか… 調べてみると、ニレの立ち枯れ病というのは、アメリカやヨーロッパでニレに壊滅的な被害を出した『ダッチエルム』のことで、我が国のニレには抵抗性があると言われるけれども、菌そのものは既に広く分布しているのだとか。このプレスリリースの時点ではまだ被害の発生は見られていないとのことですが、それから6年経ち、実際にこのように立ち枯れが広がり始めていれば、これは大変なことになります。被害木は切除なり伐採していくしかないので、ニレの多い札幌ではより深刻な事態になりかねません。
180年株

中央食堂の前にある切り株で、学内の研究者がキノコを採取していました。話を伺ってみると、この木はハリギリで、樹齢100年の比較的生育のいい木だったけれど、ベッコウタケに感染して危険なことから伐採されたものだとか。ベッコウタケは枯れた部分だけに広がるのではなく、健康な組織にもどんどん広がり、特に根を腐朽させるので危険な菌類のようです。
ハリギリ株

切り株をよく見ていると、なんと2本の木が寄り添って生育していたものが、20年ほど前からお互いの年輪が合体し、一つの木になっていたのです!そんなうるわしい関係だったこの木をベッコウタケが攻撃して、ついに伐採の憂き目に合ってしまったのかと思うと、なんだかうるうるとしてしまいました。でもこんなことってあるのですねぇ〜
合体状況

ずっとポプラ並木のところまで行き、2004年の18号台風の被害のことを話しました。あのあとここのポプラから苗木を作り、植えたものが既にこんなに大きくなっていることに驚いてました。10年ほどで10mをはるかに超える樹高になっているのです。左側の並木のうちの2本は、全国から集まった募金を使い、わざわざ引き起こされたものが混じっています。こんなことに莫大なお金かけるのはもったいないと思いましたが…
ポプラ

農学部の方に戻って来ると、旧演習林庁舎に絡まっているナツヅタが、先の方から紅葉し始めていました。たった1本のツルからこれだけの枝葉を伸ばすのですから、これはもう大木と言ってもよいでしょう。本当にツルもの恐るべし…という感じがします。
ナツヅタ

現地学習

  • 2016.09.22 Thursday
  • 06:00
朝から夕方までずっと話を聞いているのもつらいので、最後の5講目は現地学習として農学部周辺を歩きながら、歴史や植物や地形の話をして歩いていると、まるでブラタモリみたい…と言われました。こちらの方が元祖なんですけどね…(^^;) 二日目の現地学習は、札駅周辺の現場巡りでした。エルプラザの回りの植栽を見て、北口の自転車置き場屋上にあるラベンダーを、屋上緑化の例として見てもらおうと上がったら、なんと自転車置き場になっていました。そういえば昨年工事していて上がれなかったので、西側のラベンダーを見てもらったけれど、その工事だったのね…
ラベンダーが…

北口広場の植栽は本当にぼろぼろ。駅前をこんなひどい状態にしておいて恥ずかしくないのかなぁ…と思ってしまいます。ビンカの植えられている植えますは雑草の海になっていて、中でたくさんのスズメがメヒシバのタネをついばんでいました。
雑草だらけ

植え込みのハイブリッド・ルゴサ(多分‘フラウ・ダグマー・ハスラップ’)は、台芽のカニナが伸び放題だし、枝の更新剪定を全く行わないで盆栽のように丸めるばかり。なんともあわれな状態になっていました。
HRg

駅を抜けてエスタ屋上の「そらのガーデン」へ。これ無料なんですかぁ?と聞かれ、誰も来たことがなかったのにはびっくり。サワサワとグラスが揺れて気持ちよく、芝生もバッチリの管理状態だったので、みんなのお気に入りスポットになったみたいです。
cok

駅前通に面した公開空地。ここのハルニレは年々支柱が食い込んでかわいそうな状態に。今度置き手紙しておかないとダメなようですねぇ…
支柱食い込み

その隣にある雪印パーラーは、相変わらず豪華なパフェがてんこ盛りになっていました。札幌に来た時に先輩におごられたことがあったけれど、それ以降一度も食べてなかったなぁ。値段見てびっくりでしたが、インバウンド対応価格になっているのかしらん?
雪印パーラー

赤れんがテラスの展望所から下を見下ろすと、日差しのまぶしいこと。今年は西日がやけにギラギラとまぶしく感じます。剪定の効果が出ている株と、今一度手を入れなければならない木がまだあるようですが、樹木の勢いはしっかりとしてきているのに安心させられました。
赤れんがテラス

最後に道庁構内まで行って解散しました。ある程度知っている場所でも、隠された秘密を聞きながら歩くとたくさんの発見があったようです。赤れんが前の広場に作られている花壇。こういう花壇はシンプルに派手目なものが似合うのでしょう。たくさんの外国人が取り囲んでいました。インバウンド圧力に呑み込まれつつある北海道を、象徴する花壇かもしれません。
道庁

集中講義始まる

  • 2016.09.21 Wednesday
  • 05:50
いよいよ集中講義が始まりました。四日間で20講を二人で分けていますが、私が6割なので3講分しゃべりっぱなしになります。初日はまず朝いちでオリエンテーション。造園・ランドスケープの世界では、どんなことをやってきたのかお話ししておきました。その後一つ空いて、私は午後からの担当になるので、その間構内を散歩してくることに。まず向かったのはいつもの圃場です。ハギやアスターなど花数が少なくなっている中で、コルチカムが草の中から咲いて来ていました。いよいよ秋ですねぇ。
コルチカム

工学部にはほとんど行ったことがなかったので、大野池の横を通ると、回りの木々が少し黄ばみ始め、スイレンの花もなくなっていました。
大野池

工学部の共用実験棟は、建築都市コースのラボを中心とした実験的な建築。小林英嗣先生設計のユニークな建物ですが、間近でじっくり見たことがなかったのです。こんなすごい構造になっていたとは… 下から支える柱がないので、天上から吊り下げているのかな?ここに百人も入ったらかなり揺れそうな気もするのですが、どんな使い勝手なんでしょうねぇ。
共用実験棟

博物館が月曜休みだったので、クラーク会館に行こうとハルニレ林を歩いていると、わりと小さな切り株がありました。全然腐っていないので、これなら年輪が計測できそうだと、精度を上げてしっかりと撮しておきました。あとで画面上で超拡大しながら年輪を数えると、なんと180年前後もあったのです。この太さなら百年ちょっとかなと思ったのですが。
切り株

そのすぐ横にある、構内では最も巨大な株なら、こりゃ500〜600年あっても全然おかしくないなぁと思ってしまいました。
ハルニレ

クラ館の食堂に行くと、卒業生を迎えるホームカミングデーを記念してエルムとカレッジが復活とあるので、早速エルムを頼んでみました。学生の時には、とても高くて滅多に食べられなかったエルムですからねぇ。
エルムランチ

ところが190円はおかずと小鉢だけの値段で、小ライスと味噌汁を付けると286円にもなるのです。どうりでエルムランチとなっていなかったはずだわ。当時のエルムランチは220円、カレッジランチは180円で、ライス味噌汁も付いておかずももっと豪華に感じましたがねぇ。40数年の歳月を感じます。
セット

食べ終わって外に出ると、植えますに植えられているハウチワカエデだけが真っ赤に色付いていました。こんな窮屈で水分の当たらないところに植えられているのを見ると、本当にかわいそうだと思ってしまいます。
ハウチワカエデ

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM