温室再び

  • 2018.03.20 Tuesday
  • 05:53
道庁周辺で会議のある時には、事務所から札駅行きのバスに乗り、西7丁目で下りるとすぐなのでとても便利です。今年北1条通は渋滞がほとんどなく、毎度すいすい走れるので早く着きすぎてしまい、植物園温室でちょこっと時間つぶしができるのです。先週も20分ほどの駆け足でしたが、前回から変化のあるものをさっと見てきました。

花や実が付かないと、なかなか気付かないものだぁと毎度思ってしまいます。入ってすぐの所に、ミラクルフルーツ(Synsepalum dulcificum)が少しですが実っていました。これ自体は全然甘くないけれど、これを食べてから他のものを食べるととても甘くなるのだそう。一度やってみたいと思っているけれど、他に食べるものがなかったので断念しました…(>_<)
ミラクルフルーツ

ちょうどマンゴー(Mangifera indica)が花盛り。その昔沖縄に材料仕入れに行った時に、あちこちの庭先にあるマンゴーにみんな網がかかっているので、通る人が盗んでいくの?と聞いたら、夜にコウモリがやってきて食べてしまうんだよ〜と聞きました。開花はだいたい冬なので、ミツバチよりもハエなどの方が効果的なんだとか。ハウス栽培では、中に魚のアラを放り込んでおくと、銀バエがたくさんやって来て効果的に受粉できるそうです…(^^;)
マンゴー

シチヘンゲ(七変化)の和名があるランタナ(Lantana camara)が咲き始め。開花して間もないうちはカロテノイド色素で黄色っぽく、日が経つに連れてアントシアン色素が増えてきて、赤紫色になっていきます。受粉済みの花は色が変わって昆虫には見えにくくなる変化もあり(例えばウコンウツギ)、単に時間の経過による変化なのか、いまだはっきりとは分かっていないとありました。
ランタナ

独特の大きな花が咲く、ツユクサ科のコクリオステマ(Cochliostema odoratissimum)も咲き始めているので、しばらく楽しめそうです。
コクリオステマ

奥の部屋では派手なエリスリナの花が。本当に花が咲かないと気付かないものです。和名はカイコウズ(海紅豆)(Erythrina crista-galli)だけれど、普通はアメリカデイゴと呼ばれます。四国や九州ではよく植えられ、南アメリカ原産だけど、鹿児島県の県木になっているそうです。
エリスリナ

南側の3部屋は相変わらず寂しいもの。見るものがないので、モウセンゴケの粘液をどアップに接写してみました。いつも何かくっつけてやりたいと思うのですが、小バエも飛んでおりませんでした。
モウセンゴケ

ピンギクラ(ムシトリスミレ類)の花もほとんど終わってました。この葉のどこに虫を捕るほどの粘液があるのか、触ってみてもさらさらだし、虫を捕らない種類もあるのかなぁ…?
ピンギキュラ

ネペンテス(ウツボカズラ類)の捕虫袋は、ほとんど干からびていて、寂しい限り。むしろ隣の部屋で裂いているパフィオペディルムの花の方が食虫植物らしく感じます。
パフィオ

夜明けもぐんと早くなったし、昼間の日差しが強くなっても、木々が芽吹くまでにはもう一息。本州以南の花の便りが本当にうらやましくなる日々ですが、こんな息抜きをやりながら乗り切りたいです〜

植物園温室再び

  • 2018.03.01 Thursday
  • 05:57
今朝は久しぶりに暖かかったです。このところずっと−10℃前後の、顔が痛くなるほどの低温が続いていたけれど、プラスになったかのような生暖かい風が吹いていました。これから道内は大荒れになる予報ですが、各地に被害がないことを祈りたいです。

一昨日町に出かけた時、バスがすいすい走って道庁に早く着きすぎたので、時間つぶしに植物園の温室を駆け足で見てきました。2月初めに見たばかりだったので、何か違う花が咲いているかなと見ていくと、いかにもキツネノマゴ科の植物である、サンケジア・スペキオーサ(Sanchezia speciosa)というものでした。ペルーからエクアドルにかけて自生しているとのこと。ジャングルで見つけた時に、美しいと思ったからスペキオーサ(美しい)という種小名が与えられたのですから、改良されていない素顔の美しさのままなんでしょう。大柄すぎて鉢物には難しいので、出回らないのかもしれません。
サンケジア

相変わらず咲き続けている熱帯スイレンの前では、コンロンカ(Mussaenda frondosa)がひらひらと白く色付いた葉を広げていました。「ハンカチの花」という別名があるほどです。昔は花屋さんに売られていたけれど、最近はどうなんだろう?
コンロンカ

奥の部屋ではダンドク(檀特)(Canna indica)が咲いてました。カンナの原種となった植物で、もともとは熱帯アメリカの原産ですが、コロンブスがいち早くタバコなどと共に持ち出して広めたものだそうです。インドなどアジアの熱帯各地に広まっていたので、誤認して種小名も indica になったのかな。ダンドク(檀特)とはなんだろう?と牧野図鑑を見ると、「梵語であろう」とありました。中国名は「美人蕉」なので、誰がどんな意味で梵語の名前を付けたのでしょうね?
ダンドク

花もなにも咲いていない鉢物に、サキシマスオウノキというラベルが。板根(ばんこん)で有名な木だけど、こんな小さなうちからそれらしく根を張ろうとしているようです
サキシマスオウノキ

ネットから借用してきましたが(m(__)m)、西表島に行けばこんな木が見られるのですから、一度は見てみたいですねぇ。
  サキシマスオウノキ3

ハイビスカスもいくつか咲いていましたが、鉢物で邪魔して奥に入っていけないので、間近に見られたのはこれだけでした。‘綾姫’という品種名がついていたけれど、鉢物として売られていたものかな?開いた時はかなり白く、日を追って色が濃くなっていくようです。
綾姫

奥の食虫植物質は、管理がよくないのかネペンテスの捕虫袋がほとんど干からびていました。もったいないなぁ。真ん中のラン室も、ただあるものを置いているだけで、ほとんどが‘○○○の一種’という、札落ち品ばかり。なんだかわびしくなってきます。
シンビ

珍しく種小名まで付いていたのがセロジネ・クリスタータ(Coelogyne cristata)。ヒマラヤからベトナムの奥地にかけて自生している着生ランだそうです。
セロジネ

館内には私以外に一人も来ていなくて、受付の職員に聞くと、雪祭りが終わると外国人や観光客もあまり来なくなるんですよね〜とのこと。この内容では地元の人も見に来ないだろうし、せっかくの施設がなんとももったいなく感じてしまいます。

植物園温室

  • 2018.02.06 Tuesday
  • 05:46
土曜日には、かなり駆け足で植物園の温室を見てきました。土曜日は10時から12時まで2時間しか入ることができません。けっこうぎりぎりで飛び込むと、観光客が数組入っていました。地元の人はまずいないです。今回のお目当てはタベブイア(イペー)。昨年は1月末でまだつぼみだったので、ちょうど咲いてるかな?とまっすぐ近寄ると、ばっちり満開になっていました。鉢替えもしていないので、ようやく1つ花を咲かせるのが精一杯という風情。本当に気の毒です。鮮やかな黄色の花は国花だけあって、ユニフォームはこの花の色に合わせているのでしょう。
タベブイア

あんまり花が咲いているものがなく、窓際でブルンフェルシア(ニオイバンマツリ)(Brunfelsia australis)が次々と花を咲かせている程度。珍しいナス科の低木で、花が咲いた時には紫色で、日が経つにつれて薄くなり、やがて真っ白になっていきます。最近鉢物で売られているのかなぁ?全然見かけなくなりましたが。
ブルンフェルシア

シダ室の入り口に、グンネラの鉢物が2株置かれていました。一昨年株を掘り上げた時に、大株は滝野公園と動物園にもらわれ、小さな株がポットのまんま放置されていたので、上川町から移譲願いを出してもらいました。首尾よく許可が出たので、今年は森のガーデンに植える予定ですが、温室育ちになっているので、いつ持っていけばよいか悩んでしまいます。風邪引かせないようにするには、かなり暑くならないと難しいかも…(>_<) うまく定着できれば、我が国最北の株になるはずですが。
グンネラ

奥の部屋では、パボニア(Pavonia intermedia)がちらほら咲いていました。和名はヤノネボンテンカというのですが、梵天に似ているといわれても、どんなものだか分からないんですけど…
パボニア

同じくアオイ科の小低木であるアブチロン(Abutilon megapotamicum)。和名ウキツリボク(浮釣木)もあまり使われない名前かも。花はとてもかわいいけれど、とにかくオンシツコナジラミがつきやすいので、あまりいい印象がありません。
アブチロン

食虫植物コーナーはなんだか干からびたものばかりで、ちゃんと灌水してるのかなぁ?真ん中のラン室もほとんど花がなく、大輪トキソウが唯一たくさんの花を咲かせていました。隣のご主人が、秋にせっせと花壇に植え込んでいるので、なにやってんの?と聞いたら、チューリップみたいに春に咲くんでしょ!!安かったからたくさん買ってきたのよ〜といわれて真っ青に…)^o^( これを見るといつもそのことを思い出してしまいます。
大輪トキソウ

一番奥の多肉植物室に入ると、改装されて周遊できるようになっていました。よくも棘だらけの株ばかりなのに、これだけ移植とかできたものです。狭い通路で人とすれ違おうとすると、とっても危険だったので、周遊園路になったのはとてもいいことです。
改装前 改装後

通称金の成る木(正式名フチベニベンケイ(縁紅弁慶))(Crassula portulacea)は、一時のブームは去ったけれど、まだあちこちで大株になっている鉢物を見かけます。こんなに丈夫でよく増えるものもないですからねぇ。花は満開を過ぎて少しピンクがかっていましたが、株元をよく見ると巨大な幹が横たわっていました。
クラッスラ

町中の散歩

  • 2017.09.11 Monday
  • 06:10
昨日は町中にあちこち用事があったので、自転車こいで出掛けました。日向にいると暑く感じますが、日陰に入るとひんやりする、この時期特有の清々しい陽気でした。ちょっと時間調整に植物園に寄ってみると、温室の入口でフランクリニアがたくさん花を開いていました。
フランクリニア

温室の担当が変わったので、どんな風になっているのかと思ったら、どこの部屋もかなり殺風景に… この壁にはビカクシダがもりもり育っていたのに、一体どこに行ってしまったのでしょう…? 木性シダのマルハチは、水やりを忘れたのか立ち枯れしたまんま放置されているし、あまりの変貌振りにがっかりしました。
シダ室

高山植物が植えられているロックガーデンは、この時期の花はほんのわずかで、唯一目を惹いたのがアクシバの真っ赤な果実です。これは一斉に花が咲いて実がなるのではなく、かなり時間をかけて次々と赤くなっていくようです。
アクシバ

せっかく駅前通まで来たので、北3条広場のイチョウの様子を見てきました。南側の木はビルの影になっていたのでもともと成長が悪く、しかも病気に冒されて弱っている木が多く、ずっと心配していましたが、新梢の伸びに勢いがついてきたので、ようやく安心できそうです。
元気なイチョウ

これに対して元気のよかった北側の木のうち、何本かがほとんど枝を伸ばしていないのにびっくり。何が原因なのでしょうか、ちょっと心配です。
元気のないイチョウ

道庁の北側に移転した斗南病院の回りは、ボランティア団体の「ときめき倶楽部」のみなさんが花を植えて管理していると聞きていました。時々車の中からは見ていたのですが、間近でじっくり見たことがありませんでした。(注:横のコンテナはそのようですが、この植えます部分は、ときめき倶楽部さんの管理ではないようです。)
斗南病院

東側の植えますはリシマキアが植えられていただけだったのに、大きなプランターがランダムに配置され、花がもりもり咲いています。かなりこまめに管理されているようで、花がらもなくみんな元気に育っています。こういう場所が少しずつ増えてきているのは、本当にうれしいものです♪
ときめき倶楽部

北5条通を走っていると、隣がなんか賑やかなので寄ってみたら、北4条のミニ大通で、「お散歩まつり」が開かれていました。あちこちの駐車場にはいろんな店が出たりステージまで設けられていて、かなりの賑わいでした。普段はひっそりとした場所で、始まりの頃は数軒の店が集まってやり始めたと聞いていましたが、こんなに人出のあるイベントになったのですね。
お散歩まつり

真夏の植物園

  • 2017.08.10 Thursday
  • 05:56
昨日も、かでる2・7で委員会がありました。さび付いた頭がぷすぷす煙を吐きそうになったので、終わってから目の前の植物園に。歩道際の細長い花壇には、燃えるような真っ赤のコリウスが植えられていました。今年は雨も多いので、特に元気よく育っているようです。
植物園前

時間があまりなかったので、左回りのショートコースで回ることに。ヌマスギの足元に赤い花が群生していると思ったら、エンビセンノウ(Lychnis wilfordii)です。これが自生しているのは胆振・日高の限られた場所で、稀に見つかってもポツンとあるだけという希少さ。そんな自生地に建設されたのが日高自動車道で、数年前にその予定地から2株が植物園に持ち込まれ、それを増殖していったものがこの群生です。この仲間の多くは茎がピンと立つことがなく、他の草に寄りかかってぐだぐだ伸びるため、これだけ植えるとなんともだらしない姿になってしまいます。
エンビセンノウ

燕尾仙翁の名の通り、ピンと細く尖った花弁が特徴的で、野生植物とは思えない強烈な色彩です。看板にはシレネ属を採用していましたが、センノウはやっぱりリクニス属だよなぁ…
花のアップ

ロックガーデンに入ると、ほとんど花がない中に、流れに沿ってタチ(ムラサキ)ギボウシと、全く同じ草姿で白花のギボウシが咲いていました。どこかに偶然白花品が出現したものを栽培しているのでしょうか。シロバナムラサキギボウシではなんともややこしいか。
白花タチギボウシ

ロックの中は植え替え中なのか、ほとんど植物がなくなっており、ハイマツや低木性のナナカマド、キンロバイなどがある程度。葉に鋸歯(きょし)がほとんど入らないので、ウラジロナナカマドのようです。
ウラジロナナカマド

植物園の園路が歩きやすいのは、宮部先生が開設前に学生たちを自由に歩かせ、自然にできた踏み分け道通りに園路を設けたことに依っているという「伝説」が伝わっています。かつてこの赤い舗装は「焼けズリ」という、自然発火によって焼けたズリ山の砂利を敷いていましたが、今は手に入らなくなったので、レンガくずを粉砕したものを敷いているようです。ぬかりそうでぬからず、しっくりと歩きやすい抜群の園路素材です。
園路

アカナラ、ユリノキと並んで巨木に育っているヒメトチが、今年もたくさんの果実を付けていました。その手前にあるハンカチノキもずいぶん大きくなって来たので、だんだん花が見づらくなってしまうのでしょうか。
ヒメトチ

宮部記念館の横を通ると、昨年春に伐採された三姉妹の長女?の切り株が、すっかり土に戻ってしまったようです。このこんもりした盛り上がりを削ってしまえば、ここにハルニレがあったことすら忘れられていくことでしょう。マップもただの姉妹に書き換えるのでしょうか。
3姉妹

じわりと春が

  • 2017.04.08 Saturday
  • 05:47
朝方は小雨ながらかなり暖かかったのに、明るくなるにつれて風が冷たくなり、どんどん気温が下がりました。それでも昼近くになってようやく日が差し始め、この時期らしいきりっとした寒さに戻ったかな。あんまり馬鹿陽気にならなくてもいいです。町中に数件用足しがあったので、今年初めてチャリで出かけた帰り道、せっかくなので植物園を覗いてみました。あちこちまだ雪が残っているものの、池のほとりではミズバショウの花が。
ミズバショウ

辺りをよく見ると、小さな株ながらエゾノリュウキンカも咲いており、やっぱりこれらが一番乗りを競っているようです。
リュウキンカ

温室に入ると、珍しくお客さんが誰もおらず、貸し切り状態でした。市内の方はほとんど来なくて、最近ではむしろ観光客、それも外国からのお客さんの方が多いのです。微妙に時期が違うのか、いつも青々してなんの草かいな?と思っていたものから派手な花が。ラベルを見るとネオマリカ・ノルチアーナ(Neomarica northiana)、和名がアメリカシャガというのはちょっと無理があります。英名が walking iris というのは、花の付け根に子株ができ(写真の花の下)、花茎が倒れるとそこから発根して広がって行くのでこんな名前になったのだとか。
ネオマリア

植えたものではなくて、多分雑草化したマルバアサガオが、あちこちつるを伸ばしながら満開になっていました。こんなのを見ると、やっぱり冬が終わったんだなぁと実感させられます。
アサガオ

奥の方にビタンガが赤く色づいてました。ブラジリアンチェリーとも呼ばれるそうですが、アブラムシやカイガラムシでべたべたになっていて、つまみ食いする気がおきませんでした。
ビタンガ

池の中では相変わらず熱帯スイレンが満開に。色の濃い方にはラベルが付いておらず、やや淡い方は ‘ペンシルバニア’となっていました。本当に一年中、花を切らさずに咲き続けるものです。
スイレン

昨年初めて花を見たツユクサ科のコクリオステマ(Cochliostema odoratissimum)が、たくさんの花を咲かせていました。花を見ると、とてもツユクサ科とは思えない造りをしていると思います。
コクリオステマ

奥の部屋にはゲットウとパボニアくらいしか花がなく、窓際で地味にリュウキュウアセビ(Pieris koidzumiana)が満開に。アセビに比べるとさらに葉が細くなっています。園芸用の採取のため、野生では既に絶滅させられてしまっているとか。島の生態系は、面積が小さいこともあって極めて脆弱なので、こんなことになってしまうのでしょう。
リュウキュウアセビ

桜前線は既に関東を通り過ぎたようだけど、ここまで来るのにはまだまだ先のこと。こんな花を楽しみながら、じっくりと待つことにしましょうか。

植物園温室の見どころ(2)

  • 2017.01.23 Monday
  • 06:03
昨日の昼間にも10cmほど積もり、明け方にはさらに10cm以上積もっていました。でも除雪はかなり早く入ったようで、どっさりそのままに…昨年も判断ミスで町中がひどいことになったことがありましたが、天気予報見れば何時頃に積雪があるか分かるのだから、なんでこんなにことになるのでしょうねぇ…(^^;)

大温室の奥の小部屋に入ると、上の方にバナナが成っているなと見上げたら、パパイヤ(Carica papaya)が真上に大きくパラソルのように葉を広げ、真ん中にたくさんの実が成っていました。光を求めお互い邪魔をせず、きれいに葉を広げるものだと感心します。数年前に重みでポキリと折れたけれど、無事に脇芽から再生できたようです。
パパイヤ

部屋の真ん中あたりに、どこかで見た果実だな?とラベルを見ると、一年前にわしたショップで買い求めたカニステル(Pouteria campechiana)でした。かなり熟しているようなので、「金捨てる」ほどまずくはなさそうです。
カニステル

窓際に、花も咲いていない普通の木だけれど、変な根っこだなぁとラベルを探したら、板根(ばんこん)で有名なサキシマスオウノキ(Heritiera littoralis)でした。若い時からこんな根の出方をするのですね〜
サキシマスオウノキ

北側のシダ室は、あんまり見栄えがしないのでいつも素通りしますが、トクサのお化けのような草に気付きました。ラベルが見当たらなくて戻ってから調べたら、トクサの仲間で中南米原産のエクイセツム・ミリオカエツム(Equisetum myriochaetum)というものでした。自生地では草高が4〜8mもあるというのにビックリ。恐竜時代の名残みたいなものでしょうか。
  エクイセツム

ベゴニア室もほとんど花がなくて殺風景でしたが、この葉を見てハルニレそっくりだと思ったら、名前がベゴニア・ウルミフォリア(Begonia ulmifolia)なので、「ニレの葉をしたベゴニア」という名前でした。
ベゴニア

もう一つの部屋が改装中では入れないため、いったん外に出て奥の展示室へ。建物脇のモウソウチクが年末の湿雪害でたくさん折れて通りにくいのに、そのままなものだからひどい状態に。温室担当が変わると、こんな風になってしまうのですかねぇ。
モウソウチク

食虫植物コーナーは、みんなもりもりとよく育っています。あんまり虫が飛んでいないため、これに引っかかっている虫がいつもいないけれど、一度ハエでも試してみたいものです。
ナガバモウセンゴケ

ウツボカヅラの仲間もたくさん種類があり、これなど25cmもあって最大級。しまった!さっきのゴキブリを捕まえてここに放り込んでおくのだったと。今度来るときには、採取瓶みたいなものを持ってこなくちゃと思いました。
ウツボカズラ

植物園温室の見どころ(1)

  • 2017.01.22 Sunday
  • 05:56
大温室の一番奥に、ピンクの花を1つだけ着けた花木がありました。おやっと思った通りタベブイアでした。ラベルにはタベブイア・インペティギノサ(Tabebuia impetiginosa)とありますが、今は分類が変わってハンドロアンサス(Handroanthus impetiginosus)なんて属に変わっているようです。英名はピンク・イペー。
ピンク・イペー

すぐ近くに、枯れているのかと思った木の枝先に、わずかに黄色の花びらが見えているので、ラベルを見るとコガネノウゼン(Tabebuia chrysantha)とありました。こちらはタベブイア属のままのようです。こんなところにもあったのですね。初めて気付きました。ブラジルの国花でイペーと呼び、まさにカナリアイエローの鮮やかな花を咲かせます。以前ホノルルの街角で見たことがありました。この材はものすごく堅くて、木製遊具やデッキなどに輸入されていたこともあります。どちらも小さな鉢に入っているのでもったいない。地植えにして大きく育てれば、素晴らしい花が見られるのになぁ…
イペー

その下には、目立たない花が次々と咲き進み、真っ赤な苞葉が目立つコエビソウ(Justicia brandegeeana)があります。昔の学名がベロペロネ・グッタータ(Beloperone guttata)だったので、園芸屋さんはベロベロと呼んでいました。最近鉢物で出回っているのを見かけませんねぇ。
コエビソウ

熱帯スイレン池の脇に、まるでクサギの果実と同じ株がありました。同じクレロデンドラムの仲間で、ラベルにはクラリンドウ(Clerodendrum wallichii)となっていましたが、どういう意味なんでしょう?
クラリンドウ

隣には、これも同じ仲間のベニゲンペイカヅラ(C.×speciosum)が。ほとんどが温室植物として扱われるのに、なんでクサギだけがこんな寒い所までやって来たのでしょうね?
ベニゲンペイカヅラ

ベニヒモノキ(Acalypha hispida)は、同じトウダイグサ科のアカメガシワにそっくりです。道内でも函館周辺には野生化しているらしいので、やがて広まってくるかもしれません。
ベニヒモノキ

池の縁にカニバサボテンが咲いていました。今は葉先の尖るシャコバサボテンばかりですが、子供の頃にはカニバしかなかったなぁ。ばあちゃんとこれを植え替えて夏にいじめ、縁側に作ったフレームで冬越しして花を咲かせていました。なので思い入れの強い植物です。
カニバサボテン

鉢をちょっと動かしたら、その下から現れたのがなんとチャバネゴキブリでした。ここにはうようよいるという話でしたが、真っ昼間に顔を合わせることはありませんでした。我が家にだけは持ち込みたくないものですねぇ。(つづく)
ゴキブリ

今日の午後から雪マークで、明日明後日は荒れ模様とのこと。年末のドカ雪以来、まともな積雪がなかったので、久しぶりに積もるのかな。お手柔らかに。

植物園へ

  • 2017.01.21 Saturday
  • 05:46
いろいろ気の滅入ることが続いたので、早くお昼を食べ、気分転換に植物園まで行って来ました。冬の間には2〜3回は行っているでしょうか。運動不足の解消を兼ねて、いつも片道は歩いて行きます。北3条通は歩道も広く、信号にあまりかからないので歩きやすいのですが、日差しがなくてちょっと寒かったです。
北3条通

DESK:Kの前を通ると、店先に巨大なヤドリギが置かれていました。強風で枝が折れたものをいただいてきたのでしょうか?日本では単に珍しいものくらいにしか意識されませんが、ヨーロッパでは古来より霊力のある植物として扱われており、この下で出会った二人はキスをしなければならないので、玄関の上に飾っておけばよかったかも…(^^;)
ヤドリギ

大通高校のところで北2条通に回り、ハルニレ1号の様子を見てきました。樹高が1m近くになっているので、現在の積雪でも少し頭を覗かせていました。今年枝を払って上長生長を促してやれば、あと二年で積雪の影響を受けなくなるかもしれません。
創成高校

植物園南側の北2条通は、都心部で最も起伏のある通り。東の方にはピシクシメムが、西の方には大通9丁目の鯨の森あたりから湧き出た小川が流れ込み、挟まれた間はかなり高くなっています。このため外周のフェンスは、少しずつ高くなっていき、真ん中あたりからまたどんどん下がっていきます。こういうところにタモリを連れて行かなくちゃ。
フェンス

30分弱で植物園に到着。西25丁目からここまで、一度も信号にかからないで来ることが出来ました。これにはびっくり。冬季間は温室しか開いていないので、温室横の小さな門から中に入ります。今は道庁の余り水を補給しているだけのはずだけど、かつてのピシクシメムの名残の池は凍結しておりませんでした。
池

温室に入るとさすがにむわっとして、たちまちカメラも曇ってしまいます。やっぱりかっこ付きの温室とは違いますね〜♪ここは見慣れた風景だけど、やっぱり生き生きとした緑に囲まれると、気持ちが軽くなっていきます。
温室

温室といえばやはりバナナ。こちらは草丈の低い三尺バナナで、奥の方には普通のバナナも大きな房を付けていました。完熟のバナナはキリン温室で何度か食べましたが、普段食べているものとは全然風味が違うのでびっくりします。暑いところは嫌いだけど、毎朝完熟のバナナが食べられるのなら、南国もいいなと思ってしまいました。
三尺バナナ

その前にクンシランが咲いていると思ったら、ラベルにはクリビア・×キルタンシフロラ(Clivia x cyrtanthiflora)となっていました。確かにキルタンサスの花にそっくりです。あとで調べてみたら、普通栽培されているウケザキクンシラン(C. miniata)と、本来のクンシラン(C. nobilis)との交雑種とのこと。クンシランとどこが違うのかよく分からないなぁ…? (つづく)
クリビア

ハルニレ3姉妹

  • 2016.09.06 Tuesday
  • 05:52
日曜日に母を連れて植物園に行って来ました。車椅子を押して宮部記念館の横を通り過ぎる時、芝生の中にこんもりとした場所が。とうとう伐られてしまったんだなぁと、ちょっとしんみり。
痕跡

ここには、辻井先生が園長時代、ハルニレ3姉妹と名付けた立派なハルニレが3本、きれいに横に並んで立っていたのです。3兄弟にしなかったのはさすが辻井先生。アイヌの世界では、ハルニレは暖かい火を提供してくれる女神なので、女性でなければならないのです。
マップ

そんな3姉妹の長女?が、伐られそうだという話は春から聞いていました。安全第一に考えれば、このような「危険木」は真っ先に伐られても仕方ないのです。そこで開園して間もなく、この木にお別れを言いに行ってきました。一度は台風でへし折られながらも、よくここまで持ち直したなぁ…と感慨にふけってしまいました。
3姉妹
 (在りし日のハルニレ3姉妹。赤丸部分の枝が、新たに伸びた枝です。  2016.5.3)

というのは、12年前の2004年9月8日の台風18号によって、道内の樹木は大被害を受けてしまいましたが、このハルニレも上から1/3くらいのところからへし折られてしまいました。これだけの被害を受けたのに、すぐに伐採されなかったのは、辻井先生がまだご健在だったからなのでしょうか?
台風直後
 (台風の被害直後のハルニレの様子   2004.9.11)

さらに、あろうことか記念館前にある札幌で一番古いライラックを直撃し、重たい枝葉で押しつぶしてしまいました。この頃はまだ「日本で一番古くて大きい」と自慢のライラックだったのです。
ライラック

そんなハルニレは、残った幹からたくさんの枝を伸ばし、ほとんど元通りの大きさまで新しい枝葉を伸ばしてきていたのです。それでもこの幹の状態を見れば、いつ倒れてもおかしくない!とびびってしまうのでしょう。枝を軽く切り詰め、不要な枝を強めに透かして風圧を軽減すれば、風で倒れることもなくなるのですが、高所作業車を入れて作業をするのは結構お金がかかるのでしょう。あっさりと伐採されてしまったのです。
空洞

園内を一回りして博物館の前に戻って来た時に、メタセコイヤの隣に立っていたハルニレが、先日の台風の強風で倒れてしまったのでしょう。メタセコイヤの枝を巻き込んで、どっさりと横たわっておりました。この木もついでに伐っておけばよかった…と思ったことでしょう。
倒木

でもその幹を見てびっくり。中に大量のコンクリートが詰められていました。半分くらいで折れていたので、合わせれば2トンくらいのコンクリートになりそうです。こんな乱暴な「治療」が、植物園でもまかり通っていたのですからびっくり。ちゃんと正しい治療をしておけば、こんなことにはならなかったろうに… 冷たいコンクリートを腹一杯詰め込まれていたハルニレがかわいそうになってしまいました。なんとも情けなくなるような出来事です。
コンクリ詰め

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