高架30周年

  • 2018.12.09 Sunday
  • 06:00
先日札幌駅を通った時に、コンコースで小さな展示があり、札幌駅高架30周年・苗穂駅新駅舎開業のパネルが並べられていました。今では高架が当たり前になっているけれど、昔の札幌駅は地上駅だったので、市電も駅前から坂を上り、5丁目陸橋(通称おかばし)を渡って北大前に抜けていました。40数年前、札幌駅に下りて北口に出ると、石炭の貯炭場があったし、2丁目の踏切横には、国鉄の購買があって賑わっていました。それを思えば、ずいぶんと変貌したものだと思います。
高架30年

私も鉄道高架事業には、かなり関わってしまいました。当時は植木屋に入って3年くらい経った頃に、市役所の鉄道高架部に呼ばれました。なんで私が指名されたのかあまり記憶がありませんが、当時から「緑の悩みごと相談室」だったのでしょう。既存の線路を使用したまま新たに高架を作るには、今の用地では足りないので、北大の演習林の苗畑を10mほど分けていただかなければならないのです。ところが北大と交渉すると、そこにある樹木はできるだけ移植して、しかも絶対に枯らしてはならないと言われたとか。それをやってもらえないかとのことでした。
位置図
 (赤丸の位置にケヤキが三本ありました。)

何十本も樹木があった中に、一番隅っこにケヤキの大木が三本ありました。これが一番の難物で、私もこんな大きな木を移植したことなかったけれど、まぁやれるだけやってみようと、2年かけて根回しを行いました。「根回し」とは、あらかじめ根を掘り上げて、太いものだけ残し、それを環状剥皮して栄養分か根に行かないようにすると、そこからたくさんの根が吹いてきて、活着しやすくなる作業です。根回しをするという言葉は、ここから普及したものです。
根回し

そしていよいよ移植する時が来ました。一本根巻きするのに半日以上かかった記憶がありますが、みんな30代と若かったので、わいわいと片付けてしまいました。
根巻き

手前にクレーンを据えて引っ張るのが安全なのですが、ここは飛び地になっていて大型車輌が入れません。そこで塀の外側に大型クレーンを据えて、吊り上げたケヤキを奥に10mほど移動する難しい作業でしたが、なんとかうまく納めることができました。この時のホッとした気持ちは、今でも鮮明に覚えています。
移植

最近でもたまにここに行くと、ちゃんと元気にしているかと、幹をなでてしまいます。根回しをして移植した大木は、オニグルミやサイカチなど7〜8本くらいだったかと。あとは30本ばかりの小さな木の移植と、圃場全体の再整備をやり、道路工事から擁壁の設置など、3年にわたってここに通い詰めになりました。
現状

手前のオニグルミは移植したもので、シラカンバはこの時に小さな苗木を植えたものですが、こうしてみると年月の経過が偲ばれます。
苗畑

その後88年の10月に、東区にある建設コンサルタントに転職しました。その一ヶ月後の11月3日に高架駅として開業しています。その前後だったか、石狩街道の陸橋を撤去するため閉鎖になる直前に、陸橋を渡って帰ったこともありました。今思えば町中最大の大事業だったのでしょう。あれから30年かぁ…

道の駅と駅逓

  • 2018.11.28 Wednesday
  • 05:52
昨日は久しぶりの現場。寒いのは嫌だなぁ…と思っていたら、びっくりするほど暖かい日に当たってラッキーでした。時折雨に当たりましたが、午前中で樹木確認は無事に片付き、道と川の駅「花ロードえにわ」に寄ってみました。野菜の直売所「かのな」がもう閉まっているので、かなり閑散としていました。夏場なら、車を止めるのも一苦労ですからねぇ…
花ロード恵庭

野菜が買えないので、人気のベーカリー工房カリンバに行くと、さすがにここは大人気。棚も半分以上空になり、奥からどんどん焼きたてが運ばれていました。真っ赤なリンゴパンには、角切りしたリンゴが入って美味しかった。
カリンバ

入り口のパンフレット置き場に行くと、なんとガーデンアイランド北海道(GIH)で今年作ったパンフレットが山積みに。副理事長の内倉さんの地元だけに、せっせと置きにきているのでしょうか… さすがにこの時期なので、ほとんど手にする人もいませんでした… あらら…
パンフレット

帰り道、せっかくなので昔の道の駅みたいな駅逓に寄ってみることに。国道から分かれて島松沢に降りていくと、でっかい旧島松駅逓所の建物が見えてきます。昔はここが国道だったので、両側の坂道でトラックがスリップし、ものすごい渋滞がしょっちゅう起きていたことを思いだしてしまいました。
島松駅逓

ここにはクラークが帰国に際して、見送りに来た学生たちに、「Boys, be ambitious.(青年よ、大志を抱け)」と呼びかけて分かれていった場所のため、こんな記念碑が建てられています。ここに来たのも30年振りくらいかなぁ…
クラーク

この場所は、中山久蔵によって道央地域で初めての稲作に成功した場所としても知られ、立派な石碑が建てられています。西洋式畑作農業を広めに来た、クラークたちお雇い外国人の足跡のすぐ目の前で、稲作発祥の地にもなったのは、なんとも皮肉な関係です。
中山久蔵

すぐ横には小さな田んぼが作られているので、きっとここで「赤毛種」のイネが栽培されているのでしょう。秋に来て、赤い毛が生えているのか確認しなくてはいけません。
田んぼ

裏山には、駅逓処の巨大な石碑や、明治天皇の行在所(あんざいしょ)だったことを記念する石碑などがたくさんありました。
駅逓碑

いつも高速で移動するため、下道を走ることが少なくなっているし、たまに走っても新道ばかりで、こんな旧道に寄ることもほとんどなくなってしまいました。そろそろスピードを落として、じっくりと見て歩くようにしなければいけませんねぇ…

雨のトマム

  • 2018.06.30 Saturday
  • 05:49
昨日はトマムの現場の最終確認。札幌はそれほどでもなかったけれど、北広島、恵庭と進むにつれて雨脚が強くなり、島松の工事現場付近では、ちょうど対向車線で車がひっくり返ったばかりで、大騒動になっていました。トマムのパーキングで聞いた情報でも、まだ通行止めで大渋滞と流れていたので、巻き込まれていたら大変でした。

パーキングのハイウェイガーデンは、連日のように雨が多いので、植物がもりもりと育っておりました。こういう植物にとっては恵みの雨なんでしょうね。
ハイウェイガーデン

ここは紫竹さんのデザインなので、やはりかわいい感じに仕上がっています。ネモフィラがちょっとだらしなくなっていたけれど、花弁が乾けば見事な咲きっぷりになることでしょう。
ネモフィラ

この時期なのでリゾートも空いているのかと思ったけれど、駐車場も満杯の盛況ぶり。あとで聞いたところ、日本人は夏休みとかお盆とか、決まった時にどっと移動するけれど、中国人は国土も広いし人口も多いので、どっかこっかで誰かが休みを取って移動すれば、元数が大きいので、平均して来訪してくれるのだそう。なるほどねぇ… タワーの足元や、歩道の道端に黄色い花がびっしりと咲いているのでよく見ると、ハイキンポウゲのようでした。雨でも花が開くので、こんなものが増えてくれればいいのになぁ。
ハイキンポウゲ

今回が最後の現場確認。ミーティングのあと、現場事務所からホタルストリートに上っていくと、スカイウォークの前に広がる沢には、オガラバナがちょうど満開になっていました。これがあると標高が高いところに来ているなと実感します。
オガラバナ

シラカンバの株立を業者さんが持っていたので、これをメインに植えたのですが、予想よりはるかに大きくてびっくり。このお陰で、空間がビシッと引き締まりました。2,3年すれば、さらに落ち着いてくれるでしょう。
シラカンバ

デッキの中の植えますには、フリーマニーカエデを3本植えてあります。いずれはこれがシンボルツリーになってくれることでしょう。
フリーマニーカエデ

歩道はチップ園路になっており、ちょうど雨に濡れていたので、しっとりした雰囲気になっていました。これはガサガサする切削(せっさく)チップではなく、カラマツの樹皮のチップなので、音もしないし足になじんでくれるのです。
チップ舗装

時折強く降る雨の中、一通り現場確認を済ませて、最後のダメ出しを終えました。管理レベルが低いので、手間のかからないものばかりでの修景ですが、それでも最低限の管理は必要なので、オーナーサイドには要員の教育かメンテナンス担当を置くようにお願いしておきました。これだけ世界中から人が集まるのですから、更なるレベルアップは必要だと思います。

遅い昼飯は、一番安そうなラーメンにしましたが、それでもリゾート価格なので千円越え。細麺でラーメンという感じがしませんでしたが、味はとっても美味しかったです〜
ラーメン

樹木調査

  • 2018.05.31 Thursday
  • 05:58
昨日は新琴似で、樹木調査をやってきました。まちづくりセンターの企画で、地域のより所でもある神社と小学校の樹木に、手づくりの樹名板を付けていこうと、その基礎となる樹木調査をやってほしいと頼まれたのです。まずは新琴似神社から。歴史の古い神社には、その土地本来の既存木と、献木と称していろんな木が持ち込まれているので、なにが出るのか楽しみにしていました。屯田兵村本部の背後にそびえる巨大なヤナギは、境内で最も大きな樹木ですが、種の同定まで至りませんでした。ヤナギは本当に難しい…(>_<)
不明ヤナギ

神社への参道脇には、ハルニレやエゾイタヤの大木に混じって、キリの大きな木がありました。といってもタンスにできるようなものではなく、腐れが入ってぼろぼろになっていました。てっぺんのところにはもう花が咲いていましたが、木が混んでいるのでとても写真が写せません… イチイに紛れて、珍しいヒノキアスナロやコメツガなどの針葉樹もありました。みなさんどこから苗木を見つけてくるのでしょうか?
ヒノキアスナロ

反対の西側では、ヤチダモやハンノキの大木が何本かあり、この辺りの原風景を偲ぶ樹木と言えるでしょう。それらの足元がクマイザサに覆われていて、新琴似の市街地では、ササなんてもう見られないものでは?でも、エゾハルゼミが鳴いていないのが気になります。隣の保育園では、運動会の練習がにぎやかに行われており、孫たちのことを思い出してしまいました…(^^;)
笹原

ここの境内には無意味に巨大な記念碑がたくさん置かれている中に、繁みの奥にひっそりとたたずんでいたのが「馬魂碑」です。これは1919(T8)年に建立されたもので、民家の敷地内や路傍にたくさん置かれていた馬頭観音を取りまとめたものだそうです。こういう碑こそが、地域の歴史を偲ばせるものなんですがねぇ…
馬魂碑

予定どおりちょうどお昼で片付いて車に戻ったら、ハルニレの近くに止めたのが間違いの元。大量のタネが降り注ぎ、あらゆるすき間にもはまり込んでしまいました。乗り込んだ時にもたくさんのタネを引き込んでしまい、車内もタネだらけに。でもハルニレの悪口だけは言えませんからねぇ…
ハルニレのタネ

かなりの暑さの中での調査だったので、かなりへばってしまいました。少しでも体力つけなきゃと、「タル鶏天ぶっかけ」なんて頼んだら、鶏の唐揚げがなんと5個も入っていて、こりゃ私にはちょっと多かったかなぁ… でも揚げたてで美味しかったです〜
うどん

午後からは、向かい側の新琴似小学校の調査。たいしたものはないだろうと思っていたら、いきなり玄関前に見慣れない木が。どう見てもヨーロッパで多用されるセイヨウシナノキ(リンデンバウム)かフユボダイジュなんですが、今一つ決め手がありません。教頭先生に聞いても全然心当たりはありませんとのことでしたが、なんでこんなものがここにあるのでしょうか?
フユボダイジュ

校務員さんがやたら木を切るのが好きなのか、無残に切り詰められた木が並んでいる中に、3mほどのエゾエノキがありました。きっと昔、ここで国蝶オオムラサキを飼ってみたいと思った先生がいたのかもしれません。でもその先生が異動してしまうと、そんな思いは引き継がれず、ここにそんな木があることすら、誰も分からなくなってしまっているのでしょうね。
エゾエノキ

熊の沢公園

  • 2018.05.21 Monday
  • 05:28
土曜の雨が嘘のように、朝からからりと晴れ上がりました。現場がもみじ台だったので、前日同様国道12号を東に向けてひた走り、予定より少し早く熊の沢公園に到着。でも手稲の公園に比べると、町中を抜ける分、かなり遠く感じます。昨日は地元の「熊の沢公園の自然に親しむ会」主催の作業指導を行いました。
まだ誰も来ていなかったので、園内を一回りしていると、園路際のササが園路の1/3も食い込んでしまっていました。これはちゃんと刈っていない証拠だし、これだけマダニが問題になっているのだから、放置してはいけません。
林内

林内に入ると、ちょうどエゾタンポポが咲いていました。かなりたくさん生えているようで、小さな株も無数に生えていました。富丘西公園でも咲いてしまっているでしょうから、今年の自然観察会ではどんな花をご覧に入れられるかなぁ…
エゾタンポポ

あとでみなさんにセイヨウタンポポの花との違いを見ていただくと、興味のある方が多いので、話が盛り上がりました。ついでにセイヨウタンポポとアカミタンポポの違いも見ていただいたのですが、このあたりだとアカミの数がかなり少なく、探すのに苦労するほど。都市化されていない証拠でしょうか。
比較

南区と共に、早くから落ち葉の活用を図ってきた厚別区には、立派な落ち葉ステーションが設置されています。秋(11/1〜11/25)には自由に落ち葉を持っていっていいのです。なんで全市的にやっていかないのか、不思議なんですが。
堆肥ステーション

まぁ10人来ればいい方かな…といっていた通り、参加者は11名で、最も若い方で70歳。手稲では今年で15年も活動していると言ったら、ちょっと溜息らしきものが聞こえました…(笑) 事前の打ち合わせでは、少しずつでも成果の見えるものから進めて行くことにして、今回は園路とミズバショウの生えている湿地の間に生えているササの刈り取りを行うことにしました。
作業の説明

既に園路際は業者が刈り取ったばかりなのと、奥の方に他の植物があまり混生していないので、時期的にはあまりよろしくないけれど、刈ってはいけないものにマーキングをしてから、作業を進めていただきました。
刈り取り作業

それほどボリュウムがなかったので、40分ほどの作業で予定の範囲の刈り取りができました。見違えるようにきれいになったので、このくらいなら俺たちでもちょうどいいと盛り上がってました。
作業後

最後に、刈り取りの成果の前で記念写真を。今後ずっと付き合っていくのかはまだ分かりませんが、みなさんのやる気が強く感じられたので、軽くプッシュしていくだけで少しずつ前に進んでいけそうです。みなさんお疲れさまでした〜
成果

リゾート地の現場

  • 2018.05.19 Saturday
  • 05:54
昨日はトマムの現場。早く出発したので高速道路もすいていて、意外と早く着きそうになり、トマムのパーキングでしばし休息。紫竹さんが植えたチューリップが満開で、滝野公園よりも暖かいのかな?と、ちょっとびっくり。
とまむPA

トマムリゾートには泊まったことがないけれど、何度見ても、よくこんなところに造ったものだなぁと感心してしまいます。
トマムリゾート

現場は、今年の冬に供用開始したホタルストリート。「日本初のスキーインスキーアウトができる街並み」を謳い文句に造られた、店舗の集合体です。昨年末に冬季オープンし、けっこう話題を呼びましたが、足元の造成や植栽がまだなので、雪が融けた姿はちょっと惨めでした。
ホタルストリート

ゲレンデ脇の林の中に造成されたものだから、かなりの急傾斜地にちりばめられた9棟の建物の間は、急勾配の法面だらけで、これからの仕上げは結構大変です。オーナーやデザイン統括しているKさんと、各業者さんたちと共に、一つずつ現地を確認しながら、最後の詰めをしていきました。
地形

植栽関係の確認が終わったので、締めの打合せの間に、珍しいものはないかと近くの山に入ってみました。するといきなりナンブソウの群落がありました。メギ科の草本で、実物を見たのは初めてだったのでちょっと感激。花はまだつぼみでした。
ナンブソウ

その横にはコミヤマカタバミが、ミヤマエンレイソウやズダヤクシュと共に咲いていました。今にも雨が降りそうな天気で、花が開いていなかったのが残念です。
コミヤマカタバミ

このあたりの山は、エゾマツの方がトドマツよりかなり多く、その生えたかを見ると、ほとんどが倒木更新でした。地面に落ちたタネは、なんとか芽生えてもササや他の草に覆われて育たなかったり、病菌に冒されて立ち枯れし、なかなか育つことが出来ません。ところが倒木して苔むした丸太の上にタネが落ちると、これらの障害を受けないで稚樹が育ち、このように連なった形で大きくなることがあります。切り株の上だと、切り株が朽ち果てて空洞になり、根上がり状態に踏ん張った株元になっています。ダイナミックな森林更新の経過を、間近に観察することができるのです。
倒木更新

現場事務所で今日のチェック事項を再確認し、ようやく開放されました。お腹もぺこぺこだったので、遅〜い昼食をホタルストリートでいただくことに。リゾート地なので少しお高い価格設定ですが、めったに来ることもないですからね。チキンレッグと野菜のスープカレーが1,750円。味はとっても美味しく、冷え切った体もポカポカになりました〜
スープカリー

アカプラのイチョウ

  • 2018.05.14 Monday
  • 05:54
北3条広場(愛称はアカプラになっているけれど、使われているのかしらん?)のイチョウは、整備中の2013年12月に剪定の指導を行いました。それから4年半経過し、どのくらい回復してきているのか、現場を確認に。暖かくなったとはいえ、まだひろばは閑散としています。
アカプラ

それまで剪定をしばらくやっていなかったので、かなり枝が暴れてしまい、木のサイズもまちまちになっていました。広場化すると枯れ枝の落下は命取りになるので、その辺りの確認も慎重にやらなければなりません。樹勢の強いものはやや強く切り詰めたので、きっと枝が密生してひどくなるのでは?と思いきや、切断面からの枝がほとんど出ていないものが多いのです。花壇にするために、根元に土をかぶせたのかもしれないので、今度掘ってみなくては。
弱ったイチョウ

樹木診断で一番衰弱していた、北側の西から2本目の木は、元気な枝を意外とたくさん伸ばしていてホッとしました。むしろ一番西の木が、ひょろひょろと高さばかり伸びるのが気になります。
元気なイチョウ

南側の西から2本は、2004年の18号台風によって、頭をへし折られてしまいました。この時道庁周辺は、車が舞い上がったり壁が崩れたり、大きな被害が出た地域でした。(2004年9月14日撮影)
台風被害

このあとすぐに折れた部分をきれいに切り戻し、そこから再生する枝から、一番素性のいいものを育てていけばよかったのです。ところがしばらく放置されていて、回りの枝の処理もやらなかったものだから、回りの枝の方が勢いよく伸び、芯の枝がきれいに伸びた、元のような姿に戻れなくなってしまいました。
直っていない

これに対して2番目の木は、4年半前に素性のいい枝を残して、あとはすべて切ってしまったのです。こういう思い切りは、現場の方にはできませんから、私が高所作業車に乗ってマーキングしていったのです。(2013年12月3日)
剪定指導

その結果、ちゃんと新しい幹が再生しており、やがて傷も隠れていくことでしょう。こうなればもう安心です。
再生した芯

いろんな状態の木が混在していましたが、定期的なモニタリングをやっておくことはとても大切です。別にお金をもらっているわけではないけれど、自分の現場には一生付き合っていかなければ。駅前通に出ると、ここにあった大同生命ビルの解体が進み、もう少しでなくなるところでした。西武跡地やここが新しくなれば、もう少し地上部にも賑わいが戻ってくるのではないでしょうか。
大同生命ビル

久しぶりの新琴似

  • 2018.03.30 Friday
  • 05:50
新琴似では、ポプラ通のオオウバユリ保全の仕事や、六番通の町並み整備のお手伝い、古くは植木屋時代に北区体育館の外構植栽など、結構仕事で通っていましたが、最近はとんとご無沙汰してました。新年度にまちセンのお手伝いをすることになりそうなので、久しぶりに新琴似に下見に行ってきました。風は冷たかったけれど、前日と違って日差しがあったので、かなり暖かく感じます。

ちょっと時間が早かったので、六番通のAさんを訪ねてみました。相変わらずお元気な姿に一安心。ここのお手伝いをしていたのがちょうど20年前なので、お互い歳は取ったけれど、二人とも生涯現役を目指しているので、話が弾みました。拡幅整備の残地を使った花壇づくりも熱心に取り組んでおり、街路樹ますには昨年からコキアを植えているとのこと。これを全線にわたって並べれば、結構にぎやかになりそうです。滝野公園よりはるかに大きく育っていてびっくりでした。
コキア

予定の現場は新琴似神社の境内。屯田兵村時代には、ここに本部が置かれた地域のより所で、地域で唯一開拓以前の樹木が残されているのです。車から降りて見渡したところ、中隊本部の建物の隣に、ハルニレのようだけど、樹形が違う大木がありました。
全景

近寄ってみると若い枝が黄色く色付いており、こりゃヤナギだ!!またヤナギかいなと思ったけれど、先日一通り調べ直したので、葉が開けばなんとかなるでしょう。
ヤナギ

何度か来たことはあったけれど、この中には入ったことがありません。4月になれば、週何日か公開されているようなので、今度はじっくり内部を見学できそうです。
中隊本部

境内には保存樹木の指定を受けているハルニレが2本あり、この大きさであれば開拓以前から生えているのは間違いなさそうです。地域のみなさんは、樹齢が何年かを一番知りたがっているらしいけれど、そんなのは伐採しなくちゃ分からないですぅ〜
ハルニレ

市内の神社には、たいていヨーロッパクロマツが植えられています。今よりはるかに寒かった明治時代には、クロマツはよほど条件に恵まれないと育たなかったはずで、代わりに強健なヨーロッパクロマツが植えられたものでしょう。
ヨーロッパクロマツ

それにしても何十トンもある巨石の碑があちこちに… こういうのが流行った時代もあったけれど、私の趣味じゃないなぁ…(>_<)
巨石

シラカンバ並木

  • 2017.11.21 Tuesday
  • 05:37
まだ11月だというのに、寒い日が続きます。歩道がツルツルになっているので、とても大股では歩けなくなり、そろりそろりと中の島駅から寒地土木研究所を目指しました。さすがに精進川はちゃんと流れていましたが、一気に寒々しい風景に変わってしまいました。
精進川

この春に記念植樹したチシマザクラは、なんとか除雪の被害から免れていました。昨年はお構いなしにこの上に雪を押してしまい、苗木がメチャメチャに折れてしまいました。今度は所長や来賓が手植えしたものだから、除雪をやっている職員もさすがに遠慮したようです。でも最初の雪でこんなだから、危ないものですねぇ。
記念植樹

玄関前のチシマザクラは、雪が乗っかって折れそうに… 去年まではこの二本だけしっかり冬囲いされていたけれど、あれは業者に依頼してやったものではなく、熱心に桜の管理をやってくれていた運転手さんが、やっていたようです。今年3月で契約切れになり、桜の管理をやる方がいなくなったために、こんな状態に。やっぱり人次第ですからねぇ。
チシマザクラ

この夏に十勝に行ったとき、視線誘導植栽に植えられていたシラカンバが、ぶつ切りにされて枯れてしまっておりました。これは何とかしなければと、その後水面下で動いていたのです。
シラカンバ

すると私だけでなく、これはまずいと感じていた方が局内にもいたらしく、シラカンバ並木を再生しようと動き始めたのでした。私からも少しアドバイスをさせていただきましたが、時間はかかるものの、いずれまたあの素晴らしい道路景観が復活することでしょう。この冬の間に、墓標のような無残な姿はいったん消えてしまいますが、再生する姿を楽しみにしていて下さい。

初トマム

  • 2017.10.04 Wednesday
  • 05:49
このブログの記事が、昨日でちょうど2,000件に達していました。スタートしたのが2012年4月24日で、今日で1,988日目。無人島調査などで何度か抜けているので、複数回投稿した日がかなりあったようです。その間のアクセス数がなんと130万回にも達しておりました。私の備忘録にたくさんの方がおつきあい下さり、貴重な時間を費やしていることに対して、なんともお礼のいいようもありませんが、嫌になれば読まないだけのことなので、これからも気楽に書いていこうと思います。m(__)m

昨日はトマムの現場を見に行きました。高速の占冠PAでは、紫竹さんデザインのハイウェイガーデン花壇が、最後の花を咲かせていました。強い霜が来ればあっという間に融けてしまいそうな場所だけに、いい状態で見られてよかったです。
占冠PA

雨はなんとか上がったものの、まだどんよりと雲が垂れ込め、紅葉真っ盛りの山もあんまりきれいには見えませんでした。
紅葉

トマムに来たのは全くの初めてで、いつも列車や高速から見ているタワーを間近に見ると、確かにユニークな外装です。この外装に変えてからもう10年経っており、開業からもう30年以上経っているので、あちこち手直しが盛んに行われているようです。
トマム

施設間を結ぶスカイフォークからは、間近に紅葉が楽しめるので、盛んに写真を撮していました。エゾマツとトドマツの林の中に、そんなに大きくないハウチワカエデがたくさん生えていて、見事な紅葉を見せているのです。向こうから見ると後ろは工事現場なので、こちら側の方がいい写真になったはずです〜(笑)
スカイウォーク

かなりの大きさのエゾマツとトドマツが生えており、エゾマツはほぼすべてが切り株更新したために、根上がり状態になっています。エゾマツのタネは、地面に落ちると様々な菌類にやられてしまうのに対し、苔むした倒木や切り株の上に落ちると、安全に芽を伸ばして成長し、やがて切り株が朽ちてしまうと、このような根上がり株になってしまいます。森のガーデンにもこんな状態の木がたくさん見られますが、ここではやさしい肌のトドマツに荒々しいエゾマツが寄り添っているものが見られ、ちょっと悩ましい姿になっていました…(^^;)
エゾマツ

道路からちょっとはずれた沢に向かって、ミズナラの巨木が枝を伸ばしていました。奥に見える紅葉はオガラバナです。直径が1m以上もあり、幹はすっかり苔むしてものすごい貫禄ぶり。ササを刈って見学コースでも作れそうな雰囲気です。
ミズナラ

現場を確認して駐車場に帰ろうと歩いていると、道端にエゾリンドウがひとかたまり咲いていました。わざわざ植えたものではなさそうなので、草刈りにもめげずに生き残った自生株のようです。リンドウは大好きな花なので、こんなところで見られて嬉しかった〜
エゾリンドウ

特急で帰ろうとトマムの駅まで送ってもらうと、昨年ここで何回も代替バスに乗り換えたなぁ…と、思い出してしまいました。あんな災害は本当にご勘弁です。2台のバスから続々と降りてきた観光客は、ほとんどが中国からの方たち。一両しかないスーパーとかちの自由席は、たちまちぎゅう詰めになり、スーツケースやベビーカーで埋まってしまいました。これだけたくさんの方が来訪し、ご満足いただけるのですから、さすが「星野リゾート」というべきなのでしょう。
トマム駅

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