めでたく完成

  • 2019.09.19 Thursday
  • 05:45
庭園工事もいよいよ最後の作業。草本類の植え込みだし、50数種300ポット以上苗を植え込むので、そこはゴッドハンドを持っているガーデナーSの出番です。30年を超えるつきあいなので、忙しい中手伝いに駆けつけてくれました。苗の配置の早いこと。
苗の配置

半分は現場合わせで苗を置いていかなければならないため、まごまごしていると植え込みに追いつかれてしまいます。午前中でほとんど目途が付いてしまいました。
ゴッドハンド

近くの丸亀で昼食を取っていたら、近くに梅木さんが来ているのでここで合流。三人の組み合わせも久しぶりでした。
梅木さん

さっそく現場に連れて行くと興味津々。庭園だけでなく建築の方にも興味があったようで、あれこれチェックしておりました。
チェック

ここには大きなネコが2匹おり、いつも窓の外を見ています。ちゃんと仕事しているのか、監視されているみたいだなあと笑っておりましたが、庭の工事が終わらないと外で遊べないので、早く造ってよぅと思っているらしい…(^^;)
ちょめ

苗にしっかり水をやり、土を流して無事に完成。新庭と旧庭のつなぎ部分には、かつてテラスで使われていた御影の板石を再配置し、うまく収まりました。植物がもう少し育てば、いい雰囲気になりそうです。
つなぎ部分

旧庭から見ると、灯籠とエゴノキの存在感はすばらしいもの。当初灯籠はもういらないと言っていたのですが、説得して据え付けてみると、納得してくれました。この灯籠を今買えば、何十万もする逸品ですからね。
旧庭から

中庭に入れた樹木もうまく収まってくれたし、40年前小樽の家から運んできた御影の板石の存在感は抜群で、前の庭にあった資材は全く捨てないで使い切ることができてなによりでした。
中庭

庭園の現場から離れて30年も経っているけれど、昔身についた感覚は全く消えないものだということが分かったのは、私にとってもいい経験になりました。さぁまた頭を切り替えて、ふだんの仕事に戻らなくては。

完成まであと一歩

  • 2019.09.18 Wednesday
  • 05:40
今年は珍しく個人庭園を造っています。今から40年近く前に造った庭の一部が、建て替えによって改造しなければならなくなり、また一肌脱がなければならなくなったものです。夏に石関係の造作を進め、涼しくなってきたのでいよいよ植栽工事を。昨日はまず樹木の植栽を行いました。中庭の真ん中には、イロハモミジがほしいとのことなので、春に本州から運んでもらい、畑で養生してました。剪定も私がちゃんとやってあります。
イロハモミジ

中庭はコンクリートの塀で囲われているので、印象を和らげるために、葉の色に変化があり下枝のある木がほしくて、ノムラモミジを入れることに。足元にはアジサイやヤマアジサイを植えるので、2〜3年すれば緑に埋め尽くされると思います。
ノムラモミジ

残っている日本庭園とのつなぎには、移設した灯籠を据えているので、それに添えてエゴノキを植えました。灯籠だけだとなんとも落ち着かなかったこの一角が、樹木が入るとビシッと引き締まるところが造園の醍醐味です。
エゴノキ

今日は引き続き草本類の植栽を行うので、堆肥をたっぷりすき込んで準備をしておきました。朝早くから夕方4時までびっしり動いていたので、さすがにへろへろに。先ほど体重を測ったら、一日でちょうど1kg減っていたので、かなりの運動量だったのでしょう。
堆肥の混和

敬老の日に、孫たちから「おじいちゃん、おばあちゃん、いつもありがとう〜」なんてカードもらって、なんだこれは?誰のことだ!と言ったばかりだけれど、さすがに昔のようには動けないなぁ…(>_<) でも今日は最後の仕上げなので、またがんばるぞっ!

樹名板の取り付け

  • 2019.08.31 Saturday
  • 05:58
昨日は新琴似へ。6日に作成した樹名板のうち、新琴似小学校の分はその日に子供たちと取り付けたのですが、新琴似神社の分が付けられませんでした。そこで連町の役員とまちセンの所長と共に、残った分を取り付けることに。残りはちょうど30枚。取り付ける順に整理しておきました。それにしてもよく出来ています。
樹名板

付け方は、ビス留めとひもで縛る方式にしました。釘やビスで留める方法は、痛そうだとか、傷が付くとか、いろいろと言われることもあるようですが、そんな心配は無用です。却ってブラブラして幹に傷が付いたり、すぐに切れてしまったりして、問題が多いのです。
ビス留め

一株あるヒノキアスナロは、こんもりして幹が見えないほどでしたが、一箇所だけ枝にすき間があったので、幹に縛り付けることができました。この板は、かみさんが上下間違って作ってしまったので、仕方なく穴を開け直したものでしたが、怪我の功名、却ってしっかり取り付けることができました。
吊り下げ

ちょうど石材屋のトラックが何台も来ており、作業をやっていました。一年前の胆振東部地震では、ここの鳥居も一基完全に倒壊し、他の二基も危険と判断されたものでしょう。三基とも造り直しているところだそうです。御影風の肌でしたが、鋼管に吹き付けたものでしょうか。
鳥居の取り付け

紐も、シュロ縄だと最近のものは粗悪品が多くて切れやすいので、化学繊維のものを使いました。普通なら白や黄色のものしかないのですが、たまたま自衛隊の売店に黒い紐があったとかで、一巻き買ってきてくれたものです。迷彩色なのかな?
モミジ

最後に境内一の大木であるヤナギに取り付けました。幹周が340cmもある巨大さで、シロヤナギに近いけれど完全に一致せず、ヤナギに詳しい方に確認してもらったところ、シロヤナギとなにかの自然交雑種ではないかとのこと。ヤナギではよく起きることだそうです。このため、「シロヤナギsp.」というラベルになっています。
ヤナギ

来月にはここでお祭りがあり、地域の方がたくさん集まってくるのでちょうどよかったと、役員さん達も喜んでいました。中には屯田兵の子孫の方もいて、週に3回この建物が公開される時には、交代で詰めているのです。地域のより所になる場所だけに、いい仕事が出来てなによりでした。
屯田兵中隊本部

庭園の再整備

  • 2019.08.18 Sunday
  • 05:57
昨日は庭の現場。数日前の予報なら、まだ台風の余波で雨模様だったけれど、どんどんいい方向に回復し、現場に着いた頃にはジリジリと夏の日差しになっていました。今はもう庭造りをやることはありませんが、この庭は特別です。元の庭は今から38年前、まだ植木屋に入って2年目なのに、親方から「笠さんやってみるかい?!」と任された初めての現場。かなりの規模の庭で、よくもまぁ怖じ気づかないでやれたものだと思うほどの現場でした。その家を半分壊して増築するため、既存の庭も半分造り直さなければならなくなりました。昨年偶然立ち寄ったところ、奥さんからちょうどいい時に来てくれました。また頼みますといわれて、断れるはずもありません。1年かけてようやく家が完成してきたので、まずは既存の庭にあった石を再利用することになったのです。

現場に着くと、既にクレーンがセットされていました。この通りに面したところには、電線がなかったのは幸いでした。電線があったら無理だったかも…
クレーンセット

昔の小樽の庭にあったものから、選んで持ってきた石の一つがこれでした。重さは4.2トン、これを運んでくる途中、張碓でトラックのクラッチが滑ってしまい、必死の思いで牽引してきました。40年近く経っていても、いろんなことが思い出されるものです。
玉掛け

1回では運べないので、まずは安全なところに仮移動。一度吊り上がってしまえば、なんとかなるものです。クレーンのオペも、建築現場みたいな、なにも考えなくて済む現場はつまらないから、こういう現場にできるだけ呼んでよ〜とあとで言ってましたが、こういうオペに当たるとスムーズに行くものです。
移動

中庭に当たる場所には、もう一つ棗の手水鉢も据えるので、先にこちらを極めることに、布ベルトでうまく立て吊りしてくれたので、こちらは一発で決めることができました。
棗手水鉢

この石を想定した場所に水道管が埋まっていたり、色々とトラブルがあって少しずれてしまいましたが、30分ほどで無事に据付を完了できました。庭園の現場は30年振りでしたが、クレーンの合図もちゃんと覚えているもので、雀百まで踊りは忘れないものですかねぇ。
据付完了

来週には手前に高い仕切り壁が造られてこちらから見ることはできなくなるし、デッキの下端まで土が入れば、この石も半分以上埋まってしまいます。そのくらい埋まると、石にも落ち着きがでてくるものなので、仕上がっていくのが楽しみです。
幻の景観

予定より1時間以上早く片付いたので、現場からの帰り道、汗かきついでに北大の圃場に回ることにしました。本当は昨日が作業予定日でしたが、天気予報がひどかったのと、お盆週間だし急ぎの作業もなかったので、作業を休みにしていました。こんな暑さになるなんて、休みにしておいてよかった!先週も雨が降ったので、ハゲチョロになっていた芝生もかなり回復してました。
圃場のローン

芝刈りはちょうど1時間でさっと片付いたけれど、汗が噴き出してシャツがドボドボになってしまいました。これだけ現場で汗をかけるのもあと少しの間。一つずつ確実にこなしていかなければなりません。
芝刈り

樹名板作り

  • 2019.08.07 Wednesday
  • 05:51
昨日は、昨年から関わっている新琴似まちセンのイベントで、樹名板作りを行いました。昨年春に、新琴似小学校とその向かいにある新琴似神社の樹木調査を行いました。どちらも歴史のある空間なので、おやっ?と思う木もあり、なかなか面白かったのですが、地域の方や子供たちにも樹木の情報をきちんと伝えようと、主な木に樹名板を取り付け、それぞれの樹種の簡単な解説を載せた冊子を作ることにしたのです。参加してくれたのは、新琴似小学校の4年から6年の13名で、まず私から全体の説明を行いました。
オリエンテーション

具体的にどうやって作るのかは、実演して見てもらうのが一番なので、子供たちを教えるのが得意なかみさんに手伝ってもらいました。鉛筆で薄く下地を描いて、バーニングペンで焼いていくのです。ペン先は高温になるので、安全面にも気を使います。
実演

一人当たり2〜3枚作ってもらわなければならないので、町内会の役員のみなさんにも参加してもらいました。もちろんみなさん初めての製作ですが、熱心に作ってくれました。
製作

4年生は2枚のノルマを作り終わると、さっそく遊び始めたので、作ったものをみんな持ってきて並べてもらうと、大人が作ったものと子どもが作ったものでも、とても区別がつかないくらいの出来映えでした。
完成

因みに、12番ヒノキアスナロはかみさんの、13番シロヤナギは私の、31番リンデンバウムは役員の作品で、残りはすべて子供たちが作ったものです。葉っぱをワンポイント入れてもらったのが、とても効果的でした。
出来映え

2時間ほどで約50枚の製作を片付け、子供たちと新琴似小学校の分だけでも取り付けに行きました。真っ先に取り付けたのが、先日悩んでいたリンデンバウム。正確には分からないので、リンデンバウムとしたものです。
取り付け

取り付けながら、この木はどんな木なのか、なにに使われてきたのかなど、いろいろと解説していったのですが、ヤマグワを取り付け始めると、5年の女の子が、この木は蚕さんを飼っていた木ですよね?と聞いてきたのです。授業の中でちらっと話を聞いたくらいでも、ちゃんと覚えているのがすごいなぁ〜と感心しきり。
解説

一枚ずつ、これを作ったのは誰かな?と聞いていくと、みんな嬉しそうに手を上げてくれました。きっと新学期が始まれば、この樹名板の前で盛り上がってくれることでしょう。解説本はこれから作るので、もう少しお待ち下さい〜
自慢

ウポポイ

  • 2019.07.15 Monday
  • 05:43
先日の白老では、ちょっと気になるところを見てきました。来年の開園を前に、突貫工事が行われている現場です。
博物館

場所はポロト沼に面しており、これだけを見ていると昔となにも変わらぬたたずまいです。ポロ−トとは、アイヌ語で大きな−沼の意味で、必ず近くにポン−ト(小さな−沼)がセットであります。私はずっと沼だと思っていたら、正式にはポロト湖なんだそう。
ポロト沼

でも後ろを振り返ると、あまりに巨大な建物なので、かなりの圧迫感があります。転覆したタンカーと言ったら叱られそうですが…(^^;) もう少し、周りの景観になじむ形にならなかったのかなぁ…
巨大な建物

あたりの造成に使われている土砂は海岸の砂のようで、白い貝殻がたくさん混じってました。ほとんど草も生えていない中に、なんだこれは!と見つけてしまったのがオカヒジキです。最も汀線近くに生える一年草で、シャキシャキして美味しい山菜だけど、ここまで大きくなると食べられないでしょう。こんな砂地に何を作ろうとしているのでしょう…
オカヒジキ

水面にはコオホネがたくさん花を咲かせている中に、こんなものが。本来であればエゾノヒツジグサでしょうが、こんなに巨大なはずもないしなぁ…未の刻(午後2時)に咲くからヒツジグサなのに、午前中に咲いているから、やはり園芸もののスイレンでしょうねぇ…
ヒツジグサ?

こんなところに長居は無用と、さっさと用事を済ませておいとましました。この一帯は民族共生象徴空間(ウポポイ)として、来年4月24日にオープンし、年間百万人を集めることになっているけれど、どうなるのでしょうねぇ…
ウポポイ

夏のスキー場

  • 2019.06.28 Friday
  • 05:28
夏のスキー場を見てきました。事務所から約一時間、センターハウス辺りでも標高が600m以上あるので、既にあたりはダケカンバ帯。シラカンバが真っ白なのに対し、ややオレンジを帯びていることと、ペリペリと剥げる樹皮が、細かくちぎれることで区別ができます。
ダケカンバ

トドマツはほとんど見かけなくて、大木はほとんどがエゾマツでした。『トドはバンザイ、エゾセーフ』と覚えるのですが、エゾマツの枝は斜め下に下がるのが特徴です。
エゾマツ

山頂周辺は標高が1,100mもあり、天気のいい日はかなりの眺望が効くようです。下界から雲が湧いてきて、どんどん押し上げられていました。
山頂

あたりの草地にピンク色の草がたくさん生えていて、よく見るとすべてハクサンチドリでした。中山峠の喜茂別側の国道改修が行われていた時に、道路法面に一面生えていたのを見たことがありましたが、間近にこんな生え方をしているのは初めてです。
花畑

高茎草本がほとんどないし、緩斜面でかなり土の移動が激しくて、新鮮な土が広がりやすい環境が、このランには向いているのかもしれません。それにしてもこんなに生えていいのかい!!
ハクサンチドリ

白花は見つけられなかったけれど、これだけ生えているので、じっくり探せばきっと見つかりそうです。きれいなピンク色の株はかなり見かけました。
ピンク花

ここにラベンダーみたいな花畑を作りたいとのことだけど、こんなところまでわざわざラベンダーを見に来る人なんかいないだろうし、そもそもこの場所でラベンダーが健全に育つとも思えません。せっかくこんな資源があるのだから、これを活かす方向を目指した方がいいのではないのかなぁ…
高山地帯

いろんな出合い

  • 2019.05.24 Friday
  • 05:51
今週もあちこちの現場を点々と渡り歩く日々。事務所にいることが少ないので、内業がさっぱり片付かず、多方面にご迷惑をおかけしております…m(__)m でも現場にいるといろんな植物たちに出会えるし、新たな発見もあるので、私にとってはとても楽しい時間です。そんな出合いを少し紹介しましょう。

滝野公園からの帰り道、いつも通る駒岡小学校の少し手前で、前を走っていた車が急停車しました。車間はたっぷり取っていたのでゆっくり停車すると、前の車の直前をシカが飛び出してきたのでびっくり。ところが一頭ではなく、ぞろぞろ出てくるのです。こんなところでも、飛び出しに気をつけなければいけなくなってきているのです。
シカ

6月2日には、10時から富丘西公園での自然観察会が予定されているので、様子を見に行きました。今年はいろんな植物が、10日から2週間近く開花が早まっているので、いつもの見どころがかなりずれてしまいそう。スズランの株は例年通りきれいに生えそろっているけれど、肝心の花が見当たらないのです。いくらかは咲き始めているものの、つぼみすら見えない株ばかり。こんなに開花数の少ない年は初めてなので、ちょっと焦りますねぇ。
スズラン

あと10日あるので、もう少し咲いていてほしいです。因みにドイツスズランの葉裏はテカテカとしているのに対し、スズランの葉裏は粉白色でテカリがありません。
見分け方

6月13日の13時から、稲穂ひだまり公園でカタクリのタネ播き会を予定しています。事前にある程度タネを確保しているものの。例年その場でタネ取りをして播いているのですが、今年は稔るのが早そうだと様子を見に行きました。するとやはり櫺未黄ばみ始め、13日だと完全に散らばってしまうので、事前にしっかりタネを取っておく必要がありそうです。保全区域では、ユキザサだけが真っ白な花を咲かせていました。
ユキザサ

ついでに星置緑地の様子も見に行くと、なんとシウリザクラの花が咲き始めているのです。例年シウリの見ごろは6月10日くらいなのに、ずいぶんと気の早い開花でした。
シウリザクラ

北大農場にあるエゾノウワミズザクラの葉の標本を採りに行き、ついでに圃場の様子も見てきました。すると秘密の畑で栽培しているクロユリが、まだつぼみのままでした。ポプラ通ではもうすっかり咲き終わっているのに、ここのはずいぶんと遅いこと。このクロユリは、北大構内に自生している株から増殖しているものなので、いわば血統書付きのクロユリです。
クロユリ

昨日行った北広島の現場では、道路脇にエンレイソウの群生を見つけました。これだけの本数が密生しているのは初めてです。実生苗がどんどん育っていったとしても、これだけになるのには10数年はかかるだろうし、よくもまぁ…と感服しました。
エンレイソウ

帰り際、道路脇のヤナギの切り株から、「ヤナギタケ」がニョキニョキと。これが出てくるのは9月から10月だと思っていたら、調べて見ると春にも出てくるのですね。正式にはヌメリスギタケモドキといい、間違いにくくて安全で、美味しいキノコです。これを味わう権利は、同行したYさんに譲ってあげました〜
キノコ

庭づくり

  • 2019.04.08 Monday
  • 05:48
昨日の午前中は、厚別のあるお宅に伺いました。久しぶりに庭を造ることになり、家族の揃う日曜の午前中の打合せとなったのです。元々あった家を半分壊して新しい家を半分造り、残り半分を建て始めたばかりでした。玄関を入ってすぐの窓の外に、中庭が作られることになるのです。
中庭

ここの庭は、今から40年以上前の植木屋時代に造ったものです。植木屋に入って一年目は、図面を描く鉛筆も手入れをするハサミも持たせてくれず、ひたすらスコップとツルハシで土方ばかり。このため3ヶ月で10キロも太って、植木屋として生きていくための体がしっかりと作られました。今でも穴掘りは誰にも負けないくらい、鍛えられたのです。2年目に入り、親方からこの庭はあんたがやれと言われて、無我夢中で取り組んだ庭でした。当時私はまだ20代、奥さんも40代で、おじいちゃんおばあちゃんには特に気に入っていただいた庭だったのです。こうやって声をかけていただけるだけでも、本当にありがたいことでした。その会社の作品集には、親方が次のように書いています。
作品集1
作品集2

昨年春に、近くの現場のついでに久しぶりに立ち寄ったところ、声をかけようとしていたところに私が現れたので、奥さんがびっくりしてました。「虫の知らせ」というのはあるものです。右奥の日本庭園はそのまま残るのですが、苦労して据え付けた灯籠や棗(なつめ)の手水鉢とこの石は移設しなければならないとのこと。
元の姿

灯籠や手水鉢は、建物の解体と共に無造作に庭の中に転がっておりました。これらを使った新たな空間がどんな風になるのか、建物が完成する夏以降の仕事になりますが、久しぶりに取り組む庭づくりにわくわくしています。
現状

道路緑化の現状

  • 2019.03.23 Saturday
  • 05:50
今朝はまた冬に逆戻り。家の辺りだと10cmほども積もっていて、雪かきをしなければならないほどでした。行きつ戻りつ、春の足踏みはこれからも続くのでしょうか。

このところ立て続けにコメントのあった道路緑化について。釧路の現場を google ストリートビューで見てみると、(本当に便利になったものですねぇ…)幅の広い中央分離帯にプンゲンストウヒやモンタナマツが植えられ、かなり大きく育っていました。これらの樹木が撤去され、芝生も剥がされてアスファルトで固められてしまったそうです。ここは国道なので北海道開発局の管理下であり、どこも同じく予算がない…ということでしょう。滝野公園も国の管理下で、低木管理は予算がかかるので、この冬の間にほとんど伐採されてしまっているようです。雪が融けてカントリーガーデンに行くと、びっくりすると思います。トランプにシッポを振り振り、イージスアショアに六千億もの血税を大盤振る舞いしているのに対し、身近なところで何が起きているのか、現実をよ〜く見て下さい。
木場町

もう一つのコメントにあった場所は定かではありませんが、札幌市の管理する道路では、こうしたことはあちこちで起こっています。これは多分、国道の場合とは理由が異なっていると思います。歩道幅員は本来3.5m必要で、そこに街路樹を植える植えますは幅1.5m確保することが原則です。ところが、高度成長期に緑化の推進にハッパがかかり、本来植えてはいけなかった狭い歩道に、無理して植えたところがあちこちにありました。北国では歩道も除雪しなければならないけれど、歩道除雪車が通れない。バリアフリーが求められているのに、夏でも車椅子が通れない。狭い植樹桝にプラタナスのような大木になる木を植えたために、歩道を壊している。などといった問題があちこちで噴出しておりました。そこで、あまりにも問題の大きな路線から、街路樹を撤去しているのです。こういう後始末は致し方ないと言えるでしょう。私が毎度ボランティアに行っている白石駅前の道路でも、街路整備に合わせて街路樹が撤去されています。
白石停車場線

ところが、市内であちこち工事が進められている、道路拡幅に合わせた電線地中化工事では、謳い文句では「電線がなくなれば、街路樹ものびのびと枝を伸ばすことができるので、うるおいのあるまちづくりに貢献できます。」なんていっているけれど、現実には街路樹そのものが姿を消してしまっているのです。事務所近くの北1条通では、表参道にふさわしい立派なイチョウ並木が十年ほど前に姿を消してしまいました。
北1条前

その代わりに植えられた街路樹は申し訳程度。地先の地権者は、拒否できないのに目の前の街路樹を嫌がるし、担当は土木屋なものだから面倒なことに付き合いたくないので、すぐに引き下がってしまうのです。これではこれらの木がいくら大きくなっても、表参道なんてとても言えない貧相な道路でしかありません。
北1条後

そろそろ最後の工区が完成する北5条通でも、かつてあった珍しいハクウンボクの街路樹がほとんど姿を消してしまいました。
北5条前

ここは表参道のような洒落た道路名もなかったので、街並み景観なんて誰も考えなかったのでしょう。区間によっては一本あるかないか、全くみすぼらしい道路になってしまっているのです。ここにハクウンボクを植えたYさんが生きていたら、土木部に怒鳴り込んでいたかもしれませんねぇ…
北5条後

せっかくだから、あんまりみすぼらしくて、できるだけ通りたくない国道36号の状況を見て下さい。豊平橋から札幌ドームまで、街路樹がほとんど撤去されてもう20年くらいになるでしょうか。月寒区間には1本も残っていないはずです。これが現実なのです。
月寒36号

日本の幸福度は世界の58位というニュースがあったけれど、何も驚く必要はありません。指標は異なっているけれど、行政も住民もそんな程度のレベルだと言うことに、なぜ気がつかないのでしょうねぇ…

高架30周年

  • 2018.12.09 Sunday
  • 06:00
先日札幌駅を通った時に、コンコースで小さな展示があり、札幌駅高架30周年・苗穂駅新駅舎開業のパネルが並べられていました。今では高架が当たり前になっているけれど、昔の札幌駅は地上駅だったので、市電も駅前から坂を上り、5丁目陸橋(通称おかばし)を渡って北大前に抜けていました。40数年前、札幌駅に下りて北口に出ると、石炭の貯炭場があったし、2丁目の踏切横には、国鉄の購買があって賑わっていました。それを思えば、ずいぶんと変貌したものだと思います。
高架30年

私も鉄道高架事業には、かなり関わってしまいました。当時は植木屋に入って3年くらい経った頃に、市役所の鉄道高架部に呼ばれました。なんで私が指名されたのかあまり記憶がありませんが、当時から「緑の悩みごと相談室」だったのでしょう。既存の線路を使用したまま新たに高架を作るには、今の用地では足りないので、北大の演習林の苗畑を10mほど分けていただかなければならないのです。ところが北大と交渉すると、そこにある樹木はできるだけ移植して、しかも絶対に枯らしてはならないと言われたとか。それをやってもらえないかとのことでした。
位置図
 (赤丸の位置にケヤキが三本ありました。)

何十本も樹木があった中に、一番隅っこにケヤキの大木が三本ありました。これが一番の難物で、私もこんな大きな木を移植したことなかったけれど、まぁやれるだけやってみようと、2年かけて根回しを行いました。「根回し」とは、あらかじめ根を掘り上げて、太いものだけ残し、それを環状剥皮して栄養分か根に行かないようにすると、そこからたくさんの根が吹いてきて、活着しやすくなる作業です。根回しをするという言葉は、ここから普及したものです。
根回し

そしていよいよ移植する時が来ました。一本根巻きするのに半日以上かかった記憶がありますが、みんな30代と若かったので、わいわいと片付けてしまいました。
根巻き

手前にクレーンを据えて引っ張るのが安全なのですが、ここは飛び地になっていて大型車輌が入れません。そこで塀の外側に大型クレーンを据えて、吊り上げたケヤキを奥に10mほど移動する難しい作業でしたが、なんとかうまく納めることができました。この時のホッとした気持ちは、今でも鮮明に覚えています。
移植

最近でもたまにここに行くと、ちゃんと元気にしているかと、幹をなでてしまいます。根回しをして移植した大木は、オニグルミやサイカチなど7〜8本くらいだったかと。あとは30本ばかりの小さな木の移植と、圃場全体の再整備をやり、道路工事から擁壁の設置など、3年にわたってここに通い詰めになりました。
現状

手前のオニグルミは移植したもので、シラカンバはこの時に小さな苗木を植えたものですが、こうしてみると年月の経過が偲ばれます。
苗畑

その後88年の10月に、東区にある建設コンサルタントに転職しました。その一ヶ月後の11月3日に高架駅として開業しています。その前後だったか、石狩街道の陸橋を撤去するため閉鎖になる直前に、陸橋を渡って帰ったこともありました。今思えば町中最大の大事業だったのでしょう。あれから30年かぁ…

道の駅と駅逓

  • 2018.11.28 Wednesday
  • 05:52
昨日は久しぶりの現場。寒いのは嫌だなぁ…と思っていたら、びっくりするほど暖かい日に当たってラッキーでした。時折雨に当たりましたが、午前中で樹木確認は無事に片付き、道と川の駅「花ロードえにわ」に寄ってみました。野菜の直売所「かのな」がもう閉まっているので、かなり閑散としていました。夏場なら、車を止めるのも一苦労ですからねぇ…
花ロード恵庭

野菜が買えないので、人気のベーカリー工房カリンバに行くと、さすがにここは大人気。棚も半分以上空になり、奥からどんどん焼きたてが運ばれていました。真っ赤なリンゴパンには、角切りしたリンゴが入って美味しかった。
カリンバ

入り口のパンフレット置き場に行くと、なんとガーデンアイランド北海道(GIH)で今年作ったパンフレットが山積みに。副理事長の内倉さんの地元だけに、せっせと置きにきているのでしょうか… さすがにこの時期なので、ほとんど手にする人もいませんでした… あらら…
パンフレット

帰り道、せっかくなので昔の道の駅みたいな駅逓に寄ってみることに。国道から分かれて島松沢に降りていくと、でっかい旧島松駅逓所の建物が見えてきます。昔はここが国道だったので、両側の坂道でトラックがスリップし、ものすごい渋滞がしょっちゅう起きていたことを思いだしてしまいました。
島松駅逓

ここにはクラークが帰国に際して、見送りに来た学生たちに、「Boys, be ambitious.(青年よ、大志を抱け)」と呼びかけて分かれていった場所のため、こんな記念碑が建てられています。ここに来たのも30年振りくらいかなぁ…
クラーク

この場所は、中山久蔵によって道央地域で初めての稲作に成功した場所としても知られ、立派な石碑が建てられています。西洋式畑作農業を広めに来た、クラークたちお雇い外国人の足跡のすぐ目の前で、稲作発祥の地にもなったのは、なんとも皮肉な関係です。
中山久蔵

すぐ横には小さな田んぼが作られているので、きっとここで「赤毛種」のイネが栽培されているのでしょう。秋に来て、赤い毛が生えているのか確認しなくてはいけません。
田んぼ

裏山には、駅逓処の巨大な石碑や、明治天皇の行在所(あんざいしょ)だったことを記念する石碑などがたくさんありました。
駅逓碑

いつも高速で移動するため、下道を走ることが少なくなっているし、たまに走っても新道ばかりで、こんな旧道に寄ることもほとんどなくなってしまいました。そろそろスピードを落として、じっくりと見て歩くようにしなければいけませんねぇ…

雨のトマム

  • 2018.06.30 Saturday
  • 05:49
昨日はトマムの現場の最終確認。札幌はそれほどでもなかったけれど、北広島、恵庭と進むにつれて雨脚が強くなり、島松の工事現場付近では、ちょうど対向車線で車がひっくり返ったばかりで、大騒動になっていました。トマムのパーキングで聞いた情報でも、まだ通行止めで大渋滞と流れていたので、巻き込まれていたら大変でした。

パーキングのハイウェイガーデンは、連日のように雨が多いので、植物がもりもりと育っておりました。こういう植物にとっては恵みの雨なんでしょうね。
ハイウェイガーデン

ここは紫竹さんのデザインなので、やはりかわいい感じに仕上がっています。ネモフィラがちょっとだらしなくなっていたけれど、花弁が乾けば見事な咲きっぷりになることでしょう。
ネモフィラ

この時期なのでリゾートも空いているのかと思ったけれど、駐車場も満杯の盛況ぶり。あとで聞いたところ、日本人は夏休みとかお盆とか、決まった時にどっと移動するけれど、中国人は国土も広いし人口も多いので、どっかこっかで誰かが休みを取って移動すれば、元数が大きいので、平均して来訪してくれるのだそう。なるほどねぇ… タワーの足元や、歩道の道端に黄色い花がびっしりと咲いているのでよく見ると、ハイキンポウゲのようでした。雨でも花が開くので、こんなものが増えてくれればいいのになぁ。
ハイキンポウゲ

今回が最後の現場確認。ミーティングのあと、現場事務所からホタルストリートに上っていくと、スカイウォークの前に広がる沢には、オガラバナがちょうど満開になっていました。これがあると標高が高いところに来ているなと実感します。
オガラバナ

シラカンバの株立を業者さんが持っていたので、これをメインに植えたのですが、予想よりはるかに大きくてびっくり。このお陰で、空間がビシッと引き締まりました。2,3年すれば、さらに落ち着いてくれるでしょう。
シラカンバ

デッキの中の植えますには、フリーマニーカエデを3本植えてあります。いずれはこれがシンボルツリーになってくれることでしょう。
フリーマニーカエデ

歩道はチップ園路になっており、ちょうど雨に濡れていたので、しっとりした雰囲気になっていました。これはガサガサする切削(せっさく)チップではなく、カラマツの樹皮のチップなので、音もしないし足になじんでくれるのです。
チップ舗装

時折強く降る雨の中、一通り現場確認を済ませて、最後のダメ出しを終えました。管理レベルが低いので、手間のかからないものばかりでの修景ですが、それでも最低限の管理は必要なので、オーナーサイドには要員の教育かメンテナンス担当を置くようにお願いしておきました。これだけ世界中から人が集まるのですから、更なるレベルアップは必要だと思います。

遅い昼飯は、一番安そうなラーメンにしましたが、それでもリゾート価格なので千円越え。細麺でラーメンという感じがしませんでしたが、味はとっても美味しかったです〜
ラーメン

樹木調査

  • 2018.05.31 Thursday
  • 05:58
昨日は新琴似で、樹木調査をやってきました。まちづくりセンターの企画で、地域のより所でもある神社と小学校の樹木に、手づくりの樹名板を付けていこうと、その基礎となる樹木調査をやってほしいと頼まれたのです。まずは新琴似神社から。歴史の古い神社には、その土地本来の既存木と、献木と称していろんな木が持ち込まれているので、なにが出るのか楽しみにしていました。屯田兵村本部の背後にそびえる巨大なヤナギは、境内で最も大きな樹木ですが、種の同定まで至りませんでした。ヤナギは本当に難しい…(>_<)
不明ヤナギ

神社への参道脇には、ハルニレやエゾイタヤの大木に混じって、キリの大きな木がありました。といってもタンスにできるようなものではなく、腐れが入ってぼろぼろになっていました。てっぺんのところにはもう花が咲いていましたが、木が混んでいるのでとても写真が写せません… イチイに紛れて、珍しいヒノキアスナロやコメツガなどの針葉樹もありました。みなさんどこから苗木を見つけてくるのでしょうか?
ヒノキアスナロ

反対の西側では、ヤチダモやハンノキの大木が何本かあり、この辺りの原風景を偲ぶ樹木と言えるでしょう。それらの足元がクマイザサに覆われていて、新琴似の市街地では、ササなんてもう見られないものでは?でも、エゾハルゼミが鳴いていないのが気になります。隣の保育園では、運動会の練習がにぎやかに行われており、孫たちのことを思い出してしまいました…(^^;)
笹原

ここの境内には無意味に巨大な記念碑がたくさん置かれている中に、繁みの奥にひっそりとたたずんでいたのが「馬魂碑」です。これは1919(T8)年に建立されたもので、民家の敷地内や路傍にたくさん置かれていた馬頭観音を取りまとめたものだそうです。こういう碑こそが、地域の歴史を偲ばせるものなんですがねぇ…
馬魂碑

予定どおりちょうどお昼で片付いて車に戻ったら、ハルニレの近くに止めたのが間違いの元。大量のタネが降り注ぎ、あらゆるすき間にもはまり込んでしまいました。乗り込んだ時にもたくさんのタネを引き込んでしまい、車内もタネだらけに。でもハルニレの悪口だけは言えませんからねぇ…
ハルニレのタネ

かなりの暑さの中での調査だったので、かなりへばってしまいました。少しでも体力つけなきゃと、「タル鶏天ぶっかけ」なんて頼んだら、鶏の唐揚げがなんと5個も入っていて、こりゃ私にはちょっと多かったかなぁ… でも揚げたてで美味しかったです〜
うどん

午後からは、向かい側の新琴似小学校の調査。たいしたものはないだろうと思っていたら、いきなり玄関前に見慣れない木が。どう見てもヨーロッパで多用されるセイヨウシナノキ(リンデンバウム)かフユボダイジュなんですが、今一つ決め手がありません。教頭先生に聞いても全然心当たりはありませんとのことでしたが、なんでこんなものがここにあるのでしょうか?
フユボダイジュ

校務員さんがやたら木を切るのが好きなのか、無残に切り詰められた木が並んでいる中に、3mほどのエゾエノキがありました。きっと昔、ここで国蝶オオムラサキを飼ってみたいと思った先生がいたのかもしれません。でもその先生が異動してしまうと、そんな思いは引き継がれず、ここにそんな木があることすら、誰も分からなくなってしまっているのでしょうね。
エゾエノキ

熊の沢公園

  • 2018.05.21 Monday
  • 05:28
土曜の雨が嘘のように、朝からからりと晴れ上がりました。現場がもみじ台だったので、前日同様国道12号を東に向けてひた走り、予定より少し早く熊の沢公園に到着。でも手稲の公園に比べると、町中を抜ける分、かなり遠く感じます。昨日は地元の「熊の沢公園の自然に親しむ会」主催の作業指導を行いました。
まだ誰も来ていなかったので、園内を一回りしていると、園路際のササが園路の1/3も食い込んでしまっていました。これはちゃんと刈っていない証拠だし、これだけマダニが問題になっているのだから、放置してはいけません。
林内

林内に入ると、ちょうどエゾタンポポが咲いていました。かなりたくさん生えているようで、小さな株も無数に生えていました。富丘西公園でも咲いてしまっているでしょうから、今年の自然観察会ではどんな花をご覧に入れられるかなぁ…
エゾタンポポ

あとでみなさんにセイヨウタンポポの花との違いを見ていただくと、興味のある方が多いので、話が盛り上がりました。ついでにセイヨウタンポポとアカミタンポポの違いも見ていただいたのですが、このあたりだとアカミの数がかなり少なく、探すのに苦労するほど。都市化されていない証拠でしょうか。
比較

南区と共に、早くから落ち葉の活用を図ってきた厚別区には、立派な落ち葉ステーションが設置されています。秋(11/1〜11/25)には自由に落ち葉を持っていっていいのです。なんで全市的にやっていかないのか、不思議なんですが。
堆肥ステーション

まぁ10人来ればいい方かな…といっていた通り、参加者は11名で、最も若い方で70歳。手稲では今年で15年も活動していると言ったら、ちょっと溜息らしきものが聞こえました…(笑) 事前の打ち合わせでは、少しずつでも成果の見えるものから進めて行くことにして、今回は園路とミズバショウの生えている湿地の間に生えているササの刈り取りを行うことにしました。
作業の説明

既に園路際は業者が刈り取ったばかりなのと、奥の方に他の植物があまり混生していないので、時期的にはあまりよろしくないけれど、刈ってはいけないものにマーキングをしてから、作業を進めていただきました。
刈り取り作業

それほどボリュウムがなかったので、40分ほどの作業で予定の範囲の刈り取りができました。見違えるようにきれいになったので、このくらいなら俺たちでもちょうどいいと盛り上がってました。
作業後

最後に、刈り取りの成果の前で記念写真を。今後ずっと付き合っていくのかはまだ分かりませんが、みなさんのやる気が強く感じられたので、軽くプッシュしていくだけで少しずつ前に進んでいけそうです。みなさんお疲れさまでした〜
成果

リゾート地の現場

  • 2018.05.19 Saturday
  • 05:54
昨日はトマムの現場。早く出発したので高速道路もすいていて、意外と早く着きそうになり、トマムのパーキングでしばし休息。紫竹さんが植えたチューリップが満開で、滝野公園よりも暖かいのかな?と、ちょっとびっくり。
とまむPA

トマムリゾートには泊まったことがないけれど、何度見ても、よくこんなところに造ったものだなぁと感心してしまいます。
トマムリゾート

現場は、今年の冬に供用開始したホタルストリート。「日本初のスキーインスキーアウトができる街並み」を謳い文句に造られた、店舗の集合体です。昨年末に冬季オープンし、けっこう話題を呼びましたが、足元の造成や植栽がまだなので、雪が融けた姿はちょっと惨めでした。
ホタルストリート

ゲレンデ脇の林の中に造成されたものだから、かなりの急傾斜地にちりばめられた9棟の建物の間は、急勾配の法面だらけで、これからの仕上げは結構大変です。オーナーやデザイン統括しているKさんと、各業者さんたちと共に、一つずつ現地を確認しながら、最後の詰めをしていきました。
地形

植栽関係の確認が終わったので、締めの打合せの間に、珍しいものはないかと近くの山に入ってみました。するといきなりナンブソウの群落がありました。メギ科の草本で、実物を見たのは初めてだったのでちょっと感激。花はまだつぼみでした。
ナンブソウ

その横にはコミヤマカタバミが、ミヤマエンレイソウやズダヤクシュと共に咲いていました。今にも雨が降りそうな天気で、花が開いていなかったのが残念です。
コミヤマカタバミ

このあたりの山は、エゾマツの方がトドマツよりかなり多く、その生えたかを見ると、ほとんどが倒木更新でした。地面に落ちたタネは、なんとか芽生えてもササや他の草に覆われて育たなかったり、病菌に冒されて立ち枯れし、なかなか育つことが出来ません。ところが倒木して苔むした丸太の上にタネが落ちると、これらの障害を受けないで稚樹が育ち、このように連なった形で大きくなることがあります。切り株の上だと、切り株が朽ち果てて空洞になり、根上がり状態に踏ん張った株元になっています。ダイナミックな森林更新の経過を、間近に観察することができるのです。
倒木更新

現場事務所で今日のチェック事項を再確認し、ようやく開放されました。お腹もぺこぺこだったので、遅〜い昼食をホタルストリートでいただくことに。リゾート地なので少しお高い価格設定ですが、めったに来ることもないですからね。チキンレッグと野菜のスープカレーが1,750円。味はとっても美味しく、冷え切った体もポカポカになりました〜
スープカリー

アカプラのイチョウ

  • 2018.05.14 Monday
  • 05:54
北3条広場(愛称はアカプラになっているけれど、使われているのかしらん?)のイチョウは、整備中の2013年12月に剪定の指導を行いました。それから4年半経過し、どのくらい回復してきているのか、現場を確認に。暖かくなったとはいえ、まだひろばは閑散としています。
アカプラ

それまで剪定をしばらくやっていなかったので、かなり枝が暴れてしまい、木のサイズもまちまちになっていました。広場化すると枯れ枝の落下は命取りになるので、その辺りの確認も慎重にやらなければなりません。樹勢の強いものはやや強く切り詰めたので、きっと枝が密生してひどくなるのでは?と思いきや、切断面からの枝がほとんど出ていないものが多いのです。花壇にするために、根元に土をかぶせたのかもしれないので、今度掘ってみなくては。
弱ったイチョウ

樹木診断で一番衰弱していた、北側の西から2本目の木は、元気な枝を意外とたくさん伸ばしていてホッとしました。むしろ一番西の木が、ひょろひょろと高さばかり伸びるのが気になります。
元気なイチョウ

南側の西から2本は、2004年の18号台風によって、頭をへし折られてしまいました。この時道庁周辺は、車が舞い上がったり壁が崩れたり、大きな被害が出た地域でした。(2004年9月14日撮影)
台風被害

このあとすぐに折れた部分をきれいに切り戻し、そこから再生する枝から、一番素性のいいものを育てていけばよかったのです。ところがしばらく放置されていて、回りの枝の処理もやらなかったものだから、回りの枝の方が勢いよく伸び、芯の枝がきれいに伸びた、元のような姿に戻れなくなってしまいました。
直っていない

これに対して2番目の木は、4年半前に素性のいい枝を残して、あとはすべて切ってしまったのです。こういう思い切りは、現場の方にはできませんから、私が高所作業車に乗ってマーキングしていったのです。(2013年12月3日)
剪定指導

その結果、ちゃんと新しい幹が再生しており、やがて傷も隠れていくことでしょう。こうなればもう安心です。
再生した芯

いろんな状態の木が混在していましたが、定期的なモニタリングをやっておくことはとても大切です。別にお金をもらっているわけではないけれど、自分の現場には一生付き合っていかなければ。駅前通に出ると、ここにあった大同生命ビルの解体が進み、もう少しでなくなるところでした。西武跡地やここが新しくなれば、もう少し地上部にも賑わいが戻ってくるのではないでしょうか。
大同生命ビル

久しぶりの新琴似

  • 2018.03.30 Friday
  • 05:50
新琴似では、ポプラ通のオオウバユリ保全の仕事や、六番通の町並み整備のお手伝い、古くは植木屋時代に北区体育館の外構植栽など、結構仕事で通っていましたが、最近はとんとご無沙汰してました。新年度にまちセンのお手伝いをすることになりそうなので、久しぶりに新琴似に下見に行ってきました。風は冷たかったけれど、前日と違って日差しがあったので、かなり暖かく感じます。

ちょっと時間が早かったので、六番通のAさんを訪ねてみました。相変わらずお元気な姿に一安心。ここのお手伝いをしていたのがちょうど20年前なので、お互い歳は取ったけれど、二人とも生涯現役を目指しているので、話が弾みました。拡幅整備の残地を使った花壇づくりも熱心に取り組んでおり、街路樹ますには昨年からコキアを植えているとのこと。これを全線にわたって並べれば、結構にぎやかになりそうです。滝野公園よりはるかに大きく育っていてびっくりでした。
コキア

予定の現場は新琴似神社の境内。屯田兵村時代には、ここに本部が置かれた地域のより所で、地域で唯一開拓以前の樹木が残されているのです。車から降りて見渡したところ、中隊本部の建物の隣に、ハルニレのようだけど、樹形が違う大木がありました。
全景

近寄ってみると若い枝が黄色く色付いており、こりゃヤナギだ!!またヤナギかいなと思ったけれど、先日一通り調べ直したので、葉が開けばなんとかなるでしょう。
ヤナギ

何度か来たことはあったけれど、この中には入ったことがありません。4月になれば、週何日か公開されているようなので、今度はじっくり内部を見学できそうです。
中隊本部

境内には保存樹木の指定を受けているハルニレが2本あり、この大きさであれば開拓以前から生えているのは間違いなさそうです。地域のみなさんは、樹齢が何年かを一番知りたがっているらしいけれど、そんなのは伐採しなくちゃ分からないですぅ〜
ハルニレ

市内の神社には、たいていヨーロッパクロマツが植えられています。今よりはるかに寒かった明治時代には、クロマツはよほど条件に恵まれないと育たなかったはずで、代わりに強健なヨーロッパクロマツが植えられたものでしょう。
ヨーロッパクロマツ

それにしても何十トンもある巨石の碑があちこちに… こういうのが流行った時代もあったけれど、私の趣味じゃないなぁ…(>_<)
巨石

シラカンバ並木

  • 2017.11.21 Tuesday
  • 05:37
まだ11月だというのに、寒い日が続きます。歩道がツルツルになっているので、とても大股では歩けなくなり、そろりそろりと中の島駅から寒地土木研究所を目指しました。さすがに精進川はちゃんと流れていましたが、一気に寒々しい風景に変わってしまいました。
精進川

この春に記念植樹したチシマザクラは、なんとか除雪の被害から免れていました。昨年はお構いなしにこの上に雪を押してしまい、苗木がメチャメチャに折れてしまいました。今度は所長や来賓が手植えしたものだから、除雪をやっている職員もさすがに遠慮したようです。でも最初の雪でこんなだから、危ないものですねぇ。
記念植樹

玄関前のチシマザクラは、雪が乗っかって折れそうに… 去年まではこの二本だけしっかり冬囲いされていたけれど、あれは業者に依頼してやったものではなく、熱心に桜の管理をやってくれていた運転手さんが、やっていたようです。今年3月で契約切れになり、桜の管理をやる方がいなくなったために、こんな状態に。やっぱり人次第ですからねぇ。
チシマザクラ

この夏に十勝に行ったとき、視線誘導植栽に植えられていたシラカンバが、ぶつ切りにされて枯れてしまっておりました。これは何とかしなければと、その後水面下で動いていたのです。
シラカンバ

すると私だけでなく、これはまずいと感じていた方が局内にもいたらしく、シラカンバ並木を再生しようと動き始めたのでした。私からも少しアドバイスをさせていただきましたが、時間はかかるものの、いずれまたあの素晴らしい道路景観が復活することでしょう。この冬の間に、墓標のような無残な姿はいったん消えてしまいますが、再生する姿を楽しみにしていて下さい。

初トマム

  • 2017.10.04 Wednesday
  • 05:49
このブログの記事が、昨日でちょうど2,000件に達していました。スタートしたのが2012年4月24日で、今日で1,988日目。無人島調査などで何度か抜けているので、複数回投稿した日がかなりあったようです。その間のアクセス数がなんと130万回にも達しておりました。私の備忘録にたくさんの方がおつきあい下さり、貴重な時間を費やしていることに対して、なんともお礼のいいようもありませんが、嫌になれば読まないだけのことなので、これからも気楽に書いていこうと思います。m(__)m

昨日はトマムの現場を見に行きました。高速の占冠PAでは、紫竹さんデザインのハイウェイガーデン花壇が、最後の花を咲かせていました。強い霜が来ればあっという間に融けてしまいそうな場所だけに、いい状態で見られてよかったです。
占冠PA

雨はなんとか上がったものの、まだどんよりと雲が垂れ込め、紅葉真っ盛りの山もあんまりきれいには見えませんでした。
紅葉

トマムに来たのは全くの初めてで、いつも列車や高速から見ているタワーを間近に見ると、確かにユニークな外装です。この外装に変えてからもう10年経っており、開業からもう30年以上経っているので、あちこち手直しが盛んに行われているようです。
トマム

施設間を結ぶスカイフォークからは、間近に紅葉が楽しめるので、盛んに写真を撮していました。エゾマツとトドマツの林の中に、そんなに大きくないハウチワカエデがたくさん生えていて、見事な紅葉を見せているのです。向こうから見ると後ろは工事現場なので、こちら側の方がいい写真になったはずです〜(笑)
スカイウォーク

かなりの大きさのエゾマツとトドマツが生えており、エゾマツはほぼすべてが切り株更新したために、根上がり状態になっています。エゾマツのタネは、地面に落ちると様々な菌類にやられてしまうのに対し、苔むした倒木や切り株の上に落ちると、安全に芽を伸ばして成長し、やがて切り株が朽ちてしまうと、このような根上がり株になってしまいます。森のガーデンにもこんな状態の木がたくさん見られますが、ここではやさしい肌のトドマツに荒々しいエゾマツが寄り添っているものが見られ、ちょっと悩ましい姿になっていました…(^^;)
エゾマツ

道路からちょっとはずれた沢に向かって、ミズナラの巨木が枝を伸ばしていました。奥に見える紅葉はオガラバナです。直径が1m以上もあり、幹はすっかり苔むしてものすごい貫禄ぶり。ササを刈って見学コースでも作れそうな雰囲気です。
ミズナラ

現場を確認して駐車場に帰ろうと歩いていると、道端にエゾリンドウがひとかたまり咲いていました。わざわざ植えたものではなさそうなので、草刈りにもめげずに生き残った自生株のようです。リンドウは大好きな花なので、こんなところで見られて嬉しかった〜
エゾリンドウ

特急で帰ろうとトマムの駅まで送ってもらうと、昨年ここで何回も代替バスに乗り換えたなぁ…と、思い出してしまいました。あんな災害は本当にご勘弁です。2台のバスから続々と降りてきた観光客は、ほとんどが中国からの方たち。一両しかないスーパーとかちの自由席は、たちまちぎゅう詰めになり、スーツケースやベビーカーで埋まってしまいました。これだけたくさんの方が来訪し、ご満足いただけるのですから、さすが「星野リゾート」というべきなのでしょう。
トマム駅

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