雨のトマム

  • 2018.06.30 Saturday
  • 05:49
昨日はトマムの現場の最終確認。札幌はそれほどでもなかったけれど、北広島、恵庭と進むにつれて雨脚が強くなり、島松の工事現場付近では、ちょうど対向車線で車がひっくり返ったばかりで、大騒動になっていました。トマムのパーキングで聞いた情報でも、まだ通行止めで大渋滞と流れていたので、巻き込まれていたら大変でした。

パーキングのハイウェイガーデンは、連日のように雨が多いので、植物がもりもりと育っておりました。こういう植物にとっては恵みの雨なんでしょうね。
ハイウェイガーデン

ここは紫竹さんのデザインなので、やはりかわいい感じに仕上がっています。ネモフィラがちょっとだらしなくなっていたけれど、花弁が乾けば見事な咲きっぷりになることでしょう。
ネモフィラ

この時期なのでリゾートも空いているのかと思ったけれど、駐車場も満杯の盛況ぶり。あとで聞いたところ、日本人は夏休みとかお盆とか、決まった時にどっと移動するけれど、中国人は国土も広いし人口も多いので、どっかこっかで誰かが休みを取って移動すれば、元数が大きいので、平均して来訪してくれるのだそう。なるほどねぇ… タワーの足元や、歩道の道端に黄色い花がびっしりと咲いているのでよく見ると、ハイキンポウゲのようでした。雨でも花が開くので、こんなものが増えてくれればいいのになぁ。
ハイキンポウゲ

今回が最後の現場確認。ミーティングのあと、現場事務所からホタルストリートに上っていくと、スカイウォークの前に広がる沢には、オガラバナがちょうど満開になっていました。これがあると標高が高いところに来ているなと実感します。
オガラバナ

シラカンバの株立を業者さんが持っていたので、これをメインに植えたのですが、予想よりはるかに大きくてびっくり。このお陰で、空間がビシッと引き締まりました。2,3年すれば、さらに落ち着いてくれるでしょう。
シラカンバ

デッキの中の植えますには、フリーマニーカエデを3本植えてあります。いずれはこれがシンボルツリーになってくれることでしょう。
フリーマニーカエデ

歩道はチップ園路になっており、ちょうど雨に濡れていたので、しっとりした雰囲気になっていました。これはガサガサする切削(せっさく)チップではなく、カラマツの樹皮のチップなので、音もしないし足になじんでくれるのです。
チップ舗装

時折強く降る雨の中、一通り現場確認を済ませて、最後のダメ出しを終えました。管理レベルが低いので、手間のかからないものばかりでの修景ですが、それでも最低限の管理は必要なので、オーナーサイドには要員の教育かメンテナンス担当を置くようにお願いしておきました。これだけ世界中から人が集まるのですから、更なるレベルアップは必要だと思います。

遅い昼飯は、一番安そうなラーメンにしましたが、それでもリゾート価格なので千円越え。細麺でラーメンという感じがしませんでしたが、味はとっても美味しかったです〜
ラーメン

樹木調査

  • 2018.05.31 Thursday
  • 05:58
昨日は新琴似で、樹木調査をやってきました。まちづくりセンターの企画で、地域のより所でもある神社と小学校の樹木に、手づくりの樹名板を付けていこうと、その基礎となる樹木調査をやってほしいと頼まれたのです。まずは新琴似神社から。歴史の古い神社には、その土地本来の既存木と、献木と称していろんな木が持ち込まれているので、なにが出るのか楽しみにしていました。屯田兵村本部の背後にそびえる巨大なヤナギは、境内で最も大きな樹木ですが、種の同定まで至りませんでした。ヤナギは本当に難しい…(>_<)
不明ヤナギ

神社への参道脇には、ハルニレやエゾイタヤの大木に混じって、キリの大きな木がありました。といってもタンスにできるようなものではなく、腐れが入ってぼろぼろになっていました。てっぺんのところにはもう花が咲いていましたが、木が混んでいるのでとても写真が写せません… イチイに紛れて、珍しいヒノキアスナロやコメツガなどの針葉樹もありました。みなさんどこから苗木を見つけてくるのでしょうか?
ヒノキアスナロ

反対の西側では、ヤチダモやハンノキの大木が何本かあり、この辺りの原風景を偲ぶ樹木と言えるでしょう。それらの足元がクマイザサに覆われていて、新琴似の市街地では、ササなんてもう見られないものでは?でも、エゾハルゼミが鳴いていないのが気になります。隣の保育園では、運動会の練習がにぎやかに行われており、孫たちのことを思い出してしまいました…(^^;)
笹原

ここの境内には無意味に巨大な記念碑がたくさん置かれている中に、繁みの奥にひっそりとたたずんでいたのが「馬魂碑」です。これは1919(T8)年に建立されたもので、民家の敷地内や路傍にたくさん置かれていた馬頭観音を取りまとめたものだそうです。こういう碑こそが、地域の歴史を偲ばせるものなんですがねぇ…
馬魂碑

予定どおりちょうどお昼で片付いて車に戻ったら、ハルニレの近くに止めたのが間違いの元。大量のタネが降り注ぎ、あらゆるすき間にもはまり込んでしまいました。乗り込んだ時にもたくさんのタネを引き込んでしまい、車内もタネだらけに。でもハルニレの悪口だけは言えませんからねぇ…
ハルニレのタネ

かなりの暑さの中での調査だったので、かなりへばってしまいました。少しでも体力つけなきゃと、「タル鶏天ぶっかけ」なんて頼んだら、鶏の唐揚げがなんと5個も入っていて、こりゃ私にはちょっと多かったかなぁ… でも揚げたてで美味しかったです〜
うどん

午後からは、向かい側の新琴似小学校の調査。たいしたものはないだろうと思っていたら、いきなり玄関前に見慣れない木が。どう見てもヨーロッパで多用されるセイヨウシナノキ(リンデンバウム)かフユボダイジュなんですが、今一つ決め手がありません。教頭先生に聞いても全然心当たりはありませんとのことでしたが、なんでこんなものがここにあるのでしょうか?
フユボダイジュ

校務員さんがやたら木を切るのが好きなのか、無残に切り詰められた木が並んでいる中に、3mほどのエゾエノキがありました。きっと昔、ここで国蝶オオムラサキを飼ってみたいと思った先生がいたのかもしれません。でもその先生が異動してしまうと、そんな思いは引き継がれず、ここにそんな木があることすら、誰も分からなくなってしまっているのでしょうね。
エゾエノキ

熊の沢公園

  • 2018.05.21 Monday
  • 05:28
土曜の雨が嘘のように、朝からからりと晴れ上がりました。現場がもみじ台だったので、前日同様国道12号を東に向けてひた走り、予定より少し早く熊の沢公園に到着。でも手稲の公園に比べると、町中を抜ける分、かなり遠く感じます。昨日は地元の「熊の沢公園の自然に親しむ会」主催の作業指導を行いました。
まだ誰も来ていなかったので、園内を一回りしていると、園路際のササが園路の1/3も食い込んでしまっていました。これはちゃんと刈っていない証拠だし、これだけマダニが問題になっているのだから、放置してはいけません。
林内

林内に入ると、ちょうどエゾタンポポが咲いていました。かなりたくさん生えているようで、小さな株も無数に生えていました。富丘西公園でも咲いてしまっているでしょうから、今年の自然観察会ではどんな花をご覧に入れられるかなぁ…
エゾタンポポ

あとでみなさんにセイヨウタンポポの花との違いを見ていただくと、興味のある方が多いので、話が盛り上がりました。ついでにセイヨウタンポポとアカミタンポポの違いも見ていただいたのですが、このあたりだとアカミの数がかなり少なく、探すのに苦労するほど。都市化されていない証拠でしょうか。
比較

南区と共に、早くから落ち葉の活用を図ってきた厚別区には、立派な落ち葉ステーションが設置されています。秋(11/1〜11/25)には自由に落ち葉を持っていっていいのです。なんで全市的にやっていかないのか、不思議なんですが。
堆肥ステーション

まぁ10人来ればいい方かな…といっていた通り、参加者は11名で、最も若い方で70歳。手稲では今年で15年も活動していると言ったら、ちょっと溜息らしきものが聞こえました…(笑) 事前の打ち合わせでは、少しずつでも成果の見えるものから進めて行くことにして、今回は園路とミズバショウの生えている湿地の間に生えているササの刈り取りを行うことにしました。
作業の説明

既に園路際は業者が刈り取ったばかりなのと、奥の方に他の植物があまり混生していないので、時期的にはあまりよろしくないけれど、刈ってはいけないものにマーキングをしてから、作業を進めていただきました。
刈り取り作業

それほどボリュウムがなかったので、40分ほどの作業で予定の範囲の刈り取りができました。見違えるようにきれいになったので、このくらいなら俺たちでもちょうどいいと盛り上がってました。
作業後

最後に、刈り取りの成果の前で記念写真を。今後ずっと付き合っていくのかはまだ分かりませんが、みなさんのやる気が強く感じられたので、軽くプッシュしていくだけで少しずつ前に進んでいけそうです。みなさんお疲れさまでした〜
成果

リゾート地の現場

  • 2018.05.19 Saturday
  • 05:54
昨日はトマムの現場。早く出発したので高速道路もすいていて、意外と早く着きそうになり、トマムのパーキングでしばし休息。紫竹さんが植えたチューリップが満開で、滝野公園よりも暖かいのかな?と、ちょっとびっくり。
とまむPA

トマムリゾートには泊まったことがないけれど、何度見ても、よくこんなところに造ったものだなぁと感心してしまいます。
トマムリゾート

現場は、今年の冬に供用開始したホタルストリート。「日本初のスキーインスキーアウトができる街並み」を謳い文句に造られた、店舗の集合体です。昨年末に冬季オープンし、けっこう話題を呼びましたが、足元の造成や植栽がまだなので、雪が融けた姿はちょっと惨めでした。
ホタルストリート

ゲレンデ脇の林の中に造成されたものだから、かなりの急傾斜地にちりばめられた9棟の建物の間は、急勾配の法面だらけで、これからの仕上げは結構大変です。オーナーやデザイン統括しているKさんと、各業者さんたちと共に、一つずつ現地を確認しながら、最後の詰めをしていきました。
地形

植栽関係の確認が終わったので、締めの打合せの間に、珍しいものはないかと近くの山に入ってみました。するといきなりナンブソウの群落がありました。メギ科の草本で、実物を見たのは初めてだったのでちょっと感激。花はまだつぼみでした。
ナンブソウ

その横にはコミヤマカタバミが、ミヤマエンレイソウやズダヤクシュと共に咲いていました。今にも雨が降りそうな天気で、花が開いていなかったのが残念です。
コミヤマカタバミ

このあたりの山は、エゾマツの方がトドマツよりかなり多く、その生えたかを見ると、ほとんどが倒木更新でした。地面に落ちたタネは、なんとか芽生えてもササや他の草に覆われて育たなかったり、病菌に冒されて立ち枯れし、なかなか育つことが出来ません。ところが倒木して苔むした丸太の上にタネが落ちると、これらの障害を受けないで稚樹が育ち、このように連なった形で大きくなることがあります。切り株の上だと、切り株が朽ち果てて空洞になり、根上がり状態に踏ん張った株元になっています。ダイナミックな森林更新の経過を、間近に観察することができるのです。
倒木更新

現場事務所で今日のチェック事項を再確認し、ようやく開放されました。お腹もぺこぺこだったので、遅〜い昼食をホタルストリートでいただくことに。リゾート地なので少しお高い価格設定ですが、めったに来ることもないですからね。チキンレッグと野菜のスープカレーが1,750円。味はとっても美味しく、冷え切った体もポカポカになりました〜
スープカリー

アカプラのイチョウ

  • 2018.05.14 Monday
  • 05:54
北3条広場(愛称はアカプラになっているけれど、使われているのかしらん?)のイチョウは、整備中の2013年12月に剪定の指導を行いました。それから4年半経過し、どのくらい回復してきているのか、現場を確認に。暖かくなったとはいえ、まだひろばは閑散としています。
アカプラ

それまで剪定をしばらくやっていなかったので、かなり枝が暴れてしまい、木のサイズもまちまちになっていました。広場化すると枯れ枝の落下は命取りになるので、その辺りの確認も慎重にやらなければなりません。樹勢の強いものはやや強く切り詰めたので、きっと枝が密生してひどくなるのでは?と思いきや、切断面からの枝がほとんど出ていないものが多いのです。花壇にするために、根元に土をかぶせたのかもしれないので、今度掘ってみなくては。
弱ったイチョウ

樹木診断で一番衰弱していた、北側の西から2本目の木は、元気な枝を意外とたくさん伸ばしていてホッとしました。むしろ一番西の木が、ひょろひょろと高さばかり伸びるのが気になります。
元気なイチョウ

南側の西から2本は、2004年の18号台風によって、頭をへし折られてしまいました。この時道庁周辺は、車が舞い上がったり壁が崩れたり、大きな被害が出た地域でした。(2004年9月14日撮影)
台風被害

このあとすぐに折れた部分をきれいに切り戻し、そこから再生する枝から、一番素性のいいものを育てていけばよかったのです。ところがしばらく放置されていて、回りの枝の処理もやらなかったものだから、回りの枝の方が勢いよく伸び、芯の枝がきれいに伸びた、元のような姿に戻れなくなってしまいました。
直っていない

これに対して2番目の木は、4年半前に素性のいい枝を残して、あとはすべて切ってしまったのです。こういう思い切りは、現場の方にはできませんから、私が高所作業車に乗ってマーキングしていったのです。(2013年12月3日)
剪定指導

その結果、ちゃんと新しい幹が再生しており、やがて傷も隠れていくことでしょう。こうなればもう安心です。
再生した芯

いろんな状態の木が混在していましたが、定期的なモニタリングをやっておくことはとても大切です。別にお金をもらっているわけではないけれど、自分の現場には一生付き合っていかなければ。駅前通に出ると、ここにあった大同生命ビルの解体が進み、もう少しでなくなるところでした。西武跡地やここが新しくなれば、もう少し地上部にも賑わいが戻ってくるのではないでしょうか。
大同生命ビル

久しぶりの新琴似

  • 2018.03.30 Friday
  • 05:50
新琴似では、ポプラ通のオオウバユリ保全の仕事や、六番通の町並み整備のお手伝い、古くは植木屋時代に北区体育館の外構植栽など、結構仕事で通っていましたが、最近はとんとご無沙汰してました。新年度にまちセンのお手伝いをすることになりそうなので、久しぶりに新琴似に下見に行ってきました。風は冷たかったけれど、前日と違って日差しがあったので、かなり暖かく感じます。

ちょっと時間が早かったので、六番通のAさんを訪ねてみました。相変わらずお元気な姿に一安心。ここのお手伝いをしていたのがちょうど20年前なので、お互い歳は取ったけれど、二人とも生涯現役を目指しているので、話が弾みました。拡幅整備の残地を使った花壇づくりも熱心に取り組んでおり、街路樹ますには昨年からコキアを植えているとのこと。これを全線にわたって並べれば、結構にぎやかになりそうです。滝野公園よりはるかに大きく育っていてびっくりでした。
コキア

予定の現場は新琴似神社の境内。屯田兵村時代には、ここに本部が置かれた地域のより所で、地域で唯一開拓以前の樹木が残されているのです。車から降りて見渡したところ、中隊本部の建物の隣に、ハルニレのようだけど、樹形が違う大木がありました。
全景

近寄ってみると若い枝が黄色く色付いており、こりゃヤナギだ!!またヤナギかいなと思ったけれど、先日一通り調べ直したので、葉が開けばなんとかなるでしょう。
ヤナギ

何度か来たことはあったけれど、この中には入ったことがありません。4月になれば、週何日か公開されているようなので、今度はじっくり内部を見学できそうです。
中隊本部

境内には保存樹木の指定を受けているハルニレが2本あり、この大きさであれば開拓以前から生えているのは間違いなさそうです。地域のみなさんは、樹齢が何年かを一番知りたがっているらしいけれど、そんなのは伐採しなくちゃ分からないですぅ〜
ハルニレ

市内の神社には、たいていヨーロッパクロマツが植えられています。今よりはるかに寒かった明治時代には、クロマツはよほど条件に恵まれないと育たなかったはずで、代わりに強健なヨーロッパクロマツが植えられたものでしょう。
ヨーロッパクロマツ

それにしても何十トンもある巨石の碑があちこちに… こういうのが流行った時代もあったけれど、私の趣味じゃないなぁ…(>_<)
巨石

シラカンバ並木

  • 2017.11.21 Tuesday
  • 05:37
まだ11月だというのに、寒い日が続きます。歩道がツルツルになっているので、とても大股では歩けなくなり、そろりそろりと中の島駅から寒地土木研究所を目指しました。さすがに精進川はちゃんと流れていましたが、一気に寒々しい風景に変わってしまいました。
精進川

この春に記念植樹したチシマザクラは、なんとか除雪の被害から免れていました。昨年はお構いなしにこの上に雪を押してしまい、苗木がメチャメチャに折れてしまいました。今度は所長や来賓が手植えしたものだから、除雪をやっている職員もさすがに遠慮したようです。でも最初の雪でこんなだから、危ないものですねぇ。
記念植樹

玄関前のチシマザクラは、雪が乗っかって折れそうに… 去年まではこの二本だけしっかり冬囲いされていたけれど、あれは業者に依頼してやったものではなく、熱心に桜の管理をやってくれていた運転手さんが、やっていたようです。今年3月で契約切れになり、桜の管理をやる方がいなくなったために、こんな状態に。やっぱり人次第ですからねぇ。
チシマザクラ

この夏に十勝に行ったとき、視線誘導植栽に植えられていたシラカンバが、ぶつ切りにされて枯れてしまっておりました。これは何とかしなければと、その後水面下で動いていたのです。
シラカンバ

すると私だけでなく、これはまずいと感じていた方が局内にもいたらしく、シラカンバ並木を再生しようと動き始めたのでした。私からも少しアドバイスをさせていただきましたが、時間はかかるものの、いずれまたあの素晴らしい道路景観が復活することでしょう。この冬の間に、墓標のような無残な姿はいったん消えてしまいますが、再生する姿を楽しみにしていて下さい。

初トマム

  • 2017.10.04 Wednesday
  • 05:49
このブログの記事が、昨日でちょうど2,000件に達していました。スタートしたのが2012年4月24日で、今日で1,988日目。無人島調査などで何度か抜けているので、複数回投稿した日がかなりあったようです。その間のアクセス数がなんと130万回にも達しておりました。私の備忘録にたくさんの方がおつきあい下さり、貴重な時間を費やしていることに対して、なんともお礼のいいようもありませんが、嫌になれば読まないだけのことなので、これからも気楽に書いていこうと思います。m(__)m

昨日はトマムの現場を見に行きました。高速の占冠PAでは、紫竹さんデザインのハイウェイガーデン花壇が、最後の花を咲かせていました。強い霜が来ればあっという間に融けてしまいそうな場所だけに、いい状態で見られてよかったです。
占冠PA

雨はなんとか上がったものの、まだどんよりと雲が垂れ込め、紅葉真っ盛りの山もあんまりきれいには見えませんでした。
紅葉

トマムに来たのは全くの初めてで、いつも列車や高速から見ているタワーを間近に見ると、確かにユニークな外装です。この外装に変えてからもう10年経っており、開業からもう30年以上経っているので、あちこち手直しが盛んに行われているようです。
トマム

施設間を結ぶスカイフォークからは、間近に紅葉が楽しめるので、盛んに写真を撮していました。エゾマツとトドマツの林の中に、そんなに大きくないハウチワカエデがたくさん生えていて、見事な紅葉を見せているのです。向こうから見ると後ろは工事現場なので、こちら側の方がいい写真になったはずです〜(笑)
スカイウォーク

かなりの大きさのエゾマツとトドマツが生えており、エゾマツはほぼすべてが切り株更新したために、根上がり状態になっています。エゾマツのタネは、地面に落ちると様々な菌類にやられてしまうのに対し、苔むした倒木や切り株の上に落ちると、安全に芽を伸ばして成長し、やがて切り株が朽ちてしまうと、このような根上がり株になってしまいます。森のガーデンにもこんな状態の木がたくさん見られますが、ここではやさしい肌のトドマツに荒々しいエゾマツが寄り添っているものが見られ、ちょっと悩ましい姿になっていました…(^^;)
エゾマツ

道路からちょっとはずれた沢に向かって、ミズナラの巨木が枝を伸ばしていました。奥に見える紅葉はオガラバナです。直径が1m以上もあり、幹はすっかり苔むしてものすごい貫禄ぶり。ササを刈って見学コースでも作れそうな雰囲気です。
ミズナラ

現場を確認して駐車場に帰ろうと歩いていると、道端にエゾリンドウがひとかたまり咲いていました。わざわざ植えたものではなさそうなので、草刈りにもめげずに生き残った自生株のようです。リンドウは大好きな花なので、こんなところで見られて嬉しかった〜
エゾリンドウ

特急で帰ろうとトマムの駅まで送ってもらうと、昨年ここで何回も代替バスに乗り換えたなぁ…と、思い出してしまいました。あんな災害は本当にご勘弁です。2台のバスから続々と降りてきた観光客は、ほとんどが中国からの方たち。一両しかないスーパーとかちの自由席は、たちまちぎゅう詰めになり、スーツケースやベビーカーで埋まってしまいました。これだけたくさんの方が来訪し、ご満足いただけるのですから、さすが「星野リゾート」というべきなのでしょう。
トマム駅

八紘学園

  • 2017.07.30 Sunday
  • 06:09
まもなく30年を迎えようとしている、花や緑をテーマにした研究会を主宰していますが、例年夏に現地見学会を行っています。今年の場所は、いろいろと噂に上っている月寒の八紘学園。ここの先生もメンバーに入っています。この場所は、元々は明治の初めに盛岡出身の吉田善太郎が開墾し、吉田牧場を設けていた場所にあたります。吉田の子孫はその後競走馬の育成に転じ、社台ファームやノーザンファームを経営している吉田三兄弟は、善太郎の曾孫に当たります。
八紘学園

善太郎が1909年(M42)年に建設した別荘は、その後八紘学園の創設者である栗林元二郎が買い取って保存し、栗林記念館(内部は非公開)となりました。札幌景観資産にも指定されています。
栗林記念館

栗林の趣味は、巨大オンコ、巨石、花菖蒲栽培だったといわれ、記念館の周囲には、樹齢千年ともいわれる巨大オンコが林立しているのです。でも植え方があまりよくなかったものが多く、生育が悪いものをどうするかが、今回の見学会のテーマでもありました。樹木医や緑化樹生産者、研究者、造園業者など多彩なメンバーがいるので、あーだこーだと一本ずつ見ていきました。
巨大イチイ

それにしても巨石群のすごいこと、数十トンクラスのものがごろごろと転がり、このブラジル産の水晶は1mもあります。
巨石群

道路を渡ったところにある、もう一つの景観資産が旧吉田牧場の畜舎・サイロです。(現:八紘学園資料館)東洋一を誇ったといわれる300トンサイロが二基あり、サイレージを仕込むのも大変な作業だったそうです。
記念館

中には古い農機具などがぎっしり保存されており、じっくり見ていくと面白いでしょう。学生時代に農場実習で乗らされた、青いフォードと赤いマッセイファーガソンのトラクターが、ここでも隣同士に保存それていて懐かしかった〜
トラクター

びっくりしたのがこのウヰスキー。デントコーンをサイロに詰めていてくと、茎から絞り出された当分タップリの水分が廃液となってしまいます。栗林はそれがもったいないと、サッポロビールと共同研究を行い、発酵させて蒸留し、代用ウヰスキーを作ったのです。戦後の物資のない時代、この「ミレー・ウヰスキー」は大人気となり、トリスバーならぬミレーバーがススキノにできるほどだったとか。その後だんだん世情が落ち着くに連れて代用品が売れなくなり、「アスパラ・ウヰスキー」と名を変えたりしたものの、昭和50年に工場を閉鎖したとありました。全然知らなかったなぁ。
ウヰスキー

広い農場の中には、1930年代に植栽されたというポプラ並木がありますが、北大のようなスマートな樹形でなく、シラカンバやケヤキが混植されて鬱蒼としています。これも枯れ枝の落枝や倒木の危険性があり、今後どうするかみんなで話し合いました。
並木道

北大農場と共に大都市内に残された広大な田園風景を、今後どうやって維持していくのか。例のボールパーク問題にも注視していかなければなりません。
牧場

消える街路樹

  • 2017.07.12 Wednesday
  • 05:48
美幌の町を歩いていて、そういえばと思い出したことがありました。20数年前にこの町を通った時に、キササゲの街路樹がちょうど花を咲かせていて、こんなものを一体誰が植えたのだろう?とびっくりしたのです。生活道路ではなくて、幹線道路しか通っていなかったので、今でもあるのかな?と、あちこち見て歩きましたが見当たりません。あとで町の人と見て歩いた時に聞いてみても、そんな街路樹があったかなぁ?と分からずじまい。でも空き地にキササゲの小さな木が何本も生えていたので、きっと昔はあったのでしょう。

札幌に戻ってから、昔のリバーサルフィルムを見ていくと、1993年8月31日に美幌町内の国道で撮した、キササゲの街路樹のスライドが見つかりました。なんで美幌を走っていたのか手帳を確認すると、前日に網走港周辺の植物調査の仕事を済ませ、31日の午後から帯広道路事務所の打ち合わせがあり、レンタカーで移動していた途中だったのです。あの頃はそんな動きばっかりでした。そんなことを思い出しながら、早速データ化して役場に送ったのです。
93年8月31日

すると、午後には分かりましたよ〜と返事と共に、現在の同じ場所の画像が添付されていました。手がかりになる特徴的な屋根の家が、まだちゃんと残っていたのです。かつてはキササゲだけでなく、ヨーロッパアカマツのような針葉樹も混じっていて、かなりの本数の街路樹があったのに、今では1本も無くなってしまっていたのです。植えますだけが、まだそのまんま残っているのが寂しい限り。
現状

キササゲの街路樹は、その後旭川市内に何カ所かあるだけで、それ以外では見た記憶がありません。アメリカキササゲで街路樹を作ったらさぞや見事だと思うけれど、こちらは全く流通がなく、キササゲですらそんなに手に入りません。そんな昔、ここにこれを植えたのは一体誰なんだろうと、本当に不思議に思ってしまいます。当時の開発局には、まだ直営の作業員が街路樹の管理をやっていた時代なので、その中に植物の好きな方がいたのでしょうか。そんな素晴らしい時代の名残が、この古いスライドから甦ってきたのでした。

月寒国道

今では、すきあらば札幌の町中だった街路樹なんか一本もなくそうと、バリアフリー工事や電線地中化工事のあとには荒涼とした風景しか残らないのが実情です。R36の美園から月寒、福住にかけては、1本の街路樹も無くなって醜い看板だらけの景観になっています。こんな殺伐とした街並みばかりにして、本当にいいと思っているのでしょうかねぇ…

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