井頭龍神
- 2021.10.28 Thursday
- 06:01
北大キャンパスと植物園の間には、札幌には珍しい道路や地形がゆがんだ不思議な空間が広がっています。この一帯は、札幌の開拓が始まってもまもなくの1871(M4)年に偕楽園という公園が設定されました。我が国に公園制度ができる2年前のことで、このため偕楽園は日本で一番古い公園といわれます。残念ながらこの一帯は開拓使の終焉と共に民間に払い下げられ、唯一明治天皇の休憩場所として建てられた清華亭のみが、現在も残されています。ある方のブログで、旧偕楽園の横にあった「井頭龍神(いのかみりゅうじん)」がなくなってしまったことを知りました。在りし日の姿はこの様なものです。
私が学生の頃、この辺りの地形が怪しいことに気がついて、早朝の人気のない時間にこの辺りをうろついて、人家の中に残されているサクシュコトニ川の痕跡を発見したりして遊んでいました。詳しく歩くようになったのは、集中講義で教え始めた17年ほど前のこと。ここはかつてのヌプサムメムがあったところで、こんこんと清水が湧いていたので、龍神様として祀られたわけです。
そのあたりのことは、北区役所発行の「新・北区エピソード史」にこんな写真とともに紹介されています。先ほどの写真に写っている建物は2001年に建て替えられたもので、写真を撮したのは完成の数年後。新しいはずでした、この冊子の写真に写っているのは、かつての神輿を使った社殿に、ただ雨が当たらない程度の小屋掛けにしか見えません。
民間に払い下げられてからは、かつての建物を使って料亭になり、大層なにぎわいになったようです。古い地図には「快楽園」と書かれているものがあるほどです、
この辺りは現在偕楽園緑地として公園化されていますが、この社殿の周りは政教分離の原則からはずされていました。現在もこの辺りに残されている河川敷の一部になっているのでしょう。集中講義は昨年で終わっているため、今年はこの辺りを歩く機会がありませんでした。私は龍神様とは仲がよくていつも雨を降らせてくれるのに、ちゃんとお別れが出来なくて残念でした。
私が学生の頃、この辺りの地形が怪しいことに気がついて、早朝の人気のない時間にこの辺りをうろついて、人家の中に残されているサクシュコトニ川の痕跡を発見したりして遊んでいました。詳しく歩くようになったのは、集中講義で教え始めた17年ほど前のこと。ここはかつてのヌプサムメムがあったところで、こんこんと清水が湧いていたので、龍神様として祀られたわけです。
そのあたりのことは、北区役所発行の「新・北区エピソード史」にこんな写真とともに紹介されています。先ほどの写真に写っている建物は2001年に建て替えられたもので、写真を撮したのは完成の数年後。新しいはずでした、この冊子の写真に写っているのは、かつての神輿を使った社殿に、ただ雨が当たらない程度の小屋掛けにしか見えません。
民間に払い下げられてからは、かつての建物を使って料亭になり、大層なにぎわいになったようです。古い地図には「快楽園」と書かれているものがあるほどです、
この辺りは現在偕楽園緑地として公園化されていますが、この社殿の周りは政教分離の原則からはずされていました。現在もこの辺りに残されている河川敷の一部になっているのでしょう。集中講義は昨年で終わっているため、今年はこの辺りを歩く機会がありませんでした。私は龍神様とは仲がよくていつも雨を降らせてくれるのに、ちゃんとお別れが出来なくて残念でした。