創成川公園の春

  • 2017.05.03 Wednesday
  • 05:55
昨日は創成川公園のボランティア作業日。本当は二週間前の予定だったけれど、あいにくの大嵐になって中止になってしまいました。みなさん、やっぱり…と思ったことでしょうねぇ…(^^;) 時計台前でバスを降り、いつものように北2条の北端から歩いて行くことに。創成川通角のホテル敷地にあるエゾヤマザクラは、かつて市内で一番早く咲く桜として知られていましたが、老木化してすっかり小さくなってしまいました。ここは戦前、帝室林野局の局長官舎の庭だったところです。
森林管理局跡

創成川公園の桜はほとんどがチシマザクラ。家具販売の某社より、造成に当たって公園に植える木を寄付するとの申し入れがあり、社長の好みのソメイヨシノをとの要望があったのを、断固拒否してチシマザクラにしたものです。いろんな色や樹形が入り交じっており、ようやくしっかりとした樹形になってきました。
チシマザクラ

法面にはチオノドクサ(ここはルキリエ種です。)をたくさん植え込んでいますが、よく踏まれるところはどうしても消えてしまい、ハギの足元などにはものすごく増えています。タネからもかなり増え始めているので、どんどん広がって行くことでしょう。
チオノドクサ

ボランティアは十名ちょっと。初めからずっと来ている方もいれば、今年から参加した方もおります。韓国から社会人留学で北大に来ている方も参加されており、いろんな植物事情を聞くことができました。
ボランティア

本来は芽が動かない時期にやる作業なので、剪定といっても本当のムダ枝を落とす程度。とはいえ、衰退木がかなり多いので、花数をかなり減らしたものがあります。いつも東から回るために、西側がおろそかになりがちになるため、昨日は2時間かかって、西側半分の手入れをやることが出来ました。ちゃんと落とす枝の見分け方を覚えてほしいものです。
剪定

終了後、テレビ塔下に植えられているソメイヨシノを見に行きました。町のど真ん中にあるのでもう満開かと思いきや、まだ5〜6分咲き程度。今日からの暖かさで一気に満開になりそうです。町中に行かれる方は、ちょっと足を伸ばして清々しい公園の雰囲気を味わってください〜
ソメイヨシノ

いわみざわ公園

  • 2017.04.18 Tuesday
  • 05:44
日曜日には、母を連れていわみざわ公園の色彩館にバラを見に行きました。母を松山からこちらに連れて来て一年、どこかに連れて行くことがあんまりできなかったので、今年はちゃんと時間を作ろうと思います。やたら風が強く、ハンドルとられないようにしっかりと握りしめていたので、着いた頃には肩が凝ってしまいました。色彩館に入ると、きれいに刈り込まれたゴールドクレストがお出迎え。数年に一度とは言え、この散髪は大変でしょうねぇ…
ゴールドクレスト

モッコウバラは終わりかけ、ランブラーは咲き始めくらいで、クライマーが花盛り。ふと後ろを見上げると、‘ピエール ドゥ ロンサール’の妖艶な花が開いてました。室内だけに花弁に傷みもなく、何とも言えないしっとり感が漂っています。
ピエールドロンサール

向こう側の回廊にはつるバラがずらりと満開になっており、最初にびっくりさせられたのがこの ‘カクテル’。こんなに長くツルが伸びるんだぁ〜とあきれるばかりです。こういうつるバラ本来の姿は、道内ではなかなか見られません。
カクテル

これらのつるバラの株元を見ると、びっくりするほどの大きな株になっており、植えられて十数年も経つのでしょうか、すくすくと枝を伸ばして温室ならではの成長ぶりを示しています。あんまりバランスよく花が付いているので、まるで造花を取り付けているように見えてしまいます。
つるバラ

冬の間に気合い入れて剪定しているだけに、すくすくと伸びたつるには、これ以上ないくらいの大きな花が咲いて花弁数もたっぷり。こんなぜいたくな花見はあり得ません。
ピンク

植物好きの母も、こんなきれいなバラを見たことがなかったようで、大変喜んでおりました。日曜だというのにお客さんはちらほら程度。これは本当にもったいないと思います。あと1〜2週間がこれらクライマーの見ごろで、それに被さるようにランブラーとの競演になるでしょう。
オレンジ

藤川志朗花のイラスト展が今年は一ヶ月遅れで開かれているので、うまくこの時期のバラに行き当たりました。ありがたいことです。去年は来ることができなかったので二年振り。どんどん作風が変わっていくのがよく分かり、見飽きない面白さが見つかります。
藤川志朗展

ロビー内のあちこちに展示されているので、藤川ワールドがひしと感じられないのがもったいない。車椅子に乗っていた母は、こんなところに飾られたら見えないじゃない!と言って、すたすた歩き始めました…(^^;)
本棚

藤川さんの作品展示は23日までですが、バラの方はゴールデンウィークあたりまで見ごろが続きそうです。こちらも必見の価値があります。是非お出かけ下さい〜

神代植物園

  • 2017.03.25 Saturday
  • 05:48
昨日は家である程度除雪し、なんとか腹をこすりながら下りて来て、事務所でまた除雪。こちらの方が多かったかもしれません。たっぷり水を含んだ雪と格闘し、40分もかかってようやくきれいに片付けました。その後も晴れたり降ってきたりの繰り返しでうんざりな一日。昨日は夜まで籠もりっきりで細かい仕事していたので、目の中で星が飛び始め、さしもの私も老眼になってしまったかと焦りました。いつまで続く年度末のドタバタぞ!!

そんな一日なので、なんにも報告することもなく、空けるのもなんだから昔の画像を見ていくと、ちょうど10年前の神代植物園の画像がありました。こちらはまた雪景色に逆戻りだけど、東京都心はもうサクラの開花宣言が出ているのですからね。そんな季節のギャップを示すものかもしれません。(写真はすべて2006年3月21日のもの)
なんで東京に行ったのかと思って手帳を見ると、駅前・創成デザイン検討委員会を東京でやっていました。委員長が東京なので、どうしても予定がつかない時には、委員二人と事務局が上京したことがありました。私もよくこんな時期に、2泊3日も予定を確保できたものです。一日で帰るものなんだから、その夜は友達と一杯やり、翌日午前中に神代植物園を見てから帰っていたのでした。

最初に撮していたのがキブシ。道内では上磯から木古内にかけての山中で見たことがあります。
キブシ

ミツマタは、その名の通り枝が三又になる不思議な木で、これも松前のお寺で咲いていました。
ミツマタ

こんなフクジュソウを見ると、思わず苦笑いしてしまいます。こんな風に葉が繁って咲いてしまうと、全然初々しさを感じません。やはりスプリングエフェメラルが見られる北国は、本当に素晴らしいところだと思います。
フクジュソウ

ヒュウガミズキやトサミズキは、札幌でも問題なく越冬するけれど、ほとんど普及しませんねぇ。きっとこういう寒々しい色が好まれないのでしょう。
ヒュウガミズキ

サンシュユも市内ではちらほら見かけるけれど、それほど人気がある訳ではないようです。確かにこの頃に咲く花は、いずれもこんな色ばかりですからねぇ。
サンシュユ

まだ侘助が少し残っていました。ツバキは、枝を切って茶室などにひっそり挿しておくと、とっても風情があるけれど、庭木としてたくさん咲かせると、ボタボタ汚い花が落ちまくるし、押しくらまんじゅうしながら咲く侘助では、 ‘侘び’など少しも感じられなくなってしまいます。
侘助

この時期人気があるのは、やはり梅林でしょう。道内ではほとんど紅梅が育たないので、どうしても色的に寒々しくなってしまいます。淡いピンクのものまで ‘紅梅’と呼ばなくてはならないですから。それにしてもよくこんな風に刈り込むものです。脚立だけでどうやって剪定するのか、一度見てみたい。
紅梅

先日哀れな「梅林」を見たばかりなので、こんな写真を見るとちょっと溜息。いつまで経っても技術が育たないのは、ちゃんとお金を掛けて樹木を手入れするという観念が育っていないからなのでしょう。残念なことです。
梅林

こんな花たちに出会えるのも、もう少しの辛抱です。もう一息がんばらなくては。

緑のセンターの花

  • 2017.02.24 Friday
  • 05:51
暴風雪警報の出ている札幌ですが、風もそこそこ、雪もさらっと5cmほどですみました。これで収まってくれるのでしょうか。

せっかくなので、アザレア以外の花も紹介しましょう。玄関の近くの片隅に、ビニールで囲われたコンニャクの花がありました。もう花が倒れかかっていたので、開花して少し時間がかかっていたようですが、とても怪しい姿です。ビニールの中なので、臭いはかげませんでしたが。
コンニャク

売店コーナーでは、エリカ・ケリントイデス(Erica cerinthoides)(ファイヤーエリカ)が売られていました。南アフリカ原産の、非耐寒性エリカの一つです。ケリントイデスとはケリンテモドキという意味で、確かにケリンテ(通称セリンセ)に似ているかも。
エリカ

その隣の、同じく蛍光色の派手な花は‘星咲きゼラニウム’だと。こんな咲き方もあるのですね。
星咲きゼラニウム

階段を上がって二階に行くと、最近はやりのストレプトカルブス・サクソルム(Streptocarpus saxorum)がたくさん置かれているけれど、いっぱい咲いているのは白花一鉢だけで、青花は花のピークが過ぎたのか、パラパラとしか花がありませんでした。
ストレプトカーパス

その奥にある小さな部屋だけが、高温多湿環境を維持できる空間になっていて、洋ランやアナナス、コーヒーノキなどが置かれていました。一番豪華に咲いていたのが、かなり大型の洋ランであるアンセリア・アフリカーナ(Ansellia africana)。名前の通り熱帯アフリカに広く自生しているようです。
アンセリア

フロアの下から見上げたときに、おっ咲いてるじゃない!と思って見ていました。ところが近づいてみると、なんとちり紙細工です…あとで聞いたら、今年は咲きそうもないと、ボランティアの方がちり紙細工で花を作ってくれたのだそうです。よく似ているので、本物の花と勘違いする人続出だとか…(^^;)
ニセドンベヤ

その中に本物が一つだけ咲いていました。ここの名物の一つであるドンベヤ・ワリッキー(Dombeya wallichii)です。他にはつぼみが見えなかったけれど、まだ咲きそうだとのことでした。熱帯花木なので、ここで育つか心配でしたが、なんとか環境になじんできたようです。
ドンベヤ

ホールでは、イチゴノキ(Arbutus unedo)(Strawberry tree)にたくさん実がなっていました。イチゴと言ってもまるでヘビイチゴ。私的にはまるでヤマモモじゃん。これがやがて赤くなるというのですが、まだ赤くなった実を見たことがありません。矮性種がいわみざわ公園にありました。
アルブツス

規模は小さいけれど、緑のセンターにふさわしいいろんな花が見られるので、ここは絶対にお奨めですよ〜

豊平公園緑のセンター

  • 2017.02.23 Thursday
  • 05:49
昨日は、委員会が豊平公園緑のセンターで行われるので、午後から出かけてきました。東豊線の改札口を出て左に向かい、きたえーるに行かないで右側の1番出口から上がると、目の前に緑のセンターがあります。本当に便利になりました。
緑のセンター

玄関を入ると、風除室ではカメリア‘シナモン シンディー’が咲いていました。ツバキとヒメサザンカの交雑種だそうで、地味だけどとても品のある花です。このくらいの涼しさがちょうどいいのでしょう。
カメリア

室内に入ると、かわいいおひな様がお出迎え。ボランティアのみなさんが、園内の木の実などを使って手作りしたものです。なんとも微笑ましいものばかりです。
おひな様

受付の足元には、コキアで作った鶏が卵を温めていました。こういう施設には、この手作り感が空気を和ませてくれます。
コキアの鶏

こちらも現在アザレア展が開催中。(26日まで) 規模は百合が原公園にはかないませんが、暖かくて居心地のよさでは何倍もこちらの方がありがたい。ゆっくりと花を楽しむ余裕があります♪
アザレア展

古木のような‘ローズネット’は、私がいた初年度に入荷したものがまだ生き残っているみたいです。八重咲の暖かな花色が懐かしいです。
ローズネット

アザレアではありませんが、平戸ツツジの‘大紫’と共に、これの八重咲品種の‘千重大紫’が咲いていました。チョウセンヤマツツジとヨドガワツツジの関係と同じで、花もやや大きい程度、よく似ています。
千重大紫

この‘カメレオン’なんか、不思議な彩りになっています。こんな品種は昔はなかったなぁ。こんな奇抜なものよりも、しっとりとした暖かい色が、この時期一番うれしいです。
カメレオン

こちらでは、たくさんのアザレアや、観葉植物などが販売されております。入場無料なので、天気のいい日に散歩がてらお出かけ下さい。

百合が原公園の見どころ

  • 2017.02.20 Monday
  • 05:49
百合が原公園では、中温室のアザレア展と共に、大温室では雪割草展も開かれていました。(19日で終わりました) 自生地では3月から4月にかけて開花するものですが、加温して少し早く開花させたものでしょう。小さく地味な植物ながら、愛好者はかなり多いはずです。
雪割草

展示されているものは、白や青、濃紫、桃、赤など、実に様々な花色があるだけでなく、半八重、八重、万重、段咲きなど、花形にも様々な変異があります。
3段咲き 八重咲き

雪割草は、ミスミソウやスハマソウなどが複雑に交雑されて作出された園芸品種群ですが、自生地でもかなりの変異株が見つけられているようです。中心になるのが新潟を中心の裏日本に自生のあるオオミスミソウで、長岡の越後丘陵公園には、国際雪割草協会の事務局が置かれ、大規模な自生地と植栽地がありました。
分布図

庭植えだと、こんな小さな白い花はあまり目立たないと思いますが、こうやって鉢植えにして間近に眺めれば、確かにいい花だなぁと感心してしまいます。
なごり雪

名物のミモザはあと半月くらい経たないと開花しないし、ツバキもまだちらほら咲いている程度。鉢植えにされているものが少し咲いて来ていました。これは‘寒咲赤侘助’。赤い侘助がにぎやかにたくさん咲いていると、雰囲気が合わないような…(^^;)
寒咲き赤侘助

鉢植えや地植えもので大きな花を咲かせているのが、香港の九龍半島原産のカメリア・グランサミアーナ(グランサムツバキ)。こんな花がヤブの中に咲いていたら、びっくりしてしまうでしょう。
グランサムツバキ

右側にあるコテージの売店を覗いてみると、ラナンキュラスやハーデンベルギア、プリムラ類など春の花が満開に。これはプリムラ・ポリアンタの「ディスカバリング・ストライプス」というシリーズの品種のようです。何とも渋いというか、不思議な色合いをしています。
プリムラ

ミカン科のボロニア・ピンナータ(Boronia pinnata)がやさしい花を咲かせています。最初に入って来たのはボロニア・ヘテロフィルラ(B.heterophylla)(通称ピグミーランタン)でしたが、こちらの方が花が大きくで花弁が開くためか、最近はこれしか見かけなくなりました。
ボロニア

ここの花も少しずつ春めいてきたけれど、まだまだ寒さも厳しい日々が続きます。生の花を見て少し元気をもらったので、もう一息乗り切らなくては。

アザレア展

  • 2017.02.18 Saturday
  • 05:51
ちょっと息抜きに百合が原公園へ。まだ道路が濡れていて、車はドロドロになってしまったけれど、ツルツルに凍る前に行ってくることができました。相変わらず吐く息も白くなるほどの「温室」では、アザレア展が開催されています。
アザレア展

あいにくみぞれが屋根に溜まって薄暗く、ひっきりなしに雨漏りだか結露だかが落ちてくるので、あんまりいい雰囲気ではありませんでしたが、ホッとするような柔らかい彩りには癒されます。
彩り

いったい何年作り込んできたのかと思うほど、立木作りのような姿のアザレアがずらりと。栽培そのものはそれほど難しくはないけれど、これだけ大きな株を維持していくためには場所も取るし、灌水や植え替えの手間も大変でしょう。そういうところをもっとアピールしていかないともったいない。何鉢か市役所ロビーとか、チ・カ・ホとかに展示して、「今百合が原公園では、こんな見事なアザレアの株が見られます!」と宣伝すれば、メディアにもアピールできるのになぁ。
立木づくり

懐かしい品種から最近の品種まで色とりどり。そんな中に‘シャクナゲツツジ’という品種名?のアザレアがありました。サイズは少し小さいけれど、まるでクロフネツツジそっくりの花でした。でもこんな品種名なんて、本当にあるのかなぁ?
シャクナゲツツジ

アザレアは、タイワンツツジをベースにサツキなど様々な園芸品種を交雑して作られた品種群で、ベルギーで主に作り出されたことからベルギアンアザレア(Belgian Hybrid Azalea)と呼ばれます。一般的には豪華に見えるよう、大輪で八重咲の品種が多いけれど、まるでサツキのような小輪のものもひっそりと飾られています。この‘レジナ’は、とてもかわい花でした。
レジナ

アザレア展は3月5日まで行われています。緑や花に飢えてくるこの頃、しっかり防寒対策の上、ぜひ百合が原公園の温室にもお出かけ下さい。

バラ園の工事

  • 2017.02.15 Wednesday
  • 05:55
2月もはや折り返しました。春が近づくのはうれしいけれど、仕事が間に合わなくなるのがこの時期一番つらいところです。しかもこの時期、原稿書きやら講習やらが目白押しなので、合間をぬってそれらも進めなければなりません。一年で一番踏んばりどころの一ヶ月です。

昨日のバラ園について質問があったので、少し補足しておきましょう。
私がこのような植栽計画をする際には、必ず花の重なり具合に気を付けます。視点は固定されていないので、移動することによりその重なり具合も変化してきます。このバラ園のようにフォーマルな形状、しかも幅が狭いので、その視線をずらすためには斜めの線が重要になってきます。このため、バラのベッドを45度斜めに設定しているので、「花壇を斜めに重ねているところがミソだったのです。」と書きました。
平面図

前回の施工以来16〜7年経っていたので、ぜひ土の入れ替えをと頼まれたので、そっくり入れ替える設計にしてありました。翌2010年4月に現場に行ってみると、びっくりするほどみごとな穴が空いておりました。
掘り上げ

芝生があまり傷んでてないところを見ると、ミニユンボくらいは入れたようですが、かなりの部分は人力で施工したに違いありません。こんな丁寧な施工をしていただけるとは、思っても見なかったので、業者さんには感謝でした。
ちなみにここはサンクンガーデンとしたため、周囲を70cmほどの壁で区切らなければなりません。そこで使ったのが北見黄鉄平で、88年に帯広の六花亭で初めて使って以来、2件目の現場となったものです。このあとは滝野公園をはじめ、どんどん使っていくことになりました。
穴

両側の高い部分には、ポール仕立てのつるバラが植えられており、これらはそのままだったので、きれいに株を残して土が取り除かれておりました。ここまでしっかり入れ替えると、病害対策にはかなり効果的だったと思います。
サイド

土壁が崩れないうちに、新しい客土が満たされてホッ。客土はもちろん黒土ではなく、滝野産の火山灰性の赤土です。下部に10cmの排水層を確保し、客土は50センチ、それに熔リンと土壌改良材(完熟牛糞堆肥、バーク堆肥、ピートモス、腐葉土)をたっぷり混和したものです。
客土

冬の間には瀋陽から「玖瑰(まいかい)」の苗が到着しました。もちろんしっかり根を洗われて検疫を無事通過したもので、すぐにイコロの森で養生され、春まで某冷蔵庫で休眠してもらいました。
玖瑰

千本を超えるバラの苗が植えられ、苗はめきめきと成長を始めてくれました。玖瑰もほとんど枯れるものがなく、もちろん当年枝から夏にはかなり開花してくれました。工事の裏側でもいろんなことをやってきましたが、そんなことをいろいろと思い出させてくれる現場だったのです。
活着

大通のバラ園

  • 2017.02.14 Tuesday
  • 05:56
93年に大通のバラ園を造った時には、6丁目にあったサンクンガーデンをつぶすことになったので、こちらに取り入れてほしいという条件だけが付いていたけれど、あとはすべて任せてくれました。さてどんなバラ園にするか?という基本方針には、実は腹の中に決めていたことがあったのです。それはフロリバンダだけを植えたいと。
この規模のバラ園というと、東京の古河庭園とか、大阪の中の島バラ園とかがまず思い浮かびます。でも植えられているバラはやはりハイブリッド・ティー系がメインで、フロリバンダはほんの添え物でしかなかったのです。なんでフロリバンダでバラ園作らないんだろう?というのは長年疑問に思っていました。なので迷うことなくそんなセレクトを工藤さんにお願いしたのでした。

070629
できあがったバラ園は、想定通りの出来映えで、もりもりとたくさんの花が咲いてくれました。花壇を斜めに重ねているところがミソだったのです。

020629
以前にも書いた通り、本当は資料館との間の道路をつぶしたかったのだけれど、道警が絶対にだめだというので、仕方なく現在の姿になりました。今でも本当にもったいないロケーションだと思いますが。

090803
瀋陽の話が出た頃には、実はバラ園はボロボロになっていました。(写真は2009年6月) 品種の向き不向きもあるし、なによりも普通の公園管理の中で、これだけのバラを維持していくのは無理があったのです。滝野公園のカントリーガーデンを造ったときに、なんでバラを植えないんですか?とよく聞かれましたが、管理レベルを維持できないところに植えても仕方ないのです。
120629
このため、瀋陽コーナーの整備に併せて、既存のバラもすべて植え替えました。植え床を60センチすべて土も入れ替え、再度セレクトしてもらったフロリバンダ系のバラに植え替えることができましたが、管理体制にこれ以上要求できないので、ボランティアの育成をお願いしたのです。

120629
工藤さんには本当に負担をかけてしまったけれど、熱心なボランティアの方たちがしっかりと年間の管理を担うまでになってくれました。このバラの育ち具合は、土をすべて入れ替えたこともあるけれど、やはりしっかり手間をかけて面倒を見ている、まさにその成果なのです。

ボランティア
いつ横を通っても、花時には誰かが花ガラ取りをしています。もりもりと咲けば咲くほど大変になりますが、手塩にかけたバラをたくさんの人が訪れるようになっていることが、やはりうれしいのでしょう。そんなバラ園なので、ぜひご覧になっていただき、声をかけていただきたいと思います。

瀋陽友好コーナー

  • 2017.02.13 Monday
  • 05:50
駅前通や創成川通の計画を進めているときに、いきなり「瀋陽市との姉妹都市提携30周年を記念して、創成川公園に友好記念コーナーを造ってほしい。」という天の声が降ってきました。さすがにあの狭い創成川公園には、そんなスペースはとても造れないと断ったところ、今度は「西12丁目のバラ園の中に…」と二度目の声が降ってきたのです。大通公園の西12丁目にあるバラ園を設計したのは、1993年のことなので、その頃で15年も経っていたでしょうか。ここはとても思い入れがあるところなので、今さらそんなものと蹴飛ばそうかと思いましたが、整備に併せて植えたバラがかなり傷み始めてきていたので、これらのバラの植え替えをしてくれるならと、取引条件を付けることにしたのです。

姉妹都市のポートランドもミュンヘンも市の花はバラだし、なんと瀋陽も赤いバラだというので、カナールを挟んでアメリカとドイツのバラを集め、東の端に瀋陽のコーナーを造ることを提案したのです。それでバッチリ予算を付けてくれることになり、さて瀋陽のコーナーをどうしようかと考えあぐねてしまいました。もちろん行ったこともないので、ネットで瀋陽の街角の画像を探していくと、瀋陽故宮に二柱門というものがあり、その上に獅子像が置かれているのを見て、これだ!とピンと来たのです。
獅子像1 獅子像2
そういえば、札幌にもあちこち獅子像があるなぁと、○○ビルの前に必ず置かれているものや、偶然見つけた円山のあるお寺の前にあった獅子像を見せていただくと、昔北京の古道具屋で見つけて買ってきたものだとか、いろんなものがありました。そこで、こんなイメージのものを造りたいと市に説明し、OKをもらったのです。
二柱門

獅子像と狛犬は似て非なるもので、獅子像には雄雌があり、雄の獅子は玉を、雌の獅子は子供を押さえつけています。雄にはちゃんとおちんちんも付いているのです。石屋さんが気を効かしてレプリカを造ってくれ、縦横比を直すことができてなによりでした。このレプリカは今でも事務所の玄関で、来客に目を光らせております。
レプリカ

獅子像だけでなく、ベンチの台やサインなどのむ石材も中国での製作だし、床のレンガもあえて野幌産を使わずに中国製のものを使うことにして、計画をまとめました。
  計画平面図

翌2010年の雪解けから工事にかかり、6月までに『瀋陽友好ゾーン』が完成して無事にお披露目をすることができました。併せてポートランドとミュンヘンのゾーンのバラをすべて植え替えることができたので、現在のような姿になったわけです。
整備後

最初の整備の時から、バラの品種のセレクトは工藤さんにお願いしてきたので、この場所に合った素晴らしいパラが揃っているのです。瀋陽のバラは、どう見ても普通のバラではもたないのでいろいろ調べてみると、玖瑰(まいかい)らしいことが分かり、これを瀋陽市から贈っていただきました。一応ハマナスの変種扱いになっておりますが、かなり違うものだということが分かります。
玖瑰

実はこのバラ園自体、まだ知らない方が結構いるようなので、今年の夏(花フェスタ頃がバラのピーク)には、瀋陽の獅子たちとともに、あふれんばかりに咲き誇るバラたちを、じっくりと楽しんでいただきたいと思います。

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