狩勝園地での剪定講習

  • 2013.11.07 Thursday
  • 07:22
先週JRで十勝に来たばかりですが、昨日は狩勝峠を越えて新得の狩勝園地へ。高速では先日死亡事故があったばかりで、その現場を過ぎてトマムICから道道に下りて狩勝峠へ。先日のドカ雪のおかげで、シラカンバやミズナラ、ヤナギ類などには枝折れが見られました。峠から見たダケカンバ林は、既に葉を落としていたと見えて、すっきりとした樹冠を見せていました。
ダケカンバ

あんまり早く着きすぎたので、まだ見たことのなかった旧狩勝線を見に脇道へ。倒木や枝折れの処理をしてくれていたので、ようやく旧狩勝トンネルまでたどり着くことができました。新得の駅から、重たい列車を引っ張って、SLがこのトンネルを目指して登ってきたのです。明治時代にこの高所で千mものトンネルを手掘りしたのかと思うと感無量ですが、今は静寂に包まれていました。
狩勝トンネル
狩勝園地からは、ここまで自転車で送迎し、旧狩勝線を一気に狩勝園地まで駆け下るダウンヒルのサービスを夏の間やっています。なかなか気持ちよさそうですよ〜 車で下りてみようとしたら、途中で倒木があり断念。脇の林道は、カラマツの黄葉に包まれていました。
カラマツ林

園地内の沢では、先日の暴風によってたくさんの倒木が。石河原の上のわずかな土に、こんな大木が育っていたんだとびっくりさせられました。でもこの沢は、とっても気持ちのいい流れだったので、かなり残念…(T_T)
倒木

お昼は新得そばの館かラーメンのロッキーしかないので、温かいラーメンを。地鶏ラーメンは、とってもスープにコクがありながら、さらっとしたおいしさで大満足。
ラーメン

午後からは最後のウメの剪定講習。一緒に行ったS先生と、ウメの冬剪定指導。二人の作業員と、少し伸びすぎている樹形をコンパクトに、しかも手入れがやりやすく、ウメの実も成りやすい樹形に改造する方法を確認していきました。
剪定講習
もうすっかり慣れている方達なので、ポイントはしっかりと理解されていました。2時間あまりで3本のウメを剪定し、すっきりと。作業はまだまだ続きますが、寒い中での作業は本当にご苦労様です。風邪など引かないようにがんばって下さいね〜
前 後

ウメの剪定講習

  • 2013.08.08 Thursday
  • 06:40
昨日は新得の狩勝園地で、ウメの剪定の指導日。いつものSさんと出かけてきました。道東道をトマムICで下り、狩勝峠まで事務所から約2時間あまり。本当に近くなったものです。峠で一服しようと展望台に行きましたが、残念ながら十勝側はガスがかかり、展望がききませんでした。
狩勝峠
狩勝峠は標高が644m。日勝峠が1,024mですからかなり低く感じますが、それでも晴れていれば雄大な風景が見られます。季節風が落合側から吹き抜けるせいか、峠のカラマツは見事な風衝形(ふうしょうけい)になっていました。これは風によって樹形が偏形する現象で、芽がガッチリと守られている冬季間の風よりも、成長期の春から夏の風の方が強く影響を受けます。ただ冬季でも、氷雪の粒によって機械的に削られて変形することもあるので、よく調べないと分からないのです。
風衝形

園地に着くと、エコトロッコは夏休みらしく、家族連れで賑わってました。出迎えてくれたT社のNさんは、つなぎに地下足袋姿と、かなり気合いが入ってました♪
地下足袋

私とSさんは、対象木をどれにするか下見に。広い園内は、セミ時雨に包まれており、湿度が高いためにムンムンとした草いきれで、少し息苦しいほどでした。前回調査に行った二ヶ月前には、遅れていた花が散ったばかりで、実がどのくらいの歩留まりになるか分かりませんでした。今ちょうど実を取る時期ですが、実付きのいいものと悪いものがかなりはっきりと分かれていました。
梅の実取り
やはり春先の低温の影響が出たようです。それでも場所によってはけっこういい成りをしているところもありました。数が少ない分、実も大きいものが多く、取るのは大変ですが、美味しい梅酒などに加工できそうでした。
梅

お昼は峠から下りてすぐのロッキーに。お昼時はけっこう混んでますが、手際がいいのですぐに出てきます。私は普段食べないものをと地鶏ラーメンを、Sさんも珍しくもつ煮込みラーメンを食べることに。思いのほかあっさりして、美味しかったです。
地鶏 もつ煮込み

午後からさっそく実技指導。この時期に行う剪定方法について、かなりきめ細かく指導がありました。このウメを管理しているお二人は、本当に熱心なので、とても教え甲斐があるとSさんも感心していました。ウメはこの時期になると、長枝(ちょうし)と呼ばれる徒長枝(とちょうし)がたくさん発生して、樹冠内部を鬱閉させてしまいます。不要な長枝の見分け方、切り方、さらには来年の結果母枝(けっかぼし)の作り方などがポイントになります。
剪定前
私も高枝切り鋏を持っていったので、下からパチパチと加勢して、四人がかりで一本をきれいに散髪できました。普段あまりやらない剪定ですが、この作業によって来年の結果母枝の充実度が高まります。
剪定後
さらにもう一本を片付けて実技指導を終えましたが、このような地道な作業の積み重ねによって、春の花が咲いていることを知っていただきたいものです。本当にお疲れさまでした〜

調査完了しました

  • 2013.06.16 Sunday
  • 07:09
本当に待望の雨になりました。新得では3時頃から降り始め、明け方には結構な降り方でした。あわててアメダスで上川を確認すると、3時に13.5mmもの集中豪雨のような雨が降っていました。その前後も適度に降ったので、ようやく森のガーデンも潤ったことでしょう。

調査の最終日は、雨の中でと覚悟して現場に着いたところが、その頃から雨が上がってくれました。もちろんカッパ仕事にはなりますが、雨降りよりはるかに能率が上がります。半分くらいやった時に、相棒のSさんが悲鳴を上げて飛び退いてびっくり。梅の木の足元の草むらから、何か獣が跳ねたのです。大きさからウサギかと思ったら、エゾシカの子どもでした。まだ生まれて間もないくらいで、よちよち歩きで逃げられません。
バンビ
草の倒れ具合からすると、一緒にいた親は逃げたものの、子どもは逃げられずにうずくまっていたものでしょう。無事に親元のところに帰ることができたでしょうか…

予定どおり、12時少し前に調査完了。なかなか大変な調査でしたが、一度もカンカン照りに会わず、さほど雨にも当たらなかったので、とてもラッキーでした。この狩勝園地は、梅林だけでなく、旧狩勝線を一部使ったエコトロッコや、昨日まで飲んでいた「十勝無敗」の醸造所であるさほろ酒造などもあります。しかし町民ですら、最近は来ていないねぇ…と忘れ去られた存在になっています。町ではなんとかここの活性化に繋げようと、旧狩勝線をマウンテンバイクで一気に下る「旧狩勝線ダウンヒル」を先週から始めていました。
ダウンヒル
峠の下まで自転車を送迎し、そこから昔の線路を一気に駆け下るのです。天気がよければやってみたかったのですが、雨がぱらついていたので今回はあきらめました。大人800円だそうです。
マップ

待ち合わせに少し時間があったので、エコトロッコのところにある保存車両の見学に。96(きゅーろく)を先頭に、ブルートレイン2両が資料館になっています。(200円)元鉄ちゃんの私にとっては、懐かしい情報ばかり。鉄オタクの聖地になってきているようです〜
きゅーろく

三段の2等寝台は何度か乗りましたが、ブルトレのような高級な寝台には乗ったことがなく、初めて中を見たことになります。よくもこんな難しい細工で、寝台と座席を入れ替えたものだと感心しました。
座席 寝台
  (天井からベッドを下ろし、座席を倒すと二段ベッドに早変わり。)

少し遅い昼食は、そばの館やロッキーの向かい側にある、ヨークシャーファームに。久しぶりの雨を受けて新緑が滴るような中、たくさんのヒツジが草を食んでいました。
ヒツジ

無事に調査も終わったことだしと、ランチセットを頼みました。でもちょっと…ひねたヒツジだったのか、かなり固くてあごが疲れてしまいましたぁ…(>_<) でも雰囲気がとてもよく、今度また来たくなるお店でした。
スペアリブ

足かけ4日の新得でしたが、今回もいろんな出会いがあって楽しかったです〜

調査の息抜き

  • 2013.06.15 Saturday
  • 05:48
今回の調査もなんとか3日目をこなし、あと半日でケリがつくところまで来ました。事前に段取りよく、下準備の調査をを進めておいてくれたので、なんとかここまでこぎ着けられたのです。これがなかったら、まだ3日くらいかかる分量でした。昨日は少し雨もぱらつき、蒸し暑く感じましたが、3日間ほとんど曇り空だったのもラッキー。一緒にがんばってくれているSさんは、入社まだ半年だし、現場の調査は初体験なのに、単調且つ大変な仕事を、よくここまでがんばってくれました〜事前の調査をしてくれたYさんと、Sさんに感謝です♪
ロッキー
(お昼はロッキーに。平打ちのソバを、魚介スープで食べるつけ麺でした。)

夕食は旅館で取らず、いつも隣の居酒屋「げんや」に。いつもそうしているので、すっかり顔なじみになってしまいました。元々ご飯を食べずに液体燃料で生きているので、定食よりは居酒屋の方が合っているので…(^_^;)
げんや

まずは何も言わずにビールを。そのあとは、狩勝園地にあるさほろ酒造で醸造されている「十勝無敗(じゅっしょうむはい)」をボトルで〜
十勝無敗

いつも肉類はほとんど食べないで、魚と野菜類が主体です。オニオンサラダや海老の唐揚げは山盛りだし、厚揚げもしっかり厚いものでした。
つまみ

去年はまだお母さんの背中だったHくんが、すっかり大きくなって、店の中を探検して回ります。初孫ではないそうですが、身近にいるので、メチャかわいがっていました。
はると

テーブルにスズランの花が。知り合いの農家から、一束いただいたそうで、店内に甘い香りを振りまいていました。ドイツスズランに比べれば、確かに香りはおとなしいかもしれませんが、これだけ束にすると、かなり強烈に香ります。でも子供にとっては、あんまり関心のない刺激のようでした。
スズラン

新得にはスズランの生えているところはあんまりないとのことでしたが、早朝の散歩の途中で、寺の境内に群生して植えられているのを見つけました。在来のスズランは、花が葉の中に隠れてしまうので、満開になっても全く分からないのです。
スズランの開花
(葉をかき分けると、満開の花房があるのが分かります。)

そんな新得で四日間を過ごしましたが、いよいよ今日の午後には札幌に。次週はいよいよ渡島大島の調査なので、それまでに片付けなければならない仕事や講習が山積みです。一つ一つ確実にこなしていかなければ。

新得で出会った花

  • 2013.06.14 Friday
  • 04:51
現場に出かけようとしたら、この旅館に泊まれなかった若花田と照英一行も、近くの旅館から出発するところでした。若花田の体の小さいのにはびっくり。よくこれで、横綱を勤めていたものだと感心しました。照英の方がはるかに大きいのです。このあとどんな旅になるのでしょうね。
お兄ちゃん

札幌は晴れて暑いようですが、狩勝園地はずっと曇り空。せいぜい20℃くらいなので、とても助かってます。仕事は梅林のウメの生育調査なので、一つ一つは面白いのですが、なにせ相手の本数が多く、かなり大変な作業になっています。それでも二日間、かなりがんばったので、なんとか四日でケリが付けられそうになって、ホッとしてます。
昼は、たまにはラーメンにと思ったら、定休日だったので、またそばの館に。カレーソバなんて、滅多に食べないものにしました。
カレーソバ

現場の狩勝園地は、峠から少し下りたところにあり、町中よりはかなり標高が高いので、植生も違います。昼休みなど、少し時間があれば、回りの林に植物を求めてウロウロしていると、いろんなものに出会うのです。一番うれしかったのは、オオヤマオダマキ。随分昔に、標茶の山奥で出会って以来の再会でした。この花の色は、どんな園芸種もかなわないでしょう。
オオヤマオダマキ

その林の中では、ごく普通にエゾタンポポが咲いていました。総苞片が反っくり返らないので、区別できます。
エゾタンポポ

この狩勝園地には、大変珍しい花畑があります。なんと、30m角ものコマクサ畑です。おそらく人工的に作られたものでは、日本最大、いや世界最大のコマクサ畑ではないでしょうか。
コマクサ畑

しかし、ただ真四角な畑に植えられているだけで、間近に観察できる園路も、地形的な変化も、修景要素としての景石もなく、一体どうやって鑑賞すればよいものやら…と悩むような施設展開となっています。このあたりから、少しずつ変えていかなくてはならないでしょうね。
コマクサ

少し早く現場が片付いたので、帰り道に、昨年見つけたエゾノレイジンソウをもう一度確認に行きました。新得スキー場のゲレンデを少し登り、自然歩道に入ったところに群生しています。札幌のものは花弁は真っ白ですが、ここではクリーム色の花なので、なんでこんなに違うのかなあ?と悩んでしまいます。
エゾノレイジンソウ

ユキザサ(山菜名はアズキナ)が、真っ白の花を咲かせていましたが、これも札幌に生えているものに比べて、随分葉が丸みを帯びているものだなあと。
ユキザサ

やはり脊梁山脈の向こう側は、植物的にもかなり違うので、いつもわくわくしてしまいます。さて、予報は夜から雨。夜に降る分にはかまわないので、降るならしっかりと降ってほしいです〜

狩勝園地の春

  • 2013.06.13 Thursday
  • 06:26
新得の旅館も、無線LAN機能が付いたので、無事にネットに繋がりました。
トマムのICを下りると、狩勝峠を越えて、雲が激しく流れているのが見えました。雲というよりガス(濃霧)ですね。北海道の背骨に当たる、険しい峠の環境がなせる技でしょう。
トマム

峠に向かうと、やはりガスに包まれて、残念ながら豪快な景色は見ることはできませんでした。
狩勝峠

狩勝梅園のウメは、先週ようやく花が終わったばかりだと。サクラはそんなに遅れなかったけど、ウメはかなり影響を受けたようです。まだ花が見頃の株も少し残っているくらいでした。
ウメ

ここの桜並木は、旧国道の並木として歴史のあるものですが、その合間に『釧路八重』が何本が植えられており、まだ花が残っていました。このサクラは、町内にたくさん植えられているようです。これが本当にエゾヤマザクラからの変異なのか、本当に不思議なくらいの万重咲きの花容です。
釧路八重

昼食は。麓に下りたところにある「そばの館」か。ラーメン屋しかないので、当然そば屋に。毎日違うものを食べるとして、まずはニシンソバから行きました。旅先では、普段食べないものを食べたくなってしまいます。
ニシンソバ

すぐ裏には、かつて狩勝峠を越えていた、根室本線の線路跡が自転車道になっています。そこにあったオニグルミ。こんなに間近に雄花と雌花が観察できて、かなり感激♪この雄花は、海ブドウに似ていると思ってしまいました。
   オニグルミ
(しおらしく垂れているのが雄花、上でふんぞり返っているのが雌花です♪)

調査は単調なので、つい、いろんな下草に、目がさまよってしまいます。ここにはスミレが多いのもうれしいところ。札幌近辺では、スミレなんて見たこともないですからね…
スミレ

エゾノクサイチゴ、ジシバリ、ミツバツチグリなどと共に、時々ハッとさせられたのがニシキゴロモ。
ニシキゴロモ

もちろんこの仲間では、アジュガ・レプタンスがよく植えられますが、このニシキゴロモだって、十分見どころがあると思いますけれどねぇ…

6時近くまでがんばり、なんとか四日間で終わらせられる見込みがついて。ホッとしました。旅館に帰るとおばちゃん達が騒いでました。旅の突撃番組で、照英と若花田が来たけれど、満室で泊められなかったので、違う旅館に行っちゃったって。そんなお騒がせ番組、まだやっているんだぁ。

狩勝園地での講習会

  • 2012.10.24 Wednesday
  • 07:08
昨日まで二日間、新得町の狩勝園地でウメの剪定講習会をやってきました。
22日は快晴で、秋晴れの気持ちのいい天気でした。早く着いたので、狩勝峠の展望台を覗いて見ることに。峠の上は吹き飛ばされそうなくらいの西風が富良野側から吹き上げ、ものすごく寒くてびっくり。
狩勝峠
(狩勝峠の展望台より)

既にこのあたりのダケカンバは葉を落としており、美しい幹肌を見せていました。展望台の裏に回ると、芝生の中に5mくらいの助走路らしきものがあるので、なんだろうねぇ?と考えていましたが、どう見てもこの崖に向かっているので、パラグライダーの助走路では?ということに。あとで役場の職員に聞いたら、やっぱりそうでした。
助走路
(ここから飛ぶのは、スキーのジャンプと同じく、相当の勇気がいりそう…)^o^( )

園地の中には、町が昔植えたカラマツ林がたくさんありますが、そのほとんどにツルアジサイが絡みついているのです。半分くらいの木が黄色くなってきているため、緑のものと黄色のもののコントラストがとってもきれいでした。いつ見ても、本当に絵になる風景です。
ツルアジサイ

初日は、この梅園の管理をやっている方に対する技術講習です。いつもの鮫島先生にお願いし、冬季剪定のやり方を、実技を交えてしっかりと指導していただきました。
剪定講習

前回行ったときにも、ずいぶんと枯れている木が多かったのが気になりましたが、よく見るとキクイムシの食害を受けていることが分かりました。溝の中に卵を産み付け、孵化した幼虫が放射状にトンネルを掘り進みます。密度が高いので、隣のトンネルと交錯するほどでした。これが増殖すると大変なことになるので、早速伐採して焼却してもらいましたが、また悩みの種が増えてしまいました。
キクイムシ
(ナスカの地上絵のような、なんとも不思議な模様を描いているキクイムシによる食痕)

昨日は朝から雨が降り、さてどうしようかと現場で様子を見ていましたが、参加者は完全装備で次々と集まり、みなさんの熱意に負けたのか雨も上がってくれました。途中パラッと来るときもありましたが、ほとんど雨にも当たらないで無事に実施することができたのです。夏剪定の時の参加者も多数参加され、熱心に鮫島さんの話に聞き入っていました。
講習

その後みなさん実際に脚立に登り、どの枝がいらない枝なのか、しっかりと確認をしながらハサミを入れていただきました。下から見ているとなんとなく分かったつもりでも、実際に枝を目の前にすると迷うものです。2時間ほどの講習で、みなさんじっくりと作業をしていただき、納得の笑顔で無事に終わることができました。
実技

片付けを終えたあたりから雨が降り始め、帰り道ではかなりの土砂降りに…本当にいいタイミングの講習会でした。


ところで、このブログを始めてからちょうど半年が経ちました。始めた頃は無我夢中でしたが、回りには題材が無数にあるので、そのうちには淡々と続けられるようになってきました。出張時を除いて、なんとか毎日更新を続けられたのは、毎日見ていただくたくさんの方からのプレッシャーからかもしれません…(^_^;)
冬になったら植物ネタがなくなるのかなぁ?とも思いますが、何とか続けて行こうと思います。これからもどうかよろしくお願いします〜

新得町あれこれ

  • 2012.08.20 Monday
  • 07:08
北海道新聞朝刊に、月2回園芸のコラムを書いていますが、先週土曜には『お盆を過ぎると朝晩めっきりと涼しくなり・・・』と書いたばかりなのにこの蒸し暑さ…前々回には、あんまり雨が少ないので、わざわざ水やりのコラムにしたところ、その後はひっきりなしに雨が降ります。なんだか嫌がらせされているような気がしてます・・・

ところで新得の町では、駅前の旅館にいつも泊まっています。花好きなおばちゃんが、すっかりファンになってしまい、行くたびに園芸相談の時間が必要になってきました。
どこに泊まっても、早くにパッチリと覚めてしまうので、カメラを持って町中をウロウロしています。今回はどんより曇っていたので、新得山に登るのはあきらめて、町中を散歩することにしました。

帰化植物にも興味があるので、駅構内の探索は不可欠です。意外と掘り出し物があるからなんですが、今回はホソバウンラン(Linaria vulgaris)が一番目立っていました。町の中では全く見かけないので、駅周辺にはびこっているのでしょう。
この草は、園芸植物として流通するくらい、クリーム色の花がきれいです。我が家では完全に雑草化していますが、タネを飛ばさないように刈り取れば、ある程度コントロールできます。

ホソバウンラン

JA新得の横を通るとき、ふと植えますを見たらとんでもないものを見つけてしまいました。ボタンゲシ(Papaver somniferum)です。

ケシ

実は昨年の8月に泊まった時にも、役場の近くでボタンゲシを見つけて、あとで抜き取るようにお願いしておいたのです。こんなところにしっかり植えてあると言うことは、町内にはもっと植えられていることが考えられます。ボタンゲシを含む栽培禁止のケシは、実はガーデニングブームの中で隠れた人気植物になっていることが考えられ、あちこちで見かけるのです。

ボタンゲシ
昨年も、役場のすぐ近くで見つけたボタンゲシ (2011.8.9)

そのあと、駅の西側に行って見ることにしました。まもなく新得小学校が見えてきます。
グラウンドの横で面白いものを見つけました。代々のの校門の門柱を大切に取ってあり、銘板まで取り付けられているのです。これを見てびっくり。なんで英語の銘板なのかな?終戦まもなくの占領時代だからかな?と思ったら、何と大正12年に立てられたものだったのです。

門柱1

いくら大正デモクラシーの時代といっても、小学校の校門に英語を使う必要性が分かりません。よほど面白い校長先生だったのでしょうか。よく見ると、縦型の表札の跡もあるので、当初は日本語で尋常小学校と書かれていたものを、戦後掛け替えるときに、占領軍の目を気にして英語にしたとも考えられます。いずれにしても、ユニークで、すばらしい文化財といえるでしょう。

その横にはもう一つの校門が保存されてあり、昭和27年の校舎改築に合わせて、これに立て替えられたと書かれてあります。私と同じ歳と言うことになるのですね。

門柱2

明け方を一時間半も歩き回り、頭の中がシャキッとしてきたので、旅館に戻って朝食にしました。
狩勝園地に向かう国道筋には、そばの館があり、そのまわりは真っ白なソバ畑が広がっています。そばの町新得を謳っているだけに、この辺りにはかなりの栽培が見られました。

そば

狩勝園地の隣にはゴルフ場があるのですが、一度も行ったことがなかったので、ちょっと覗いてきました。朝一番でコースに出るときには、大量の爆竹を鳴らしていくので、山中がとてもにぎやかです。クマの縄張りでゴルフするのもなぁ…という感じですが。
その途中のシラカンバ林が、とてもきれいでした。なんだかしっとりした感じで、普通カラッと明るいシラカンバ林ではないのです。それもそのはず、混じって生えているのがすべて湿性のカツラという、実に不思議な混交林でした。どうやったらこんな林ができるのでしょうか?

シラカンバ林

もう一つびっくりしたのが、園地内のカラマツ林です。たいていの木にツルアジサイが絡まっているのですが、ちょうど1.5mのところで、きれいに葉を刈り取っているのです。

ツルアジサイ

そんな面倒なことを誰がわざわざやらせているの?と、役場の人に聞いてみようと思ったのですが、よーく見ると歯の跡が・・・なんとシカの仕業だったのです。
きっと若葉がおいしいのでしょう。届く範囲の葉や新芽を、きれいに刈り取ってくれていたのです。いろんなことが起きるものだなぁと、感心して狩勝園地をあとにしました。

狩勝園地の講習会

  • 2012.08.19 Sunday
  • 07:21
今回の新得出張は、昨年からお手伝いしている、新得町狩勝園地にある梅林の再生の一環で、作業員への実技指導と、町民にも関心を持っていただけるよう、町民向けの講習会でした。前回に引き続き、鮫島樹木医庭園研究所代表の鮫島宗俊さんにお手伝いいただきました。

道東道が開通してとても便利になった十勝方面。狩勝園地へは、トマムで下りて道道・国道を経由し、狩勝峠を越えれば20分で着きます。峠はひどい霧で一寸先も見えず、あっという間に下りの覆道に突入してしまいました。

17日の午後からは、梅林の管理をやられているお二人に、前回モデル剪定を行った木を使って、その後の枝の伸び具合の確認と、この時期に行う剪定について、実技指導を行っていただきました。

剪定実技

このお二人は、もう10年近くウメの面倒を見ているだけあって、さすがに飲み込みが早く、あっという間にパチンパチンとハサミが入っていきます。ぼうぼうに伸びていた徒長枝が整理され、すがすがしい樹形に変身していきました。今年はヤブ蚊も少なく、日差しもなかったのでとてもやりやすかったです。

前

後

昨日は、9時半から町民相手の講習会。町内へは全戸配布の案内を送ったほか、新聞にも取り上げられたため、町内から7名、町外から8名、計15名もの参加があり、関心の高さにはびっくりでした。集まってくる方にうかがうと、これまで自己流で剪定してきたけれど、さっぱり花が咲かないとか、なんとなくはうまくいっているのだけれど、今ひとつ自信がないので聞きに来た、などとのことでした。

まず始めに、T社のAさんから、狩勝園地の活性化の取り組みについてお話しがありました。続いて私から、ここに植えられているウメの現状について、昨年からの調査を基に解説していきました。この場所は、ウメの栽培地としては北限に近く、開花時の気象条件によって結実が大きく左右されます。20年で約6割が枯死しているのですが、むしろ4割がまだ残っていることの方が、この場所としては大きな意味を持っているのです。

説明

そして鮫島さんには、実演を交えながら、今の時期にやる剪定の内容について解説していただきました。
私は、みなさんからの質問に答えながら、指し棒を使ってどこの枝が問題なのか、どの程度切ればいいのかを詳しく補足していく形で説明をしていきました。

模範演技

その後、みなさんに脚立に登っていただき、実際に剪定を行っていただきました。
やはり、実演をしながら、それにチェックを入れていく形だと、とても分かりやすかったようです。

実習

終わりに、みなさんからの質問コーナーと、今日の感想を伺いましたが、とても勉強になったと、みなさんから言っていただき、私たちもホッとしました。

懇談

このような形の講習を積み重ねながら、まずは自分の庭のウメの手入れに活かしていただければいいと思います。町民の方でも、ここまで全然来ていなかったとのことでしたが、少しずつ狩勝園地への関心も深めていただけるよう、このような取り組みを続けていくことが大切でしょう。現場大好き人間の二人なので、帰り道でもいろいろと話が弾みましたが、反応のいい講習は、こちらもやりがいがあるものです。楽しい時間をありがとうございました。

新得の花から〜(その3)

  • 2012.06.17 Sunday
  • 07:19
最後に狩勝高原園地の植物から。
木曜の8時過ぎ、濃霧の狩勝峠を越えると、温度計がガクンと下がりました。南富良野側では12℃くらいあったのに、十勝側は何と6℃に下がり、車から降りると身震いするほどの寒さでした。こんなに厳しい環境で梅園を維持していくのはかなり大変なことです。

そんな狩勝高原園地では、先月ほど目立つ花はありませんでしたが、かわいい花がいくつも咲いていました。一番うれしかったのはスミレ(Viola mandshurica)です。札幌ではタチツボスミレ系ばかり見ているので、濃い紫色のスミレを見ると懐かしく思ってしまいました。

スミレ
長い葉が特徴的なスミレ

草むらでかわいい花を咲かせていたのが、エゾノクサイチゴ(Fragaria yezoensis)です。私たちが食べるイチゴ(オランダイチゴ)と同じ仲間なので、草姿がよく似ていますし、果実は小さいけれど食べることができるそうです。

クサイチゴ
キリッとかわいい花

流れに沿って少しじめじめした場所では、マイヅルソウが満開になっていましたが、その合間にズダヤクシュ(Tiarella polyphylla)がたくさん花を咲かせていました。

ズダヤクシュ

不思議な名前ですが、ズダとは信州で喘息のことをいい、喘息に効く薬種という意味からこのような名前になったそうです。いかし薬草の本をいろいろ見ても、薬理は不明とあるので、どこまで本当かは分かりませんが。
この花は、咲き終わると共に果実がどんどん肥大し、上の方と下の方ではずいぶんと表情が違ってきます。地味な植物ではありますが、よく見ると面白いものです。

花のアップ

ここは狩勝峠から5分ほどの山の中なので、クマも近くにいるようですし、エゾシカはいつも園内をウロウロしています。気を付けないと糞を踏んづけそうになるので、気を付けなければなりません。

シカの糞
エゾシカの糞

生き物と言えば、木を叩いたら目の前にミヤマクワガタの雄がポトンと落ちてきました。興奮して角を振りかざしてましたが、こんなに早く出ているのですね。こどもが小さければ、いい土産になったのですが、こまめでは鼻を挟まれるのがオチでしょうか…(^。^;;

ミヤマクワガタ

新得の花から〜(その2)

  • 2012.06.16 Saturday
  • 09:58
新得の花暦は、札幌よりかなり遅いように思いました。ツツジ類がまだ見頃で、特にレンゲツツジが満開で、どこでも咲き誇ってました。

キレンゲ
ツツジの中でも特異な色彩のキレンゲツツジ

早朝の町の庭先の花を楽しみながら、新得神社から「新四国新得八十八ヶ所」を辿ってみることにしました。前回とは違い、新得山の東から北側の道を上っていくことになります。この八十八ヶ所は、讃岐出身の脇タネさんというおばあさんが、夢枕に立った弘法大師のお告げから発起し、昭和6年に開山したものだそうです。今では200基以上もの地蔵さまが立ち並んでおり、円山よりももっと素朴な感じがします。

地蔵さま

誰一人行き交う人もない山道を登っていくと、ミツバウツギ(Staphylea bumalda)がたくさんあることに気付きました。普通林縁部の明るいところでよく見かけますが、ここではかなり暗い林内にまで入り込んでいました。エゾヤマツツジやミヤマガマズミなどはほとんど花が終わってました。

ミツバウツギ

山道が大きくターンするあたりに、エゾノレイジンソウ(Aconitum gigas)が群生していました。でも私の知っているものに比べて、ずいぶん草丈が低く、花が黄緑色なので、(?_?)と思ってしまいました。

レイジンソウ

いろいろ調べてみると、道内にはエゾノレイジンソウとオオレイジンソウ(A.gigas var.hondoense)が生えており、花を分解して距の形を見たり、花茎の毛を調べないといけないようです。うーーん。近年マシケレイジンソウが梅沢さんによって発見されるなど、変異の大きいトリカブトの扱いは大変です。
なお、レイジンとは麗人ではなく、花の形が、雅楽の演奏をする伶人の冠り物に似ていることから名付けられています。

レイジンソウ(盤渓)
盤渓に生えているのはオオレイジンソウ?

さらに進んでいくと、ちょうどスキー場のゲレンデを、山道が通り抜けているところに出ました。

ゲレンデ

そこにたくさん生えている草は、遠目ではスズランかと思いましたが、葉にしわがありガサガサしています。花茎を伸ばしている株があり、シュロソウ(Veratrum maackii var. japonicum)であることが分かりました。焦げ茶色の独特な花が咲くので、これだけの群生の花を見てみたいものです。

シュロソウ畑
こんなにシュロソウが生えていいものなのか・・・

シュロソウ
ちょうどつぼみが伸びていました

シュロソウはバイケイソウと同じ仲間で、同じく毒草としても知られています。葉が固いので、山菜と間違えることはないと思いますが、気を付けなければならない仲間です。これらは今までユリ科になっていましたが、最新の分類体系では、メランチウム科などという訳の分からない科名になっていました・・・

シュロソウ(花)
※参考 シュロソウの花(植物園で)

山道をどんどん行けば山頂まで行けるのですが、そこまで時間がなかったので、47番を過ぎてスキー場に下りていきました。その道すがらにもレイジンソウの群生がありましたが、朝露にズボンを濡らしながら、約一時間でスキー場に到着しました。そこの草むらではアヤメ(Iris sanguinea)が一株咲いていました。

アヤメ

家の庭のアヤメもちょうど咲き始めでしたが、それも糠平の山の中から持ってきたものです。十勝でよく見かける野草です。所変われば花変わることを実感した、朝の散歩になりました。

新得町の花から〜

  • 2012.06.15 Friday
  • 19:40
新得の調査は、三日間でもきついかな?と思えるボリュウムでしたが、調査に当たった三人が力を合わせて二日間で片付けてしまいました。チリから来ていた研修生のフェルナンダ嬢は、「日本人は働き過ぎ〜」なんて言ってましたが、仕事はてきぱきと要領よく片付けてくれました。でも、忘れられない思い出を作ってしまったかな…(^。^;;

今朝も早くに目が覚めてしまい、カメラを持って新得の町をうろついてしまいました。

駅前には、不思議なパーゴラがあります。昨年行った時にも気付きましたが、時期が真夏だったのであまりきれいではありませんでしたが、今回はバッチリでした。何とマタタビ(Actinidia polygama)を絡ませているのです。

パーゴラ
手入れが悪くて座れないパーゴラですが・・・

町中にマタタビを植えると、ネコが集まって来てずたずたにしてしまうという話を聞いたことがありますが、そういえば新得の町でネコに出会ったことがありません。野良ネコがいないのか、部屋ネコも外に出さないのでしょうかね(?_?)

マタタビ
白く変色するマタタビの葉

花の時期に合わせて真っ白になるマタタビは、昆虫にサインを送っているそうです。近縁のミヤママタタビ(Actinidia kolomikta)は赤く変色します。

ミヤママタタビ
※参考画像 赤く変色するミヤママタタビ

そのすぐ近くでは、オヒョウモモと並んで、これも十勝ならではの不思議な低木であるメイエリーライラック(Syringa meyeri )がありました。

メイエリー

30年以上前に十勝通いしていたときに、あちこちで咲いているのを見て不思議に思った低木性のライラックです。川下公園では生垣にされています。

メイエリー花

新得の町では、不思議な花が流行るようです。
家の回りの犬走りには、普通雨だれによって壁が汚れないように、川砂利を敷いていますが、そこにコマクサ(Dicentra peregrina)を咲かせているのです。

犬走り

確かに雨は当たらないし、水はけはいいし、競合する草も生えていないし、コマクサには格好の生育環境になっている訳です。
そんな家があちこちにあるところを見ると、きっと私も私もと、タネを譲り合っているため、どんどん増えてきたものでしょう。高山植物の女王と言われるコマクサが、犬走りで栽培できるというのも、北海道ならではの裏技と言えそうです。

カーポート
カーポートの中で咲くコマクサ

アプローチ
玄関までのアプローチを彩るコマクサ

仕事を手伝っている狩勝園地には、多分わが国最大の『コマクサ花壇』があります。約20m四方の柵に囲まれた中に、一面のコマクサが植えられているのですが、中に園路がある訳でも、景石がある訳でもなく、一体どのようにして鑑賞しろというのか、まか不思議な花壇です。それに比べれば、はるかに効果的に作られていると言えますね。

コマクサ花壇
狩勝園地の方形『コマクサ園』

狩勝園地での調査

  • 2012.05.19 Saturday
  • 19:20
昨日から、新得町にある狩勝園地での調査に行ってました。
狩勝峠を越えてすぐ、サホロリゾートの向かい側に、新得町が整備した梅園や桜並木などがある狩勝園地という公園(?)があります。昨年からT社のお手伝いで、梅園の立て直しや桜並木の保全策などについて調査を進めてきました。

梅園のウメはまだほとんど咲いていませんでしたが、桜並木はちょうど満開で、なかなか見応えのある風情でした。
(でも、見に来る人がほとんどいないのは寂しいですね。とてももったいないと思いました。)

桜並木
狩勝旧国道の桜並木

このサクラは、1932年(S7)に狩勝越えの道路が整備された記念として、新得の青年団が周辺の山から地堀した苗木を植えたものです。したがって約80歳の老木ですが、当時のサクラはあまり残っておらず、後に補植したものがたくさんあります。現在は道路が切り替えられているので、園地の中の道路の並木になっているのです。

大木
最も樹形のきれいな大木

並木
補植された桜並木

このサクラにテング巣病がたくさん着いているため、早急に切除するための調査を行いました。二日間上ばかり見ていたので、首が痛くなってしまいましたが、直ちに作業に入っていただけるとのことで、一安心しました。

テング巣
テング巣病の罹病枝

今回の出張の目的のもう一つの目的が、ウメの剪定の見直しです。花を見せるのか実を目的にしているのか、町の方針がはっきりしていないことや、高冷地でありウメの植栽の限界をもともと超えていること、作業員さんに過酷と言えるほどの作業ボリュウムを課していることなどから、どうしても剪定が甘くなってしまい、樹形の乱れが目立っていたのです。

そこで旧知の樹木医であるS氏に同行してもらい、剪定講習を行いました。私よりもお年を召している方ですが、まだ現役の植木屋さんであり、するするとウメに登って大胆な剪定を行っていただきました。見違えるほどの樹形の変わり方に、町職員や作業員さんもびっくりしていました。

剪定講習
身軽にウメの剪定を行っているSさん

続いて作業員さんに剪定を行っていただき、どのように剪定方法を変えていけばよいか、じっくりと勉強していただきました。作業員さん達に、とても喜んでいただけたのが嬉しかったです。

実技

二日間、かなり厳しいスケジュールで調査や講習をこなしてきましたが、やっぱり現場はいいですね。肉体的に以前よりもきつくはなってきましたが、これからも元気にこなしていきたいと思いました。

帰り道、狩勝峠から見た十勝の山野はとても見事なのですが、まだ山の木木が芽吹かないこの時期、感動的なのがダケカンバの姿です。まるで日本画を見ているかのような光景が峠から見渡せます。これは、高速道路を走っていては絶対に見られない風景でしょう。

ダケカンバ

今週はめちゃくちゃなスケジュールで動き、今日も早朝からずっと活動していたので、さすがにぐったり。こまめに遊んでもらわなくちゃ。明日は、新得で見た様々な植物たちについて報告したいと思います。

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