滝野の花たち

  • 2018.07.19 Thursday
  • 05:58
この時期の滝野公園は、ちょっと目玉不足。メコノプシスは終わってしまったし、ラベンダーは咲き始めているけれど、まだ更新中なので迫力に欠けています。それを補ってくれているのが、花のまきばの真ん中に造られた「天の川ガーデン」でしょう。夕方ようやくたどり着いたところで、ちょっとドタバタがあり、写真を撮し忘れてしまいましたが…(^^;) この時期たくさん訪れている台湾からのお客さんたちも、わいわいと写真を撮しております。(その様子は次回に紹介させて下さい…m(__)m)

花のテラスから花人の隠れ家に抜ける園路は、本来「クレマチスの小径」としていたのですが、どうにもクレマチスが育ってくれません。担当するコテージGが、いろんな土壌改良をやってもだめなので、今年は鉢植えにしてそれを埋め込む方式にしていました。今年の雨の多い天気も幸いし、これまでになくたくさんの花が咲いています。間もなくアナベルなど、アメリカアジサイ類も咲いてくるので、ガイドのみなさんも堂々と案内できそうです。
クレマチス

花人の隠れ家には、誰が植えたのかが分からないバイカウツギが。昨年あたりからようやく花が咲いてきたら、‘ベル・エトワール’(Philadelphus 'Belle Etoile')らしい底紅の花でした。まだ1mくらいなので、雪折れしないよう大切に育てていかなければ。
ベルエトワール

ドライウォールでは、ロックローズ‘アマビレ・プレヌム’(Helianthemum ‘Amabile Plenum’)が咲いて来ました。オープン時には4種入れたのですが、いまはこれと濃いオレンジの‘ブロンゼ・テピッヒ’の2種のみが生き残っています。このような乾燥する場所には最適な植物です。
アマビレプレヌム

収穫の谷では、ジューンベリーがたわわに実っていました。ブルーベリーが、枝の更新のためほとんどお休みになり、その代わりにジューンベリーがたくさんの実を付けてくれたようです。今年はシナノキも異常なくらいの花着きだし、樹木の花着き実着きはとてもいいようです。
ジューンベリー

ヘーゼルナッツも、剪定の工夫を続けて四年目になり、ようやくたくさんの実を着けるようになりました。今年の秋には、煎ってナッツを食べようともくろんでいます。
ヘーゼルナッツ

水の広場のボーダーは、夏花に花が移ってきており、ヘレニウムやアストランチアなどと共に、ヘリオプシスの‘旭’が咲いて来ていました。市場では「姫ヒマワリ」として流通しているのは、この花の作出者である陽殖園の武市さんが、キクイモモドキの品種であることをガンと認めないことも影響しているのかも…(^^;)
旭

そのあと花のまきばを通って、東口に戻ってきたのは5時近く。少し薄暗くなっていました。パンジー・ビオラ類がなくなって寂しかった広場に、どぉ〜んと見事な撮影スポットが出現していたのです。朝からバタバタしていてよく見ていなかったけれど、よ〜く見るとすごく手の込んだ細工が施されていました。TAKINOPARKの文字の回りは、コンパネをジグソーで細かく切り抜いており、このまま取っておきたいくらい。日本ハンギングバスケット協会北海道支部による作品です。
撮影台

両側に台が向い合っているので、撮影時に逆光にならないようになっており、真ん中にはなんと、道庁赤れんが庁舎のミニチュアが。一応『北海道命名150年事業』に協賛しているようです。今はまだ回りが殺風景だけど、これから庁舎の周りにガーデンを造成していくのだそうです。これは見逃せませんねぇ。
赤れんが庁舎

現在はまだ造成工事の真っ最中。土木的な造成が片付き次第、造園工事や植栽が入っていくそうです。担当するAさん、がんばって下さいね〜
土木工事

雨の恩恵

  • 2018.07.18 Wednesday
  • 06:01
昨日は滝野公園。久しぶりにお日様が出て、ちょっと蒸し暑く感じましたが、それでも23℃前後なので、本州の方には申し訳ないくらい。午前中にボランティアの作業があるので現場を確認に行く途中、まずは一番近いくらしの花園を覗いてみました。昨年リニューアルしてすべて植え替えたので、今年はその成果がはっきりと分かる年となり、生育ぶりが気になっていたのです。中に入ってびっくり。植えられた植物がすべてもりもりとよく育ち、想定の倍くらい大きく育っているものも。ラベルも充実させたので、とても人気が出て嬉しい限りです。
くらしの花園

花のテラスへの小径も、かつてはリーガルリリーやデルフィニウム、ムラサキセンダイハギなど、いろんなものを植えてきたのですが、ブッドレアとノリウツギの品種ものをメインにして、足元にネペタ‘シックスヒルズジャイアント’を植えてようやく落ち着きました。ネペタは雨ばかりの時に満開になり、今年はもったいなかったですが、切り戻してもう一度咲いてもらいます。
ネペタ

一番気になるメコノプシスのところに行くと、花がまだ数輪咲いていました。なによりびっくりしたのが、その根生葉の大きさと枚数です。低い気温のまま雨がたくさん降ったので、メコノプシスにとっては最高のシーズンになったようです。最近は夏越し率も9割を超えており、これだけ根生葉が付けば、しっかりと夏を越してくれそうです。
メコノプシス

もう一箇所、昨年秋に導入したヤマアジサイを見に行くと、既に花が咲いている株が。焼き鳥の串のような茎しかなくて、花が咲くのに2、3年かかるかなぁ…と思っていたのに、嬉しい誤算です。この天気は、アジサイ類にとっても大いに味方してくれたようです。新たに30品種導入したので、これからの季節の魅力になってくれるでしょう。
ヤマアジサイ

ボランティアの作業は、だいたいメンバーが固定されてきていたのですが、昨日は初めての方の参加もあり、私を入れて10名での作業に。こもれびの庭へのアプローチには、先月植えた苗がしっかりと活着し、既にたくさんの花を咲かせてきていました。多花性のゲラニウム‘ロザンヌ’と、ガウラですから、秋までずっと楽しめるはずです。
アプローチ

ここには4年くらい前に、北大からギボウシの‘トクダマ’を持ってきてました。ようやくその株がしっかり根を張り、今年初めてたくさんの花を咲かせてくれたのです。ネットで調べても、こんなに花茎もコンパクトになるトクダマは見当たらないので、ちょっと困っています。昔からこれはトクダマとして教えられていたので…(^^;)
トクダマ

レンゲショウマも、たっぷり水分を吸って生き生きして、たくさんの花茎を伸ばしています。強光線に弱いので、本当に今年の天候に恵まれました。半月くらいすれば、たくさんのカメラマンが押しかけてくることでしょう。草ボウボウだった階段も、きれいに除草しておきました。
レンゲショウマ

10人いると、いろいろ手分けして作業が進められるし、みなさん慣れているのでどんどんきれいになっていきました。アジサイのコーナーは、今年もさらにリニューアルをかけていくので、さらに魅力アップを図っていきたいです。
こもれびの庭

久しぶりの滝野

  • 2018.07.04 Wednesday
  • 05:46
先月末に行われた野外コンサートのため、こちらの仕事も変則日程になってしまい、二十日ぶりの滝野公園でした。この時期なので、咲いている花はすっかり変わっており、雨ばかり降るので、緑が滴っておりました。気になっていたメコノプシスの様子を見に行くと、既に見ごろが過ぎていたけれど、まだかなりの花が残っていました。でも前日に降った土砂降りに叩かれて、ちょっと哀れな姿ではありましたが。
グランディス

開花株を再度数え直してみると、前回より少し増えて140株ありました。豊富の五千本にはかないませんが、札幌でこれだけ維持できているのは、本当にぎりぎりですが、この蒸し暑さはかなり怖いですね…(>_<) 今年の開花率は75%近くになり、これまででは最高の花数になりました。ただ、かなりの大株になっているのに一本しか花茎がないものや、全く花がないものが多数あり、これを解決するのが今後の大きな課題です。
メコノプシス

私がずっと目標にしているのが、昔手に入れたカレンダーの写真で、イギリスのガーデンのものだったかと。どうしてこんなに花茎が上がってくるのか?不思議でならないのです。また来年チャレンジしてみなくては。
イギリス

さいわい午前中は雨にはならなかったけれど、汗が噴き出してくる蒸し暑さ。午後から雨になる予報なので、急いで園内のチェックを進めて行きました。するとあちこちでハッとさせられたのが、見事なヤマボウシの咲きっぷりです。滝野公園に植えているのは、すべて赤花のヤマボウシ‘サトミ’です。町中でも今年は花着きがいいなと思っていたけれど、滝野公園はもっといいかも。
棚田

園内を歩いていて何度もハッとさせられ、いや〜きれいだなあとしばし眺めてしまいました。‘サトミ’は岩手の山中から見出され、埼玉にある大手の園芸センターである「しばみち本店」が増殖して普及させたものだそうです。北日本のヤマボウシは丸弁が多く、西日本に行くと剣弁になってくるので、白いヤマボウシではそれらが混在していますが、サトミは品種が固定されているので、丸弁のふくよかな印象の花となっています。
水の広場

こんな天気なので、お客さんもちらほらだけど、ときおり家族連れでにぎやかな集団とすれ違うと、すべて海外からのお客さんでした。あとでゲートで聞いてみると、大部分が台湾からで、あとは香港と、韓国からも少し入園してきたと。日本人はほんの少しだったので、こういう時には本当にありがたいお客様です。あまり見栄えのする花は少なかったけれど、ちょうどネペタが満開になり、ラベンダーの替わりに大活躍をしてくれました。
ネペタ

肝心のラベンダーは、早生の濃紫早咲き3号が少し咲いている程度。これで天気が回復してくれば、一気に色付いてくれるでしょう。ここ数年植え替えを進めてきているメインの畑も、順調に株が大きくなって来ているので、来年には見栄えのする畑になっていると思います。
ラベンダー

昨年試験的に導入したアリウム‘グローブマスター’は、見栄えと花もちのよさが抜群だったので、今年はどっと植えられています。足元に植えられているグラス(ホルデウム・ユバツム)が、雨に叩かれてぐったりしているのがもったいないけれど、乾いてさわさわしてくれれば、素敵な雰囲気になってくれるでしょう。
アリウム

この雨も明日には上がる予報になっているけれど、その後もあまりお日様マークが見えません。旭川や北空知、留萌では大変な被害まで出ているようで、本当に心配な雨です。農作物の生育にもそろそろ黄色信号が出てくるので、一日も早い天候の回復を祈りたいです〜

雨に煙る滝野公園

  • 2018.06.14 Thursday
  • 06:00
滝野公園では、来週末に初めて有料ライブを行うため、準備のため来週初めからかなりの制限区域が設定されます。18日からは東口と東口駐車場が使えなくなり、来園者は中央口からの入園は可能です。23,24日の当日は、自家用車は渓流口や鱒見口からの入園はできなくなり、滝野の森口からのみ入園が可能で、カントリーガーデンに行くためには森口から園内シャトルバスを利用するしかありません。(バスは中央口までは行くようです。)このため、来週はガイド活動も中止になり、私の仕事もそれを避けて変則日程になってしまいました。

昨日は朝からしとしとと雨が降り、8時過ぎの入園時にはなんと7.4℃と、凍える寒さになりました。数日前に管理センターから、メコノプシスの花の色がまた濁っているようです〜と連絡が。真っ先にメコノプシスのところに行くと、全部ではありませんが、半分近くの花に濁りが出ていました。ピートマルチを秋にやり、春にはやらなかったのがまずかったのかなぁ…今からどうしようもないので、様子を見てもらうことに。それにしても一番いい時期に入園制限がかかってしまうのはもったいない…(>_<)
メコノプシスの色

花のテラスのキングサリは、いい感じに花が咲いてきていました。これで誘引をしっかりやれば、来年はもう少し見栄えのいい状態になってくれるでしょう。
キングサリ

こんな悪天候にもかかわらず、8名ものガイドさんが作業に参加してくれました。本当にいつも感謝です。前回土壌改良を行った、こもれびの庭へのアプローチ脇に、苗を植えていきます。2mおきに植えられているギボウシの‘トクダマ’の間に、ゲラニウム‘ロザンヌ’、ガウラ、黄斑フウチソウを植え込んでいきました。
苗植え

人数がいるのであっという間に作業は完了。霧雨の中での作業のため、園路がドロドロになりかけていたのも、みなさんが素早く掃除して、たちまちきれいになってしまいました。ゲラニウムの‘ロザンヌ’は、秋遅くまで咲き続けるので、これからとても楽しみです。
完成

午後からは、グンネラの基盤改良を。グンネラはとても水を好む植物なので、先日の乾燥が続いている間ずっと灌水してもらっていたのですが、どうも葉の伸びがよくありません。すぐ脇をせせらぎが流れているので、この水を根の回りに引き込むことにしたのです。作業員2人に手伝ってもらい、護岸の石を2個外し、向きを変えて据え付けて流れを少しせき止め、根の方に水がくるようにしました。石のすき間や水溜め空間には、ササの葉をぎっしりと詰め込んで土をかけておきました。これで途切れることなく水分が供給できるはずです。
グンネラ

園内確認にまきばの方に下りていくと、チューリップの掘り取り作業の真っ最中。土日に行われて抜き取り体験は、これまでになくたくさんの方が参加され、一番下のチューリップは全部抜き取られていったのだそうです。そりゃこのまま捨ててしまうよりはいいのですが、震災以降ずっと続けている東北への球根送付事業にも賛同し、たくさんの方が専用の箱に抜き取った球根を入れてくれたそうです。これらの球根は、ガイド活動の合間にきれいにクリーニングし、秋に被災地に送られます。
チューリップ

今年は木の花の花着きがいいように思います。町中ではすっかり終わっているハクウンボクが、園内にこんなにあったの?と思うくらい清楚な花を咲かせていました。花期は短いけれど、存在感のある花です。
ハクウンボク

カントリーガーデンを一回りして、峠の庭から霧雨に煙る園内をしばし眺めていました。ここに関わって20年以上。何もないところに植えられた木々がこんなに大きくなり、全く新たな風景ができてきたのだなぁと感慨深かったです。
峠から

恵みの雨

  • 2018.06.09 Saturday
  • 05:54
ようやくまとまった雨が降り、乾ききった大地に恵みの雨となりました。先日植えたばかりのブドウの苗も、これで一息つけたことでしょう。しっかり活着できることを祈りたいです。

昨日も朝から滝野公園。予報では午後から雨だったのに、行く途中から雨がぱらつき始めました。渓流ゾーンの現場なので鱒見口から入っていくと、人っ子一人いなくて静まりかえっている中に、まだ見ごろのレンゲツツジに囲まれて、ヒオウギアヤメが咲き始めていました。
レンゲツツジ

昨日は午後からボランティア作業を予定していたけれど、雨の中ではやりたくないので、午前中に予定を変更。最低限どんな作業ができるか、エリア内をチェックしていくと、思わずなにこれ?とびっくりしたのが、こんな巨大なノビネチドリです。普通の倍くらいのサイズでした。
ノビネチドリ

最近は管理費削減のため、だんだん手がかけられなくなったエリアが増えつつあります。するとたちまちササやフキに覆われて、園路がなくなってしまうのです。さすがにここはまずいと、カマを取りに戻って園路幅を確保しておきましたが、この先どうなることやらです。
刈り取り前 刈り取り後

こんな天気なので、参加人数が少ないだろうと、みなさんが来る前にできるだけ作業をしておくことに。これまでの作業で外来種の除去はかなり進んできたけれど、ヒメジョオンとオオアワダチソウだけはなかなか根絶できません。30分ほどの抜き取りで、たちまち草の山ができました。
外来種

直前の時間変更で参加できなくなった方もいたけれど、毎度参加して下さる方たちが完全武装で参加してくれました。幸い作業中は雨も降らず、予定したエリアを、一つずつしっかりと抜き取ることができました。
抜き取り作業

最後に、毎年カントリーガーデンの中に播いている、カタクリのタネの採取を行いました。こもれびの庭はもう十分すぎるくらいのカタクリが咲くようになり、最近はもっと上の疎林の小径に播いています。ここでもそろそろ花が咲きそうな株が育ってきています。
カタクリのタネ

予報通り、午後からは強い雨が降ったり止んだり。お客さんもほとんどいなかったので、雨の合間にカントリーガーデンの中を一回りしてこようと、ガイドのNさんと出かけました。カントリーハウスの横を歩いていて、石積みの前になにか赤い花がと思って近づいてみると、トドマツの足元にびっしり生えているベニバナイチヤクソウに、びっくりするくらいたくさんの花が咲いていました。こんな密度で咲くことは珍しいです。
ベニバナイチヤクソウ

ようやく雨が降ったので、水分がたっぷりほしいメコノプシスも喜んでいるだろうと行ってみると、何と一番花が咲いていました♪ こんな雨の中、花を見に来ていた女性の三人組も、素晴らしい花の色に大感激。
メコノプシス

私のブログをいつも見ていただいているというので、園内の穴場を2人案内することに。サルメンエビネやギンラン、ジンヨウイチヤクソウ、ギンリョウソウなどは、案内されなければ見つけることはできませんからね。時折強く降る中、あちこちの見どころをご案内することができました。

カントリーガーデンの花たち

  • 2018.06.07 Thursday
  • 05:47
現在のカントリーガーデンで目立つ花は、なんといってもベニバナトチノキ(Aesculus × carnea 'Briotii')です。今までになくたくさんの花を咲かせてくれ、遠目にもよく目立っています。カントリーハウス前に植えているトチノキにもたくさん花が見られるので、見比べるのに便利です。これはセイヨウトチノキ(マロニエ)に、アメリカ原産の赤い花を咲かせる低木性トチノキ(A.pavia)を交雑して作られた園芸品種です。北4条西20丁目以西にある龍谷高校前の街路樹も見事ですよ〜
ベニバナトチノキ

こもれびの庭では、クマガイソウ(Cypripedium japonicum)が満開に。7〜8年前に5株植えたものが、今年は25株に花を着けました。地下茎でどんどん増えていくので、そろそろ周りの植物を被圧し始めており、株分けしなければならないようです。
クマガイソウ

ヤマシャクヤク(Paeonia japonica)も満開(といってもこのくらいですが…)に。タネを播いたものからもどんどん株が増え、小さな株からもたくさん咲いてきています。ところが、この花茎に卵を産み付けて、花を咲かせることができなくしてしまう害虫が最近見つかったらしく、その研究者がこの日も採取にやって来ていたそうです。そう言われてみるとつぼみが途中で落ちてしまった株がたくさんあり、本来もっと咲いていたのですね。まだ苫小牧と滝野公園だけでしか見つかっていないとのこと。広がってほしくないです〜
ヤマシャクヤク

こもれびの庭では、園路になんとサルメンエビネ(Calanthe tricarinata)が咲いています。これは植えたものではなく自生していたもの。ここを造成して間もなく、園路の端っこに株があるのが見つかりました。厳重に囲われておりますが、さすがに滝野公園では盗掘されないようです。今年も3本の花が満開になっておりますが、そんなに猿の顔に似ているのかなぁ…?
サルメンエビネ

こもれびの庭よりさらに上には、「疎林の小径」と名付けられた自然林内の散策路があります。そのあたりではベニバナイチヤクソウ(Pyrola asarifolia subsp. incarnata)がちょうど満開になっていて見事でした。昔はイチヤクソウ科でしたが、現在はなんとツツジ科になっているのです!イチヤクソウやジンヨウイチヤクソウ、コイチヤクソウ、ウメガサソウなどの仲間も、これからあちこちで花を咲かせてきます。
ベニバナイチヤクソウ

ベニバナイチヤクソウの群生の中などに、小さな白い花を咲かせているギンラン(Cephalanthera erecta)がたくさん見つかります。今のところササバギンランやクゲヌマランは見当たらず、ギンランだけでした。一番下にある唇弁(しんべん)の底に距(きょ)と呼ばれる突起があるのが特徴です。
ギンラン

峠の庭も花盛りですが、兵庫から来ていた花好きのグループを案内していて、一番受けたのがこのサギナ・スブラータ(Sagina subulata)。「苔になにかもぐり込んで花が咲いとるわ!」というので、苔じゃなくてサギナそのものだよ!!といってもなかなか信じてもらえません。地面に這いつくばって花をじーーっと見つめてようやく納得していただけました。大島で繁殖しているアライドツメクサ(S. procumbens)など、サギナの仲間は本当に苔にそっくりで悩ましいのです。
サギナ

カントリーハウスの玄関先の、ミズナラの足元に咲いているのがツマトリソウ(Trientalis europaea)。Wikiによれば「和名の由来は、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その色の入り方が鎧の威色目(おどしいろめ)の一つである褄取り(つまとり)に似ているため」とありますが、これは真っ白の花でした… これもサクラソウ科からヤブコウジ科に移されています。滝野公園周辺には自生がなく、この木を持ってきた幕別町の山に生えていたものが、根鉢と共に持ち込まれたものでしょう。玄関左手の牧柵の中にある、ミズナラの足元をぜひご覧になって下さい。
ツマトリソウ

カントリーガーデン花盛り

  • 2018.06.06 Wednesday
  • 05:55
昨日も朝から気温が上がり、8時過ぎに園内に入った時にはすでに22℃を越えていました。気になっていたメコノプシスの様子を見に行こうと、花のテラス脇を上っていくと、ここではまだまだライラックが見ごろ。町中に比べれば、一週間から10日くらいは遅い感じでしょうか。独特の覆輪が印象的な‘センセーション’は、ちょうどいい感じの花が満開でした。
ライラック

メコノプシスはつぼみがニョキニョキと伸びていましたが、残念ながらすべての株に花芽が着いている訳ではなく、ちょっとがっくり。5〜6年経った株でも、このように4本も花茎を伸ばしているものもあれば、葉ばかりで全く花の咲かないものもあるのです。この「打率」を7〜8割に上げるのが当面の目標です。
メコノプシス

下のメコノプシスを見に行こうと斜面を下りていくと、イングリッシュブルーベルがいい感じに。でも不思議なことにまず上半分が咲き、それが終わり始めると下半分が満開になってくるのです。なんでこんな咲き方になるのでしょうか?せせらぎに沿って生えているオシダやイヌガンソクは、すべて自然に生えてきたものです。
ブルーベル

もう一つ気になっていたキングサリを見に行くと、手前の方から花が開き始めていました。最近花着きが悪かったのは枝が混みすぎたせいだろうと、昨年大幅に間引きをして、枝によく日が当たるようにしました。この花の着きようだと、来年には昔のような花のトンネルになってくれそうです。
キングサリ

園内では、今年カエデ類やアオダモなどにアブラムシが異常発生しています。先日自然観察会をやった富丘西公園でも、カエデ類からアブラムシがぼとぼと落ちてきて大変だったし、盤渓の道すがらを見てもやはりアブラムシだらけ。こんな異常発生は今まで経験したことがないので、ちょっと気味が悪いです。
アブラムシ

昔小別沢の山中で見つけた斑入りのオオイタドリは、園内のこもれびの庭と棚田の2箇所に植えてあります。ところが棚田の方の株は、毎年作業員に草刈りされて株が息も絶え絶えだったのを、きつく言い渡して刈らないようにしたら、ようやく株が大きくなってきれいな葉を広げてきました。これなら鑑賞に堪えられるでしょう。
斑入りオオイタドリ

この暑さで、まきばのチューリップも花が傷み始め、早く咲いたものはハラハラと散っています。遠目に見ればまだなんとか見られるかと。週末には掘り取り体験があり、たくさんの参加で大賑わいになることでしょう。
チューリップ

お客さんからスズランはどこ?と何度も聞かれました。一番メインのところに作っているスズランの花壇には、花の大きな‘ドリーン’という品種ものを1万株オランダから導入して昨年植えたのに、なんと全く花が咲かなかったのです。輸入時によく起きる「ブラインド(花飛び)」が起きてしまったようです。今年は株の養成に努め、来年の花に期待していただくしかありません。m(__)m
スズラン

また汗だくの作業…

  • 2018.05.23 Wednesday
  • 05:57
昨日は朝から気温がぐんぐん上がり、滝野公園でも昼過ぎには25℃以上の暑さになりました。なんでこういう巡り合わせになるのでしょう… まず向かったのはやはりメコノプシスのところ。今年植えた苗も順調に葉を広げており、何年も経った大株は、はたしてどのくらい花茎を伸ばしてくれるのか、気になるところです。
メコノプシス

すぐ上ではシラネアオイが盛りを過ぎつつありましたが、白花株は開花が少し遅いのか、ちょうどいい感じの花を見せてくれました。
白花シラネアオイ

オオバナノエンレイソウはもう終わっていたけれど、北アメリカ原産のエンレイソウはこれからという感じ。これはトリリウム・グランディフロルム‘フロレ・プレノ’(Trillium grandiflorum 'Flore Pleno')という八重咲の品種。とにかく丈夫で、環境が合えばどんどん株が増えてきています。しかも花期がとんでもなく長く、なかなか散らないでしばらく楽しめる優れた品種です。
グランディフロールム

ボランティアの作業も三週連続で、みなさんのがんばりには本当に頭が下がります。こもれ日の庭のエリアを少しでも魅力的な空間にしようと、殺風景なアブローチに手をかけることに。ギボウシ‘トクダマ’だけでは寂しいので、来月補植を予定し、その地拵え(じごしらえ)をやっておくことに。滝のように汗がしたたり落ちてきましたが、休憩を入れながら両側を掘り上げていきました。石はないけれど、木の根がけっこうあって大変でした。
作業2

たっぷりと堆肥をすき込み、しばらく寝かせておけば、いい植え床になってくれることでしょう。暑い中本当にお疲れさまでした。
作業1

午後からは園内の確認に。この高温でチューリップが一気に花開き、見事なカーペットになってきました。上湧別が毎度テレビで紹介されるけど、あそこに行くには遠いので、滝野公園に行ってみるか、というお客さんがきっと多いのでしょう。朝からひっきりなしに、たくさんのお客さんが見えられていました。
チューリップ満開

ウェディングの写真撮りも今年初めて見かけました。この暑さではきっと大変だったことでしょう。
写真撮り

木の花では、エゾヤマザクラやチシマザクラ、マグノリアが終わり、サトザクラ‘関山’やマルス‘アルメイ’、ジューンベリーなどが咲いています。青空に一際目立つのが、ウワミズザクラの仲間で、北アメリカ原産の「バージニア・ウワミズザクラ」の‘カナダレッド’(Prunus(Padus) virginiana 'Canada Red' )です。次に来るのは二週間後なので、きっと葉っぱが真っ赤になっていることでしょう。
カナダレッド

汗だくの作業

  • 2018.05.17 Thursday
  • 06:00
昨日の最高気温は、札幌では27.8℃まで上がりました。夜中も20℃前後と、暑くて寝苦しいほど。夜中の雨の予報は外れてしまったけれど、生暖かい南風が盤渓の方から吹き込んでいました。この陽気は1日限りで、これからどんどん気温が下がっていき、昼間の最高気温は昨日から14℃も下がってしまうのだそう。今年の天気は本当に不安定です。

昨日も滝野公園の現場でしたが、カントリーガーデンではなく渓流ゾーンへ。渓流口に車を置いて川沿いの園路を下りていくと、日当たりのよい水辺ではもうクリンソウの花が咲いていました。日陰の場所ではようやく目覚めたばかりの状態なのに、ずいぶんと違うのにはびっくりでした。
クリンソウ

久しぶりにアシリベツの滝の方に歩いて行くと、不老橋のたもとのカスミザクラが満開になっていました。左のエゾヤマザクラはもうすっかり葉桜なので、10日くらい花期が違います。このあたりには、昔はたくさんのカスミザクラがあったけれど、コブ病が蔓延してほとんど残らないほど被害を受けてしまいました。もったいなかったなぁ…
カスミザクラ

のんびり歩いていると、なにか気配を感じて目を凝らしたら、なんとエゾハルゼミが、ウダイカンバの幹にしがみついていました。足元には脱け殻があったのでまだ羽化したばかり。まだ15日なので、ちょっと気が早いんでないかい?今日の寒さでは、体が動かなくなってしまうのではないでしょうか。
エゾハルゼミ

平成の森ではシラネアオイが満開になっていました。ここ数年エゾシカの食害でタネが稔らず、新たな株が生まれなくなっています。なんとなく数も少なくなっているので、先行きがちょっと心配です。
シラネアオイ

鱒見口駐車場に出ると、先週見つけたクマゲラの食痕のあるヤチダモを、チェンソーで切っていました。おいおいちょっと待ってくれ!と、あわてて管理センターに電話。こんな間近にクマゲラの掘り跡を観察できる場所はないのだから、倒木の危険性のない高さで残せないか、お願いしてみました。
伐採中

その結果、センターの了解を得て、3mほどの高さで残すことができました。内部は既にアリの巣になっているけれど、周りははまだしっかりしているので、これからもクマゲラがやって来て掘る可能性もあるし、10年くらいはこのまま観察することが出来るでしょう。たまたまいいタイミングで発見できてよかったです。
食痕

午後からは、ボランティアのみなさんと作業をやりました。レンゲショウマの群生地が、大きな塊になって内部が全く近づけないので、中を通り抜けるような新たな園路を昨年から作ってきました。昨年秋に大部分の植物を移植したのですが、まだ残っているものが芽吹いてきたので、それらをすべて移植しました。
ロープ貼り直し

新たにロープ柵を張り直し、立派な観察園路の完成です。午後から気温がぐんぐん上昇し、汗だくになってしまいましたが、きれいな園路が完成してなによりでした。暑さの中、みなさんお疲れさまでした。
完成

桜を独り占め

  • 2018.05.10 Thursday
  • 05:53
滝野公園では来週も作業があるので、帰りに渓流ゾーンを下見してきました。鱒見口駐車場の一番奥に車を置いたら、目の前のヤチダモに、クマゲラの食痕が。クマゲラはたいていカラマツを掘るのですが、カラマツは外来種なので、これが本来の食性なんでしょう。でもカラマツみたいに柔らかくないので、最近のクマゲラにとっては大変だったのか、舟彫りまでできなかったようで…
クマゲラ食痕

平成の森入り口にあるチシマザクラ。チシマがこんなに大きくなるんだぁと思ってしまうほど、巨大なサイズに成長してきました。しかし、これにはテングス病がかなり付いており、毎年罹病枝を切除しているのですが、今回も三つ残っているのを見つけてしまいました。なかなか完治しないので、樹性の衰えが気になるところです。
チシマザクラ

カタクリがほとんど終わっている中に、シラネアオイの群落が次々と花を咲かせてきました。もう夕方だったのであまりお客さんは来ていませんでしたが、午前中だと賑わっていることでしょう。
シラネアオイ

平成の森には、エゾヤマザクラが群生しているエリアがあります。来週の作業時にはもう散ってしまうのが残念なので、しっかりと見届けようと、しばしこの雰囲気を楽しんでおきました。こんな静かな花見なんて、ものすごくぜいたくです〜
満開のサクラ

つい数日前、濃厚な松前の桜を見てきたばかりなので、なんとも透明感のあるこんな桜も、北海道らしくていいものだと思いました。平日は鱒見口駐車場は無料開放されているので、ぜひ今年最後の花見を堪能して下さい。
独り占め

平成の森には、多分植栽されたオオバナノエンレイソウが少しだけあります。花は大きくて見応えがあるけれど、山の中の滝野公園にはどうも似合いません。花川の防風林では、ちょうど見ごろを迎えていることでしょう。
オオバナノエンレイソウ

あたり一面、小さな株も無数に生えているのがミヤマエンレイソウ。野草にも、場所との相性があるのか、小さな花を横向きに咲かせるこちらの方が、どうしても滝野らしく感じてしまいます。
ミヤマエンレイソウ

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