滝野再開園

  • 2020.09.16 Wednesday
  • 05:50
滝野公園は10日に再開園できたものの、週末は残念な天候になってしまいました。昨日も着いた時には16℃と肌寒く、午後からは雨の予報。一週間前には32℃もあって夏の日差しだったのに…なんて非常な天気なんでしょう。コスモスはちょうど見ごろだけど、強い南風が後ろから吹き付けるので、花がみんな向こうを向いてしまいました。
コスモス

紫の帯が見えないので、変だなと下りていくと、ピンチしたあと伸びてくるはずの次の花茎が、なんかためらっている様子。あんまり暑すぎて栄養生長のスイッチが入ってしまい、花を開くことを忘れてしまったのでしょうか。夜温が下がれば、スイッチが切り替わるはずなんですが。
サルビア

コキアの生長はもう止まっていて、少し黄色くなってきました。畑の下の方は栄養分が貯まってくるのか、上の方の倍以上に大きく育っています。でもそのおかげで隣同士が合体してしまい、コキアならではのまん丸い草姿が見えなくなってしまいました。
コキア

園内のあちこちでミヤギノハギの花が満開になり、優美に枝を垂らしています。植えられてから20年以上も経つのに、一向に弱ったりしないのがうれしいです。でもそろそろ株分けした方がいいんだけどなぁ…(>_<)
ミヤギノハギ

ハギの小径では、赤・桃・白のミヤギノハギの花が見られます。江戸絞りも咲いてるし、シラハギやニシキハギもチラチラと咲いて来たので、今月一杯ハギの花が楽しめそうです。
桃花ミヤギノハギ

一番心配しているメコノプシスは、先日の暑さでかなりやられてしまい、大きな葉がほとんど融けてしまいました。若い小さな葉はわりとしっかりしているので、なんとか回復してほしいです。この20年で、一番厳しい暑さだったのではないでしょうか。
メコノプシス

バタフライガーデンのブッドレアは、少し傷んだ花が目立つものの、まだまだたくさんの花を咲かせています。こちらはあの暑さを喜んでいた口なんでしょう。
バタフライガーデン

昼前からは風に乗って、霧のような雨が吹き付け始めました。そんな中ポツポツとやってくるお客さんは、コスモスよりこちらの方に引き寄せられるようで、「おっ!意外ときれいじゃん」なんて声が聞こえました。やっぱりぼやっとした色よりも、くっきりはっきりしている方が人を惹きつける力が強いのでしょう。もっといい天気の中で楽しんでいただきたかったです。
パレット花壇

残暑の滝野公園

  • 2020.09.09 Wednesday
  • 05:51
昨日は滝野公園のフラワーガイドボランティアの研修会。昼前に事務所を出た時には車の温度計が35℃になっており、滝野に近づくに連れて下がったものの、着いた時には31℃でした。この時期にちょっと信じられない気温です。まずは現地を歩くコースの確認兼ねて一回り。今年のブッドレアは、冬の少雪でかなり傷んだけれど、めきめきと勢いを回復して、例年以上にたくさんの花を咲かせています。
ブッドレア

心配だったメコノプシスのところに行くと、なんとか持ちこたえている様子。小さな株はいくつか融けてしまったけれど、何年も生き残っている大株はちゃんと生き残れそうです。この暑さのお陰で補植苗がまた全滅すると、これを株分けするしかないのかなぁ。
メコノプシス

パレット花壇のコリウスは、もりもりと育ってきていい感じ。シカはシソの仲間が嫌いなのか、こんなに美味しそうなのに一口も食べていません。
パレット花壇

ふと温度計を見てみると30.5℃を示していました。管理棟の改修工事で大型クレーンが入っているわ、平行して舗装工事にも入るそうなので、今年はガチャガチャした環境が続きそうです。
工事現場

2時間余り講習をやったあと、みなさんと少しだけ園内を見て歩きました。3時過ぎでもまだ日差しは強烈なので、なるべく日陰を歩きながら、今回は主に植物の解説を。ちょうどミヤギノハギが咲き始め、少しは秋の風情を感じていただけたかな。
ミヤギノハギ

収穫の谷に来て、アピオスのところで何か変だな?でもなにが変なのか分からなかったら、支柱に絡まっているアピオスのつるのうち、真ん中の葉っぱだけがシカに食べられていたのです。地際の葉は固くておいしくないのか、届く筈なのに食べていません。なんでだろう?
アピオス

今年のコスモスは、播種が少し遅れたそうですが、その分あまり草丈が高くなりすぎないで花が咲いてくれたそう。年によっては背丈くらいになってしまい、写真が撮せないと苦情が出ることもありました。
コスモス畑

臨時閉園になってもう12日。コスモスやコキア、ダリアなどもちょうどいい感じになってきているので、今週中に開園できることを祈ってます。
準備万端

静寂の園内

  • 2020.09.02 Wednesday
  • 05:49
昨日は滝野公園。クマの侵入による臨時閉園から6日目だけど、その後音沙汰ないので、ちゃんと出ていったのかなぁ…いないことを証明するのは大変なので、たくさんのカメラ情報を分析していることと思います。
気温は20℃前後で涼しい風が吹き、こんな気持ちのいい日に誰もいないなんてと思いながら、カントリーガーデンの一番上から見ていきました。めったに通らない園路を進んでいくと、ススキにほとんど塞がれていたけれど、いかにも秋の風景に見とれてしまいました。
ススキ

こもれびの庭に下りていくと、思わずぎょっとしたのがこのどぎつい色。ヤマシャクヤクの果実が熟し、タネを弾き出そうとしています。うまく受粉できたタネは黒くなるけれど、受粉できなかったものは真っ赤に色付き、鳥を呼び寄せようとしているのかなぁ…?
ヤマシャクヤク

レンゲショウマもキレンゲショウマも今が満開のピーク。臨時閉園は最低でも2週間なので、再開園した頃にはもうほとんど終わってしまいそうです…(>_<)
レンゲショウマ

カリガネソウの花が咲いて来ました。ガン(雁)が飛び立っているような姿なのでこの名があります。虫がこの花に留まると雄しべ雌しべが上から降りてきて、虫の背中に花粉をつけます。他の花に寄っていれば背中に花粉が着いているので、その花粉を雌しべが受け取るという仕組みを持っています。よくこんな仕組みに進化してくるものです。
カリガネソウ

パレット花壇まで下りて来ると、ちょっと溜息。こんなに天気がいいのに、人っ子一人いないのですから。ここは10月までずっと花が咲いているので、まだまだ楽しめますよ〜
パレット花壇

収穫の谷では、ラベンダーの中がシカの足跡だらけ。キッチンガーデンに被害がないかと見ていくと、トウモロコシが引きちぎられ、しっかりとおいしいところだけ食べられていました。ズッキーニもきれいに食べられており、人気が無いのをいいことに、シカが荒らしまくっているようです。
シカの食害

一番下のコキアは、少し黄色味が強くなってきて成長が止まったようです。今年はそこそこ大きく育ったので、赤く色付いてくれば人気のスポットになりそうです。
コキア

なんか色が足りないなと思ったら、天の川ガーデンのサルビアが、きれいに切り戻されていました。お客さんがいない間にいったんリセットしておけば、再開園時にはよりたくさんの花が上がって、またきれいなブルーの帯ができてくることでしょう。
天の川

リフトの足元になにか動くものがいたので、そっと近寄って見てびっくり。なんでこんなところに三毛猫がいるの!?誰かが持ち込んで野生化したわけでもないだろうし、管理事務所で飼っているはずもないし、滝野動物園にまた新たなメンバーが加わったようです。
三毛猫

ガイド研修

  • 2020.08.26 Wednesday
  • 05:56
昨日は滝野公園のフラワーガイドボランティアに応募していただいた方への講習会。フラワーガイドボランティアはカントリーガーデンがオープンすると共に研修を始め、翌年7月から活動を始めたので、ちょうど20年が経ちました。この時の1期生がまだ7名も活動しているのですから、本当に頭が下がります。30人を切ると活動しにくくなるので、3〜4年おきに募集をかけて補充してきましたが、今回が7期生になります。ただ応募期間がまともにコロナ感染のピークになってしまったために、よくも3名の応募があったものだと感謝感謝です。
講義風景

座学は一時間ほどに留め、園内に出掛けて各エリアの説明をしていきました。花のまきばでは、ヒマワリの ‘サンビリーバブル’が満開になっており、4人組の女の子がわいわい盛り上がっていました。今年はこういうグループをよく見かけます。
ヒマワリ

すっかり除草されてすっきりしたコキアの畑では、この実を加工したものは「とんぶり」といって、別名「畑のキャビア」と呼ばれるほどの珍味なんだよ〜とか説明していたような。
コキア

収穫の谷、花人の隠れ家からこもれびの庭にたどり着くと、キレンゲショウマやレンゲショウマがちょうど見ごろになっていました。写真が撮しやすいように、階段の両脇に植えたんですと説明していたので、さっそく撮してみて納得しておりました。
レンゲショウマ

一番端っこの天文台まで上って行くと、裏側にある博士のモニュメントのところに連れて行きました。私もここに来るのは1年に1回くらいなんですが、頭がピカピカになっていないところを見ると、ここまで来て頭をなでた人がほとんどいなかったようです。
博士

天文台前には、舗装の中に星座版を模した広場を造っています。除雪で削られたりしてかなり傷んでおりましたが、「りゅう座」のプレートは健在だったので記念写真を。
りゅう座

りゅう座(Draco)は、北極星を尻尾の先にしているこぐま座を取り囲むように、北天に広がる大きな星座で、実際に見てもどう繋がるのかさっぱり分からないのですが…(^^;) せっかくなのでWikipedia からお借りしておきました。
星座

これからの見どころ

  • 2020.08.20 Thursday
  • 05:53
滝野でガイドさん達からいろいろ話を聞いていると、コスモスを見に来たという方が結構いるそう。それはいくらなんでも早過ぎるけれど、みなさん近場で見どころを探しているのでしょうか。コスモスはまだだけど、まきばでは「天の川ガーデン」に色がついてきたので、とりあえず一安心です。今年はサルビアの ‘ミスティックスパイヤーズブルー’を挟んで、ヒマワリ ‘サンビリーバブル’が植えられています。
天の川

このヒマワリは茎が立たず、地面を這うように広がって咲いてくることや、別名が「ブラウン アイ ガール」とあるように、なんだかルドベキアのような雰囲気があるので、あんまりヒマワリらしくありません。でも千輪咲きを標榜しているので長く楽しめそうです。
サンビリー

植えられた時には、これで本当に花畑になるのかなぁ…と心配になるほどでしたが、わずか40日でこんなに育ってくれました。もちろん雑草の心配は全くなくなるけれど、花がら摘みなんかできないので、どのくらい見どころが続くかですね。(7月7日の様子)
7月7日

主役の座を奪われた ‘サンフィニティ’は一段下の畑で咲いています。この方がヒマワリらしいけれど、こちらは百輪咲きを謳い文句にしているだけに、はたしていつまで見ごろを保つことができるでしょうか。
サンフィニティ

一番下は、今年はすべてコキアになりました。黄花のコスモスやキバナコスモスは、手間ばかりかかるのに見栄えが悪すぎました。今年のコキアは順調に大きくなっているので、秋の見どころとして楽しめそうです。あとは台風が来て倒れてしまうのが心配ですが。
コキア

カントリーハウス横のパレット花壇では、今年はダリアの数がうんと減り。小さなベッドには栄養系のコリウスが植えられています。このところずっとダリアばかりだったので、昔のようにもっといろいろと工夫してほしいです。
パレット

花のテラスとくらしの花園を結ぶ園路際には、今年は新たなサブ園路を設定して「バタフライガーデン」を造りました。チョウの大好きなクサギとブッドレアを今年の春に植えたところ、クサギが開花したのは1本だけでしたが、ブッドレアは既に1m以上にも大きくなり、たくさんの花を咲かせてきました。ポット苗がこんなに早く大きくなるとは、ちょっとびっくりです。既にたくさんのチョウが乱舞していますよ〜
ブッドレア

この園路際にはブッドレアと共に、ノリウツギの品種も導入しています。最近ホームセンターでも出回るようになってきましたが、この ‘マジカルムーンライト’や ‘ライムライト’、赤く縁取られる ‘ピンキーウィンキー’なども咲いて来ています。9月になればハギも咲いてきますので、ぜひ滝野公園に足をお運び下さいね〜
ノリウツギ

初秋の 花

  • 2020.08.19 Wednesday
  • 05:57
昨日は滝野公園。気温はそれほどでもなかったけれど、日差しは厳しく、午前中予定されていたボランティア作業は、木陰での作業に限定する必要がありました。こもれびの庭に下見に行くと、レンゲショウマ(Anemonopsis macrophylla)が次々と咲き始めていました。この花を目当てに、今年もたくさんのカメラマンがやってくることでしょう。今年は適度に雨が降ったおかげで、株の生育も大変良好で、たくさんの花が楽しめそうです。
レンゲショウマ

すぐ横ではキレンゲショウマ(Kirengeshoma palmata)も咲いて来ていますが、こちらは全然見向きもしてくれないそう。花も中途半端にしか開かないし、形態的にも面白味がないのかもしれません。これだって、和名が学名になるほど極めて希少な植物なのに。
キレンゲショウマ

奥まったところの山草コーナーでは、トチバニンジン(Panax japonicus)の真っ赤な果実が木もれ日に輝いていました。お尻が半分黒くなってくる、不思議な彩りです。本種は高麗人参として知られるオタネニンジンと同属で、強精作用は劣るものの、解熱や去痰作用に優れる貴重な薬用植物です。
トチバニンジン

この一角には、特徴的な園芸植物を植えたコーナーもあります。その一つにシキンカラマツとよく間違えられるタリクトルム・デラワイー(Thalictrum delavayi)が咲いています。本種は中国原産のカラマツソウで、すらっと背が高く、細かな花をたくさん咲かせて人気があります。でも残念ながら花期が短く、すぐに終わってしまうので、昨年八重咲の ‘ヒューイッツ ダブル’(T. d. 'Hewitt's Double'[)を数株入れてみました。これは花期がとても長いので、どのくらい見ごろが続くのか楽しみです。
タリクトルム

花人の隠れ家の四阿では、昨日のオニユリがやはり満開に。ムカゴが落ちてどんどん増えているようです。
オニユリ

先月末にボランティアの一人が病気で亡くなってしまい、みなさんショックを受けていました。いつも作業に来ていただいた方だけど、春から休会になっていたのでどうしたんだろうと思っていたのですが…昨日もたくさんの参加があり、まずはヤブマメ取りを行いました。ヤブマメは地上に咲く花とは別に、ラッカセイのように地下にもぐる花から豆ができます。アイヌの貴重な食糧になった植物ですが、猛烈な繁殖力であちこちがヤブになってしまうので、要注意な植物です。
ヤブマメ取り

汗をかきかき作業をしていると、外国人の母子を連れた方が、大きなふさふさした毛を持つハスキー犬みたいな犬を連れていました。ちょっと暑そうでしたが、ふわふわもこもこした様子がなんとも可愛かった。
お客さん

こもれびの庭全体の除草を一通り行い、園路に積もった落ち葉もきれいにして、お客さんを迎える準備もすっかりできました。すると待ちかねたようにカメラを担いた方が、さっそくレンゲショウマを撮し始めました。初めは平らなところに植えていたのですが、みなさん敷物を持ってきて寝そべって撮すので、撮しやすいように階段の両脇に植え直しました。これから半月くらい、たっぷりと楽しんでほしいです。
カメラマン

蒸し暑い滝野

  • 2020.08.05 Wednesday
  • 05:55
昨日からサウナに入っているような天気が続きます。昨日は滝野公園。着いた時には22℃前後、昼過ぎでも25℃前後で、日が陰っていたのでなんとかしのげましたが、湿度はかなり高めで蒸し蒸し。夜半に強い雨が降ったようで、植物たちはとてもご機嫌に瑞々しくなっておりました。
ピアノ

まきばのサルビア‘ミスティック スパイヤーズ ブルー’も、花が咲き揃って紫の帯が完成していました。両側にちらっと見えるネペタが終わるのと入れ替わりになり、この組み合わせはちょうどピッタリのようです。今年は両側をヒマワリの‘サンビリーバブル’にしているので、強烈な補色関係になっていくことでしょう。
サルビア

花の終わったラベンダー畑では、トリマーを使って刈り込みが行われていました。以前は刈り込みバサミで一つずつ丸めていたので、格段に能率が上がったわけです。足元も防草シートを全面的に敷き詰めたので、除草手間が劇的に減りました。予算削減下の厳しい状況では、いろんな工夫が必要になってきます。
ラベンダー

昨年‘サンビリーバブル’の出現のおかげで、一年古い‘サンフィニティ’の方は主役から追われて、一段下の畑での植栽となりました。こちらの方がヒマワリらしいので、花数では負けるかもしれませんが、ここでも十分に楽しませてくれるでしょう。
サンフィニティ

せせらぎをずっと登っていき、花人の隠れ家の奥にある小径のアナベルを見に行きました。すると夜半の雨に叩かれて、多くの花が倒れたり折れたりとひどい状態に。白い ‘アナベル’は花が大きく、濡れると根元から倒れてしまうことが多いのに対し、ピンクの‘インビンシベルスピリット’の方は、花は小さいのに花茎が弱く、すぐにポキンと折れてしまうのです。来年は支柱の工夫をしなければならないようです。
アナベル

2年前に30品種のヤマアジサイを導入しましたが、品種によっては全然大きくならないものがあったりで、ばらつきが多いのが困ったもの。それでも様々なタイプの花が見られるので、お客さんには好評のようです。
ヤマアジサイ

子供の谷に向かって開けた斜面には、かつてはスズランが植えられていましたが、とても維持できなくなり、少しずつ‘アナベル’に植え替えられてきました。株が大きくなってきたので、なかなか見応えが出てきています。でもしばらく雨が続くのが心配なところ。アジサイのクセに、雨が苦手とはどういうこっちゃい。
アナベルの丘

昨年から造っている「バタフライガーデン」には、クサギと3種のブッドレアを植えています。ブッドレアは小さなポット苗だったのに、めきめきと大きく育って花を咲かせ始めました。黄色い葉が特徴の‘リトルナゲット’(‘Little Nugget)は、樹高はコンパクトながら、鮮やかな葉と花のコントラストがよく目立ちます。お盆の頃にはチョウチョが乱舞する空間になっていることでしょう。
ブッドレア

久しぶりの作業

  • 2020.07.22 Wednesday
  • 05:43
滝野公園では、フラワーガイドボランティアの中から希望する方により、月に1回作業ボランティアを続けてきました。メコノプシスを初め、ていねいな作業が必要なものを中心に、レベルの高い管理を行っているのです。今年はコロナ禍とクマのおかげで閉園が続き、6月の初めに1度作業ができただけで、ようやく2度目の作業を行うことになりました。

昨日は午後から雨の予報なので、作業までの間に園内の確認作業をある程度済ませておく必要があり、早出して園内へ。東口の広場に置かれているピアノは、今年は音は出ないけれど、土がたっぷり入っているため、花の育ちがものすごくいい感じになっています。
ウェルカム

あちこちのラベンダーがニュースになっていますが、滝野公園のラベンダーもほぼ満開に。ヒドコートもどきの不明品種も花が開くと見事でした。ラベンダーの向こうに少し色の薄い花が咲いているのがネペタの ‘ウォーカーズ・ロゥ’で、言われなければラベンダーと思ってしまうでしょう。
ヒドコート?

メインの畑では、 ‘バイオレットメモリー’の他に3品種あるはずですが、みんな見た目が同じになってしまいました。眺めるには問題はないのですが、こんな不思議なことがあるのでしょうか。きっちり等高線状に畝を作って植えたので、とてもきれいです。
バイオレットメモリー

ヤマボウシの花が終わりかけて、入れ替わるようにあちこちのノリウツギが満開になってきました。これも今年は見事な花着きです。ピンク色の品種も入れているのですが、なかなかこのように大きくなってくれません。
ノリウツギ

こもれびの庭では、ヤマアジサイのコレクションが見ごろになってきました。今年はいろんな準備が後手後手になってしまい、ラベルがちゃんと付いていないのでがちょっと残念ですが。
ヤマアジサイ

ボランティア作業は、私含めて9名もの参加がありました。春から除草や手入れをろくにやっていなかったので、あちこちがワヤになっておりましたが、これだけ人数がいればどんどんはかどります。見苦しくなったキョウガノコを切り戻し、あちこちの雑草も徹底的に抜き取っていきました。
ボランティア作業

大切なメコノプシスも、株間に草が生えると蒸れてしまうので、ツリフネソウやキツリフネなどもすべて抜き取りました。風通しをよくして、あと1ヶ月続く暑さをしのいでもらわなくては。
除草

午後からも残ったエリアの現地確認を続けました。子供の谷との間に植えられているアナベルがかなり咲いて来ており、来週くらいから見ごろになってくれそうです。
アナベルの丘

さすがに平日の来園者は少ないけれど、今年はご夫婦で来園し、散策したりベンチで眺めていたりと、ゆったり時間を使う方が多いように感じます。滝野公園の空間の使われ方としては、それが一番望ましいのかもしれません。

ラベンダーの季節

  • 2020.07.16 Thursday
  • 05:54
先週滝野公園に行った時に、午後からラベンダーの確認をやろうとしたら雨になり、断念して帰ってきました。そこで昨日の午後から再度確認へ。平日にもかかわらず、ご夫婦や家族でやってきている人が結構いて、少しホッとしました。忘れられてしまったら大変ですから。さっそくラベンダー畑に向かい、配植図と実際の花を見比べていきました。一番上には ‘ヒドコート’が。これはかなり昔から植えていた品種で、やや早咲きで色の濃い優れた品種です。
ヒドコート

その‘ヒドコート’が傷んできたので、2年前にヒドコートの苗を購入して隣り合わせに植えています。ところがこの花を見ると全然 ‘ヒドコート’と違うのです。花穂が長くてつぼみのうちによれてしまうのは、まるで ‘おかむらさき’の形質なんだけどなぁ…?
ヒドコート?

メインの畑は、最も丈夫で草姿もよく、花も濃い優れた形質を持っている ‘バイオレットメモリー’に統一しようと思っています。やや晩生ですが、早生の ‘ヒドコート’と組み合わせると長く楽しめるのです。
バイオレットメモリー

その畑には、以前集めていた品種が2種植えられており、いずれは ‘バイオレットメモリー’に植え替えていこうと考えていました。ところが、昨年みんなで品種の確認をやっていると、 ‘バイオレットメモリー’と区別がつかなかったのです。変だなぁ?と今年リベンジしようと思っていたけれど、やっぱり区別がつきません。
アロマティコ?

この ‘アロマティコ’を数年前に植えた時には、カタログ通りにこんな短い花穂をしていたのですが、いつのまにやら全く違う花になってしまっています。誰も植え替えたりしていないのに、なんでこんなに変わってしまったのでしょうか?(これは4年前に写した画像です。)
アロマティコ

もう一種、富良野の方が選抜した ‘ふらのぶるー’という品種は、初めからカタログとは違うこんな花が咲いて来たので、これ絶対に違うわ!!と言ってきたのです。
ふらのぶるー?

今でもネットで売られていますが、どう見ても違う花型です。どれもこれも、なんでこんなにいい加減な名前で流通しているのでしょうねぇ…(^^;)
フラノブルー

もう一つ、少し離れた畑に植えられているのが、かつてはよく売られていた ‘濃紫早咲き3号’です。ずんぐりした花穂で、名前の通り花の色が濃いのが特徴です。この畑は条件が悪くて生育もよくなく、おまけに今年の少雪で多くの株が傷んでしまったので、面積を縮小するか止めてしまおうかと考えています。
濃紫早咲き3号

ラベンダーそのものが、除草や刈り込みなど、とても手間がかかって維持が大変になってきています。これらの品種の中から、有望なものに選択と集中を進めていかなければなりません。ラベンダーよりも少し早く咲いてくるネペタは、花後の刈り取りを1回やるだけで、あとはほとんどノーメンテで維持できるし、見た目もラベンダーと変わりません。手前はラベンダーですが、上の2本はネペタの帯だけれど、みなさんほとんど区別がついていないようです。
花のまきば

園内はそれほどたくさんの見どころがある訳ではありませんが、ご夫婦でのんびり歩いたり、ベンチでゆったり風景を楽しんでいる姿を見るとホッとします。かつて日ハムのヒルマン監督が、この空間をたいそう気に入ってくれて、いつもここでリフレッシュしてくれていたようですが、そんな使い方をしていただければと願っています。

滝野公園の見どころ

  • 2020.07.08 Wednesday
  • 05:57
九州の豪雨被害は甚大で、この気圧配置が長く続くことから、まだまだ油断できそうにもありません。大分県天瀬(あまがせ)温泉は、中学の修学旅行で泊まったところだし、山鹿市から菊池川の支流を越えて菊池市に入ったところの堤防下には、祖先の墓の一つがあるところ。浸水していなければいいですが。被害に遭われている方には、心よりお見舞申し上げます。

昨日は滝野公園へ。まずはセンターで、クマさんいないの?と確認したら、出て行ったので大丈夫とのこと。前回はカントリーガーデンの中に車を乗り入れ、いつでも逃げ込めるようにして調査をしていたので、とってもやりにくかったのです。これで安心して園内を歩けます。
くらしの花園から花のテラスに向かう園路沿いには、ネペタやブッドレアなどを植えていましたが、昨年からこれを複線にしてもう1本園路を造り、ネペタ、3種のブッドレア、クサギを植えました。いずれもチョウが大好きなので、「バタフライガーデン」としたものです。まだ植えたばかりというのにもりもりと成長しているので、夏以降がとっても楽しみです。
バタフライガーデン

なんとなく気持ち悪いので、奥の方から見ていこうと、山のお花畑から疎林の小径に入ると、イワガラミの花があちこちに咲いていました。このあたりにはツルアジサイはほとんどなく、至るところにイワガラミが生えているのですが、なぜか花をほとんど着けませんでした。これであちこちに花が見られるようになり、案内のしがいがありそうです。ちなみにイワガラミの葉は、大きな円鋸歯になるので、葉っぱを見るだけでも区別がつきます。
イワガラミ

裏の方からこもれびの庭に下りていくと、メコノプシスが咲いていましたが、花はほとんど終わりかけ。昨年補植できなかったことから、今年は開花株が少なく、見ごろも短期間で終わってしまいました。これから株をしっかり充実させて、来年はもりもり咲くようにしなくては。
メコノプシス

グンネラの所に下りていくと、やはり株が小さいまんま。閉園していたのでせせらぎに水を流してくれなかったものだから、水分を欲しがるグンネラが干からびかけていたのです。その後水を流してもらったのでようやく湿った環境になったけれど、昨年の半分くらいのサイズしかありません。でも株元に小さな花が咲いていました。
グンネラ

今年はどこのヤマボウシも見事な花着きで、車で移動していてもうれしくなるような年でした。滝野公園の ‘サトミ’もやはり見事な花着きで、たくさんのお客さんに見せてあげたいなぁ…(T_T) 左にあるホウキ立ちユリノキにも、今年は数えられないくらいたくさんの花が咲いています。
ヤマボウシ

花のまきばでは、ネペタが真っ盛り。ラベンダーが咲いてくるまでは、この花だけでも十分楽しめます。間にヒナゲシが生えているのは、いつのこぼれダネでしょうか。来年は株間にパラパラタネを播いておき、もう少し赤い花を散らばせようと思います。
ネペタ

かなり前に植えられた何種類かのグラス類の中では、一番か弱いホルデウム・ユバーツム(Hordeum jubatum)がしぶとく生き残っています。こぼれダネで株が更新しているのかもしれません。風にさわさわと揺れる様は、このような場所にはピッタリです。
ホルデウム

一番最後に、中央口のゲートを抜けて幹線園路に下りる階段の所まで行きました。こんな所に来たのは何年ぶりだろう?階段の両脇にたくさんのハマナスを植えているのですが、その中にシロハマナスが数株混じっているのを見つけました。実生で増殖した株の中に、偶然白花の株が生まれたもののようです。自然発生したものは貴重なので、さっそくマーキングをしておきました。秋にカントリーガーデン内に移植しなくては。
シロハマナス

クマ対策の専門家会議が今週あるそうなので、どんな結論が出るのか、首を長くして待つことにしましょうか。

滝野のクマさん

  • 2020.07.06 Monday
  • 05:56
滝野公園は、新型コロナ禍で閉園となったまんま冬期の営業を終え、夏期の営業をようやく6月から迎えようとした途端に、なんとクマの親子が侵入して、臨時閉園がそのまま続いてしまいました。このため、植物管理のスタッフが一生懸命育ててきたパンジー・ビオラやチューリップも、お客さんに見ていただけないまま、とうとう終わってしまったのです。このクマの親子は、よほど公園が気に入ったと見えて、出たり入ったりを繰り返して居座り続けているようですが、最新の6月29日付け開発局の報文には次のように。

プレスリリース

時系列的に見ていけば、6月17日にアシリベツの滝に近い西側(図では左側)から侵入した親子グマが、6月21日10時48分に真っ反対の南東角(右下)から園外に出たものの、その日の夜の8時に再び侵入。二日後の23日18時53分に退去を試みたものの、鉄筋が邪魔をして出られなかったようです。ということは園外には出ていないのかな?
侵入ヶ所

監視カメラを園内に何十ヶ所も設置しているので、その様子が鮮明にキャッチされています。母グマの後ろをとことこ歩いている様子や、フェンスの下を掘っている母親に寄り添っている姿は、なんだか可愛いと感じてしまいますが、ここはサファリパークじゃないんだよ〜(>_<)

監視カメラ1

昨年7月に、ハンギングバスケット協会の全国大会をぶっ飛ばしてしまった親子グマと比べると、子グマが一回り大きくなっているところから、同じ親子の可能性が高いそうです。凶暴な雄グマに襲われないよう、避難場所として園内が使われている可能性もあるのだとか。
190709散策中
(園内を散策中の親子グマ  2019年7月9日)

これまで何度もクマが侵入し、フェンスを高くしたり電柵を設置したりと対策を取ってきました。ところがこの親子グマは、フェンスの下に穴を掘って、簡単に出たり入ったりを繰り返しているようです。どんどんクマも賢くなっていくのでしょうか。

監視カメラ2

こんなに長期間開園できなかったことは初めての経験で、首を長〜くし過ぎてろくろ首になってしまいましたが、そろそろ開園できないものでしょうか。今年は夏休みも短く、インバウンドの来訪もないので、開園できてもそんなにお客さんも期待できないでしょうが、誰にも見ていただけない花たちはやっぱり寂しそう。一日でも早い開園を期待したいです。

滝野の初夏の花

  • 2020.06.25 Thursday
  • 05:47
滝野公園は、コロナ禍に加えてクマの侵入のため、いまだに開園できないままの状態が続いています。いつ開園してもいいように、植物管理もしっかり行っているのですが、せっかく花が咲いても見ていただけないまま終わってしまうのはとても残念です。今の見どころを紹介しておきますので、画面上でお楽しみ下さい。
花のまきばのチューリップは既に抜き取られ、コスモスのタネ播きの準備が進められています。そんなまきばの横には、冬に使われるリフトがあり、ぽっかり空いた空間にルピナスが侵入してどんどん広がっています。かつては遠くローンスタジアムのルピナスを案内していた時期もありましたが、今ではこんな近くで楽しむことができるようになりました。
ルピナス

花のまきばの真ん中では、ちょうどネペタが満開に。これは花序があまり暴れない ‘ウォーカーズ・ロゥ’という品種で、どんどん株分けしているとこんなになってしまいました。密生するので除草はいらないし、耐寒性もメチャ強いし、何よりきれいだし、管理の大変なラベンダーは少しずつ減らしてネペタを増やしています。大半の人は「わぁラベンダーがきれいだよ!」と言ってくれるからいいのです。
ネペタ

もう少しまきばを下がると、園路の両側に鮮やかな宿根ボーダーが続きます。その昔、株分けした株がもったいないので、園路脇に植えたものがこんな風景を作ってくれました。植え替えもしないのに、いつまでも元気なのが不思議です。
横道

しんと静まりかえった中央口まで下りると、重々しい石貼りの休憩所があります。外壁を少しでも和らげようと、ツルアジサイを植えましたが、付着力が弱いのでなかなか広がってくれません。このためナツヅタを植えてまず緑で覆ってしまい、それにツルアジサイを絡ませて登ってもらうことにしました。日当たりがいいので、とてもたくさんの花が付いてくれます。
ツルアジサイ

まきばのせせらぎを登っていくと、棚田の端に植えられたヤマボウシ ‘サトミ’がかなり色付いて来ました。カントリーガーデンには白花のヤマボウシが1本もなく、すべて ‘サトミ’にした理由はなんだったのかなぁ…?全然記憶がありませんが、白花も少しは植えた方がよかったかも…(^^;)
ヤマボウシ

花のテラスでは、キングサリのアーチがようやく本来の姿を取り戻してくれました。植栽当初はこのようにきれいな花房が下がっていたのに、どんどん花着きが悪くなり、最近はほんのわずかしか咲かなくなっていました。いろいろ試行錯誤しましたが、木が大きくなって陽当たりが悪くなり、花芽が付きにくくなったのだろうと、2年前から枝を強く切り詰めてよく日が当たるようにし、花芽を付けさせてから誘引することに。これがようやく功を奏したようです。
キングサリ

高山植物を植えている峠の庭で、一際目立っているのがハゴロモグサ(Alchemilla japonica)。なんだアルケミラ(A. mollis)か…と思われてしまいますが、本種は中部山岳地帯の高山帯と夕張岳に稀産する植物です。といっても両者を区別するのは困難で、ハゴロモグサの方が黄色味が強く、アルケミラはややクリーム色っぽいくらいしか分かりません。こぼれダネで迷い込まないように注意しています。
ハゴロモグサ

こもれびの庭では、エゾノレイジンソウ(Aconitum gigas)がたくさんの花を咲かせていました。青い花がメインのトリカブトの仲間ですが、白い花もたくさんあります。分類が面倒なので深入りはしませんが、近年続々と新種が見つかっている仲間です。レイジンとは、「麗人」ではなく、雅楽の演奏をする「伶人」で、被っている烏帽子の形から名付けられたものです。
エゾノレイジンソウ

このブログを始めて8年が経ち、この記事が3,002件目になっていました。総アクセス数は216万アクセスにもなり、なんだか天文学的な数字になっておりますが、こんな「日記」におつきあいいただき、本当に感謝いたします。m(__)m

滝野動物園

  • 2020.06.24 Wednesday
  • 05:51
昨日は予定を変更して滝野公園へ。島に渡れないので、いろんな予定がグチャグチャになってしまい、空いているところに予定を突っ込んで、一つずつ片付けていかなければ。弁当を買おうといつものセコマに立ち寄ると、表がコンパネで覆われているので、あれっ?つぶれたのかと思ったら、ちゃんと開いていました。どしたの?と聞いたら、高齢者の車に突っ込まれたんだと・・・(^^;)
セコマ

しんと静まりかえった園内に入ると、東口広場に置かれていたパンジー・ビオラ類が撤去されて、夏の修景であるピアノのオブジェに入れ替わっていました。せっかく苦労して育て、とてもいい状態になっていたのに、結局誰にも見られないまま終わってしまいました…(T_T)
東口の広場

その横の花壇では、ネペタとアリウム‘グローブマスター’が咲いています。このアリウムも確か3年目なので、2〜4球に分球しており、今年は掘り上げて植え広げてやらなくては。
グローブマスター

現場に出ようとしたら、樹木管理業者の主任があたふたと走ってきて、クマみたいな糞が現場に落ちてましたと。センターにいる専門家に見てもらってたところ、クマではなくタヌキの溜め糞とのこと。確かにコロコロと、小さな糞が積み重なっています。その昔三国峠の現場で、生々しいクマの糞に遭遇した時には、あたりに漂う生臭い匂いに圧倒されたので、確かにこれはそんな匂いがありません。でもやっぱり気持ち悪いなぁ…
タヌキの溜め糞

例の親子グマは、フェンスの下に穴を掘れば、簡単に出入りできることが分かったらしく、出たり入ったりを繰り返している様子。クマの危険性がある時には、園内に車を乗り入れ、すぐに逃げ込めるようにしておかなければなりません。ちょっと遠いけれど、こもれびの庭にメコノプシスの様子を見に行くと、既に最盛期くらいの花が咲いていました。株の様子

結局メコノプシスも、お客さんに見ていただけないまま終わってしまうのが本当に残念ですが、今年は花数が少なかったので、ちょうどよかったかも。改めて開花株数を調べて見ると、先日より少し増えてちょうど30%の開花率でした。
メコノプシス

一株だけ植えているメコノプシス・カンブリカは、今年も元気に花を咲かせています。メコノプシス属で唯一ヨーロッパ原産で、しかも花色が鮮黄色。別属に分ける意見もあるけれど、こちらが本家なので、そうなるとアジア系の青いケシは別の名前になってしまうのです。
カンブリカ

もう一つ気になっていたワインブドウも、少し弱っているものもあるけれど、一応すべて活着していました。落ち葉マルチが効いたようでホッとしました。相変わらず少雨傾向が続いているので、一度しっかり降ってほしいです。
ワインブドウ

花のテラスのすぐ下で、ドキッとするものを見つけました。トドマツの樹皮に付いているひっかき傷は、クマではなくシカの角とぎ跡です。まだ生え替わって間もないので、昨年の傷のようですが、クマだ!シカだ!タヌキだ!ウサギだ!と、動物園じゃあるまいし、一日も早く平穏な滝野公園の姿に戻ってほしいです。
シカの角とぎ

滝野公園の見どころ

  • 2020.06.11 Thursday
  • 05:55
札幌は、夜温が20℃前後と寝苦しく、気温が下がらないために夜中エゾハルゼミがシャワシャワ鳴き続けていました。今日は一日中、頭の中で鳴り続けているのでしょうか…(^^;) 今年は気温の乱高下が激しすぎます。今シーズンは、いまだに開園できないでいる滝野公園。せっかくですので、現在の見どころを紹介しておきましょう。

今年はどこも木の花着きがいいように感じますが、滝野公園でもライラックやベニバナトチノキ、セイヨウサンザシなどがたくさんの花を咲かせています。花のテラスのアーチにしているキングサリは、木が大きくなるにつれて日当たりが悪くなるのか、このところずっと花着きが悪くて困っていました。昨年思い切って枝抜きしてよく日が当たるようにしてから、秋にアーチに誘引したところ、今年は以前のような感じに咲いてくれました。
キングサリ

昔小別沢の山中で偶然見つけた斑入りオオイタドリ。いつも作業員に誤って刈り取られ、なかなか大きくならないでいたけれど、今年は草刈りの回数も減ったこともあって、すくすくと大きくなって来ました。今の時期が一番彩りも鮮やかで、よく目立つのですがねぇ。
斑入りイタドリ

あちこちにたくさん植えているオオデマリも、今年は特に見事な花着きですが、その中に一株、間違って紛れ込んでいたのがオオデマリの原種であるヤブデマリ。カンボクとテマリカンボクの関係と同じで、こちらの方が却って風情があります。間違えなければ手に入ることのないものだけに、とてもラッキーでした。
ヤブデマリ

峠の庭では、春に補植したコマクサがたくさんの花を咲かせてきました。秋に補植するととても歩留まりが悪いので、昨年から春の補植にしたので、株が少し増えてきました。これでこぼれダネで増えてくれるようになればいいのですが。
コマクサ

エゾゴゼンタチバナは、かつてはヤマボウシやハナミズキと同じ属にされていたこともあり、同じ形の花を咲かせます。つまり白いのは花弁ではなく苞(ほう)で、中心に集まっているのが花です。ゴゼンタチバナの花は白っぽいのですが、エゾゴゼンタチバナは黒っぽいので見分けがつきます。
エゾゴゼンタチバナ

こもれびの庭に偶然自生していたサルメンエビネ。今年も3本の花茎を伸ばして、ちょうど満開になっていました。「唇弁が赤みを帯びてしわが寄っているのをサルの顔に見立てた」のでこの名があるそうですが、かなり無理があると思います。ここにあったということは、探せばまだあたりに生えているのでしょうね。
サルメンエビネ

一株見つけたのがギンラン。近縁のクゲヌマランとは、花の下に距(きょ)という突起があることで区別されます。葉も少し幅が広いようです。そんなにたくさんは生えないのですが、毎年どこかに見つけることができます。
ギンラン

もともとは滝野公園に自生していなかったのがツマトリソウ。カントリーハウスの前に、開園時にミズナラの大木を十勝から運んできて植えたのですが、その根鉢にくっついていたものです。4弁5弁6弁はたくさんあるけれど、7弁というのは珍しい数です。かつてはサクラソウ科でしたが、新しい分類体系ではなんとヤブコウジ科に。なんだかピンと来ないなぁ…(^^;)
ツマトリソウ

滝野公園で初作業

  • 2020.06.10 Wednesday
  • 05:56
昨日は一転暑い日になりました。滝野公園では、コロナ禍に加えてクマ禍のため、ガイド活動は春からずっと休止状態ですが、ボランティアの作業はやってよいとのお許しが出ました。参加できたのは私含めて7名でしたが、久しぶりの顔合わせとなり、コロナ太りしたんじゃない?などといいながら作業の準備をやりました。私も2週間ぶりなので、様子がすっかり変わっていて、ベニバナトチノキやライラックが満開の中を現場に向かいました。
ボランティア

どうしてもやっておきたかった作業は、メコノプシスの回りの柵の設置です。メコノプシスが咲いてくるとたくさんの方がやって来ます。油断するといいアングルを求めて中に踏み込み、株を踏み荒らされることもしょっちゅうなので、材料がいくらでも手に入る根曲竹で柵を設置しています。現在はシカに踏み荒らされないように電柵を回していますが、開園されれば撤去される予定です。
青竹柵

メコノプシスの植え込み地には、キツリフネやムラサキケマンなどがわさわさ生えてくるので、これらもすべて抜き取り、縁取りに植えているヘレボルスの花ガラや、メコノプシスに被さる葉を切り取りました。
雑草取り

昨年新しい苗が手に入らなかったので、手持ちの株を株分けして植え直したため、あまり花が上がらないのは覚悟していました。数えてみると、小さな株を除いたものの24%の開花率でした。例年最低でも50%、多い年では70%くらい花が上がっていたので、やはり今年は寂しい年のようです。既に一番花が開いてきましたが、見ごろになるまでに開園してほしいものです。
一番花

もう一つの作業は、ワインブドウの植え替えとマルチングを行いました。この冬は積雪が年明けまで遅れたために、ラベンダーやヒペリカム類、ゴシキドクダミなどがかなり傷んでしまいました。昨年植えたブドウの苗もほとんど枯れてしまったので、娘のところから分けてもらい、植え替えを行いました。品種は ‘ピノ・ノワール’です。
葡萄苗

朝いちで植え込んでおいたものに、厚く落ち葉のマルチングをかけて、再度灌水しておきました。こんな猛暑になってしまったので、ぐったりしてしまいましたが、ブドウは性質が強いので、今度はうまく育ってくれることでしょう。
マルチング

今月中にもう一度作業を予定しており、ガイド活動も来月からは再開できるでしょうか。ソーシャルディスタンスを確保してガイド活動ができるのかなど、解決しなければならない課題はありますが、一日も早く通常の活動ができることを期待したいです。

なんという…(>_<)

  • 2020.05.30 Saturday
  • 05:45
6月1日から滝野公園も開園になるかと思って、ずっと公園のHPをチェックしていても変化がなし… 役所は土日休みだから、金曜の夕方には何か動きがあるはずなんだけどなぁ…と、元締めである札幌開発建設部のHPをチェックしてびっくり!!!なんとクマが出たので、閉園が継続とあったのです。
滝野公園1

昨年は2回もクマ騒動で閉園になり、一番のかき入れ時を逃してしまいました。(1回目2回目)このためフェンスを強化して、二度とこんなことが起きないようにしたのではなかったのか…(>_<) しかも、侵入してから400mも移動して、また出ていったというのです。昨年の親子とは違うでしょうが、母親は同じかも。また子どもを遊ばしてやりたいと思ったのでしょうか。

滝野公園2

公開されている画像を見る限り、フェンスの下に穴を掘って出入りしたみたいだけれど、地面に金網を張って穴を掘れなくしたのではなかったのかなぁ。出ていったとはいえ、園内にいないことを確認するまでにはまたかなりの日数がかかります。一日でも早く開園してほしいと書いたばかりなのに、なんとまたクマ騒動とは。本当に残念です…(T_T)

滝野公園3

開園が待ち遠しい…

  • 2020.05.28 Thursday
  • 05:46
今年の春は、雪解けは早かったものの低温の日が続いたため、開花は例年より少し遅れ気味のようです。パンジー・ビオラCollection2020 も、当初はかなり哀れな状態でしたが、比較的涼しい気候が幸いして、すっかり元気を取り戻しています。
パンジー・ビオラ

カントリーハウスの中庭では、2014年に改修したヒースガーデンがもりもりと育ってきました。カルーナ類の調子がよくないのですが、エリカは順調に花を咲かせてくれました。昔のようにいろんな品種が手に入らなくなってしまったので、もうヒースガーデンを造ることはできなくなってしまいました。
エリカ・カルーナ類

パレット花壇もシカの食害をかなり受けたものの、チューリップが元気に育ち、パンジーが傷跡を覆い隠してくれたので、いい感じになってきています。
パレット

収穫の谷のサイロ脇では、ウワミズザクラの仲間であるバージニアウワミズザクラの ‘カナダ・レッド’(Padus virginiana 'Canada Red' )が満開に。白い花が散ってしばらくすると、あれっ?いつの間に変身したの?とびっくりするほど、葉が赤紫色に変身してしまいます。
カナダレッド

マルスも定期的に剪定するようになって、たくさんの花を着けるようになってきました。これは葉があまり赤くならないので、多分 ‘アルメイ’(Malus 'Almey' )の方でしょう。
マルス

花のまきばのチューリップ畑も、閉園期間中に終わってしまうと思っていたら、意外と成長が抑えられてまだまだ十分楽しめます。週末に暖かくなるようなので、それに合わせて開園できればいいのですが…
下の畑

先日まで電牧で囲っていたのですが、草丈が大きくなるとシカは食べないというので撤去したそうです。ところが今度は花の美味しさに目覚めたようで、べろっと花を食べられてしまいました。やはり毒饅頭作戦でもやらないと、被害を根絶できませんねぇ。
食害

開園しても、あまりきれいだと宣伝すると、どっと人が押し寄せないとも限りません。上湧別のように泣く泣く花をもいだりはしないようですが、なんとも対応の難しい世の中になってしまったものです。とにもかくにも、一日でも早く開園できることを祈りたいです。
上の畑

淡々と作業

  • 2020.05.27 Wednesday
  • 05:51
緊急事態宣言が解除されたことを受け、これまで閉鎖されていた施設も少しずつ開放されてきていますが、滝野公園はまだいつから開園になるのか未定とのこと。いつ開園になってもいいように、ビシッと管理しているのですから、一日でも早く開園してほしいなぁ…

仕事の方は淡々と進めています。こもれびの庭に行くと、シラネアオイがちょうど満開になっていました。今年の咲きっぷりは例年よりいいように感じます。
シラネアオイ

一つ一つの花が一回り大きく、ガク片が5枚のものもありました。年によってこんなに違うものなのか、ちょっとびっくりです。
白花

5年以上前に植えたキヌガサソウは、植えた翌年にちらっと小さな花を咲かせて以来、とんと花が咲かなかったけれど、ようやく花を咲かせてくれました。本来の大きさはこの1.5倍くらいあるけれど、これからは毎年咲いてくれるのでしょうか。
キヌガサソウ

昨日はまず、メコノプシスに灌水するための灌水チューブを設置しました。自生環境が雲霧林のようなところのようで、乾燥を嫌うことから、定期的にしっとりと柔らかい灌水ができるようにしています。例年はボランティアのみなさんと、手分けして設置していたけれど、今年は代表のNさんにお手伝いいただきながら、なんとか設置できました。
スミサンスイ

肝心のメコノプシスは、昨年秋に株分けして植え直しておいたものは、すべて活着しているけれど、今一つ株に力がなく、今年はあまりつぼみが上がらなさそうです。このため今年は株の養成を最優先させることにして、有機質系の肥料をたっぷり施すことにしました。とにかく株に力を付けないことには、来年の花も上がらないのです。
施肥

このあたりにもシカの足跡がたくさん着いており、カタクリなんかすべての葉っぱが食べられてしまいました。昨年秋にはホスタがかなり食害を受け、すっかり味をしめたようで、タマノカンザシがペロッと芽を食べられているし、株を掘り起こされたものまでありました。
シカの食害

昨年秋に導入された「鹿・けものおどし」という、国際特許をとっているという装置を設置してもらっていて、作業している間にも、ガランガランとランダムに金属音が響いていました。
シカ脅し

六角形になっているステンレスのカンカンの中に、バネの付いたパチンコ玉がくるくる回って音が響き渡るようになっているのです。でも、すぐに慣れてしまって、効果が持続しないのだとか。せっかく「鳴り物入り」で導入されたのに、効果がほとんどないなんて…(>_<)
内部構造

結局、開園までの間は周囲に電牧を回し、バチッと感電させて恐怖心を与えることにより、近づきにくくすることにしました。クマやらシカやらノウサギやら、自然が豊かすぎる環境でのガーデン管理は大変です〜

滝野の花たち

  • 2020.05.15 Friday
  • 05:48
滝野公園は臨時閉園中のため、行きたくても行けない人のために、現在咲いている花の見どころを紹介しておきます。

先日紹介したスミレですが、よ〜く見ると普通のスミレに比べて葉ががっちりしているし、肉厚で光沢があり、表側に巻いているので、スミレの変種で日本海岸に自生のあるアナマスミレ(Viola mandshurica var. crassa)のようです。あなたはどこからやって来たのかな?
アナマスミレ

峠の庭で増殖中のスミレも、なにかの苗に紛れ込んで生えてきたもののようです。この株は幹線園路の舗装の継ぎ目に根を下ろしており、ちょうど真ん中あたりに生えているので、頻繁に通る管理車両にも踏まれないで花を咲かせてきました。その特徴からアポイタチツボスミレ(Viola sacchalinensis var. alpina)の可能性があります。
アイヌタチツボスミレ

こもれびの庭では、シラネアオイが咲き始めていました。十数本立ちの大株が今年は全く咲いていなかったり、かなり変動がありました。古株になると衰退してしまうようです。白花はまだつぼみでした。
シラネアオイ

八重咲のサンギナリア(Sanguinaria canadensis 'Flore Pleno'.)は、この場所がよほど合っているようで、どんどん株を大きくしています。峠の庭に植えたものは植えた時のままなので、こちらに持って来た方がよさそうです。
サンギナリア

トガクシソウ(Ranzania japonica)は、その名の通り長野県の戸隠山で最初に見つけられたもので、変わったものの多いメギ科の多年草(サンカヨウ、ルイヨウボタン、イカリソウ類など)です。1属1種の希少な植物で、我が国で初めて学名を付けられた植物として知られています。
トガクシソウ

ピンクの花びら状のものはガク片で、中に小さく固まっているのが花弁です。自撮りモードで地面から写してみましたが、なんとなく雰囲気が分かるでしょうか。
花のアップ

疎林の小径は、春早くにササを刈り取ってもらったので、見通しが効いてすっかり明るくなりました。せっせとタネを播いてきたカタクリやシラネアオイが咲き始めているので、数年後には素晴らしい場所になりそうです。2012年に植えた低木類は、いまいち生育がよくないのですが、オオバクロモジ(Lindera umbellata var. membrancea)にたくさん花が咲いていました。爪楊枝を作ってみたいので、早く大きく育ってほしいです。
オオバクロモジ

帰ろうとガイド室を片付けをしていてふと外を見ると、広場に植えているアオダモ(Fraxinus lanuginosa f. serrata)にたくさんのつぼみが着いていました。花のテラスのアーチや収穫の谷などの木にも花芽が着いているのか確認しませんでしたが、毎年咲かなくて飛び飛びに咲いてくるのはなぜなんでしょう。このつぼみだと来週後半には咲いて来そうですねぇ…(>_<)
アオダモ

滝野公園で作業

  • 2020.05.13 Wednesday
  • 05:56
昨日は滝野公園。臨時閉園中のため、誰もいない東口広場では、パンジー・ビオラコレクションが寂しげに咲いておりました。動物園の動物たちも見てくれる人がいないと変調をきたしているように、花だって誰も声をかけてくれないと、なんだかいじけているように感じます
パンジー・ビオラコレクション

昨日もガイド代表のNさんに手伝っていただき、峠の庭の手入れをやっていただきました。毎日でもいいから作業したいくらいだとおっしゃっている通り、業者に任せてもただ雑草取りくらいしかできないので、この際専門的な手入れをできるだけやっていこうと思います。
峠の庭

私は園内の確認を。気になっていたメコノプシスの様子を見に行くと、昨年株分けした株はほとんど活着しているけれど、花が上がりそうな株は残念ながらかなり少なくなりそう。もう一年すると株がしっかりして花が上がってくるのですが、株分け翌年はどうしても休んでしまいます。今年はそんなにお客さんも来そうにないので、株の養生に専念するしかなさそうです。
メコノプシス

隣の山草類を確認していくと、むむっと唸ってしまいました。根曲竹で養生していたものの、端の方はかなりシカの食害を受けていました。アメリカ産の八重咲のエンレイソウは、3株のうち2株がほとんど食べられているし、辺りは踏み跡だらけ。シカ対策をきちんとしてもらわないと、とんでもないことになりそうです。
シカの食害

収穫の谷では、四阿の横が2年前の台風による倒木で空いていたので、花人の隠れ家にあったネムノキを移植してもらいました。10年くらい前にお客さんが植えてほしいと持ってきた株ですが、ようやく2mくらいに成長したのです。その前には、カントリーガーデンになかったバイカウツギを、渓流ゾーンから持ってきて植えてもらいました。香り高い花が咲くのが楽しみです。
収穫の谷

冬の少雪で傷んでしまったラベンダーは、若い株はなんとか大丈夫のようですが、大株になっている古い株の傷みが激しく、かなりの廃棄が出そうです。来月には目途がつきそうですが、ラベンダーのお守りは頭が痛いです。
ラベンダー

シカに荒らされていたパレット花壇は、パンジーが植えられてチューリップの傷みが少し軽減されていました。今は電牧で守られているので、順調にいけば月末には見ごろになりそうです。
パレット

花のまきばのチューリップも、このところの寒さでつぼみの伸びも抑えられ、このままじっと我慢してほしいものです。臨時閉園がいつ解除されるのか全く見通しがありませんが、6月1日から解除されれば、まだ十分楽しめそうです。さてどうなることやら…
チューリップ

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