滝野の初夏の花

  • 2020.06.25 Thursday
  • 05:47
滝野公園は、コロナ禍に加えてクマの侵入のため、いまだに開園できないままの状態が続いています。いつ開園してもいいように、植物管理もしっかり行っているのですが、せっかく花が咲いても見ていただけないまま終わってしまうのはとても残念です。今の見どころを紹介しておきますので、画面上でお楽しみ下さい。
花のまきばのチューリップは既に抜き取られ、コスモスのタネ播きの準備が進められています。そんなまきばの横には、冬に使われるリフトがあり、ぽっかり空いた空間にルピナスが侵入してどんどん広がっています。かつては遠くローンスタジアムのルピナスを案内していた時期もありましたが、今ではこんな近くで楽しむことができるようになりました。
ルピナス

花のまきばの真ん中では、ちょうどネペタが満開に。これは花序があまり暴れない ‘ウォーカーズ・ロゥ’という品種で、どんどん株分けしているとこんなになってしまいました。密生するので除草はいらないし、耐寒性もメチャ強いし、何よりきれいだし、管理の大変なラベンダーは少しずつ減らしてネペタを増やしています。大半の人は「わぁラベンダーがきれいだよ!」と言ってくれるからいいのです。
ネペタ

もう少しまきばを下がると、園路の両側に鮮やかな宿根ボーダーが続きます。その昔、株分けした株がもったいないので、園路脇に植えたものがこんな風景を作ってくれました。植え替えもしないのに、いつまでも元気なのが不思議です。
横道

しんと静まりかえった中央口まで下りると、重々しい石貼りの休憩所があります。外壁を少しでも和らげようと、ツルアジサイを植えましたが、付着力が弱いのでなかなか広がってくれません。このためナツヅタを植えてまず緑で覆ってしまい、それにツルアジサイを絡ませて登ってもらうことにしました。日当たりがいいので、とてもたくさんの花が付いてくれます。
ツルアジサイ

まきばのせせらぎを登っていくと、棚田の端に植えられたヤマボウシ ‘サトミ’がかなり色付いて来ました。カントリーガーデンには白花のヤマボウシが1本もなく、すべて ‘サトミ’にした理由はなんだったのかなぁ…?全然記憶がありませんが、白花も少しは植えた方がよかったかも…(^^;)
ヤマボウシ

花のテラスでは、キングサリのアーチがようやく本来の姿を取り戻してくれました。植栽当初はこのようにきれいな花房が下がっていたのに、どんどん花着きが悪くなり、最近はほんのわずかしか咲かなくなっていました。いろいろ試行錯誤しましたが、木が大きくなって陽当たりが悪くなり、花芽が付きにくくなったのだろうと、2年前から枝を強く切り詰めてよく日が当たるようにし、花芽を付けさせてから誘引することに。これがようやく功を奏したようです。
キングサリ

高山植物を植えている峠の庭で、一際目立っているのがハゴロモグサ(Alchemilla japonica)。なんだアルケミラ(A. mollis)か…と思われてしまいますが、本種は中部山岳地帯の高山帯と夕張岳に稀産する植物です。といっても両者を区別するのは困難で、ハゴロモグサの方が黄色味が強く、アルケミラはややクリーム色っぽいくらいしか分かりません。こぼれダネで迷い込まないように注意しています。
ハゴロモグサ

こもれびの庭では、エゾノレイジンソウ(Aconitum gigas)がたくさんの花を咲かせていました。青い花がメインのトリカブトの仲間ですが、白い花もたくさんあります。分類が面倒なので深入りはしませんが、近年続々と新種が見つかっている仲間です。レイジンとは、「麗人」ではなく、雅楽の演奏をする「伶人」で、被っている烏帽子の形から名付けられたものです。
エゾノレイジンソウ

このブログを始めて8年が経ち、この記事が3,002件目になっていました。総アクセス数は216万アクセスにもなり、なんだか天文学的な数字になっておりますが、こんな「日記」におつきあいいただき、本当に感謝いたします。m(__)m

滝野動物園

  • 2020.06.24 Wednesday
  • 05:51
昨日は予定を変更して滝野公園へ。島に渡れないので、いろんな予定がグチャグチャになってしまい、空いているところに予定を突っ込んで、一つずつ片付けていかなければ。弁当を買おうといつものセコマに立ち寄ると、表がコンパネで覆われているので、あれっ?つぶれたのかと思ったら、ちゃんと開いていました。どしたの?と聞いたら、高齢者の車に突っ込まれたんだと・・・(^^;)
セコマ

しんと静まりかえった園内に入ると、東口広場に置かれていたパンジー・ビオラ類が撤去されて、夏の修景であるピアノのオブジェに入れ替わっていました。せっかく苦労して育て、とてもいい状態になっていたのに、結局誰にも見られないまま終わってしまいました…(T_T)
東口の広場

その横の花壇では、ネペタとアリウム‘グローブマスター’が咲いています。このアリウムも確か3年目なので、2〜4球に分球しており、今年は掘り上げて植え広げてやらなくては。
グローブマスター

現場に出ようとしたら、樹木管理業者の主任があたふたと走ってきて、クマみたいな糞が現場に落ちてましたと。センターにいる専門家に見てもらってたところ、クマではなくタヌキの溜め糞とのこと。確かにコロコロと、小さな糞が積み重なっています。その昔三国峠の現場で、生々しいクマの糞に遭遇した時には、あたりに漂う生臭い匂いに圧倒されたので、確かにこれはそんな匂いがありません。でもやっぱり気持ち悪いなぁ…
タヌキの溜め糞

例の親子グマは、フェンスの下に穴を掘れば、簡単に出入りできることが分かったらしく、出たり入ったりを繰り返している様子。クマの危険性がある時には、園内に車を乗り入れ、すぐに逃げ込めるようにしておかなければなりません。ちょっと遠いけれど、こもれびの庭にメコノプシスの様子を見に行くと、既に最盛期くらいの花が咲いていました。株の様子

結局メコノプシスも、お客さんに見ていただけないまま終わってしまうのが本当に残念ですが、今年は花数が少なかったので、ちょうどよかったかも。改めて開花株数を調べて見ると、先日より少し増えてちょうど30%の開花率でした。
メコノプシス

一株だけ植えているメコノプシス・カンブリカは、今年も元気に花を咲かせています。メコノプシス属で唯一ヨーロッパ原産で、しかも花色が鮮黄色。別属に分ける意見もあるけれど、こちらが本家なので、そうなるとアジア系の青いケシは別の名前になってしまうのです。
カンブリカ

もう一つ気になっていたワインブドウも、少し弱っているものもあるけれど、一応すべて活着していました。落ち葉マルチが効いたようでホッとしました。相変わらず少雨傾向が続いているので、一度しっかり降ってほしいです。
ワインブドウ

花のテラスのすぐ下で、ドキッとするものを見つけました。トドマツの樹皮に付いているひっかき傷は、クマではなくシカの角とぎ跡です。まだ生え替わって間もないので、昨年の傷のようですが、クマだ!シカだ!タヌキだ!ウサギだ!と、動物園じゃあるまいし、一日も早く平穏な滝野公園の姿に戻ってほしいです。
シカの角とぎ

滝野公園の見どころ

  • 2020.06.11 Thursday
  • 05:55
札幌は、夜温が20℃前後と寝苦しく、気温が下がらないために夜中エゾハルゼミがシャワシャワ鳴き続けていました。今日は一日中、頭の中で鳴り続けているのでしょうか…(^^;) 今年は気温の乱高下が激しすぎます。今シーズンは、いまだに開園できないでいる滝野公園。せっかくですので、現在の見どころを紹介しておきましょう。

今年はどこも木の花着きがいいように感じますが、滝野公園でもライラックやベニバナトチノキ、セイヨウサンザシなどがたくさんの花を咲かせています。花のテラスのアーチにしているキングサリは、木が大きくなるにつれて日当たりが悪くなるのか、このところずっと花着きが悪くて困っていました。昨年思い切って枝抜きしてよく日が当たるようにしてから、秋にアーチに誘引したところ、今年は以前のような感じに咲いてくれました。
キングサリ

昔小別沢の山中で偶然見つけた斑入りオオイタドリ。いつも作業員に誤って刈り取られ、なかなか大きくならないでいたけれど、今年は草刈りの回数も減ったこともあって、すくすくと大きくなって来ました。今の時期が一番彩りも鮮やかで、よく目立つのですがねぇ。
斑入りイタドリ

あちこちにたくさん植えているオオデマリも、今年は特に見事な花着きですが、その中に一株、間違って紛れ込んでいたのがオオデマリの原種であるヤブデマリ。カンボクとテマリカンボクの関係と同じで、こちらの方が却って風情があります。間違えなければ手に入ることのないものだけに、とてもラッキーでした。
ヤブデマリ

峠の庭では、春に補植したコマクサがたくさんの花を咲かせてきました。秋に補植するととても歩留まりが悪いので、昨年から春の補植にしたので、株が少し増えてきました。これでこぼれダネで増えてくれるようになればいいのですが。
コマクサ

エゾゴゼンタチバナは、かつてはヤマボウシやハナミズキと同じ属にされていたこともあり、同じ形の花を咲かせます。つまり白いのは花弁ではなく苞(ほう)で、中心に集まっているのが花です。ゴゼンタチバナの花は白っぽいのですが、エゾゴゼンタチバナは黒っぽいので見分けがつきます。
エゾゴゼンタチバナ

こもれびの庭に偶然自生していたサルメンエビネ。今年も3本の花茎を伸ばして、ちょうど満開になっていました。「唇弁が赤みを帯びてしわが寄っているのをサルの顔に見立てた」のでこの名があるそうですが、かなり無理があると思います。ここにあったということは、探せばまだあたりに生えているのでしょうね。
サルメンエビネ

一株見つけたのがギンラン。近縁のクゲヌマランとは、花の下に距(きょ)という突起があることで区別されます。葉も少し幅が広いようです。そんなにたくさんは生えないのですが、毎年どこかに見つけることができます。
ギンラン

もともとは滝野公園に自生していなかったのがツマトリソウ。カントリーハウスの前に、開園時にミズナラの大木を十勝から運んできて植えたのですが、その根鉢にくっついていたものです。4弁5弁6弁はたくさんあるけれど、7弁というのは珍しい数です。かつてはサクラソウ科でしたが、新しい分類体系ではなんとヤブコウジ科に。なんだかピンと来ないなぁ…(^^;)
ツマトリソウ

滝野公園で初作業

  • 2020.06.10 Wednesday
  • 05:56
昨日は一転暑い日になりました。滝野公園では、コロナ禍に加えてクマ禍のため、ガイド活動は春からずっと休止状態ですが、ボランティアの作業はやってよいとのお許しが出ました。参加できたのは私含めて7名でしたが、久しぶりの顔合わせとなり、コロナ太りしたんじゃない?などといいながら作業の準備をやりました。私も2週間ぶりなので、様子がすっかり変わっていて、ベニバナトチノキやライラックが満開の中を現場に向かいました。
ボランティア

どうしてもやっておきたかった作業は、メコノプシスの回りの柵の設置です。メコノプシスが咲いてくるとたくさんの方がやって来ます。油断するといいアングルを求めて中に踏み込み、株を踏み荒らされることもしょっちゅうなので、材料がいくらでも手に入る根曲竹で柵を設置しています。現在はシカに踏み荒らされないように電柵を回していますが、開園されれば撤去される予定です。
青竹柵

メコノプシスの植え込み地には、キツリフネやムラサキケマンなどがわさわさ生えてくるので、これらもすべて抜き取り、縁取りに植えているヘレボルスの花ガラや、メコノプシスに被さる葉を切り取りました。
雑草取り

昨年新しい苗が手に入らなかったので、手持ちの株を株分けして植え直したため、あまり花が上がらないのは覚悟していました。数えてみると、小さな株を除いたものの24%の開花率でした。例年最低でも50%、多い年では70%くらい花が上がっていたので、やはり今年は寂しい年のようです。既に一番花が開いてきましたが、見ごろになるまでに開園してほしいものです。
一番花

もう一つの作業は、ワインブドウの植え替えとマルチングを行いました。この冬は積雪が年明けまで遅れたために、ラベンダーやヒペリカム類、ゴシキドクダミなどがかなり傷んでしまいました。昨年植えたブドウの苗もほとんど枯れてしまったので、娘のところから分けてもらい、植え替えを行いました。品種は ‘ピノ・ノワール’です。
葡萄苗

朝いちで植え込んでおいたものに、厚く落ち葉のマルチングをかけて、再度灌水しておきました。こんな猛暑になってしまったので、ぐったりしてしまいましたが、ブドウは性質が強いので、今度はうまく育ってくれることでしょう。
マルチング

今月中にもう一度作業を予定しており、ガイド活動も来月からは再開できるでしょうか。ソーシャルディスタンスを確保してガイド活動ができるのかなど、解決しなければならない課題はありますが、一日も早く通常の活動ができることを期待したいです。

なんという…(>_<)

  • 2020.05.30 Saturday
  • 05:45
6月1日から滝野公園も開園になるかと思って、ずっと公園のHPをチェックしていても変化がなし… 役所は土日休みだから、金曜の夕方には何か動きがあるはずなんだけどなぁ…と、元締めである札幌開発建設部のHPをチェックしてびっくり!!!なんとクマが出たので、閉園が継続とあったのです。
滝野公園1

昨年は2回もクマ騒動で閉園になり、一番のかき入れ時を逃してしまいました。(1回目2回目)このためフェンスを強化して、二度とこんなことが起きないようにしたのではなかったのか…(>_<) しかも、侵入してから400mも移動して、また出ていったというのです。昨年の親子とは違うでしょうが、母親は同じかも。また子どもを遊ばしてやりたいと思ったのでしょうか。

滝野公園2

公開されている画像を見る限り、フェンスの下に穴を掘って出入りしたみたいだけれど、地面に金網を張って穴を掘れなくしたのではなかったのかなぁ。出ていったとはいえ、園内にいないことを確認するまでにはまたかなりの日数がかかります。一日でも早く開園してほしいと書いたばかりなのに、なんとまたクマ騒動とは。本当に残念です…(T_T)

滝野公園3

開園が待ち遠しい…

  • 2020.05.28 Thursday
  • 05:46
今年の春は、雪解けは早かったものの低温の日が続いたため、開花は例年より少し遅れ気味のようです。パンジー・ビオラCollection2020 も、当初はかなり哀れな状態でしたが、比較的涼しい気候が幸いして、すっかり元気を取り戻しています。
パンジー・ビオラ

カントリーハウスの中庭では、2014年に改修したヒースガーデンがもりもりと育ってきました。カルーナ類の調子がよくないのですが、エリカは順調に花を咲かせてくれました。昔のようにいろんな品種が手に入らなくなってしまったので、もうヒースガーデンを造ることはできなくなってしまいました。
エリカ・カルーナ類

パレット花壇もシカの食害をかなり受けたものの、チューリップが元気に育ち、パンジーが傷跡を覆い隠してくれたので、いい感じになってきています。
パレット

収穫の谷のサイロ脇では、ウワミズザクラの仲間であるバージニアウワミズザクラの ‘カナダ・レッド’(Padus virginiana 'Canada Red' )が満開に。白い花が散ってしばらくすると、あれっ?いつの間に変身したの?とびっくりするほど、葉が赤紫色に変身してしまいます。
カナダレッド

マルスも定期的に剪定するようになって、たくさんの花を着けるようになってきました。これは葉があまり赤くならないので、多分 ‘アルメイ’(Malus 'Almey' )の方でしょう。
マルス

花のまきばのチューリップ畑も、閉園期間中に終わってしまうと思っていたら、意外と成長が抑えられてまだまだ十分楽しめます。週末に暖かくなるようなので、それに合わせて開園できればいいのですが…
下の畑

先日まで電牧で囲っていたのですが、草丈が大きくなるとシカは食べないというので撤去したそうです。ところが今度は花の美味しさに目覚めたようで、べろっと花を食べられてしまいました。やはり毒饅頭作戦でもやらないと、被害を根絶できませんねぇ。
食害

開園しても、あまりきれいだと宣伝すると、どっと人が押し寄せないとも限りません。上湧別のように泣く泣く花をもいだりはしないようですが、なんとも対応の難しい世の中になってしまったものです。とにもかくにも、一日でも早く開園できることを祈りたいです。
上の畑

淡々と作業

  • 2020.05.27 Wednesday
  • 05:51
緊急事態宣言が解除されたことを受け、これまで閉鎖されていた施設も少しずつ開放されてきていますが、滝野公園はまだいつから開園になるのか未定とのこと。いつ開園になってもいいように、ビシッと管理しているのですから、一日でも早く開園してほしいなぁ…

仕事の方は淡々と進めています。こもれびの庭に行くと、シラネアオイがちょうど満開になっていました。今年の咲きっぷりは例年よりいいように感じます。
シラネアオイ

一つ一つの花が一回り大きく、ガク片が5枚のものもありました。年によってこんなに違うものなのか、ちょっとびっくりです。
白花

5年以上前に植えたキヌガサソウは、植えた翌年にちらっと小さな花を咲かせて以来、とんと花が咲かなかったけれど、ようやく花を咲かせてくれました。本来の大きさはこの1.5倍くらいあるけれど、これからは毎年咲いてくれるのでしょうか。
キヌガサソウ

昨日はまず、メコノプシスに灌水するための灌水チューブを設置しました。自生環境が雲霧林のようなところのようで、乾燥を嫌うことから、定期的にしっとりと柔らかい灌水ができるようにしています。例年はボランティアのみなさんと、手分けして設置していたけれど、今年は代表のNさんにお手伝いいただきながら、なんとか設置できました。
スミサンスイ

肝心のメコノプシスは、昨年秋に株分けして植え直しておいたものは、すべて活着しているけれど、今一つ株に力がなく、今年はあまりつぼみが上がらなさそうです。このため今年は株の養成を最優先させることにして、有機質系の肥料をたっぷり施すことにしました。とにかく株に力を付けないことには、来年の花も上がらないのです。
施肥

このあたりにもシカの足跡がたくさん着いており、カタクリなんかすべての葉っぱが食べられてしまいました。昨年秋にはホスタがかなり食害を受け、すっかり味をしめたようで、タマノカンザシがペロッと芽を食べられているし、株を掘り起こされたものまでありました。
シカの食害

昨年秋に導入された「鹿・けものおどし」という、国際特許をとっているという装置を設置してもらっていて、作業している間にも、ガランガランとランダムに金属音が響いていました。
シカ脅し

六角形になっているステンレスのカンカンの中に、バネの付いたパチンコ玉がくるくる回って音が響き渡るようになっているのです。でも、すぐに慣れてしまって、効果が持続しないのだとか。せっかく「鳴り物入り」で導入されたのに、効果がほとんどないなんて…(>_<)
内部構造

結局、開園までの間は周囲に電牧を回し、バチッと感電させて恐怖心を与えることにより、近づきにくくすることにしました。クマやらシカやらノウサギやら、自然が豊かすぎる環境でのガーデン管理は大変です〜

滝野の花たち

  • 2020.05.15 Friday
  • 05:48
滝野公園は臨時閉園中のため、行きたくても行けない人のために、現在咲いている花の見どころを紹介しておきます。

先日紹介したスミレですが、よ〜く見ると普通のスミレに比べて葉ががっちりしているし、肉厚で光沢があり、表側に巻いているので、スミレの変種で日本海岸に自生のあるアナマスミレ(Viola mandshurica var. crassa)のようです。あなたはどこからやって来たのかな?
アナマスミレ

峠の庭で増殖中のスミレも、なにかの苗に紛れ込んで生えてきたもののようです。この株は幹線園路の舗装の継ぎ目に根を下ろしており、ちょうど真ん中あたりに生えているので、頻繁に通る管理車両にも踏まれないで花を咲かせてきました。その特徴からアポイタチツボスミレ(Viola sacchalinensis var. alpina)の可能性があります。
アイヌタチツボスミレ

こもれびの庭では、シラネアオイが咲き始めていました。十数本立ちの大株が今年は全く咲いていなかったり、かなり変動がありました。古株になると衰退してしまうようです。白花はまだつぼみでした。
シラネアオイ

八重咲のサンギナリア(Sanguinaria canadensis 'Flore Pleno'.)は、この場所がよほど合っているようで、どんどん株を大きくしています。峠の庭に植えたものは植えた時のままなので、こちらに持って来た方がよさそうです。
サンギナリア

トガクシソウ(Ranzania japonica)は、その名の通り長野県の戸隠山で最初に見つけられたもので、変わったものの多いメギ科の多年草(サンカヨウ、ルイヨウボタン、イカリソウ類など)です。1属1種の希少な植物で、我が国で初めて学名を付けられた植物として知られています。
トガクシソウ

ピンクの花びら状のものはガク片で、中に小さく固まっているのが花弁です。自撮りモードで地面から写してみましたが、なんとなく雰囲気が分かるでしょうか。
花のアップ

疎林の小径は、春早くにササを刈り取ってもらったので、見通しが効いてすっかり明るくなりました。せっせとタネを播いてきたカタクリやシラネアオイが咲き始めているので、数年後には素晴らしい場所になりそうです。2012年に植えた低木類は、いまいち生育がよくないのですが、オオバクロモジ(Lindera umbellata var. membrancea)にたくさん花が咲いていました。爪楊枝を作ってみたいので、早く大きく育ってほしいです。
オオバクロモジ

帰ろうとガイド室を片付けをしていてふと外を見ると、広場に植えているアオダモ(Fraxinus lanuginosa f. serrata)にたくさんのつぼみが着いていました。花のテラスのアーチや収穫の谷などの木にも花芽が着いているのか確認しませんでしたが、毎年咲かなくて飛び飛びに咲いてくるのはなぜなんでしょう。このつぼみだと来週後半には咲いて来そうですねぇ…(>_<)
アオダモ

滝野公園で作業

  • 2020.05.13 Wednesday
  • 05:56
昨日は滝野公園。臨時閉園中のため、誰もいない東口広場では、パンジー・ビオラコレクションが寂しげに咲いておりました。動物園の動物たちも見てくれる人がいないと変調をきたしているように、花だって誰も声をかけてくれないと、なんだかいじけているように感じます
パンジー・ビオラコレクション

昨日もガイド代表のNさんに手伝っていただき、峠の庭の手入れをやっていただきました。毎日でもいいから作業したいくらいだとおっしゃっている通り、業者に任せてもただ雑草取りくらいしかできないので、この際専門的な手入れをできるだけやっていこうと思います。
峠の庭

私は園内の確認を。気になっていたメコノプシスの様子を見に行くと、昨年株分けした株はほとんど活着しているけれど、花が上がりそうな株は残念ながらかなり少なくなりそう。もう一年すると株がしっかりして花が上がってくるのですが、株分け翌年はどうしても休んでしまいます。今年はそんなにお客さんも来そうにないので、株の養生に専念するしかなさそうです。
メコノプシス

隣の山草類を確認していくと、むむっと唸ってしまいました。根曲竹で養生していたものの、端の方はかなりシカの食害を受けていました。アメリカ産の八重咲のエンレイソウは、3株のうち2株がほとんど食べられているし、辺りは踏み跡だらけ。シカ対策をきちんとしてもらわないと、とんでもないことになりそうです。
シカの食害

収穫の谷では、四阿の横が2年前の台風による倒木で空いていたので、花人の隠れ家にあったネムノキを移植してもらいました。10年くらい前にお客さんが植えてほしいと持ってきた株ですが、ようやく2mくらいに成長したのです。その前には、カントリーガーデンになかったバイカウツギを、渓流ゾーンから持ってきて植えてもらいました。香り高い花が咲くのが楽しみです。
収穫の谷

冬の少雪で傷んでしまったラベンダーは、若い株はなんとか大丈夫のようですが、大株になっている古い株の傷みが激しく、かなりの廃棄が出そうです。来月には目途がつきそうですが、ラベンダーのお守りは頭が痛いです。
ラベンダー

シカに荒らされていたパレット花壇は、パンジーが植えられてチューリップの傷みが少し軽減されていました。今は電牧で守られているので、順調にいけば月末には見ごろになりそうです。
パレット

花のまきばのチューリップも、このところの寒さでつぼみの伸びも抑えられ、このままじっと我慢してほしいものです。臨時閉園がいつ解除されるのか全く見通しがありませんが、6月1日から解除されれば、まだ十分楽しめそうです。さてどうなることやら…
チューリップ

高山植物の補植

  • 2020.04.29 Wednesday
  • 05:52
昨日は滝野公園。朝はかなり冷え込みましたが、午前中は天気もよく、日差しが暖かかったです。峠の庭への高山植物の補植は、秋植えにするとどうも傷むものが多いので、今年は春に予定していました。ところが臨時閉園になってしまったので、ボランティアのみなさんが出て来ることができなくなり、やむなく業者さんに手伝ったもらうことに。今回補植したのは、高山植物や山草類15種でした。
山草類

ボランティア代表のNさんは北海道山草会の会長でもあるので、作業指導に来ていただきました。自宅で培養している山草の苗もたくさんいただき、ますます多彩になっていくことでしょう。
永原隊長

昨年も補植したコマクサは、歩留まりがあまりよくなかったけれど、生き残っていた株はしっかりした芽を持っていました。今年補植した苗を合わせれば、少しはにぎやかになってほしいです。
コマクサ

ミヤマハンショウヅルなど、少し日陰を好むものは、モンタナマツの陰に植えようとしたら、なんとガチガチに土壌が凍結しており、ほぐすのが大変でした。積雪が年明けまでずれ込んでしまったので、相当凍結が進んでいたようです。
土壌凍結

予定の時間に補植や植え替えなども済ませることができ、とりあえず一息つけました。こういう時期ものの作業は、たとえ自粛期間であっても進めなければなりません。峠の庭の下に広がる芝生には、クロッカスが満開に。こんなにたくさんの花が咲いたのは初めてではないかと。実は昨年から予算削減のため、ここの芝刈り回数が減らされたお陰で、葉が枯れるまで芝刈りが行われなくなりました。このため球根が充実したので、たくさんの花を咲かせたようで、怪我の功名というところでしょう。
クロッカス

午後から園内確認に歩いていると、花のまきばでノウサギが2羽駆けっこしていました。クロッカスの花が大好物なのに、近くでバタフライガーデンの工事や私たちの補植が行われていたので、近寄れなかった腹いせに走り回っていたのかな?工事も昨日で終わったので、さっそく花を食べにやってくるかもしれません。どうせ誰にも見ていただけないので、少しくらい食べてもいいからね〜
ノウサギ

雪融けの滝野公園

  • 2020.04.22 Wednesday
  • 05:49
昨日は滝野公園。本来であればフラワーガイドボランティアのみなさんとの作業の初日でしたが、臨時閉園となってしまったので来園できなくなってしまいました。とはいえ作業は進めなければならないので、業者の作業員を借りてやることに。こもれびの庭に向かうと、芝生の中のクロッカスが満開になっていました。
クロッカス

こもれびの庭は雪が吹きだまるために、まだあちこちに雪が残り、部分的には土壌凍結も残っていました。そんな固い雪を突き抜けて、春咲きスノーフレークの花が咲いて来ていました。か弱い花なのによくもこんな力があるものです。
春咲きスノーフレーク

どうしてもやっておきたい作業は、メコノプシスへの施肥とマルチングです。昨年の夏の暑さで、苗の生産者がすべての苗を枯らしてしまい、秋の補植ができませんでした。このため残った株を株分けして植え直しているので、しっかりした株に育て上げなければならないのです。
施肥

作業員さん達が一服に帰っている間、近くを一回り。林の中ではフクジュソウがひっそりと咲いていました。ここは大昔に野草の播種試験をやったところなので、密度がすごいけれど、この時期あまり見ていただけないのが寂しいです。
フクジュソウ

施肥のあと、株回りに落ち葉でマルチングを施しておきました。株分けするとその年には花着きがあまりよくないけれど、なんとか今残っている株で見どころを作りたいものです。
マルチング

予定どおり2時間で作業を終えることができました。この頃からポツポツと雨が降り始め、時折強くなってびしょ濡れに。パレット花壇ではパンジーの植え込みをやっていましたが、早くカッパ着ないと風邪引くよ〜と、声をかけて道具を片付けに戻りました。みなさんGW明けには開園できるよう、しっかりと準備を進めているのです。
パレットの植え込み

午後の打合せの前に、園内を一回り。シクラメンのコーナーでは、春咲きのコウムが満開に。昨年のマルチが効いて、生育が劇的によくなりました。こんなにたくさん咲いているのに、お客さんが誰もいないなんて本当にもったいない。
コウム

棚田のミズバショウはまだつぼみだったけれど、ザゼンソウは既に満開。肉厚の仏縁苞の中には花粉が散らかっていたので、既にアブなどが盛んに活動しているようです。
ザゼンソウ

いろんな花たちがどんどん咲いてくるので、GW明けには開園できることを祈りたいです〜

滝野の雪解け

  • 2020.04.09 Thursday
  • 05:56
月曜の午後に高齢の母が体調を崩し、肝機能に障害があるというので、火曜の朝に近くの病院へ入院させました。ところが午後遅くに肝臓より心臓が心配なので転院させるとの連絡が。それで落ち着いたかと思ったら、昨日の午前中にやっぱり肝臓が心配なのでまた転院させると連絡がありました。二日で3回も入退院を繰り返し、こちらも振り回されて市内を走り回りましたが、そのたびに検査検査でいじくり回される母が不憫で、先生には思い切り毒づいてやりました。このまま落ち着いて養生ができ、元の生活に復帰できればよいのですが。

今年も滝野公園通いが始まりました。自衛隊前のところでガードをくぐり、桜山から駒岡に抜ける道を進んでいくと、さぁ今日も仕事だと気が引き締まります。
駒岡

昨日はまず、各業者さんとの打合せ。樹木関係は開園前に片付けてほしい仕事がたくさんあるので、現地で確認していきました。入り口あたりはもう雪は消えているけれど、こもれびの庭まで行くとまだ30〜50cmくらいの雪が残っています。それでも例年に比べれば圧倒的に少ないのですが。
こもれびの庭

花のテラス横を下りていくと、シクラメンコーナーの雪が融けていて、早くも春咲きのコウム種の花が咲き始めていました。シクラメンには針葉樹の生チップマルチがいいとのことで、半信半疑でやってみると、以前とは比べものにならないくらい元気になりました。
コウム

パレット花壇も雪解けが進んで土が見えてきましたが、なにやら踏み跡だらけになっています。よく見ると蹄の跡が生々しく残っており、もうシカがやって来ているようです。
パレット

掘り跡をよく見ると、チューリップの新芽が伸びているところを確実に蹄で掘り返し、球根をむしゃむしゃ食べていったようです。さっそく鹿脅しの設置をお願いしましたが、一度味をしめると際限なくやって来そうです。
シカの食害

せせらぎに下りていくと、ハヤザキマンサクの花がもう終わり始めていました。これでは来園者に楽しんでいただけないので、このセレクトは失敗だったといえるでしょう。
マンサク

病院から呼び出しがきたので戻る途中に、気になっていたラベンダーを見てきました。積雪がうんと遅れてしまったので、かなりやられているかと思ったら、思ったほど傷んでないように見えました。ちゃんと吸水し葉が落ちないで緑が戻るのか、もう少し経たないと分かりませんが、なんとかもってほしいです。
ラベンダー

今朝はまたみぞれで真っ白に。路面はまだら模様だったので、雨天練習場である小別沢トンネルまで行って走れましたが、今日は星置緑地の作業日。すぐに融けてくれるかなぁ。

開園の準備

  • 2020.03.25 Wednesday
  • 05:45
昨日は朝から断続的に雪雲が流れ込んで、吹雪模様になりました。気温が高いのであまり積もりませんでしたが、すんなり春はやってきません。そして午後から滝野公園へ。園内の植物ラベルは、植物管理を請け負っている業者が責任を持って立てることにしているけれど、昨年からただ「ゲラニウム」とか「ホスタ」というラベルがやたら増えてきたので、一度きちんと整理をすることに。
ラベル棚

ガイドの代表二人とセンタースタッフに手伝っていただき、ラベルを仕分けていきました。開園当初はすべて品種名まで入った和名、学名、科名が入ったラベルを立てていたのですが、その後国事務所が作ったものは学名がなく、品種名もほとんどないものだったり、仕様がバラバラでひどいことになってしまったのです。
仕分け

思わず目を疑うような間違いラベルを発見してしまったり、結局半分くらいは使い物にならないことに。この上から新しい耐候性ラベルを貼り付けて、開園20年目の今年は。正しい名前をしっかりと表示していくことにしました。
間違いラベル

ガイド室は、冬はスキー教室の事務室になるのでレイアウトが変わります。今年はもう閉園が決まったので既に撤収していたために、夏仕様のレイアウトに戻しておきました。春の開園は4月19日からですが、すんなりオープンできることを祈りたいです。
ガイド室

せっかく来たので園内をちらっと見てきました。既に園路の雪割りが始まっており、ゲレンデにも融雪剤が撒かれて、春の開園準備が着々と進められています。木曜からは気温がグッと上がるようなので、雪解けも進むことでしょう。トドマツの緑に隠れていますが、セイヨウシロヤナギ‘トリスティス’が真っ黄色の枝を覗かせていました。
融雪剤

棚田の脇に植えているハヤザキマンサクは、今年も低いところはノウサギに囓られまくっておりましたが、届かない上の枝にはつぼみがたくさん着いており、少しだけほころんできました。週末にはきれいに咲いてくれることでしょう。
ハヤザキマンサク

帰り道、代表のNさんを自宅まで送っていくと、玄関先にはスノードロップが咲いていました。こんな小さな花でも、本物の花を見るのは嬉しいもの。これから続々と咲いて来そうです〜
スノードロップ

久しぶりの滝野公園

  • 2020.03.05 Thursday
  • 05:44
昨日は滝野公園で打合せがあり、今年初めて滝野に向かいました。北区や手稲区に走った通り、車の数が全然少なくて、路面の雪も融けているため、やはり夏よりもスイスイ走れました。桜山の裏から駒岡に抜ける道も、水溜まりができていたけれど、朝晩はきっとツルツルになっているのでしょうね…
駒岡

時間より早く着いたので、長靴に履き替えて園内へ。滝野公園は、残念ながら3日から臨時閉園となってしまい、外で思い切り遊びたい子供たちを受け入れることができなくなってしまいました。しんと静まりかえった園内に入ると、曇っているのに気温はプラスで、全然寒くありません。今晩からかなりの雨降りだというので、雪解けも進みそうです。
カントリーハウス前

カントリーハウス横の芝生広場には、いつもならインバウンドの方たちで大賑わいしているはずのバレットフィールズが空っぽに。ここは初心者用の練習スロープです。もし16日から再開園できたとしても、もうほとんど利用者は望めないでしょうね…(>_<)
パレットフィールド

ずっと気になっていたのがメコノプシスのこと。昨年は苗が全滅して入荷せず、今残っている株を株分けして植え直しましたが、記録的な少雪のため雪が被らず、どうなっているのか心配でした。花人の隠れ家から登ろうとしたら、スノーシューで歩いた跡があり、なんとかぬからないで歩けそう。
花人の隠れ家

意外と雪が締まっていて、一度もズボッとぬからないでたどり着くことができました。案内標識の高さから、約40cmは積もっているようなので、地際は融けてなんとか生き延びてくれそうです。ヒマラヤ原産なので、このくらいの天気でへこたれないでね。
木もれ日の庭

昨年はたくさん花が咲いたオオウバユリの、タネを散らした花ガラが、たくさん雪の上に顔を出していました。このあたりだと積雪は30cmくらいか。今年の雪解けは早そうなので、月末から何度も様子を見に来なくては。
オオウバユリ花ガラ

収穫の谷から下へは圧雪車が入っていたので、ちょっと様子を覗きに。園路脇のマグノリア‘ワダズメモリー’のつぼみが少し膨らみ、一番外の芽鱗(がりん)を脱ぎ始めていました。暖かそうな毛皮のコートはもういらないのかな?
ワダズメモリー

林縁部では、クマイザサが雪の下に入り損ねたために、あえなく枯れてしまいました。道東のミヤコザサはこれが毎年のために、成長点を地下に隠していくら寒くても平気ですが、クマイザサは枝まで枯れてしまったかもしれません。とはいえ根は生きているので、いずれまた復活してくることでしょう。
クマイザサ

ラベンダーも雪を被らずに、1月まで寒風に晒されていたそうなので、かなりの傷みが予想されます。まさに泣きっ面に蜂の冬になりそうです…(>_<)

滝野公園も閉園に

  • 2020.03.02 Monday
  • 16:57
昨日から、市の施設がすべて閉館になったことから、いつ出るんだろうな…と思っていたら、先ほど閉園の連絡がありました。きのたんもガックリしているようです。

きのたん

滝野公園みたいな広々としている空間で、思い切り汗をかくこと自体はいいんだけれど、休憩所や室内遊戯施設が混在していることから、結局閉めざるを得なくなったのでしょう。冬期開園も残すところ1ヶ月を切っているので、16日から再開園できたとしても残りはわずか。一日も早く再開できることを祈りたいです。
国の発表
  (滝野公園オフィシャルサイトはこちらから)

冬の滝野公園

  • 2019.12.04 Wednesday
  • 05:44
先週滝野公園に行った時、園内では冬期開園の準備が着々と進められていましたが、冬用のパンフレットができあがっていて、どっさりと積まれていました。3年くらい前から、外国人の方が大挙してやってくるようになり、日本語を聴くことがほとんどないくらいの比率になってきています。このため、冬用のパンフレットは、ずいぶんとにぎやかなことに。まずは日本語と英語版。欧米系はもちろん、アジアでもシンガポールなどは英語版で対応が可能になります。
日英版

夏の滝野公園では、インバウンドの7割くらい、冬はかなり少なくなるけれど、それでもトップを占めるのが台湾や香港の方たちで、両者で使われている繁体字版が必要になります。中国本土からは、夏よりも冬の方が多いとのことで、こちらで使われているのが簡体字版。
中国版

今年夏まではものすごくたくさん来ていたけれど、パタッと来なくなってしまったのが韓国の方たちで、今年の冬も絶望的かもしれません。右の言葉はさっぱり分からなかったので聞いてみると、タイの言葉だそうです。こんなリーフレット作っても、誤字があっても分からないなぁ…(^^;)
韓タイ版

中をパラパラめくっていて、英語版ならなんとか分かるけれど、見比べていくとかろうじて分かるのが繁体字でしょうか。正字が読めれば意味はなんとなく通じますから。
繁体字

ところが同じ中国語でも、簡体字になると漢字が全く読めないものが続出してきます。繁体字と簡体字でも、言葉使いがかなり違っているのにもびっくりでした。それにしてもスタッフが工作人員とは。工作員みたいで嫌だなぁ…とスタッフは嫌がってました…(笑)
簡体字

参考までに日本語版も掲載しておきましょう。「もっと」が、「更多」だったり「更加」だったりするのも、な〜んとなく意味が分かります。
日本語

繁体字版をめくっていると、用語がなんとも面白くて笑ってしまいます。「雪鞋」雪のワラジって? スノーシューのことでした。ちなみにその下の言葉は、「雪に触れ、景色を楽しむには、これが一番」と書かれています。
「歩行滑雪」は歩くスキーだと分かりましたが、「越野滑雪」とはなんだろう?と見比べてみると、クロスカントリースキーでした。なるほど野を越えて滑るからねぇ。なるほど意味は通じます。その下の言葉は、「初心者から上級者まで満足間違いなし」と書かれているのでした。
繁体字

滝野公園の特徴は、雪に縁の無いアジア南部から来園される方にとって、ゆる〜いゲレンデがちょうどいいらしい。いきなり盤渓だと厳しいでしょうから、結構な人気スポットになっているのです。今年は夏にクマ騒動で2回も閉園に追い込まれてしまったので、冬季間たくさんのインバウンドの方に来ていただきたいです。

滝野へ納品

  • 2019.11.29 Friday
  • 05:49
昨日は滝野公園へ納品に行って来ました。仕事はやりっぱなしという訳にはいかず、必ず成果品を作って納品しなければ、お金を払ってくれません。滝野公園では2本の仕事をやっていたので、それぞれ3部ずつの成果品を作り、製本しておきました。毎年継続してやっている業務では、表紙のレザックという厚紙の色を変えて製本します。今年はややピンクがかったクリーム色にしました。
成果品

昼前に事務所を出ようとしたら、いきなり空が真っ暗になり、道の向こう側が見えないくらいの吹雪に。こんな予報でなかったのにと、ライトを点けてのろのろ運転で南を目指しました。すると南区に入るあたりから小振りになり、自衛隊前で地下鉄をくぐったあたりからチラチラお日様が。駒岡ではすっかり道路も乾いているのにはびっくりでした。
駒岡

ちょっと早かったので、滝野霊園で車を止め、屋根の雪を落としたり、あちこちにこびりついた氷をきれいにしておきましたが、帰りはまた吹雪なんだろうかと不安になります。滝野公園こそ、一日でも早く雪が積もってほしいのになぁ。
滝野霊園

センターの事務所に行くと、テーブルの上に変なものが。「鹿・けものおどし」という製品で、なんと国際特許を取っている品物でした。カントリーガーデンであまりにもシカの食害がひどく、今はチューリップやムスカリを掘り起こして食べているのだそう。その通勤路がメコノプシスのところらしく、それで踏み跡だらけになっていたのです。
けものおどし

結構いい値段だけど、仕組みは至って簡単。筒の中に単一の電池を入れ、先にあるステンレスの空き缶みたいな中に、パチンコ玉が回転してガンガン音を出すのだそうです。鳴りっぱなしではなく、7秒作動(40秒停止)10秒作動(30秒停止)を繰り返す制御がミソなの?でも、この間隔を自由に変えられればもっといいのに、これではほとんど鳴りっぱなしじゃない。室内ではぎょっとするほどの音なので、効果がありそうとのことでした。
実物

センターも、新規契約が始まる12月1日付けでかなり異動があり、センター長の交代や、今年来たばかりのKさんも愛知の公園に異動になり、ちょうど最後の挨拶に来ていました。ようやく滝野公園に慣れたところなのに、もう異動とはねぇ…副センター長も1月1日付けで四国に転出とのこと。ちょっと湿っぽい話をして事務所をおいとましました。
「けものおどし」がチューリップ畑に置いてあるので見に行くと、確かに周りの踏み跡はありませんでした。夜にスイッチを入れると夜中ずっとガンガン音を立てているらしく、ちょっと不気味です。早くどっさり雪が積もれば、シカもあきらめてくれるのですがねぇ。
設置風景

帰りは澄川あたりから降り始め、旭ヶ丘まで来ると結構降ってました。日本海から流れ込む雪雲は、地形に忠実に流れ込んでくるのですねぇ。
吹雪模様

北奔南走

  • 2019.11.14 Thursday
  • 05:43
昨日は滝野公園。東奔西走ならぬ「北奔南走」です。今年は西の端の手稲区3公園、南の端の滝野公園に加えて、東の端のもみじ台熊の沢公園と北の端のあいの里・福移の森緑地とポプラ通が加わり、札幌市内を走り回ることになりました。これがしばらく続くようだときついなぁ…(>_<)

久しぶりに滝野公園に近づくと、ほとんどの木々の葉は落ちているけれど、真っ黄色のカラマツが最後の彩りになっています。天気がよければもっと輝いて見えたでしょうに。
カラマツ林

10日に今季の夏期営業が終わり、12月22日の冬期営業までの間は閉園期間になっています。この時期に来ることはほとんどないので、冬囲いされた樹木の姿が新鮮でした。
冬囲い

花人の隠れ家の入り口にのたくっているのは、ツルバラの冬囲いです。棘だらけの枝をまとめて、こんなにていねいに巻いていくのは大変な作業だと思います。お陰でほとんど傷まずに春から元気な芽を伸ばしてくれるのも、こういった作業のお陰なのです。
ツルバラ

しんとした花人の隠れ家の中に入ると、セッコウボク(雪晃木、snowberry)の白い実が、ブラブラと風に揺れていました。すっかり葉が落ちてからの方が、印象的に見えるような気がします。
雪晃木

最後の作業の時には、バタバタしてメコノプシスの数をきちんと数えていなかったので、雪の降る前に見ておこうと上っていくと、下の段のメコノプシスがメチャクチャに… よく見るとこの踏み跡はエゾシカの蹄でした。蹴られて浮き上がっているものもあり、二日続きの乱暴狼藉振りに頭の血が沸騰してしまいました。来年からは強めのテグスを張り巡らせてやろうかな!!
メコノプシス

きれいに植え直してから収穫の谷に下りて、メインの作業であるブドウの植え替えをやりました。春に娘のところから分けてもらったワインブドウの苗は、自前で挿し木した自根苗だったので、ほとんど活着はしたものの、成績にはかなりのばらつきが。赤白4本ずつあればよいので、根のしっかり伸びている苗を選んで植え直しました。
ブドウの苗

来年はしっかりとしたツルが伸びてくれるので、その枝が充実してくれれば、再来年には少し生ってくれるといいな。
ブドウ棚

せっかく来たので、シクラメンのコーナーを覗いてみると、まだ少しヘデリフォリウム種の花が咲いていました。チップマルチが効いたと見えて、株の張りがぐんと大きくなった気がします。ずっと見ていて、隅の方に2枚しか葉がない小さな株ですが、きれいな斑が入っている株を見つけました。黄色くなった2枚の葉は、別の株の枯れかけている葉です。斑入り好きのNさんに報告しなくては!!
斑入りシクラメン

最後の作業

  • 2019.10.30 Wednesday
  • 05:49
今年の滝野も、昨日が最後の作業日。カントリーガーデンと渓流ゾーンの作業は計11回設定されており、参加者はほぼ固定されているものの、毎回熱心な参加があって本当に助かります。カントリーガーデンでは、メコノプシスのようなデリケートな管理が必要なものでは、残念ながら業者に任せることができないのです。

久しぶりに園内に入ると、木の葉がかなり落ちている中で、洋種の樹木類ではまだ紅葉が真っ盛りという感じ。右の濃い黄色のカエデはヨーロッパ原産のノルウェーカエデで、樹形がほうき状になる‘コルムナーレ’(Acer platanoides 'Columnare')です。真ん中の紅葉しているのはアメリカ原産のルブルムカエデ‘モルガン’(A. rubrum 'Morgan')、左のクリーム色に黄葉してきているのは、やはりアメリカ原産のギンヨウカエデ(A. saccharinum)です。
カエデ類

アカナラが真っ赤になり、ようやくその名の意味が分かるようになってきました。学名も Quercus rubra なので、赤い-ナラとなっているけれど、ふだんの姿からはどこが赤いの?と思われてしまいます。
アカナラ

最後の作業は、毎年メコノプシスの植え替えと補植をやって来ました。ところが、今年は補植する苗が生産者のところで暑さのため全滅してしまったために、植え替えと株分けを行うことにしました。まずはすべての株を掘り上げ、株分けできそうな大株と、まだ小さな株とに分けました。
掘り上げ

メコノプシスはうまく夏を越させると株がどんどん大きくなっていきます。ところが、4〜5年すると小さな株ばかりの集合体になってしまうので、思い切って株分けして元気を取り戻してもらうことに。
株分け

土壌改良の方は、たっぷり堆肥をすき込むのですが、今年はさらにピートモスを混ぜて、土壌の膨軟化と酸性化を狙うことにしました。メコノプシスの花は、アルカリに傾くと赤く濁って鑑賞価値が下がるため、毎年春にピートモスのマルチングをやっています。でも効き目が悪いのか、少し濁る株が出てきてしまうので、土壌中にもすき込むことにしたのです。
土改

植え込みが一番大切な作業なので、しっかりと手本通りにやっているか目を光らせます。根が繊細なので、周りに無理なく広げた上にそっと土をかけていくのが基本です。
植え込み

無事に植え込みが完了すると、これまで侵入防止に挿していた根曲竹で、がっちり養生をしておきました。以前雪が少し積もってから、冬囲いや伐採作業をしていた作業員に、植栽地を踏み荒らされてしまったことがあったのです。
養生

ただ補植するだけならそんなに時間はかからなかったけれど、今回は株分けをして植え戻すため、意外と時間がかかってしまい、こもれびの庭だけでお昼になってしまいました。今までも何度か苗が入らず、そのまま冬を越させたことがありますが、今回は大株を40株以上株分けしてあります。これで来年どこのくらい開花してくれることでしょうか。
完了

午後からは、もう1箇所残っているメコノプシスの植え替えと、いただいた貴重な山草の植え込み、原種系のチューリップの植え込みなど、手分けしながら進めたので、1時間弱ですべての作業を終えることができました。道具類を洗って片付け、今年の作業も無事終了。今年は2回も閉園するイレギュラーな年でしたが、ガイドに作業にと一年間本当にお疲れさまでした〜

滝野でも作業

  • 2019.10.19 Saturday
  • 05:45
連日作業が続きます。昨日は滝野公園に行くと、気温は10℃前後と暖かく、風もなく晴れ渡った青空が眩しかった。こもれびの庭に坂を上っていくと、ルブルムカエデ(Acer rubrum)の紅葉が半分くらい落ちているけれど、まだまだ真っ赤に輝いていました。
ルブルムカエデ

花人の隠れ家に下りていくと、ドライウォールの上で満開だったコハマギクが、低温に会ってピンク色になっていました。早朝は霜で真っ白だったとのことなので、これらの花もいよいよ最後のようです。
コハマギク

その後ろに、10年くらい前に植えたシクラメン・ヘデリフォリウムが、次々と花を咲かせていました、このくらいの寒さにはへいちゃらで、雪が積もらなかったらしばら〜く咲き続けていることでしょう。本種とコウム種は、受粉すると花茎をくるくると株元に巻き込んでしまい、果実が完熟するまでじっと保護しています。普通のシクラメンであるペルシクム種にはそんな性質はなく、本当に賢いなぁと感心してしまいます。
シクラメン

今回の作業は、レンゲショウマの補植がメインでした。渓流ゾーンにたくさん植えられているレンゲショウマは、車で鱒見口に行く方メインのため、毎年こもれびの庭に移植して、できるだけたくさんの方に見ていただくようにしています。見やすいよう階段脇などに植えていますが、枯れたものなどあちこち欠株ができていたので、今年も補植することに。
植穴掘り

植穴を用意してからみんなで鱒見口に回り、レンゲショウマのところに歩いて行くと、キタコブシの果実が割れて、真っ赤なタネが見えていました。このタネには伸縮性のある糸が付いていて、引っ張るとにゅぅっと伸びて来ます。こうやって風にブラブラして目立つようにすると、鳥に食べてもらいやすく、こうやってあちこちにタネを散布してもらうと聞きました。果実酒にすると、とても香りのいいコブシ酒ができるそうです。
キタコブシ

今回は25株のレンゲショウマの株を掘り上げました。ここにいつからこんな群生ができたのか分かりませんが、環境が適していると見えて、株の回りに無数の子株が発生し、いくら間引いてもすぐに埋まってしまうほどの生育ぶりです。
株の掘り上げ

株をセンターの軽トラで運んでもらい、お昼を食べてからさっそく植え込みを。こういう株ものの植え込みでは、植穴の土と根が密着しなければならないので、如露でやさしく株回りに灌水し、もう一人がそっと株を揺すって土が密着するよう水極め(みずぎめ)のやり方を覚えていただきました。
水極め

このエリアには、貴重な山草類をたくさん植え込んでいるため、ふだんの管理もほとんどボランティアの手によって行っています。この時期にはあちこちで刈り取りが行われていますが、ここだけはドカドカ踏まれたくないので、私たちの手によって丁寧に刈り取りました。
刈り取り

午前と午後合わせて3時間以上も作業をやったので、明日は体中が痛くて起きれないかも…なんていいながら、来年が楽しみだねぇと、にぎやかに作業を終えました。本当にいつもお疲れさまです。まだもう一回作業があるので、またよろしく〜(^^;)

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