秋晴れの作業

  • 2018.09.21 Friday
  • 05:58
昨日は富丘西公園の作業。これも6日に予定されていたものなので、延期しての実施となりました。いつもより2週間遅れなので、エゾヤマハギやツリガネニンジンの花がほとんど終わり、鮮やかなアキノキリンソウの花がよく目立っていました。いつもより花穂が長いように感じます。
アキノキリンソウ

スズランなどの保全区域の一角に、エゾノコンギクの一群がありますが、例年葉がウドンコ病でちりちりになり、花もあまりきれいに咲かないのです。今年は珍しく葉も花もきれいだし、ちょっとびっくりでした。
エゾノコンギク

作業内容の確認をしていくと、奥の保全区域にクズがかなりはびこっていました。高木を覆い尽くすほどはびこっていたクズも、長年の刈り取りのお陰で衰退しているのですが、あちこちに根が残っているので、完全に絶やすことができません。
クズ

オオウバユリ保全区にはびこっているオオイタドリも、10年もの刈り取りのお陰で、7月の刈り取り以降ほとんど発生してこなくなっています。このまま消えてくれればいいのですが。以前よりかなり少なくなったものの、たくさんの果実がタネを散らす準備をしていました。
オオイタドリ

作業は、クズの刈り取りから行いました。地面が固いので、根を抜き取ることができないのが残念なところ。とにかくしつこく刈り取っていくしかありません。
クズの刈り取り

オオアワダチソウは相変わらずはびこっているので、メインの作業はこの抜き取りをやっていただくことに。久しぶりの方や初めての方もいるので、在来種のアキノキリンソウとの違いを、まずしっかり見ていただきました。オオアワダチソウの根は四方にランナーを伸ばして広がっていきます。これをちぎらないよう、ていねいに抜き取ることが大切です。
オオアワダチソウの根

オオアワダチソウがはびこるエリアに散らばり、これそうだよな!などと確認しあいながら、どんどん抜いていきました。昨年は手稲中央小学校の子供達と抜き取りをやりましたが、これだけ腰を据えてしっかりと抜き取りをやったのは久しぶりだったかも。
オオアワダチソウの抜き取り

40分ほどの作業ながら、たくさんの株を抜き取ることができました。みなさんの地道な作業の積み重ねでスズランが守られていることを、もっと知っていただきたいです〜
草の山

秋晴れの十勝ヒルズ

  • 2018.09.20 Thursday
  • 05:55
昨日は久しぶりに十勝へ。峠を越えて十勝に入ると、ピーカンに晴れ渡っていました。アプローチのフリーマニーカエデの倒伏状態を確認してから、まずはポタジェのリンゴを見に行きました。先日の台風でもほとんど落ちなくて、たくさんの実が成っていて一安心。これでもう安定して実が成っていくでしょう。
リンゴ

釧路八重の並木道の向こう側は、管理手間がかからないように高茎草本を植え込んで、メドウっぽく変えているエリアです。園内にあるペルシカリアや宿根アスター類を集めて植え込んでみたら、なかなか見応えのある花畑になっていました。もう少し春から夏に咲くものを入れていけば、新たな見どころになっていけそうです。
ナチュラル

そこでいよいよスカイミラーへ。ここのシラカンバはガーデンのシンボルツリーだったので、完全になくなってしまうとものすごい喪失感があります。初めて来る方はそんなこと気にならないでしょうが、今後どうするかは、オーナーの意向を聞いて動くことにしましょう。
スカイミラー

これまでは色違いのブルーサルビアによる修景だったけれど、品種ものでないと色や草姿がばらばらで、いまいちきれいではありませんでした。そこで今年は、一部に‘ミスティック・スパイヤーズブルー’を植えてみました。するとその差は一目瞭然。問題は価格が高いことですが、株の張り方が全然違うので、来年は植栽密度を下げてでも比率を高めていこうと思います。
サルビア

昼食は久しぶりに四分分度へ。春から夏までは団体専用になっていたのですが、閑散期に入り、一般の利用を再開したばかりでした。久しぶりに鶏ゴボウそばをいただきましたが、以前に比べて味がさらっと淡泊に感じました。何が変わったんだろう…?
蕎麦

午後からは、まず台風で傾いたロビニア‘フリーシア’の枝透かしを。この木は枝葉が混んで、風の透過率が低くなると枝折れや幹折れ、挙げ句の果てには倒木してしまうので、枝透かしと軽い切り詰めが欠かせません。今の時期なら、このくらい透かしておけば、風の影響は受けなくなるでしょう。
フリーシア

ノリウツギは、今年のこんな天気でもきちんといい花をたくさん咲かせてくれたそうです。今は2品種しかないけれど、もう少し増やしたいところですねぇ。
ノリウツギ

夕方カフェに戻り、打合せを済ませたところにサプライズが。バースデーケーキを用意して、誕生日を祝ってくれたのです。今年はかみさんの退院と重なったので、退院祝いをメインに、ケーキを買いませんでした。こんな風に祝ってくれるなんて、なんて嬉しいことか。温かい心に感謝感激でした〜♪
ケーキ

樹木観察会

  • 2018.09.19 Wednesday
  • 05:50
昨日は新琴似で、樹木観察会がありました。本当は6日の午後からやる予定でしたが、あの地震にぶつかってしまい、延期したものです。北区は台風でかなり倒木被害が出たと聞いていたけれど、新琴似神社に着いて見回した限りでは、巨大ヤナギの枝折れがあったくらいで、ホッとしました。
シロヤナギ

参道を歩いていて、なんか変だなぁ…?こんなんだったかなぁ…?と思っていたら、途中にもあった鳥居がなくなり、赤いコーンが置かれていたのです。
参道

あれっと横にあるブルーシートをめくってみると、バラバラになった鳥居の石材です。あとで聞いてみると、地震で一基は完全に倒壊、もう一基にはヒビが入っていたので、危険なので倒してしまったのだそう。震度5強の揺れはかなりのものだったようです。
鳥居

今回の観察会は、一般対象ではなく、新琴似地区内の町内会や民生委員、老人クラブ、児童会館などが集まっているコミュニティネットワークのメンバーが対象です。本来は30人近くの参加者を予定していたけれど、地震で延期になったので、幹事レベルの方たちだけの参加となりました。
ハルニレ

でも総勢10人近くの方が会話がしやすく、植物に詳しい方もいたので、双方向的なやりとりをしながら歩くことができました。こんなに反応のいい観察会は珍しいです〜
参加者

順路の一番最後に、巨大ヤナギの足元に行き、その太さを実感していただきました。その時に、ふと屯田兵中隊本部の裏手にある木に目が留まって、思わずおおっと声を上げてしまいました。樹高は1.5mほどしかないけれど、びっしりと黄色い実を付けているキミノオンコだったのです。三岸好太郎美術館のキミノオンコは、大きくて間近に見ることができないけれど、これはバッチリよく見えたし、いくつか食べてみることもできました。味は同じでしたが…(^^;)
キミノオンコ

新琴似小学校に行くのに、せっかくだからと歩道橋を渡っていくと、校長先生始め、誰も渡ったことがないのだそう…)^o^( いずれ札幌市内の歩道橋は撤去される運命なので、歩道橋から見た四番通も見納めになるかもしれませんねぇ。
歩道橋

小学校の校庭では、ネグンドカエデが1本完全に倒伏し、2本がかしいでいました。それよりも何よりも、印を付けたマルメロが地際から完全に切り倒されて、ゴミ捨て場に山積みに。校長に文句言ったら、校務員が除雪に邪魔な木は切ってしまうんだよねぇ…と歯切れの悪いお答え。無残に枝を落とされている木もたくさんあり、子供たちの目の前であまりやってほしくないですねっ!と、釘を刺しておきました。
倒木

来年は、地域の子供達に樹名板を作ってもらい、50本あまりの木に取り付ける予定です。ほかの話もあるので、また新琴似通いが続きそうです〜

西興部の花夢

  • 2018.09.18 Tuesday
  • 05:56
西興部村には、ホテル森夢(りむ)、森の美術館木夢(こむ)、道の駅花夢(かむ)、マルチメディア館IT夢(あとむ)など、夢が付く施設がずらり。今回の調査の目的は、森夢の裏にある日本庭園「興楽園」の現地確認でしたが、以前からつきあいのある「夢邑(ゆめむら)森のガーデン」や道の駅に付設されているフラワーパークにも寄ってきました。

道の駅花夢の前にあるコスモス畑は、強い西風のため花が建物に背を向けていましたが、写真映りにはちょうどよかったです。この辺りは台風の影響もなく、地震もほとんどの方は気がつかなかったそうで、目が醒めて停電しているので、初めて何かあったことに気付いたのだそう。
花夢

このガーデンの管理をやっているAさんの案内で、ガーデンを一回り見学してきました。ガーデンに入ったところには、全面を花壇にすると除草が追いつかなくなるので、植栽部分を限ってしまい、残りは防草シートを敷いてから細かい砕石で押さえていました。ここにはデスカンプシアやカラマグロスティス‘カール・フォースター’などのグラス類がたくさん植えられており、堅く育っているのか、しっかりとした姿が美しかった。ごちゃごちゃしたところに植えているものより、このようにすっきり見せた方が、グラスのよさが発揮されるようです。
グラス

ロサ・グラウカのローズヒップが真っ赤に色付き、秋の深まりを感じます。先日の寒さの時には、マイナスにはならなかったのでコスモスも助かったよう。たった一晩で台無しにされたら悲劇ですからねぇ。
ローズヒップ

四阿の裏に積まれている石垣の上から、なんと桃花のミヤギノハギが二株咲いていました。いつどこから植えられたものか全く分からないとのことだけど、この時期に来たことがなかったので、見つけてラッキーでした。
桃花ミヤギノハギ

少し離れた所に咲いている白花のハギも、陽殖園に植えられているものと同じで、白花ミヤギノハギでも、シラハギでもない、いわば「シラハギモドキ」です。いったいどこから、この二つはやって来たのでしょうねぇ…?
シラハギもどき

ここは入園料100円を取る有料施設だけど、当然入園者数は大苦戦。このため人員配置もAさんと季節のパート一人では、管理もままなりません。とってもきれいに管理されているけれど、「売り」がないとなかなか集客には繋がらないので、今あるハギに加えて、赤白のミヤギノハギを石垣の上やこの階段の両側に植えれば?とけしかけておきました。ハギなら土壌改良も最小限で済むし、苗代も安いので、魅力づくりにはいいと思うんだけどなぁ…(^^;)
階段脇

ここは植栽基盤がきちんと造られていないので、植物がなかなかうまく育たないそう。でもこのカライトソウや先ほどのグラス類のように、堅くがっちり育っているので、だらしない姿しか知らないカライトソウが、支柱をしなくてもこんな姿になるのですから、悪いことばかりでもなさそうです。
カライトソウ

名寄、下川から峠を越えてオホーツク側に入ると、すぐ左手に道の駅花夢があります。小さいながらきちっと管理されているので、通りがけの際には是非お立ち寄り下さい〜

旭山三浦庭園

  • 2018.09.17 Monday
  • 06:02
まだまだ余震が続き、今朝も3時前に起こされてしまいました。余震にしては長く揺れが続くので、また大きくなるのかと身構えてしまいます。早く落ち着いてほしいものです。

旭川では、公園や緑地、街路樹などのうち、造園遺産にふさわしいかを一つずつ調査をしていきました。三浦綾子記念館のある外国樹種見本林、神楽岡公園と上川神社、神楽岡通のプラタナス並木などを見たあと、最後に旭山三浦庭園に行きました。私も全く行ったことがなかったけれど、いろんなところに紹介されるので行ってみたかったのです。でもなかなか行きにくかった。旭山動物園の駐車場に入らずに、そのすき間にある細い道路に右折して上っていくと、砂利敷きの20台くらい入れる駐車場があります。
三浦庭園

そこから動物園のフェンスに沿って2〜300m歩くとようやく入口が見えてきます。あとは動物園との共通券を買って、連絡通路から入るしかアプローチがないのです。これはちょっと行きにくいかも。
入り口

この庭園は、三浦さんという方が独力で造りあげたもので、ここに自宅があったわけではなかったのだそうです。その方が亡くなられ、家族ではもてあましてしまうので市に寄贈し、動物園などと共に旭山公園の一部になりました。4年前にアプローチなどを整備して、有料庭園として公開されたものでした。
マップ

ここの見どころの一つがスイレンです。もう花はちらほらになっていましたが、まん丸くなった株が池の中に点在しています。あとで聞いたら、形が崩れないよう毎度手入れしているのだそう。
スイレン池

池の縁にはカキツバタがずっと植えられ、狂い咲きした花が一輪咲いていました。ハナショウブも少しあるそうです。
カキツバタ

胴長を履いて池の中でなにかすくっていたので聞いてみると、タニシが増えて困っているのだそう。本州から持ち込まれたツチガエルもたくさんいるのだそうです。この方は北方野草園でしばらく管理に携わっていて、野草にはかなり詳しくなったけれど、一年だけ北彩都にもいたそうです。あそこは園芸種が多すぎて名前が覚えられず、ここに来てホッとしていると笑っておりました。
タニシ

まだ整備が十分でなく、外周園路もみんなが安心して歩けるレベルではありませんでしたが、雰囲気はいいところでした。まだまだ植栽に力を入れて、春から秋まで楽しめるようになれば、もっと魅力的な空間になりそうです。一回りして入口に戻ってきたら、受付の方がコイのエサを少し持ってきてくれました。ぱらぱら水面に落とすと、錦鯉やマゴイ、フナがあちこちから湧いてきて、こんなにたくさんいるんだとびっくり。やり過ぎるとメタボになるので、一般の方には出さないのだそうです〜
魚

北彩都ガーデン

  • 2018.09.16 Sunday
  • 05:21
北の造園遺産の調査で、道北の西興部に来ています。昨日はピーカンの秋晴れに恵まれ、高速も朝からかなり混んでいました。10時過ぎには旭川に到着し、まずは北彩都ガーデンへ。本来であれば、先週バスツアーで来ているはずが、地震や停電のおかげで中止になり、その時に持ってくるはずだった資料を届けてきました。駐車場もほぼ満杯、賑やかな音楽が聞こえてくると思ったら、イベントが行われていました。そういえば、駅前も食べマルシェで人があふれていました。
ライブ

真っ先に気になっていたユジノガーデンへ。ユジノサハリンスクとの友好都市提携50周年を記念して造ったもので、どんな風に出来上がっているのか、ちょっと心配だったのです。
ユジノガーデン

植えられて1年も経たないのに、どの植物ももりもりとよく育ち、それぞれの個性を主張していました。隣同士が喧嘩しているものもありますが、うまく色の重なりが表現できていて、これなら合格点を上げられるかな。
花壇

ヤナギの枝を曲げて作るヤナギの動物園も、大型のシカから小型のウサギやアヒルまで、たくさんの動物が増えてきています。今回のイベントでもワークショップで作るのだそうです。
ヤナギ

メドウもすっかり秋色になり、これで少し風が吹いてくれれば、とてもいい感じになりそうです。あいにく夏がぶり返したような暑さのため、涼しげな雰囲気だけが楽しめました。これを滝野公園のフラワーガイドボランティアのみなさんに見ていただきたかったのですが…
メドウ

これも新たに追加されたパレット花壇には、ガーデンダリアが植えられていました。今年の天候不順と、少し雨に叩かれて生育は今ひとつでしたが、これからいろんな演出が行われていくことでしょう。
パレット

旭川駅からガーデンセンターまで、歩くとちょっと距離を感じてしまいます。そこでその間を結ぶガーデン号が以前からありましたが、だんだんグレードアップされて、とてもしゃれた姿になっていました。一回100円で、なかなかの人気だそう。大池の前に予定されている施設ができてくれば、もう少し近く感じられるようになることでしょう。
ガーデン号

ガーデン内を一通りチェックしていて、びっくりしたのがこのガウラ。背丈を超えて2m近くまで大きく育っているのです。こういう大型の系統があるのでしょうか?今度分けてもらいたいですねぇ…
ガウラ

PLAYBOY

  • 2018.09.15 Saturday
  • 05:59
階段の下から発掘したものの中で、私のものは段ボール箱3つだけでしたが、そのうちの超重たい2箱に入っていたのが「日本版PLAYBOY」でした。確かにこれを買っていたのは独身時代だったけど、別に裸の女を見たくて買っていた訳ではありません。
  PLAYBOY

半分くらいはアメリカ版の翻訳物ですが、日本独自の記事に結構面白いものがありました。中でも夢中になっていたのが、藤原新也の『全東洋街道』です。今読むと、なんて細かい字がぎっしり詰まっているんだろう…とあきれるほどの文字量ですが、どうしてこんな写真が写せるんだろう?という気持ちもありました。私はニコン派だったけれど、藤原さんはオリンパスOM-2N使っていたので、身軽に撮せるのかなぁ?なんて考えていました。
全東洋街道

藤原さんは69年以降、12年もアジア各地を放浪していたそうです。処女作である「インド放浪」をはじめ、いくつか本を持っていますが、月刊誌の連載は、次はなんだろう?とわくわくする楽しみがありました。ビズにも長く連載をしていたので、覚えている方もいらっしゃることでしょう。全東洋街道は連載終了後、すぐに集英社文庫から出版されたけれど、このサイズでは訴える力が全然違います。そのうち雑誌をばらして一冊に製本しようと、全部の号を残していたんだけどなぁ…どうしよう…(>_<)
藤原新也

読みごたえのある記事は結構ありました。ベニグノ・アキノのインタビューなんて、記録としても貴重なものでしょう。このインタビューの最後に、モットーとしている言葉は?という問に、マッカーサーの『アイ・シャル・リターン』と答えています。この2年後、帰国を決意してマニラの空港に降り立ったところを、国軍兵士によって暗殺されてしまったのです。
アキノ2 アキノ1

あの頃私が一番好きだった北杜夫も、たまたま躁状態の時だったのでしょう、へんてこりんな記事を書いています。これほど躁鬱の変化の激しい作家もいないでしょうが、どちらの時も面白く、この頃出た本はすべて持っています。
北杜夫

今回階段の下には段ボール3箱だけだったけれど、三階のロフトには何十箱分もの本が詰まっています。私はその真下で寝ているので、その床が地震に耐えられるのか、ちょっと不安になってきました。事務所にある植物系の本は、なんとか行き場も見つかるだろうけれど、ロフトにある本は、私以外には単なるゴミにしかならないだろうし、そろそろ身辺整理に入らなければならないのかなぁ…

台風の後始末

  • 2018.09.14 Friday
  • 05:57
昨日は星置緑地の作業がありました。日差しはまぶしいけれど、風はひんやりして心地よく、こういう天気がもっと早くほしかった〜とつくづく思います。
緑地に着いてびっくり。歩道際の細長い部分は、ボランティアのみなさんと外来種を丁寧に抜き取って、ほとんど在来種に置き換わってきたところだったのに、業者さんが気を効かしたのか、きれいに刈払機で削られていました。今までの努力が水の泡になってしまうよ〜(T_T)
草刈り

台風にもめげずにエゾゴマナやエゾノコンギクが咲いていたけれど、オオバセンキュウやエゾトリカブトは強風に吹き倒されてしまい、今年は秋の花もほとんど見られませんでした。
エゾゴマナ

林の中ではエゾフユノハナワラビが、濃緑の艶々した葉を広げ、同時に花のような胞子葉を伸ばしてきました。木々の葉が少なくなって、林床に日が差し込むようになると、葉を広げてくるという不思議な生活史を持っているのは、ナニワズと同じなんでしょうか。
エゾフユノハナワラビ

手稲区内でも、山に近いエリアでは風倒被害は少なかったそうで、強い南風から手稲山が守ってくれたのでしょう。完全に倒れたのは数本でしたが、木道を直撃して破損したところもありました。
倒木被害

それよりも落枝がひどく、1mくらいのものから、4〜5mもある大物まで、無数に落ちていました。この枝なんて3m以上あるものが、真っ逆さまに落下して地面に突き刺さり、抜くのに難儀するほど。強風が吹いたのが夜だったからよかったものの、昼間人が歩いているところだったら、本当に死者が出てしまいます。
落枝

累々と落ちている落枝は、ミズバショウ観察の邪魔になってしまうので、みなさんには枝拾いをやっていただくことにしました。歩道際の草刈りをしなくてよくなったので、ちょうどよかったです〜
枝拾い

ミズバショウの芽を踏まないように、枝を揃えて支障のないところに積み上げていきます。細い枝では、数年で腐ってなくなってしまうでしょう。ミズバショウやエゾノリュウキンカの多い所を中心にやっていきましたが、予定の時間内には全部は出来ませんでした。
スタック

10月の最終回は、例年ササ刈りをしていましたが、対象地は既に刈り取り済みなので、再発生したものを刈り取るだけでは時間が余りそう。残っている部分の片付けは、それに合わせてやることにしました。いろいろと大変な時期に参加いただき、本当にありがとうございました。
すっきり

1979年の日記

  • 2018.09.13 Thursday
  • 06:00
今回階段の下の物置を片付けて、不要本と書かれた段ボール箱が出てきました。中身は北杜夫の本が10数冊、農学部の講義の資料などでしたが、その中に一冊のノートがあり、開けてびっくり。私が豊平公園の緑のセンターにいた1979年の日記です。臨時職員として勤め始めたのが2月10日くらいだったけれど、この日記には3月26日から11月2日まで7ヶ月分が書かれていました。
日記

書かれているのは、展示室の模様替えとか、○○を植えたとか、園内の開花状況とかセンター内の作業記録に、○○と××に飲みに行ったとか、コンサートや芝居、映画なども書かれています。まだ26歳なので、○○の結婚式というのもたくさんありました。3月3日のオープン以降、ものすごい来園者で仕事はてんてこ舞い。事務仕事や作業だけでなく、相談員や講習会もかなりやっていました。図書の購入や整理、リバーサルフィルムでの植物写真の撮影も守備範囲です。そんな時に新たなメンバーに加わったのが工藤さんでした、5月10日のことです。今と全く変わらず、本当によく動いてくれるので、温室のことはほとんど任せることができたし、なにより植物好きがいるのは心強かった。そして7月14日、今でもよく覚えていますが、市の担当係長で先輩でもあるHさんがセンターにやって来ました。当時の私はこんな顔だったのです。
ひげ面

その頃には既に道新の園芸欄の連載をしていたし、園芸ガイドや北国の園芸にも書いていて、講習会にもよく引っ張り出されていました。その上HBCのパック2にも定期的に出ていたのに、この髪このヒゲのまんまだったのです。Hさんは、あんたの実力は評価するし、自由に生きたい気持ちはよく分かるけれど、試験官の中にはそんなことは考慮しないで簡単に×を点ける人がいっぱいいるんだ。とにかくまずは採用試験に合格してくれないといけないので、頼むからヒゲを剃ってくれという話だったのです。7月16日「ヒゲ切る。」とだけ書いてありました。7月22日に運命の公務員試験。その二日後に、東側のテラスの前にリボン花壇を作って、アクセントに北大で作っていたローズアカシアのスタンダードを植えていました。
花壇

9月3日には性格検査、身体検査があったけれど、前日が誕生日だったので、しっかり飲みに行ってました。そして9月5日面接試験。「一次面接 やや堅くなる。二次面接 ヒゲのことをしつこく聞かれる。疲れた。」と書かれていました。あの局長は、よほどヒゲを苦々しく思っていたのでしょう。それでも試験はバッチリだったし、ヒゲを剃って面接試験も受けたのだから、またまた仕事に没頭する日々が続いていました。10月7日から8日には、定山渓に観楓会に行ってます。あの8人のメンバーは、年が離れているのに本当に仲がよく、楽しく充実した日々を過ごしていました。
  観楓会

そして運命の11月1日。ただ「不合格!」とだけ書かれています。なんと健康診断の最低血圧が、基準を1ミリオーバーしただけでの不合格だと分かり、その時には心の中で「しまった…」と思ってました、前日に飲み過ぎていたからです… すぐに精密検査に行かされて2日間詳しく調べたけれど、どこにも問題はなく、あなたは生まれつきの本態性高血圧のようなので、特に問題はありませんねぇ…とのこと。喜んでいいのか悲しんでいいのか、不思議な気分になりました。

日記は11月2日で終わり、あとは白紙になっています。私の運命が決まった半年間の記録を読み返してみると、その後の40年のスタートラインとも言える時間だったんだなぁと納得もできました。でもびっくりしたなぁ…

火鉢

  • 2018.09.12 Wednesday
  • 06:00
先月の末くらいから、脱衣所にある水抜き栓辺りから、かすかにシューッという音が聞こえ始めました。初めは下水管からの音かと思っていたけれど、どうみても水道管回りだし、水を使わないで水道のメーターを確認すると、パイロットという三角形の目印がくるくる回っているのです。こりゃ水栓のパッキンが壊れていると確信したけれど、かみさんの入院やら台風やら地震やらで、それどころではありませんでした。
ようやく落ち着いて来たので、修理を頼もうとしたけれど、地下に潜るための上げ蓋が階段下の床にあるため、そこに詰め込んだ荷物を出さなければなりません。日曜の午後、ようやくそれを始めました。ここに置いてあるのはほとんどが本なので、超重たい段ボールを中腰で出して行くので、腰がおかしくなりそうでした。その最後に出てきたのがこの火鉢。
火鉢

これは松山の生家の、患者待合室に置かれていた火鉢で、とても一人では持てない重たさです。50kg以上あるでしょうか。うちは田舎の開業医だったので、寒くなると毎日これにおこした炭を入れておき、これで手を炙りながら診察を待っていたのです。私自身は全く記憶がありませんが、2歳か3歳の頃、この火鉢の横で遊んでいて、頭からこれに飛び込み、大やけどを負ってしまいました。今でも右手の甲にケロイドの跡が残っていますが、子供の手の火傷としてはかなりひどかったのでしょう。私にとっては、そんな苦い思い出でのある火鉢なのです。
火鉢の中

ちょうど今の家に引っ越した頃、実家が町中に引っ越すことになり、いろんなガラクタを小さなトラック1台分くらい送ってよこしました。我が家に火鉢やら、石臼やら、もろぶたというお餅を入れる大きな木の箱が10数枚もあるのは、その時に送られたものなので、物置は古道具屋のようになっているのです。これだけはあまりに大きくて重いので、一番入れやすいここに置くことになりました。
上げ蓋

この火鉢には、ブラックジャックのような傷跡があります。ばあちゃんから聞いた話では、大正時代にこれにヒビが入って困っていたら、浜に清の船が着いて上陸してきたとのこと。(病人が出て、診察でもしに来たのかな?)この割れたヒビを見て、直せる職人を船から連れてきたそう。たちまちきれいに修理してくれて、百年経った現在でもびくともしません。これは『鎹(かすがい)継ぎ』という中国の秘法だそうで、加藤唐九郎の原色陶器大辞典では、『鎹継ぎ:割れた陶磁器を接合する一方法。割れ目に沿ってその左右に小孔を穿ち、金銀などの小鎹で緊合させる方法。中国人の特技として知られる。』とのこと。
かすがい

そんな珍しいものなんだけれど、今の家では火鉢なんか使うこともないしなぁ…この冬に停電したら、ここで炭でもおこして暖まることはできそうだけど。

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