花盛りの横浜

  • 2017.05.23 Tuesday
  • 05:50
ミュシャ展を見終わって、やや放心状態で渋谷に行き、さて4時の飛行機までどこに行こうかしばし思案ながら遅い昼飯をかけこみました。羽田に近いところとなると、やっぱり学会で横浜市の方が宣伝していた都市緑化フェアを覗いてみるかと、東横線で一気に元町まで。会場はあちこちに分散しているため、とても全部は見て歩けないので、眺めのよさそうな港の見える丘公園に行くことにしました。入り口のぐったりした花壇を見て、ここで大丈夫かなぁと不安になりましたが、時間もないことだしと、右手に見える階段を上り始めると、一体何段あるんだぁ〜と汗が噴き出してきました。
入り口

木陰なのがまだ救いですが、途中で休んでいるお年寄りをたくさん追い越して、ようやく上の広場に到達。するとここはハンギングバスケット協会会員が作っているエリアでした。こちらもやはりミニチュアガーデン。全国的に会員の中で流行っているのかな?
HBM

これはやはり、ジオラマモードで撮らなくてはと、切り替えてみると、ちゃんと奥行きが出てうまく写っておりました。
ミニチュア

さすがに車や人はおりませんでしたが、これだけの規模で作るのはかなり大変だし、建物は本物の洋館のミニチュアになっているので、カメラマンが群がる人気スポットになっていました。
ジオラマ

肝心のハンギングバスケットは、会期も終了間近(〜6.4)だし、この暑さでさすがにぐったりしていましたが、設置場所がベンチの後ろのものは、日陰を求めてぎっしりとベンチが占められているのでよく見えず、ベンチ際の植え込みはお尻の下敷きになっているものもあり、なんともいたわしい状態でした。
ハンギング

その奥はずっとバラ園が広がっています。市の花がバラだけに、普段から相当力を入れて造られていたところに、一年草や球根、宿根草を間にこれでもかと詰め込んでいるので、超豪華版のバラ園になっていました。
バラ園

黄色のつるバラがこんな風になるなんて…と、うらやましくなるような風景です。黄色系は寒さに弱いものが多いので、道内ではなかなか厳しいでしょう。
つる

地形差がある上、あちこちにある建物は本物やそれらしく作られた洋館タイプだし、コニファーや景観樹もしっかり配植されているので、どちらを向いても絵になる風景。ここでは落差を活かしたイタリア風の露段式庭園にバラが組み込まれていました。
テラス

シンメトリーに配置された整形式のバラ園では、ポール仕立てのバラが満開となり、むせかえるような空間となっていました。藤川さんもこんな所で麦わら帽子かぶり、せっせとスケッチしているのかなぁ?なんて考えてしまいました。
ポール仕立て

この花が終わったあとは、梅雨と猛暑の夏に入り、秋遅くまでバラ園に立ち寄る人もいなくなるのでしょう。その前の盛り上がりは、道内では絶対に味わえない迫力があります。本州のバラ園は、今頃どこもこんなに盛り上がっているのでしょう。もう少ししのぎやすい気温で見たかったなぁ…と思ってしまいました。
アーチ

ミュシャ展

  • 2017.05.22 Monday
  • 05:50
せっかく東京に出てきたので、これだけは見ておきたかったのが『アルフォンス・ミュシャ展』。パリ時代のポスターなどは,以前函館美術館で見ていたけれど、「スラブ叙事詩」がメインのこの展示はどうしても見ておきたかったのです。
場所は六本木の国立新美術館。開館が10時なので、それまで東京ミッドタウンと六本木ヒルズを見て歩き、かなりくたびれた頃に美術館に向かいました。六本木ヒルズからは青山墓地脇のトンネルをくぐり、坂の下からのろのろと上がって行かなければなりません。すると途中の木々に怪しい水玉模様が。なんと草間彌生展と同時開催だったのです。
アプローチ

まだ開館15分前だというのに、既に館の中にも、外にある券売所にも長い行列が。それでも早く行ったおかげで5分ほどで券が買え、入館して並んでいると、外には草間展とミュシャ展のそれぞれ別の列がどんどん長く伸びており、館の職員も既に声を涸らして誘導に当たっていました。なにせ30℃にもなる予報なので、炎天下の行列は大変です。行列の看板を見ていると、私たちの頃の30分待ちが、40分50分とどんどん伸びていくのです。
行列

館内でものろのろと牛歩戦術のような行進が続き、ようやく2階に上がったと思ったら、超長い廊下の端から端まで到達するのに、40分くらいかかりました。私が並び始めてから、ちょうど一時間で展示室まで到達できましたが、昼からだと何時間かかることやら…
中の行列

展示室の中も、キャンバスがあまりに巨大なため、うまく動線が取れなかったのでしょう。どこから次の展示に行けるのかがよく分からないので、満員電車の中を移動しているようなもの。なかなか落ち着いて見ることができませんでしたが、ある程度予習をしていたこともあり、なんとか20枚ほどの巨大な作品を鑑賞することができました。
内部

最後の展示室は写真撮影がフリーになっていたので、みんなバシャバシャとカメラの放列に。珍しい対処だと思います。でもこの存在感は、写真や印刷物ではとても伝わらないでしょう。もう二度と見ることができないであろうこれらの作品を、しっかりと目と心に焼き付けておきました。
スラブ叙事詩

出口で図録を買うのにもまた大行列になっており、ほうほうの体で展示室から転げ出し、再び館内を見てまたびっくり。どこが先頭なんだか分からない二つの大行列が、館の内外にとぐろを巻いておりました。一体何時間待ちになっているのでしょうか?
大行列

帰りに直結している乃木坂駅から出ようとしたら、そのすぐ脇に屋外展示が一つ。先日新聞に出ていた草間さんのカボチャのオブジェです。シンプルだけど力強い作品です。
カボチャ

草間展は今日まで、ミュシャ展も来週月曜までなので、今度の土日も大混雑になるのでしょう。回りの声を聞いていると関西からやってきたおばちゃんや、どこか地方の方もおりました。こうやって東京の吸引力はますます強くなり、人も情報もなんでも飲み込んでいくのでしょうね。

造園学会賞

  • 2017.05.21 Sunday
  • 05:41
今年の造園学会は、日大の藤沢キャンパス。新宿から小田急線を乗り継いで一時間以上かかり、結構な遠さでした。この辺りまでくるとあちこちに農地が点在し、窓から見える風景もなんとなくのどかな感じがします。ここには生物資源科学部だけでなく,高校や中学まで併設されて、かなりの面積があるようです。
日大

大きく枝を広げているのはやはりケヤキですが、クスノキやオオシマザクラの巨木も点在し、歴史を感じさせます。北大もちまちま木を植えないで、もっと大きく育てることを考えればいいのにと、つくづく思います。
ケヤキ

全国大会に参加することは滅多にないのですが、今回はどうしても来なければなりませんでした。なんと造園学会賞を受賞してしまったのです。私のようななんでも屋は、それぞれを深く追求している訳ではないので、なんで挑戦してみないと?とよく聞かれるものの、研究部門、設計部門、技術部門ではどうにもならないと思ってました。ところが今回から新たに、事業・マネジメント部門が新設されたので、友人からの強い推薦を受けて応募してみることにしたのです。
受賞

テーマは「札幌都心部再整備事業に関わる、造園からのデザイン監修」、2003年から始まった駅前通・創成川通整備事業と北三条広場整備事業に、造園からどのように関わったのかという点を整理して、推薦文を友人とまとめてみました。なかなか結果が分からず、正式な通知がが来たのがGWの最中。短いながら一応受賞記念講演をやらなければならないので、このところ胃の病む毎日を過ごしてきました。
賞状

会場に淡路からTさんがやってきているので、なにしに来たん?と聞いたら、「なにゆうてんの。お祝いせにゃいかんから駆けつけたんやないの〜」とのこと。終了後のランチタイムには、さっそく友人と共に拉致されてしまい、昼間から祝杯を挙げることになりました〜(^。^;; 本当にありがたく、持つべきものは友達なりと、心底うれしく思った一日でした〜
祝杯

新宿をうろうろ

  • 2017.05.20 Saturday
  • 05:33
明日の造園学会に出席するため。夕方東京に着きました。新宿西口にホテルを取ったので、さっそく町に出てみると、ちょうど植え込みのサツキが終わりかけで、季節のずれを感じます。淡いブルーの花は何かと思ったら、フレンチラベンダーでした。そうか。イングリッシュはもたないので、こちらはフレンチになるのですね。
フレンチラベンダー

副都心の街路樹の多くが自然樹形のケヤキなので、さすがに圧倒されます。回りが高層ビルだらけなので、このくらい大きくないと釣り合いが取れませんが、うらやましい限りです。
ケヤキ

この交差点は、信号や標識を大きな円形の支柱に一括処理している名物交差点。費用はメチャクチャかかったでしょうが、東京だからできたのでしょう。
交差点

ちょうど夕日が沈む時刻なので、ビルのすき間からまぶしい光が差し込んでいて、外国人が盛んに写真を撮っていました。なんだろうと振り返ってみると、あの都庁を撮していたのです。丹下先生の作品は,良くも悪くもシンボリックですからねぇ。それにしても。町中をうろうろしながら写真を撮っていると、そのうちポリにしょっ引かれるようになるのでしょう。恐ろしい世の中になっていることに、どうして気付かないのでしょうねぇ…
都庁

ここに来ると、田舎者は上ばかり見ていて首が痛くなります。そんな中でも、このコクーンタワーは存在感ではピカイチでしょう。いくつもの専門学校が入るビルで、何と一万人もが学んでいるんだとか…(^_^;) 調べてみると、これも丹下事務所の作品でした。
コクーンタワー

迷いに迷って西口から東口まで移動し、ごちゃごちゃした街並みに入ると少しホッとしました。でもちょうど金曜日の夜なので、ものすごい人出に圧倒… 田舎者はすぐに人に酔ってしまいます。若い頃は、東京に立ち寄った時にたいてい来ていた紀伊國屋書店を見るとなんだか懐かしいです。
紀伊國屋

まだ早かったせいか、うまく店にもぐり込むことができましたが、その後は大変な混雑ぶり。こんな町では生きていけないなぁとつくづく思ってしまいました。
アイリッシュパブ

寒風害

  • 2017.05.19 Friday
  • 05:54
十勝ヒルズでは、ニオイヒバの一部に寒風害があり、このままでは見苦しいので剪定してもらいましたが、落葉樹でもかなり枯れ込んでいるものがあるようです。まだ芽が動いていないものがあるので確定はできませんが、何年かぶりの被害になっているかもしれません。
ニオイヒバ

そうしたら、昨日は2件クロマツの枯れについて問合せがありました。盤渓でも木全体が真っ白になっていて、かろうじて新芽は生きているものの、着いている葉は真っ赤になりそうな木があります。この分では、きっとあちこちで起きているなとは思っていました。
環状通りの東区部分には、できた時からクロマツが植えられています。(因みに北区はハルニレ、白石区に入るとバラ、豊平区ではリンゴが植えられています。東区はなんでクロマツだったのでしょうね?)ここでは10年おきくらいに寒風害を受けて真っ赤になり、以前問い合わせがあった時に、傷みのひどいものからヨーロッパクロマツに植え替えなさいとアドバイスしていました。写真で緑色をしているのがヨーロッパクロマツで、当初からかなりの本数が紛れ混んでいたのです。苗木屋も造園業者も見分けが付かないのでしょう。(Yさんから送られてきた画像を拝借します。)
環状通

常緑針葉樹で時折起きる寒風害は、寒さでも風でもなく、葉から水分が収奪されて限界を超した時に起きると言われます。なので、寒さがそんなに強くない年でも起きるのが不思議なところで、私の先輩がその機構の解明に挑戦したことがありました。
浅野論文

冬の前にある程度水分を減らして体質を堅くして準備ができるものは、ハイマツのように高山でもたくましく生き抜いてきた仲間で、温暖地に自生のあるクロマツやアカマツでは、その準備ができていない可能性が高いのですが、アカマツの方が水分含有率が高いのは不思議です。アカマツではあまり寒風害が起きませんから。
被害率

結論的に明確な解明には至っていませんが、要はその場所にあった樹種を選定すれば問題は起きない訳で、ここではヨーロッパクロマツに植え替えをどんどん進めてくれていれば、なんの問題も起きないかったし、雪吊りに毎年莫大な経費をかける必要もなくなるのですが… ただヨーロッパクロマツは庭木には不向きなので、その場合にはゴヨウマツあたりにしておくのが無難ということになります。

快晴の十勝ヒルズ

  • 2017.05.18 Thursday
  • 05:55
昨日は十勝への出張。前日とはうって変わって気持ちのよい日差しに包まれました。今年は天気に恵まれているので、雨男も返上かな…(^^;)
ヒルズに着くとさっそく釧路八重のお出迎え。滝野公園ではまだつぼみだったのに、こちらは満開になっていました。園内にこんなに釧路八重があるなんてと、毎度びっくりするほどの光景です。
釧路八重

アプローチも見事に満開になっており、花の少ないこの時期にこれだけでも十分なくらいの見応えです。ただ本場釧路だと葉に先駆けて花が咲くのに、十勝では花と共に葉が開いてしまうため、見映えの点では少し残念なところもあるようです。でもこんな豪華な花が楽しめるのですら、それは贅沢というものでしょう。
アプローチ

芝生も色が上がって落ち着き、のんびりと散策している方が結構いらっしゃいました。ここは天気のいい時なら、花なんかなくても十分気持ちよく過ごせると思います。
アルフレスコ

トンボ池の回りの園路には、厚くチップが敷き詰められているので、もう靴を濡らすこともありません。最後の仕上げもバッチリ出来上がっていました。
トンボ池

このところ胃が病む毎日を過ごしているので、ちょっとヴィーズのランチは遠慮し、お昼は四分分度の蕎麦をいただきました。
蕎麦

午後からはガーデナー達と園内を回りながら、いろんな樹木の手入れの仕方を確認していきました。植栽した木が早くも太り初めて支柱結束が食い込んでいたり、乾風害で傷んだヒバの切り戻しをやっていただいたり、この時期でもいろいろとやることがあるものです。
剪定

先週からマンガリッツァ豚の出産が始まり、2頭がかわいい子豚を産んだというので、特別に見せていただきました。ウリ坊と呼ばれるかわいい豚が、お母さんの乳房に群がっていて、なんともかわいいものです。でも雄の方は,一才を過ぎる頃から肉になっていくとのこと、動物園ではないので、厳しい現実が待っているのです。子豚は非公開ですが、親豚はビッグファームで見学できます。
うり坊

打合せが終わり、ちょっと時間があったので、カートに乗せてもらって園内を一回り。これまで一度もカートに乗ったことがなかったし、カートからの眺めも確認しておきたかったのです。すると視点が異なるせいか、とても新鮮で、細部までよく見えるのです。園路と花壇の関係が、想定以上にうまく収まっているのにちょっとびっくりでした。
フラワーアイランズ

こちらから眺めることもなかったので、トンボ池に下りる階段がまたいい風景を造っているのに気がつきました。いろいろ苦しみながら4年にわたって造りあげてきた空間ですが、我ながらいいものを造ったものだとちょっとにんまりでした。
トンボ池階段

カートは30分間千円で貸し出していますので、グループでお越しの際にはぜひご利用下さい。

渓流ゾーンも春の粧

  • 2017.05.17 Wednesday
  • 05:37
昨日は滝野公園の渓流ゾーンでの仕事。天気予報は昼から雨だけど、なんとなく雨雲が通り過ぎてしまいそうな雰囲気でした。開門と同時に鱒見口から入ると、さすがに誰もおりません。たいていカメラを持った人がいるはずなのに。シラネアオイはまさに満開だけど、天気がよくないのでうつむき加減です。鱒見口駐車場は平日無料開放なので、金曜までがまさに見ごろかも。
シラネアオイ群落

手前の花は飛び抜けて大きく、手の平ほどもありました。形質が固定されているとしたら、オオバナシラネアオイとでも名付けたいくらい。個体によって色の濃い薄いはかなりあって、これなどなかなかいい彩りです。
濃色花

このあたりのエンレイソウは、ほとんどがミヤマエンレイソウで、エンレイソウも少し混じっています。オオバナノエンレイソウは植えられたものかと。ミヤマは、花が上を向いて華やかなオオバナに比べて地味だけど、気品はこちらの方があると思います。
ミヤマエンレイソウ

炊事遠足広場下のミズバショウコーナーは、昔からここに自生していたもの。そこに木道を付けて湿生植物コーナーにしたのは、もう30年近くも昔のことだけど、花が見やすくてお気に入りの場所でした。でも木道が跡形もなく撤去されていてびっくり。補修が大変だからと、園内の施設が次々とこんな風になっていくのです。ふぅっ。
でもここのミズバショウは本当に大きな花を咲かせます。仏炎苞が垂れているけれど、45cmもありました。ここがでかすぎるのか、星置緑地のが小さいのか、謎が深まるばかりです。
ミズバショウ

案内所脇の湿生植物コーナーも昔私が造ったもの。その時植栽したチシマザクラが随分と大きくなったし、クリンソウがタネを落として増えまくり、しかもいろんな花色が混じって見事です。
クリンソウ

でも管理の手間がなかなかかけられないらしく、クサヨシやフキなどが生い繁り、クリンソウがほとんど見えなくなってしまいました。
草ボウボウ

午後からはボランティアの作業があったので、こちらの手入れをやることに。いろんな作業をやって来たので、みなさん手慣れたもの。たちまち抜き取られた草の山ができ、あちこちに侵入していたハルニレやヤマグワなどの稚樹も伐採されて、すっきりしました。
作業風景

クサヨシの根は完全に取りきれないけれど、ほかのところの作業がみなさんの努力でほとんどなくなってきたことから、今年は集中してここをきれいにしていこうと思います。雨の予報が見事にはずれ、とどこおりなく作業が終了してなにより。いつも本当にありがとうございます〜
作業後

ユリノキの伐採

  • 2017.05.16 Tuesday
  • 05:50
ユリノキ(Liriodendron tulipifera)は、英名がチューリップツリー(tulip tree)。ユリよりはチューリップの方がいくらなんでも近いように思いますが、種小名を訳せばいいものを、属名をそのまま訳したのでしょう。
花

別名をハンテンボク(半纏木)といいましたが、ほとんど使われなくなりました。半纏を着たことがない人が増えてくると、死語になっていくのでしょう。
葉

市内には、1886(M19)年に開園した植物園内の株と、これもルーツ的にはかなり古い1880(M13)に開設された円山公園内の円山養樹園跡地にある株が、古さ的には双璧でしょう。いずれも回りに木がびっしりなので、全貌を撮すことができませんが、けっこうな大きさです。でもこれよりも大きな木が、農学部裏の石山通によって飛び地になった演習林の苗畑にありました。いくら探してもその写真が見当たらないのですが、ひょっとしてスライド時代かな?これは、2004年の台風18号の暴風によって、頭を1/4くらいへし折られ、その後かなり回復してきた頃の姿です。
元気な姿

そんなユリノキが、冬の間に伐採されてしまいました。そのことは知らされていたのですが、雪が融けないと確認できないだろうと、4月の末に見てきたのです。飛び地に渡る橋の上から、ぽっかりと空いてしまった伐採跡がよく見えてきました。
伐採

近づいてみると、なんとも無残に残骸が山になっており、なんでこんなことになってしまったのか、怒りがふつふつと湧き上がってきました。
伐採跡

丸太になってしまった幹が転がされていましたが、全然腐朽してもいないし、健全そのものの断面ではありませんか。よほどこの材が欲しかったのか…
丸太

台風によって樹高が抑えられ、むしろ安全度が高まったくらいだし、幹に傷がないことくらいちょっと調べれば分かることなのに、なんで伐採されなければならなかったのでしょうか。思い切り偏芯しているけれど、年輪に粗密がほとんどないので、これまで健全にすくすくと育ってきたものでしょう。回りに競合する木がなかったことも幸いしたようです。
年輪

この直後にこれを書くと、頭が沸騰していたのでなにを書くか分からないと、しばし頭が冷えるのを待っていました。あらためてこれを見直してみても、これが学問の府である大学のすることなのか、また怒りと悲しみがわき上がってしまいました。ともかく、札幌の貴重な緑の財産が、2017年の初頭に姿を消してしまったのです。

サイエンスフォーラム

  • 2017.05.15 Monday
  • 05:47
寒い風が吹きすさんだ日曜でした。買い物ついでにホームセンターに寄ったら、野菜の苗が店内に避難していました。これでは植えられた苗も冷たい風に叩かれて、風邪を引くものが出てくる心配があります。サトザクラが散り始めるまでは野菜苗は植えてはいけないと教えられていたけれど、やっぱりそんな謂われにも、根拠があるのでしょう。

今日は珍しく、講演会のお知らせを。サイエンス・フォーラムinさっぽろという、札幌科学談話会と中央図書館、博物館活動センターの三者で構成するサイエンス・コンソーシアム札幌が主催している連続講演会があります。2010年にスタートして以来、今回がなんと43回目。講師はほとんどが大学や博物館の研究者で、私のような民間人がやるのは珍しいようです。「ホットな科学の話題をやさしく・深く・おもしろく」話せるかどうか不安がありますが、今回は申込み不要だし、150席も用意があるので、ご案内しても大丈夫でしょう。

  チラシ表

主役はもちろん「市民ホール前のハルニレ」だし、開府以来150年のまちや緑地・公園の成立の歴史を振り返るのですから、これまでお話ししてきたことの寄せ集めになってしまいそう…(^^;)
実はまだ何も手を付けられないでいるので、いろいろとひねりを効かせなければと焦っています。
  チラシ裏
画像を集めていて、これまで随分たくさんの木々に接してきたんだと振り返ってしまいました。一つ一つその時のことはもちろん、その謂われを調べて新しい発見があったり、様々な思い出があります。そんな話になってしまうかもしれませんねぇ。
カツラ

 ◆日時  2017年5月27日(土曜日)14時〜16時  開場13時30分
 ◆場所  札幌市中央図書館3階講堂 中央区南22条西13丁目1-1  011-512-7320
 ◆備考  入場無料、予約不要。
      駐車場はございませんので、市電等公共交通機関でお越しください。

ツツジの季節

  • 2017.05.14 Sunday
  • 05:49
カスミザクラがそろそろ終わり、サトザクラの‘関山’があちこちで咲いてきました。一昔前まで‘関山’の満開は20日前後となっていたのに、かなり早まってきているようです。昨日は北大の圃場整備なので、少し早く出かけて小屋の掃除や芝刈機の試運転など、準備作業に時間をかけました。ちゃんと油を差していなかったので軸が固まり、始動までにえらく時間がかかりました。こういうことは、仕舞う時にちゃんとやっておかなければなければなりませんね。

それから圃場内を一回り。エリカの花が満開になっており、たくさんのアブやハチが集まっていました。これは一株がこんなに大きくなったのかな?
エリカ

学生時代のテーマが落葉性ツツジ類だったこともあり、ツツジに対する思いは人一番強いです。特にクロフネツツジの挿し木がメインテーマだっただけに、この花が咲くと40年以上も昔にタイムスリップしてしまいそうです。
ロイヤルアザレア

この木は学生時代にはひざほどの大きさしかなかったので、挿し穂を取るのは植物園にお願いして枝を取らせてもらいました。2年も続けたのでその間花が少なくなり、きっと恨まれたことでしょう。今では2m以上にも育っているけれど、あちこちにぶつかるので、花が終わったら切り詰める予定。この大きさもこれが見納めになります。
クロフネツツジ

隣にあるムラサキヤシオは、10年前にここの整備を始めた時に思い切り切り詰めたけれど、もう元の大きさに戻ってしまいました。でも花がびっしり咲く訳ではないので、全然うるさく感じません。これも私のテーマだった樹種なので、ずいぶんとお世話になった訳です。でもこれが一番手強かった…(>_<)
ムラサキヤシオ

庭木としてよく植えられるのはミツバツツジですが、ミツバツツジの開花期はもっと早く、雄しべが5本しかないので見分けがつきます。これは雄しべが10本あるトウゴクミツバツツジです。
トウゴクミツバツツジ

キタコブシやシデコブシの花はもう終わり、いろんなマグノリアの花が咲いてきました。モクレン(通称シモクレン-紫木蓮)はまだつぼみでした。接ぎ木名人の技官がいたので、いろんなマグノリアを集めて増殖し、学内で販売していたなごりです。売上げを少しでも上げないと予算が削減されるので、当時の圃場の運営も結構大変だったようです。
マグノリア

ユキツバキの繁みの中に、ピンクの千重咲きの花が咲いていました。これは江戸末期に品種化されたという‘乙女椿’という銘花だとか。積雪地であればユキツバキの栽培が可能ではないかと、新潟大学からこちらの大学院に進まれた大先輩のなごりの花です。こういうものは、絶やさないよう大切に育てていきたいと思っています。
乙女椿

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