リンデンバウム

  • 2019.07.23 Tuesday
  • 05:51
昨年からおつきあいしている新琴似まちづくりセンターの事業では、昨年樹木調査を実施し、リストと配置図を作りました。今年はそれを元に、小学生の夏の事業として樹名板作りをやることになっています。ところが、外国産のシナノキの仲間として不明のままになっていた木があり、これを確定しなければなりません。昨日打合せの前に再度見てきました。
全体

樹高は20m近く、幹周が120cmと、植えられて30年くらいは経っていると思います。今年はシナノキ類も花着きがよかったので、この木にも鈴生りに果実がぶら下がっていました。
結実状態

ところがこの木には下枝がなく、全然枝に届きません。校内に恐る恐る入り込み、木の下で見上げていた時に、ごぉっと強風が吹いて枝が大きくたわんだのです。素早く枝先を掴んで、一枝いただくことに成功しました。ラッキー。
枝の採取

こういうサンプルは、写真を撮しても細かい特徴がうまく撮せません。私がいつもやるのは、コピー機のスキャン機能を使い、データ化するのです。必ず葉の表と裏が写るようにし、強めに押さえつけてスキャンしてしまえば、こうすると葉の裏の毛までよく見えるのです。
スキャン

外国産の樹種の調査では、上原敬二の「樹木大図説」が古いものの、いろんな記載が載っていて便利ではあるけれど、図や写真がないので、ある程度目星が付いてから確認するために使うことが多いのです。一番分かりやすいのが、いつどこで買ったのかも記憶がないけれど、「Field Guide to the TREES AND SHRUBS of BRITAIN」という本です。これを見ていくと、ヨーロッパで最も普及しているセイヨウシナノキ(Tilia × europaea)がまず候補に浮かびますが、葉の裏の毛や果実の特徴(円形でなく五肋あり)などの特徴は満たしているものの、葉の鋸歯の入り方など細かい点が違うような…

セイヨウシナノキ

我が国にもよく植えられるフユボダイジュ(T.cordata)は、果実が円形で肋がない点で明らかに違い、もう一つよく植えられるギンヨウボダイジュ(T.tomentosa)が、「綿毛のある」という種小名の通りの葉裏だし、鋸歯の入り方もそっくりだし、果実の特徴も似ています。

ギンヨウシナノキ

シナノキの仲間には、○○シナノキか、○○ボダイジュという名前が付けられており、上原図説でセイヨウボダイジュやギンヨウシナノキでない理由はよく分かりません。この仲間は英語ではライムツリー(Lime Tree)だし、ドイツ語ではリンデンバウム(Lindenbaum)なので、限りなくギンヨウボダイジュに近いけれど、ここではシューベルトの歌曲にも出てくるリンデンバウムとしておきましょう。それにしても、この木がなんでここに植えられているのか?どなたか記憶がある人はいないでしょうかねぇ…

少雨傾向

  • 2019.07.22 Monday
  • 05:33
先日松前に行った時に、いつも泊まる民宿近くの海岸に、まっすぐ向かいました。ここ10年近く、ある植物の動向を観察しているのです。いつものように船揚場に通じる砂利道を下りていき、車から降りてびっくり。あたりの草が干からびて枯れ始めているのです。最も乾燥に強いはずの海岸性の植物が干からびるとは…
二越海岸

民宿の主人に聞いても、雨なんか全然降ってないよ!とのことで、島で行われている仮設道路工事が心配になったのでした。そちらの方は業者さんの努力でなんとかしのいでホッとしましたが、データを集めてみると、本当にひどい状況であることが分かったのです。濃い青色が平年値(1981〜2010年の30年平均値)で、オレンジが今年の降水量です。渡島・檜山の海岸部にはあまり農業地帯がないので、特に被害があったとのニュースも聞きませんが、灌漑ができる水田はともかく、畑作ではかなりの被害が出そうです。

松前の降水量

先週の日曜日、待機待機でくさっていたので、珍しく庭仕事をしていました。買ってきた苗を植えようと、スコップで穴を掘ったら、前日に少し降った雨で5cmくらいは湿っていたものの、その下は徐々に白くなり、10cmから下はパサパサの完全に乾いた土しかありませんでした。雪融け以降、心土までしっかり浸みる雨が降っていないため、地下水との分断が解消せず、表面のわずかな湿り気だけで生きていたのでした。
庭の土

札幌では、冬の雪も例年に比べてうんと少なく、雪融けも記録的に早く進みました。その後も平年値の半分くらいの降水量で推移し、6月にはようやく平年値を上回る雨が降っていますが、根本的な水不足の解消には至らなかったようです。昨年は記録的な降水量で、農作物に大きな被害が発生したのに対し、今年はその反動のような少雨傾向が続いているのです。本州の梅雨がうらやましい…なんて言ったら叱られそうですが、抜本的に解消できる雨が本当にほしいです。

札幌の降水量
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圃場整備+お疲れさま会

  • 2019.07.21 Sunday
  • 05:48
夏至から早一ヶ月。夜明け前後から活動しているので、確実に日が短くなっていくのを実感させられます。前日の過酷な出張明けではありましたが、ちゃんと4時前には目が醒めるもので、しっかりと汗をかいて却ってすっきりしました。車の運転が一番疲れるけれど、肉体的にはなにも負荷がかかっていないので、こういう時には体を動かした方が疲れが取れると思います。

昨日は圃場整備と学生実習があるので圃場に着くと、入り口脇では‘ロートホルン’が咲いていました。これも今年は植え替えてやらないと、かなり元気がなくなってきました。
ロートホルン

サンクンの周りに植えているネペタは、もういよいよ最終盤の状態でしたが、両脇に植えている‘フォルトゥーナ’がもりもりと満開になり、いい感じに。ネペタはもう切り戻さなければならないようです。
フォルトゥーナ

学生実習にはたくさんの学生・院生が参加してくれたので、あちこちに分散して作業してもらいました。こちらの班はまだ刈り残しになっている生垣刈りを。前回もやっているので、それなりに進めてくれたので早く片付きました。
生垣刈り

今回も芝刈り隊長が休みなので、交代で芝刈りを。古い大型機では大変なので、軽い新型機を使ってもらいました。刈り幅を被せていなかったので、かなりトラ刈りになっていたので、さすがに手直しをやってもらいましたが。
芝刈り

イチイの刈り込みは、だいたい一年おきにやっているので、今年は小屋の陰にあるイチイを刈り込むことに。こちらは刈り込み隊長のS氏に任せて、ていねいに説明しながら片付てくれました。
イチイの刈り込み

生垣刈りを終えた者から、ネペタの切り詰めを。それぞれ刈り方の違いがあって、こういうところにも個性がでてくるものだとおかしかったです。この子はとてもていねいな刈り方でした。
ネペタの刈り込み

間もなく夏休みに入るので、前期の最終には終了後にお疲れさま会をやっています。椅子が足りないので、小屋にあった垂木でベンチを作ってやると、ええ〜こんなんで大丈夫かなぁ…と騒いでましたが、意外と丈夫なのにびっくりしてました。
ベンチ

こういう圃場をもっているのは、学内ではもちろんここだけなので、ある意味一番のぜいたくでしょう。春に卒業して都庁に就職したSさんも参加して、大変盛り上がりました。
お疲れさま会

実はみなさんジンギスカンをやったことがほとんどなく、まして七輪に炭をおこすことも初めてのため、結構手取り足取りで教えながら焼いていきました。ホルモンや焼き鳥、はてはアサリの酒蒸しまで登場し、すごくぜいたくなお疲れさま会になりました。みなさんお疲れさま、そしてご馳走さまでした♪
ジンギスカン

30年目の大島

  • 2019.07.20 Saturday
  • 06:03
渡島大島に通い始めて、ちょうど30年目となりました。まさかこんなに長く関わることになろうとは、初めの頃はまったく思わなかったですが…(>_<) 昔は予報の精度が低く、松前に入っても船が出せず、三日も停滞してしまったことがあります。お陰で暇つぶしに松前の寺巡りをしたり、江差や福島の植物を見て歩いたりしたので、道南特有の植物にもずいぶん詳しくなりました。今は波浪予測の精度が高まったので、事前の予測がだいたい着くようになったのと、交通船として外洋航海が可能で船足の速い「第八近海号」を使うようになったので、ずいぶんと楽になったのです。その船をずっと操船してきたI船長が急逝し、いつもサブで付いていたKさんが急遽代わりの船長となって、島まで運んでくれました。
操舵室

二日前に島から帰り、船から岸壁に上がって10mくらい歩いたところで急に倒れ、そのまま亡くなられたのだとか。航海の途中でなくてなによりでしたが、若い頃からずっと船に乗り続けてきた海の男らしい最後だったのかもしれません。まだ壁に掛けられていたヘルメットがあったので、ご冥福を祈らせていただきました。
ヘルメット

6時に松前を出港した時にはかなりの雨模様でしたが、途中で雨は上がってくれてなにより。でもどんよりの雲が垂れ込め、相変わらず島を望むことはできませんでした。
大島

ずっと時化が続いていたため、工事船も渡ることができず、ようやく海が落ち着いたので、早朝から作業をしているそうです。12時に松前を出航し、4時に島に到着。夜明けと共に作業を始め、2時か3時に作業を終えてまた松前に帰ることを繰り返すのです。
港内の作業

桟橋に上陸してびっくり。床に貼られたグレーチングが下から突き上げる波に持って行かれて、半分くらい破損していたのです。春に来た時にはこれほどでもなく、ちゃんと補修していたのですが、その後来た大時化で一気に破損してしまったとか。もう銹がひどくて全面貼り替えしなければと言っていたところでしたが、これは危険なので早く直してほしいです。
桟橋破損

島での滞在時間は3時間半。今回は造られたばかりの仮設道路の、植生復元が適切に行われているのか、問題があればどうすればよいのかを調べるのがメインなので、なんとかその時間内で工事区域全体を足早にチェックしていきました。メモする暇がないので、ICレコーダーに吹き込んで、テープ起こしをしていくのです。声がカラカラになってしまいましたが、なんとか4週遅れの調査も無事に終了。途中から雲が晴れて強い日差しが戻り、上に雲はかかっていたものの、島の全貌がよく見えました。
さよなら大島

松前から札幌まで340kmの道のりを走破して、夜には無事到着。こんなメチャクチャなスケジュールはもう御免ですが、30年目の大島行きも無事に終わってホッとしました。

渡島大島へ

  • 2019.07.18 Thursday
  • 10:57
ようやく海が安定し、渡島大島への船が出せるようになったので、これから松前に移動して、明日島に渡ってきます。本体の植物調査班は既に調査を済ませているので、私は昨年に引き続き、日帰りの突貫調査になってしまいました。

実は昨日、突然の悲報が飛び込んできて、一時はまた渡航中止になるところでした。ここ20年ほど、ずっと交通船の船長を務めていたI船長が、昨日の午前中に突然亡くなられたのです。確かに70歳前後なので、何があってもおかしくないかもしれませんが、今年も淡々と操船されていたとのことなので、突然の悲報に絶句してしまいました。
近海号

この船をいつから使ってきたのか、手元に残っている野帳の山から、渡島大島分を引き出して調べて見ました。最初の調査は90年10月なので、今年でなんと30年目になるのです。
野帳

多分このあたりだろうと調べていくと、96年6月に当時の事務所長が、江差の会社がもっていた近海登録船を、島との物資や人員の輸送用に借り上げる道筋を付けたことが分かりました。渡島大島は沿岸から20海里(約37km)以上にあるので、船舶に厳しい規制がかかるため、普通の船では行けないのです。実際に乗せてもらったのは、97年6月の帰りからで、今まで4時間かかっていた航海が、わずか1時間40分程度になったので、夢のように早く感じたものでした。
メモ

私はいつも操舵室の船長の横に座り、なんだかんだと話ながら行き来していたので、いろんなことを思い出してしまいました。これまで30往復近く島と行き来させてもらい、慎重かつ安全な操船に毎度助けられてきただけに、船長のいない航海はどんなものになるんだろうと思いながら出かけることにします。
渡島大島

したがって、明日の更新はできませんので、どうかよろしくお願いいたします。

人気のない滝野公園

  • 2019.07.18 Thursday
  • 05:44
滝野公園は、クマの親子の侵入のため、無期限の閉園に追い込まれてしまいました。植物管理は閉園中も続けなければならず、いつ開園になってもいいように、芝刈りや灌水、植え込みなどは引き続き行われています。しかし、いざという時には逃げ込めるよう、すぐ脇にトラックや自家用車を横付けしての作業となっておりました。
ゲート

ちょうどラベンダーが満開になっているので、その確認をしなければならないけれど、単独での作業が認められないので、スタッフの空いている時に合わせて一緒に回ることにしました。ネペタは既に刈り込まれていて、その代わりにサルビア‘ミスティック・スパイヤーズブルー’の花が次々と上がってきました。左側のマリーゴールドもチラチラ花が咲いてきて、右側のヒマワリ‘サンフィニティ’も地面が見えないほどの株張りになってきたので、8月9月の準備はバッチリでしょう。
サルビア

植え替えを進めてきたラベンダーも、ようやく株が張ってきて、来年にはいい感じのラベンダー畑になりそうです。でも、手前から‘アロマティコ’、‘フラノブルー’、‘バイオレットメモリー’と植えてあり、それぞれ異なった姿なので簡単に見分けられると思いきや、みんな同じ開花期、花型、花色になってしまっているのはなぜ??不思議です。
ラベンダー

96年の‘みどりの愛護のつどい’の会場を飾った、ヒドコートの実生を集めたミックス株も、20年以上経って傷みは目立つものの、まだまだきれいな花を咲かせています。あと5年くらいはもちそうです。
実生株

まきばの西側に植えられている‘濃紫早咲き3号’と‘ヒドコート’らしき株は、どちらも早生なのでちょうど満開になり、濃いブルーのカーペットを作っていました。これを誰にも見せられないなんて…本当に悲しくなってしまいます。
濃紫早咲き

収穫の谷の‘バイオレットメモリー’は、古株を手前に寄せて、奥に新しい株を植えてきてます。かなり段差がなくなってきたので、来年からはいい状態でお迎えできそうです。
バイオレットメモリー

せっかく「全国マスター会」の会場を飾っていたハンギングバスケットも、誰にも見ていただけないまま、寂しく飾られています。水やりだけはやっているものの、手入れをやれないので、支部のみなさんに声をかけて来ていただくことに。クマの親子もこれを見に来ることはないでしょう。
ハンギングバスケット

ウェルカム花壇の傾斜コンテナに植えられた草花も、すっかり根が張って見事な株に育ってきています。開園になった時には、ここに親子のクマのぬいぐるみを置いておき、みんなで頭を叩けるようにすれば?と提案しておきました。
ウェルカム

植物管理は万全の体制で管理を続けておりますので、一日も早く再開できるよう、万全の手立てを尽くしていただきたいです。一日も早く吉報がくることを祈っています。

アジサイの季節

  • 2019.07.17 Wednesday
  • 05:43
木々の花が一段落する頃にアジサイが咲いてきて、この時期には、どちらを向いてもアジサイだらけと言ってもいいくらい。昨日も昼にうどんを食べに行こうと、鳥居前の交差点で信号待ちしていたら、角にある花好きの家の裏側がアジサイで埋め尽くされていました。日当たりのいい前の方には、いろんな種類の鉢物がびっしり並べられているのに対し、裏はアジサイばかりです。
裏庭

南大通の南側は建物の陰になるので、街路樹の植えますに植えられたアジサイがとても元気に花を咲かせています。冬囲いなんかされないし、除雪の雪山の下敷きになっているのに、よくもこんな見事な花が咲くものです。そういえば、西郵便局の前も見事だったなぁ。
歩道脇

「おか田」では、雨が降っていなければ必ず中庭で食べることにしており、この時期にはアジサイに囲まれてしまいます。今年は特に花着きがいいみたい。
うどん屋

中庭なので冬は雪が吹き溜まり、滝野公園ではいじけてなかなか花を咲かせてくれない、八重咲のカシワバアジサイ‘スノーフレーク’も、ここでは毎年たくさんの花を咲かせています。でもこのだらしなさはどうにもならないようで、ぐったりと花房をベンチに載せておりました。
カシワバアジサイ

ピンクの八重咲アジサイは、あまり花房が大きくなく、しっかりと咲いてくれるいい品種です。最近は在来の水色のアジサイを見かけることが少なくなり、ハイドランジア風の色とりどりのアジサイばかりです。こうなると「七変化」なんて別名は死語になってしまうかも。
ピンク八重

あまり目立たなく花を咲かせているのは、多分ガクアジサイの銘花‘隅田の花火’でしょう。隅田川の花火に因んで名付けられ、墨田区の花火ではないので、‘墨田の花火’は間違いだそうです。
隅田の花火

帰り道、クラークの教えを受けた学生たちによって結成された札幌独立キリスト教会の前に、品のいいガクアジサイが咲いているのを見つけました。八重の手毬咲きのアジサイより、ガクアジサイ系の品種の方が心引かれます。
ガクアジサイ

南大通の中央分離帯に点々と植えられている酸果桜桃(さんかおうとう)が、今年はびっくりするくらいたくさんのサクランボを付けていました。サワーチェリーの名の通り、酸っぱくてカラスも食べないようだけど、今年は雨による裂果もなく見事な粒ぞろい。ジャムやお菓子などの加工用としては最高なので、ちょっともったいないなぁ…
酸果桜桃

余市で草取り

  • 2019.07.16 Tuesday
  • 05:50
前回余市に行ったのは、5月末の猛暑の時でした。あれからもう1ヶ月半あまり、その間いろいろあったので、ようやく行くことができました。前日は高速の出口で大渋滞になっていたそうですが、朝早くに行ったのですんなりと到着。手伝う仕事はたくさんあると言ってたけれど、私の体力では限られているし、私がやらなきゃできないのが、雑草に埋もれた花壇の草取り。娘も気にはなっていたけれど、どうしても農作業などに追われて手が回らなかったのでした。
草ボウボウ

昨日はずっと曇り空で、気温もそんなに高くはなかったけれど、少し蒸したので汗がしたたり落ちてきました。2時間ほど雑草と格闘してようやく抜き取りは完了。宿根性草本はオオヨモギと牧草類が主体で、ツユクサやエノキグサなどの一年草もかなりはびこっていました。最後に刈払機で周りもすっかりきれいにし、刈り取った草を積み上げて完了です。時々手伝いに来なくてはいけないですねぇ。
作業完了

肝心のブドウ畑の方は、杭の立込みをあの暑さの中でがんばってくれたお陰で、針金を止める釘打ちも完了し、一段目の針金が完成してました。あとはアンカーを埋めて両端の留め杭を固定し、順次針金を張っていくとひととおり完成です。初めはとにかく作業量が多いので、夜明けと共に働いているそうです。
ブドウ畑

昨年植えたブドウは順調に生育しており、今年は雨がほとんど降らないのが幸いして、病気もほとんど出ておりません。ちょうどサクランボの最盛期ですが、今年は実割れが起きないので、農家さんもホッとしているそうです。
ブドウの生育

前の所有者が植えていたサクランボは、すべて伐採してしまったけれど、千両ナシは畑の隅だったので3本残っていました。摘果して袋掛けが終わったところで、これも全く病気が出なかったそう。コンポートなどの加工用に出すことができそうです。
千両ナシ

豊後ウメも2本あったものを残してましたが、片方は気持ち悪いほどの実の付き方。これでも2/3くらいは摘果したそうですが、実の重みで細い枝はダラリと下がっていました。雨が少ないと黒星病が出ないので、肌もきれいなまま収穫ができそうで、一体何キロの梅が採れることやらです♪
ブンゴウメ

帰り際、草地に繋いでいるヤギの顔を見てきました。毎日孫がメーメシャンに餌やりに行くので、すっかりなついているそうです。こうして生き物と暮らしていけるのは、ある意味大変ぜいたくなことかもしれませんね。
ヤギ

ウポポイ

  • 2019.07.15 Monday
  • 05:43
先日の白老では、ちょっと気になるところを見てきました。来年の開園を前に、突貫工事が行われている現場です。
博物館

場所はポロト沼に面しており、これだけを見ていると昔となにも変わらぬたたずまいです。ポロ−トとは、アイヌ語で大きな−沼の意味で、必ず近くにポン−ト(小さな−沼)がセットであります。私はずっと沼だと思っていたら、正式にはポロト湖なんだそう。
ポロト沼

でも後ろを振り返ると、あまりに巨大な建物なので、かなりの圧迫感があります。転覆したタンカーと言ったら叱られそうですが…(^^;) もう少し、周りの景観になじむ形にならなかったのかなぁ…
巨大な建物

あたりの造成に使われている土砂は海岸の砂のようで、白い貝殻がたくさん混じってました。ほとんど草も生えていない中に、なんだこれは!と見つけてしまったのがオカヒジキです。最も汀線近くに生える一年草で、シャキシャキして美味しい山菜だけど、ここまで大きくなると食べられないでしょう。こんな砂地に何を作ろうとしているのでしょう…
オカヒジキ

水面にはコオホネがたくさん花を咲かせている中に、こんなものが。本来であればエゾノヒツジグサでしょうが、こんなに巨大なはずもないしなぁ…未の刻(午後2時)に咲くからヒツジグサなのに、午前中に咲いているから、やはり園芸もののスイレンでしょうねぇ…
ヒツジグサ?

こんなところに長居は無用と、さっさと用事を済ませておいとましました。この一帯は民族共生象徴空間(ウポポイ)として、来年4月24日にオープンし、年間百万人を集めることになっているけれど、どうなるのでしょうねぇ…
ウポポイ

見どころづくり

  • 2019.07.14 Sunday
  • 05:45
私が植栽を担当した『森の迎賓館』では、この時期はメコノプシスが目玉になっています。グランディスはほとんど終わっていましたが、ベトニキフォリアの方は今がピークでしょうか。やはり色が淡いのと、花がやや小振りなので、迫力には少し欠けるところがあります。
ベト

現在の植栽地はかなり狭いので、もう少し広いところに植栽地を広げようと、昨秋奥の方の森のリビングに試験植栽地を造りました。植栽した株をそのまま開花させると、ここでも夏を越せないことが分かったので、40数株植栽したものを「心を鬼にして」半分花茎をカットしてもらいました。これで無事に越夏できれば大株になってくれるのですが。
試験植栽地

この試験植栽地の株は、今までの場所より草丈が倍になり、びっくりするほど大きな花が咲いていました。しかも色が真っ青で、本当に見事な花です。入れ替えた土がよかったのかなぁ。ヴィラを増築した時に、基礎掘りした穴の土がものすごくよかったので、ダンプ3台ほど堆積してもらいました。あんな赤土はなかなか手に入らないので、もっと取っておけばよかった…(>_<)
グランディス

この場所なら広々しているので、ある程度団体できても対応可能ですが、右の段から飛び降りる人が続出しているとか。少し日照がきつそうだけれど、標高700m近い環境に期待して、この右手にも花壇を伸ばす予定です。それにしても芝生がすっかり擦り切れてしまうほど、たくさんの方に見ていただいたようです。
拡張予定

もう一つの目玉として、一昨年植物園から分けていただいた「グンネラ」は、二冬を越して株がぐんと大きくなりました。花は咲かなかったものの、かなりの存在感になってきたので、またマスコミに投げてみようと思います。このご夫婦は目ざとく見つけて、「ほら、やっぱりフキだべや。オニブキと書いてるわ」というので、実はフキとは全然違う仲間なんですよ〜と言っても納得していただけませんでした。みなさん「これも食べられるんですか?」と聞くそうです。別の種は原住民が食用にするとあったけれど、あまり美味しそうな葉柄ではありませんが。
グンネラ

森の広場の植物も、ようやく昨年くらいから本来の姿になってきました。ホスタ‘サガエ’とアナベルの反復植栽でラインを作り、その後ろはシマフススキとカラマグロスティス‘カールフォースター’が植えられています。実はそのさらに後ろにノリウツギとサラサウツギも植えているのですが、こちらはいまだに大きくなってくれません。ここの植え替えをやったのが初年度の秋なので、もう6年も前になりました。
森の広場

新たな見どころとして、昨年の秋にヤマアジサイを20品種導入し、ガーデンの隅の方に植えておきました。本州ものの苗は導入時に気候が合わないので、かなり傷むことを覚悟していたのですが、枯れたのは1品種だけで、あとはみんな元気に育っていました。この調子なら、来年にはかなりの株になってくれそうです。
ヤマアジサイ

フウチソウが好きなものだから、あちこちにたくさん植えているけれど、その中に白斑の株を見つけて、層雲峡の滝に因んで‘流星’と名付けています。アプローチにもかなり大株になったものがあり、これを増殖して黄斑とは違う使い方をしてみようかな。
フウチソウ

2ヶ月ぶりの訪問

  • 2019.07.13 Saturday
  • 05:46
大雪森のガーデンへは、2ヶ月ぶりの訪問になりました。久しぶりに北を向いて高速を走っても、約2時間半の道のりはやっぱり遠いです。一番気になっていたのがアプローチなので、倉庫の方に車を置いて坂道を登って行きました。ここの両側に植えていたビャクシンが、毎冬吹き溜まる雪に埋もれて傷んでしまい、前回撤去するようお願いしていたのです。確かにすっきりして気持ちいい空間になったけれど、なにか足りないなぁ…
アプローチ

広場に上がると、ちょうど上川駅からやって来た無料シャトルバスが。お客さんを7〜8人乗せていて、なかなかの盛況ぶりです。大阪からやって来たという夫婦に話を聞くと、ガーデン街道の各ガーデンを一週間かけて回ってきて、ここが最後だとのこと。昨日着いた時に上川駅前のバスタッチで無料シャトルバスがあることを知り、さっそく乗ってきたとのでした。タクシー代が浮いてえろぅ助かりましたわ〜と喜んでいました。車で来ることのできない方は、ぜひこれを使ってガーデンに来ていただきたいです。
シャトルバス

大雪な庭のロックガーデンは、すっかり落ち着いて、植物たちももりもり育ち過ぎ気味でした。リニューアルしたのが2015年の秋なので、3シーズンが経ったのですね。ちゃんと手をかけると、それに応えてくれるのは嬉しいものです。
大雪な庭

花の泉では、アーチのロニケラが満開に。ここでは黄色は元気だけれど、赤系は先枯れがひどくてしょぼいまんま。向き不向きを早く見極めて、セレクトしていかなければなりません。
ロニケラ

バラのコーナーももりもりと咲いてきました。ここは排水不良だったので、回りから流れ込む水を遮断したのが功を奏したのと、一部品種の入れ替えを進めたので、ようやく株がしっかりしてきたようです。有り余るほどの雪に埋もれることのありがたみを心底感じます。
バラ

春先はお客さんもしょぼしょぼで、先行きが思いやられる状態だったけれど、最近はかなりお客さんの入りもよくなり、なかなかの賑わい振りでした。ガーデンの中身には絶対の自信があるので、一人でもたくさんの方に見ていただきたいです〜
森の花園

ドレスガーデンツインは、今年が最終年となりました。昨年足元のホスタなどをきれいに植え直したので、かなり見栄えもよくなり、管理動線も確保したので、作業も楽になりました。
ドレスガーデン

迎賓館への入り口は、花園と迎賓館を結ぶ重要な場所なのに、当初なにも植栽が計画されていなかったところでした。回りの土木工事が完了して植栽できるようになったのが5年前。その後シラカンバの苗木を植えてようやく完成したところです。ひょろひょろだったシラカンバもすっかり太くなり、一皮むけてようやく白いカンバになりつつあるところです。ガーデンの出来映えは、やはり時間を味方にしないといけないことがよく分かります。(つづく)
迎賓館入り口

木陰で作業

  • 2019.07.12 Friday
  • 05:47
昨日は星置緑地の作業日。日差しはきついけれど、木陰に入ると風が心地よい天気でした。線路側に回るところでは、エゾニワトコが真っ赤な実をたくさん付けていました。今年は実付きがいいようです。
エゾニワトコ

林内に入ると、オオウバユリが咲き始めていましたが、ここでもまだほんの一部が開いている程度。ポプラ通と同じくらいでした。
オオウバユリ

タチギボウシがたくさん咲いているけれど、遠目には薄紫色の花かと思いきや、間近に見ると花冠の内側はこんな縞模様になっているのです。なかなか渋い色合いです。
タチギボウシ

バイケイソウは花が終わると急速に葉が傷み始め、立っていられなくなってバタバタと倒れていきます。これが木道に被さってくるので汚くて… この時期は木道の掃除に追われます。
バイケイソウ

参加者が集まり始めたので、ちょうど熟してバラバラになり始めた、ミズバショウのタネを見ていただきました。ドロドロした果肉に包まれたタネは意外と大きく、これが水に流れていって発芽していくのです。鉢で栽培した方によると、5年目で花が咲いたとか。
ミズバショウのタネ

長靴を履いてない方が多い女性陣には、木道に被さるバイケイソウやミズバショウの葉を落としながら、木道の清掃をお願いしました。
木道の清掃

男性陣は長靴を履いているので、湿地に下りてクサヨシの抜き取りを。クサヨシはこういうところに侵入すると、どんどん株を大きくして手に負えなくなってしまいます。今ならそんなに大きな株になっていないので、毎年場所を変えながら抜き取りを進めています。
クサヨシ抜き取り

クサヨシは在来種でもありますが、現在あちこちにはびこっているのは牧草由来の外来種なので、ここでは徹底的に抜き取っているのです。
クサヨシの山

参加人数は少なかったけれど、50分ほどの作業でかなりの抜き取りができたし、木道もすっかりきれいになりました。水分を取っていただいたあと、緑地内を一回りミニ観察会をやってからお開きに。毎度の参加お疲れさまでした〜
木道

森のクマさん散歩中

  • 2019.07.11 Thursday
  • 05:57
5日に緊急閉園になってしまった滝野公園。当分開園は無理なので、来週予定していたボランティアの作業も中止の連絡をしました。最低限私の仕事くらいはできるのかと問い合わせてみると、単独行動は禁止されているので難しいとのこと。センター職員に立ち会ってもらう必要があるものだけ、来週やることになりそうです。せっかくラベンダーも見ごろになっているし、週末は三連休の稼ぎ時。なんともお騒がせなクマさんです。

HP

ところでクマさんはその後どうなっているの?と聞いたら、ちょっと面倒なことになってしまったんですよ…と言葉を濁してしまいました。何かあったな?と夕方札幌開発建設部のプレスリリースを確認してみると、ちゃんと公開されていました。かなり内部までクマさんの痕跡が見つかっていたのです。

プレスリリース

園内にはたくさんのセンサー付きカメラを設置して、毎日それを回収してデータの確認を行っています。その中に、前日9日の夕方、園の真ん中あたりの園路際に設置したカメラに、なんとクマの親子が写っていたのです。親だけが内部に侵入して子グマが外に取り残されたのかと思ったら、なんと親子で侵入していたのです。

発見地点

これならフェンスの下にトンネルを掘ったか、柵にすき間が出来てしまう河川部分から侵入した可能性が。親子でのんきに散策している様子はかわいいけれど、なんとも面倒なことになってしまいました。駆除する訳にも行かないし、勢子で追い出すこともできないなら、箱わなで親子共々捕まえるしか方法ないのでは…

散歩中

いずれにせよこれは長期戦になってしまうでしょう。夏休みのかき入れ時に閉園とは…(>_<)
一日も早く開園できるよう、がんばってほしいです〜

ハナショウブ

  • 2019.07.10 Wednesday
  • 05:45
昨日は白老の現場を見た帰り道、錦大沼公園のサインを見て、4年前の宿題を思い出しました。錦大沼公園のハナショウブ園の新聞記事に写っている花が、ハナショウブの黄花品種なのか、キショウブなのか気になったのです。すると、私のブログを目にした市の担当者からコメントが入り、間違いなくハナショウブの黄花品種なのでご心配なく!とあったので、一部訂正させていただいたことがありました。ようやくこの時期に、ハナショウブの確認ができたのです。
ハナショウブ園

ハナショウブ園の周りには、立派なシカ除け柵が回されていたので、もう花を食べられることもなくなったことでしょう。全道どこもかしこもシカの食害は深刻です。
シカ除け柵

先ほど見てきた現場でも咲いていたのがノハナショウブ(Iris ensata var. spontanea)。水辺によく似合いますが、意外と乾いたところにも生育可能で、高速の法面にも無数に咲いていました。
ノハナショウブ

ハナショウブにはなんと5,000種もの園芸品種が作られていますが、その大半はノハナショウブからの変異によって作られており、最近まで他種との交雑による育種は行われていませんでした。根気のいる育種をよくも続けてきたものです。
ハナショウブ

1962年に愛知県の大杉隆一氏によって作出された‘愛知の輝’は、ハナショウブとキショウブの種間交雑によって初めて作られた黄花系の品種ですが、葉も黄色いので、ちょっと違和感がありました。しかし胚培養を行うことにより、より多様な黄花系の品種が生まれ始め、ここにたくさん植えられている‘金冠’もその一つです。
金冠

ずっと見ていくと、もう一つ‘堺の黄金(さかいのおうごん)’という品種も植えられていましたが、‘金冠’とどこが違うのか、あまり特徴的な違いは見当たりませんでした。
堺の黄金

ところが一番奥のエリアで、‘金冠’らしき群生がある中に、一回り大きく花の色も濃い品種が列状に咲いていました。残念ながらラベルがありませんでしたが、明らかに違うもののようです。
大型種

このハナショウブ園は規模も大きく、1万株以上もあるとのこと。その割りには品種の数が少ないなとの印象を受けましたが、黄花系の株数が多いのも特徴の一つでしょうか。まだ咲き始めなので、お近くを通ることがあれば、ぜひご覧になって下さい。
群植

東風(やませ)

  • 2019.07.09 Tuesday
  • 05:42
本来なら、6月24日には大島に渡っているはずだったのに、いまだに行くことができないで困ってます。調査隊自体は、先週ぎりぎりで行くことができたのですが、私は抜けられない予定が入っていたので、同行できませんでした。何日か遅れることはよくあるけれど、ここまでひどい天気は本当に久しぶりです。

渡島大島は、渡島半島の先端に位置する松前町の沖合、約60kmのところにある絶海の孤島で、何度も大噴火を起こしている休火山です。羊蹄山より少し大きい円錐形の火山が、水深二千m近い海底から海の上に700mほど頭を出しているのです。北朝鮮の漁民が流れ着き、乱暴狼藉を働いたのは渡島小島で、かなり本土寄りに位置しています。

位置図

私の現場は東端(右端)のトリカラスノ浜にあり、国が30年前からここに避難港を建設しています。私は周辺の貴重な自然環境に悪影響が及ばないよう、モニタリングをやってきました。現在は、この建設工事を監理する委員会の委員として、現場の作業やコンサルの調査の指導を行っているのです。島の反対側に東風泊(やませどまり)という地名がある通り、東風(やませ)が吹いた時には島の西側(左側)に回って波浪を避けていた、名残の地名として残っています。

大島

なんで島に渡れないかというと、三陸沖に梅雨前線が居座っているので、その上を次々と低気圧がやって来て、津軽海峡に向けて強い東風が吹き込んでいるのです。これは国際気象海洋株式会社が作っている波浪予測のページで、9日3時の波浪予測では、大島周辺の海域では、100〜150cmのかなりの波浪となっています。それだけならいいのですが、東風に押された波は、水深が深いので減衰せずにトリカラスノ浜にぶつかるため、港周辺は毎日ものすごい波浪に襲われているはずです。

9日予測

普通であれば数日で風向きが変わり、その隙間をぬって行き来ができるのですが、今年は気圧配置がピタリと動かず、2日後の11日の予測でも、ほとんど変化がないのです。島に閉じ込められている作業員や飯炊きのおばちゃんたちは、恐らく食料や水の計算をしながら、耐乏生活に入っていると考えられます。

11日予測

今週は後半に予定が入っているので、来週に再チャレンジすることになりますが、10日先の予報を見ても、相変わらず東風が吹き込んでいるため、状況が全く変わっていません。その次の週は予定がびっしりなので、ヘタをすると8月に入ってしまいそうです。参ったなぁ…(T_T)

長期予報

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